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【発明の名称】 電動機の誤接続検出装置
【発明者】 【氏名】勝田 隆之

【氏名】古平 貴大

【要約】 【課題】車輪を回転させる電動機の電気系統の誤接続を検出することのできる電動機の誤接続検出装置を提供すること。

【解決手段】本発明の電動機の誤接続検出装置は、車輪7,9を回転駆動させる少なくとも二つの電動機15,17を有する車輌1に取り付けられ、各電動機15,17の電気系統の誤接続を検出するもので、各電動機15,17の電気系統の通電状況を検出する通電状況検出手段と、通電状況検出手段により検出された各電動機15,17の通電状況を組み合わせて誤接続を判定する誤接続判定手段とを有することを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 車輪を回転駆動させる少なくとも二つの電動機を有する車輌に取り付けられ、前記各電動機の電気系統の誤接続を検出する電動機の誤接続検出装置であって、前記各電動機の前記電気系統の通電状況を検出する通電状況検出手段と、前記通電状況検出手段により検出された前記各電動機の通電状況を組み合わせて誤接続を判定する誤接続判定手段とを有することを特徴とする電動機の誤接続検出装置。
【請求項2】 前記電動機により回転駆動される前記車輪が左車輪及び右車輪として前記車輌に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の電動機の誤接続検出装置。
【請求項3】 前記電動機により駆動される前記車輪が左車輪及び右車輪として前記車輌に取り付けられ、前記左車輪を駆動する前記電動機と前記右車輪を駆動する前記電動機とが、互いの回生交流電圧に位相差が生じるように前記車輌に取り付けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電動機の誤接続検出装置。
【請求項4】 前記電気系統が、前記電動機を回転駆動するための交流電力を前記電動機に供給する電源線であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の電動機の誤接続検出装置。
【請求項5】 車輪を回転駆動させる少なくとも二つの電動機を有する車輌に取り付けられ、前記各電動機の電気系統の誤接続を検出する電動機の誤接続検出装置であって、前記各電動機の前記電気系統の通電状況を前記電動機により発生される回生電力を用いて検出する通電状況検出手段と、前記通電状況検出手段により検出された前記各電動機の通電状況に基づいて誤接続を判定する誤接続判定手段とを有することを特徴とする電動機の誤接続検出装置。
【請求項6】 前記電動機により回転駆動される前記車輪が左車輪及び右車輪として前記車輌に取り付けられていることを特徴とする請求項5に記載の電動機の誤接続検出装置。
【請求項7】 前記電動機により駆動される前記車輪が左車輪及び右車輪として前記車輌に取り付けられ、前記左車輪を駆動する前記電動機と前記右車輪を駆動する前記電動機とが、互いの回生交流電圧に位相差が生じるように前記車輌に取り付けられていることを特徴とする請求項5又は6に記載の電動機の誤接続検出装置。
【請求項8】 前記電気系統が、前記電動機を回転駆動するための交流電力を前記電動機に供給する電源線であることを特徴とする請求項5〜7の何れかに記載の電動機の誤接続検出装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車輪を回転駆動させる電動機の電気系統の誤接続を検出する電動機の誤接続検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電動機を有する車輌としては、特開平8-289409号公報に記載のものなどが知られている。特開平8-289409号公報には電気自動車が開示されており、この電気自動車は電動機により車輪を回転駆動するもので、この電動機には電力供給などのための電気系統が接続されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した特開平8289409号公報には、上述した電気系統の誤配線を検出する機構については何らの開示もされていない。電動機の電気系統が誤接続されていると、電動機が正常に動作しないのは言うまでもない。このため、電動機の電気系統の誤接続を検出する機構を車輌に取り付けておく必要がある。
【0004】また、電動機を車輌の駆動源に用いる場合に、ガソリンエンジンと併用してエンジンにより前輪(主駆動輪)を回転駆動し、電動機により後輪(副駆動輪)を回転駆動させ、この電動機を着脱可能とすることもできる。このような場合、電動機をオプションとして販売し、電動機の後輪への組み込みをディーラーなどで行うことも考えられ、また、ユーザーがこれを着脱することも可能となる。このため、電動機がディーラーで組み付けられた場合や、ユーザーにより組み付けられた場合であっても、電動機の電気系統に誤接続がないかどうかを検出する装置を車輌に搭載させておくことが望まれる。
