| 【発明の名称】 |
パンチングメタルの製造装置及び製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】加藤 希人
【氏名】草野 敏邦
【氏名】武田 伸
【氏名】三矢 富夫
【氏名】嶋田 善宏
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| 【要約】 |
【課題】部分的に穴形状が欠落した非穴パターンを有するパンチングメタルを製造する際に、安価に加工でき、経済的にすること。
【解決手段】バッキングプレート10に所定形状の凹部10aを形成するとともにこのバッキングプレート10を材料の間欠的な供給に連動させて間欠移動させる。パンチ14の基端部14aがバッキングプレート10の凹部10a以外の平坦部10bに対面するときは平板材料Eに穴抜き加工を施し、パンチ14の基端部14aがバッキングプレート10の凹部10aに対面するときは平板材料Eに穴抜き加工を施す。これにより、簡単な構成でかつ安価に所定の非穴パターンを有するパンチングメタルを製造することができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 上型及び下型を備える金型と、平板材料を平板面に平行な方向に間欠的に移動して前記金型内に平板材料を供給する材料供給装置と、前記金型内に供給された平板材料の平板面に対向して配置され平板材料に穴抜き加工を施すパンチと、前記パンチの基端部側に配置され所定形状の凹部が形成されたプレート部材と、前記プレート部材を平板材料の間欠移動方向に対して略鉛直方向に往復動させる往復駆動手段と、平板材料の間欠移動に連動して前記プレート部材を平板材料の間欠移動方向に対して平行方向に間欠移動させる移動手段と、を具備するパンチングメタルの製造装置。 【請求項2】 請求項1において、前記プレート部材に形成された所定形状の凹部は、形成すべきパンチングメタルの非穴パターンと同一形状であることを特徴とするパンチングメタルの製造装置。 【請求項3】 請求項1または2において、前記往復駆動手段により前記プレート部材が往復上死点付近に達したときに平板材料及び前記プレート部材の移動を行うように前記往復駆動手段と前記材料供給手段とを連動させることを特徴とするパンチングメタルの製造装置。 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項において、前記材料供給装置は、平板材料の移動方向に間欠移動可能なアームを具備する単軸ロボットであることを特徴とするパンチングメタルの製造装置。 【請求項5】 平板材料を平板面に平行な方向に間欠的に移動して金型内に供給し、供給された平板材料の平板面に対向して配置されたパンチの基端部側に配設され所定形状の凹部が形成されたプレート部材を平板材料の供給方向に対して略鉛直方向に往復動させるとともに平板材料の間欠移動に連動して平板材料の供給方向と平行方向に間欠移動させ、前記プレート部材の間欠移動により前記パンチの基端部が前記プレート部材の前記凹部以外の部分に対面した場合は前記パンチが前記プレート部材とともに往復動して平板材料に穴抜き加工を施し、前記パンチの基端部が前記プレート部材の前記凹部に対面した場合は前記パンチの基端部が前記凹部に挿入されて平板材料に穴抜き加工を施さないようにすることを特徴とするパンチングメタルの製造方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、種々の穴形状を有するパンチングメタルの製造装置及び製造方法に関するものであり、特に、部分的に穴形状が欠落した非穴パターンや、不等ピッチに配列したパンチ穴を有するパンチングメタルを製造するための製造装置及び製造方法に係るものである。 【0002】 【従来の技術】パンチングメタルは一般的には全面に丸、角、星型、等の穴を等ピッチに穴抜き加工した板で、このパンチングメタルを素材として所定の大きさ・形状に加工して各種製品に使用される。このようなパンチングメタルには、その全面に打ち抜き加工されているものもあれば、特定の部分のみが打ち抜き加工されているものもある。 【0003】従来の、パンチングメタルを大量生産するためのパンチングメタル製造装置は、コイル材料等の平板材料を平板面に平行な方向に移動して金型内に供給するフィーダー等の材料供給装置と、材料供給装置により供給された平板材料の平板面に対向して配置され平板材料に打ち抜き加工を施すパンチと、パンチの基端部側に配置されたバッキングプレート等のプレート部材と、材料供給装置により供給された平板材料に対してパンチとは反対側に対向して配置されたダイスと、プレート部材を平板材料の材料供給方向とは略鉛直方向に往復動させるプレス機等の往復動駆動手段とを備えるものである。 