| 【発明の名称】 |
ハイブリッド電気自動車用電源装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】鳥井 孝史
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| 【要約】 |
【課題】補機バッテリ側からエンジン始動用モータへの逆送電を簡素な回路構成で実現したハイブリッド電気自動車用電源装置を提供することをその目的としている。
【解決手段】ハイブリッド電気自動車の主バッテリ1は、主バッテリ側の高圧側交直変換回路5、トランス6および補機バッテリ側の低圧側交直変換回路7を有するDC/DCコンバータを通じて補機バッテリ2を充電する。 特に、本構成のDC/DCコンバータでは、トランス6の二次巻線を互いに直列接続された基本コイルおよび補助コイルで構成し、補機バッテリ充電時に基本コイル6b、6cおよび補助コイル6d、6eの交流電圧を低圧側交直変換回路7の整流素子で整流して補機バッテリ2に出力し、主バッテリ充電時に低圧側交直変換回路7のスイッチング素子7a、7bで基本コイル6b、6cおよび補助コイル6d、6eの両端に交流電圧を印加する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】ハイブリッド電気自動車の走行モータに給電する主バッテリと車載補機駆動用の補機バッテリとの間に設けられるトランス、このトランスの一次巻線と前記主バッテリとの間に接続されて、補機バッテリ充電時にスイッチング素子の断続により前記一次巻線に交流電流を給電し、主バッテリ充電時に整流素子により前記一次巻線の誘起電圧を整流する高圧側交直変換回路、前記トランスの二次巻線と前記補機バッテリとの間に接続されて、主バッテリ充電時にスイッチング素子の断続により前記二次巻線に交流電流を給電し、補機バッテリ充電時に整流素子により前記二次巻線の誘起電圧を整流する低圧側交直変換回路、および、前記スイッチング素子を断続制御する制御手段、を備え、前記トランスは、直列に接続された基本コイルおよび補助コイルからなる二次巻線を有し、前記低圧側交直変換回路の前記整流素子は、補機バッテリ充電時に前記基本コイルおよび補助コイルの両端に誘起される交流電圧を整流して前記補機バッテリに出力し、前記低圧側交直変換回路の前記スイッチング素子は、主バッテリ充電時に前記基本コイルに交流電圧を印加することを特徴とするハイブリッド電気自動車用電源装置。 【請求項2】請求項1記載のハイブリッド電気自動車用電源装置において、前記基本コイルの一端は前記補機バッテリの高位端に接続され、前記基本コイルの他端および前記補助コイルの一端は前記低圧側交直変換回路の前記スイッチング素子を通じて前記補機バッテリの低位端に接続され、前記補助コイルの他端は前記低圧側交直変換回路の前記ダイオードのカソードに接続されることを特徴とするハイブリッド電気自動車用電源装置。 【請求項3】ハイブリッド電気自動車の走行モータに給電する主バッテリと車載補機駆動用の補機バッテリとの間に設けられるトランス、このトランスの一次巻線と前記主バッテリとの間に接続されて、補機バッテリ充電時にスイッチング素子の断続により前記一次巻線に交流電流を給電し、主バッテリ充電時に整流素子により前記一次巻線の誘起電圧を整流する高圧側交直変換回路、前記トランスの二次巻線と前記補機バッテリとの間に接続されて、主バッテリ充電時にスイッチング素子の断続により前記二次巻線に交流電流を給電し、補機バッテリ充電時に整流素子により前記二次巻線の誘起電圧を整流する低圧側交直変換回路、および、前記スイッチング素子を断続制御する制御手段、を備え、前記トランスは、直列に接続された基本コイルおよび補助コイルからなる一次巻線を有し、前記高圧側交直変換回路の前記整流素子は、主バッテリ充電時に前記基本コイルおよび補助コイルの両端に誘起される交流電圧を整流して前記主バッテリに出力し、前記高圧側交直変換回路の前記スイッチング素子は、前記補機バッテリ充電時に前記基本コイルに交流電圧を印加することを特徴とするハイブリッド電気自動車用電源装置。 【請求項4】請求項3記載のハイブリッド電気自動車用電源装置において、前記高圧側交直変換回路は、4つの前記スイッチング素子およびこれらスイッチング素子と逆並列接続される整流素子とを有して、一対の直流端が前記主バッテリの両端に接続され、一対の交流端が前記基本コイルの両端に接続されるとともに、補機バッテリ充電時に前記基本コイルに交流電圧を印加するHブリッジ回路部と、主バッテリ充電時に前記基本コイルおよび補助コイルの両端に誘起される交流電圧を前記整流素子で整流して前記主バッテリに印加する整流回路部と、前記主バッテリ充電時にのみ前記整流回路部の出力電圧を前記主バッテリに印加するスイッチ回路と、を備えることを特徴とするハイブリッド電気自動車用電源装置。 