| 【発明の名称】 |
熱交換器の製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】丸子 洋一
【氏名】戸田 隆一
【氏名】伊藤 久智
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| 【要約】 |
【課題】熱交換器を、効率良く経済的に作製することのできる製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】フィン1は帯状金属板を折り畳むように加工した後、成形したフィン1を固定チャック5、可動チャック6で保持し、フィン1の波形の間隔を等間隔に再調整する。次に、フィン1の下面側に支持体25を当接させ、位置決め棒10をフィン1の凹部に挿入し、波形間隔を整えた後、フィン1の両側面を固定支持体21と可動支持体22で保持し、その上面側に熱交換板2を重ね、その上面に超音波ホーン9を圧接させフィン1との全ての接触部を超音波溶接する。次いで、フィン1を反転し、前工程と同様に超音波溶接する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 波形フィンの上下面に板体を溶接してなる熱交換器において、前記波形フィンは帯状金属板を折り畳むように加工した後、形成した波形の間隔を等間隔に再調整する第一工程と、次に波形フィンの両側面を加圧保持し、下面側に支持体を当接させた後、その上面側に前記板体を重ね、板体の上面に超音波ホーンを圧接して板体と波形フィンの接触部を超音波溶接する第二工程と、次いで、波形フィンを反転し、もう一方の面に前記板体を重ねた後、板体の上面に超音波ホーンを圧接して接触部を超音波溶接する第三工程からなる熱交換器の製造方法。 【請求項2】 波形フィンに溶接する板体の一方を熱交換板、他方を電極板とし、第二工程で熱交換板と波形フィンとの接触部全体を超音波溶接した後、第三工程で電極板と波形フィンとの接触部を所定間隔を設け部分的に超音波溶接することを特徴とする請求項1に記載の熱交換器の製造方法。 【請求項3】 波形フィンと熱交換板、及び電極板との超音波溶接に使用する超音波ホーンの先端面に、溶接する板体の長手方向と並行に複数条の方形状突起の加工を施したものを用いることを特徴とする請求項2に記載の熱交換器の製造方法。 【請求項4】 超音波ホーンを溶接する板体の長手方向と直角方向に振動させ、波形フィンに熱交換板と電極板を超音波溶接することを特徴とする請求項2、または請求項3に記載の熱交換器の製造方法。 【請求項5】 超音波ホーンを熱交換板、または電極板の接触面に30〜45kgf/cm2の加圧力で圧接して超音波溶接することを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか一つに記載の熱交換器の製造方法。 【請求項6】 所定長さの波形フィンを、第一工程で先ず長手方向に引張り、次に圧縮を行い波形フィンの波形を予め等間隔に再調整した後、第二工程でその一方の面に熱交換板を超音波溶接することを特徴とする請求項2から請求項5のいずれか一つに記載の熱交換器の製造方法。 【請求項7】 第一工程において波形フィンの波形の間隔を等間隔に再調整した後、波形フィン下面の凹部に位置決め棒を挿入し波形の間隔を固定し、第二工程で波形フィンの両側面を加圧保持した後、位置決め棒を除き、次に下面側に支持体を当接させ、熱交換板を波形フィンの上面に重ね、接触部を超音波溶接することを特徴とする請求項2から請求項6のいずれか一つに記載の熱交換器の製造方法。 【請求項8】 第一工程で波形フィン下面の凹部に位置決め棒を挿入する際に、波形フィン移動方向の先端側から順次位置決め棒を波形の下部より挿入し、波形フィンの波形を規制正しい等間隔に固定した後、第二工程で波形フィンの両側面を加圧保持し位置決め棒を除き、次に熱交換板を波形フィンの上面に重ね、接触部を超音波溶接することを特徴とする請求項2から請求項7のいずれか一つに記載の熱交換器の製造方法。 【請求項9】 位置決め棒の先端部に支持体より広く、かつ波形フィンの幅より狭い溝を設け、その厚さは波形フィンの波形の半周期の厚さで、しかも先端部を円弧状に加工したものを用いることを特徴とする請求項7、または請求項8に記載の熱交換器の製造方法。 【請求項10】 位置決め棒を支持体に設けたガイド溝に沿って上下させ波形フィン下面の凹部に挿入する構成としたことを特徴とする請求項7から請求項9のいずれか一つに記載の熱交換器の製造方法。 