| 【発明の名称】 |
ラッチ留め機構 |
| 【発明者】 |
【氏名】ラルフ イー ローパー
【氏名】ギャリー エイ ウェッブ
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| 【要約】 |
【課題】流体成形、引張成形および絞り成形の有利な利点を組み合わせたシート金属を成形する装置を実現するラッチ留め機構を提供すること【解決手段】 上ダイおよび下ダイを有する液圧プレスに使用するラッチ留め機構において、上記プレスに枢着された係止アームを備え、該アームは、これがその係止位置まで回動されると、上ダイを把持するリップを有しており、上記プレスの垂直方向に往復移動する部材に設けられたドライバーを備え、該ドライバーは、これが降下されるとき、上記アームをその係止位置まで回動させることを特徴とするラッチ留め機構。
【解決手段】上ダイおよび下ダイを有する液圧プレスに使用するラッチ留め機構において、上記プレスに枢着された係止アームを備え、該アームは、これがその係止位置まで回動されると、上ダイを把持するリップを有しており、上記プレスの垂直方向に往復移動する部材に設けられたドライバーを備え、該ドライバーは、これが降下されるとき、上記アームをその係止位置まで回動させることを特徴とするラッチ留め機構。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 上ダイおよび下ダイを有する液圧プレスに使用するラッチ留め機構において、上記プレスに枢着された係止アームを備え、該アームは、これがその係止位置まで回動されると、上ダイを把持するリップを有しており、上記プレスの垂直方向に往復移動する部材に設けられたドライバーを備え、該ドライバーは、これが降下されるとき、上記アームをその係止位置まで回動させることを特徴とするラッチ留め機構。 【請求項2】 上記ドライバーは、これが垂直方向に降下されて上記アームをその係止位置まで傾動させると、上記アームの傾斜表面に載る傾斜表面を有していることを特徴とする請求項1に記載のラッチ留め機構。 【請求項3】 上記上ダイを上記下ダイから上昇させるとき、上記アームをその係止位置からその係止解除位置まで回動させる確動リターンを更に備えていることを特徴とする請求項1に記載のラッチ留め機構。 【請求項4】 上記確動リターンは上記アームに設けられた傾斜部材と、上記上ダイに設けられた傾斜部材とよりなることを特徴とする請求項3に記載のラッチ留め機構。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】本発明はラッチ留め機構、さらに詳しくは、上ダイおよび下ダイを有する液圧プレスに使用するラッチ留め機構に関する。 【0002】 【従来技術および発明が解決しようとする課題】高生産の調理器具、電気機器および自動車の産業界、ならびに低生産および中位生産の航空機、航空宇宙およびジョッブショップ(job-shop)の産業界では、金属シートが様々な異なるダイにより成形されており、ダイの種類および大きさは特定の部品の形状および所期の用途により決められる。種々様々なこれらの部品を成形するのに使用される1つの方法は在来の絞り加工法である。絞りダイでは、素材をバインダ表面を横切って絞り、それにより金属をバインダ表面から部品上へ流動させる。不運にも、それにより可変且つ非一様な応力が部品全体にわたって発生され、その結果、引張が局部化する。これにより、厳しいはね返り問題および形状保持問題を生じ、これらの問題により、特に大きい部品では、起こるはね返りの量を予示することがほとんど不可能になる。このはね返りまたは形状保持問題を解消するには、部品を過曲げする(所望の形状を越えて変形させる)ことが一般に行われている。適切な過曲げ度を求めるには、多くのコスト高な試し手順および誤差手順を必要とする。また、絞り加工法では、かなりの量の材料の無駄がある。何故なら、バインダ表面を横切ってダイキャビティの中へ流れる金属を補償するために、素材は普通以上に大きいからである。 【0003】米国特許第 4,576,030号には、協働作用する雄および雌ダイ半体間からシート金属を100%引張成形することができる方法が述べられている。これは一対の対向した係止ビードを設けることにより達成され、これらの係止ビードのうちの少なくとも一方は、グリッパ鋼を閉じると、シート金属にその周囲で食い込むようになっている多数の間隔を隔てたビードを備えている。これによりシート金属を均一に100%引張成形することができ、その結果、形状保持品質がより高くなり、ショック線および引張線の数が減少し、無駄が少なくなり、且つ部品の全体強度が高められる。成形部品の品質を高める他の手順は流体成形、すなわち、成形法において加圧流体を素材の一方の側部に付与することである。その利点としては、多用性が高められ、最終部品に対する仕上げが良好になり、用具および保守コストが低減する。「シート金属を液圧成形する装置および方法」と称する米国特許出願第07/855,815号(代理人の整理番号(4397/21))には、素材の一方の側部に加圧流体を付与することによりシート金属を引張成形する方法が述べられている。素材を上ダイの部分凹部型キャビティ内に入れて100%引張成形する。上記引張成形方法はシート金属を好ましくは在来の複動プレスに挿入することを含む。ダイの上および下バインダに取付けられたグリッパビードは周囲でシート金属に食い込んで素材を適所に保持し且つ素材を周囲に沿ってシールするように構成されている。シート金属素材を把持してシールするのに特に有利であるとわかったグリッパビードの種類は上記米国特許第 4,576,030号に開示されているものである。プレスを閉じると、グリッパビードは金属に押し込まれてその周囲をシールする。