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【発明の名称】 パチンコ機の回路基板の封止構造
【発明者】 【氏名】吉住 智敏

【要約】 【課題】回路基板に対する封止及びその解除を繰り返して行うことができる回数が不注意などによって減少することを防止するパチンコ機の回路基板の封止構造を提供すること。

【解決手段】第1取付孔15及び第2取付孔17に螺子18をねじ込むことによって、メイン基板11をシャーシ12及びカバー13で封止する。そして、螺子18がねじ込まれた第1取付孔15を設けた第1突片部14と第2取付孔17を設けた第2突片部16とを、シャーシ12及びカバー13から切り欠くことによって、メイン基板11に対する封止を解除する。このとき、第2突片部16の各々には、第1突片部14との着接側のみから取り外すことができるとともに、第1突片部14との反着接側のみから取り付けることができる着脱蓋19が備えられており、第2取付孔17に対する外部からの接触を阻止している。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 回路基板が固定されたシャーシと、前記シャーシに突設された複数の第1突片部と、前記第1突片部の各々に設けられた第1取付孔と、前記シャーシに定着されるとともに前記回路基板を覆うカバーと、前記カバーに突設されるとともに前記カバーが前記シャーシに定置された際に前記第1突片部の各々と着接する複数の第2突片部と、前記第2突片部の各々に設けられるとともに前記カバーが前記シャーシに定置された際に前記第1取付孔の各々に対して列置する第2取付孔とを有し、前記第1取付孔及び前記第2取付孔に螺子をねじ込むことによって、前記回路基板を前記シャーシ及び前記カバーで封止するとともに、前記螺子がねじ込まれた前記第1取付孔を設けた前記第1突片部と前記第2取付孔を設けた前記第2突片部とを、前記シャーシ及び前記カバーから切り欠くことによって、前記回路基板に対する封止を解除した後、未切欠の前記第1突片部及び前記第2突片部を使用することによって、前記回路基板に対する封止を再び行うパチンコ機の回路基板の封止構造において、前記第2取付孔に対する外部からの接触を阻止する着脱蓋を前記第2突片部の各々に備え、前記着脱蓋は、前記第1突片部との着接側のみから取り外す作業ができるとともに、前記第1突片部との反着接側のみから取り付ける作業ができることを特徴とするパチンコ機の回路基板の封止構造。
【請求項2】 請求項1に記載するパチンコ機の回路基板の封止構造において、前記第2突片部に対して前記着脱蓋を取り外したり取り付けたりする際に、前記第2突片部の係止部と係わり合う前記着脱蓋の係爪部が、前記第2突片部の案内溝を摺動することを特徴とするパチンコ機の回路基板の封止構造。
【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載するパチンコ機の回路基板の封止構造において、前記第2取付孔に前記螺子が仮止めされたことを特徴とするパチンコ機の回路基板の封止構造。
【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載するパチンコ機の回路基板の封止構造において、前記回路基板がメイン基板であることを特徴とするパチンコ機の回路基板の封止構造。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機に搭載される回路基板への不正行為を防止するための、パチンコ機の回路基板の封止構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のパチンコ機においては、回路基板の一つであって、パチンコ機のゲーム内容が書き込まれたROMを実装したメイン基板が、搭載されている。従って、パチンコ機のゲーム内容が不正に変更されることを防止するために、かかるROMを実装したメイン基板に対し、種々の封止構造が施されている。例えば、図11に示す封止構造は、メイン基板101をシャーシ102及びカバー103で封止するものであるが、以下に述べる工夫が施されている。
