| 【発明の名称】 |
磁気浮上式鉄道の地上コイル装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】織田 晴弘
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| 【要約】 |
【課題】地上コイル体の軌道への取付作業を容易にする。
【解決手段】磁気浮上式車両に搭載された超電導磁石装置との間で電磁作用を行うように、絶縁体14でコイル導体が被覆された地上コイル体17を軌道12の側壁9に配置した磁気浮上式鉄道の地上コイル装置において、軌道12に埋設された支持体10の軌道12側とは反対側に開口した係止穴10aに、絶縁体14と一体化された係止体15の突状の係止部15aを係止させ、絶縁体14と一体化されたブッシュの貫通穴を貫通させた固定部材を軌道12に螺合して、地上コイル体17を軌道12に取り付けるようにしたものである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 磁気浮上式車両に搭載された超電導磁石装置との間で電磁作用を行うように、絶縁体でコイル導体が被覆された地上コイル体を軌道の側壁に配置した磁気浮上式鉄道の地上コイル装置において、上記軌道に埋設された支持体の上記軌道側とは反対側に開口した係止穴に、上記絶縁体と一体化された係止体の突状の係止部を係止させ、上記絶縁体と一体化されたブッシュの貫通穴を貫通させた固定部材を上記軌道に螺合して、上記地上コイル体を上記軌道に取り付けるようにしたことを特徴とする磁気浮上式鉄道の地上コイル装置。 【請求項2】 磁気浮上式車両に搭載された超電導磁石装置との間で電磁作用を行うように、絶縁体でコイル導体が被覆された地上コイル体を軌道の側壁に配置した磁気浮上式鉄道の地上コイル装置において、上記軌道にほぼ水平方向の溝を形成し、上記絶縁体と一体化された係止体の突状の係止部を上記溝に係止させて上記溝の方向に所定の位置まで移動させ、上記溝から下方向に開口した係止穴に上記係止体の上記係止部を係止させて、上記絶縁体と一体化されたブッシュの貫通穴を貫通させた固定部材を上記軌道に螺合して、上記地上コイル体を上記軌道に取り付けるようにしたことを特徴とする磁気浮上式鉄道の地上コイル装置。 【請求項3】 磁気浮上式車両に搭載された超電導磁石装置との間で電磁作用を行うように、絶縁体でコイル導体が被覆された地上コイル体を軌道の側壁に配置した磁気浮上式鉄道の地上コイル装置において、上記軌道に上下方向の溝を形成し、上記絶縁体と一体化された係止体の突状の係止部を上記溝に係止させて上記溝の方向に所定の位置まで移動させ、上記溝からほぼ水平方向に開口した係止穴に上記係止体の上記係止部を係止させて、上記絶縁体と一体化されたブッシュの貫通穴を貫通させた固定部材を上記軌道に螺合して、上記地上コイル体を上記軌道に取り付けるようにしたことを特徴とする磁気浮上式鉄道の地上コイル装置。 【請求項4】 固定部材を絶縁体の中央部近辺に配置したことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の磁気浮上式鉄道の地上コイル装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、磁気浮上式鉄道の地上コイル装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】図14は、例えば特開平7−184363号公報に記載された従来の磁気浮上式鉄道の地上コイル装置の正面図、及び図15は図14のXV−XV線の断面図である。図14及び図15において、コイル導体1を絶縁体2で被覆して複数個の金属製ブッシュ3を一体化した地上コイル体4が、軌道5のインサート6に螺合された複数のスタッドボルト7及びナット8でブッシュ3を介して軌道5に固定されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】従来の磁気浮上式鉄道の地上コイル装置は以上のように構成されているので、軌道5のインサート6にスタッドボルト7を螺合してから地上コイル体4をクレーン等で吊り上げて、ブッシュ3の貫通穴3aにスタッドボルト7を通すように軌道5に押し付けた後に、ナット8をスタッドボルト7に螺合して固定するため、取付作業が面倒だという問題点があった。この発明は以上のような問題点を解消するためになされたもので、地上コイル体の軌道への取付作業を容易に行うことができる磁気浮上式鉄道の地上コイル装置を提供することを目的とするものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】この発明に係わる磁気浮上式鉄道の地上コイル装置は、磁気浮上式車両に搭載された超電導磁石装置との間で電磁作用を行うように、絶縁体でコイル導体が被覆された地上コイル体を軌道の側壁に配置した磁気浮上式鉄道の地上コイル装置において、軌道に埋設された支持体の軌道側とは反対側に開口した係止穴に、絶縁体と一体化された係止体の突状の係止部を係止させ、絶縁体と一体化されたブッシュの貫通穴を貫通させた固定部材を軌道に螺合して、地上コイル体を軌道に取り付けるようにしたものである。また、軌道にほぼ水平方向の溝を形成し、絶縁体と一体化された係止体の突状の係止部を溝に係止させて溝の方向に所定の位置まで移動させ、溝から下方向に開口した係止穴に係止体の係止部を係止させて、絶縁体と一体化されたブッシュの貫通穴を貫通させた固定部材を軌道に螺合して、地上コイル体を軌道に取り付けるようにしたものである。