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【発明の名称】 パチンコ機の入賞装置
【発明者】 【氏名】鈴木 勝彦

【要約】 【課題】主に装置全体の高さを可及的に小さくまとめた入賞装置を提供すること。

【解決手段】開閉羽根8を起立及び傾動姿勢に動作させる進退杆23とソレノイド20とを直線上に配置し、かつソレノイド20が遊技盤bの厚さ寸法cを越えた後方で水平方向に配置することにより、装置全体の高さを低く構成した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 起立して打玉を入り難くしたり、逆ハ字形に傾動して打玉を入り易くする一対の開閉羽根と、それらの開閉羽根の起立及び傾動姿勢を制御するソレノイドを備えるパチンコ機の入賞装置において、前記開閉羽根を回転可能に支持する取付板の下方部に打玉を後方に導く玉入口を形成して、各開閉羽根の下方端にその取付板の後方まで突出する連動杆を設け、一対のアームを横杆に突設すると共に該横杆に直交状に扇形ギヤが一体形成された揺動レバーを、前記取付板の裏面に突設された枠体に揺動可能に支持すると共に、各アームに形成した係合溝を前記連動杆にそれぞれ遊嵌するように設け、前記枠体の後方に取り付けたソレノイドのプランジャーに、前記扇形ギヤに噛合するラックを形成した進退杆の一端部を取り付け、該進退杆の他端部を前記取付板に形成されたガイドに摺動可能に設け、さらに前記進退杆とソレノイドとを直線上に配置するように構成したことを特徴とするパチンコ機の入賞装置。
【請求項2】 前記ソレノイドが、前記取付板の裏面から遊技盤の厚さ寸法を越えた位置で水平方向に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のパチンコ機の入賞装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、起立して打玉を入り難くしたり、逆ハ字形に傾動して打玉を入り易くする一対の開閉羽根を備えたパチンコ機の入賞装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のパチンコ機の入賞装置の一例として、本件出願人に関わるものが特開平7−284556号公報に開示されている。その入賞装置は、起立して打玉を入り難くしたり、逆ハ字形に傾動して打玉を入り易くする一対の開閉羽根を取付板の前面に回転可能に設けると共に、それらの開閉羽根の起立及び傾動姿勢を司る揺動レバーを制御するソレノイドを取付板の裏面側に設け、そのソレノイドを入賞玉を玉入口から後方に導く案内片の直上に配置した構造である。また、上記ソレノイドについては、プランジャーの自由端部に前記揺動レバーのピンを係合させており、プランジャーが片持ち支持構造とされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の入賞装置では、案内片の直上にソレノイドを配置していることから装置全体の高さが必然的に大きくなってしまう。ところで、最近のパチンコ機においては、センター役物と称される可変動入賞装置や図柄変動表示装置等が大型化の傾向にあることから遊技領域の有効スペースが狭くなる結果、それらに関連する入賞装置についてはなるべくコンパクトであることが望ましい。かかる事情から、特に全体の高さを小さくしたコンパクトな入賞装置の開発が要求されるに至った。また、上記揺動レバーを動作させるソレノイドのプランジャーについては、片持ち支持構造とされているために長期間の使用中に片減りを起こし易い。しかして、片減りを起こした場合には、開閉羽根の作動に円滑さを欠くという不都合を生じていた。
【0004】この発明の目的は、主に装置全体の高さを可及的に小さくまとめた入賞装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、起立して打玉を入り難くしたり、逆ハ字形に傾動して打玉を入り易くする一対の開閉羽根と、それらの開閉羽根の起立及び傾動姿勢を制御するソレノイドを備えるパチンコ機の入賞装置において、前記開閉羽根を回転可能に支持する取付板の下方部に打玉を後方に導く玉入口を形成して、各開閉羽根の下方端にその取付板の後方まで突出する連動杆を設け、一対のアームを横杆に突設すると共に該横杆に直交状に扇形ギヤが一体形成された揺動レバーを、前記取付板の裏面に突設された枠体に揺動可能に支持すると共に、各アームに形成した係合溝を前記連動杆にそれぞれ遊嵌するように設け、前記枠体の後方に取り付けたソレノイドのプランジャーに、前記扇形ギヤに噛合するラックを形成した進退杆の一端部を取り付け、該進退杆の他端部を前記取付板に形成されたガイドに摺動可能に設け、さらに前記進退杆とソレノイドとを直線上に配置するように構成したことを特徴とするものである。