次いで、製造すべき部品用に構成されたダイキャビティと反対のシート金属の側部に液体を圧力下で供給する。液体の圧力は成形部品を製造するためにダイキャビティに対してシート金属を引張成形するのに十分高い。 【0004】これらの進歩は部品の品質を向上させ且つ製品の設計の限度を伸ばし続けてきたが、100%引張成形の利点を得ることができない部品形状がある。詳細には、或る部品は、素材を100%引張った後、形状の伸び要件が素材材料の伸び要件を上回るような領域で薄化を引き起こす形状を有することがある。また、素材材料の引き裂きが起こることもある。素材材料の薄化または引き裂き問題を除去しないなら、これらの問題を減じながら、所望の部品のより正確な近似を可能にするために、流体成形の有利な特徴と、引張成形の利点と、絞り成形の融通性とを組み合わせた在来の複動プレスに使用可能な特定の成形用具を提供することが望ましい。従来技術の方法および装置を使用する際の他の問題は、より大きい部品を成形しているとき、非常に高い全液圧がダイに発生され、プレスに伝達されると言う点である。例えば、自動車フードは一般に約 2000 平方インチの面積を有する。所望の成形圧力が 4000 psi である場合、ダイに作用する力は 2000 平方インチx 4000 psiであり、これは4000トンに等しい。かかる力はグリッパを外すのに十分な程に外側素材ホルダを横切ってかかっているダイを撓まして、ダイを開放してしまう。ダイのわずかな撓みでも、グリッパビードを外して液圧を洩らす。液体の圧力がダイの形状を歪めないようにするには、高いトン数定格のプレスを使用しなければならない。しかしながら、これにより操作コストを著しく高める。更に、十分なトン数の在来のプレスは高い成形圧力を必要とする大きい部品には利用可能でなくなる。 【0005】本発明の目的は所望の部品のより正確な近似を可能にするために、流体成形、引張成形および絞り成形の有利な利点を組み合わせたシート金属を成形する装置を実現するラッチ留め機構を提供することである。 【0006】 本発明の他の目的は特定の成形用具の上ダイに構成された所望の部分凹部型の周囲に沿って変化する輪郭を有する雄ビードの形態の、流体成形、引張成形および絞り成形の有利な利点を組み合わせるための手段実現するラッチ留め機構を提供することである。 【0007】 【課題を解決する手段】本発明は、上ダイおよび下ダイを有する液圧プレスに使用するラッチ留め機構において、上記プレスに枢着された係止アームを備え、該アームは、これがその係止位置まで回動されると、上ダイを把持するリップを有しており、上記プレスの垂直方向に往復移動する部材に設けられたドライバーを備え、該ドライバーは、これが降下されるとき、上記アームをその係止位置まで回動させることを特徴とするラッチ留め機構である。本発明の実施態様は、以下のとおりである。上記ドライバーは、これが垂直方向に降下されて上記アームをその係止位置まで傾動させると、上記アームの傾斜表面に載る傾斜表面を有していることを特徴とする。上記上ダイを上記下ダイから上昇させるとき、上記アームをその係止位置からその係止解除位置まで回動させる確動リターンを更に備えていることを特徴とする。上記確動リターンは上記アームに設けられた傾斜部材と、上記上ダイに設けられた傾斜部材とよりなることを特徴とする。 【0008】 【実施例】本発明の原理を理解し易くするために、図面に示す実施例について以下に説明し、同じことを説明するのに特定の語を使用する。それにもかかわらず、本発明の範囲を限定しようとするものではなく、本発明が関係する当業者には、通常思い浮かぶような、図示の装置における変形例および更にの変更例、および図示のよな本発明の原理のなお一層の応用が意図されることはわかるであろう。図1は本発明の第1の好適な実施例によるシート金属を液圧成形する装置10の正面立面図を示している。装置10は在来の複動プレスで作動するようになっている。このようなプレスは一般に外側スライド11(一般に外側素材ホルダと呼ばれている)を有しており、この外側スライド11は矩形の管形状を有し、垂直方向に往復移動可能に設けられている。同様な形状の内側スライド13が同様に外側スライド11内に入れ子式に垂直方向に往復移動可能に設けられている。スライド11、13は、当業者には周知のように、それらの上方の別々のリンケージ(図示せず)によって独立して上下に移動される。本実施例の装置10は基本ダイおよび特定の成形用具を備えている。基本ダイは使用者の主要な設備の一部よりなる。すなわち、基本ダイは様々な異なる部品を製造するために非常に長い時間にわたって使用するようになっている装置の要素を有している。他方、特定の成形用具は実際に部品を成形する相互交換可能な取付体を備えている。特定の成形用具は、基本ダイ内に設けられて基本ダイにより作動され、また異なる部品を成形する度に交換される諸構成要素で構成されている。 【0009】ここで使用する場合の「素材」とは、上ダイ14と下ダイ12との間に位置決めされ、本発明により成形しようとするシート金属の一部を指している。素材は一枚のシート金属(図3に16として示す)でもよいし、或いは漸進ダイにおけるようにシート金属(図示せず)製コイルの一部でもよい。基本ダイは標準の複動プレスに固着され、一般にライザ18、マニフォールド20、および好ましくは4ポスト型液圧シリンダ組立体(図3に24、26、32、33として示してある)を有している。ライザ18は外側スライド11とともにユニットとして移動するように外側スライド11に固定されており、またライザ18は4ポスト型液圧シリンダ組立体間で垂直方向に往復移動するように寸法決めされている。ライザ18は在来の手段により外側スライド11に固着されている。複動プレスは基板28により構成されたタブ22内に配置されており、基板28は外方に延びて起立側壁部30へ変化している。