【0005】従って、本発明の目的は、車輪を回転させる電動機の電気系統の誤接続を確実に検出することのできる電動機の誤接続検出装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の第一発明は、車輪を回転駆動させる少なくとも二つの電動機を有する車輌に取り付けられ、各電動機の電気系統の誤接続を検出する電動機の誤接続検出装置であって、各電動機の電気系統の通電状況を検出する通電状況検出手段と、通電状況検出手段により検出された各電動機の通電状況を組み合わせて誤接続を判定する誤接続判定手段とを有することを特徴としている。
【0007】このため、請求項1に記載の発明によれば、車輌に搭載された二つ以上の電動機の電気系統に関する通電状況を組み合わせて誤接続があるか否かを判断するので、二つの電動機の間での電気系統の誤接続を検出することができる。
【0008】また、請求項5に記載の第二発明は、車輪を回転駆動させる少なくとも二つの電動機を有する車輌に取り付けられ、各電動機の電気系統の誤接続を検出する電動機の誤接続検出装置であって、各電動機の電気系統の通電状況を電動機により発生される回生電力を用いて検出する通電状況検出手段と、通電状況検出手段により検出された各電動機の通電状況に基づいて誤接続を判定する誤接続判定手段とを有することを特徴としている。
【0009】このため、請求項5に記載の発明によれば、電動機が回生電力を発生させる場合に、この回生電力を利用して電動機の電気系統の接続状態を検出することができ、このとき、電動機の電気系統に誤接続があるかどうかの確認を終了させた後に電動機に電力を供給するようにできる。この結果、誤接続検出があるかどうかの確認が終了する以前に電力を供給する必要がなくなるため、回路保護上好ましいものとなる。
【0010】また、請求項2又は請求項6に記載の発明は、それぞれ請求項1又は5に記載の発明において、電動機により回転駆動される車輪が左車輪及び右車輪として車輌に取り付けられていることを特徴としている。車輌の走行時に左車輪と右車輪とは互いに逆方向に回転するので、この左車輪及び右車輪に誤接続があった場合、例えば、左車輪が右車輪と間違えられたり、右車輪が左車輪と間違えられて駆動される場合も考えられる。この場合は、車輌が予期した挙動とは全く反対の挙動を起こすように制御されることもあり得る。請求項2又は請求項6に記載の発明によれば、左右の電動機に誤接続があることを確実に検出することができるため、このようなことを確実に防止することができる。
【0011】また、請求項3又は請求項7に記載の発明は、それぞれ請求項1若しくは2又は請求項5若しくは6に記載の発明において、電動機により駆動される車輪が左車輪及び右車輪として車輌に取り付けられ、左車輪を駆動する電動機と右車輪を駆動する電動機とが、互いの回生交流電圧に位相差が生じるように車輌に取り付けられていることを特徴としている。
【0012】このため、電動機により回生電力が発生される場合、回生電力を回収する電源線、特に、左右の電動機についての電源線が一つに束ねられているような電源線に発生する電気脈動によるノイズの発生を抑制することができる。左右の電動機の電源線に発生する電気脈動を互いに打ち消すように位相差を設定すれば、ノイズの発生をより効果的に抑制することも可能となる。
【0013】また、請求項4又は請求項8に記載の発明は、それぞれ請求項1〜3の何れか又は請求項5〜7の何れかに記載の発明において、電気系統が、電動機を回転駆動するための交流電力を電動機に供給する電源線であることを特徴としている。このため、電動機に電力を供給すると共に、回生電力が発生される場合に回生電力を回収する電源線の誤接続を検出することができ、電動機を正常な状態で駆動させることができる。特に、電動機の電源線は一つの電動機に複数本の電源線がある場合があり、これらの電源線は誤認識されて誤接続されやすいが、確実に誤接続を検出することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】まず、請求項1に記載された第一発明の電動機の誤接続検出装置の実施形態について説明する。
【0015】図1は第一発明の検出装置の一実施形態が搭載された車輌1の構成を示すシステム図である。この車輌は、ガソリンエンジン11で左右前輪3,5を駆動し、電動機であるホイールモータ15,17で左右後輪7,9を駆動する二種駆動方式の車輌である。ホイールモータとは、車輪を電気モータで駆動する際の駆動効率を上げるために提案されたものであり、モータの全部または一部が車輪のホイール内に収納されているため、モータロータの回転駆動力が直接的に車輪に伝達され、駆動力伝達経路でのエネルギロスが少ないという利点を有する。そして、この実施形態の車輌ではホイールモータが選択的に搭載可能となっている。以下に、この車輌1の構成について説明する。
【0016】左右前輪3,5は、主たる動力源であるガソリンエンジン11で回転駆動するようになっており、左右後輪7,9は、それぞれ着脱可能なホイールモータ15,17により回転駆動するようになっている。これにより、この車輌1は四輪駆動で走行することができる。なお、ホイールモータ15,17はユーザーにおいて取り外すことが可能であり、左右後輪7,9を通常の従動輪とすることにより、ガソリンエンジン11のみによる2輪駆動で走行することも可能とされている。このように電動機であるホイールモータ15,17を一度取り外した後に、再度取り付けるときに、電気系統を誤接続させてしまうことも危惧される。本発明は、このような場合であっても確実に誤接続を検出することができるようにするものでもある。