【0003】すなわち、メイン基板101が固定されたシャーシ102には、8個の第1突片部104が突き出されて設けられており、さらに、第1突片部104の各々には、第1取付孔105が設けられている。また、メイン基板101を覆うカバー103には、8個の第2突片部106が突き出されて設けてられている。
【0004】かかる第2突片部106は、図12に示すように、カバー103がシャーシ102に対して定まった位置に置かれた際において、第1突片部104の各々と接触した状態になるものである。さらに、第2突片部106の各々には、第2取付孔107が設けられている。かかる第2取付孔107は、図12に示すように、カバー103がシャーシ102に対して定まった位置に置かれた際において、第1取付孔105の各々に対し、直列に連続して位置するものである。また、第2取付孔107の各々には、一方向にしか進まない螺子108が仮止めされてある。尚、図12は、図11の矢視Pから見たものであって、2組の第1突片部104、第2突片部106、螺子108については、断面で示してある。
【0005】そして、カバー103がシャーシ102に対して定まった位置に置かれた際において、図13の右側の螺子108のように、第2取付孔107及び第1取付孔105に螺子108をねじ込むと、カバー103はシャーシ102に対して定まった位置に固定されるので、メイン基板101をシャーシ102及びカバー103で封止することができる。また、螺子108は、一方向にしか進まないものであるから、第2取付孔106及び第1取付孔105に一旦ねじ込まれると、第2取付孔106及び第1取付孔105から取り外すことはできなくなる。これにより、カバー103をシャーシ102から離間させることができなくなるので、メイン基板101への不正行為を防止することができる。
【0006】尚、ここでは、メイン基板101に対する封止を確実にするため、8個の第1突片部104及び8個の第2突片部106を、図11に示すように、対角する場所に4個ずつ分けて設けている。そして、対角する場所に仮止めされた一対の螺子108をねじ込むことにより、メイン基板101に対する封止を確実に行うことができる。
【0007】従って、螺子108がねじ込まれた第1取付孔105を設けた第1突片部104と第2取付孔107を設けた第2突片部106とを、図14に示すように、シャーシ102及びカバー103から切り欠くと、カバー103をシャーシ102から離間させることが可能となり、これにより、メイン基板101に対する封止を解除することができる。
【0008】さらに、その後、カバー103をシャーシ102に対して定まった位置に置き、シャーシ102及びカバー103から未だ切り欠けられていない第1突片部104と第2突片部106において、対角する場所に仮止めされた一対の螺子108をねじ込めば、メイン基板101に対する封止を再び行うことができる。尚、ここでは、上述したように、メイン基板101に対する確実な封止のために、対角する場所に仮止めされた一対の螺子108を使用するので、メイン基板101に対する封止及びその解除を、4回も繰り返して行うことができる。
【0009】従って、封止中のメイン基板101に対する検査のために、かかる封止を解除しても、メイン基板101を再び封止することができる。さらに、第1突片部104と第2突片部106の切欠痕により、メイン基板101に対する封止の解除の形跡を残すことができるので、封止の解除の記録と照らし合わせれば、以前の封止の解除が、検査のためのものであるか、それとも、不正行為によるものであるかを識別することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第2取付孔107に仮止めされた螺子108(第2取付孔107及び第1取付孔105にねじ込まれていないもの)は、外部から自由に接触することができるので、不注意などによって、メイン基板101の確実な封止に対して必要以上に、螺子108を第2取付孔107及び第1取付孔105にねじ込むおそれがあった。このような場合には、メイン基板101に対する封止及びその解除を繰り返して行うことができる回数が減少することになる。例えば、全ての螺子108が、一度に、第2取付孔106及び第1取付孔105にねじ込まれると、メイン基板101に対する封止及びその解除を繰り返して行うことができなくなる。
