| 【発明の名称】 |
プロフィル鋼材曲げ加工機 |
| 【発明者】 |
【氏名】朝谷 澄
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| 【要約】 |
【課題】U型およびC型のアングル鋼材に対して高精度で、かつ機械的損傷なく曲げ加工を施すことが可能なプロフィル鋼材曲げ加工機の提供。
【解決手段】当接曲げローラ18L は概略的に、C型アングル鋼材16の外側部に当接する大ローラ20L と、C型アングル鋼材16の該大ローラ当接側と反対側の側部の内面に当接する小ローラ21L と、該小ローラ21L を大ローラ20L の回転軸周りに公転可能に支持する小ローラ支持台22L と、該大ローラ・小ローラが同時に当接しているC型アングル鋼材16に対して同じ送り方向で当接送りが可能となるよう両ローラの軸回転速度を同期させるギア機構23を備えた構成となっている。この当接曲げローラを3つ用いて1つのアングル鋼材を両側方から交互に係合・嵌挿し、その3点支持によって側方から曲げモーメントを付加すると同時に各ローラを回転することで断面形状を維持した曲げ加工が可能となる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】3つ以上の当接曲げローラにより、プロフィル鋼材に対して3点以上の押圧支持で曲げモーメントを付加すると同時に該プロフィル鋼材の回転送りを行うことで曲げ加工を行うプロフィル鋼材曲げ加工機において、各当接曲げローラが、該プロフィル鋼材の当接側外周側部と一致する輪郭を外周に形成する第1のローラと、該プロフィル鋼材の該第1のローラ当接側と反対側の側部の内面に当接するよう位置調整可能に支持されている第2のローラと、該第1のローラと該第2のローラが該プロフィル鋼材に対して同時に当接回転することで送りが可能となるよう双方の回転速度を同期させる2軸間回転力伝達手段と、を備えることを特徴とするプロフィル鋼材曲げ加工機。 【請求項2】前記プロフィル鋼材がC型アングル鋼材である場合に前記第1のローラの外周の輪郭が該C型アングル鋼材の当接側のスリット部に密着するよう形成され、前記第2のローラが他方のスリット部の上下面をそれぞれ密着して挟持するよう構成していることを特徴とする請求項1記載のプロフィル鋼材曲げ加工機。 【請求項3】両側方に位置する2つの当接曲げローラにおいて、各第2のローラが各第1のローラの回転軸周りに公転可能に支持され、バレルナットの送りにより該第2のローラが左右対称に公転する構成にあることを特徴とする請求項2記載のプロフィル鋼材曲げ加工機。 【請求項4】前記第1のローラが前記第2のローラより大きい外径にあることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載のプロフィル鋼材曲げ加工機。 【請求項5】前記2軸間回転力伝達手段がピニオンギアを介したギア伝達機構であることを特徴とする請求項2または3記載のプロフィル鋼材曲げ加工機。 【請求項6】前記2軸間回転力伝達手段がチェーンベルト機構で構成されていることを特徴とする請求項2または3記載のプロフィル鋼材曲げ加工機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は断面の形状がU型形状またはC型形状のアングル鋼材にあるプロフィル鋼材を側方に曲げるための曲げ加工機に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より鉄骨建造物などの骨格構造体における梁や枠などの構成要素には高い強度を得るためにアングル鋼材やチャネル鋼材などといった一定の断面形状で長尺に形成されるプロフィル鋼材が使用されており、さらにアングル鋼材について詳しくはその断面がU字型のものやC字型のものがあり、一般的にはその断面積の大きいもの、つまり外周の折り曲げ長さが長く、また各辺の厚さの厚いものが高い強度のアングル鋼材となる。 【0003】そして近年の建造物においてはドーム型の屋根に見られるような曲面形状の構造が採用されるようになり、それに伴って骨格構造体を構成する上記プロフィル鋼材にも正確な曲率での曲げ形成が要求されている。 【0004】図4はこのようなプロフィル鋼材に一定の曲率での曲げを行うために従来より一般的に利用されている曲げ加工機の一例であり、特にアングル鋼材に対して断面側方に曲率中心が位置するよう 曲げ加工を行うための曲げ加工機(ベンディングマシーン)1の全体斜視図である。 