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【発明の名称】 電動車走行制御装置
【発明者】 【氏名】岡村 幸彦

【氏名】吉田 孝

【氏名】阪本 健二

【要約】 【課題】減速中における再加速時にも、ユーザーに対して不快感を与えずに、滑らかな加速をさせることができ、かつ、走行開始時における加速のスムーズな電動車走行制御装置を提供する。

【解決手段】アクセル1の操作に応じて電動機5を起動あるいは制動して、電動機5を所定の速度で回転制御する電動車走行制御装置Mにおいて、電動機5の電機子電流Iを検知する電流検知手段7と、電動機5の電機子電流Iの方向を検知して、電動機5の起動、制動の状態を判定し、電動機5の起動が開始されたときには、その回転加速度を起動値に設定する一方、電動機5が制動されている途中で、電動機5が再起動されたときには、回転加速度を順次小さい値から大きい値に段階的に自動的に切り換え設定する回転加速度自動切換設定手段8とを備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】アクセルの操作に応じて電動機を起動あるいは制動して、電動機を所定の速度で回転制御する電動車走行制御装置において、電動機の電機子電流を検知する電流検知手段と、電動機の電機子電流の方向を検知して、電動機の起動、制動の状態を判定し、電動機の起動が開始されたときには、その回転加速度を起動値に設定する一方、電動機が制動されている途中で、電動機が再起動されたときには、回転加速度を順次小さい値から大きい値に段階的に自動的に切り換え設定する回転加速度自動切換設定手段とを備えたことを特徴とする電動車走行制御装置。
【請求項2】アクセルの操作に応じて電動機を起動あるいは制動して、電動機を所定の速度で回転制御する電動車走行制御装置において、電動機の電機子電流を検知する電流検知手段と、電動機の電機子電流の方向を検知して、電動機の起動、制動の状態を判定し、電動機の回転が開始されたときには、その回転加速度を起動値に設定する一方、電動機が制動されている途中で、電動機が再起動され、検知した電機子電流の絶対値が制動時のしきい値を越えているときには、電機子電流の絶対値が、再起動時のしきい値を越えるまでの間は、回転加速度を再起動設定値に設定し、ついで、再起動時のしきい値を越えた後は、再起動設定値よりも変化率の大きい加速設定値に自動的に切り換え設定する回転加速度自動切換設定手段とを備えたことを特徴とする電動車走行制御装置。
【請求項3】アクセルの操作に応じて直流電動機を起動あるいは制動して、電動機を所定の速度で回転制御する電動車走行制御装置において、電動機の電機子電流を検知する電流検知手段と、電動機の電機子電流の方向を検知して、電動機の起動、制動を判定し、電動機の回転が開始されたときには、その回転加速度を起動値に設定する一方、電動機が制動されている途中で、電動機が再起動されたときには、電機子電流の絶対値が制動時のしきい値を越えてから所定時間を経過するまでの間は、回転加速度を再起動設定値に切換設定するようにした回転加速度自動切換設定手段とを備えたことを特徴とする電動車走行制御装置。
【請求項4】請求項2において、回転加速度自動切換設定手段は、電動機の回転速度と、電動機の電機子電流とから電動機の起動、制動を判定する状態判定手段と、電機子電流が入力されたときに、制動時のしきい値と、再起動時のしきい値とを比較して、その比較判別信号を出力する電機子電流比較判別手段と、状態判定手段と、電機子電流比較判別手段との出力信号とから、アクセルの操作時における加速度の値を選択設定する回転加速度選択設定手段とを備え、電動機が制動されている途中で、再起動が行われたときには、電機子電流の絶対値が制動時のしきい値を越え、起動時のしきい値を越えるまでの間は、電動機の回転加速度を、変化率の小さい再起動設定値に設定することを特徴とする電動車走行制御装置。