【0011】そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、回路基板に対する封止及びその解除を繰り返して行うことができる回数が不注意などによって減少することを防止するパチンコ機の回路基板の封止構造を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するために成された請求項1に係るパチンコ機の回路基板の封止構造は、回路基板が固定されたシャーシと、前記シャーシに突設された複数の第1突片部と、前記第1突片部の各々に設けられた第1取付孔と、前記シャーシに定着されるとともに前記回路基板を覆うカバーと、前記カバーに突設されるとともに前記カバーが前記シャーシに定置された際に前記第1突片部の各々と着接する複数の第2突片部と、前記第2突片部の各々に設けられるとともに前記カバーが前記シャーシに定置された際に前記第1取付孔の各々に対して列置する第2取付孔とを有し、前記第1取付孔及び前記第2取付孔に螺子をねじ込むことによって、前記回路基板を前記シャーシ及び前記カバーで封止するとともに、前記螺子がねじ込まれた前記第1取付孔を設けた前記第1突片部と前記第2取付孔を設けた前記第2突片部とを、前記シャーシ及び前記カバーから切り欠くことによって、前記回路基板に対する封止を解除した後、未切欠の前記第1突片部及び前記第2突片部を使用することによって、前記回路基板に対する封止を再び行うパチンコ機の回路基板の封止構造であって、前記第2取付孔に対する外部からの接触を阻止する着脱蓋を前記第2突片部の各々に備え、前記着脱蓋は、前記第1突片部との着接側のみから取り外す作業ができるとともに、前記第1突片部との反着接側のみから取り付ける作業ができることを特徴とする。
【0013】また、請求項2に係るパチンコ機の回路基板の封止構造は、請求項1に記載するパチンコ機の回路基板の封止構造であって、前記第2突片部に対して前記着脱蓋を取り外したり取り付けたりする際に、前記第2突片部の係止部と係わり合う前記着脱蓋の係爪部が、前記第2突片部の案内溝を摺動することを特徴とする。
【0014】また、請求項3に係るパチンコ機の回路基板の封止構造は、請求項1又は請求項2に記載するパチンコ機の回路基板の封止構造であって、前記第2取付孔に前記螺子が仮止めされたことを特徴とする。また、請求項4に係るパチンコ機の回路基板の封止構造は、請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載するパチンコ機の回路基板の封止構造であって、前記回路基板がメイン基板であることを特徴とする。
【0015】このような特定事項を有する本発明のパチンコ機の回路基板の封止構造において、回路基板が固定されたシャーシには、複数の第1突片部が突き出されて設けられており、さらに、第1突片部の各々には、第1取付孔が設けられている。また、メイン基板を覆うカバーには、複数の第2突片部が突き出されて設けてられている。かかる第2突片部は、カバーがシャーシに対して定まった位置に置かれた際において、第1突片部の各々と接触した状態になるものである。さらに、第2突片部の各々には、第2取付孔が設けられている。かかる第2取付孔は、カバーがシャーシに対して定まった位置に置かれた際において、第1突片部に設けられた第1取付孔の各々に対し、直列に連続して位置するものである。
【0016】そして、カバーの第2突片部の各々には、シャーシの第1突片部との着接側(カバーの中側)のみから取り外す作業ができるとともに、シャーシの第1突片部との反着接側(カバーの外側)のみから取り付ける作業ができる着脱蓋が備えられており、カバーの第2突片部に設けられた第2取付孔に対する外部からの接触を阻止している。
【0017】従って、回路基板をシャーシ及びカバーで封止するには、先ず、カバーの第2突片部に取り付けられた着脱蓋を、シャーシの第1突片部との着接側(カバーの中側)から取り外した後で、カバーをシャーシに対して定まった位置に置く。そして、着脱蓋が取り外されたカバーの第2突片部の第2取付孔を介して、かかる第2取付孔に対し直列に連続して位置するシャーシの第1突片部の第1取付孔に螺子をねじ込む。これにより、カバーはシャーシに対して定まった位置に固定されるので、回路基板をシャーシ及びカバーで封止することができる。