【0005】この曲げ加工機の基本的構成としては同図において、略直方体の筐体にある曲げ加工機本体2には発動モータ3が内設され、本体上面に設置した曲げ機構部4を駆動可能に連動し、本体外部に設置したコントロールパネル5での操作により駆動制御が行われる構成となっている。 【0006】そして図5は上記従来の曲げ加工機1においてアングル鋼材の送りを行うと同時に直接アングル鋼材に対して曲げモーメントを付加する曲げ機構部4の平面図であり、図5(a)は直線形状にあるアングル鋼材6のセット初期時(曲げ加工直前)の状態にある平面図であり、また図5(b)はアングル鋼材6の曲げ加工中の状態にある平面図である。 【0007】この図において、本体両側位置にはアングル鋼材の挿入口および排出口としてガイドローラ7L 、7R が設置しており、アングル鋼材6の横方向に対しては滑動可能に、上下方向に対しては挟持支持する構成となっている。そしてこれら2つのガイドローラ7L 、7R の間の本体上面上には3つの当接曲げローラ8L 、8C 、8R が、それぞれのローラ回転軸9L 、9C 、9R 間が平行となるよう軸設されており、特に中央のローラ回転軸9C は他の2つのローラ回転軸9L 、9R を結ぶ直線の垂直2等分線L1 上で移動可能に設置されている。 【0008】なお、この中央のローラ回転軸9C のみはその回転駆動および直線移動が不図示の独立した専用の発動モータにより行われる構成となっている。そしてこれら各軸に軸設する当接曲げローラ8L 、8C 、8R はその円周側部の形状が被加工物であるプロフィル鋼材(ここではアングル鋼材6)にそれぞれ当接する側部の形状と一致するよう形成されており、またそれぞれ前記発動モータ3と連動して当接するプロフィル鋼材6を一方向に送るよう回転駆動する構成となっている。 【0009】例えば図5(a)において、両側方の2つの当接曲げローラ8L 、8R が反時計方向に回転し、アングル鋼材6を挟んで反対側の中央に位置する当接曲げローラ8C が時計方向に回転することで3つのローラに当接しているアングル鋼材6は図中左方向へ送られることになる。 【0010】そしてその際には図5(b)に示すように側方一対の当接曲げローラ8L 、8R と1つの中央当接曲げローラ8C とでアングル鋼材6を両側方からの3点で挟持し、この側方一対の当接曲げローラ8L 、8R と1つの中央当接曲げローラ8C との相対位置を変化させることでアングル鋼材6の曲げ曲率を調節する構成となる。 【0011】具体的にはアングル鋼材6のセット初期時において図5(a)中の点線で示すようなアングル鋼材6が直線形状にある当接位置から、中央当接曲げローラ8Cが図中矢印R1 に示す押し込み方向へ押圧移動することでアングル鋼材6に対して曲げモーメントを付加することになり、さらに他の当接曲げローラ対8L 、8R との相対位置を変化させることでアングル鋼材6の曲げ曲率を変化させることが可能となる。特に、より矢印R1 の方向へ押圧移動することで、より小さい曲率半径での曲げが行われることになる。 【0012】そして上記のように3つの当接曲げローラ8L 、8C 、8R が同時に回転してアングル鋼材6を当接送りすることで、任意長さに渡る連続した一定の曲率での曲げ加工が可能となる。 【0013】 【発明が解決しようとする課題】しかし上記従来の曲げ加工機を用いた実際のU型アングル鋼材の曲げ加工において、曲げを大きくした場合、つまり曲率半径を小さくした場合には図6(a)に示すようにローラに当接する曲げ内周外側面、外周外側面はその金属の塑性によって共に断面内部へ倒されるよう変形するため、したがって原型のU型断面形状の維持が困難となり、アングル鋼材の精度および強度が低下するといった不具合があった。 【0014】またここ数年において、より構造が複雑化する建造物に対してその骨格構造体の構成要素であるアングル鋼材にはより高い耐久性が要求されてきており、それにともない上記従来より使用されているU型アングル鋼材に代わって、より強度・耐久性の高いC型アングル鋼材の利用が要望されている。 【0015】しかし上記従来の方法、構成によるプロフィル鋼材曲げ加工をC型アングル鋼材に適用した場合、図6(b)に示すようにC型断面のスリット部分(口の部分)が曲げ内周側上面10と外周側上面10’共に機械的損傷(特に内周側10には割れが、外周側10’にはしわや座屈が)発生し、かえって強度を著しく低下させる結果となっていた。これにより従来よりC型アングル鋼材は曲面骨格構造体の構成要素として使用できないものとされていた。 