タブ22は、後で詳細に説明するように、シリンダ組立体用の流体溜め部として作用する。タブ22の基板28には、マニフォールド20が在来の手段により固着されている。このマニフォールド20は水平通路44と、これらに連結した垂直通路46とを構成しており、これらの通路44、46により、シリンダ組立体により圧送された流体を下ダイ12と連通させることができる(後で詳細に説明する)。 【0010】特定の成形用具の下ダイ12はマニフォールド20に固着されている。下ダイ12には、その上向き表面48に開口している垂直通路47が構成されている。下ダイ12は、マニフォールド20の垂直通路46が下ダイ12の垂直通路47と整合されるように、適切なクロスキー(図示せず)によりマニフォールド20上で水平方向に整合されている。特定の成形用具の上ダイ14は浮動構成でライザ18に固着されている。より詳細には、上ダイ14は、これが下ダイ12と接触していないとき、略 12.7cm(5 インチ) (図1に示していない)ライザ18から離されている。図11を参照すると、ライザ18の各側には、2つのリテーナブラケット19が配置されており、上ダイ14の各側には、2つのリテーナピン21が位置決めされている。これらのリテーナピン21およびブラケット19はダイ14およびライザ18を互いに連接している。より詳細には、ブラケット19のスロット23によりリテーナピン21はこのスロット23内を摺動し得る。上ダイ14が下ダイ12と接触していないとき、上ダイ14はライザ18から最も離れている。ダイ14が下ダイ12と接触すると、ピン21はブラケット19のスロット23に沿って垂直方向上方に摺動し、それにより上ダイ14とライザ18との分離距離を縮める。外側スライド11が図1および図11に示すようにその最終位置まで降下すると、ピン21はブラケット19のスロット23の頂部に達し、上ダイ14はライザ18と接触状態になる。 【0011】上ダイ14を下ダイ12上に閉じるときに完全な整合を助成し且つ確保するために、上ダイ14の各コーナには、一対のヒールブロック60(第1および第6図)が固着されている。各ヒールブロック60には、その内向き下部分に青銅摩耗板62が設けられており、これらの摩耗板62は下ダイ12の外側面と接触し、この外側面に沿ってヒール作用をする。それにより、外側スライド11および上方ライザ18が急速に降下して上ダイ14を下ダイ12上に至らせる毎に、各ダイ12、14は確実に完全に水平方向に整合される。図2はライザ18、上ダイ14および下ダイ12を取り外した状態の図1に示す装置10の側立面図である。図2は本発明による4ポスト型シリンダ組立体の一部をなす液圧シリンダユニットのうちの2つのユニット26、32を示している。装置の他方の側には、2つの同一のシリンダユニットが設けられている(図3に24、33として示されている)。4ポスト型シリンダ組立体は同一であり、シリンダユニット26の下記説明は残りの3つのシリンダユニットに同等に当てはまる。シリンダユニット26は下ヘッド38、シリンダ40およびピストンロッド42を有している。これらのシリンダユニットは当業者に周知のようにボルト又はねじのような在来の手段によりタブ22の床部28に取付けられている。ピストンロッド42は種々の鋼を介して内側スライド13の底部に連結されており、内側スライド13の移動と協働するようになっている。好ましくは、ピストンロッド42は在来の手段によりカラー43に取付けられている。ピストン42のリーチを延長するように在来の手段によりカラー43に止められたプレートには、別体のブロック44が溶接されている。ストークおよびプレスの差を調整するために他の別体のブロック45をブロック44の頂部に設けるのがよい。ブロック45、従ってピストンロッド42および内側スライド13の底部は、ブロック45の底部を通って内側スライド13の面の中へ延びるねじ(図示せず)のような適切な手段によりユニットとして移動するように手でしっかり連結される。各シリンダユニットは好ましくは 45.72 cm (18 インチ) ストロークの15〜66ガロン容量に適合されているが、これらのパラメータは装置10全体の大きさおよび容量に伴って変化する。 【0012】各シリンダユニットの各側には、一対の垂直方向に重ねられたガスばね34、36が設けられており、一対のうちの2分の1のみが図2に示してある。両ガスばね34、36は互いに対向して設けられている。下ばね34は、適切には、その基部52がばね34をぴったり固着するための押えねじのような在来の手段により基ブロック54を介してシリンダの基部38に固定されている。下ばね34のピストンロッド(図示せず)には、カプラー60が取付けられている。上バネ36のピストンロッド(図示せず)はカプラー60のポケット(図示せず)に位置する。バネ36の基部はピストンロッド42に連結されているカラー43に在来の手段により取付けられている。(図1に示す)ブロック50の内側には、シリンダユニットをマニフォールド20に連結してマニフォールド20の水平通路44とシリンダユニットとの間の流体連通を行う逆止流れ弁(図示せず)が設けられている。変更例として、米国特許出願第 07/855,815 号に記載のように2ポスト型液圧シリンダ組立体を使用してもよい。しかしながら、4ポスト型液圧シリンダ組立体が好ましい。何故なら、4ポスト型液圧シリンダ組立体は高い圧力で大量の流体を送り出し、それにより、この組立体により送り出された液圧を使用して複雑な部品を構成し得るからである。2ポスト型液圧シリンダ組立体について述べられているように(従って、詳細には説明しなくともよい)、フィルタ組立体、流体戻り/弁組立体が適切なようにシリンダ組立体の下ヘッド38内にこれと連結状態に設けられている。 