【0018】さらに、着脱蓋が取り外されたカバーの第2突片部に対して、シャーシの第1突片部との反着接側(カバーの外側)から着脱蓋を取り付ける。このとき、カバーの第2突片部とシャーシの第1突片部は、互いに接触した状態で固定されているので、カバーの第2突片部に取り付けられた着脱蓋を、シャーシの第1突片部との着接側(カバーの中側)から取り外す作業が不可能となる。
【0019】よって、第2取付孔及び第1取付孔にねじ込まれた螺子に対して、外部から接触することができなくなり、第2取付孔及び第1取付孔から螺子を取り外すことはできない。これにより、カバーをシャーシから離間させることができなくなるので、回路基板への不正行為を防止することができる。
【0020】また、螺子がねじ込まれた第1取付孔を設けた第1突片部と第2取付孔を設けた第2突片部とを、シャーシ及びカバーから切り欠けば、カバーをシャーシから離間させることができることになり、回路基板に対する封止を解除することができる。さらに、その後に、カバーをシャーシに対して定まった位置に置き、シャーシ及びカバーから未だ切り欠けられていない第1突片部と第2突片部において、第1取付孔及び第2取付孔に螺子をねじ込めば、回路基板に対する封止を再び行うことができる。
【0021】すなわち、本発明のパチンコ機の回路基板の封止構造では、カバーがシャーシに対して定まった位置に固定された際において、カバーの第2突片部に取り付けられた着脱蓋を取り外すことは不可能となるので、カバーの第2突片部の第2取付孔に対する外部からの接触を着脱蓋で確実に阻止することが可能となり、不注意などによって、回路基板の封止に対して必要以上に、螺子を第2取付孔及び第1取付孔にねじ込むことがなくなるので、回路基板に対する封止及びその解除を繰り返して行うことができる回数が不注意などによって減少することを防止できる。
【0022】また、第2取付孔及び第1取付孔にねじ込まれた螺子に対する外部からの接触も着脱蓋で確実に阻止することが可能となるので、回路基板への不正行為を確実に防止することができる。さらに、所謂「ワンウェイネジ」などの特殊な螺子を使用する必要性がなくなり、通常の螺子も使用することが可能となる。
【0023】また、着脱蓋の係爪部と第2突片部の係止部との係合で着脱蓋が第2突片部に取り付けられ、着脱蓋の係爪部と第2突片部の係止部との係合の解除で着脱蓋が第2突片部から取り外される場合には、着脱蓋の係爪部を第2突片部の案内溝に摺動させることによって、第2突片部に対して着脱蓋をスムーズに取り外したり取り付けたりすることができる。
【0024】また、カバーの第2突片部の第2取付孔に螺子を仮止めした場合には、カバーの第2突片部の第2取付孔に仮止めされた螺子に対する外部からの接触も着脱蓋で確実に阻止することが可能となるので、カバーの第2突片部の第2取付孔に仮止めされた螺子が紛失することを防止できる。
【0025】また、回路基板がメイン基板である場合には、封止中のメイン基板に対する検査などのために、回路基板に対する封止及びその解除を繰り返して行う必要があるので、上述した効果は大きなものとなる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面を参照にして説明する。図1は、本実施の形態のパチンコ機の回路基板の封止構造を示した分解斜視図である。図1のパチンコ機の回路基板の封止構造では、回路基板であるメイン基板11が固定されたシャーシ12に、8個の第1突片部14が突き出されて設けられており、さらに、第1突片部14の各々には、第1取付孔15が設けられている。また、メイン基板11を覆うカバー13には、8個の第2突片部16が突き出されて設けてられている。
【0027】かかる第2突片部16は、図2に示すように、カバー13がシャーシ12に対して定まった位置に置かれた際において、第1突片部14の各々と接触した状態になるものである。さらに、第2突片部16の各々には、第2取付孔17が設けられている。かかる第2取付孔17は、図2に示すように、カバー13がシャーシ12に対して定まった位置に置かれた際において、第1突片部14に設けられた第1取付孔15の各々に対し、直列に連続して位置するものである。また、第2取付孔17の各々には、図2に示すように、一方向にしか進まない螺子18が仮止めされてある。