【請求項11】 波形フィンの材質を熱交換板、または電極板と異なる材質で構成したことを特徴とする請求項1、または請求項2に記載の熱交換器の製造方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は温風発生機などに用いる熱交換器の製造方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来の熱交換器は、帯状金属板を加工した波形フィン1(以降、フィンと称する)の一方の面に電極板4、他方の面に熱交換板2を超音波溶接する方法で製造するが、溶接する熱交換板2、または電極板4とフィン1との接触部の下部位置に、フィン1の側面から櫛歯状の位置決めと、支持体を兼ねた板を挿入し(図示せず)、フィン1の波形を等間隔に調整、固定すると共に、接触部を下方から支持した状態で熱交換板2、または電極板4の上面から超音波ホーン(以降ホーンと称する)を圧接させ溶接する方法が一般的に行われている。 【0003】前記方法で作成された熱交換器の使用方法を、正特性サーミスタ素子27を用いた温風ヒータ用の熱交換器を例に説明する。 【0004】図10に示すように正特性サーミスタ素子27の両面に熱交換板2側が接するように貼り合せ、電極板4より電圧を印加することにより正特性サーミスタ素子27が発熱する。発熱した熱は熱交換板2を介してフィン1に伝熱される。この時、熱交換器の側面から送風すると、熱交換器の反対側に温風が発生する仕組みになっている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】従来の製造方法では、フィン1の側面から櫛歯状の位置決め兼、支持体を挿入し、溶接箇所を下から支えながら超音波溶接を行うため、フィン1の側面から溶接箇所の下部位置に正確に位置決め板を挿入する作業が必要になるが、この作業は作業性が悪く、また溶接箇所が多くなるに従って、この作業が繁雑になり多くの工数を要していた。 【0006】本発明は、上記問題点を解決し作業性の良い熱交換器の製造方法を提供することを目的とするものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】この課題を解決するために本発明は、第一工程で帯状金属板を加工したフィンの波形間隔を等間隔に再調整した後、第二工程でフィンの両側面を加圧保持し、フィンの上面に板体を重ね、下面側にフィンより狭い幅の支持体を当接した後、板体の上面からホーンを圧接させて板体とフィンの接触部を超音波溶接を行い、第三工程でフィンを反転し、板体をフィンのもう一方の面に重ね上部からホーンを圧接させ板体とフィンの接触部の超音波溶接を行う方法を用いることにより所期の目的を達成することができるものである。 【0008】 【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明は、フィンの上下面に板体を溶接してなる熱交換器において、前記フィンは帯状金属板を折り畳むように加工した後、形成した波形の間隔を等間隔に再調整する第一工程と、次にフィンの両側面を加圧保持し、下面側に支持体を当接させた後、その上面側に前記板体を重ね、板体の上面にホーンを圧接して板体とフィンの接触部を超音波溶接する第二工程と、次いで、フィンを反転し、もう一方の面に前記板体を重ねた後、板体の上面にホーンを圧接して接触部を超音波溶接する第三工程からなる熱交換器の製造方法である。フィンと板体を溶接する前に、第一工程でフィンの波形の間隔を予め等間隔に再調整した後、第二工程でフィンの波形の間隔を等間隔に保った状態で両側面を加圧保持し、フィンの下面側に支持体を当接した後、次に板体をフィン上面に重ね、板体の上部からホーンを圧接させ超音波溶接するため、従来の方法のようにフィンの側面から、櫛歯状の位置決め兼支持板を順次挿入する作業が省略され、波形が等間隔のフィンと板体とを容易に溶接することが可能となり、作業が簡略化される。 【0009】本発明の請求項2に記載の発明は、フィンに溶接する板体の一方を熱交換板、他方を電極板とし、第二工程で熱交換板とフィンとの接触部全体を超音波溶接した後、第三工程で電極板とフィンとの接触部を所定間隔を設け部分的に超音波溶接することを特徴とする請求項1に記載の熱交換器の製造方法である。熱交換板とフィンの溶接箇所を、電極板とフィンの溶接箇所より多くするのは、熱交換器の熱交換板側を発熱面に取付けた際、熱交換板を介してフィンに発熱体の熱を効率よく伝え、熱抵抗を低減する目的からである。一方電極板は発熱体に電力を供給するためのものであり、熱交換板よりも少ない点でフィンに溶接しても電力の供給に支障を与えない。