【0013】内側スライド13により圧力が各シリンダユニットに及ぼされるので、シリンダユニットのピストンロッド42およびブロック44、45は降下されるときに捩じれ、それにより、ピストンロッド42が降下するときに、垂直方向に重ねられたガスばね34、36をも捩じる傾向がある。この捩じり作用を阻止するために、各シリンダユニットの両側にストローク調整/回転防止組立体41が設けられている(図3参照)。図10に詳細に示すように、組立体41は内側摺動部材45および不動部材47を備えている。不動部材47はシリンダユニットの基ブロック54およびシリンダ40の側部に取付けられている。内側摺動部材45は一端がカラー43に取付けられている。不動部材47は内側摺動部材45を受け入れるようになっている。内側摺動部材45は、不動部材47内で摺動自在であり、カラー43、従ってロッド42が上昇されたり、降下されたりするときに摺動する。ピストンロッド42の伸張、従ってシリンダユニットにより行われるストロークを制御するために、ピン51を受け入れるように、穴49が不動部材47に沿ってあけられている。不動部材に沿った任意の穴49にピン51を装入することができる。内側部材45は図示にのようにその中心に沿ってすべて開放しており、水平の基部53で終わっている。ピン51を不動部材に沿った特定の穴49に装入することによって、内側部材45の基部53がその穴を通り過ぎて垂直方向に移動するのを防ぐ。かくして、ピン51の装入によりシリンダユニットのストロークを制御し、変化させることができる。また、ピストンロッド42およびブロック44、45を降下すると、組立体41はカラー43、従って、ピストンロッド42およびブロック44、45が捩じれるのを防ぐ。 【0014】図3は、タブ22と、シリンダユニット24、26、32、33よりなる4ポスト型シリンダ組立体と、下ダイ12とを示す第1の装置の下半部の平面図である。先に述べたように、装置10は壁部30により取り囲まれたタブ22に収容されている。タブ22の各コーナには、シリンダユニットが設けられている。タブ22の実質的に中心には、下ダイ12が(鎖線で示す)マニフォールド20に設けられている。下ダイ12の各コーナには、ストッパブロック72を配置した凹部70が設けられている。各ストッパブロック72は上ダイ14および下ダイ12を接触しないように被成形素材の金属厚さの2分の1に略等しい量で寸法決めされて設けられている。かくして、素材を両ダイ12、14間に位置決めした状態で上ダイ14を降下させるとき、ストッパブロック72は上ダイ14の下向き表面に接触しない。しかし、上ダイ14を降下させ、両ダイ12、14間に素材が配置されていない場合、上ダイ14の下向き表面はストッパブロック72に接触し、それにより両ダイ12、14を互いに接触しないようにする。先に説明したように、下ダイ12およびマニフォールド20に構成された通路は下ダイ12の上面の種々の箇所で下ダイ12の上面に開口している。6つの開口部47のみを図3に示してあるが、所望の部分凹部型の大きさおよび複雑性によっては、それ以上またはそれ以下の開口部が必要とされる。部分凹部型については後で詳明する。 【0015】所望の部分凹部型は上ダイ14に構成される。ダイ14により定められた部分凹部型の周囲を図3に線74として示してある。素材16はロケータ76およびリフタ77により取り囲まれた下ダイ12に位置決めされて示されている。ロケータ76およびリフタ77は部分凹部型を構成する周囲74の外側に位置決めされている。ロケータ76と台形領域80により示す周囲74との間には、上ダイの雄ビードおよび下ダイの雌ビードの形態の把持ビード(これらは図7ないし図9を参照して後で詳細に説明する)が位置決めされている。これらのビードは周囲74の4つの側部すべてに沿って延びている。図4は上ダイ14を下ダイ12上に降下させた状態でリフタ77の横断面を示している。下ダイ12には、垂直方向に延びるボア78が構成されている。このボア78は円形の横断面を有している。ボア78の頂部には、ストッパ81が設けられている。このストッパ81には、直径がボア78の直径より小さい円形横断面を有するボア82が構成されている。ストッパ81はボア78の中へ延びる隆起部84を形成している。リフタ77はボア78に位置決めされている。リフタ77は2つの部分86、88により構成されている。部分88はストッパ81に形成されたボア82の直径よりわずかに小さい直径を有する円形横断面のロッドである。部分86はキャビティ90を構成した円筒形である。部分86の外径はボア78の直径よりわずかに小さい。ロッドすなわち部分88がシリンダ部分86と出会うところに棚部92が形成されている。キャビティ90の寸法により、コイルばね79(仮想線で示してある)はキャビティ90内に嵌まり得る。 【0016】リフタ77を下ダイ12に設置するには、まずボア78をあける。次いで、ダイ12の一部を除去し、後でストッパ81を配置する。次いで、コイルばね79を下ダイ12のボア78に落とし入れる。コイルばね79がキャビティ90の内側に嵌まるように、リフタ77を挿入する。ばねは自然にその伸びた状態になる。次いで、リフタ77を押し下げ、それによりコイルばね94を圧縮し、ストッパ81をボア78内に配置する。リフタ77から圧力を除去すると、コイルばね79は自然にその細長い状態に戻ろうとするが、リフタ77はストッパ81によりボア78から出るのを防がれる。コイルばね79がその伸びた状態に戻ろうとするとき、リフタ77は下ダイ12の表面に向けて移動する。棚部92はストッパ81に当たってリフタ77をそれ以上移動しないようにする。リフタ77の部分88は下ダイ12の表面より略 1.27 cm (0.5 インチ) 上を延びる。上ダイ14を下ダイ12上に降下させると、図4でわかるように、上ダイ14の平らな表面はリフタ77をボア78に押し入れる。