【請求項5】請求項3において、回転加速度自動切換設定手段は、電動機の回転速度と、電動機の電機子電流とから電動機の起動、制動を判定する状態判定手段と、電機子電流が入力されたときに、制動時のしきい値と、再起動時のしきい値とを比較して、その比較判別信号を出力する電機子電流比較判別手段と、タイマ手段と、状態判定手段と、電機子電流比較判別手段との出力信号から、アクセルの操作時における加速度の値を選択設定する回転加速度選択設定手段とを備え、電動機が制動されている途中で、再起動が行われたときには、電機子電流の絶対値が制動時のしきい値を越えた後、タイマ手段によって設定された所定時間を経過するまでの間は、電動機の回転加速度を、変化率の小さい再起動設定値に設定することを特徴とする電動車走行制御装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低速で走行する電動車椅子等の電動車走行制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、電動車椅子等の比較的低速で走行する電動車が広く利用されており、人々の暮らしに役だっている。特に、最近の高齢化社会の到来や、障害者の屋外活動の機運の高まりとともに、このような電動車の需要がますます増えることは容易に想像できる。
【0003】このような電動車では、アクセルを操作すると、電動機が予め定められた回転速度、例えば、低速、中速、高速とユーザーが設定しておいた回転速度で回転することによって、電動車が所定の定速度で走行する一方、アクセル操作を中止すれば、所定の加速度で減速し、停止する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような電動車走行制御装置では、ユーザーが、走行中にアクセル操作を一旦中止して減速させているときに、再度アクセルを操作して再加速させたときには、応答遅れ、あるいは、ギアのバックラッシュなどが原因となって、再加速中に走行速度が不連続に変化して、不快感を与えることが多々あった。
【0005】このような事情を考慮して、最近では、ユーザーがアクセルを操作して電動機を起動させたときには、緩やかに加速させて、減速中における再加速時にも、ユーザーに対して不快感を与えないようにした電動車走行制御装置も開発されている。しかし、このような電動車走行制御装置では、停止状態から起動状態に入って加速するときにも、緩やかに加速するので、設定速度に達するのに時間がかかってしまうといった問題点がある。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、減速中における再加速時にも、ユーザーに対して不快感を与えずに、滑らかな加速をさせることができ、かつ、停止状態から起動状態に入って加速するときにも、設定速度に達するのに時間を要しない電動車走行制御装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の電動車走行制御装置では、アクセルの操作に応じて電動機を起動あるいは制動して、電動機を所定の速度で回転制御する電動車走行制御装置において、電動機の電機子電流を検知する電流検知手段と、電動機の電機子電流の方向を検知して、電動機の起動、制動の状態を判定し、電動機の起動が開始されたときには、その回転加速度を起動値に設定する一方、電動機が制動されている途中で、電動機が再起動されたときには、回転加速度を順次小さい値から大きい値に段階的に自動的に切り換え設定する回転加速度自動切換設定手段とを備える。
【0008】請求項2に記載の電動車走行制御装置では、アクセルの操作に応じて電動機を起動あるいは制動して、電動機を所定の速度で回転制御する電動車走行制御装置において、電動機の電機子電流を検知する電流検知手段と、電動機の電機子電流の方向を検知して、電動機の起動、制動の状態を判定し、電動機の回転が開始されたときには、その回転加速度を起動値に設定する一方、電動機が制動されている途中で、電動機が再起動され、検知した電機子電流の絶対値が制動時のしきい値を越えているときには、電機子電流の絶対値が、再起動時のしきい値を越えるまでの間は、回転加速度を再起動設定値に設定し、ついで、再起動時のしきい値を越えた後は、再起動設定値よりも変化率の大きい加速設定値に自動的に切り換え設定する回転加速度自動切換設定手段とを備える。
【0009】請求項3に記載の電動車走行制御装置では、アクセルの操作に応じて直流電動機を起動あるいは制動して、電動機を所定の速度で回転制御する電動車走行制御装置において、電動機の電機子電流を検知する電流検知手段と、電動機の電機子電流の方向を検知して、電動機の起動、制動を判定し、電動機の回転が開始されたときには、その回転加速度を起動値に設定する一方、電動機が制動されている途中で、電動機が再起動されたときには、電機子電流の絶対値が制動時のしきい値を越えてから所定時間を経過するまでの間は、回転加速度を再起動設定値に切換設定するようにした回転加速度自動切換設定手段とを備える。
