| 【発明の名称】 |
形鋼用送材装置およびその装置を用いた形鋼送材方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】寺島 武志
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| 【要約】 |
【課題】加工位置の近傍において形鋼をクランプする第1クランプ手段を退避させること無く第1クランプ手段と送材用の第2クランプ手段との干渉を回避して送材することのできる形鋼用送材装置およびその装置を用いた形鋼送材方法を提供する。
【解決手段】送材用クランパ41により形鋼Wの尾端をクランプし、キャレッジ25を移動させて形鋼Wを形鋼加工機3に送材する際に、送材用クランパ41が本体バイス11と干渉する場合には、旋回機構51により送材用クランパ41を旋回させて本体バイス11と干渉しない位置につかみ直してから送材を行う。例えばフランジクランプ用爪61、69でフランジFLの尾端をクランプして送材し、送材用クランパ41が本体バイス11と干渉する場合には、ウェブクランプ用爪63、71でウェブWBにつかみ直してさらに送材する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 送材されてきた形鋼を第1クランプ手段によりクランプして加工を行うべく形鋼加工機に形鋼を送材する形鋼用送材装置であって、送材時に前記形鋼をクランプする第2クランプ手段と、この第2クランプ手段を旋回させる旋回機構と、この旋回機構が取り付けられて形鋼の送材方向へ移動・位置決め可能なキャレッジと、を備えてなることを特徴とする形鋼用送材装置。 【請求項2】 前記第2クランプ手段が、形鋼のウェブをクランプするためのウェブクランプ用爪と、形鋼のフランジをクランプするためのフランジクランプ用爪と、を備えてなることを特徴とする請求項1記載の形鋼用送材装置。 【請求項3】 縦板と横板とを有する形鋼を第1クランプ手段によりクランプして加工を行うべく形鋼加工機に形鋼を送材する形鋼送材方法において、前記縦板または横板の尾端を第2クランプ手段によりクランプして送材し、前記第2クランプ手段が前記第1クランプ手段と干渉する位置に近づいたら、第1クランプ手段により形鋼をクランプすると共に第2クランプ手段をアンクランプし、第2クランプ手段を旋回させて前記第1クランプ手段と干渉しない位置において前記横板または縦板をつかみ直してから第1クランプ手段をアンクランプして送材すること、を特徴とする形鋼送材方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、H形鋼や溝形鋼のように縦板と横板を有する形鋼を加工機に供給する形鋼用送材装置およびその装置を用いた形鋼送材方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】図10および図11を参照するに、従来より形鋼加工機としての例えばH形鋼穴明け機101にH形鋼Wを送材するキャレッジ方式の送材装置103では、H形鋼Wの尾端をドリル105位置に送るために、ドリル105の手前側(図10(A)中右側)に設けられている第1クランプ手段としての本体バイス107を回避して第2クランプ手段としての送材用クランパ109によりクランプする必要がある。なお、ドリル105の向こう側(図10(A)中左側)には、加工の際に形鋼Wを固定する前バイス111が設けられている。 【0003】前記本体バイス107を回避してクランプする方法としては、図10(B)に示されているように、本体バイス107の下部に切欠き113を設け、この切欠き113に送材用クランパ109を潜り込ませてH形鋼Wの尾端をクランプするものがある(実開平6−74248号公報参照)。 【0004】あるいは、図11に示されているように、本体バイス107全体を例えばシリンダ115のごとき移動装置により退避させて送材用クランパ109との干渉を回避するものもある。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのような従来の技術にあっては、図12に示されているように、ドリル105と鋸刃117を有する複合機のように本体バイス107の奥(図12中左側)に離れた位置までH形鋼Wの尾端を送り込もうとしたときに、以下のような問題が生じる。 【0006】すなわち、前述の図10に示したような切欠き113により干渉を回避する方法による場合には、送材用クランパ109の長さが長く十分な剛性が確保できないため成立しない。 【0007】また、前述の図12に示したように本体バイス107全体を退避させて干渉を回避する方法による場合には、多数のバイス119を退避できるようにしなければならないためコストアップを招くなるという問題がある。 【0008】この発明の目的は、以上のような従来の技術に着目してなされたものであり、加工位置の近傍において形鋼をクランプする第1クランプ手段を退避させること無く第1クランプ手段と送材用の第2クランプ手段との干渉を回避して送材することのできる形鋼用送材装置を提供することにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために、請求項1による発明の形鋼用送材装置は、送材されてきた形鋼を第1クランプ手段によりクランプして加工を行うべく形鋼加工機に形鋼を送材する形鋼用送材装置であって、送材時に前記形鋼をクランプする第2クランプ手段と、この第2クランプ手段を旋回させる旋回機構と、この旋回機構が取り付けられて形鋼の送材方向へ移動・位置決め可能なキャレッジと、を備えてなることを特徴とするものである。 