図3でわかるように、ロケータ76は、その部分88が下ダイ12より略 3.175 cm (1.25 インチ) 上を延びる以外は、図4に示すリフタ77と同じである。図3でわかるように、下ダイ12の前部および後部に1つのリフタ77が設けられている。ロケータ76はリフタ77の各側で下ダイ12の側部に沿って位置決めされている。装置の作動を参照してロケータ76およびリフタ77の機能をより詳細に説明する。 【0017】図5は上ダイ14を下ダイ12上に降下させた状態の図3の線5−5に沿った横断面図を示している。下ダイ12の表面は、谷部106で接合された中央で下方に傾斜した平らな表面104の外側に水平方向に平らな外面100を有している。下ダイ12の水平方向に平らな外面100には、雌ビード110が形成されている。この雌ビード110は、図3で台形80の形状であるとわかるように、部分凹部型を構成する周囲74のちょうど外側に位置決めされている。上ダイ14は下向きのダイ表面を有している。上ダイ14の表面は、曲線116で接合された中央で下方に傾斜した平らな表面114の外側に水平方向に平らな外面112を有している。上ダイ14の水平方向に平らな外面112には、雄ビード120が形成されている。雌ビード110と同様に、雄ビード120は部分凹部型の周囲74のちょうど外側に延びている。雄ビード120は、上ダイ14を降下すると、雄ビード120が雌ビード110により形成されたキャビティの内側に嵌まるように、雌ビード110と垂直方向に整合されている。図7ないし図9を参照して雄ビードおよび雌ビードを詳細に説明する。雄ビード120の周囲内に位置決めされた上ダイ14の表面は所望の部分凹部型を構成する。図5に示すように、所望の部分凹部型は複雑な形状を有している。曲線部116は急な丸みを有しており、この丸みのまわりに素材を巻き付けなければならなず、図5に示すように、曲線部116の右側には、深いキャビティが設けられており、このキャビティの中へ素材が移動しなければならない。特定の部分凹部型を図に示したが、本発明はいずれの特定の部分凹部型にも限定されない。本発明は多数の形状を生じるのに使用することができる制御式液圧成形に向けられている。また、図5に示す装置10の各側には、後で詳細に説明する係止機構100が設けられている。 【0018】図6は上ダイ14を下ダイ12上に降下させた状態を示す図3の線6−6に沿った横断面図を示している。雌ビード110により定められた周囲の内側に位置決めされた下ダイ12の表面は実質的に一定である。雄ビード120により定められた周囲の内側に位置決めされた上ダイ14の表面は中央の下降部を構成している。図7は下ダイ12上に降下された上ダイ14の一部を示している。詳細には、雄ビード120は雌ビード110により形成されたキャビティに係合されて示されている。図3を参照して先に説明したように、雄ビード120は台形80の形状で周囲74に沿って延びている。周囲74の内側には、上ダイ14に構成された所望の部分凹部型が設けられている。雄ビード120は素材16を所望の成形部品を形成する液圧成形を制御する。この制御は周囲74に沿った雄ビード120の形状を変化させることによって達成される。雄ビード120の変化は所望の部分凹部型および素材の材料の特性に依存している。図7では、雄ビード120は概ね矩形の横断面を有するものとして示されている。雄ビード120により及ぼされる制御は雄ビード120のコーナ121の形状により定められる。図7に示すようにコーナ121が鋭い場合、雄ビード120は素材16に食い込み、その位置で素材がスリップするのを防ぐ。図9を参照して説明するように、コーナ204が丸い場合、その位置で素材16は雄ビード120を通り過ぎて流動することができる。流動量は雄ビード120のコーナ204の曲率半径に依存している。 【0019】掛かる制御を行う必要を理解するために、所望の部分凹部型( part print)を考察する。ここで、部分凹部型とは、型の一部分に該部分の最終形状に対応した形状を形成した凹部を形成した型のことであり、該凹部の入口に素材を配置し、該入口周囲においてホルダによって素材を保持し、液体圧力等により素材を該凹部内へに移動させて上記凹部に圧接させることにより成形する。上記ホルダは、入口周囲の一部分においては素材を固定的に保持して引っ張り、入口周囲の他の部分においては素材を滑らせて凹部に流入させる。図5を参照すると、所望の部分凹部型は素材が巻き付けられる小さい曲率半径の曲線部116を有する。また、曲線部116の右側には、深い凹部すなわちキャビテイが設けられており、この凹部すなわちキャビティの中へ素材が移動しなけらばならない。当業者には周知のように、素材の材質によっては、引き裂きのような欠陥が起こる前に素材をどのくらいの量引張ることができるかを定める制限がある。従って、100%引張り成形によると、所望の部分凹部型の複雑性および使用する素材の特性のため、幾つかの部品は製造することができない。かくして、素材を引張ることができるかどうか、および素材を流動させなければならないかどかを定めなければならない。この決定をするために、幾つかの要因を考慮しなければならないと言うことがわかった。第1の要因は所望の部分凹部型に対してプレスすべき素材の元の長さであり、これをloとする。第2の要因は、素材のもとの長さを延長しなければならない最終長さであり、これをleで示す。最終長さleは、元の長さを測定するのに使用された同じ2か所間の所望の部分凹部型の長さである。第3の要因は素材が受ける最大歪みであり、これをd%とする。最大歪みd%は、素材の特性、特にゲージ(gage)またはn値(n-value)に依存している。これらの3つの要因を考慮し且つ下記式を使用するこにより、素材を100%引張ることができるかどうかを定める。 【0020】 0≦ d−〔(le −lo )÷lo 〕×100式が満たされれば、素材は100%引張成形することができる。