【0006】請求項1に記載した発明のパチンコ機の入賞装置においては、ソレノイドが取付板の裏面から遊技盤の厚さ寸法を越えた位置で水平方向に配置されていることが好ましい。
【0007】
【発明の作用及び効果】この入賞装置は、開閉羽根を起立及び傾動姿勢に動作させる進退杆とソレノイドとを直線上に配置し、かつソレノイドが遊技盤の厚さ寸法を越えた後方で水平方向に配置することにより、装置全体の高さを低く構成することができた。このため、遊技盤に取り付けるためのスペースが少なくて済む。また、上記進退杆を取り付けたソレノイドのプランジャーについては、ソレノイド本体と取付板のガイドによりそれらが両端で支持されていることから、揺動レバーを動作させるための進退作動が円滑に行われる。
【0008】このパチンコ機の入賞装置によれば、装置全体の高さを従来の入賞装置に比して低く構成されていることから、遊技盤への取り付けスペースが少なくて済み、遊技領域をさらに有効に利用することが可能となる。加えて、従来の入賞装置におけるソレノイドのプランジャーの片減り状態を解消することができるので、開閉羽根の円滑な開閉作動を長期間にわたって維持することができるという利点がある。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態例を図面に基づいて説明する。図1は入賞装置の正面図、図2は平面図、図3は開閉羽根が開いた状態を示す斜視図、図4は入賞装置の要部の分解斜視図、図5は要部の斜視図である。
【0010】図において、1はパチンコ機(図示せず)の遊技盤bの前面に取り付ける入賞装置Aの取付板であり、その下方部に入賞玉を遊技盤bの背面に導く玉入口2を設け、その裏面に玉入口2の下縁から後方に突出する案内片3と、門形の枠体4とが突設されている。その取付板1の前面には、チャッカー5の前面板6と一体に形成された軸7、7により左右一対の開閉羽根8、8が回転可能に支持されている。図4に示すように、各開閉羽根8、8の下方端には、前記取付板1に形成された穴1a、1aの後方まで突出する長さの連動杆9、9を一体に設ける。また、前記チャッカー5の底部5bは案内片3に連接されており、開閉羽根8、8の間を通る入賞玉をそこに円滑に導くように設けられている。
【0011】図4、図5に示すように、揺動レバー10は左右一対のアーム12を横杆11から水平方向前方に突設すると共に、該横杆11上に直交状に扇形ギヤ13を一体に形成している。この揺動レバー10は、その横杆11に遊嵌した軸15により前記枠体4の内方に支持されて上下方向に揺動可能に設けられ、各アーム12に形成された係合溝12aを前記開閉羽根8の連動杆9にそれぞれ遊嵌させるように設ける。
【0012】前記取付板1の枠体4の後方には、平面から見てほぼU字形のブラケット18を取り付け、このブラケット18の中央位置に、公知のソレノイド20をプランジャー21を内方に向けて水平方向に固定する。23は前記扇形ギヤ13に噛合するラック24を下面に形成した進退杆であって、その一端部のフランジ23aを、前記ソレノイド20のバネ22により常に前進方向に付勢されたプランジャー21の先端部21aに取り付ける。また、進退杆23の他端部の短軸23bを前記枠体4の上辺部に形成したガイドたる案内孔4aに遊嵌させる。しかして、プランジャー21に一体に固定された進退杆23は、ソレノイド20本体とガイド孔4aとにより両端支持されて前後方向に移動自由に設けられる。
【0013】以上により、進退杆23とソレノイド20とは側面から見て直線上に配置され、かつソレノイド20が取付板1の裏面から遊技盤bの厚さ寸法cを越えた位置に設けられた入賞装置Aが構成される(図2)。また、上記構成により入賞装置Aの全体の高さ寸法hを、前述した従来の入賞装置に比較すると約20%程度小さくまとめることができた。
【0014】つぎに、この入賞装置Aの作動について説明する。ソレノイド20が非通電の場合には、進退杆23がバネ22により押されて常に前進端位置に停止しており、揺動レバー10は反時計方向に付勢されているので連動杆9は押し下げられる。これにより、開閉羽根8、8は、図1に示す起立した姿勢を保持される。
【0015】また、ソレノイド20に通電された場合には、プランジャー21と進退杆23とが一緒に後退して揺動レバー10を時計方向に回転させるので、連動杆9は押し上げられる。しかして、開閉羽根8、8は図3に示すように、逆ハ字形に傾動して打玉を入り易くするように保持される。
【出願人】 【識別番号】593045053
【氏名又は名称】株式会社内藤商会
【出願日】 平成10年7月23日(1998.7.23)
【代理人】 【識別番号】100090239
【弁理士】
【氏名又は名称】三宅 始
【公開番号】 特開2000−37516(P2000−37516A)
【公開日】 平成12年2月8日(2000.2.8)
【出願番号】 特願平10−207980