| 【発明の名称】 |
ゴルフクラブヘッド |
| 【発明者】 |
【氏名】木村 真人
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| 【要約】 |
【課題】外観上の美観及び耐久性に優れた装飾部を有するゴルフクラブヘッドを提供する。
【解決手段】ヘッド2は、ヘッド本体4とフェースプレート6を備えており、フェースプレートには、そのバック側全体に亘って装飾面10が設けられている。装飾面には、切削加工により300μm以下のピッチPで且つ深さD1が300μm以下、好ましくは230μmのピッチPで且つ深さD1が40μmの複数の溝12が形成されており、複数の溝は、半径10mm以上の円弧で形成されている。装飾面には、例えば、文字、記号、図柄等の装飾が施された装飾部14が設けられ、装飾部は、装飾面を部分的に粗面化して形成されている。具体的には、装飾部は、装飾面の複数の溝よりも深い寸法D2(>D1)の凹部16で形成されており、この凹部によって例えば、文字、記号、図柄等の装飾が施される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 バック側に、切削加工によって300μm以下のピッチで複数の溝が形成された装飾面が設けられていることを特徴とするゴルフクラブヘッド。 【請求項2】 前記装飾面には、文字、記号、図柄等の装飾が施された装飾部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。 【請求項3】 前記複数の溝は、夫々、半径10mm以上の円弧で形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のゴルフクラブヘッド。 【請求項4】 前記装飾部は、装飾面の複数の溝よりも深い凹部によって形成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載のゴルフクラブヘッド。 【請求項5】 前記装飾部は、装飾面を粗面化することによって形成されていることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1に記載のゴルフクラブヘッド。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、外観上の美観及び耐久性に優れた装飾部を有するゴルフクラブヘッドに関する。 【0002】 【従来の技術】従来から多くのゴルフクラブヘッドは、そのバック側に、例えば、文字、記号、図柄等の装飾が施された装飾部が設けられている。 【0003】このような装飾部の形成方法としては、例えばヘッドのバック側に研磨処理を施したり或いはサンドブラスト等で粗面化させて装飾基礎面を形成した後、この装飾基礎面に刻印処理又は彫刻処理を行って所望の文字、記号、図柄等に対応した凹状の装飾を施している。そして、更に、この凹状の装飾に対して所望の塗料を充填することによって、所望の色彩を施す場合もある。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の装飾部は、外観上の美観を追求して構成されておらず、例えば光の干渉作用を利用した美的な虹色を呈するようなことは無く、落ち着いた感じではあるが比較的古さや地味さが感じられるため、最近では、ヘッドとは別体で形成した板状の装飾部をヘッドのバック側に接着等で止着したものが増えてきている。しかし、このような装飾部は、その材料及びデザインに対する選択の自由度を広げることはできるが、接着等で止着されているため、例えば湿気や気温や打球時の衝撃等の影響によってヘッドから剥離してしまう場合がある。 【0005】そこで、本発明の目的は、外観上の美観及び耐久性に優れた装飾部を有するゴルフクラブヘッドを提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】このような目的を達成するために、本発明のゴルフクラブヘッドは、バック側に、切削加工によって300μm以下のピッチで複数の溝が形成された装飾面が設けられている。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態に係るゴルフクラブヘッドについて、添付図面を参照して説明する。 【0008】図1(a)及び図2に示すように、本実施の形態のゴルフクラブヘッドは、キャビティバック型のアイアンヘッドを想定しており、このヘッド2には、シャフト(図示しない)の先端に取付可能なヘッド本体4と、このヘッド本体4に止着されるフェースプレート6とが設けられている。 