【0004】パンチ及びダイスは、供給される平板材料の幅方向に所定ピッチに一〜数十個、平板材料の供給方向に1〜数列の、丸、角、星型等の様々な形状のパンチ・ダイスが配設されており、これらのパンチ、ダイス並びにバッキングプレートは金型内に装着されているものである。そして、プレス機の往復駆動による金型の上下動と材料供給装置による平板材料の材料送りタイミングとを連動させ、連続的に平板材料に打ち抜き加工を施すことにより、材料の全面に穴を均一に加工するものである。 【0005】また、部分的に穴形状が欠落した非穴パターンや不等ピッチ状に配列したパンチ穴を有するパンチングメタルを製造するための製造装置としては、パンチングメタルの材料となる平板材料を供給するフィーダー等の材料供給装置と、製品の穴形状に合わせて数十〜数百個のパンチ・ダイスを全面に配置した金型を備えたプレス機で構成されたものがある。そして、材料供給装置により供給された平板材料を、プレス機により金型を上下動させることで打ち抜き加工するものである。 【0006】この場合、製品の穴ピッチが狭い場合には、一度に全ての穴加工をすることができないので、金型を複数工程に分けて配置し、数工程を経て製品を完成させるものである。 【0007】その他、部分的に穴形状が欠落した非穴パターンや不等ピッチ状に配列したパンチ穴を有するパンチングメタルを製造するにあたり、定尺材等のシート材料を、数個のパンチ・ダイスを備えたNCタレットパンチ機によりX・Y方向に移動させ、この移動に同調させてパンチにより穴抜き加工する方法、フォトエッチング等により化学的に穴部を溶かして製造する方法等がある。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、部分的に穴形状が欠落した非穴パターンや不等ピッチ状に配列したパンチ穴を有するパンチングメタルを製造する従来の装置及び方法では、金型に数十〜数百個の非常に多いパンチ・ダイスを製品の穴形状に合わせて配置しているので、金型に配置された多数のパンチ・ダイスの芯合わせのための高精度の金型加工が必要であり、型製作費用が増大するという問題がある。さらに、1本1本のパンチダイスについてメンテナンスが必要であり、このメンテナンスに要する費用も増大する。また、NCタレットパンチを用いてパンチングメタルの製造をする場合には、数百〜数千の穴を有するパンチングメタルを製造するのに、全ての穴を数個のパンチ・ダイスの位置に合わせるためにNCタレットパンチによる材料の移動時間に多大な時間を要するとともに、NCタレットパンチという高価な専用機が必要であるという問題がある。また、フォトエッチングによる方法では、洗浄、レジスト、現像、エッチング等十数工程を要し、また環境保全のための排水処理設備等も必要で、設備費が増大するとともに、化学的エッチングであるため、適用板厚が薄板に限定され、またこの薄板においてもエッチング時間が長いので、生産コストが増大するという問題がある。つまり、大量に必要な部分のみを打ち抜き加工する従来技術は、いずれも不経済である。 【0009】故に、本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、部分的に穴形状が欠落した非穴パターンを有するパンチングメタルを製造する際に、安価に加工でき、経済的な製造装置及び製造方法とすることを技術的課題とするものである。 【0010】 【課題を解決するための手段】上記した技術的課題を解決するために成された請求項1の発明は、上型及び下型を備える金型と、平板材料を平板面に平行な方向に間欠的に移動して前記金型内に平板材料を供給する材料供給装置と、前記金型内に供給された平板材料の平板面に対向して配置され平板材料に穴抜き加工を施すパンチと、前記パンチの基端部側に配置され所定形状の凹部が形成されたプレート部材と、前記プレート部材を平板材料の間欠移動方向に対して略鉛直方向に往復動させる往復駆動手段と、平板材料の間欠移動に連動して前記プレート部材を平板材料の間欠移動方向に対して平行方向に間欠移動させる移動手段と、を具備するパンチングメタルの製造装置とすることである。 【0011】上記発明によれば、平板材料を加工する際に、平板材料を材料供給装置によって間欠的に移動させるとともに、移動手段によって所定の凹部が形成されたプレート部材を平板材料の間欠移動に連動させて移動させる。