【請求項5】請求項1乃至4のいずれか記載のハイブリッド電気自動車の電源装置において、前記制御手段は、前記補機バッテリの残量不足時に、前記高圧側交直変換回路の前記スイッチング素子を断続させ、前記低圧側交直変換回路の前記整流素子を整流動作させて、前記主バッテリから前記補機バッテリへ給電させ、前記主バッテリの残量不足時でかつ前記エンジンの始動時のみ、前記高圧側交直変換回路の前記整流素子を整流動作させ、前記低圧側交直変換回路の前記スイッチング素子を断続させて、前記補機バッテリから前記主バッテリへ給電させることを特徴とするハイブリッド電気自動車の電源装置。 【請求項6】請求項1乃至5のいずれか記載のハイブリッド電気自動車の電源装置において、前記制御手段は、前記主バッテリの充電時に、前記主バッテリが前記エンジンの始動に必要な電力を超える所定の電力を蓄電したことを判別した後、前記主バッテリ充電動作を停止させることを特徴とするハイブリッド電気自動車の電源装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ハイブリッド電気自動車用電源装置に関する。 【0002】 【従来の技術】内燃機関により駆動される発電機から主バッテリや走行モータへ給電する従来のハイブリッド電気自動車では、主バッテリから給電されるエンジン始動用モータにより内燃機関が始動される。尚、この始動用のモータとしては上記発電機などを用いることができる。 【0003】特開昭62−173901号公報は、電気自動車の走行モータ給電用の主バッテリから補機給電用のDC/DCコンバータを介して補機駆動用の補機バッテリに給電する電気自動車を提案している。この種の電気自動車では、通常、低圧で給電される補機に比較して走行モータに対して格段に高圧給電できるので、損失低減、補機の小形化などの効果を実現でき、一方、補機へは電圧変動が少ない電源電圧を供給できるという利益が生じる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記したハイブリッド電気自動車は、エンジンを搭載しない純電気自動車などに比べて主バッテリが小容量であり、たとえば長期放置時などにおけるその残量の低下によりエンジン始動ができない場合が考えられる。この場合、上記補機バッテリ及び補機用DC/DCコンバータをもつハイブリッド電気自動車では、主バッテリの残量不足時でも補機バッテリ側からエンジン始動用モータへ給電することによりエンジンを始動することが考えられる。 【0005】すなわち、補機バッテリは各種補機への給電のための常時ある電圧レベルの電力が貯えられており、主バッテリでエンジンを始動できないような緊急事態が生じた場合には補機への安定電圧の給電に優先してまずエンジンを始動させることが重要であり、エンジンさえ始動できればその後の補機バッテリの再充電は速やかに実現できる筈である。 【0006】しかしながら、上記したように補機バッテリにより走行モータを駆動するには、低圧である補機バッテリの出力電圧を昇圧して走行モータへ印加する新たな昇圧用DC/DCコンバータを追設しなければならず、回路構成が複雑化し、装置コストが増大するという問題があった。本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、補機バッテリ側からエンジン始動用モータへの逆送電を簡素な回路構成で実現したハイブリッド電気自動車用電源装置を提供することをその目的としている。 【0007】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の構成によれば、ハイブリッド電気自動車の主バッテリは、主バッテリ側の高圧側交直変換回路、トランスおよび補機バッテリ側の低圧側交直変換回路を有するDC/DCコンバータを通じて補機バッテリを充電する。高圧側交直変換回路は、主バッテリから補機バッテリへの給電時にはいわゆるインバータ動作を行ってトランスの一次巻線に交流電流を給電し、一方、補機バッテリから主バッテリへの給電時にはいわゆる整流動作を行う。 【0008】低圧側交直変換回路は、補機バッテリ充電にはいわゆる整流動作を行い、補機バッテリから主バッテリへの給電時にはいわゆるインバータ動作を行ってトランスの二次巻線に交流電流を給電する。