【0009】ヘッド本体4には、フェースプレート6を嵌合させるための嵌合部8がバック側に貫通する孔を有して形成されており、嵌合部8は、その周縁8aがバック側に向かって末広がり状(アリ溝状)に設計されている。このような嵌合部8にフェースプレート6を圧入し且つフェースプレート6の外周縁をこの嵌合部8の周縁8aに合致する形状に塑性変形させることによって、フェースプレート6は、その外周縁のバック側が、嵌合部8の末広がり状(アリ溝状)の周縁8aとこの嵌合部8の当付面8bとの間に挟持された状態で、嵌合部8内に堅牢に嵌合される。 【0010】ヘッド本体4の材料としては、特に限定しないが、例えば、アルミ合金、チタン、チタン合金、ステンレス等の金属材料を用いることが可能であり、一方、フェースプレート6の材料としては、例えば、アルミ合金、チタン、チタン合金、ステンレス等の金属材料を用いることが可能である。 【0011】図1(b)に示すように、フェースプレート6には、そのバック側(打球側の反対側)全体に亘って装飾面10が設けられている。装飾面10には、300μm以下のピッチPで且つ深さD1が300μm以下、好ましくは、230μmのピッチPで且つ深さD1が40μmの複数の溝12が形成されていると共に、複数の溝12は、夫々、半径10mm以上の円弧で形成されている。この場合、複数の溝12は、互いに交差状に形成しても良いが、外観上の美観を引き立たせるためには、複数の溝12が相互に他の溝12上を横断しないように並設させることが好ましい。 【0012】フェースプレート6の装飾面10には、例えば、文字、記号、図柄等の装飾が施された装飾部14が設けられており、この装飾部14は、装飾面10を部分的に粗面化して光沢を無くすことによって形成されている。また、図1(c)に示す例では、図1(b)と同様の複数の溝12を有し、装飾部14は、装飾面10の複数の溝12よりも深い寸法D2(>D1)の凹部16によって形成されており、この凹部16によって例えば、文字、記号、図柄等の装飾が構成される。更に、図示しないが凹部16を有しなくても複数の溝12を無くした平面を形成することで装飾部14とすることもできる。 【0013】このようなフェースプレート6の形成方法としては、例えば、上述したような材料から成る圧延材(図示しない)を用意して、この圧延材を所望の形状(フェースプレート6の形状)に打ち抜き加工した後、この圧延材(フェースプレート6)のバック側に切削加工(例えば、フライス加工、ミーリング加工など)を施すことによって、切削された部分がそれぞれの方向に光を反射させる光沢を有する装飾面10を形成する。 【0014】フライス加工によって装飾面10を形成する場合には、打ち抜き加工された圧延材(フェースプレート6)をフライス盤(図示しない)にセットした後、フライス(図示しない)を回転させつつ圧延材(フェースプレート6)を所定の送り速度で送り出しながら、圧延材(フェースプレート6)のバック側に複数の溝12を形成する。この場合、フライスの切削速度及び圧延材(フェースプレート6)の送り速度を任意に調節することによって種々のピッチP及び深さD1の複数の溝12を形成することができる。例えば切削速度を50m/minで送り速度を62mm/min並びに切り込み深さを40μmに設定すれば、230μmのピッチPで且つ深さD1が40μmの複数の溝12を形成することができる。また、フライスの種類を変更することによって、例えばV字状又はU字状の溝12を形成することができる。更に、フライスの回転半径を変更することによって、所望の半径(10mm以上)を有する円弧状の複数の溝12を形成することができる。 【0015】このような切削加工によってフェースプレート6のバック側に装飾面10を形成した後、所定の加工処理によって装飾面10に装飾部14を形成する。 【0016】装飾部14の加工処理法としては、例えば、彫刻加工、打刻加工、サンドブラスト加工等を適用することが可能である。この場合、彫刻加工や打刻加工によって装飾部14を形成するときには、上記の切削加工の前後のいずれのプロセス中においても装飾部14を形成することができる。また、サンドブラスト加工によって装飾部14を形成するときには、上記の切削加工の後のプロセス中において装飾部14を形成することができる。なお、彫刻加工や打刻加工によれば、溝12を無くした平面状の装飾部14を形成したり、装飾面10の複数の溝12よりも深い寸法D2(>D1)の凹部16(装飾部14)を容易に形成することができる。 