| 【発明の名称】 |
自動車用ドアシ―ル材の塗装治具及び塗装装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】小森 博樹
【氏名】松原一男
【氏名】高橋 勇一郎
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| 【要約】 |
【課題】塗料の塗布を容易にする。
【解決手段】ドアウインドガラスの昇降をガイドするチャンネル部Cの側壁内面SからアウタリップRに掛けて塗料を塗布するグラスランGの塗装治具1であって、チャンネル部C内を摺動する摺動子本体2と、該摺動子本体2の摺動にともなってアウタリップRを起立させる傾斜面3と、該傾斜面3の摺動方向後方側に設けられて摺動子本体2の側面に塗料を浸潤させる塗料塗布部5と、摺動子本体2内に塗料を供給する塗料供給部4と、摺動子本体2に立設した把手6とを具備している。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ドアウインドガラスの昇降をガイドするチャンネル部の側壁内面からリップにかけて塗料を塗布する自動車用ドアシール材の塗装治具であって、上記チャンネル部内を摺動する摺動子本体と、該摺動子本体の摺動にともなって塗料塗布側のリップを起立させるリップ起こし部と、該リップ起こし部の摺動方向後方側に設けられて上記摺動子本体の側面に塗料を浸潤させる塗料塗布部と、上記摺動子本体内に塗料を供給する塗料供給部と、上記摺動子本体に立設した把手とを具備することを特徴とする自動車用ドアシール材の塗装治具。 【請求項2】 ドアウインドガラスの昇降をガイドするチャンネル部の側壁内面からリップに掛けて塗料を塗布する自動車用ドアシール材の塗装装置であって、上記チャンネル部内を摺動する摺動子本体と、該摺動子本体の摺動にともなって塗料塗布側のリップを起立させるリップ起こし部と、該リップ起こし部の摺動方向後方側に設けられて上記摺動子本体の側面に塗料を浸潤させる塗料塗布部と、上記摺動子本体内に塗料を供給する塗料供給部と、上記摺動子本体をチャンネル部に対して相対移動させる移動手段とを具備することを特徴とする自動車用ドアシール材の塗装装置。 【請求項3】 上記塗料塗布部は、上記塗料供給部と連通すべく摺動子本体の側面に形成した縦溝と、該縦溝から摺動方向後方に延びる複数の横溝とで構成したことを特徴とする請求項1に記載の自動車用ドアシール材の塗装治具。 【請求項4】 上記塗料塗布部は、上記塗料供給部と連通すべく摺動子本体の側面に形成した縦溝と、該縦溝から摺動方向後方に延びる複数の横溝とで構成したことを特徴とする請求項2に記載の自動車用ドアシール材の塗装装置。 【請求項5】 上記リップ起こし部は、摺動子本体に摺動方向前方に向かって立ち下がるように形成した傾斜面であることを特徴とする請求項1または請求項3に記載の自動車用ドアシール材の塗装治具。 【請求項6】 上記リップ起こし部は、摺動子本体に摺動方向前方に向かって立ち下がるように形成した傾斜面であることを特徴とする請求項2または請求項4に記載の自動車用ドアシール材の塗装装置。 【請求項7】 上記摺動子本体は、その摺動にともなって塗料の塗布されない側のリップを起立させる他のリップ起こし部を上記塗料塗布部の摺動方向後方側に具備することを特徴とする請求項1,3,5に記載の自動車用ドアシール材の塗装治具。 【請求項8】 上記摺動子本体は、その摺動にともなって塗料の塗布されない側のリップを起立させる他のリップ起こし部を上記塗料塗布部の摺動方向後方側に具備することを特徴とする請求項2,4,6に記載の自動車用ドアシール材の塗装装置。 【請求項9】 上記摺動子本体は、塗料塗布部の付近に冷却水路を具備することを特徴とする請求項1,3,5,7に記載の自動車用ドアシール材の塗装治具。 【請求項10】 上記摺動子本体は、塗料塗布部の付近に冷却水路を具備することを特徴とする請求項2,4,6,8に記載の自動車用ドアシール材の塗装装置。 【請求項11】 上記横溝を摺動方向後方に向かって立ち下がらせたことを特徴とする請求項3,5,7,9に記載の自動車用ドアシール材の塗装治具。 【請求項12】 上記横溝を摺動方向後方に向かって立ち下がらせたことを特徴とする請求項4,6,8,10に記載の自動車用ドアシール材の塗装装置。 【請求項13】 上記摺動子本体を枠体に対して高さ調節自在に組み付けたことを特徴とする請求項1,3,5,7,9,11に記載の自動車用ドアシール材の塗装治具。 【請求項14】 上記摺動子本体を枠体に対して高さ調節自在に組み付けたことを特徴とする請求項2,4,6,8,10,12に記載の自動車用ドアシール材の塗装装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は自動車用ドアシール材の塗装治具及び塗装装置に関する。 【0002】 【従来の技術】自動車のドアウインドガラスと車体との間を密封するドアシール材には、サイドドアのサッシュに装着するグラスランと、車体側の開口部に装着するウェザーストリップとがある。