また少ない点に溶接することで、フィンと電極板との溶接工数を低減することができ熱交換器製造の作業性を高めることができるという利点を有するものである。 【0010】本発明の請求項3に記載の発明は、フィンと熱交換板、及び電極板との超音波溶接に使用するホーンの先端面に、溶接する板体の長手方向と並行に複数条の方形状突起の加工を施したものを用いることを特徴とする請求項2に記載の熱交換器の製造方法である。ホーンを被溶接物の面に強く圧接した状態で振動させ、超音波振動エネルギーを被溶接物同士の接触部に効率よく伝達し、その振動エネルギーによる溶接を行うため一般的には被溶接物との接触面を鋭角の山形状に加工を施している。しかし、ホーン先端を被溶接物の面に強く圧接させ振動を行うため先端部の摩耗が激しく、ホーン先端部の形状が変ると溶接強度にバラツキが発生する。このため比較的短い周期でホーンを交換する必要がある。本発明はホーンの材質に耐摩耗性に優れた高硬度の材質を用い、また振動エネルギーを効率良く溶接箇所に集中させるため、ホーン先端部に複数条の方形状突起を設けることにより、先端部が摩耗してもその形状が一定に保たれるようにし、振動エネルギーの伝達効率を低下させず、しかも溶接強度が経時的に低下するのを防ぎ、ホーンの交換頻度を延長させるという効果が得られるものである。 【0011】本発明の請求項4に記載の発明は、ホーンを溶接する板体の長手方向と直角方向に振動させ、フィンに熱交換板と電極板を超音波溶接することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の熱交換器の製造方法である。ホーンの振動をフィンの長手方向と並行方向に行うと、フィンの波形を一定等間隔に調整したものが、ホーンを圧接させることにより乱れると共に、波形が振動方向に倒壊する現象が発生する。これを防止するため、ホーンをフィンの長手方向と直角方向に振動させることにより、フィンの波形の間隔を一定に保った状態で、効率良く溶接を行うことができるという効果が得られるものである。 【0012】本発明の請求項5に記載の発明は、ホーンを熱交換板、または電極板の接触部に30〜45kgf/cm2の加圧力で圧接して超音波溶接することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一つに記載の熱交換器の製造方法である。これによりホーン先端部の摩耗を少なくし、フィンの座屈を防ぎ効率的に溶接を行うことができる。 【0013】本発明の請求項6に記載の発明は、所定長さのフィンを、第一工程で先ず長手方向に引張り、次に圧縮を行いフィンの波形を予め等間隔に再調整した後、第二工程でその一方の面に熱交換板を超音波溶接することを特徴とする請求項2から請求項5のいずれか一つに記載の熱交換器の製造方法である。フィンの波形を等間隔に再調整するための手段を規定したものであり、引張、圧縮動作前にフィン単位長さ当り波形の山数を測定し、山数に合った引張、圧縮量を自動的に規制した後、フィンを一旦圧縮し、形成した波形同士を接触させた後、再び引伸ばす。この動作を行うことにより、波形間隔の粗密が吸収され規定の等間隔の波形を有するフィンが得られるという作用を有するものである。 【0014】本発明の請求項7に記載の発明は、第一工程においてフィンの波形の間隔を等間隔に再調整した後、フィン下面の凹部に位置決め棒を挿入し波形の間隔を固定し、第二工程でフィンの両側面を加圧保持した後、位置決め棒を除き、次に下面側に支持体を当接させ、熱交換板をフィンの上面に重ね、接触部を超音波溶接することを特徴とする請求項2から請求項6のいずれか一つに記載の熱交換器の製造方法である。熱交換器の熱放散効率を高めるためにフィンの波形を等間隔に保つ必要から、第一工程でフィン下面側の各凹部に位置決め棒をそれぞれ挿入しフィンの波形を等間隔に固定保持した後、第二工程でフィンの両側面を固定し、次に位置決め棒を除去することにより、フィンの波形を等間隔に固定保持することができる。次いでフィンの上面に熱交換板を重ねた後、ホーンを熱交換板の上部に圧接させ超音波溶接する。これにより得られた熱交換器は等間隔の波形を保持することができる。また位置決め棒をフィンの凹部に挿入する作業は、下記に述べるごとく支持体のガイド溝に沿って、一定間隔で挿入させるため作業性を低下させる事なく優れた品質の熱交換器を提供できるという利点を有するものである。 【0015】本発明の請求項8に記載の発明は、第一工程でフィン下面の凹部に位置決め棒を挿入する際に、フィン移動方向の先端側から順次位置決め棒を波形の下部より挿入し、フィンの波形を規則正しい等間隔に固定した後、第二工程でフィンの両側面を加圧保持し位置決め棒を除き、次に熱交換板をフィンの上面に重ね、接触部を超音波溶接することを特徴とする請求項2から請求項7のいずれか一つに記載の熱交換器の製造方法である。