【0010】従って、第2クランプ手段により形鋼の尾端をクランプし、キャレッジを移動させて形鋼を形鋼加工機に送材する際に、第2クランプ手段が第1クランプ手段と干渉する場合には、旋回機構により第2クランプ手段を旋回させて第1クランプ手段と干渉しない位置につかみ直してから送材を行う。 【0011】請求項2による発明の形鋼用送材装置は、請求項1記載の形鋼用送材装置において、前記第2クランプ手段が、形鋼のウェブをクランプするためのウェブクランプ用爪と、形鋼のフランジをクランプするためのフランジクランプ用爪と、を備えてなることを特徴とするものである。 【0012】従って、例えばフランジクランプ用爪でフランジの尾端をクランプして送材し、第2クランプ手段が第1クランプ手段と干渉する場合には、ウェブクランプ用爪でウェブにつかみ直してさらに送材する。 【0013】請求項3による発明の形鋼送材方法は、縦板と横板を有する形鋼を第1クランプ手段によりクランプして加工を行うべく形鋼加工機に形鋼を送材する形鋼送材方法において、前記縦板または横板の尾端を第2クランプ手段によりクランプして送材し、第2クランプ手段が前記第1クランプ手段と干渉する位置に近づいたら、第1クランプ手段により形鋼をクランプすると共に第2クランプ手段をアンクランプし、第2クランプ手段を旋回させて前記第1クランプ手段と干渉しない位置において前記横板または横板をつかみ直してから第1クランプ手段をアンクランプして送材すること、を特徴とするものである。 【0014】従って、第2クランプ手段により形鋼の縦板または横板の尾端をクランプし、この第2クランプ手段を移動させて形鋼を形鋼加工機に送材する際に、第2クランプ手段が第1クランプ手段と干渉する位置に近づいたら、一旦形鋼を第1クランプ手段によりクランプすると共に第2クランプ手段をアンクランプした後にクランパを旋回させて第1クランプ手段と干渉しない位置において横板または縦板をつかみ直してから送材を行う。 【0015】 【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。 【0016】図1には、この発明に係る形鋼用送材装置1の全体が示されている。この形鋼用送材装置1では、縦板と横板を有する溝型鋼やH形鋼等の形鋼Wを形鋼加工機3に搬入して例えば穿孔加工等を行うためのものである。このため、複数の回転自在の搬送ローラ5を有し、形鋼WをX軸方向(図1中左右方向)へ移動自在に支持するローラコンベア7を備えている。 【0017】また、穿孔加工を行う形鋼加工機3における加工部9のX軸方向手前側(図1中右側)には第1のクランプ手段の1例としての本体バイス11を有し、基準側(図1中下側)には固定側本体バイスジョー11Fが設けられ、この固定側本体バイスジョー11Fに対して可動側本体バイスジョー11Mが接近・離反自在に設けられている。また、加工部9の向こう側(図1中左側)には前バイス13が設けられており、基準側には固定側前バイスジョー13Fが設けられ、この固定側前バイスジョー13Fに対して可動側前バイスジョー13Mが接近・離反自在に設けられている。これら本体バイス11及び前バイス13により加工時に形鋼Wを固定する。 【0018】前記ローラコンベア7の側方位置には、平行に延伸したガイドテーブル15が設けられている。このガイドテーブル15の上面にはガイドレール17およびラック19が設けられていて、ラック19の上面にはガイドプレート21が固定されている。 【0019】このガイドプレート21の上下から挟むかたちのガイドローラ23がキャレッジ25側に設けられているので、キャレッジ25はガイドレール17とガイドプレート21に案内されてガイドテーブル15上を往復動自在に支持されている。 【0020】ガイドレール17に沿って前記キャレッジ25を往復動させるために、キャレッジ25には回転軸の下端に前記ラック19と噛合する図示省略のピニオンを装着した走行用モータ27が設けられており、この走行用モータ27には測長用のロータリーエンコーダ29が設けられている。 【0021】従って、走行用モータ27を適宜に制御駆動することにより、ロータリーエンコーダ29で位置を検知しながらキャレッジ25をガイドレール17に沿って移動・位置決めすることができる。 【0022】キャレッジ25の側面には上下方向(図1中紙面直交方向)にガイド部材31が複数設けられている。このガイド部材31にはスライドブロック33を介して上下スライダ35が上下動自在に設けられており、上下シリンダ37により上下移動する。また、上下スライダ35にはアーム部材39がほぼ水平に設けられており、このアーム部材39の先端に第2のクランプ手段の1例としての送材用クランパ41をアーム部材39方向を中心軸として90度旋回させることのできる旋回部43が設けられている。 【0023】図2〜図4を併せて参照するに、旋回部43はアーム部材39の先端に一体的に取り付けられている軸45の周りに回転自在に設けられており、この旋回部43からブラケット47が突出して設けられている。一方、アーム部材39の先端部にも突出部49が設けられており、この突出部49と前記ブラケット47との間には旋回機構としての一例である旋回シリンダ51が設けられている。すなわち、旋回シリンダ51本体はピン53によりブラケット47に回転可能に連結され、ピストンロッド55の先端はピン57により突出部49に回転可能に連結されている。 【0024】前記旋回部43には固定側クランパ59が一体的に設けられており、その先端部にはフランジクランプ用下爪61とウェブクランプ用下爪63が設けられている。この固定側クランパ59の中央部には、移動側クランパ65がピン67により回動自在に取り付けられている。 