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【発明の名称】 パチンコ機
【発明者】 【氏名】中島 健吉

【要約】 【課題】

【解決手段】パチンコ機本体に対して遊技板(2)を着脱自由にしてなる分離式のパチンコ機において、前記パチンコ機本体(1)の背面側に入賞口に応じた賞球数情報を設定する遊技制御回路(19)と、前記入賞口への入賞球の検出に基づいて指定賞球数を払い出す本体制御回路(24)と、外部中継端子基板(14)と、を設けて、前記両制御回路(19,24)の接続コネクター端子(28,34)同志を前記外部中継端子基板(14)を介して接続し、相互の情報を交信するようにする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 パチンコ機本体に対して遊技板を着脱自由にしたパチンコ機において、パチンコ機本体の背面側に入賞口に応じた賞球数情報を設定する遊技制御回路と前記入賞口への入賞球の検出に基づいて指定賞球数を払い出す本体制御回路を備えると共に、外部中継端子基板を設置して、前記両制御回路の接続コネクター端子を前記外部中継端子基板を介して接続し、情報を交信するようにしなることを特徴としたパチンコ機。
【請求項2】 請求項1の記載において、外部中継端子基板にはホール備付けの管理コンピュータを接続し、パチンコ機本体の遊技制御回路若しくは本体制御回路と情報交信することを特徴としたパチンコ機。
【請求項3】 請求項1又は2の記載において、外部中継端子基板はパチンコ機本体の背面上部に設けられる貯留タンクの側部に備えられることを特徴としたパチンコ機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機本体から遊技板を取外し自由にした所謂分離式パチンコ機における本体側機構部品類と遊技板側遊技部品類を制御する各制御回路の接続に関する。
【0002】
【従来の技術】近時のパチンコ機は入賞装置を始めとする遊技部品類、セーフ球の検出、賞球の放出、貯留賞球の残量検出等を行う機構部品類の殆どが電気的に制御されており、このためパチンコ機には装置を駆動し、表示ランプを点燈するための電源コードに加えて多くの制御回路用のコードが配線されている。
【0003】従来、これらのコードは装置の設備位置、規模等に従って個々に配線されているが、パチンコ機の管理、遊技の設定が自動化するのに伴ってその数は増加するばかりであり、パチンコ機の背面には極めて多数のコードが雑然と配線されるに至っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このように多数のコード類が配線されていることによって生ずる不具合と、配線処理作業の煩雑さに鑑み、これを改善する目的で発明されたものであり、従来個々の装置に対して個別にコードを接続することによって生ずる配線の混乱と、接続作業の煩雑さを解消し、パチンコ機の製造性の向上を図ると共に、保守管理の迅速化、更には遊技板の交換作業の迅速化、安全性を確保すべく発明されたものである。
【0005】そして、更に言うならば本発明は多数本のコードの接続を正確に且つ迅速に行うと同時に、正規な接続以外のコードの接続を未然に防止して接続の間違えを防ぐと共に賞球数を不正に変更したり、或いは賞球信号を発生させて不正に賞球したりする不正を未然に防止することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述した様に、パチンコ機には打球発射装置や賞球放出装置、入賞装置の駆動力として、また表示ランプの点燈、ブザーの発音のため電源コードが引き込まれ各部に配線される。
【0007】その一方、入賞装置の遊技設定のため、或いはセーフ球検出、賞球供給数検出、賞球放出数検出等の諸種検出スイッチの検出信号制御のため制御用回路のコードが多数配線されるが、これらのコード類は大別してパチンコ機本体関係のコードと、遊技関係のコードに二分することができる。
【0008】本発明はこのことに注目してパチンコ機本体関係のコードと遊技関係のコードを区分し、各個別に取り纏めると共に、パチンコ機本体に外部中継基板を設備して電源を接続する一方、ホール備え付けの管理コンピューターとを接続し、該外部中継基板において前記2系統のコードに振り分け接続すると共に、遊技板の背面には遊技制御回路専用の接続コネクター端子を設備して上記外部中継基板の専用コネクター端子と接続するようにしたことにある。