プレート部材の間欠的な移動によって、パンチの基端部がプレート部材の凹部以外の部分に対面した場合はパンチはプレート部材とともに往復動して平板材料に穴抜き加工を施し、またこの移動によりパンチの基端部がプレート部材の凹部に対面した場合はパンチの基端部が凹部に挿入されることで平板材料に穴抜き加工を施さないものである。従って、所望の凹部が形成されたプレート部材及びこのプレート部材を平板材料の間欠移動に連動して移動させる移動手段という簡単な構成を付加することで、所望の位置にパンチ穴を形成したり形成しなかったりすることが可能となるものであり、安価な構成でしかも簡単に非穴パターンや不等ピッチ穴を有するパンチングメタルを加工することができ、経済的とすることができるものである。 【0012】ここで、非穴パターンとは、穴抜き加工が施されていない部分が特定の形状を示すものである場合、この特定の形状を非穴パターンという。例えば、図6に示すように、穴抜き加工が施されていない部分がA文字である場合、このA文字を非穴パターンという。 【0013】また、上記した技術的課題を解決するにあたり、請求項2の発明のように、請求項1において、前記プレート部材に形成された所定形状の凹部は、形成すべきパンチングメタルの非穴パターンと同一形状とすることを特徴とするパンチングメタルの製造装置とすることが好ましい。 【0014】請求項2の発明によれば、プレート部材に形成された所定形状の凹部は、形成すべきパンチングメタルの非穴パターンと同一形状としたので、プレート部材に凹部を形成する際に、パンチングメタルの非穴パターンに基づいて形成すればよく、このような凹部を形成するときの作業性が向上するとともに、形状確保が容易であるので、成形される非穴パターンの精度が向上するものである。 【0015】また、好ましくは請求項3の発明のように、請求項1または2において、前記往復駆動手段により前記プレート部材が往復上死点付近に達したときに平板材料及び前記プレート部材の移動を行うように前記往復駆動手段と前記材料供給手段とを連動させることを特徴とするパンチングメタルの製造装置とすることである。 【0016】請求項3の発明によれば、往復駆動手段によりプレート部材が往復上死点付近に達した時点でプレート部材の間欠移動を行うように往復駆動手段と材料供給手段とを連動させるので、プレート部材の移動動作が確実に行われ、生産性、設備のメンテナンス性が向上するものである。これに対し、例えば往復下死点付近でプレート部材を移動した場合には、往復駆動手段からの往復荷重が加えられた状態でプレート部材が移動することになり、往復荷重以上の駆動力を付与しなければプレート部材を移動させることができず、過負荷により材料供給手段や移動手段が故障する恐れがある。またこの場合、プレート部材は押圧されながら移動することになり、プレート部材自体の耐久性を悪化させてしまう。本発明によれば、このような問題点が解消できるものである。 【0017】より好ましくは、請求項4の発明のように、請求項1〜3のいずれか1項において、前記材料供給装置は、平板材料の移動方向に間欠移動可能なアームを具備する単軸ロボットであることを特徴とするパンチングメタルの製造装置とすることである。 【0018】請求項4の発明によれば、材料供給装置として、平板材料の移動方向に間欠移動が可能なアームを具備する単軸ロボットを採用し、該アームに材料を連結させて材料を間欠移動する。このようにすることで、高精度にパンチングメタルを製造することができる。また、アームの間欠移動量はプログラムにより簡単に任意の量に設定できるので、プレート部材に形成された凹部の形状や、製品の要求にもフレキシブルに対応でき、多種多様な非穴パターンを有するパンチングメタルを製造することが可能となるものである。 【0019】また、上記技術的課題を解決するためになされた請求項5の発明は、平板材料を平板面に平行な方向に間欠的に移動して金型内に供給し、供給された平板材料の平板面に対向して配置されたパンチの基端部側に配設され所定形状の凹部が形成されたプレート部材を平板材料の供給方向に対して略鉛直方向に往復動させるとともに平板材料の間欠移動に連動して平板材料の供給方向に対して平行方向に間欠移動させ、前記プレート部材の間欠移動により前記パンチの基端部が前記プレート部材の前記凹部以外の部分に対面した場合は前記パンチが前記プレート部材とともに往復動して平板材料に穴抜き加工を施し、前記パンチの基端部が前記プレート部材の前記凹部に対面した場合は前記パンチの基端部が前記凹部に挿入されて平板材料に穴抜き加工を施さないようにすることを特徴とするパンチングメタルの製造方法である。 