式が満たされなければ、素材を上ダイ14に構成された部分凹部型の中へ流動させなければならない。図5を参照して式を本発明の部分凹部型に適用する。上ダイ14の左側の雄ビード120から曲線部116までの素材の長さは、lo ≒ 152.4 cm (62 インチ)である。部分凹部型のかかる部分に沿った素材の最終長さは、le ≒ 165.1cm(65 インチ) である。好ましくは2%〜7%の範囲の最大歪みを有する素材を使用して、式を満たし、従って、図5の左側の雄ビード120は、液圧成形中に素材16に食い込んで素材がスリップするのを防ぐように成形される。図5に示すように、装置の右側を参照すると、曲線部116から雄ビード120までの素材の元の長さは深い凹部すなわちキャビティにより構成された部分凹部型の最終長さより非常に短い。素材16を凹部すなわちキャビティの形状まで100%引張ることができないことがわかった。従って、装置の右側の雄ビード120は、素材16を雄ビード120を通り越して所望の部分凹部型の凹部すなわちキャビティの中へ流動させるように成形されなければならない。 【0021】図3をついては、素材16に食い込み、素材を側部79から流動させるように雄ビード120を周囲の側部71、73、75に沿って成形するこにより所望の部分凹部型を形成することができると言うことがわかった。図8は、図7に示すように、素材の食い込み、それによりシート素材が雌ビード110と摺動係合されるのを防ぐように成形された雄ビード120を示している。ビードおよびシート金属素材を成形するのに使用されたダイおよび材料の大きさのような要因によっては、ビードの大きさおよび形状が多少変化することを理解すべきであるが、下記の寸法要件が有意である。雄ビード120は水平な基部分200および縁部202を備えている。ビードの全幅W1は好ましくは2.54cm (1.0 インチ)である。ビードの高さH1は好ましくは 0.97 cm (0.38インチ)である。縁部は垂直軸線Vに対して好ましくは30°で傾斜している。先に述べたように、雄ビード120は概ね矩形の横断面を有している。雄ビード120を制御するには、2つのコーナ204により作用を定める。図8に示すように、コーナ204は水平基部200に交わっている平らな縁部202により鋭く形成されている。 【0022】雌ビード110は下ダイ12の凹部すなわちキャビティを形成している。雌ビード110の形状は既に述べた雄ビード120とほぼ同じである。しかしながら、雄ビード120と違って、雌ビード110はその周囲の全長に沿って同じ形状を有している。雌ビード110は雄ビード120と同じ全幅W1を有している。雌ビード110のコーナは好ましくは 0.64 cm (0.25インチ) の半径を有している。図8に示すように上ダイ14を下ダイ12上に降下させると、雄ビード120のコーナ204は雄ビード120および雌ビード120の基部分間および縁部分間で素材を絞る。好ましくは、雄ビード120の基部200と雌ビード110の基部との間の距離は、上ダイ14を下ダイ12上に降下させたとき、素材の厚さ− 0.254 cm (0.10 インチ) である。図9は雌ビード110と係合された雄ビード120を横切って素材を流動させるように成形された雄ビード120を示している。雄ビード120のコーナ204は図7および図8に示す雄ビード120のコーナと比較して丸い。好ましくは、コーナ204は 1.57 cm (0.62インチ) の半径を有している。上ダイ14を下ダイ12上に降下させると、素材16は雄ビード120と雌ビード110との間に締め付けられず、それどころか、素材16は凹部すなわちモールドキャビティへの矢印方向に上ダイ14に構成された所望の部分凹部型の中へ流動することができる。 【0023】現在のところ好適な実施例によれば、装置10は制御式材料流動液圧成形を行うように設計されている。詳細には、上ダイ14により構成された部分凹部型は0.076 cm (0.030インチ)の厚いシート金属素材16から形成すべき複雑な自動車デッキリッドである。雄ビード120は上ダイ14の一部であり、RC58〜60の硬さを有している。雌ビード110は下ダイ12の一部であり、RC58〜60の硬さを有している。図3を参照すると、周囲74の3つの側部71、73、75に沿った雄ビード120は図8に示すように素材に食い込むように成形されている。雄ビード120のコーナ204は、素材16をその縁部に沿って雌ビード120を通り越して流動させるように、周囲74の第4側部79に沿って丸くなっている。図9によれば、雄ビード120は第4側部の実質的に一部に沿って成形されている。側部79から側部79の中心に向かって 12.7 cm (5インチ)よりなる変化領域では、雄ビード120の曲率半径は図8に示す曲率半径から図9に示す曲率半径まで増大している。部分凹部型の周囲74に沿った雄ビード120のコーナを変化させた結果、引張/絞り成形混成物を生じる。特定形状の雄ビード120および雌ビード110を示したが、本発明は図示のビードに限定されない。本発明によれば、米国特許第 4,575,030号に記載のビードを使用することができ、この場合、ビードの輪郭は素材についての必要な制御を行うように変更される。また、本発明では、素材材料を或る領域で流動させ、他の領域では素材を把持する他の手段を使用し得る。 【0024】装置10の作動を以下に説明する。基本ダイは本発明のホルダ/投入量変換器であり、上ダイおよび下ダイを備えてなる特定な成形用具は所望の部品を形成するために相互交換可能な取付体を備えている。開放位置では、内側スライド13は上方位置にある。また、外側スライド11、ライザ18および上ダイ14はすべて、下ダイ12から上方に5.6センチ(数インチ)離れた上方位置にある。