特に、本構成のDC/DCコンバータでは、トランスの二次巻線を互いに直列接続された基本コイルおよび補助コイルで構成し、補機バッテリ充電時に基本コイルおよび補助コイルの交流電圧を低圧側交直変換回路の整流素子で整流して補機バッテリに出力し、主バッテリ充電時に低圧側交直変換回路のスイッチング素子で基本コイルおよび補助コイルの両端に交流電圧を印加する。 【0009】このようにすれば、以下の作用効果を奏することができる。まず、補機バッテリ充電及び主バッテリ充電の両方を共通の電源装置を用いて行うことができるので、電源装置の小型軽量化及び部品点数の低減を実現することができる。なお、主バッテリや補機バッテリは充電時に正常な放電電圧よりも相当過大な充電電圧で充電される必要があるので、高圧側交直変換回路、トランス及び低圧側交直変換回路部からなるDC/DCコンバ−タの補機バッテリ充電時における直流電圧降圧比の逆数よりも主バッテリ充電時における直流電圧昇圧比をかなり高く設定せねばならないという問題が派生する。 【0010】これに対し本構成では、主バッテリ充電時と補機バッテリ充電時とでトランスの二次巻線の巻数を変更し、それに応じて低圧側交直変換回路の電流の経路を変更しているので、上記DC/DCコンバ−タの構成、動作をなんら変更することなくこの電圧変換比の差を吸収し、これにより共通の電源装置で両バッテリの双方向充電を行うことができ、この電源装置の小型軽量化および部品点数の削減を果たすことができる。 【0011】請求項2記載の構成によれば、請求項1記載の構成において更に、 基本コイルと補助コイルとの接続端を低圧側交直変換回路のスイッチング素子を通じて補機バッテリの低位端に接続し、基本コイルの残る端を補機バッテリの高位端に接続し、補助コイルの残る端を低圧側交直変換回路のダイオードのカソードに接続する。 【0012】なお、低圧側交直変換回路のスイッチング素子と逆並列にダイオードを設けてもよい。このようにすれば、請求項1記載の機能を有する低圧側交直変換回路を簡素に構成することができる。請求項3記載の構成によれば、ハイブリッド電気自動車の主バッテリは、主バッテリ側の高圧側交直変換回路、トランスおよび補機バッテリ側の低圧側交直変換回路を有するDC/DCコンバータを通じて補機バッテリを充電する。 【0013】高圧側交直変換回路は、主バッテリから補機バッテリへの給電時にはいわゆるインバータ動作を行ってトランスの一次巻線に交流電流を給電し、一方、補機バッテリから主バッテリへの給電時にはいわゆる整流動作を行う。低圧側交直変換回路は、補機バッテリ充電にはいわゆる整流動作を行い、補機バッテリから主バッテリへの給電時にはいわゆるインバータ動作を行ってトランスの二次巻線に交流電流を給電する。 【0014】特に、本構成のDC/DCコンバータでは、トランスの一次巻線を互いに直列接続された基本コイルおよび補助コイルで構成し、主バッテリ充電時に基本コイルおよび補助コイルの両端の交流電圧を高圧側交直変換回路の整流素子で整流して主バッテリに出力し、補機バッテリ充電時に高圧側交直変換回路のスイッチング素子で基本コイルに交流電圧を印加する。 【0015】このようにすれば、以下の作用効果を奏することができる。まず、補機バッテリ充電及び主バッテリ充電の両方を共通の電源装置を用いて行うことができるので、電源装置の小型軽量化及び部品点数の低減を実現することができる。また、主バッテリ充電時と補機バッテリ充電時とでトランスの一次巻線の巻数を変更し、それに応じて高圧側交直変換回路の電流の経路を変更しているので、上記DC/DCコンバ−タの構成、動作をなんら変更することなくこの電圧変換比の差を吸収し、これにより共通の電源装置で両バッテリの双方向充電を行うことができ、この電源装置の小型軽量化および部品点数の削減を果たすことができる。 【0016】請求項4記載の構成によれば、請求項3記載の構成において更に、高圧側交直変換回路を、補機バッテリ充電時に基本コイルに交流電圧を印加するHブリッジ回路部と、主バッテリ充電時に基本コイルおよび補助コイルの両端に誘起される交流電圧を整流して主バッテリに印加する整流回路部と、主バッテリ充電時にのみ整流回路部の出力電圧を主バッテリに印加するスイッチ回路とで構成する。 【0017】このようにすれば、請求項3記載の機能を有する低圧側交直変換回路を簡素に構成することができる。