【0028】そして、カバー13の第2突片部16の各々には、図2に示すように、シャーシ12の第1突片部14との着接側(カバー13の中側)のみから取り外す作業ができるとともに、シャーシ12の第1突片部14との反着接側(カバー13の外側)のみから取り付ける作業ができる着脱蓋19が備えられており、カバー13の第2突片部15の第2取付孔17に仮止めされた螺子18に対する外部からの接触を阻止している。尚、図2は、図1の矢視Qから見たものであって、第1突片部14、第2突片部16、ねじ18、着脱蓋19については、断面で示してある。また、図3に、図1の矢視Rから見たものであって、第1突片部14、第2突片部16、ねじ18、着脱蓋19については、断面で表したものを示す。
【0029】ここで、第1突片部14、第2突片部16、ねじ18、着脱蓋19について、図4を参照にして詳しく説明する。図4は、第1突片部14、第2突片部16、ねじ18、着脱蓋19を断面で表したものであって、上下に間隔をあけて示したものである。カバー13の第2突片部16は、カバー13がシャーシ12に対して定まった位置に置かれた際において、シャーシ12の第1突片部14と接触した状態になるものであるが(図2、図3参照)、かかる状態は、カバー13の第2突片部16の下部の凹部に、シャーシ12の第1突片部14の凸部を嵌合することによって実現される。
【0030】さらに、カバー13の第2突片部16の第2取付孔17の下側と、シャーシ12の第1突片部14の第1取付孔15の上側とが当接することによって、カバー13の第2突片部16の第2取付孔17と、シャーシ12の第1突片部14の第1取付孔15とが互いに直列に連続して位置することになるが(図2、図3参照)、これらについても、カバー13の第2突片部16の下部の凹部に、シャーシ12の第1突片部14の凸部を嵌合することによって実現される。
【0031】また、螺子18の仮止めは、カバー13の第2突片部16の第2取付孔17のみに、螺子18がねじ込まれることによって行われる(図2、図3参照)。
【0032】そして、着脱蓋19の一対の係爪部20が、カバー13の第2突片部16の係止部21に係わり合うことによって、カバー13の第2突片部16に着脱蓋19が備えられる(図2、図3、図4参照)。これにより、着脱蓋19は、カバー13の第2突片部16とシャーシ12の第1突片部14との着接側(カバー13の中側)のみから取り外す作業が可能となり、さらに、カバー13の第2突片部16とシャーシ12の第1突片部14との反着接側(カバー13の外側)のみから取り付ける作業が可能となる。尚、カバー13の第2突片部16の内側には、カバー13の第2突片部16に対して着脱蓋19を取り外したり取り付けたりする際に着脱蓋19の一対の係爪部20が摺動する案内溝24が、設けられている。
【0033】次に、メイン基板11をシャーシ12及びカバー13で封止する手順について説明する。先ず、カバー13の第2突片部16に取り付けられた着脱蓋19を、カバー13の中側(カバー13の第2突片部16とシャーシ12の第1突片部14との着接側)から取り外して、カバー13の第2突片部16から着脱蓋19を取り出す。それには、図5〜図8に示す作業を行う。先ず、図5に示すように、カバー13の中側(カバー13の第2突片部16とシャーシ12の第1突片部14との着接側)から、ピンセット22で、着脱蓋19の一対の係爪部20をつまむ。
【0034】着脱蓋19の一対の係爪部20をピンセット22でつまめば、図6に示すように、着脱蓋19の一対の係爪部20とカバー13の第2突片部16の係止部21との係合を解除することができるので、図7に示すように、カバー13の第2突片部16の内部において、着脱蓋19の一対の係爪部20を案内溝24に摺動させながら上方向に移動させるとともに、着脱蓋19の一部をカバー13の第2突片部16から突き出させることができる。従って、最終的には、図8に示すように、着脱蓋19を、カバー13の第2突片部16から取り出すことができる。