【0017】また、サンドブラスト加工によって装飾部14を形成する時は、溝12を残して表面だけ粗面化させても良いし、溝12を破壊して形成しても良い。 【0018】そして、このようにバック側に装飾面10及び装飾部14が形成されたフェースプレート6を、フェース側からヘッド本体4の嵌合部8に嵌合させることによって、図1(a)に示すように、ヘッド2の嵌合部8のバック側に貫通する孔を介してバック側に装飾面10及び装飾部14を露出させたヘッド2を完成することができる。 【0019】この場合、フェースプレート6の周縁に残留した切削屑や角欠け等の美観を損なう部分は、フェースプレート6をヘッド本体4の嵌合部8に嵌合させた状態において、ヘッド本体4の土手部4aによって隠されるため、ヘッド2のバック側には、外観上の美観に優れた装飾面10及び装飾部14のみが露出することになる。 【0020】また、上述したような切削加工をフェースプレート6のバック側全体に亘って施すことによって、フェースプレート6のバック側のうねりを削除することができると共に、フェースプレート6をヘッド本体4の嵌合部8に嵌合させる際に、フェースプレート6のバック側の周縁が嵌合部8の当付面8bに押圧されることによって複数の溝12の凸部12aが潰されて、当付面8bの広い範囲に亘って確実に接触するため、別体のフェースプレート6をヘッド本体6に止着した場合に起こり易い打球時の振動や音鳴り等の発生を防止することができる。 【0021】更に、装飾部14を装飾面10上に一体形成したことによって、例えば湿気や気温や打球時の衝撃等の影響を受けること無く、装飾部14の耐久性を向上させることができる。 【0022】また、300μm以下のピッチPで且つ深さD1が300μm以下、好ましくは、230μmのピッチPで且つ深さD1が40μmの複数の溝12で装飾面10を構成したことによって、光の干渉作用を利用した外観上美的な虹色を明確に呈示させることができる。 【0023】更に、装飾面10の複数の溝12を夫々半径10mm以上の円弧で形成したことによって、装飾部14に対する背景として一体感が在る均一状の装飾面10とすることが可能となり、その結果、装飾部14を目立たせることができる。 【0024】このように本実施の形態によれば、外観上の美観及び耐久性に優れた装飾部を有するゴルフクラブヘッドを実現することができる。 【0025】なお、上述した実施の形態では、装飾面10がキャビティ内に形成されているとアドレス時にはこの装飾面10が見えなくなり眩しくないという利点を有しているため、キャビティバック型ヘッドを例にとって説明したが、これに限定されることは無く、例えば、バック側が平面状のプレーンバック型ヘッド、バック側が後方に突出したヘッドにも本発明の技術を適用することが可能である。また、上述した実施の形態では、フェースプレートとヘッド本体が別体で構成されたヘッドを例にとって説明したが、これに限定されることは無く、例えば、フェースプレートがヘッド本体と一体的に構成されたヘッドにも本発明の技術を適用することが可能である。更に、上述した実施の形態では、アイアンヘッドを例にとって説明したが、これに限定されることは無く、例えば、他の種類(アイアン以外)のヘッドにも本発明の技術を適用することが可能である。また更に、上述した実施の形態では、装飾面10と装飾部14とを互いに一体的に形成したが、これに限定されることは無く、装飾面10と装飾部14とを互いに別体で形成しても良い。 【0026】 【発明の効果】本発明によれば、外観上の美観及び耐久性に優れた装飾部を有するゴルフクラブヘッドを提供することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002495 【氏名又は名称】ダイワ精工株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年4月16日(1999.4.16) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100058479 【弁理士】 【氏名又は名称】鈴江 武彦 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−296191(P2000−296191A) |
| 【公開日】 |
平成12年10月24日(2000.10.24) |
| 【出願番号】 |
特願平11−109206 |
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