【0017】エンジン11は通常のガソリンエンジン車に搭載されたものと同様に、スロットルバルブ13の開度調整等により出力制御されるものであり、スロットルバルブ13の開度は、アクセルペダル操作に応じた電子制御燃料噴射装置(EFI)の電子制御ユニット(ECU)27からの指令により制御される。
【0018】ホイールモータ15,17の駆動力は補助的に用いられるものであり、たとえば、登り坂走行の際の補助動力として用いられたり、旋回時の姿勢制御に用いられたりする。このようなホイールモータ15,17は、サスペンションアームに取り付けられた車輪支持体に、左右後輪7,9と共に取り付けられている。各ホイールモータ15,17のロータは、左右後輪7,9の各アクスルハブと結合されている。
【0019】ホイールモータ15,17は、前後輪の駆動調整を含めた車輪全体の駆動制御を行うための電子制御ユニット(ECU)31からの電力供給により駆動し、制御される。この車輌制御ECU31は、車輌制御部33、モータ制御部35,37及びインバータ部39,41を備える。モータ制御部35とインバータ部39は、制御された電力を左側のホイールモータ15に供給するものであり、モータ制御部37とインバータ41は、制御された電力を右側のホイールモータ17に供給するものである。
【0020】車輌制御部33は、ブレーキの動作を制御するアンチロックブレーキシステム(ABS)の電子制御ユニット(ECU)29及びEFI−ECU27とそれぞれコネクタ73,71を介してコネクタ結合されている。また、車輌制御部33は、各種センサ類とコネクタ67を介してコネクタ結合している。
【0021】各種センサ類としては、操舵輪である前輪の舵角を検出する舵角センサ54、アクセルペダルの踏み込み量すなわちアクセル開度量を検出するアクセルセンサ55、ブレーキペダルが踏まれているか否かを検出するブレーキセンサ57、エンジン駆動系のトランスミッションのギヤシフトポジションを検出するシフトポジションスイッチ59、車輌の旋回角速度を検出するヨーレートセンサ61、車輌の左右方向の加速度を検出する横加速度センサ63、車輌の前後方向の加速度を検出する前後加速度センサ65、パーキングブレーキのオンオフ状態を検出するPKBセンサ77、前輪の速度をそれぞれ独立に検出する車輪速センサ19,21等がある。
【0022】インバータ部39,41はコネクタ69,79によりDC/DCコンバータ43とコネクタ結合されており、DC/DCコンバータ43はコネクタ81を介して12ボルト(V)の電圧を持つバッテリー45にコネクタ結合されている。
【0023】車輌制御部33は、これらセンサ類の出力に基づいて、車輌1全体の駆動制御を行う。したがって、当然のことながら、ホイールモータ15,17の駆動制御も行う。すなわち、予め設定されたアルゴリズムに従って車輪速センサ19,21や後述する回転センサ23,25、アクセルセンサ55をはじめとする各種センサからの出力に基づいてインバータ部39,41の出力を調整してホイールモータ15,17の駆動を制御する。
【0024】また、車輌制御部33は、車輪駆動装置すなわちホイールモータ15,17及びエンジン11を制御する機能の他に、ホイールモータ15,17による正常な車輪駆動が可能か否かの自己診断を行う機能も備えている。ホイールモータ15,17が必要に応じて選択的に取り付けられる着脱可能なものであることから、少なくとも走行前にホイールモータ15,17による車輪駆動が可能か否かを確認し、車輌1が四輪駆動可能か否かを車輌制御部33自身が知る必要があるからである。
【0025】ホイールモータ15,17をどのように駆動制御するかは、その車輌1に対する設計思想に基づいて車輌制御部33のアルゴリズムを決めればよい。たとえば、上り坂走行の際に主たる駆動力である前輪駆動力をアシストするために用いる場合には、アクセルセンサ55、シフトポジションスイッチ59、車輪速センサ19,21等の出力から坂道走行であることを検出したときにそのときの車輪速度に応じた速度で回転させるような制御を行えばよい。また、エンジントラブルが発生した際の代替動力として用いることも可能であり、さらに、旋回走行時の姿勢制御のために利用することも可能である。
【0026】なお、以下には、説明を簡単にするため、ホイールモータ15,17におけるロータの一回転が、ホイールモータ15,17により発生される回生電力の一周期となるようなモデルを用いて説明する。実際に車輌に取り付けられる場合のホイールモータ15,17の具体例を図5に示すが、これについては後述する。
【0027】ホイールモータ15,17は、図2の概略斜視図に示されるように、三相交流同期モータであり、インバータ部39,41から三相交流電力を供給されて回転駆動される。三相交流電力は、それぞれホイールモータ15,17におけるステータ15a,17aの三つのコイルに対して、U相・V相・W相としてそれぞれ供給される。三相交流電力は、電源線83U,83V,83W(これらの電源線をまとめて電源線83とも言う)を介して左後輪7のホイールモータ15に供給され、電源線85U,85V,85W(これらの電源線をまとめて電源線85とも言う)を介して右後輪9のホイールモータ17に供給される。ホイールモータ15,17の各相は、その中心に対して均等となるように配置されている。