【0016】従って本発明は上記問題点に鑑み、U型およびC型のアングル鋼材に対してより確実な当接と送りを行うことで高精度で、かつ機械的損傷なく、曲面骨格構造体の構成要素として使用可能なように曲げ加工を施すことが可能なプロフィル鋼材曲げ加工機の提供を課題とする。 【0017】 【課題を解決するための手段】本発明は以上の課題を解決するため以下のように構成する。まず本発明は、3つ以上の当接曲げローラにより、プロフィル鋼材に対して3点押圧支持で曲げモーメントを与えると同時に該プロフィル鋼材の回転送りを行うことで曲げ加工を行うプロフィル鋼材曲げ加工機に適用し、各当接曲げローラが、該プロフィル鋼材の当接側外周側部と一致する輪郭を外周に形成する第1のローラと、該プロフィル鋼材の該第1のローラ当接側と反対側の側部の内面に当接するよう位置調整可能に支持されている第2のローラと、該第1のローラと該第2のローラが該プロフィル鋼材に対して同時に当接回転することで送りが可能となるよう双方の回転速度を同期させる2軸間回転力伝達手段とを備えるよう構成する。 【0018】これにより、U型のアングル鋼材を小さい曲率半径で曲げた場合でも、その内周側の側部および外周側の側部をそれぞれ内面、外面の両面からローラを当接することになるため側部の外面から一方的にローラを当接することによる断面内部への塑性変形を防ぎ、原型の断面形状を維持して高精度および機械的損傷のない曲げ加工を可能とする。 【0019】また前記プロフィル鋼材がC型アングル鋼材である場合に第1のローラの外周の輪郭がC型アングル鋼材の当接側のスリット部に密着するよう形成され、第2のローラが他方のスリット部の上下面をそれぞれ密着して挟持するよう構成する。 【0020】これにより、プロフィル鋼材がC型アングル鋼材の場合で小さい曲率半径で曲げ加工を行う場合でも、スリット上面にしわや座屈などの機械的損傷を生じさせず、高精度及び高強度の曲げ加工が可能となる。 【0021】また両側方に位置する2つの当接曲げローラにおいて、各第2のローラが各第1のローラの回転軸周りに公転可能に支持され、バレルナットの送りにより該第2のローラが左右対称に公転するよう構成する。 【0022】これにより、どのような曲率半径で曲げ加工を行っても第2のローラを容易にプロフィル鋼材の内部側面に当接し、固定させることが可能となる。また前記第1のローラの外径が前記第2のローラの外径より大きい外径となるよう構成する。 【0023】これにより大きい曲げ加工(曲率半径の小さい曲げ加工)に対してもC型アングル鋼材に対する各ローラの比較的スムーズな当接送りが可能となる。また前記2軸間回転力伝達手段をピニオンギアを介したギア伝達機構又はチェーンベルト機構で構成する。 【0024】これによりギアの歯数またはスプロケットの径を変えることで大第2のローラ間の回転比を容易に調整できるため多様な幅のU型、C型アングル鋼材、および多様な曲率半径に対応可能となる。 【0025】 【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。まず図1は本発明の実施形態にあるプロフィル鋼材曲げ加工機11の全体斜視図である。この曲げ加工機の基本的構成としてはこの図において、略直方体の筐体にある曲げ加工機本体12には発動モータ13が内設され、本体上面に設置した曲げ機構部14を駆動可能に連動し、本体外部に設置したコントロールパネル15での操作により駆動制御が行われる構成となっている。 【0026】そして図2は本発明の曲げ加工機においてアングル鋼材の送りを行うと同時に直接アングル鋼材に対して曲げモーメントを付加する曲げ機構部14の平面図であり、図2(a)は直線形状にあるC型アングル鋼材16のセット初期時(曲げ加工直前)の状態にある平面図であり、また図2(b)はC型アングル鋼材16の曲げ加工中の状態にある平面図である。 【0027】この図において、本体両側位置にはC型アングル鋼材16の挿入口および排出口としてガイドローラ17L 、17R が設置しており、C型アングル鋼材16の横方向に対しては滑動可能に、上下方向に対しては挟持支持する構成となっている。 【0028】そしてこれら2つのガイドローラ17L 、17R の間の本体上面上には3つの当接曲げローラ18L 、18C 、18R が各ローラ回転軸19L 、19C 、19R 共に平行となるよう軸設されており、特に中央のローラ回転軸19C は他の2つのローラ回転軸19L 、19R を結ぶ直線の垂直2等分線L2 上で(不図示の独立した電動モータ駆動でのボールネジ送り作動により)移動可能に設置されている。 