【0020】請求項6の発明によれば、加工中にプレート部材を材料供給方向と平行方向に間欠的に移動し、この移動によりパンチの基端部がプレート部材の凹部以外の部分に対面した場合はパンチはプレート部材とともに往復動して平板材料に穴抜き加工を施し、またこの移動によりパンチの基端部がプレート部材の凹部に対面した場合はパンチの基端部が凹部に挿入されることで平板材料に穴抜き加工を施さないものである。従って、所望の凹部が形成されたプレート部材を平板材料の間欠移動に連動させて間欠移動させるという簡単な方法を採用することで、所望の位置にパンチ穴を形成したり形成しなかったりすることが可能となるものであり、安価な構成でしかも簡単に非穴パターンを有するパンチングメタルを加工することができ、経済的とすることができるものである。 【0021】 【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施の形態を図面に基づいて説明する。本例においては、図5に示すような、円形のパンチ穴形成部25a及び、それ以外のパンチ穴が形成されていない非穴パターン部25bを備えたパンチングメタル25を形成する例を説明する。 【0022】図1は、本発明の実施形態例であるパンチングメタルの製造装置100の上面図、図2は図1におけるA−A断面概略図、図3は図1におけるB−B断面図、図4は図1におけるC−C断面図、図5は加工されたパンチングメタルを示す図、図6は後述のバッキングプレート10を示す図、図7はバッキングプレート10とパンチ14の拡大図であり、平板材料Eがパンチにより打ち抜かれる場合を示す図、図8はバッキングプレート10とパンチ14の拡大図であり、平板材料Eがパンチ14により打ち抜かれるのを中止する場合を示す図、図9、図10は加工可能なパンチングメタルのその他の例を示す図である。 【0023】図1に示すように、平板材料Eは、パンチングメタルの製造装置100のほぼ中央を、図示左右方向(図示矢印F方向)に流れてゆくものである。 【0024】図2において、このパンチングメタルの製造装置100は、金型1を備える。金型1は、上型2及び下型3を備える。上型2は、上型ダイベース4と、上型ダイベース4の図示下面に固定されたアッパープレート5を主構成とする。一方下型3は、下型ダイベース6と、下型ダイベース6の図示上面に固定されたロアプレート7を主構成とする。そして、アッパープレート5は、該アッパープレート5の図示下面に固定されたガイドブッシュ8と、ガイドブッシュ8に内挿されたガイドポスト9でロアプレート7に連結されているものである。ガイドポスト9は、ガイドブッシュ8に対して図示上下方向に摺動移動可能であるので、上型2はガイドポスト9でガイドされつつ図示上下方向に移動することができるよう構成されるものである。 【0025】アッパープレート5の図示下方には、パンチホルダー11が固定されている。このパンチホルダー11の上面には図示左右方向に沿って凹部が形成され、この凹部内にバッキングプレート10が収納されている(図4参照)。従って、バッキングプレート10は、アッパープレート5とパンチホルダー11との間で図示左右方向に移動可能とされるものである。 【0026】ストリッパー13は連結部材12によりその上方に位置するパンチホルダー11に連結されている。また、パンチホルダー11には上下方向に貫通する段付き貫通穴11aが、ストリッパー13には段付き貫通穴13aがそれぞれ複数形成されており、パンチホルダー11に形成された段付き貫通穴11aのそれぞれは、ストリッパー13に形成された段付き貫通穴13aのそれぞれと同一軸芯となるように配置しているものである。そして、軸芯を同一とした複数の貫通穴11a及び貫通穴13a内にはパンチ14が挿入されている。パンチ14の基端部14aは段付き貫通穴11aに段差で係合しており、パンチ14の先端面は段付き貫通穴13aを図示下方に突き抜け、供給された平板部材の平板面に対向するようにストリッパー13から下方に突出するよう配置しているものである。 【0027】ロアプレート7の上面にはダイスホルダー15が載置されている。ダイスホルダー15はその上面に開口凹部15aが形成されており、該開口凹部15a内にはダイス16が収容されている。また、ダイス16には、複数のパンチ14の先端面に対面する上面位置に開口した貫通穴(ダイス穴)16aが複数形成されているものである。尚、17は、ダイスホルダー15の上面にスプリング等により上下動するように固定され穴抜き加工された平板材料をダイス面より少し浮かせ、送り移動を容易にするためのエジェクターである。 【0028】上型ダイベース4は、往復駆動機構18に機械的に連結されている。