【0028】インバータ部39,41とホイールモータ15,17との間の電源線83,85の経路上には、図1に示されるように、リレー84,86が取り付けられている。リレー84,86のオンオフは、モータ制御部35,37によりそれぞれ制御され、リレー84,86をオフとすることで、ホイールモータ15,17への電力の供給を遮断させることができる。
【0029】また、ホイールモータ15,17の電源線83,85に関しては、リレー84,86とインバータ部39,41との間において、電圧センサ50,51を用いて電圧監視を行っており、この結果がモータ制御部35,37に送られている。なお、通電状況の検出は、ここで行っているように、電圧を監視することにより行っても良いし、電圧に代えて電流を監視するようにしても良い。
【0030】さらに、ホイールモータ15,17には、図1及び図2に示されるように、レゾルバと呼ばれる回転センサ23,25がそれぞれ取り付けられている。回転センサ23,25は、内部にコイルが内蔵されており、このコイルを利用してホイールモータ15,17のロータ(図示せず)の位置を高精度に検出することができる。この回転センサ23,25によれば、ロータの位置のみならず、一定時間内における位置の変化量からローターの回転速度、即ち、後輪回転速度を検出することもできる。
【0031】ホイールモータ15,17が上述したように車体に取り付けられるときには、図2に示されるように、互いの回生交流電圧に位相差が生じるように車輌1に取り付けられている。即ち、左後輪7を回転駆動させるホイールモータ15のステータ15aは、そのU相のコイルが鉛直上方に対して+θの角度を持つように車輌1のサスペンションメンバー18に取り付けられている。一方、右後輪9を回転駆動させるホイールモータ17のステータ17aは、そのU相のコイルが鉛直上方に対して−θの角度を持つように車輌1のサスペンションメンバー18に取り付けられている。
【0032】ホイールモータ15,17に電力を供給し、ホイールモータ15,17により発生された回生電力を回収する電源線83,85は、図2に示されるように、束ねられて車輌制御ECU31に対してコネクタ69により接続されており、このように制御部に対して接続されるのが一般的である。
【0033】ここで、ホイールモータ15,17により発生される回生電力の電圧は、図3に示されるような正確なサインカーブとはならなく、正確なサインカーブに対して僅かな変動がある。このため、二つのホイールモータ15,17のうちの一方の三相の電圧を合成すると、常にゼロとはならず電圧脈動が発生する。このとき、電源線83,85が束ねられていると、二つのホイールモータ15,17が互いの回生電力の位相が一致するように車輌1に取り付けられていると、互いの電圧脈動を助長し合ってノイズ発生の原因となる。束ねられた電源線83,85の周囲には、各種ECUなどの電気的ノイズの影響を受けるユニットが搭載されることも多いため、このようなノイズの発生を抑制しておきたい。
【0034】ここでは、ホイールモータ15,17が上述したように互いの回生交流電圧に位相差が生じるように車輌1に取り付けてあるので、図3に示すように、ホイールモータ15,17により発生された回生電圧による電圧脈動が助長し合うことはなくなり、ノイズの発生を抑制することができる。図2に示された場合の位相差は、2θとなる。特に、左右のホイールモータ15,17が、回生電力により発生する電気脈動を相殺するような位相差をもって車輌に取り付けられれば、より一層ノイズの発生を抑制することも可能である。
【0035】なお、回生電力の回収に関してではなく、駆動時に左右のホイールモータ15,17に対して駆動用交流電圧を供給する際には、車輌制御ECU31により左右のホイールモータ15,17間で駆動用交流電圧に位相差が生じるように供給することで対処可能である。
【0036】図4は、図1に示す車輌におけるホイールモータ15,17の電気系統の誤接続検出制御を示すフローチャートである。
【0037】ここでは、ホイールモータ15,17の電気系統の誤接続として、以下のレベル1〜5の事象を検出する。
レベル1:回転センサ23,25の信号線24,26の未接続レベル2:ホイールモータ15,17の電源線83,85の未接続レベル3:ホイールモータ15,17の電源線83,85の左右混同誤接続レベル4:回転センサ23,25の信号線24,26の左右逆接続レベル5:ホイールモータ15,17の電源線83,85の各輪における相混同誤接続【0038】このように、ホイールモータ15,17の電気系統の誤接続を、その事象を分けて判別できるようにしておけば、誤接続が発生した場合であっても対応が容易になる。
【0039】実際の誤接続検出時の制御であるが、まず、イグニッションスイッチ75がオンにされた直後に、シフトロックを実施するなどして車輌1を走行不許可状態とする(ステップ100)。このとき、リレー84,86はオフにされており、ホイールモータ15,17へは電力が供給されない。