【0010】請求項4に記載の電動車走行制御装置では、回転加速度自動切換設定手段は、電動機の回転速度と、電動機の電機子電流とから電動機の起動、制動を判定する状態判定手段と、電機子電流が入力されたときに、制動時のしきい値と、再起動時のしきい値とを比較して、その比較判別信号を出力する電機子電流比較判別手段と、状態判定手段と、電機子電流比較判別手段との出力信号とから、アクセルの操作時における加速度の値を選択設定する回転加速度選択設定手段とを備え、電動機が制動されている途中で、再起動が行われたときには、電機子電流の絶対値が制動時のしきい値を越え、起動時のしきい値を越えるまでの間は、電動機の回転加速度を、変化率の小さい再起動設定値に設定する。
【0011】請求項5に記載の電動車走行制御装置では、回転加速度自動切換設定手段は、電動機の回転速度と、電動機の電機子電流とから電動機の起動、制動を判定する状態判定手段と、電機子電流が入力されたときに、制動時のしきい値と、再起動時のしきい値とを比較して、その比較判別信号を出力する電機子電流比較判別手段と、タイマ手段と、状態判定手段と、電機子電流比較判別手段との出力信号から、アクセルの操作時における加速度の値を選択設定する回転加速度選択設定手段とを備え、電動機が制動されている途中で、再起動が行われたときには、電機子電流の絶対値が制動時のしきい値を越えた後、タイマ手段によって設定された所定時間を経過するまでの間は、電動機の回転加速度を、変化率の小さい再起動設定値に設定する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の電動車走行制御装置について、図面とともに説明する。図1は、本発明の電動車走行制御装置の内部構成の一例を示す図である。この電動車走行制御装置Mは、アクセル1、指令速度発生手段2、速度制御手段3、電圧制御手段4、速度検知手段6、電流検知手段7、回転加速度自動切換設定手段8、シャント抵抗Rとから構成されている。
【0013】この電動車走行制御装置Mにおいて、アクセル1は、操作レバーやグリップなどで構成されており、ユーザーの操作に基づいて、指令速度発生手段2に対して、電動機5の指示速度ωを出力する。指令速度発生手段2は、アクセル1の操作によって入力された指示速度ωと、回転加速度自動切換設定手段8より入力された加速度信号sのそれぞれの値に基づいて演算処理を行い、速度制御手段3に対して、指令速度ω’を出力し、指令速度ω’の値を、指示速度ωの値と等しくなるように、所定の変化率(後述)で変化させる。
【0014】速度制御手段3は、指令速度発生手段2より入力された指令速度ω’と、速度検知手段6より入力された検知速度ω’’のそれぞれの値が一致するように、PI制御などによって演算処理を行い、電圧制御手段4に対して、指令電圧V’を出力する。電圧制御手段4は、バッテリー9より供給される電源電圧を、速度制御手段3より入力された指令電圧V’となるように制御して、電動機5に対して出力する。
【0015】速度検知手段6は、電動機5の回転速度を検知して、その検知速度ω’’を、速度制御手段3と、回転加速度自動切換設定手段8に対して出力する。電流検知手段7は、電動機5の電機子電流Iを、シャント抵抗器Rで増幅して、検知電流I’を算出し、回転加速度自動切換設定手段8に対して出力する。回転加速度自動切換設定手段8は、速度検知手段6より入力された検知速度ω’’と、電流検知手段7より入力された検知電流I’のそれぞれの値に基づいて演算処理を行い、加速度信号sを指令速度発生手段2に対して出力する。
【0016】次に、回転加速度自動切換設定手段8の内部構成について説明する。図2は、回転加速度自動切換設定手段8の内部構成の一例を示す図である。この回転加速度自動切換設定手段8は、状態判定手段81と、電機子電流比較判別手段82,82’と、回転加速度選択設定手段83とから構成されており、電機子電流比較判別手段82,82’は、基準電流発生手段82a,82a’と、演算増幅器OP,OP’で構成された2つの比較器とから構成されている。