また、軌道に上下方向の溝を形成し、絶縁体と一体化された係止体の突状の係止部を溝に係止させて溝の方向に所定の位置まで移動させ、溝からほぼ水平方向に開口した係止穴に係止体の係止部を係止させて、絶縁体と一体化されたブッシュの貫通穴を貫通させた固定部材を軌道に螺合して、地上コイル体を軌道に取り付けるようにしたものである。さらに、固定部材を絶縁体の中央部近辺に配置したものである。 【0005】 【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は実施の形態1を示す正面図、図2は図1のII−II線の断面図、及び図3は図1のIII−III線の断面図である。図1から図3において、9はコンクリート等で構成された側壁、10は断面が突出するように側壁9に埋設された支持体で、側壁9側とは反対側に開口した係止穴10aが、後述の1個の地上コイル体17に対してそれぞれ4個ずつ形成されている。さらに、支持体10の係止穴10aは外部に開口した当接部10bと、当接部10bに続く嵌合部10cとで構成され、係止体15の支持部15cを挿入することができる切り込み部10dが形成されている。11はねじ部11aが形成されたインサートで、各支持体10が配置された中央部近辺の側壁9に埋設されている。なお、側壁9と支持体10及びインサート11とで軌道12が構成されている。13は環形状に形成されたコイル導体で、後述の絶縁体で被覆されている。14は絶縁体で、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂である。15は絶縁体14に一体化された係止体で、支持体10の係止穴10aに係止可能な突状の係止部15aが形成されている。さらに、係止体15の係止部15aは支持体10の当接部10bを貫通して嵌合部10cに嵌合される球形状の係合部15bと、当接部10bに当接される支持部15cとで構成されている。16は絶縁体14のほぼ中央部近辺に配置されて一体化されたブッシュで、軌道12側に向かって直径が小さくなる断面が台形状の貫通穴16aが形成されている。なお、コイル導体13、絶縁体14、係止体15及びブッシュ16で地上コイル体17が構成されている。18はブッシュ16の貫通穴16aを貫通して軌道12のインサート11のねじ部11aに螺合された固定部材で、頭部が貫通穴16aの内面を摺動可能に軸方向の断面が台形状に形成されている。次に組立要領について説明する。図1から図3において、地上コイル体17をクレーン等で吊り上げて、4個の係止体15の係止部15aを側壁9に埋設された4個の支持体10の係止穴10aにそれぞれ係止させる。そして、係止体15の支持部15cを支持体10の切り込み部10dに挿入する。これで地上コイル体17が軌道12に支持されるので、この状態で地上コイル体17のブッシュ16の貫通穴16aを貫通させる固定部材18を軌道12側のインサート11のねじ部11aに螺合させる。以上のように、地上コイル体17の係止部15aを軌道12の係止穴10aに係止させ、地上コイル体17を軌道12に支持させた状態で固定部材18による取付作業ができるので、組立作業を容易に行うことができる。 【0006】実施の形態2.図4は実施の形態2を示す正面図、図5は図4のV−V線の断面図、図6は図4のVI−VI線の断面図、図7は図4の要部を示す正面図、及び図8は図7の一部断面を示すVIII−VIII線の側面図である。図4から図8において、13〜17は実施の形態1のものと同様のものである。19はコンクリート等で構成された側壁、20は端面が突出するように側壁19に埋設された支持体で、側壁19側とは反対側にほぼ水平方向に開口した溝20aが形成されている。支持体20の溝20aは前面に開口した摺動部20bと、摺動部20bに連続した摺動部20bより高さ方向の寸法が大きい案内部20cとで構成されている。さらに、支持体20には溝20aから下方向に開口した係止穴20dが、1個の地上コイル体17に対してそれぞれ4個ずつ形成されている。そして、係止穴20dに連続した内部に嵌合部20eが形成されている。なお、支持体20の側面から係止体15を挿入できるように溝20aが支持体20の側面にも開口されている。21はねじ部21aが形成されたインサートで、地上コイル体17毎に設けられた4個の各係止穴20dの中央部近辺になるように側壁19に埋設されている。なお、側壁19、支持体20及びインサート21で軌道22が構成されている。23はブッシュ16の貫通穴16aを貫通して軌道22のインサート21のねじ部21aに螺合された固定部材で、頭部が貫通穴16aの内面を摺動可能に軸方向の断面が台形状に形成されている。 【0007】次に組立要領について説明する。図4から図8において、地上コイル体17をクレーン等で吊り上げて、係止体15の係止部15aを側壁19に埋設された支持体20の溝20aに側面から挿入する。そして、係合部15bを案内部20cで案内させながら、地上コイル体17側の係止体15の支持部15cを側壁22側の支持体20の摺動部20b上を滑らせて移動し、係止体15の係止部15aを支持体20の係止穴20d及び嵌合部20eに係止させる。これで、地上コイル体17が軌道22の側壁19に支持されるので、この状態でブッシュ16の貫通穴16aを貫通させた固定部材23を軌道22側のインサート21のねじ部21aに螺合させる。以上のように、地上コイル体17の係止部15aを側壁19の側面から溝20aに係止させ、摺動部20b上を摺動させながら支持部15cが係止穴20dに嵌合する位置まで水平方向に移動させる。