【0009】この発明を詳述すると、パチンコ機本体の背面に外部中継端子基板を設備し、該外部中継端子基板に本体制御回路コネクター端子と、遊技制御回路コネクター端子を個別に備え、前記本体の背面に設ける本体制御回路と本体制御回路コネクター端子を接続し、また遊技制御回路と前記遊技制御回路コネクター端子とを接続するようにしたパチンコ機を提供することにある。
【0010】そして更に本発明は上記構成のパチンコ機において、外部中継端子基板はパチンコ機本体の背面上部に添設する取付基板に装着し、遊技制御回路の接続コネクター端子、或いは本体制御回路の接続コネクター端子を見やすい位置において接続するようにしたパチンコ機を提供することにある。
【0011】更に詳細に本発明を説明すれば、パチンコ機本体に対して遊技板を着脱自由にしたパチンコ機において、パチンコ機本体の背面側に入賞口に応じた賞球数情報を設定する遊技制御回路と前記入賞口への入賞球の検出に基づいて指定賞球数を払い出す本体制御回路を備えると共に、外部中継端子基板を設置して、前記両制御回路の接続コネクター端子を前記外部中継端子基板を介して接続し、情報を交信するようにしなることを特徴としたパチンコ機を提供することにある。
【0012】また本発明は前記パチンコ機において、外部中継端子基板にはホール備付けの管理コンピュータを接続し、パチンコ機本体の遊技制御回路若しくは本体制御回路と情報交信することを特徴としたパチンコ機を提供することにある。
【0013】また本発明は前記パチンコ機において、外部中継端子基板はパチンコ機本体の背面上部に設けられる貯留タンクの側部に備えられることを特徴としたパチンコ機を提供することにある。次に、この発明を図面に示す実施例について詳述する。
【0014】
【実施の形態】
【実施例】図1は本発明の使用状態を示す正面図であり、図2は機構枠体を開放した使用状態の正面図、図3は一部欠截した要部の拡大正面図で、図4は一部断面とした一部欠截せる要部の拡大平面図、図5は一部断面とした要部の拡大右側面図である。
【0015】図面において、1は図示しない外機枠体に対して一側縁を蝶着し開閉自由に取付けられるパチンコ機本体たる額縁形をなす前枠であり、2はこの前枠の背面に窓3の背後を塞ぐように取付けられるパチンコ機本体の一部である金属板製の機構板であり、4はこの機構板の一側縁に蝶番5を介して開閉自由に蝶着した機構枠体、6は機構枠体の一側縁に一体に連設し、前記機構板の背面を被うと共に該機構板2の内部に収められその窓7を通して臨む遊技板8の背面を囲み、ここにセーフ球の球寄せ室9を形成するカバーである。
【0016】そして、10は賞球を貯留するタンク、11はタンク10から前記機構枠体4の内部に設けられる賞球装置12に賞球を誘導する誘導樋、13は機構枠体4とカバー6の上方の機構板2の背面に固定されて上記貯留タンク10,誘導樋11を取付ける一方、本発明に係る外部中継端子基板14を装着する取付部15を設けた取付基板である。
【0017】機構板2は浅い筐形に形成してあり、前枠1の窓3を通して前方から遊技板8を受入れ図示しないクリップによって底に当たる板部に遊技板8を密着した状態に固定する。尚、図示しないが窓3にはガラスを嵌め付けた金枠が装着され上記遊技板の前面を被うことになる。
【0018】遊技板8は前記クリップの着脱操作によって機構板から自由に着脱できるものにしてあり、周知の様にその前面には各種の入賞装置と打球誘導レール、表示ランプ等が設備される。
【0019】図中、16は遊技板中央部に開設する取付孔に装着した大入賞装置で、17はその他の入賞装置相互を連絡するため遊技板背面に設けたセーフ球誘導路、18は入賞球の飛入やゲームの成立を表示する表示ランプであり、19はこれら入賞装置、表示ランプの点燈を制御する遊技制御回路を内蔵するボックス、20はこの遊技制御回路の回路ボックス内の配線基板に接続される電源用、信号用のコード束であり、21はこれらコードの端部を集束し遊技板背面の上部隅部に固定した遊技制御回路の接続コネクター端子である。
【0020】遊技制御回路ボックス19は遊技板8の背面に取付台を介して一体に固定し、遊技板に組込まれる各入賞装置からの信号を処理しゲームの進行並びに情報を後述する連絡手段を介してホール備え付けのコンピューターに送ることになる。