【0017】回転加速度自動切換設定手段8において、状態判定手段81は、速度検知手段6より入力された検知速度ω’’と、電流検知手段7より入力された検知電流I’に基づいて、電動機5の起動、制動を判定して、状態判定信号s1,s1’を回転加速度選択設定手段83に出力する。すなわち、状態判定手段81は、検知速度ω’’の極性と、検知電流I’の極性を判定しており、双方の極性が等しければ、起動、加速状態と判定し、状態判定信号s1を加速状態として出力する一方、双方の極性が異なれば、制動、減速状態と判定し、状態判定信号s1’を減速状態として出力する。
【0018】電機子電流比較判別手段82は、演算増幅器OPによって、基準電流発生手段82aより出力される制動時のしきい値Iaと、電流検知手段7より入力される検知電流I’のそれぞれの値の絶対値を比較し、検知電流I’の値の絶対値が、制動時のしきい値Iaの絶対値よりも大きければ、比較判別信号s2を回転加速度選択設定手段83に対して出力する。
【0019】また、電機子電流比較判別手段82’は、演算増幅器OP’によって、基準電流発生手段82a’より出力される再起動時のしきい値Ibと、電流検知手段7より入力される検知電流I’のそれぞれの値の絶対値を比較し、検知電流I’の値の絶対値が、再起動時のしきい値Ibの絶対値よりも大きければ、比較判別信号s3を回転加速度選択設定手段83に対して出力する。
【0020】回転加速度選択設定手段83は、状態判定手段81より入力された状態判定信号s1,s1’より、電動機5が、起動状態か制動状態かを検知し、電動機5が制動状態で、なおかつ電機子電流比較判別手段82より比較判別信号s2が入力されていれば、加速度信号sを再起動設定値a1に設定して、指令速度発生手段2に対して出力する。一方、電動機5が起動状態で、なおかつ電機子電流比較判別手段82’より比較判別信号s3が入力されていれば、加速度信号sを加速設定値a2に設定して、指令速度発生手段2に対して出力する。
【0021】また、電動機5が停止状態から起動されたときには、再起動設定値a1よりも変化率の大きい起動値を、加速度信号sとして指令速度発生手段2に対して出力する。このため、停止状態から電動機5を起動して、電動車の加速する際には、迅速になされる。次に、電動車走行制御装置Mの制御動作について説明する。
【0022】図3は、電動車走行制御装置Mの制御動作の一例を示すタイムチャートである。時間Aで、アクセル1の操作が中止されて、指示速度ωの値が小さくなれば、指令速度発生手段2より出力される指令速度ω’の値は、所定の変化率で変化しながら小さくなる。
【0023】すると、電流検知手段7で検知される検知電流I’の値も、同じ変化率で変化して小さくなるが、時間Bで再度アクセル1が操作されると、指示速度ωの値が大きくなり、これに応じて、指令速度発生手段2より出力される指令速度ω’も所定の変化率で変化しながら大きくなる。時間Bで再度アクセルが操作されたときには、電動機5は制動状態で、なおかつ、検知電流I’の値の絶対値が、制動時のしきい値Iaの絶対値よりも大きくなっているので、回転加速度自動切換設定手段8より出力される加速度信号sは、再起動設定値a1となる。
【0024】そして、時間Cでは、電動機5は制動状態で、検知電流I’の値の絶対値が、再起動時のしきい値Ibの絶対値よりも大きくなっているので、回転加速度自動切換設定手段8より出力される加速度信号sは、加速設定値a2に切り換えられる。次に、回転加速度自動切換設定手段の他の構成例について説明する。
【0025】図4は、回転加速度自動切換設定手段8’の内部構成の他例を示す図である。この回転加速度自動切換設定手段8’は、状態判定手段81と、電機子電流比較判別手段82と、回転加速度選択設定手段83と、タイマ手段84から構成されており、電機子電流比較判別手段82は、制動時のしきい値Iaを規定する基準電流発生手段82aと、演算増幅器OPより成る比較器とから構成されている。
【0026】回転加速度自動切換設定手段8’において、タイマ手段84は、回転加速度選択設定手段83より出力される加速度信号sが、再起動設定値a1に切り換えられたときに時間計測を開始し、タイマ手段84に設定された所定時間Tが経過すれば、回転加速度選択設定手段83に対して制御信号を出力し、この制御信号を受けた回転加速度選択設定手段83は、加速度信号sを加速設定値a2に切り換えて出力している。