この往復駆動機構18は、上型ダイベース4に図示上下方向への往復駆動力を付与するものであり、これにより、上型ダイベース4に連結されたアッパープレート5及びバッキングプレート10も、往復駆動機構18により上型ダイベース4と一体的に図示上下方向である平板材料の材料供給方向とは鉛直方向に往復動駆動されるものである。 【0029】図1、図3及び図4に示すように、平板材料Eは、その側端部で材料保持プレート19に保持されている。材料保持プレート19は、上板19a及び下板19bからなり、上板19aに保持されているパイロットピン19cを、予め平板材料Eに形成されたパイロット穴25c(図5参照)に挿入して平板材料Eを保持するものである。また、材料保持プレート19には同調ピン20の基端が連結しており、該同調ピン20の先端部はバッキングプレート10に形成されたブッシュ10c内に嵌挿されている。従って、この同調ピン20が、材料保持プレート19に保持された平板材料Eの後述する間欠移動と連動させてバッキングプレート10を間欠移動させる移動手段に該当するものである。 【0030】また、図1及び図4に示すように、材料保持プレート19には単軸ロボット21が連結されている。この単軸ロボット21は、アーム部21a及びアーム部21aの基部に連結した支持部21bを備え、ガイドレール22に沿ってアーム部21a及び支持部21bが平板材料の平板面に対して平行方向へ間欠移動可能とされている。このため、単軸ロボット21の駆動によりアーム部21aが間欠移動すると、アーム部21aに連結した材料保持プレート19、材料保持プレート19に保持された平板材料Eが間欠移動する。従って、この単軸ロボット21が平板材料Eを平板面に平行な方向に間欠的に移動して金型1内に平板材料Eを供給する材料供給装置に該当する。また、単軸ロボット21の間欠移動動作はプログラムにより任意に設定することができるようになっているものである。 【0031】図6は、バッキングプレート10を示す図であり、図6(a)はバッキングプレート10の図2示下面側、つまりパンチ14の基端部14aに当接する側の面を示す図、図6(b)は図6(a)におけるF−F断面図である。図に示すように、バッキングプレート10には、所定形状の凹部10a及び凹部10a以外の平坦部10bが形成されている。凹部10aは、本例においては、パンチングメタルに形成すべき非穴パターンと同一形状に形成されているものである。つまり、図5に示す中央に円形のパンチ穴形成部25aを持つパンチングメタル25を成形する場合、バッキングプレート10は、中央に円形の平坦部10bが形成され、それ以外の部分には凹部10aが形成されている。即ち、パンチングメタル25のパンチ穴形成部25aにはバッキングプレート10の平坦部10bが対応しており、パンチングメタル25のパンチ穴形成部25a以外の非穴パターン部25bにはバッキングプレート10の凹部10aが対応している。 【0032】尚、本例においては、パンチ14は、図2に示すように2列で構成し、各列毎に複数(7、8本)本並んでいるものを使用した。この場合、図6(a)に示すように、バッキングプレート10に対してパンチ14が図示の如く配置するものである。 【0033】上記構成において、以下にその動作を説明すると、まず、型開き状態で平板材料Eを材料保持プレート19に保持する。次いで、単軸ロボット21を駆動させ、平板材料Eを順次金型1内に移動と停止を繰り返して間欠的に供給するとともに、往復駆動機構18を駆動させる。所定位置に平板材料Eが移動し、その移動動作が停止するタイミングに合わせて、往復駆動機構18の駆動により上型ダイベース4が図2示下方向へ移動してくる。このため、上型ダイベース4に固定されたパンチホルダー5、上型ダイベース4とパンチホルダー5との間に配設されたバッキングプレート10、パンチホルダー5に連結部材12で連結されたストリッパー13、段付き貫通穴11a及び13a内に挿入されたパンチ14がともに一体的に、ガイドポスト9にガイドされつつ図2示下方向に移動する。 【0034】往復駆動機構18による下方向移動下死点の直前で、ストリッパー13の下面から突出したパンチ14の先端面は単軸ロボット21によって供給された平板材料Eの平板面に当接する。この状態の概略図を図7及び図8に示す。この場合において、図7に示すようにパンチ14の基端部14aとバッキングプレート10の凹部10aが形成されていない平坦部10bとが対面して当接しているときは、この当接部位にて平板材料Eは、往復駆動機構18からの打ち抜き荷重をバッキングプレート10の平坦部10bを介して受け、この打ち抜き荷重が一定値を越えた時点で平板材料Eは打ち抜かれる。