【0025】この移動側クランパ65の先端部には前述の固定側クランパ59のフランジクランプ用下爪61に対向するフランジクランプ用上爪69と、ウェブクランプ用下爪63に対向するウェブクランプ用上爪71が設けられている。また、移動側クランパ65の後端部にはクランプシリンダ73が設けられており、ピストンロッド75により固定側クランパ59を押して移動側クランパ65の後端部を押し上げることにより先端部を下降させて形鋼Wをクランプする。 【0026】次に、図5〜図7を参照して、形鋼Wの送材動作について説明する。 【0027】まず、形鋼Wの尾端が本体バイス11に近づくまでは、クランパ41により形鋼WのフランジFL上部をクランプして送材する(図5(A)、(B)に示されている状態)。この時、形鋼Wがキャレッジ25のストロークよりも長い場合にはつかみ替えをする。 【0028】形鋼Wの尾端が本体バイス11に接近すると、本体バイス11により形鋼Wをクランプして送材用クランパ41をアンクランプし、キャレッジ25を図6中右方向へ後退させて形鋼Wの尾端を検出したら送材用クランパ41が旋回しても干渉しない位置まで移動して停止する(図6に示されている状態)。 【0029】続いて、旋回シリンダ51により送材用クランパ41を90度旋回させ、上下シリンダ37によりアーム部材39を下降させて送材用クランパ41をウェブWBの位置に位置決めして、キャレッジ25を前進させる。クランプシリンダ73により移動側クランパ65を回動させてウェブクランプ用下爪63とウェブクランプ用上爪71との協働により形鋼WをウェブWBにおいてクランプし、本体バイス11をアンクランプして(図7(A)、(B)に示されている状態)、形鋼Wの尾端まで送材する。 【0030】以上の結果から、形鋼WのウェブWBとフランジFLをクランプできる爪を有すると共に送材用クランパ41を90度旋回できるので、形鋼Wをクランプして送材する送材用クランパ41が本体バイス11と干渉するのを回避して、本体バイス11位置を超えて形鋼Wを送材することができる。 【0031】なお、この発明は前述の発明の実施の形態に限定されることなく、適宜な変更を行うことにより、その他の態様で実施し得るものである。すなわち、前述の実施の形態においては、フランジクランプ用下爪61およびフランジクランプ用上爪69をウェブクランプ用下爪63およびウェブクランプ用上爪71と別個に設けたが、共用とすることも可能である。 【0032】また、前述の実施の形態においては、送材用クランパ41の旋回を旋回シリンダ51により行ったが、図8に示されているように、アーム部材39の後端部(図8中右端部)にクランパ回転用モータ77を設け、アーム部材39の内部に回転軸79を通して送材用クランパ41の旋回部81を回転させるようにしても良い。 【0033】また、前述の実施の形態においては、送材用クランパ41を旋回させる旋回部43をアーム部材39と送材用クランパ41との接続部に設けたが、図9に示されているように、アーム部材39と上下スライダ35との接続部83に旋回部43を設けて、アーム部材39を旋回させるようにすることもできる。 【0034】 【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明による形鋼用送材装置では、第2クランプ手段により形鋼の尾端をクランプし、キャレッジを移動させて形鋼を形鋼加工機に送材する際に、第2クランプ手段が第1クランプ手段と干渉する場合には、旋回機構により第2クランプ手段を旋回させて第1クランプ手段と干渉しない位置につかみ直してから送材を行うので、第2クランプ手段が第1クランプ手段位置を超える位置まで形鋼を送材することができる。 【0035】請求項2の発明による形鋼用送材装置では、例えばフランジクランプ用爪でフランジの尾端をクランプして送材し、第2クランプ手段が第1クランプ手段と干渉する場合には、ウェブクランプ用爪でウェブにつかみ直してさらに送材するので、第2クランプ手段が第1クランプ手段と干渉すること無く、第1クランプ手段位置を超えて形鋼を送材することができる。 【0036】請求項3の発明による形鋼送材方法では、第2クランプ手段により形鋼の縦板または横板の尾端をクランプし、この第2クランプ手段を移動させて形鋼を形鋼加工機に送材する際に、第2クランプ手段が第1クランプ手段と干渉する位置に近づいたら、一旦形鋼を第1クランプ手段によりクランプすると共に第2クランプ手段をアンクランプした後に、第2クランプ手段を旋回させて第1クランプ手段と干渉しない位置に横板または縦板をつかみ直してから送材を行うので、第2クランプ手段が第1クランプ手段位置を超える位置まで形鋼を送材することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】595051201 【氏名又は名称】株式会社アマダエンジニアリングセンター 【識別番号】390014672 【氏名又は名称】株式会社アマダ
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| 【出願日】 |
平成11年2月10日(1999.2.10) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100083806 【弁理士】 【氏名又は名称】三好 秀和 (外8名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−233338(P2000−233338A) |
| 【公開日】 |
平成12年8月29日(2000.8.29) |
| 【出願番号】 |
特願平11−33156 |
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