【0029】そして図3は図2中の矢視AA’で示すC型アングル鋼材16をセットした状態の当接曲げローラ18L の横断面図であり、この図において当接曲げローラ18L は概略的に、C型アングル鋼材16の外側部に当接する大ローラ20L と、C型アングル鋼材16の該大ローラ当接側と反対側の側部の内面に当接する小ローラ21L と、該小ローラ21L を大ローラ20L の回転軸周りに公転可能に支持する小ローラ支持台22L と、該大ローラ・小ローラが同時に当接しているC型アングル鋼材16に対して同じ送り方向で当接送りが可能となるよう両ローラの軸回転速度を同期させるギア機構23を備えた構成となっている。 【0030】具体的に説明すると、まず本体に内設している不図示の発動モータ13により駆動可能に連動しているローラ回転軸19L が曲げ加工機本体12上面に回転可能に突設しており、その上方で大ローラ20L を同軸に貫通してキー24により連動可能に軸止している。そしてローラ回転軸19L は大ローラ20L 上で小ローラ支持台22L を回動可能に貫通し、第1ギア30L をその上方のローラ回転軸19L の上端に同じくキー25によって連動可能に軸止している。 【0031】そして大ローラ20L について詳しくはその円周側部の形状が被加工物であるC型アングル鋼材16にそれぞれ当接する側部の形状と一致するよう形成されており、特に図示しているようにC型アングル鋼材16の当接側のスリット部10、10’に密着するよう大ローラ20L の上部が外周方向に延長し、またC型アングル鋼材16の下面を支持するよう大ローラ20L の下部も外周方向に延長して形成されている。 【0032】一方、小ローラ回転軸31が小ローラ支持台22L のC型アングル鋼材16の移送路側に回転可能に貫通しており、支持台22L の下方には軸方向に2つに分割した形状にある小ローラ21L が、支持台の上方には第2ギア32L がそれぞれキー26、27とキー28によって連動可能に軸止している。 【0033】詳しくは小ローラ21L は円筒形で同じ外径にある上側小ローラ33L と下側小ローラ34L からなり、それらの間にはセットするC型アングル鋼材16のスリット部10、10’の厚さと同じ幅の間隙を設けてそれぞれキー26とキー27によって連動するよう軸止している。また本実施形態では小ローラ21を完全に分割した構成となっているが、ローラ半径がスリット部10、10’の一辺の折り曲げ長さよりも充分に長い場合は小ローラ回転軸31周りで連動するよう一体に構成することも可能である。 【0034】つぎにキー29によりピニオンギア回転軸35L と連動可能に軸止したピニオンギア36L が大ローラ20L に連動する第1ギア30L と小ローラ21L に連動する第2ギア32L の両方に噛合するよう小ローラ支持台22L の上面に軸設している。 【0035】そして以上のような構成とすることにより、同図に示すようなC型アングル鋼材16をセットした状態で不図示の発動モータ13の駆動によりローラ回転軸19L を回転させることで、大ローラ20L と下側小ローラ34L がそれぞれC型アングル鋼材16の一方の側部の外側面、および他方の側部の内側面を当接して同じ回転方向でのC型アングル鋼材16の当接送りを行い、同時に大ローラ20L と上側小ローラ33L による両方のスリット部10、10’の上面の密着圧接および下側小ローラ34L による一方のスリット部の下面の密着圧接、さらに大ローラ20L による一方の側部の下面の支持を行うことになる。 【0036】そして曲げ加工機本体12の側方に位置する2つの当接曲げローラ18L 、18R と中央の当接曲げローラ18C とは互いに逆向きの方向で大ローラ20と小ローラ21を設置して同一のC型アングル鋼材16に当接押圧しているため、一度の曲げ加工においてひとつのC型アングル鋼材16における両側方の側部外面、内面に対しての当接押圧、および両スリット部10、10’の上面、下面に対する密着圧接、および両側方の下面の支持を同時に行う作動となる。 【0037】なお、この当接曲げローラの構成において、曲げ加工機本体12に直接設置したローラ回転軸19L 、19C 、19R を除く他の部品、つまり大ローラ20L、20C 、20R 、小ローラ21L 、21C 、21R (上側小ローラ33L 、33C 、33R 、下側小ローラ34L 、34C 、34R )、小ローラ支持台22L、22C 、22R 、小ローラ回転軸31L 、31C 、31R 、第1ギア30L 、30C 、30R 、第2ギア32L 、32C 、32R 、ピニオンギア36L 、36C 、36R (およびピニオンギア回転軸35L 、35C 、35R )は被加工物のC型アングル鋼材16の各部の大きさに合わせて交換・調整できるように容易に分解・組立可能な構成にある。 