| 【発明の名称】 |
浴剤組成物 |
| 【発明者】 |
【氏名】上村 英夫
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| 【要約】 |
【課題】浴湯の温度が低い場合であっても聴覚的刺激、並びに破裂音による物理的刺激が得られ、これらに伴うマッサージ効果等の疲労回復効果が有効に得られる、特に部分浴に有効な浴剤組成物を提供すること。
【解決手段】溶解時に破裂音を発する高圧力ガスを封入した糖類含有固形物と、水分と接触して発熱反応を示す発熱剤とを含む浴剤組成物。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 溶解時に破裂音を発する高圧力ガスを封入した糖類含有固形物と、水分と接触して発熱反応を示す発熱剤とを含むことを特徴とする浴剤組成物。 【請求項2】 前記発熱剤が、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化アルミニウム、塩化第二鉄、塩化亜鉛、硫酸マグネシウム、硫酸亜鉛、硫酸カルシウム、乾燥ミョウバン、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、メタリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム及びこれらの混合物からなる群より選択されることを特徴とする請求項1に記載の浴剤組成物。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、高圧力ガスを封入した糖類含有固形物による入浴時の聴覚的刺激及びマッサージ作用等が強化された浴剤組成物に関し、特に、手浴、足浴等の部分浴にも有用な浴剤組成物に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、浴剤としては、疲労回復等を目的として、温浴効果を有する成分を配合したもの、各種薬効成分を配合したものなど多種にわたる浴剤が開発され市販されている。これらの浴剤は、通常、全身浴に利用されているが、最近、身体の一部のみを入浴させる部分浴によって、簡易に手や足等の疲労回復に有効な浴剤の開発も望まれている。 【0003】ところで、従来、浴湯に溶解させることによって破裂音を発し、該破裂音によってマッサージ効果や聴覚的刺激を得るために、高圧力ガスを封入した糖類固形物を含む浴剤(特開平2−40319号公報等)が提案されている。しかし、この浴剤は浴湯の温度が低い場合等には、物理的及び聴覚的刺激が弱くなる恐れがあり、所望の効果が低下するという問題がある。一方、従来から浴剤に配合できる成分として、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化アルミニウム、塩化第二鉄、塩化亜鉛、硫酸マグネシウム、硫酸亜鉛、硫酸カルシウム、乾燥ミョウバン、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、メタリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム等が知られている。これらは、水分と接触することにより発熱反応を示すことは化学的に公知であるが、これらを発熱剤として浴剤に配合することは知られていない。その理由は、これらを通常全身浴に用いる200リットルの浴湯に投入し、発熱作用による温度上昇を得るためには、例えば、浴湯全体の温度を1℃上昇させるために3.5kg程度の多量の発熱剤が必要であり、全身浴における浴湯全体の温度上昇を期待する目的のみには使用し難いためと考えられる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、浴湯の温度が低い場合であっても聴覚的刺激、並びに破裂音による物理的刺激が得られ、これらに伴うマッサージ効果等の疲労回復効果が有効に得られる、特に部分浴に有効な浴剤組成物を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明によれば、溶解時に破裂音を発する高圧力ガスを封入した糖類含有固形物と、水分と接触して発熱反応を示す発熱剤とを含むことを特徴とする浴剤組成物が提供される。 【0006】 【発明の実施の形態】本発明の浴剤組成物は、必須成分として、溶解時に破裂音を発する高圧力ガスを封入した糖類含有固形物と、水分と接触して発熱反応を示す発熱剤とを含む。この浴剤組成物では、発熱剤の発熱作用により、糖類含有固型物の破裂音が増強され、これに伴うマッサージ効果等の向上が期待できる。 【0007】前記高圧力ガスを封入した糖類含有固形物は、湯に接触して溶解することによって破裂音を発する糖類を基材とするものであれば特に限定されない。