請求項5記載の構成によれば請求項1乃至4のいずれか記載のハイブリッド電気自動車の電源装置において更に、エンジン始動時で、かつ、主バッテリの残量不足時にのみ、補機バッテリから主バッテリへ給電させ、エンジン始動時でなければ、主バッテリの残量不足時であっても補機バッテリから主バッテリへの送電を行わないので、補機バッテリの無駄な消耗を防止することができる。 【0018】請求項6記載の構成によれば請求項1乃至5のいずれか記載のハイブリッド電気自動車の電源装置において更に、主バッテリの充電時に、主バッテリがエンジンの始動に必要な電力を超える所定の電力を蓄電した段階で主バッテリ充電動作を停止させるので、補機バッテリの無用な消耗を低減し、速やかなエンジン始動を実現することができる。 【0019】 【発明の実施の形態】本発明のハイブリッド電気自動車では、主バッテリはエンジン始動用のモ−タに給電してエンジンを始動させる。エンジン始動用のモ−タとしては、エンジンにより駆動されて発電して主バッテリを充電する発電機が一般に用いられる。この発電機として走行モ−タを用いることもできる。 【0020】本発明の好適な実施態様を以下の実施例を参照して説明する。 【0021】 【実施例1】(構成)本発明のハイブリッド電気自動車の電源装置の一実施例を図1を参照して説明する。この電源装置は、主バッテリ1、補機バッテリ2、エンジン3、発電機(走行モータ)4、高圧側交直変換回路5、トランス6、低圧側交直変換回路7、コントロ−ラ9、コンデンサ11、高圧側交直変換回路5、トランス6、低圧側交直変換回路7はいわゆるDC/DCコンバ−タをなす。 【0022】主バッテリ1は、たとえば発電電動機からなる走行モ−タ4と電力授受可能に接続されており、走行モ−タ4は、伝達トルク遮断可能に車輪及びエンジン3に結合されている。これら走行モ−タ4、エンジン3および車輪(図示せず)間の連結方式には各種の方式があるが、本発明の要旨ではないので説明は省略する。高圧側交直変換回路5は、いわゆるブリッジ回路からなり、それぞれNMOSトランジスタからなるハイサイドスイッチ5a及びローサイドスイッチ5bを直列接続してなる第1の相インバ−タ回路と、それぞれNMOSトランジスタからなるハイサイドスイッチ5c及びローサイドスイッチ5dを直列接続してなる第2の相インバ−タ回路と、各スイッチ5a〜5d個々に逆並列接続されるダイオード5e〜5hとからなる。スイッチ5a、5bの接続点はトランス6の大巻数の一次巻線6aの一端に接続され、スイッチ5c、5dの接続点はトランス6の一次巻線6aのの他端に接続されている。ハイサイドスイッチ(スイッチング素子)5a、5cの他端は主バッテリ1の高位電源端としてリアクトル12及びダイオード14を通じて主バッテリ1の高位端に接続され、ローサイドスイッチ(スイッチング素子)5b、5dの他端は主バッテリ1の低位端に接続されているトランス6は、一次巻線6aと、基本コイル6b、6cおよび補助コイル6d、6eを直列接続してなる二次巻線とを有しており、基本コイル6bと補助コイル6dとは同一方向に、基本コイル6cと補助コイル6eとは互いに同一方向で基本コイル6bと補助コイル6dとに対し反対方向に巻装されている。 【0023】コイル6bと6cとの接続端は補機バッテリ2の高位端に接続され、コイル6dと6bとの接続端はトランジスタからなるスイッチング素子7bを通じて補機バッテリ2の低位端に接続され、コイル6cと6eとの接続端はトランジスタからなるスイッチング素子7aを通じて補機バッテリ2の低位端に接続され、コイル6dの他端はダイオード7dのカソードに接続され、ダイオード7dのアノードは補機バッテリ2の低位端に接続され、コイル6eの他端はダイオード7cのカソードに接続され、ダイオード7cのアノードは補機バッテリ2の低位端に接続されている。 【0024】なお、スイッチング素子7a、7b個々に逆流防止ダイオードを逆並列接続してもよい。平滑用のコンデンサ11は補機バッテリ2と並列接続されている。コントロ−ラ9は、高圧側交直変換回路5のスイッチ5a〜5d及び低圧側交直変換回路7のスイッチ7a、7bを断続制御する。コントロ−ラ9には、外部から入力される主バッテリ1及び補機バッテリ2の端子電圧と、図示しない外部コントロ−ラから入力される補機バッテリ充電信号及び主バッテリ充電信号とに基づいて、上記各スイッチング素子5a〜5d、7a、7bを断続制御する。 (動作)以下、上記装置の動作を図2のフロ−チャ−トを参照して説明する。 