【0038】特にC型アングル鋼材16の幅や曲げ加工における曲率の大きさによっても大ローラ20と小ローラ21の適切な回転速度の比率は変化するため、それに対応して適切な回転速度比となるよう各ギア間の歯数比が設定され各ギアが選択設置される。またそれに伴い小ローラ支持台22も適切な軸間距離でギア回転軸孔が穿設されているものと交換する必要がある。 【0039】曲げ加工機本体12の両側方に位置する2つの当接曲げローラ18L 、18Rにおいては、図3の側断面図中に示すようにC型アングル鋼材16の移送路側と反対側の小ローラ支持台22L 上面にピン37L が突設しており、そこにアーム38L が滑動可能に軸設している。 【0040】そして図2(a)、(b)に示すようにこの2つの当接曲げローラ18L 、18R にそれぞれ設置しているアーム38L 、38R は、曲げ加工機本体12中央に設置した支持筒39により位置固定されているバレルナット40の両端に互いに逆ネジが切られて螺設しており、このバレルナット40をどちらか一方向に回転させることで2つのアーム38L 、38R が両側方に近接または分離するよう移動し、これに連動して両側方の当接曲げローラ18L 、18R における各小ローラ21L 、21R がそれぞれのローラ回転軸19L 、19R を中心として左右対称に公転移動する。 【0041】本体中央に位置する当接曲げローラ18C のみが小ローラ21C の設置方向を他の両側方2つの当接曲げローラ18L 、18R と逆にして(図中下方向)公転不可能に固定し、大ローラ20C および小ローラ21C が他の大ローラ20L 、20R および小ローラ21L 、21R と逆回りの方向で回転するよう構成し、さらに他の2つのローラ回転軸19L 、19R を結ぶ直線の垂直2等分線L2 上で移動可能に設置されている。 【0042】なお、この中央の当接曲げローラ18C のみはその回転駆動および直線移動が不図示の独立した専用の発動モータにより行われ、コントロールパネル15からの入力制御で任意位置においての回転駆動が可能な構成にある。 【0043】次に、以上のように構成する本実施形態の曲げ加工機の作動について図面を参照しながら以下に説明する。まず図2(a)において、直線形状にあるC型アングル鋼材16が右方のガイドローラ17R から挿入され、当接曲げローラ18R 、18C 、18L の各大ローラ20R 、20C 、20L および小ローラ21R 、21C 、21L に順次係合・嵌挿し、左方のガイドローラ17L から直通排出されて曲げ加工前のC型アングル鋼材16がセットされる。 【0044】このとき両側方の2つの当接曲げローラ18L 、18R の各大ローラ20L 、20R 、小ローラ21L 、21R が反時計方向に回転し、C型アングル鋼材16を挟んで反対側の中央の当接曲げローラ18C の大ローラ20C 、小ローラ21C が時計方向に回転することでC型アングル鋼材16は図中左方向に送られることになる。 【0045】そしてこの曲げ加工前のセット状態(図2(a))から中央当接曲げローラ18C が図中矢印R2 に示す押し込み方向へ押圧移動することで3つの大ローラ20L 、20C 、20R はC型アングル鋼材16に対して曲げモーメントを付加する作動となり、さらに他の両側方の2つの当接曲げローラ18L 、18R との相対位置を変化させることでC型アングル鋼材16の曲げ曲率を調節することが可能となる。 【0046】またこの時点で両側方の当接曲げローラ18L 、18R に当接する箇所のC型アングル鋼材16は同平面図における初期位置と比較して傾斜する角度の移送路上に位置することになり、その内面に当接する小ローラ21L 、21R が離面して当接送りできなくなるため、上記バレルナット40を回転し小ローラ21L 、21R を中央方向に公転移動させて再びC型アングル鋼材16の内面に当接させるよう調整する(図2(b)参照)。 【0047】そして上記のように3つの当接曲げローラ18L 、18C 、18R が同時に回転してC型アングル鋼材16を送ることで任意長さに渡って連続した一定の曲率での曲げ加工を行うことになる。 【0048】ここで、本実施形態の曲げ加工機において各小ローラ21L 、21C 、21Rによる側部内面への当接押圧により従来のアングル鋼材の曲げ加工における両側部の内側への塑性変形を防ぐことができ、また各小ローラ21L 、21C 、21R と各大ローラ20L 、20C 、20R による両スリット部10、10’の上下面の密着圧接により従来の曲げ加工において問題となっていたしわや座屈の発生を防ぐことができ、したがってC型アングル鋼材16に対して高精度で、かつ機械的損傷のない断面形状を維持した曲げ加工が簡便な操作で行えることになる。 【0049】そして上記本発明の実施形態は以上の構成のみに限定するものではなく、例えば以下に示すような構成の変形も可能であり、それぞれにおいて効果を奏するものとなる。 【0050】まず、排出側のガイドローラ17L を、被加工アングル鋼材の送り方向軸回りに回転するよう傾斜させて固定することで被加工アングル鋼材に対してねじりを加えることになり、その結果らせん形状(コイル形状)に曲げ加工することも可能となる。この場合小さい曲げ半径による無限長さでのアングル鋼材の曲げ加工が可能となる。 【0051】また上述した作動と逆に両側方の2つの当接曲げローラ18L 、18R (大ローラ20L 、20R 、小ローラ21L 、21R )を時計方向に、中央の当接曲げローラ18C (大ローラ20C 、小ローラ21C )を反時計方向に回転させることでC型アングル鋼材16を図2中における右方向に送る作動が可能となる。 【0052】また各当接曲げローラにおける大ローラと小ローラ間の回転力を伝達する機構は上記実施形態にあるようなギア伝達機構に限定するものではなく、他にチェーンベルト機構を用いた構成とすることも可能である。 【0053】このような構成の場合には大ローラおよび小ローラそれぞれの回転軸に軸設するスプロケットの直径の比率を変えることで大小ローラ間の回転比を容易に調整できるため、アングル鋼材の各部の多様な大きさや多様な曲率に対応することが可能となる。さらにこのチェーンベルト機構を使用した構成は、上記ギア伝達機構の場合と比較してより部品数の少ない簡易な構成にあるため、製造コストの削減、および故障頻度の低減が図られることになる。 【0054】また上記実施形態の曲げ加工機において、各当接曲げローラ18中の大ローラ20はどれも対となる小ローラ21よりも外径が大きい構成にあるが、これに限定するものではなく、曲率半径の小さい曲げを行う場合には例えば中央の当接曲げローラ18C 中の大ローラ20C のみ小ローラ21C より小さい外径とする構成も可能である。このように各当接曲げローラの配置位置ごとに2つのローラの径の大小関係を変更した構成もよりスムーズな当接送りによる曲げを行うのに有効となる。 【0055】また上記実施形態の曲げ加工機においては3つの当接曲げローラ18はいずれも発動モータに連結されて自力で回転する駆動ローラとして構成されているが、例えば中央当接曲げローラ18C のみ回転力を持たない従動ローラとして構成してもよい。 【0056】この場合アングル鋼材の当接送りに対しては機能的に劣るものの、直線形状のアングル鋼材へ曲げモーメントを付加するために直線移動する当接曲げローラ18C に独立した専用の駆動用モータを設ける必要がないため、内部構成が飛躍的に簡便となり製造コストの大幅な削減、および信頼性・耐久性の向上が可能となる。 【0057】 【発明の効果】以上詳細に説明した通り本発明のプロフィル鋼材曲げ加工機によれば、U型およびC型のアングル鋼材に対して高精度で、かつ機械的損傷のない曲げ加工を容易に施すことが可能となる。またそれによりアングル鋼材の強度を落とさずに肉厚を薄くすることができるため、その結果曲面骨格構造体の構成要素に用いることでより高精度、高強度かつ軽量な曲面骨格構造体を構成することも可能となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】599016084 【氏名又は名称】有限会社牧港鉄工所
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| 【出願日】 |
平成11年2月3日(1999.2.3) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100074099 【弁理士】 【氏名又は名称】大菅 義之
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| 【公開番号】 |
特開2000−225420(P2000−225420A) |
| 【公開日】 |
平成12年8月15日(2000.8.15) |
| 【出願番号】 |
特願平11−25908 |
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