【0040】次に、回転センサ23,25の導通があるかどうかを、回転センサ23,25内のコイルに対して試験的に通電させて判断する(ステップ101)。通電状態の検出は、信号線24,26の経路上において行われ、電圧値や電流値に基づいて判断する。回転センサ23,25の何れか一方又は双方が通電しておらず、ステップ101が否定されたときは、回転センサ23,25の信号線24,26が未接続である(レベル1)として、ホイールモータ15,17の制御を禁止する(ステップ102)。
【0041】ステップ101において回転センサ23,25の信号線24,26が接続されていると判断された場合は、車輪速センサ19,21により前輪速度がゼロであるかどうかを判断する(ステップ103)。以降の制御を行う前に車輌1が停止状態であることを確認するためである。ここで、車輌1を一旦確実に停止させないと次のステップへは進めない。
【0042】次に、ステップ103において、前輪速度がゼロ、即ち、車輌1が停止状態であると判断された場合は、リレー84,86をオンにし(ステップ104)、左右後輪7,9の各相のコイルに対して順番に一定時間試験通電を行う(ステップ105)。停止状態を確認してからリレー84,86をオンにするのは、電源線83,85に大電流が流れるのを防止するためである。
【0043】ステップ105に続いて、各輪毎にある相のコイルに通電した後に他の二相のコイルにも通電があるかどうかを判断する(ステップ106)。各輪毎にある相のコイルに通電した後に他の二相のコイルに通電がなく、ステップ106が否定されたときは、まず、発生電圧がない相に関する電源線83,85が接続されていない(レベル2)として、ホイールモータ15,17の制御を禁止する(ステップ107)。
【0044】ステップ107に続いて、他の二相のコイルに通電がない場合に、その通電が他方の車輪の何れかの相のコイルで検出されるかどうかを判断する(ステップ108)。他方の車輪においても通電が検出されておらず、ステップ108が否定されたときは、上述したレベル2の判定のまま、リレー84,86をオフにする(ステップ110)。この場合は、電源線83,85の何れかが未接続である。
【0045】一方、ステップ108において、他方の車輪の何れかの相で通電が検出されたときは、上述したレベル2の判断に代えて、電源線83,85は接続されているが左右のホイールモータ15,17間で誤接続されている(レベル3)として、ホイールモータ15,17の制御を禁止する(ステップ109)。この場合も、リレー84,86をオフにする(ステップ110)。上述したように、レベル1〜3であると判断された場合は、走行不許可のままとなる。
【0046】このように、ステップ108においては、二つのホイールモータ15,17の通電状況を組み合わせて判断することにより、誤接続の状況がレベル2であるかレベル3であるかを判別している。このように、二つのホイールモータ15,17の通電状況を組み合わせて判断すれば、単に誤接続の有無を検出するだけでなく、その誤接続の状況がどのようなものであるのかまでをも容易に判別することができるようになる。
【0047】一方、ステップ106において、各輪毎にある相のコイルに通電した後に他の二相のコイルにも通電があると判断された場合は、両輪ともチェックが終了したかどうかを判断する(ステップ111)。両輪ともチェックが正常に終了していると判断される場合は、ホイールモータ15,17の制御を許可する(ステップ112)。ステップ111において、左右後輪7,9のうちの一方のみしかチェックが終了していないと判断される場合、即ち、ステップ111が否定された場合はステップ105に戻って、残りの一方について判断する。
【0048】次いで、ブレーキランプとパーキングブレーキランプが点灯しているか、即ち、ブレーキセンサ57及びPKBセンサ77によりブレーキが解除状態にあるかどうかを判断する(ステップ113)。ここで、ブレーキを解除状態にしないと、次のステップへは進めない。左右後輪7,9がロックされていると、これ以降のステップで誤接続を正しく検出できないためである。
【0049】ここで、各輪毎にd軸電流制御を試験的に行う(ステップ114)が、以下に、d軸電流制御について簡単に述べておく。
【0050】三相交流電圧の電圧指令は、周知のように、二相回転磁束座標系のベクトル制御に対して座標変換等の処理を施すことにより得られる。二相回転磁束座標系においては、d軸電流とq軸電流により交流電圧を制御する。d軸電流はトルクの大きさには関係ない電流成分であり、磁化電流とも言われる。一方、q軸電流は、その大きさに比例したトルクが出力される電流成分であり、トルク電流とも言われる。これらのd,q軸電流が合成されてモータへの供給電流が生成される。
【0051】即ち、電源線83,85が正常に接続されていれば、d軸電流制御のみを行ってもホイールモータ15,17がトルクを出力することはない。逆に、電源線83,85が正常に接続されていない場合は、d軸電流制御のみを行っただけで、車輌1を動かす程ではないが、ホイールモータ15,17がトルクを出力してしまう。このとき、ホイールモータ15,17のロータに僅かではあるが位置変化、即ち、回転数変化が生じる。回転センサ23,25は、この僅かな回転数変化も検出できる。