矩形のシート金属素材16を下ダイ12の頂部に位置決めする。素材16を図1に示す装置10の左側から装填する。ロケータ76およびリフタ77はすべてそれらの上昇位置にある。ロケータ76は、素材16をロケータ76の縁部で案内し、それによりリフタ77を素材16の下に位置決めすることによって素材16を下ダイ12に適切に位置決めするように素材16を案内する。素材16は、最終的に位置決めされると、下ダイ12の平らな表面に載る。素材を適切に装填した状態で、外側スライド11を降下させ、それにより上ダイ14を素材16および下ダイ12に向けて移動させる。上ダイ14の箇所116は素材16に接触して素材16を箇所116に巻き付ける。外側スライド11がその降下を続けると、素材16は一般に図1に示すダイ12、14の表面の横断面に非常に似た形状を有する。ダイ14を完全に降下させると、雄ビード120は素材16に押しつけられ、雄ビード120および素材16の両方は雌ビード110により形成された凹部すなわちキャビティに押し入れられる。周囲74の3つの側部に沿った雄ビード120は素材16に食い込み、その一方、周囲74の第4側部79に沿った雄ビード120(図1および図5に示すようにダイの右側)により素材16を所望の部分凹部型の凹部すなわちキャビティに流入させる。 【0025】次いで、内側スライド13を降下させ、てブロック44、45、カラー43およびシリンダ組立体のピストンロッド42を押し下げ、それによりシリンダからの液圧流体を下方ヘッド38の弁を通して通路44、47、49へ圧送して素材16と下ダイ12の上面48との間の領域へ入れる。本実施例で使用された流体は95%の水である。残りの5%は錆および腐食を防ぎ且つ潤滑を助成する添加剤よりなる。この流体はE.F.ホートン社からハイドロラブリック123の名で市販されている。下ダイ12の上面48に供給された流体は素材16を所望の部分凹部型に一致するように上ダイ14の表面に押しつけるのに十分な圧力のものである。素材16が雄ビード120によりしっかり把持されるところの周囲74の3つの側部71、73、75に沿って、素材16は所望の部分凹部型に引張り付けられる。雄ビード120により素材16を第4側部79に沿って所望の部分凹部型に形成された深い凹部すなわちキャビティに流入させる。上ダイ14に構成された部分凹部型の凹部すなわちキャビティ内で素材16を完全に成形するのに必要とされる液圧は素材の特性および厚さおよび部分凹部型の種々の部分の形状により決まる。従って、必要とされる液圧は、特定の成形用具を交換する毎に、或いは素材16のパラメータを変化させる毎に変化する。従って、各異なる成形操作ごとに必要に応じて、シリンダ組立体の下方ヘッド38に取付けられた圧力除去弁を調整する。また、所望の部分凹部型を取り囲む雄ビードの形状は各特定の成形用具ごとに異なる。 【0026】液圧成形操作の完了後、内側スライド13は上昇し、シリンダユニットのガスばね34、36はカラー43を上方に押上げ、それによりピストンロッド42およびブロック44、45を上方に持上げて液圧シリンダユニットを設定し直す。上ダイ12と下ダイ14との間から解放された或いは逃げた流体はタブ22の基部および壁部により形成された流体溜めパンの中へ落下し、必要に応じて適切な弁付きポート(図示せず)を通って下方ヘッド38に吸い込まれる。かくして、装置10は自動再循環液圧系を備えている。内側スライド13を上昇させると、外側スライド11も上昇されて上ダイ14を上昇させて素材16および下ダイ12から離なす。リフタ77は急に上昇し、それにより金属を下ダイ12の平らな表面から持ち上げる。次いで、成形された素材を手で或いは機械装置で装置10から取り出す。装置10で異なる部品を成形したい場合、従来装置におけるようにプレスフレーム内のダイ構成要素、すなわち、しばしば 100000 ポンドより重い巨大な多部品構成要素の全集合体を交換する代わりに、本発明で交換する必要があるのは特定の成形用具およびダイ半体12、14だけである。本発明の2つのダイ12、14は比較的小さく、合わせて約10000ポンドの重さである。これは従来技術を上回る著しい経済上および論理的改良を表している。 【0027】係止機構は好ましくは在来の複動プレス、詳細には図1に示す装置10用に改装されている。この係止機構は、本発明の制御式液圧成形プレス用に改装して示してあるが、米国特許第 4,576,030号に記載のような他のプレスまたは上記の米国特許第 07/855,815 号に開示されたプレスに使用してもよい。図5および図11を参照して、この係止機構を以下に説明する。係止機構は1000として示してある。図5に示すように、装置10の各側に2つの同一の係止機構が位置決めされている。この係止機構は3つの主要素を有している。まず、内側スライド13には、ドライバー210が内側スライド13とともに移動するように取付けられている。ライザ18の各側には、ドライバーガイド212が固着されている。当業者にはわかるように、ドライバーガイド212は在来の手段により固着されている。ドライバーガイド212には、通路が構成されており、図5に示すように内側スライド13を降下させると、ドライバー210はこの通路を通って延びる。ドライバーガイド212は、先に説明したように、上ダイ12をライザ18に連接するブラケット19(図11)間に位置決めされている。マニフォールド20には、係止アーム216が(図11に示す)ピボットジョイント118を有するブロックにより取付けられている。係止アーム216の直ぐ下でタブ22の基部28には、傾斜面を有する載置ブロック220が連結されている。 【0028】ドライバー210の端部は係止アーム216に面した傾斜表面122を有している。好ましくは、この表面は垂線に対して31°の角度をなしている。係止アーム216の頂部には、ドライバー210に面した傾斜表面124が設けられている。