これによりフィンの波形の間隔をより無理なく、確実に固定保持し等間隔の波形を有するフィンを得ることができる。 【0016】本発明の請求項9に記載の発明は、位置決め棒の先端部に支持体より広く、かつフィンの幅より狭い溝を設け、その厚さはフィンの波形の半周期の厚さで、しかも先端部を円弧状に加工したものを用いることを特徴とする請求項7、または請求項8に記載の熱交換器の製造方法である。位置決め棒の先端部を二股にし、その二つの突起の間隔をフィンの幅より狭くし、フィン下面側の一つの凹部内に二点を挿入することで、波形をフィン長手方向に対し直角に、しかも等間隔に固定保持することができる。また位置決め棒の厚さを波形の半周期の厚さで、しかも先端部を円弧状に加工しているため、無理なく確実に凹部に位置決め棒を挿入することが可能となり、等間隔の波形を有するフィンを得ることができる。 【0017】本発明の請求項10に記載の発明は、位置決め棒を支持体に設けたガイド溝に沿って上下させフィン下面の凹部に挿入する構成としたことを特徴とする請求項7から請求項9のいずれか一つに記載の熱交換器の製造方法である。位置決め棒を支持体に設けたガイド溝に沿って上下させることによって、フィンの波形を無理なく等間隔に固定保持する位置決め棒の動作を規定したものである。 【0018】本発明の請求項11に記載の発明は、フィンの材質を熱交換板、または電極板と異なる材質で構成したことを特徴とする請求項1、または請求項2に記載の熱交換器の製造方法である。熱交換器の材料は一般的に熱伝導性の優れたアルミニウムが用いられる。そのフィンは熱放散を均一にするため、特に波形を精度良く等間隔ピッチで加工する必要がある。そのため加工性に優れたマンガン等の含有量の多い高コストのアルミニウム合金を用いる必要がある。熱交換板、または電極板は加工性より熱伝導性、導電性が要求され、低コストの純アルミニウムを用いることが望ましい。これにより熱交換器の材料コストを低減することができる。 【0019】(実施の形態)以下、本発明の−実施の形態について、図1〜図10を参照し説明する。 【0020】最初に、マンガン等の含有量の多いアルミニウム合金製の帯状金属板を、連続的に折り畳むようにして波形に加工し、図3に示すようなフィン1を作製する。 【0021】次に、作製したフィン1の波形を等間隔に再調整する方法として、図4(A)に示すように、連続したフィン1の両側面を固定チャック5で保持すると共に、固定チャック5の基部でシャフトを介して連結した駆動体8に取付けられた可動チャック6で一定長さのフィン1を保持する。尚、可動チャック6で保持するフィン1は予め駆動体8に取付けたセンサー7で山数を計数しておく。 【0022】次いで、センサー7で計数した波形の山数に応じた圧縮、引張りの寸法を駆動体8に伝え、図4(B)に示すように、先ずフィン1を圧縮し形成したフィンを塑性変形させ波形の間隔の粗密を均等化する。続いて図4(C)に示すように規定寸法に引伸ばした後、固定チャック5を開放し可動チャック6で進行方向にフィン1を送り出す。尚、圧縮は加工した波形の弾性限界内で波形同士が隙間なく接触するように、また引張はフィン1がスプリングバックし規定の長さに収まるように調整する必要がある。このようにして、連続したフィン1に対し、同じ動作を順次繰返し規定長さのフィン1内には規定数の波が等間隔に形成されるよう再調整する。 【0023】続いて、図5(A)に示す位置決め棒10をフィン1の下方から、フィン1の進行方向の先端部から順次フィン1の凹部に挿入し波形を整える。図5(B)に位置決め棒10がフィン1の凹部に挿入された状態を示した。位置決め棒10は図6(A)に示すように、中央部に長円形の穴18を設け、下部をスプリング19で受けた形状をしており、長円形の穴18に図5のごとくシャフト11を貫通させ、シャフト11はレバー12を介して変形カム13に接している。この状態でモータ14の回転をベルト15で変形カム13に伝えると、変形カム13が回転し変形カム13に接したレバー16は支点16aを軸としシャフト11に接した先端部が上昇する。これに連れてシャフト11が支点17を軸とし上昇して、位置決め棒10が順次押上フィン1の凹部に挿入され、波形間隔を整えることができる。尚、位置決め棒10の長円形の穴18はフィン1の進行方向から順番に短くし、シャフト11が最上点に達した時、各位置決め棒10の先端の上死点が同じ高さでフィン1の凹部に挿入されると共に、各位置決め棒10の下部に接続したスプリング19がフィン1に一定の力を加えるようにしている。