トップ :: B 処理操作 運輸 :: B32 積層体




【発明の名称】 カラー印刷用紙
【発明者】 【氏名】吉田 篤司

【要約】 【課題】白色光の反射率を向上させ、印刷されたカラー画像の明度や彩度の向上を図ることができるカラー印刷用紙を提供する。

【解決手段】基材3と、コーティング層2との間に白色光を反射するための白色光反射層4を有する。この白色光反射層4には、蒸着金属またはプラスチック等を使用できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 基材と、コーティング層との間に白色光を反射するための白色光反射層を有することを特徴とするカラー印刷用紙。
【請求項2】 前記白色光反射層は、蒸着金属またはプラスチックであることを特徴とする請求項1記載のカラー印刷用紙。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー印刷用紙に関し、特に、印刷されたカラー画像の明度や彩度を向上させるカラー印刷用紙に関する。
【0002】
【従来の技術】図4に示すように、従来のカラー印刷用紙10は、基材3の上に塗料等のコーティング層2を設け、表面の平滑度を高めて白色光や印刷されたインクのフィルタを通過した光を反射するように形成されている。そして、このカラー印刷用紙10に印刷された画像は、図5に示すように、入射光6が用紙の表面や印刷されたインク5で反射され、反射光8が観察者の肉眼に入ることにより視認される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のカラー印刷用紙は、カラー表現の基礎となる白色光の反射率に限界があり、印刷されたカラー画像の明度や彩度の向上には限界があった。
【0004】そこで、本発明は、上記従来のカラー印刷用紙における問題点に鑑みてなされたものであって、白色光の反射率を向上させ、印刷されたカラー画像の明度や彩度の向上を図ることができるカラー印刷用紙を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、カラー印刷用紙であって、基材と、コーティング層との間に白色光を反射するための白色光反射層を有することを特徴とする。
【0006】請求項2記載の発明は、前記白色光反射層が、蒸着金属またはプラスチックであることを特徴とする【0007】そして、本発明によれば、カラー表現の基礎となる白色光の反射率を向上させ、印刷されたカラー画像の明度や彩度の向上を図ることができる。また、基材の材質が印刷されたカラー画像の明度や彩度へ与える影響が小さくなるため、基材として再生紙の利用も可能となり、カラー印刷用紙費用のコスト低減を図ることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明にかかるカラー印刷用紙の実施の形態の具体例を図面を参照しながら説明する。
【0009】図1は、本発明にかかるカラー印刷用紙の一実施例を示す図であって、このカラー印刷用紙1は、基材3とコーティング層2との間に白色光反射層4を備える。基材3とコーティング層2は、従来使用されている材質のものが使用される。
【0010】白色光反射層4が、本発明の特徴部分であって、この部分には例えば、蒸着金属またはプラスチック等が使用される。
【0011】そして、図2に示すように、印刷されたインク5の色のフィルタを通過して基材3で反射するときの光量を増加させることにより、再度インク5を通してカラー印刷用紙1の表面から出てくる反射光7の総量を従来と比較して増加させることができる。
【0012】この点について、図3及び図6を参照しながらさらに説明する。図6は、上記従来のカラー印刷用紙10を使用した場合の反射光の光量の説明図である。入射光6は、インク5が存在しない箇所に入射すると、その一部がコーティング層2及び基材3によって反射されてカラー印刷用紙10の表面から反射光8Aとなって出ていく。
【0013】一方、入射光6がインク5に入射すると、入射光6の一部はインク5によって反射されて反射光8となり、この反射光8が観察者の肉眼に入ることにより、カラー印刷用紙10に印刷された画像が視認される。ここで、入射光6のうちでインク5を透過したものは、その一部は基材3によって反射されてインク5を通過して反射光8Bとなって出ていくが、ほとんどは基材3を通過してカラー印刷用紙10の表面から出ていくことはない。
【0014】次に、図3を参照して、本発明にかかるカラー印刷用紙1を使用した場合の反射光の光量について説明する。
【0015】入射光6は、インク5が存在しない箇所に入射すると、その一部がコーティング層2及び白色光反射層4によって反射されてカラー印刷用紙1の表面から出ていく。ここで、白色光反射層4は基材3よりも白色光の反射率の高い材質を使用しているため、反射光7Aの光量は図6の従来例における反射光8Aよりも多く、より紙面の白色度が強調される。
【0016】一方、入射光6がインク5に入射すると、入射光6の一部はインク5によって反射されて反射光7Bとなるとともに、入射光6のうちでインク5を透過したものも、そのほとんどが白色光反射層4によって反射されてインク5を通過して反射光7Bとなって出ていく。そして、この反射光7Bが観察者の肉眼に入ることにより、カラー印刷用紙1に印刷された画像が視認される。
【0017】従って、従来、基材3を通過してカラー印刷用紙10の表面から出ていくことがなかった光が再度インク5を通過してカラー印刷用紙1から出ていくため、反射光7Bの光量は、図6の従来例における反射光8Bよりも多く、印刷されたカラー画像の明度や彩度の向上を図ることが可能となる。
【0018】尚、カラー印刷用紙1において、入射光6のうち、インク5において反射された反射光7B、及びインク5を通過した後白色光反射層4によって反射され再度インク5を通過した反射光7Bの双方が観察者によって視認されるため、イメージが二重にかさなるのではないかという心配があるが、コーティング層2の厚さを十分に薄くすることにより実用の際に問題となることはない。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、印刷されたカラー画像の明度や彩度の向上を図ることができるとともに、カラー印刷用紙費用のコスト低減を図ることが可能なカラー印刷用紙を提供することができる。
【出願人】 【識別番号】000232047
【氏名又は名称】日本電気エンジニアリング株式会社
【出願日】 平成10年6月16日(1998.6.16)
【代理人】 【識別番号】100106563
【弁理士】
【氏名又は名称】中井 潤
【公開番号】 特開2000−911(P2000−911A)
【公開日】 平成12年1月7日(2000.1.7)
【出願番号】 特願平10−167970