好ましくは、表面124は垂線に対して36°の角度をなしており、傾斜表面の頂部および低部での半径は大きい。傾斜表面124と反対側の係止アーム216の頂部には、リップ130が設けられている。アーム216がその係止位置にあるとき、アーム216のリップ130は上ダイ14の頂部の上方にあり、それにより上ダイ14を図5に示すように上方に移動しないようにする。アーム216が図5に仮想で示すその係止解除位置にあるとき、リップ130はダイ14の頂部から外されている。好ましくは、リップ130は上ダイ14の頂部に設けられたブロック131に載る。リップ130およびブロック131は好ましくは水平線に対して5°の傾斜表面を有している。内側スライド13がその上昇位置にあるとき、ドライバー210の表面122は係止アーム216の上方にあって、アーム216と何ら接触しない。アーム216の基部160は載置ブロック220に載り、かくしてアームは仮想で示すように垂線から 3.75 °だけ上ダイ12から離れる方向に傾動される。内側スライド13を降下させると、ドライバー210の傾斜表面122はアームの傾斜表面と接触する。これらの表面が互いに接触すると、アームはドライバー210により上ダイ14に押し向けられる。最終的に、アーム216がその起立係止位置にあるとき、ドライバー210は図11に示すようにアームの背面に沿って摺動する。 【0029】図11に示すように、係止アーム216は、リテーナブラケット19間にかかり、かくしてアーム216がその係止位置にあるとき、上ダイ14および下ダイ12の側部のかなりの部分を覆う。成形工程中、上ダイ14はシリンダ組立体により供給された液体からの高い圧力にさらされる。上ダイ14が撓む可能性はダイ14に及ぼされる流体圧が増大するにつれて高くなる。アーム216は下ダイ12、上ダイ14をそれらの側部で支持し、かくして成形工程中、これらのダイを垂直整合状態に保つのを助ける。図11は図5に示す装置の右側から見た係止位置にある係止アーム216を示している。ドライバー210はその最も低い位置で示されている。ライザ18はブラケット19内のリテーナピン21がそれらの頂位置にあるように上ダイ14に押しつけられている。また、図11には、係止アーム216に面したリテーナブラケット19の側部に位置決めされた確動リターン25と、係止アーム216の両側に位置決めされた確動リターン27とが示されている。変更例として、確動リターン25を上記上ダイ14に位置決してもよい。図12はブラケット19に位置決めされた確動リターン25を示している。この確動リターン25は傾斜表面を有する鋼ブロックよりなる。傾斜表面は好ましくは垂線に対して36°の角度をなしている。図13は係止アーム216の一方の側部に位置決めされた確動リターン27を示している。ブラケットに位置決めされた確動リターンと同様に、この確動リターン27は傾斜表面を有する鋼ブロックよりなる。リターン27の傾斜表面はアームの傾斜表面と相補する。図5および図11を参照すると、成形工程が完了した後、上ダイ14を上昇させることができるように、係止アーム216を傾動させてその係止解除位置に戻さなければならない。ときどき、流体圧を除去すると、上ダイ14をわずかに上昇させて係止アーム216が傾動してその係止解除位置に戻るのを困難にすることがある。確動リターン27により、係止アーム216はその係止解除位置に確実に戻ることができる。 【0030】成形工程が完了すると、内側スライド13を上昇させ、それによりライザ18およびブラケット19を上昇させる。ブラケット19が上昇されると、ブラケット19上の確動リターン26の傾斜表面が係止アーム216上の確動リターン27の傾斜表面に係合し、それにより係止アームを傾動させてその係止解除位置に戻す。かくして、係止機構を在来の複動プレス用に容易に改装することができ、それによりプレスをこのプレス液圧成形工程に使用される高圧下で行うのに適合させることができる。本実施例は一度に一枚のシート金属を受け入れるようになっているが、本発明はまた、コイル供給構成(漸進ダイ)でシート金属を成形することを意図している。このような装置は下方ストロークで成形部品を切り離す切断装置を背面または出口側に設けている。本発明を特定の好適な実施例について示し且つ説明したが、本発明の基本特徴から逸脱することなしに、当業者には、上記の変更例の外に幾つかの変形例および変更例を行うことができることは明らかである。従って、本発明の真の精神および有効範囲内であらゆる変形例および変更例を保護することが出願人の意思である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】595078378 【氏名又は名称】エイケイ・スティール・コーポレイション 【氏名又は名称原語表記】AK STEEL CORPORATION 【住所又は居所原語表記】703 CURTIS STREET, MIDDLETOWN, OHIO 45043, U.S.A.
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| 【出願日】 |
平成5年7月9日(1993.7.9) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100059959 【弁理士】 【氏名又は名称】中村 稔 (外6名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−135521(P2000−135521A) |
| 【公開日】 |
平成12年5月16日(2000.5.16) |
| 【出願番号】 |
特願平11−290710 |
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