【0021】機構枠体4は主として前記賞球装置12を内蔵する一方、セーフ球の検出器等を備えるもので、ここには賞球装置やセーフ球検出装置等を作動させるソレノイドの電源コード、セーフ球を検出するスイッチ、賞球装置を通過した賞球の計数用の検出スイッチ、賞球樋に設けた検出スイッチ、アウト球の検出スイッチ、受皿への賞球のあふれを検出するオーバーフロー検出スイッチ等のスイッチ用の信号コード等のコード22が多数本配線され、これらコードの端部は開閉自由端縁に設けられる接続コネクター23aに接続される。
【0022】24は前記機構板2の背面左下隅部に固定したパチンコ機本体の制御回路の回路ボックスであり、このボックスには一側部に前記接続コネクター23aに接続する雌形の接続コネクター23bが一体に設けてあり、蝶番5を支点に前記機構枠体4を閉じたとき、両接続コネクター23a,23bを接合して前記コード22と本制御回路ボックスとを同時に接続できるようにしてある。
【0023】本体制御回路のボックス24は機構枠体4内に装備される諸装置と接続する一方、打球発射装置への電源コード25を引き出す。そして、このボックスから引き出された電源並びに信号用のコード26は一纏めにして機構板2の一側縁に沿ってチューブ27に通した状態で配線し、前記外部中継端子基板の本体制御回路のコネクター端子28に接続される。
【0024】さて、前記外部中継端子基板14はホール備え付けの管理コンピューター(図示せず)に接続する外部情報端子コネクター29と電源端子30を備えると共に、過電圧防止リレー回路31や本体制御回路及び遊技制御回路のヒューズ32類、本体制御回路24及び遊技制御回路19の分電端子33a、33b等が備えられる一方、前記本体制御回路コネクター端子28と、遊技制御コネクター端子34が一体に備えられる。
【0025】上記本体制御回路24からはタンク10の賞球が空になったときに検出スイッチにより出力する玉切れ信号や、ホール側で出玉を管理するためのアウト球信号、賞球信号等をコネクタ28を介して出力し、打ち止め時には管理コンピュータから打球の発射を停止する打止め信号がコネクター28を介して入力される。そして、球切れ信号、アウト球信号、賞球信号、打止め信号は外部情報端子コネクター29に基板14においてプリント配線を通して接続される。
【0026】本体制御回路コネクター端子28と遊技制御回路コネクター端子とは遊技板に設けた入賞口に応じた賞球数を設定する遊技制御回路19を設け、前記セーフ球検出装置がセーフ球を検出したときに本体制御回路24が遊技制御回路19にそのセーフ球に対しての賞球数を問い合わせ、その返答に対して本体制御回路24が賞球の放出をなさしめる如く相互を連絡するため基板14においてプリント配線を通して接続される。
【0027】そして、上記入賞装置を作動させるための始動入賞口へ入賞した始動入賞信号や入賞球が入賞装置の特別入賞口へ入賞して大当たりのゲームが成立した場合の大当たり信号等を管理コンピューターに記録するため前記外部情報端子コネクター29とも接続される。
【0028】又、本体に付設されるスピーカーや、大当たりランプに対し、入賞球の入賞時の効果音や、大当たりゲーム時のランプ点燈の制御信号もこのプリント配線を通して接続される。そして、前記遊技制御回路コネクター端子34は前記遊技板8の背面上部に設けられる接続ネクター端子21と接続コード35の雄形接続コネクター端子36を介して着脱自由に接続される。
【0029】ところで、前述外部中継端子基板14を収める取付基板13は合成樹脂を素材にして横長の薄い箱形に形成してあり、前記機構板2つまりパチンコ機本体の背面上部に固着されるようにしてある。そして、その右端に隣合わせに2つの窓を開設し、一方の窓を装着部15とし、他方の窓を透孔のまゝにして前記遊技板8に設ける接続コネクター端子21を臨ませる窓37としている。
【0030】装着部15は内周縁に図示しない係止爪を備え、板状の外部中継端子基板14を嵌め入れたときこの爪で縁部を係止し止着できるようにしてある。尚、窓37は遊技板8の背面上部右隅部に対応しており、この位置に設けられる接続コネクター端子21を遊技板8の装着と同時に前方から臨ませ、窓を通して後方に突き出せるようにしてある。