一方、この場合において、図8に示すようにパンチ14の基端部14aとバッキングプレート10の凹部10aとが対面しているときは、バッキングプレート10の往復動作が進むにつれて基端部14aが凹部10a内に挿入される。このため平板材料Eには往復駆動機構18からの打ち抜き荷重は加えられない。即ち、平板材料Eから見た場合、パンチ14は平板材料Eに対して凹部10a内に引っ込むように動作する。従って、パンチ14は平板材料Eを打ち抜くことを中止するのである。 【0035】上記打ち抜き過程では単軸ロボット21の駆動は停止しており、従って平板材料E及びバッキングプレート10は停止している。その後、往復駆動機構18によってパンチ14が図示上方に移動し、往復上死点付近に達したときに、停止していた単軸ロボット21が駆動する。すると、単軸ロボット21のアーム部21aに連結された材料保持プレート19及び該材料保持プレート19に保持された平板材料Eが移動する。また、材料保持プレート19は同調ピン20によってバッキングプレート10とも連結しているので、このバッキングプレート10が平板材料Eの移動に連動して移動する。尚、この場合、バッキングプレート10の移動は、同調ピン20により平板材料Eの間欠的な移動に連動して間欠的に行われるので、平板材料Eの移動タイミング及び移動距離と、バッキングプレート10の移動タイミング及び移動距離とがそれぞれ同一となるように連動する。そして、平板材料Eが所定量移動して設定位置に達したときに、再び単軸ロボット21の駆動が停止される。このため、平板材料E及びバッキングプレート10の移動も停止される。そして、この平板材料E及びバッキングプレート10の移動停止タイミングに合わせて往復駆動機構18の駆動により上型ダイベース4に図2示上下方向への往復駆動力が付与され、打ち抜き加工が行われる。 【0036】上記動作を繰り返し行うことにより、非穴パターンや不等ピッチに配列したパンチ穴を有するパンチングメタルを製造することができるものである。 【0037】このように、パンチ14の基端部14aがバッキングプレート10の凹部10a以外の平坦部10bと対面している場合(図7参照)は平板材料Eはパンチ14から往復駆動機構18の打ち抜き荷重が伝達されてパンチ14により打ち抜かれて穴抜き加工が施され、パンチ14の基端部14aがバッキングプレート10の凹部10aに対面している場合(図8参照)はパンチ14の基端部14aが凹部10a内に挿入されることで往復駆動機構18からの打ち抜き荷重が平板材料Eに伝達されるのを防止し、このため平板材料Eはパンチ14に打ち抜かれず、穴抜き加工は施されない。そして、単軸ロボット21により間欠移動される平板材料Eの移動に連動してバッキングプレート10を間欠移動させ、パンチ14の基端部14aとバッキングプレート10との位置関係を種々変化させることで、平板材料Eの所定部分にはパンチ穴を形成し、所定部分にはパンチ穴を形成させない、つまり所望の非穴パターンを形成することが可能となるものである。特に本例では、バッキングプレート10は、円形の平坦部10b及びそれ以外の凹部10aが形成されているので、単軸ロボット21による平板材料Eの間欠的な供給とともに、それに連動させてバッキングプレート10も順次間欠的に移動させることで、図5に示すような円形のパンチ穴部25a及びそれ以外の非穴パターン部25bを有するパンチングメタル25が製造できるものである。 【0038】また、バッキングプレート10が移動して1つのパンチングメタルの成形が終了すると、上下シリンダー30(図1参照)が上昇して平板材料Eを持ち上げる。このため、平板材料Eに形成されたパイロット穴25cが材料保持プレート19のパイロットピン19cから上方向にはずされる。そして、単軸ロボット21によりバッキングプレート10と材料保持プレート19のみが原点に引き戻される。その後、再び上記動作を繰り返し、これにより連続的にパンチングメタルを成形するものである。 【0039】以上説明したように、本例では、平板材料Eを平板面に平行な方向に間欠的に移動して金型1内に供給する単軸ロボット21と、単軸ロボット21により金型1内に供給された平板材料Eの平板面に対向して配置され平板材料Eに穴抜き加工を施すパンチ14と、パンチ14の基端部14a側に配置され所定形状の凹部10aが形成されたバッキングプレート10と、バッキングプレート10を平板材料Eの材料供給方向(図2示矢印F)方向に対して鉛直方向に往復動させる往復駆動機構18と、単軸ロボット21による平板材料Eの間欠移動に連動してバッキングプレート10を平板材料Eの材料供給方向と平行方向に間欠的に移動させる移動手段としての同調ピン20とを備えたものでパンチングメタルの製造装置100を構成し、所望の凹部10aが形成されたバッキングプレート10及びこのバッキングプレート10を平板材料Eの間欠移動に連動して移動させる同調ピン20という簡単な構成を付加することで、所望の位置にパンチ穴を形成したり形成しなかったりすることが可能となるものであり、従来の装置と比較して設備費及び製造コストを安価にすることができ、経済的とすることができるものである。 