【0052】そこで、ステップ114においてd軸電流制御を試験的に行った結果、回転センサ23,25によりホイールモータ15,17のロータの状態を検出し、各輪に回転数変化が現れていないかどうかを判断する(ステップ115)。なお、ステップ115に先だって、車輪速センサ19,21により前輪速度がゼロ、即ち、車輌1が停止状態であることを確認しておく。ステップ115において、左右後輪7,9のうちの少なくとも一方に回転数変化が現れた場合、即ち、ステップ115が否定された場合は、電源線83,85が正常に接続されていないとして、リレー84,86をオフにする(ステップ116)。
【0053】ステップ116に続いて、その誤接続のレベルを確定させるのであるが、まず、車輪速センサ19,21により前輪速度を検出し、前輪速度が予め設定された設定値以上であるかどうかを判断する(ステップ117)。即ち、リレー84,86はオフであるので、運転者によりエンジン11を用いて車輌1が走行され、その車速が設定値以上となるのを監視する。ここで、前輪車速が設定値以上にならないと次のステップへは進めない。
【0054】ステップ117において前輪車速が設定値以上であると判断された場合は、車輪速センサ19,21により検出された前輪速度符号と、回転センサ23,25により検出された後輪速度符号とが一致するかどうかを判断する(ステップ118)。両者の符号が異なる場合、即ち、ステップ118が否定された場合は、回転センサ23,25が、左右逆に接続されている(レベル4)として、ホイールモータ15,17の制御を禁止する(ステップ120)。
【0055】逆に、前輪速度符号と後輪速度符号とが一致する場合は、信号線23,25は正しく接続されているのであるから、電源線83U,83V,83Wが左側のホイールモータ15に対して、取り付けられるべき相を取り違えて誤接続されている(レベル5)。あるいは、電源線85U,85V,85Wが右側のホイールモータ17に対して、取り付けられるべき相を取り違えて誤接続されている(レベル5)。この場合は、レベル5であると判断し、ホイールモータ15,17の制御を禁止する(ステップ119)。
【0056】また、ステップ115において左右後輪7,9毎に判断し、両輪ともチェックが終了したかどうかを判断する(ステップ121)。両輪ともチェックが正常に終了していると判断される場合は、ホイールモータ15,17の制御を許可する(ステップ122)。ステップ121において、左右後輪7,9のうちの一方のみしかチェックが終了していないと判断される場合、即ち、ステップ121が否定された場合はステップ115に戻って、残りの一方について判断する。
【0057】なお、上述した検出制御においては、誤接続のレベルがレベル4又は5の場合、走行は許可される(ステップ112)がリレー84,86がオフにされる(ステップ116)ので、ホイールモータ15,17の制御は行われない。このため、ホイールモータ15,17が回転駆動されることはなく、走行中の左右後輪7,9は単なる従動輪として用いられる。
【0058】なお、上述した実施形態では、ホイールモータ15,17におけるロータの一回転が、ホイールモータ15,17により発生される回生電力の一周期となるようなモデルを用いて説明した。次に、実際に車輌に取り付けられる場合のホイールモータ15,17の具体例について、図5を参照しつつ説明する。
【0059】図5(a)には、このようなホイールモータ15の内部が示されている。図示されているホイールモータ15は、八極九コイルのアウターロータ型のホイールモータで、十六個の永久磁石150と十八個のコイル151とを有している。永久磁石150は、ステータ15a側が交互にS極・N極となるように、リング状のロータ15bの内周に均等に取り付けられている。一方、ステータ15aは、鋼板を積層させて形成された放射状のティースにコイル151が取り付けられたものである。このモータでは、ホイールモータ15におけるロータ15bの1/8回転が、ホイールモータ15により発生される回生電力の一周期となる。
【0060】図5(b)には、各コイル151の電気的接続状況が模式的に示されている。図5(b)中、「正」「逆」の文字は、そのコイル151が正巻であるか逆巻であるかを示している。コイル151は、三個一組とされて一つの相を形成し、各相が二つずつ配置されている。例えば、U相は、三個一組で「正・逆・正」とされており、これがホイールモータ15の中心に対して対向する位置にもう一組に配置されており、両者は電気的に接続されている。V相、W相に関しても同様である。
【0061】図5に示されるようなホイールモータ15を車輌に取り付ける際には、基準となるコイル151を一つ決め、これに対して図2に示す位相差±θを設ければよい。例えば、図5に示されるホイールモータ15であれば、図5におけるU相の一つ目のコイル151の中心軸Xを基準とすればよい。なお、他方のホイールモータ17についても同様である。
【0062】この実施形態においては、車輌に搭載された二つ以上の電動機(ホイールモータ15,17)の電気系統に関する通電状況を組み合わせて誤接続があるか否かを判断するので、どのように誤接続されているかをも容易に判別することができる。即ち、二つ以上の電動機がある場合、単に導通の有無だけを見て検出するだけでは、電気系統の未接続状態は検出できるが、電気系統が接続されているが二つ以上の電動機間で誤って接続されているような状態を確実に検出し得ないことも考えられる。このように、二つ以上の電動機の電気系統に関する通電状況を組み合わせて誤接続があるか否かを判断すれば、このような状態を確実に検出することができるだけでなく、どのように誤接続されているかをも容易に判別することができる。