【0031】本発明パチンコ機は上述の様に構成されるもので、前枠1には機構板2が固着され、機構板2の背面上部に取付基板13が固着されてこれに設ける装着部15に外部中継端子基板14が装着される。
【0032】そして、上記機構板2の背面左下部には本体制御回路の回路ボックス24が装備され、この回路ボックス24と外部中継端子基板14の本体制御回路コネクター端子28とがコード26を介して予め接続されパチンコ機本体を構成することになる。
【0033】その一方、本体から分離される遊技板8には入賞装置等所定の部品が組付けられると共に、背面には該入賞装置類を制御する遊技制御回路の回路ボックス19が固定され、また、背面右上部には該制御回路から引き出されたコード20の端子に接続する接続コネクター端子21が固定される。
【0034】この様に構成された遊技板8は前記パチンコ機本体に対して前枠2の窓3を通して機構板2の内部に挿入され、底部の窓7を通して背面を後方に臨ませた状態でクリップの締付けで装着される。そして、この遊技板の装着の際、背面の接続コネクター端子21が窓37を通して外部中継端子基板14の隣に臨むことになり、この基板の遊技制御回路コネクター端子34から引き出された接続コネクター端子36を着脱自由に接合して前記遊技制御回路19と本体制御回路24が接続し、更にこれらと管理コンピューターとが接続されることになる。
【0035】尚、実施例においては、管理コンピーターに、外部情報端子コネクター29から遊技制御回路19及び本体制御回路24の各種信号をからめて入、出力を行なっているが、遊技制御回路19からの各種信号で前述した始動入賞信号、大当たり信号等ゲームに係る各種信号(本体制御に関しない信号)は外部情報端子コネクター29を介さずに独立したコネクターを窓37にのぞませるように別に設け管理コンピューターに直接出力しても良いのは言うまでもない。
【0036】つまり、本体制御回路24と遊技制御回路19を接続するための端子コネクターと、本体制御に関係しない遊技板からの信号を出力する端子コネクターを別々に設けることである。又、遊技制御回路への電源端子コネクターを窓37に臨ませて前述した分電端子33bと接続しても良い。
【0037】また、不正防止としてパチンコ機本体に設置される磁気検出回路及び金枠開放検出回路と接続する磁気不正防止回路コネクター端子A及び金枠開放検出回路コネクター端子Bを基板14に設けて外部情報端子コネクター29にプリント配線を通して接続しても良い。
【0038】
【発明の効果】以上、本発明を図示の実施例に基づき詳述したが、前記構成から明らかなように本発明パチンコ機は前枠1、機構板2、そして機構枠を中心としたパチンコ機本体の背面に本体制御回路24と、遊技制御回路19を設備することによって、遊技板の交換時にはこの遊技板と共に遊技に関係する遊技制御回路のみを変換し、他の本体制御回路はそのまゝ継続して使用することができることから、コスト的に有利であると共に、不要な部品の組替を要せず、且つ各部品のコネクター端子の個々の接続作業を省くことができることから作業性の面で有利である。
【0039】そして、本発明パチンコ機は本体制御回路と遊技制御回路を分割することに併せて各回路に接続するコードを個別に集束する一方、両制御回路に接続するコードは各接続コネクター端子に纏めて予じめ本体側に備える外部中継端子基板を介して接続することによって多数の制御回路の結線を果すことができることから作業性に優れると共に、予じめ接続コネクター端子に多数のコードが纏められ固定されていることから接続の誤りを未然に防止することができる。
【0040】また同時にこのことを通して、本発明は外部中継端子基板には定められた接続端子しか接続できないことになるため、変更された不正な回路の接続端子とは接続できないことになり、従ってこの種の不正行為を未然に防止することができる。
【0041】また上記効果に併せて本発明は、外部中継端子基板をパチンコ機本体の背面上部に設置することにより他の接続端子の接続があった場合直ちに視覚的に発見できるため一層不正防止に有効である。
【出願人】 【識別番号】000154679
【氏名又は名称】株式会社平和
【出願日】 平成3年4月9日(1991.4.9)
【代理人】 【識別番号】100070286
【弁理士】
【氏名又は名称】中山 伸治
【公開番号】 特開2000−364(P2000−364A)
【公開日】 平成12年1月7日(2000.1.7)
【出願番号】 特願平11−159919