【0035】その後、カバー13をシャーシ12に対して定まった位置に置き、着脱蓋19が取り外されたカバー13の第2突片部16において、図9の右側の螺子18のように、第2取付孔17に仮止めされた螺子18を、かかる第2取付孔17に対し直列に連続して位置するシャーシ12の第1突片部14の第1取付孔15までねじ込む。これにより、カバー13はシャーシ12に対して定まった位置に固定されるので、メイン基板11をシャーシ12及びカバー13で封止することができる。
【0036】さらに、着脱蓋19が取り外されたカバー13の第2突片部16に対して、シャーシ12の第1突片部14との反着接側(カバー13の外側)から着脱蓋19を取り付ける作業を行う。それには、着脱蓋19が取り外されたカバー13の第2突片部16の内部において、着脱蓋19の一対の係爪部20を案内溝24に摺動させながら下方向に移動させ、着脱蓋19の一対の係爪部20を、カバー13の第2突片部16の係止部21に係わり合うことによって行う。
【0037】このとき、カバー13の第2突片部16とシャーシ12の第1突片部14は、互いに接触した状態で固定されているので、カバー13の第2突片部16に取り付けられた着脱蓋19を、カバー13の第2突片部16とシャーシ12の第1突片部14との着接側(カバー13の中側)から取り外す作業が不可能となる。
【0038】よって、第2取付孔17及び第1取付孔15にねじ込まれた螺子18に対して、外部から接触することができなくなり、第2取付孔17及び第1取付孔15から螺子18を取り外すことはできない。これにより、カバー13をシャーシ12から離間させることができなくなるので、メイン基板11への不正行為を防止することができる。
【0039】尚、ここでは、メイン基板11に対する封止を確実にするため、8個の第1突片部14及び8個の第2突片部16を、図1に示すように、対向する場所に4個ずつ分けて設けている。さらに、図3や図9に示すように、シャーシ12の係止口(図示しない)に係入される、かぎ状の係合部23がカバー13に設けられている。従って、カバー13の係合部23をシャーシ12の係止口(図示しない)に係入させるとともに、互いが対向する場所に仮止めされた一対の螺子18を、シャーシ12の第1突片部14の第1取付孔15までねじ込むことにより、メイン基板11に対する封止を確実に行うことができる。
【0040】また、螺子18がねじ込まれた第1取付孔15を設けた第1突片部14と第2取付孔17を設けた第2突片部16とを、図10に示すように、シャーシ12及びカバー13から切り欠けば、カバー13をシャーシ12から離間させることができることになり、メイン基板11に対する封止を解除することができる。さらに、その後に、カバー13をシャーシ12に対して定まった位置に置き、シャーシ12及びカバー13から未だ切り欠けられていない第1突片部14と第2突片部16において、第2取付孔17に仮止めされた螺子18を第1取付孔15までねじ込めば、メイン基板11に対する封止を再び行うことができる。
【0041】すなわち、本実施の形態のパチンコ機の回路基板の封止構造では、カバー13がシャーシ12に対して定まった位置に固定された際において、カバー13の第2突片部16に取り付けられた着脱蓋19を取り外すことは不可能となるので、カバー13の第2突片部16の第2取付孔17に対する外部からの接触を着脱蓋19で確実に阻止することが可能となり、不注意などによって、メイン基板11の封止に対して必要以上に、螺子18を第2取付孔17及び第1取付孔15にねじ込むことがなくなるので、メイン基板11に対する封止及びその解除を繰り返して行うことができる回数が不注意などによって減少することを防止できる。
【0042】また、第2取付孔17及び第1取付孔15にねじ込まれた螺子18に対する外部からの接触も着脱蓋19で確実に阻止することが可能となるので、メイン基板11への不正行為を確実に防止することができる。さらに、螺子18について、所謂「ワンウェイネジ」などの特殊な螺子を使用する必要性がなくなり、通常の螺子も使用することが可能となる。