そして、この状態で地上コイル体17を固定部材23により軌道22に取り付けることができるので、組立作業を容易に行うことができる。 【0008】実施の形態3.図9は実施の形態3を示す正面図、図10は図9の平面図、図11は図9のXI−XI線の断面図、図12は図9の要部を示す正面図、及び図13は図12のXIII−XIII線の断面図である。図9から図13において、13〜17は実施の形態1のものと同様のものである。24はコンクリート等で構成された側壁、25は端面が突出するように側壁24に埋設された支持体で、側壁24とは反対側にほぼ上下方向に開口した溝25aが形成されている。支持体25の溝25aは外部に開口した摺動部25bと、内部に摺動部25bにより断面が大きい案内部25cが形成されている。さらに、支持体25の溝25aからほぼ水平方向に開口した係止穴25dが、各溝25aに2個ずつで1個の地上コイル体17に対して4個ずつ形成されている。そして、係止穴25dに連続した内部に嵌合部25eが形成されている。26はねじ部26aが形成されたインサートで、地上コイル体17に設けられた各係止穴25dの中央部近辺になるように側壁24に埋設されている。なお、側壁24、支持体25及びインサート26で軌道27が構成されている。28はブッシュ16の貫通穴16aを貫通して軌道27のインサート26のねじ部26aに螺合された固定部材で、頭部が貫通穴16aの内面を摺動可能に軸方向の断面が台形状に形成されている。 【0009】次に組立要領について説明する。図9から図13において、地上コイル体17をクレーン等で吊り上げて、係止体15の係止部15aを側壁24に埋設された支持体25の溝25aに上方から挿入する。そして、係合部15bを案内部25cで案内させながら下方へ移動させ、さらに係止穴25dのところで水平方向に移動させて係止体15の係止部15aを支持体25の係止穴25d及び嵌合部25eに係止させる。これで、地上コイル体17が軌道27の側壁24に支持されるので、この状態でブッシュ16の貫通穴16aを貫通させた固定部材28を軌道27側のインサート26のねじ部26aに螺合させる。以上のように、地上コイル体17の係止部15aを側壁24の上方から溝25aに係止させて所定の位置まで移動させる。さらにほぼ水平方向に移動させて係止穴25dに係止させて、地上コイル体17を軌道27に支持させる。そして、ブッシュ16を貫通させた固定部材28をインサート26のねじ部26aに螺合させて地上コイル体17を軌道27に取り付けるので、組立作業を容易に行うことができる。上記実施の形態1から実施の形態3において係止体15を4個設けたものについて説明したが、4個以下あるいは4個以上でも同様の効果を期待することができる。また、地上コイル体17を1個所で固定部材18、23、28により軌道12、22、27に取り付けるものについて説明したが、2個所以上で取り付けるようにすることにより、さらに安定した固定を期待することができる。また、固定部材18、23、28は頭部がブッシュ16の貫通穴16aの内面を摺動可能に軸方向の断面が台形状に形成されたものについて説明したが、ブッシュ16の貫通穴16aを軸方向に同一径にして、一般に使用されているボルトを固定部材としても同様の効果を期待することができる。また、係止体15の係止部15bは設けなくても同様の効果を期待することができる。さらに、支持体10、20、25の嵌合部10c、20eと係止体15の係合部15bとの間に隙間が存在しているものについて説明したが、嵌合部10cと係合部15bとの間の隙間をなくして両者間が当接した状態にすることにより、さらに強固な取付を期待することができる。 【0010】 【発明の効果】この発明によれば、地上コイル体の係止部を軌道の係止穴に係止させ、地上コイル体を軌道に支持させた状態で固定部材による取付作業ができるので、組立作業を容易に行うことができる。また、地上コイル体の係止部を側壁にほぼ水平方向に設けられた溝に係止させ、係止穴に嵌合する位置まで移動させて係止部を係止穴に係止させて地上コイル体を軌道に支持させて、固定部材により軌道に取り付けることができるので、組立作業を容易に行うことができる。また、地上コイル体の係止部を側壁の上方から溝に係止させて所定の位置まで移動させ、ほぼ水平方向に設けられた係止穴に係止させて地上コイル体を軌道に支持させて、固定部材により軌道に取り付けるので、組立作業を容易に行うことができる。さらに、地上コイル体を構成している絶縁体の中央部近辺で固定部材により地上コイル体を軌道に取り付けるようにしたので、絶縁体の中央近辺では温度上昇に伴う絶縁体の熱膨張が少ないため、固定部材の締め付け状態に与える影響を低減させることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006013 【氏名又は名称】三菱電機株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年8月4日(1998.8.4) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100073759 【弁理士】 【氏名又は名称】大岩 増雄
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| 【公開番号】 |
特開2000−59920(P2000−59920A) |
| 【公開日】 |
平成12年2月25日(2000.2.25) |
| 【出願番号】 |
特願平10−219967 |
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