これらドアシールは、ドアウインドガラスの側縁を収容する断面略コ字型のチャンネル部を備え、該チャンネル部の両端から延出するインナ,アウタリップをドアウインドガラスの表裏面にそれぞれ密着させている。このうち、アウタリップはチャンネル部の側壁寄りに配置されているため、走行時の振動やドア開閉時の衝撃を受けると、チャンネル部の側壁内面に対して付着,剥離を繰り返し、「プチプチ」という耳障りな離着音を生じることになる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、チャンネル部の側壁内面からアウタリップに掛けてウレタンやシリコンなどの塗料を塗布しておくと、この離着音の発生を防止できることが知られている。しかし、チャンネル部は幅が小さく、芯金がモールドされているため、チャンネル部内に塗料を塗布するのは容易でない。 【0004】本発明は、このような事情に鑑み、離着音の発生を防止する塗料の塗布が容易に行える自動車用ドアシール材の塗装治具と、該塗装治具を用いた塗装装置を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するための塗装治具は、ドアウインドガラスの昇降をガイドするチャンネル部の側壁内面からリップにかけて塗料を塗布する自動車用ドアシール材の塗装治具であって、上記チャンネル部内を摺動する摺動子本体と、該摺動子本体の摺動にともなって塗料塗布側のリップを起立させるリップ起こし部と、該リップ起こし部の摺動方向後方側に設けられて上記摺動子本体の側面に塗料を浸潤させる塗料塗布部と、上記摺動子本体内に塗料を供給する塗料供給部と、上記摺動子本体に立設した把手とを具備することを特徴とする。 【0006】上記課題を解決するための塗装装置は、ドアウインドガラスの昇降をガイドするチャンネル部の側壁内面からリップに掛けて塗料を塗布する自動車用ドアシール材の塗装装置であって、上記チャンネル部内を摺動する摺動子本体と、該摺動子本体の摺動にともなって塗料塗布側のリップを起立させるリップ起こし部と、該リップ起こし部の摺動方向後方側に設けられて上記摺動子本体の側面に塗料を浸潤させる塗料塗布部と、上記摺動子本体内に塗料を供給する塗料供給部と、上記摺動子本体をチャンネル部に対して相対移動させる移動手段とを具備することを特徴とする。 【0007】上記塗料塗布部は、上記塗料供給部と連通すべく摺動子本体の側面に形成した縦溝と、該縦溝から摺動方向後方に延びる複数の横溝とで構成してもよい。 【0008】上記リップ起こし部は、摺動子本体に摺動方向前方に向かって立ち下がるように形成した傾斜面であってもよい。 【0009】上記摺動子本体は、その摺動にともなって塗料の塗布されない側のリップを起立させる他のリップ起こし部を上記塗料塗布部の摺動方向後方側に具備していてもよい。 【0010】上記摺動子本体は、塗料塗布部の付近に冷却水路を具備していもよい。 【0011】上記横溝は摺動方向後方に向かって立ち下がらせてもよい。 【0012】上記摺動子本体は枠体に対して高さ調節自在に組み付けてもよい。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を添付図面を参照しながら詳細に説明する。 【0014】図1は本発明の塗装治具を示している。この塗装治具1は、図2に示すグラスランGのチャンネル部C内を摺動する摺動子本体2と、該摺動子本体2の摺動にともなってアウタリップRを起立させるリップ起こし部として傾斜面3と、摺動子本体2内に塗料を供給する塗料供給部4と、摺動子本体2の側面に塗料を浸潤させる塗料塗布部5と、摺動子本体2に立設した把手6とを備えている。 【0015】傾斜面3は、摺動子本体2の上面2bに長手方向両端に向かって立ち下がるようにして把手6の両側に一対形成してある。塗料塗布部5は、摺動子本体2の側面2aに形成した縦溝7と、該縦溝7から摺動方向(図中矢印方向)後方向に延びる複数の横溝8とで構成してある。縦溝7の上端には、塗料供給部4に連通する孔9の一端が開口している。なお、縦溝7の深さはそれぞれ0.3〜0.5ミリ、横溝8の深さは0.1〜0.2ミリにそれぞれ形成するのが好ましい。 【0016】グラスランGは、ドアウインドガラス(図示せず)の側縁を収容する断面略コ字型のチャンネル部Cを備え、該チャンネル部Cの両端からインナ,アウタリップL,Rを延出させている。また、チャンネル部Cには、サッシュのフランジ(図示せず)に装着されるウェルト部Uが一体に成形してあり、これらチャンネル部Cとウェルト部Uに跨がって芯金Wをモールドしてある。 【0017】次に、この塗装治具1の使用方法について説明する。 【0018】まず、図2に示すようにグラスランGのチャンネル部C内に摺動子本体2を入れ、アウタリップRを捲り上げて傾斜面3,3に乗り上げさせておく。次いで、塗料供給部4から塗料を送り込みながら、把手6を握って摺動子本体2をチャンネル部Cの側壁内面S上を摺動させる。