基材となる糖類としては、デキストリン、マルトース、マルチトース、ブドウ糖、乳糖、白糖、オリゴ糖又はこれらの混合物等が挙げられるが、好ましくはデキストリン、白糖及び乳糖の混合物が好ましい。封入する高圧力ガスとしては、炭酸ガス、酸素ガス、窒素ガス、空気等が使用できる。 【0008】前記糖類含有固形物は粒状が好ましく、その粒径は、通常0.01〜20mm、好ましくは0.05〜15mmである。また、糖類含有固形物の配合量は特に限定されないが、浴剤組成物中の高圧力ガスを封入した糖類含有固型物と前記発熱剤との合計量に対して、10〜95重量%、特に20〜90重量%の割合が好ましい。また、所望の目的を達成するために、部分浴に用いる場合には、浴湯5リットルに対して、1〜5g程度が適当であり、全身浴に用いる場合には浴湯200リットルに対して4〜25g程度が適当である。この糖類含有固形物は複数個配合するのが好ましい。更に、糖類含有固形物中には、必要により、生薬末、香料、色素等の他の浴剤成分を配合することもできる。 【0009】前記糖類含有固形物を調製するには、例えば、糖類を加温溶解しながら水分をある程度蒸発させた後冷却固化し、次いで、破砕して加圧容器に収容し、該加圧容器内に高圧力ガスを導入した状態で、前記糖類の破砕物を再度溶融させた後に冷却固化して加圧容器から取り出し、所望粒径に破砕する方法等の公知の方法等により得ることができる。 【0010】前記発熱剤は、水分と反応して発熱することによって、前記高圧力ガスを封入した糖類含有固形物の作用効果を更に向上させるよう作用する。また、例えば、発熱剤の配合割合を高くし、浴湯自体の温度を若干上昇させることも可能である。従って、浴湯の温度が低い場合であっても、この発熱剤を含有させることにより前記糖類含有固型物の作用効果を十分引き出すことができる。 【0011】前記発熱剤としては、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化アルミニウム、塩化第二鉄、塩化亜鉛、硫酸マグネシウム、硫酸亜鉛、硫酸カルシウム、乾燥ミョウバン、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、メタリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム及びこれらの混合物等からなる群より選択することができる。発熱剤の配合割合は、配合される高圧力ガスを封入した糖類含有固形物100重量部に対して、5重量部以上、特に、10〜400重量部の範囲が好ましい。5重量部未満では、発熱剤の糖類含有固型物の作用効果を強化する効果が得られ難いので好ましくない。また、部分浴等において、投入時における肌に感じる程度の浴湯温度の上昇を期待する場合には、浴湯5リットルあたり、2g以上、好ましくは3〜5g程度配合するのが好ましい。 【0012】本発明の浴剤組成物には、前記必須成分以外に必要に応じて他の浴剤成分を含有させることにより浴剤とすることができる。他の浴剤成分の形態は、粉末状、顆粒状、錠剤、カプセル状等の固形物である必要がある。従って、液状成分はカプセル等に封入するのが好ましい。 【0013】前記他の浴剤成分としては、例えば硫酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、セスキ炭酸ナトリウム、塩化ナトリウム、塩化アンモニウム、硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、硝酸カルシウム、ポリリン酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、硫酸鉄リン酸ナトリウム、酸カルシウム、硫酸アルミニウム、チオ硫酸ナトリウム、炭酸マグネシウム、塩化カリウム、硫化カリウム、メタケイ酸、無水ケイ酸等の無機塩類;安息香酸、コハク酸、リンゴ酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、ピロリドンカルボン酸等の有機酸類;大豆油、ヌカ油、ホホバ油、アボガド油、アーモンド油、オリーブ油、カカオ脂、ゴマ油、パーシック油、ヒマシ油、ヤシ油、ミンク油、牛脂、豚脂、これらの硬化油、合成グリセリド、ジグリセリド、カルナバロウ、ミツロウ、ラノリン、流動パラフィン、ワセリン、パラフィン、スクワレン、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ラノリン酸、イソステアリン酸、ラウリンアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、コレステロール、2−ヘキシルデカノール、オクタン酸セチル、乳酸ミリスチン、乳酸セチル、ミリスチン酸ミリスチル、パルミチン酸イソプロピル、アジピン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、オレイン酸デシル、イソステアリン酸コレステロール、精油、シリコーン油等の油性成分;各種ビタミン類;グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セリン、トレオニン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、シスチン、システイン、メチオニン、プロリン、ヒドロキシプロリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アルギニン、ヒスチジン、リジン等のアミノ酸;アロエ、褐藻、インチンコウ、オウゴン、オウバク、ガイヨウ、カミツレ、カンゾウ、クジン、ケイヒ、コウカ、コメ胚芽、コメヌカ、ジュウヤク、チンピ、シャクヤク、ショウキョウ、ショウブ、ショウブ根、センキュウ、センブリ、ソウジュツ、チョウジ、トウガラシ、トウキ、トウヒ、ニンジン、ニンニク、ハッカ、ヒノキ、ヘチマ等の生薬;海藻エキス;アラントイン、グリチルリチン酸ジカリウム、グアイアズレン、グアイアズレンスルホン酸ナトリウム等の消炎剤;微生物起源の蛋白分解酵素、微生物起源の脂肪分解酵素、動物起源の蛋白分解酵素、動物起源の脂肪分解酵素(パンクレアチン等)、植物起源の蛋白分解酵素(パパイン、ブロメライン等)等の酵素類;メントール誘導体、メントール、カンフル、チモール等の冷感剤;プラセンターエキス、ヒノキチオール、ビタミンE等の細胞賦活剤;チオ硫酸ナトリウム、アスコルビン酸、ミョウバン等の色素安定化剤;防腐剤、pH調整剤、色素、香料又はこれらの混合物等が挙げられる。これら他の入浴剤成分の配合割合は、目的に応じて適宜選択することができる。 本発明の浴剤組成物は、種々の浴剤に配合することによって使用することができる他、そのまま浴剤として使用しても良い。特に、使用する浴湯量が全身浴に比べて少ない、手浴、足浴等の部分浴に使用することにより、浴湯自体の温度上昇による効果も期待できる。また、この浴剤組成物を含む浴剤の包材は特に限定されない。 【0014】 【発明の効果】本発明の浴剤組成物は、高圧力ガスを封入した糖類含有固形物と、発熱剤とを必須成分として含有するので、浴湯の温度が低い場合であっても聴覚的刺激、並びに破裂音による物理的刺激が得られ、これらに伴うマッサージ効果等の疲労回復効果が有効に得られる。従って、各種浴剤に配合することができる他、特に、少ない浴湯量で使用する部分浴に有効である。 【0015】 【実施例】以下実施例及び比較例により更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例1〜3及び比較例1〜2高圧力気体を封入した糖類(商品名「スパークラーK」明治製菓(株)製、直径0.01mmを超え、20mm以下程度の粒体多数)と、発熱剤と、炭酸水素ナトリウムと、硫酸ナトリウムと、塩化ナトリウムと、色素、香料、生薬とを、表1に示す配合割合で混合して各々浴剤を調製した。次に、50人のパネルにより各浴剤についてそれぞれ評価を行った。評価は、200リットルの浴湯(40℃)に25gの浴剤を溶解した全身浴、5リットルの浴湯(40℃)に5gの浴剤を溶解した手浴、並びに5リットルの浴湯(40℃)に5gの浴剤を溶解した足浴を、それぞれ5分間づつ、50人のパネルに入浴してもらった。この際、各入浴において、マッサージ効果が感じられた否か、破裂音の聴覚的刺激が感じられたか否か、並びに浴湯の温度上昇が感じられたか否かについて評価してもらった。結果を表2に示す。尚、表2中の数値は、各評価において感じると答えた人数を示す。 【0016】 【表1】
【0017】 【表2】
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| 【出願人】 |
【識別番号】591267785 【氏名又は名称】関西酵素株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年6月15日(1998.6.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100081514 【弁理士】 【氏名又は名称】酒井 一
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| 【公開番号】 |
特開2000−1425(P2000−1425A) |
| 【公開日】 |
平成12年1月7日(2000.1.7) |
| 【出願番号】 |
特願平10−166904 |
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