【0025】電源オンとともになされるリセット動作の後、図示しない車両制御用の外部コントロ−ラからの補機バッテリ充電指令信号が存在するかどうかを調べ(S100)、なければ補機バッテリ2の端子電圧V2が所定の最低しきい値VT2未満かどうかを調べ(S102)、V2がVT2以上であれば補機バッテリ充電不要と判定してS108へ進む。 【0026】一方、補機バッテリ充電指令信号が存在するか、または、端子電圧V2が所定の最低しきい値VT2未満であれば、DC/DCコンバ−タに後述する通常送電すなわち主バッテリ1から補機バッテリ2への送電を実施させ(S104)、その後、補機バッテリ2の電圧V2が所定のしきい値VT2’に達したかどうかを調べ(S106)、達したらS100へリタ−ンする。 【0027】S108では、図示しない上記車両制御用の外部コントロ−ラからのエンジン始動が指令されているかどうかを調べ、指令されていれば主バッテリ1の端子電圧V1が所定の最低しきい値VT1未満かどうかを調べ(S110)、V1がVT1以上であれば、主バッテリはエンジン始動可能と判定してS100へリタ−ンする。 【0028】一方、エンジン始動指令が存在するにもかかわらず端子電圧V1が所定の最低しきい値VT1未満であれば、DC/DCコンバ−タ3に後述する逆送電指令すなわち補機バッテリ2から主バッテリ1への送電を実施させ(S112)、その後、主バッテリ1の電圧V1が所定のしきい値VT1’に達したかどうかを調べ(S114)、達したらS100へリタ−ンする。 【0029】なお、S108において、エンジン始動指令の代わりにマニュアルスイッチによる強制主バッテリ充電指令の有無を判定してもよい。 (通常送電)以下、上記通常送電について説明する。この通常送電では、スイッチング素子7a、7bを遮断しておく。そして、高圧側交直変換回路5をインバ−タ動作をさせるために、スイッチ5a、5dを導通させ、スイッチ5b、5cを遮断するモ−ドと、スイッチ5a、5dを遮断し、スイッチ5b、5cを導通させるモ−ドとを一定周期で交互に繰り返す。補機バッテリ2の電圧V2をモニタして、その大きさすなわち補機バッテリ2の残量に応じてこれらスイッチング素子5a〜5dのデュ−ティ比を制御してもよい。 【0030】コイル6b、6dのペアとコイル6c、6eのペアとは、逆向きに巻装されているので、それらの出力端は、補機バッテリ2の低位端を0Vとした場合に交互に正電位と負電位とになり、コイル6b、6dのペアの発生電圧とコイル6c、6eのペアの発生電圧は半波ごとにダイオ−ド7c、7dのどちらかを通じて補機バッテリ2を充電する。これにより、補機バッテリ2は、コンデンサ11からなる平滑回路を通じてリップル除去された直流電流により充電される。 (逆送電)以下、上記逆送電について説明する。 【0031】この逆送電の間中、スイッチング素子5a〜5dは遮断される。そして、低圧側交直変換回路7のスイッチング素子7a、7bを交互に断続し、これにより、基本コイル6c、6dに交互に電流を流し、これにより一次巻線6aに高電圧の交流電圧を発生させ、トランス6の一次巻線6aの出力電圧を高圧側交直変換回路5のダイオード5e〜5hで整流し、主バッテリ1を充電する。 【0032】更に説明すると、スイッチング素子7a、7bを所定周期で交互断続することにより、、二次巻線6b、6cに交互に通電し、これにより一次巻線6aに交流電圧を発生させる。この交流電圧は、高圧側交直変換回路5のブリッジ接続された4個のダイオ−ド5d〜5hで全波整流され主バッテリ1を充電する。一例において、主バッテリの通常の放電電圧は250V、補機バッテリの通常の放電電圧は12.5V、主バッテリの充電電圧は300V、補機バッテリの充電電圧は14.5Vとされる。 【0033】 【実施例2】本発明のハイブリッド電気自動車用電源装置の他の実施例を図3を参照して説明する。この実施例は、図1の電源装置において、二次巻線の補助コイル6d、6eを省略し、低圧側交直変換回路7のダイオード7c、7dをスイッチング素子7a、7bと逆並列に接続し、その代わりに、一次巻線を、基本コイル6aと、この基本コイル6aと直列接続される補助コイル6f、6gとで構成したものである。 【0034】更に、補助コイル6fの一端は、整流素子をなすダイオード20cおよびリレー接点21を通じて主バッテリ1の高位端に接続され、更に、整流素子をなすダイオード20dおよびリレー接点22を通じて主バッテリ1の低位端に接続される。また、補助コイル6gの一端は、整流素子をなすダイオード20aおよびリレー接点21を通じて主バッテリ1の高位端に接続され、更に、整流素子をなすダイオード20bおよびリレー接点22を通じて主バッテリ1の低位端に接続される。 