摺動子本体2の摺動にともなって、アウタリップRが摺動方向前方側の傾斜面3に乗り上げて起こされていくとともに、塗料塗布部5に浸潤した塗料がアウタリップRの離着する箇所(チャンネル部Cの側壁内面SからアウタリップRの先端に跨がる箇所)に塗布されていく。 【0019】つまり、チャンネル部C内で摺動子本体2を摺動させるだけで、アウタリップRが起こされて、その裏側のリップ離着箇所に塗料が塗布されていくので、作業性が非常に良い。 【0020】さらに、塗料の塗布は縦溝7の長さと対応する幅で行われるので、塗布範囲が必要な箇所(アウタリップRの離着箇所)に限定され、経済的である。 【0021】また、摺動子本体2に縦溝7と横溝8を形成して、塗料が縦溝7から摺動方向後方に向かって浸潤するようにしてあるので、塗装むらは発生せず、均一な塗布が可能になる。 【0022】この塗料塗布治具1では、摺動子本体2の両側に傾斜面3をそれぞれ形成してあるが、これは、摺動子本体2の摺動方向が作業者の利き腕によって変わっても、摺動子本体2の共通化を可能にするためである。つまり、摺動方向が図1の矢印と逆になった場合には、塗料供給部4と縦溝7を2点鎖線の位置に移動させるだけで対応できるようにしてある。 【0023】ところで、インナリップLが長くて、その先端部がアウタリップRに被さっているグラスランGの場合、図6に示すように摺動子本体2の通過した後、アウタリップRがインナリップLに折り重なって、インナリップLが2点鎖線で示す元の状態に復帰できなくなる。このようになると、インナリップLの表面にアウタリップRの先端が塗料を付着させるため、外観品質が損なわれてしまう。 【0024】このようなグラスランGについては、図4に示すように、アウタリップR用のリップ起こし部3とは別に、インナリップL用のリップ起こし部10を摺動子本体2の裏側に設けておけばよい。このリップ起こし部10は摺動子本体2の後部側面を側方に膨出させるとともに、この膨出部11の上面を摺動方向(矢印方向)に向かって立ち下がらせて形成してある。つまり、摺動子本体2の摺動にともなって、インナリップLがリップ起こし部10に乗り上げて起こされていくが、摺動子本体2の通過後は、可撓性の小さいアウタリップRがインナリップLよりも先に復元するため、アウタリップRがインナリップLに折り重なることはなく、インナリップLが正常に復元することになる。なお、2つのリップ起こし部3,10には、インナ,アウタリップL,Rとの摺動を円滑にするため、テフロンコーティング等を施しておくのが好ましい。 【0025】インナリップL用のリップ起こし部10は、図7に示すように摺動子本体2から板部材を延出させて構成してもよい。この板部材は、摺動子本体2の摺動方向(矢印方向)後端から斜め後方に向けて立ち下がる傾斜部12と、該傾斜部12の先端から側方に向けて略水平に延出する水平部13とを備えている。 【0026】ところで、摺動子本体2の摺動にともなって摩擦熱が発生し、塗料中の溶剤が揮発していくため、縦溝7や横溝8で塗料の詰まりが生じ易い。このため、図8に示すように縦溝7を取り囲み、かつ、横溝7の中央部と交差するようにしてコ字型の冷却通路14を摺動子本体2に形成しておく好ましい。 【0027】また、図9に示すように横溝8を縦溝7から立ち下がらせて形成しておくと、塗料が縦溝7の途中で詰まってしまた場合でも、グラスランGの必要範囲に対する塗料塗布が確保できる。 【0028】さらに、図10に示すようにコ型の枠体15に対して摺動子本体2をノブ16で高さ調節自在に組み付けおくと、1つの摺動子本体2でチャネル部Cの深さの異なる種々のグラスランGへの対応が可能になる。 【0029】なお、本実施例では、塗料の塗布を手動で行う治具について説明したが、摺動子本体2をグラスランGに対して相対移動する手段を用いれば、自動化が可能になるのは勿論である。 【0030】 【発明の効果】本発明によれば、ドアシール材のチャンネル部内で摺動子本体を摺動させるだけで、チャンネル部先端のリップが起こされて、その裏側のリップ離着箇所に塗料が塗布されていくので、作業性が非常に良くなる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000158840 【氏名又は名称】鬼怒川ゴム工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年5月18日(1999.5.18) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100062199 【弁理士】 【氏名又は名称】志賀 富士弥 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−102753(P2000−102753A) |
| 【公開日】 |
平成12年4月11日(2000.4.11) |
| 【出願番号】 |
特願平11−136512 |
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