【0040】また、単軸ロボット21に連結された材料保持プレート19とバッキングプレート10とを同調ピン20で連結し、バッキングプレート10の間欠移動タイミング及び移動量と平板材料Eの間欠移動タイミング及び移動量とを同一となるように連動させているので、目的とする位置に確実に穴パターン及び非穴パターンを形成することができ、製品の品質が向上するものである。 【0041】また、バッキングプレート10に形成された所定形状の凹部10aは、形成すべきパンチングメタルの非穴パターンと同一形状としたので、バッキングプレート10に凹部10aを形成する際に、パンチングメタルの非穴パターンに基づいて形成すればよく、このような凹部を形成するときの作業性が向上するものである。 【0042】また、本例は、往復駆動機構18によりバッキングプレート10が往復上死点付近に達した時点で単軸ロボット21に連動するバッキングプレート10の間欠移動を行うようにしている。これに対し、例えば往復下死点付近でバッキングプレート10を移動した場合には、バッキングプレート10に打ち抜き荷重が加えられた状態で移動することになり、単軸ロボット21に打ち抜き荷重以上の駆動力を付与しなければバッキングプレート10を移動させることができず、またバッキングプレート10は押圧されながら移動することになり、耐久性が悪化する。本例においては、このような問題点も解消できるものである。 【0043】尚、上記実施形態例においては、図5に示すような、円形のパンチ穴形成部25aとそれ以外の非穴パターン部25bとを有するパンチングメタル25を成形する例を示したが、その他にも、図9に示すような、A文字形状の非穴パターン部30bとそれ以外のパンチ穴形成部30aとをパンチングメタル30を成形することもできる。この場合、バッキングプレート10に形成する凹部は、A文字形状の非穴パターン部30bと同一形状の形状溝となる。この形状溝は、貫通溝でも有底溝でも良い。さらに、図10に示すような、パンチ穴が密となる密部40aと、パンチ穴が疎となる疎部40bとを有する不等ピッチのパンチ穴を有するパンチングメタル40を成形することもできる。この場合、バッキングプレート10に形成する凹部は、図中、点線で示す領域、つまり図10の疎部40bにおいてパンチ穴を欠落させたい位置に丸穴または溝で形成することになる。 【0044】また、本発明は、上記実施形態例に限定されることはなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々適用可能である。例えば、本例においては、バッキングプレート10と平板材料との間欠移動動作を同調ピン20により連動させた構成を説明したが、平板材料Eをロールフィーダー等で移動させ、バッキングプレートを単軸ロボット等の移動機構で移動させ、両者を制御装置等で連動させるように構成してもよい。この場合は、材料供給装置としてはロールフィーダー、移動手段としては単軸ロボット及び制御装置となる。 【0045】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、部分的に穴形状が欠落した非穴パターンを有するパンチングメタルを製造する際に、安価に加工でき、経済的な製造装置及び製造方法を提供することができるものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000011 【氏名又は名称】アイシン精機株式会社 【識別番号】591266973 【氏名又は名称】株式会社三▲しゅう▼ファインツール
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| 【出願日】 |
平成10年10月28日(1998.10.28) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2000−135524(P2000−135524A) |
| 【公開日】 |
平成12年5月16日(2000.5.16) |
| 【出願番号】 |
特願平10−306736 |
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