【0043】また、着脱蓋19の一対の係爪部20と第2突片部16の係止部21との係合で着脱蓋19が第2突片部16に取り付けられ、着脱蓋19の一対の係爪部20と第2突片部16の係止部21との係合の解除で着脱蓋19が第2突片部16から取り外される際に、着脱蓋19の一対の係爪部20を第2突片部16の案内溝24に摺動させているので、第2突片部16に対して着脱蓋19をスムーズに取り外したり取り付けたりすることができる。
【0044】また、カバー13の第2突片部16の第2取付孔17に螺子18を仮止めしており、カバー13の第2突片部16の第2取付孔17に仮止めされた螺子18に対する外部からの接触も着脱蓋19で確実に阻止することが可能となるので、カバー13の第2突片部16の第2取付孔17に仮止めされた螺子18が紛失することを防止できる。
【0045】また、シャーシ12に固定された回路基板がメイン基板11であり、封止中のメイン基板11に対する検査などのために、メイン基板11に対する封止及びその解除を繰り返して行う必要があるので、上述した効果は大きなものとなる。
【0046】また、カバー13の第2突片部16の各々には、着脱蓋19が備えられるとともに、螺子18が仮止めされているので、着脱蓋19や螺子18を別途に保管する必要がない。
【0047】尚、本発明は上記実施の形態に限定されるものでなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。例えば、本実施の形態においは、メイン基板11に対する封止を確実に行うために、カバー13の係合部23をシャーシ12の係止口(図示しない)に係入させるとともに、互いが対向する場所に仮止めされた一対の螺子18を、シャーシ12の第1突片部14の第1取付孔15までねじ込むことにより行っていたが、カバー13の係合部23やシャーシ12の係止口(図示しない)を設けなくても、第1突片部14及び第2突片部16を、対角する場所に同数ずつ分けて設け、対角する場所に仮止めされた一対の螺子18をねじ込むことによっても、メイン基板11に対する封止を確実に行うことができる。
【0048】
【発明の効果】本発明のパチンコ機の回路基板の封止構造では、カバーがシャーシに対して定まった位置に固定された際において、カバーの第2突片部に取り付けられた着脱蓋を取り外すことは不可能となるので、カバーの第2突片部の第2取付孔に対する外部からの接触を着脱蓋で確実に阻止することが可能となり、不注意などによって、回路基板の封止に対して必要以上に、螺子を第2取付孔及び第1取付孔にねじ込むことがなくなるので、回路基板に対する封止及びその解除を繰り返して行うことができる回数が不注意などによって減少することを防止できる。
【0049】また、第2取付孔及び第1取付孔にねじ込まれた螺子に対する外部からの接触も着脱蓋で確実に阻止することが可能となるので、回路基板への不正行為を確実に防止することができる。さらに、所謂「ワンウェイネジ」などの特殊な螺子を使用する必要性がなくなり、通常の螺子も使用することが可能となる。
【0050】また、着脱蓋の係爪部と第2突片部の係止部との係合で着脱蓋が第2突片部に取り付けられ、着脱蓋の係爪部と第2突片部の係止部との係合の解除で着脱蓋が第2突片部から取り外される場合には、着脱蓋の係爪部を第2突片部の案内溝に摺動させることによって、第2突片部に対して着脱蓋をスムーズに取り外したり取り付けたりすることができる。
【0051】また、カバーの第2突片部の第2取付孔に螺子を仮止めした場合には、カバーの第2突片部の第2取付孔に仮止めされた螺子に対する外部からの接触も着脱蓋で確実に阻止することが可能となるので、カバーの第2突片部の第2取付孔に仮止めされた螺子が紛失することを防止できる。
【0052】また、回路基板がメイン基板である場合には、封止中のメイン基板に対する検査などのために、回路基板に対する封止及びその解除を繰り返して行う必要があるので、上述した効果は大きなものとなる。
【出願人】 【識別番号】000121693
【氏名又は名称】奥村遊機株式會社
【出願日】 平成10年9月29日(1998.9.29)
【代理人】 【識別番号】100098431
【弁理士】
【氏名又は名称】山中 郁生 (外2名)
【公開番号】 特開2000−102659(P2000−102659A)
【公開日】 平成12年4月11日(2000.4.11)
【出願番号】 特願平10−275094