【0063】次に、請求項6に記載された第二発明の電動機の誤接続検出装置の実施形態について説明する。
【0064】図6は第二発明の検出装置の一実施形態が搭載された車輌1の構成を示すシステム図である。この車輌1のシステムは、ホイールモータ15,17の電源線83,85の通電状態を検出する位置のみが、図1に示される車輌のシステムと異なっている。このため、図1に示されるシステムと、同一の構成部分については同一の符号を付してその説明を省略する。
【0065】図6に示される車輌1においては、ホイールモータ15,17の電源線83,85に関しては、ホイールモータ15,17とリレー84,86との間において、電圧センサ52,53により電圧監視を行っており、この結果がモータ制御部35,37に送られている。
【0066】図7は、図6に示す車輌におけるホイールモータ15,17の電気系統の誤接続検出制御を示すフローチャートである。この検出制御においても、ホイールモータ15,17の電気系統の誤接続として、上述したレベル1〜5の事象を検出する。
【0067】実際の誤接続検出時の制御であるが、まず、イグニッションスイッチ75がオンにされた直後に、車輌1を走行不許可状態とする(ステップ200)。このとき、ホイールモータ15,17の電源線83,85上のリレー84,86はオフにされており、ホイールモータ15,17へは電力が供給されない。
【0068】次に、回転センサ23,25の導通があるかどうかを、回転センサ23,25内のコイルに対して試験的に通電させて判断する(ステップ201)。通電状態の検出は、信号線24,26の経路上において行われ、電圧値や電流値に基づいて判断する。回転センサ23,25の何れか一方又は双方が通電しておらず、ステップ201が否定されたときは、回転センサ23,25の信号線24,26が未接続である(レベル1)として、ホイールモータ15,17の制御を禁止する(ステップ202)。この場合、回転センサ23,25により左右後輪7,9の車輪速を検出することはできなく、走行不許可のままとなる。
【0069】ステップ201において回転センサ23,25の信号線24,26が接続されていると判断された場合は、車輪速センサ19,21により前輪速度がゼロであるかどうかを判断する(ステップ203)。ここで、車輌1を一旦確実に停止させないと次のステップへは進めない。ここまでは、上述した図4に示す検出制御の場合と全く同様である。
【0070】ステップ203において、前輪速度がゼロ、即ち、車輌1が停止状態であると判断された場合は、シフトロックなどによる走行不許可状態が解除され、走行が許可される(ステップ204)。このときも、電源線83,85上のリレー84,86はオンにされていないので、ホイールモータ15,17へは電力が供給されない。走行する場合は、エンジン11により走行することになる。
【0071】次に、ブレーキランプとパーキングブレーキランプが点灯しているか、即ち、ブレーキセンサ57及びPKBセンサ77によりブレーキが解除状態にあるかどうかを判断する(ステップ205)。ここで、ブレーキを解除状態にしないと次のステップへは進めない。次に、運転者により車輌1が走行され、その前輪速度が設定値以上となるのを監視する(ステップ206)。車輪速センサ19,21により検出された前輪速度が設定値以上にならないと、次のステップには移行しない。
【0072】前輪速度が設定値以上となったところで、車輪速センサ19,21により検出された前輪速度符号(+であれば前進、−であれば後進)と、回転センサ23,25により検出された後輪速度符号とが一致するかどうかを判断する(ステップ207)。両者の符号が異なる場合、即ち、ステップ207が否定された場合は、回転センサ23,25が、左右逆に接続されている(レベル4)として、ホイールモータ15,17の制御を禁止する(ステップ208)。
【0073】車輌1の外側から見ると、左右後輪7,9は互いに逆回転をすることになるため、回転センサ23,25が左右逆接続されていると、回転センサ23,25により検出された速度符号は、車輪速センサ19,21により検出される左右前輪3,5の速度符号(=車輌1の実際の進行方向)とは逆になるからである。
【0074】また、車輪が走行することによって、左右後輪7,9が回転し、ホイールモータ15,17により回生電力を発生させることができる。ここで、この回生電力による電圧が、左右後輪7,9の各三相、計六相の全てに発生しているかどうかを判断する(ステップ209)。六相のうちの一相でも発生電圧がなく、ステップ209が否定されたときは、発生電圧がない相に関する電源線83,85が接続されていない(レベル2)として、ホイールモータ15,17の制御を禁止する(ステップ210)。
