| 【発明の名称】 |
デヒドロエピアンドロステン硫酸塩を含有する化粧品用または皮膚病用の組成物 |
| 【発明者】 |
【氏名】リオネル・ブリトン
【氏名】オリビエ・ドゥ・ラシャリエ
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| 【要約】 |
【課題】しわおよびこじわの処置、ならびに皮膚組織の引き締めを効果的に行うことができ、より若い皮膚と比較できる程の輝きを、老化した皮膚に付与することを可能にする組成物を提供する。
【解決手段】化粧品的または皮膚科学的に許容可能な媒体に、デヒドロエピアンドロステロン硫酸塩を含有せしめる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 デヒドロエピアンドロステロン硫酸塩を含有することを特徴とする、しわおよびこじわを処置し、および/または皮膚および/または皮下弛緩に抗し、および/または皮膚の輝きを回復させるための局所用組成物。 【請求項2】 デヒドロエピアンドロステロン硫酸塩を含有することを特徴とする、皮膚の微小な起伏の弛緩および/または虚脱、皮膚および/または皮下弛緩を処置し、および/または皮膚を引き締め、および/または皮膚構造を強化するための局所用組成物。 【請求項3】 アルファ−ヒドロキシ酸類、ベータ−ヒドロキシ酸類、アルファ−ケト酸類、ベータ−ケト酸類、レチノイド類、過酸化ベンゾイル類および抗フリーラジカル剤類から選択される、少なくとも1つの活性剤を、さらに含有してなることを特徴とする請求項1または2に記載の組成物。 【請求項4】 天然および合成、発情性、プロゲステロン様およびアンドロゲン様のホルモン類から選択される、少なくとも1つのホルモンを、さらに含有してなることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の組成物。 【請求項5】 デヒドロエピアンドロステロン硫酸塩を含有する化粧品用組成物を皮膚に適用して、しわおよび/またはこじわ、および/または皮膚および/または皮下弛緩の美容処理を行い、および/または皮膚の輝きを回復させる美容方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、内因性および/または外因性の加齢のある種の徴候を処置することを意図した、局所適用用の皮膚病用または化粧品用組成物への、デヒドロエピアンドロステロン硫酸塩、省略してS−DHEAの名称で知られる、デヒドロイソアンドロステロン=3−硫酸ナトリウムの使用に関する。 【0002】 【従来の技術および発明が解決しようとする課題】皮膚の加齢は、内因子および外因子が、皮膚へ影響することにより生じる。臨床的な加齢の徴候とは、しわおよびこじわが現れる、皮膚組織および皮下組織が弛緩する、皮膚の弾力性が喪失する、皮膚構造が無緊張になり、皮膚の輝きが鈍くなり、喪失してしまい、黄変してくる、といったことに現れている。生涯、日光にさらされ続ける皮膚領域、本質的に、顔、ネックライン、手および前腕においては、色素沈着痕、毛細管拡張症および弾力線維症が、しばしば観察される。 【0003】これらの徴候の中には、特に、内因的または生理的な加齢、すなわち、年齢に関連しているものもあるし、また、特定の外因的な加齢、すなわち、一般に、環境に起因する加齢に関連しているものもある。これは、日光、光、または他の発光にさらされるための、光による加齢に関係している。 【0004】内因的または生理的な加齢による皮膚の変化は、内因子を含む、発生学的にプログラムされた老化の結果によるものである。この内因的な加齢は、特に、皮膚細胞の再生速度が低下することに起因する。組織学的に、皮膚は、表皮および皮膚とも、全体的により薄く構成されている。真皮の繊維質の高分子(エラスチンおよびコラーゲン)密度が減少する。これに対し、外因的な加齢は、組織学的な変化、例えば、真皮上への弾性物質の過度の蓄積、およびコラーゲン繊維の変性を引き起こすものである。 【0005】本発明は、本質的に、しわおよびこじわ、皮膚組織および皮下組織の弛緩、および皮膚の輝きに関する。皮膚組織および皮下組織の弛緩は、皮膚構造の緊張状態が欠如し、皮膚の微小な起伏が弛緩し、皮膚の引き締まりが低減し、全体的に皮膚がたるんでくるといったことに現れる。 【0006】皮膚のしわおよびこじわを処置するか、または皮膚組織を引き締めるものとされる、非常に多くの組成物類が知られている;しかしながら、これらの組成物類は不完全で、このような形態学的な傷害を一時的に処置するものしか提供されていなかった。よって、しわおよびこじわの処置、ならびに皮膚組織の引き締めを効果的に行うことができる、局所適用用の組成物が必要とされている。さらに、本発明は、より若い皮膚と比較できる程の輝きを、老化した皮膚に付与することを可能にするものである。 【0007】 【課題を解決するための手段および発明の実施の形態】よって、本発明の主題は、デヒドロエピアンドロステロン硫酸塩を使用する、しわおよびこじわを処置し、および/または皮膚および皮下弛緩に抗し、および/または皮膚の輝きを回復させるための局所用組成物にある。 【0008】特に、本発明は、デヒドロエピアンドロステロン硫酸塩を使用する、皮膚の微小な起伏の弛緩および/またはたるみ(または虚脱)、皮膚および/または皮下弛緩を処置し、および/または皮膚を引き締め、および/または皮膚構造を強化するための局所用組成物に関する。 【0009】本発明の他の主題は、デヒドロエピアンドロステロン硫酸塩を含有する化粧品用組成物を皮膚に適用することからなる、皮膚の引き締め、および/または皮膚の輝きを回復させることを目的とした、皮膚および/または皮下弛緩、および/またはしわおよび/またはこじわの美容処理方法にある。 