【0035】結局、4つのダイオード20a〜20dは、補助コイル6f、6gと基本コイル6aとの合計交流電圧を全波整流するダイオードブリッジ回路からなる整流回路をなし、リレー接点21、22は補機バッテリ2の充電時に補助コイル6f、6gに無用な電流が流れるのを防止するためのスイッチ回路をなす。 (動作) (通常送電)以下、上記通常送電について説明する。 【0036】この通常送電では、リレー接点21、22は開放しておく。また、スイッチング素子7a、7bを遮断しておく。そして、高圧側交直変換回路5をインバ−タ動作をさせるために、スイッチング素子5a、5dを導通させ、スイッチング素子5b、5cを遮断するモ−ドと、スイッチング素子5a、5dを遮断し、スイッチング素子5b、5cを導通させるモ−ドとを一定周期で交互に繰り返す。補機バッテリ2の電圧V2をモニタして、その大きさすなわち補機バッテリ2の残量に応じてこれらスイッチング素子のデュ−ティ比を制御してもよい。 【0037】コイル6b、6dのペアとコイル6c、6eのペアとは、逆向きに巻装されているので、それらの出力端は、補機バッテリ2の低位端を0Vとした場合に交互に正電位と負電位とになり、コイル6b、6dのペアの発生電圧とコイル6c、6eのペアの発生電圧は半波ごとに補機バッテリ2を充電する。これにより、補機バッテリ2は、コンデンサ11からなる平滑回路を通じてリップル除去された直流電流により充電される。 (逆送電)以下、上記逆送電について説明する。 【0038】この逆送電の間中、リレー接点21、22は導通しておく。スイッチング素子5a〜5dは遮断される。そして、低圧側交直変換回路7のスイッチング素子7a、7cを交互に断続し、これにより、二次巻線6b、6cに交互に電流を流し、これにより一次巻線の基本コイル6aおよび補助コイル6f、6gの合計電圧として高電圧の交流電圧を発生させ、それをダイオード20a〜20dからなる整流回路で全波整流し、リレー接点21、22を通じて主バッテリ1を充電する【0039】。 【実施例3】本発明のハイブリッド電気自動車用電源装置の他の実施例を図4を参照して説明する。この実施例は、図3に示す電源装置において、補助コイル6g、ダイオード20a、20b、リレー接点22を省略したものであり、その通常送電(補機バッテリ充電動作)も実施例2と同じである。 (逆送電)以下、上記逆送電について説明する。 【0040】この逆送電では、基本コイル6aと補助コイル6fとの合計電圧は、ダイオード5e、5f、20c、20dからなるダイオードブリッジ回路により全波整流されてリレー接点21を通じて主バッテリ1に給電される。このようにすれば実施例2に比べて回路構成を更に簡素化することができる。なお、バッテリを電気二重層等の大容量コンデンサに置換することは当然可能である。 【0041】 【実施例4】本発明のハイブリッド電気自動車用電源装置の他の実施例を図5を参照して説明する。この実施例は、実施例3(図4参照)において、コンデンサ11および補助バッテリ2をリアクトル30を通じてトランス6の二次巻線6bと6Cとの接続点に接続し、更にリアクトル30を短絡するリレー接点31を設けたものである。 【0042】このようにすれば、補助バッテリ2の充電時にはリレー接点31を開いて充電電流のリップルを除去し、主バッテリ1の充電時にはリレー接点31を閉じてリアクトル30がスイッチング素子7a、7bの断続によりサージ電圧を発生するのを防止することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004260 【氏名又は名称】株式会社デンソー
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| 【出願日】 |
平成10年8月3日(1998.8.3) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100081776 【弁理士】 【氏名又は名称】大川 宏
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| 【公開番号】 |
特開2000−50404(P2000−50404A) |
| 【公開日】 |
平成12年2月18日(2000.2.18) |
| 【出願番号】 |
特願平10−219364 |
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