【0075】ステップ209において、六相とも電源線83,85が接続されていると判断された場合は、続いて左後輪7及び右後輪9の各輪毎に予想した相に発生電圧があるかどうかを判断する(ステップ211)。どの相に回生電力による電圧が発生するかは、回転センサ23,25によりホイールモータ15,17のロータ位置を検出することによって予測できる。左右後輪7,9の何れかで、予想した相に発生電圧がなく、ステップ209が否定されたときは、まず、電源線83,85が左右のホイールモータ15,17間で誤接続されている(レベル3)として、ホイールモータ15,17の制御を禁止する(ステップ212)。
【0076】ステップ212に続いて、左後輪7及び右後輪9の各輪毎に、U相・V相・W相の三相が、予想した順番通りに120°周期で電圧を発生させているかどうかを判断する(ステップ213)。左右後輪7,9の何れかで、発生電圧が予想した順番で120°周期に発生しておらず、ステップ213が否定されたときは、電源線83U,83V,83Wが左側のホイールモータ15に対して、取り付けられるべき相を取り違えて誤接続されている(レベル5)。あるいは、電源線85U,85V,85Wが右側のホイールモータ17に対して、取り付けられるべき相を取り違えて誤接続されている(レベル5)。この場合、上述したレベル3の判断に代えてレベル5であると判断し、ホイールモータ15,17の制御を禁止する(ステップ214)。
【0077】ここで、左右のホイールモータ15,17が、互いの回生交流電圧に位相差を持つように取り付けられているため、例えば、左側のホイールモータ15のU相の電源線83Uと右側のホイールモータ17のU相の電源線85Uとが誤接続されるような、左右同相の誤接続時にも発生電圧に位相差が発生するため確実に検出することができる。図2に示されるようにホイールモータ15,17を取り付けた場合、左側のホイールモータ15のV相の電源線83Vと右側のホイールモータ17のW相の電源線85Wとが誤接続されたときや、左側のホイールモータ15のW相の電源線83Wと右側のホイールモータ17のV相の電源線85Vとが誤接続されたときであっても、位相差が生じるため確実に誤接続を検出することができる。
【0078】また、ステップ211において左右後輪7,9毎に判断し、両輪ともチェックが終了したかどうかを判断する(ステップ215)。両輪ともチェックが正常に終了していると判断される場合は、ホイールモータ15,17の制御を許可する(ステップ216)。ステップ215において、左右後輪7,9のうちの一方のみしかチェックが終了していないと判断される場合、即ち、ステップ215が否定された場合はステップ211に戻って、残りの一方について判断する。
【0079】ステップ216において制御許可が下りた後は、車輪速センサ23,25により前輪速度を監視し(ステップ217)、前輪速度がゼロとなったときにリレー84,86をオンにする(ステップ218)。リレー84,86がオンにされてから以降は、電源線83,85を介して、ホイールモータ15,17に対して電力が供給されて左右後輪7,9が回転駆動され、ホイールモータ15,17により回生電力を発生させた場合は回生電力を回収する。
【0080】前輪速度が一旦ゼロになるまでリレー84,86をオンにしないのは、走行中にリレー84,86をオンにすると、電源線83,85に急激に大電流が流れ、回路に損傷を与えることがあるからである。このため、回路保護を考慮して、前輪速度が一旦ゼロになるまで、即ち、車輌1が一旦停止状態となるまでリレー84,86をオンとしないようにしている。
【0081】上述した検出制御の場合、回生電力の電圧をホイールモータ15,17とリレー84,86との間で検出するので、ホイールモータ15,17への電気系統が完全に正常に接続されていると判断されるまでは、リレー84,86がオンにされない。このため、誤接続がある場合はホイールモータ15,17に電力が供給されないので、駆動回路を確実に保護することができる。
【0082】なお、上述した検出制御においては、誤接続のレベルがレベル2〜5の場合、走行は許可される(ステップ204)が、リレー84,86がオンにされずにホイールモータ15,17の制御許可(ステップ216)が下りない。このため、ホイールモータ15,17により左右後輪7,9が回転駆動されることはなく、走行中の左右後輪7,9は単なる従動輪として用いられる。
【0083】本発明の電動機の誤接続検出装置は、上述した実施形態のものに限定されない。例えば、ハイブリッド自動車や、エンジンを有しない電気自動車のモーターシステムにおける電気系統の誤接続を検出する場合も本発明を適用することができる。
【0084】
【発明の効果】本発明の電動機の誤接続検出装置によれば、車輌に搭載された二つ以上の電動機の電気系統に関する通電状況を組み合わせて誤接続があるかどうかを判断するため、二つの電動機の間での電気系統の誤接続を確実に検出することができる。ここで、電動機が左右の車輪をそれぞれ駆動するように取り付けられていれば、左右輪の誤接続を確実に検出することができる。
【出願人】 【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
【出願日】 平成10年7月8日(1998.7.8)
【代理人】 【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹 (外1名)
【公開番号】 特開2000−32616(P2000−32616A)
【公開日】 平成12年1月28日(2000.1.28)
【出願番号】 特願平10−193033