【0010】組成物は、化粧品的または皮膚化学的に許容可能な媒体、すなわち、皮膚組織を融和性のあるものを含有する。よって、組成物は、ヒトのボディ全体に、適用することができる。 【0011】S−DHEAは、例えば、組成物の全重量に対して、0.00001%〜5%、好ましくは0.0001%〜1%、さらに好ましくは0.001〜0.5%の量で使用される。 【0012】本発明で使用可能な組成物類は、全て、従来より、局所適用として使用される薬剤の形態、特に、水性、水性−アルコールまたは油性の溶液類、ローションまたは漿液型の分散液類、無水または親油性のゲル類、水相に脂肪相(O/W)を、またはその逆(W/O)を分散させる、または懸濁させる、または均一に乳化させることによって得られるミルク型の、液体または半液体のコンシステンシーのエマルション類、クリームまたはゲル型の、半固体または固体のコンシステンシーのエマルション類、またはイオンおよび/または非イオン型の小胞分散体類、微小粒子類、マイクロカプセル類、またはマイクロエマルション類の形態とすることができる。これらの組成物類は、通常の方法で調製される。 【0013】本発明の組成物がエマルションである場合、脂肪相の割合は、組成物の全重量に対して、5%〜80%、好ましくは5%〜50%である。エマルション形態の組成物に使用される油類、乳化剤類、共乳化剤(coemulsifier)類は、従来より、化粧品または皮膚化学の分野で使用されているものから選択される。乳化剤および共乳化剤は、組成物の全重量に対して、0.3%〜30%、好ましくは0.5%〜20%の範囲内の割合で、組成物中に存在する。また、エマルションは脂質小胞体類を含有してもよい。 【0014】本発明の組成物が油性の溶液またはゲルである場合、脂肪相は、組成物の全重量に対して、90%より多くてもよい。 【0015】また、公知の方法にて、本発明の化粧品用または皮膚病用の組成物は、化粧品、製薬または皮膚化学の分野で共通のアジュバント類、例えば、親水性または親油性のゲル化剤類、親水性または親油性の活性剤類、保存剤類、酸化防止剤類、溶媒類、香料類、フィラー類、サンスクリーン剤類、殺菌剤類、脱臭剤類および染料類を含有してもよい。これらの種々のアジュバント類の量は、考慮される分野において従来より使用されている量、例えば、組成物の全重量に対して、0.01%〜10%である。性質により、これらのアジュバント類は、脂肪相、水相、および/または脂質小球体類に導入することができる。 【0016】本発明で使用可能な油類としては、鉱物性油類[流動ワセリン]、植物性油類[カリテバター(karite butter)の液状留分、ヒマワリ油]、動物性油類[ペルヒドロスクワレン]、合成油類[プルセリン(purcellin)油]、シリコーン油類[シクロメチコーン]、およびフッ化油類[ペルフルオロポリエーテル類]を挙げることができる。また、脂肪アルコール類、脂肪酸類[ステアリン酸]およびロウ類[パラフィンロウ、カルナウバロウおよびミツロウ]を、脂肪類として使用してもよい。 【0017】本発明で使用可能な乳化剤類としては、例えば、ステアリン酸グリセリル、ポリソルバート(polysorbate)60、ガッテフォセ(Gattefosse)社からテフォース(Tefose;登録商標)63の名称で販売されているPEG−6/PEG−32/ステアリン酸グリコールの混合物を挙げることができる。 【0018】本発明で使用可能な溶媒類としては、低級アルコール類、特に、エタノールおよびイソプロパノール、プロピレングリコールを挙げることができる。 【0019】親水性のゲル化剤類としては、カルボキシビニルポリマー類(カーボマー:carbomer)、アクリルコポリマー類、例えば、アクリラート/アルキルアクリラートのコポリマー類、ポリアクリルアミド類、多糖類、例えば、ヒドロキシプロピルセルロース、天然ゴム類およびクレー類を挙げることができ、親油性のゲル化剤類としては、変性クレー類、例えば、ベントーン類、脂肪酸の金属塩類、例えば、ステアリン酸アルミニウム類、および疎水性シリカ、またはエチルセルロースおよびポリエチレンを挙げることができる。 【0020】しわおよびこじわの処置、および/または皮膚および皮下弛緩に抗する、および/または皮膚の輝きを向上させる目的で本発明に使用される親水性または親油性の活性剤類としては、例えば、レチノイド類(レチノールおよびそれのエステル類、レチナール、レチン酸およびその誘導体類、レチノイド類、特に、仏国特許公開第2570377号、欧州特許公開第199636号、欧州特許公開第325540号および欧州特許公開第402072号に記載されているもの)、α−ヒドロキシ酸類(グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸およびマンデル酸)、β−ヒドロキシ酸類(サリチル酸およびその誘導体類、特にアルキル化誘導体類)、α−ケト酸類、β−ケト酸類、過酸化物類、例えば、過酸化ベンゾイル、ビタミン類、特に、ビタミンEおよびF、抗ラジカル剤類、例えば、スーパーオキシドジスムターゼ、セレン、亜鉛およびベータ−カロチン類を挙げることができる。 【0021】また、組成物は、S−DHEA以外のホルモン類を含有してもよく、このようなものとしては、天然または合成、および、発情性、プロゲステロン様、またはアンドロゲン様のもの、例えば、プロゲステロン、テストステロン、無水のエストラジオール、ブロパーエストロール(broparoestrol)、エストロン、酢酸プレグネノロン、プレグネノロン、17−ベータ−ヒドロキシプロゲステロン、プロピオン酸テストステロン、アンドロステンジオン、およびアンドロスタンジオールを挙げることができる。 【0022】 【実施例】以下に本発明の実施例を例証する。これらの実施例において表示されている割合は、重量%である。 【0023】 実施例1:