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【発明の名称】 温熱・加湿機能付マスク
【発明者】 【氏名】西村 泰治
【課題】マスクに温熱・加湿機能を設けることで呼吸を楽にし、ウィルスの進入を妨げること。

【解決手段】マスク内に、鉄の酸化による熱化学反応を用いた発熱体と、吸水・保水力のある素材に水分を含ませた湿気供給体を内蔵させることで、発熱体が湿気供給体を暖めることにより、マスク内に蒸気を発生させ、マスクを通しての呼吸に加湿を行うことができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】マスク内部に、鉄の酸化による熱化学反応を利用した発熱手段と、吸水・保水力のある素材に水分を含ませた湿気供給手段を取り外し可能な手段を設けて内蔵することで、マスクを通して呼吸に加湿を行うことを特徴とするものである。
【請求項2】マスク内部に、鉄の酸化による熱化学反応を利用した発熱手段を取り外し可能な手段を設けて内蔵することで、マスクを通して呼吸に暖気を行うことを特徴とするものである。
【請求項3】マスクに、鉄の酸化による熱化学反応を利用した発熱体と、保水素材である湿気供給体を内蔵して呼吸を行うために、発熱体と保水素材に通気孔を空けることを特徴とする、 請求項1記載の温熱・加湿機能付マスク。
【請求項4】マスク内側を保温材で覆うこで、加湿・保温機能を高めることを特徴とする、請求項1記載の温熱・加湿機能付マスク。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術的分野】本発明は防寒マスクに温熱・加湿機能を持たせることによる、防寒マスクの医療効果の向上に関するものである。
【0002】
【従来技術】通常、風邪の予防などに用いられるマスクは、ガーゼ等の素材で出来ているため、風邪の原因とされる、極微細なウィルスの進入を防げないことが知られている。咳によるウィルスの拡散を抑えるためや、冷たい風から喉を守るといった目的に使われている。
【0003】
【発明が解決しようとしている課題】少しでも風邪の感染防止に気を配らなければいけない状況の人にとって、特定施設内や交通機関といった多数の人が同席する密室空間では、医学情報が発達した今日、以前にもまして感染を心配する意識が高まっている。
【0004】風邪・インフルエンザが冬場に流行するように、風邪ウィルスにとって冬場の低気温と乾燥がその活動力を高める要因とされている。一般に風邪ウィルスは乾燥・低温において活発化し、高湿と高温には弱いと言われ、近年では室内の加湿を重視することが風邪を防止する重要な対策になっている。
【0005】湿度を十分保った空気の中では呼吸が楽になり、湿気が十分にあると気管支の繊毛運動が活発になるので、吸い込んでしまったウィルスをすばやく排出することを促進させる。
【0006】
【課題を解決しようとする手段】水分を含ませた吸水・保水材とカイロに利用されている鉄の酸化による発熱体を組み合わせて、マスクに内蔵させることにより、発熱体が保水材を温めることで適度な湿気と暖気を発生させる。
【0007】マスクとしての呼吸を確保するために、発熱体・湿気供給体の中央部に適度な通気孔をあけ、息が通りやすいようにする。また、湿気供給体の素材に通気性がある場合やマスク側面から呼吸を行う場合など、発熱体・湿気供給体には通気孔を空けない場合も考えられる。
【0008】
【実施の形態】・ マスク内部に発熱手段を設ける。発熱手段にはカイロに用いられている熱化学反応である、鉄の酸化による発熱を利用した方法を用いる。
・ マスク側面から呼吸を行えるようにした場合は、加湿機能部分には通気孔を空けない場合も考えられる。また、湿気供給体である保水素材に通気性がある場合は、発熱体だけに通気孔を空けることも考えられる。
・ 発熱体の少なくとも片側面に密着させて、保水力・吸水力のある素材で出来た湿気供給体を付設する。付設面には発熱体に水分が染み出さないよう防水処理をおこなう。保水材の種類によっては、一面を除いて、湿気供給体の周りを防水処理することも考えられる。
・ マスクと加湿機能部分は取り外し可能にしておく。マスク側にポケットを設け、使用時に加湿機能部分をセットする。
・ 発熱体は空気に触れることで、熱化学反応を利用して発熱するため、使用前には密封されている。このとき発熱体と保水素材をあらかじめ接着した状態で密封しておく方式と、発熱体と保湿素材を別々に密封し、使用時に発熱体と保水素材を接着させる方式が考えられる。この場合、保水素材は何回も使用することが可能である。使用の際、発熱体を空気に触れさせ、保水素材に水分を供給した後、マスクにセットして使用することになる。
・ 水分を含んだ保湿材は発熱体によって暖められ、蒸気を発生しマスク内に適度な湿気と暖気を作り出す。
・ マスク内の空気を保温するために、マスク表面の形状とマスク内側の形状を異なったフォルムにし、マスクの内側の形状がマスクと顔面の隙間から空気が入らないような形状も考えられる。またマスク内側に保温素材・熱反射素材を覆って設け、より保温効果を高め蒸気が発生しやすいよう、マスク内温度を保たせることが考えられる。保温素材・熱反射素材にはいろいろな素材が考えられるが、紙状の金属素材などを用いてもよい。
・ 吸水・保水素材にはいろいろな素材が考えられるが高分子吸収素材・スポンジのような素材・肌にやさしい天然素材などが考えられる。
・ 一般のマスクに比べて重量が増加し、顔面にマスクを保持しにくい場合は、紐によって耳にかける従来の方式ではなく、特殊ワイヤーによって顔にフィットさせる方法や眼鏡のような方式が考えられる。
【発明の効果】マスクに温熱・加湿機能が加わることで呼吸が楽になり、湿気により気管支の繊毛運動が活発化することによって、ウィルスを排出する能力が高まることが期待される。常にマスク内の温度が高温に保たれることにより、ウィルス活動の軽減につながると考えられる。加湿機能が場所を選ばず提供できるので、風邪の新しい感染防止手段になりえる。
【出願人】 【識別番号】398059231
【氏名又は名称】西村 泰治
【出願日】 平成11年2月8日(1999.2.8)
【代理人】
【公開番号】 特開2000−225205(P2000−225205A)
【公開日】 平成12年8月15日(2000.8.15)
【出願番号】 特願平11−70693