また、位置決め棒10の先端部の二本の突起20は、図6(B)、(C)に示す支持体25のガイド溝に沿って上昇しフィン1の凹部に挿入され、フィン1の波形を長手方向に対し正確に直角に保つと共に、位置決め棒10の厚さはフィン1の波形の半周期分の厚さで、しかも先端部を円弧状に加工しているため、挿入される位置決め棒10がフィン1を傷つける事なく容易に波形の凹部に侵入し波形の間隔を等間隔に整えることができるようになっている。 【0024】次いで、図7に示すようにフィン1の両側面を、固定支持体21と可動支持体22で約200〜300kgf/cm2の加圧力で固定した後、位置決め棒10を降下させる。フィン1の保持は、フィン1の一方の側面に固定支持体21を、反対側に可動支持体22を配し、可動支持体22のフィン1との反対側にはテーパーを持った加圧体23が設けられており、この加圧体23は駆動体24を移動することにより、可動支持体22がフィン1側に押し出されフィン1を両側面から強固に保持するようになっている。この状態でフィン1の下面を支持体25で支持する。 【0025】続いて、フィン1の上面に純アルミニウム製の熱交換板2を重ね、熱交換板2の上面に、図8に示すようにホーン9を約30〜45kgf/cm2の力で圧接し、周波数15kHzの振動を0.15〜0.2秒間、フィン1の幅方向に加えフィン1と熱交換板2との接触部を超音波溶接を行う。この時フィン1を長さ方向に数分割しフィン1と熱交換板2との接触部全てを確実に溶接できるように、フィン1の進行方向先端部から順次超音波溶接を行う。尚、ホーン9の先端部は図9に示すように長さ24mm、幅14.4mmの面に、幅0.4mm、ピッチ1.0mmの複数条の方形状突起26を設けたものを用いた。ホーン9の先端部に方形状突起26を施したのは、ホーン9の先端部を熱交換板2の表面部に喰い込ませ、フィン1と熱交換板2との接触部に効果的に振動エネルギーを伝達し、フィン1材料と熱交換板2材料を相互の拡散作用により融合させるためであり、先端部を平坦にするとホーン9に振動を加えた際に、ホーン9と熱交換板2との接触面で滑りが生じ、フィン1と熱交換板2との接触部に効率的に振動エネルギーを伝達させることができず、完全に溶接することができない。しかしながらホーン9の先端部を熱交換板2面に強く喰い込ませるためには、ホーン9の先端部に山形の突起を設けることが、より超音波溶接に効果があるがホーン9の先端部の摩耗が早くなり、山形突起の形状が変化し、長期間の使用で超音波溶接の接着強度にバラツキを生じるため好ましくない。本発明のホーン9の先端部に方形状突起26を設けた場合は、先端部が摩耗しても先端部の形状が変化しないため、長期間の継続使用においても溶接強度のバラツキを生じない有効な手段となる。また、ホーン9をフィン1の幅方向に振動させるのは、等間隔に固定保持したフィン1の波形の間隔をホーン9の圧接、及び振動で乱さないようにすると共に、フィン1の座屈を防止するためである。 【0026】次に、フィン1と熱交換板2を進行長手方向に数分割し超音波溶接を行った後、フィン1を反転し固定支持体21、可動支持体22で再び固定支持を行い、フィン1の下面を支持体25で支持した後、フィン1の上部に純アルミニウムの電極板4を重ね、熱交換板2と同様にフィン9を圧接し超音波溶接を行う。尚、電極板4の溶接は熱交換板2の溶接点より少ない箇所の溶接を行った。これは、図10に示すように熱交換器として用いる場合、発熱体に熱交換板2側を貼付け、電極板4は発熱体に電力を供給する目的のため少ない箇所の溶接で十分に電力供給体として使用することができるためである。なお、図2の3は溶接痕である。 【0027】 【発明の効果】以上本発明によれば、フィンの波形が等間隔な熱交換器を作業性良く作製できる製造方法を提供することが可能となり、工業的に利用価値の高いものとなる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年2月8日(1999.2.8) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100097445 【弁理士】 【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−225430(P2000−225430A) |
| 【公開日】 |
平成12年8月15日(2000.8.15) |
| 【出願番号】 |
特願平11−29573 |
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