【0027】なお、タイマ手段84が計測する所定時間Tは、製造時あるいはユーザー側で任意に設定しておくことができる。また、タイマ手段84以外の構成要素については、図2に示す回転加速度自動切換設定手段8と同様であるので、説明を省略する。次に、この回転加速度自動切換設定手段8’を用いた際における制御動作について説明する。
【0028】図5は、電動車走行制御装置Mの制御動作の他例を示すタイムチャートである。時間Dで、アクセル1の操作が中止されて、指示速度ωの値が小さくなれば、指令速度発生手段2より出力される指令速度ω’の値は、所定の変化率で変化しながら小さくなる。
【0029】すると、電流検知手段7で検知される検知電流I’の値も、同じ変化率で変化して小さくなるが、時間Eで再度アクセル1が操作されると、指示速度ωの値が大きくなり、これに応じて、指令速度発生手段2より出力される指令速度ω’も所定の変化率で変化しながら大きくなる。時間Eで再度アクセルが操作されたときには、電動機5は制動状態にあり、なおかつ、検知電流I’の値の絶対値が、制動時のしきい値Iaの絶対値よりも大きくなっているので、回転加速度自動切換設定手段8より出力される加速度信号sは、再起動設定値a1に切り換えられる。
【0030】すると、タイマ手段84が時間計測を開始し、所定時間Tが経過して、時間Fになると、回転加速度選択設定手段83は、加速度信号sを加速設定値a2に切換設定する。
【0031】
【発明の効果】以上の説明からの理解できるように、本発明の請求項1に記載の電動車走行制御装置では、電動機が制動された後、電動機が再起動されたときには、回転加速度を順次小さい値から大きい値に段階的に自動的に切り換え設定するので、減速中における再加速時にも、ユーザーに対して不快感を与えることなく、滑らかに再加速させることができる。
【0032】また、電動機を停止状態から起動させたときには、加速度信号は、十分に大きい起動値に設定されるので、走行開始時にはスムーズに加速できる。請求項2に記載の電動車走行制御装置では、電動機が制動された後、電動機が再起動され、検知した電機子電流の絶対値が制動時のしきい値を越えたときには、電機子電流の絶対値が、起動時のしきい値を越えるまでの間は、回転加速度を再起動設定値に設定して加速を緩やかに行い、起動時のしきい値を越えた後は、再起動設定値よりも変化率の大きい加速設定値に自動的に切り換え設定するので、減速中における再加速時にも、ユーザーに対して不快感を与えることなく、滑らかに再加速させることができる。そのため、下り坂走行時などの加速を抑えることができる。
【0033】請求項3に記載の電動車走行制御装置では、電動機の回転が開始されたときには、その回転加速度を起動値に設定する一方、電動機が制動されている途中で、電動機が再起動されたときには、電機子電流の絶対値が制動時のしきい値を越えれば、所定時間の間は、回転加速度を再起動設定値に切換設定するので、減速中における再加速時にも、ユーザーに対して不快感を与えることなく、滑らかに加速させることができる。
【0034】請求項4に記載の電動車走行制御装置では、電動機の制動時に再起動が行われたときには、電機子電流の絶対値が制動時のしきい値を越え、起動時のしきい値を越えるまでの間は、電動機の回転加速度を、変化率の小さい再起動設定値に設定するので、減速中における再起動時にも、ユーザーに対して不快感を与えることなく、滑らかに加速させることができる。
【0035】請求項5に記載の電動車走行制御装置では、電動機の制動時に再起動が行われたときには、電機子電流の絶対値が制動時のしきい値を越えた後、タイマ手段によって設定された所定時間の間は、電動機の回転加速度を、変化率の小さい再起動設定値に設定するので、減速中における再加速時にも、ユーザーに対して不快感を与えることなく、滑らかに加速させることができる。
【出願人】 【識別番号】000005832
【氏名又は名称】松下電工株式会社
【出願日】 平成10年7月31日(1998.7.31)
【代理人】 【識別番号】100087664
【弁理士】
【氏名又は名称】中井 宏行
【公開番号】 特開2000−50420(P2000−50420A)
【公開日】 平成12年2月18日(2000.2.18)
【出願番号】 特願平10−218329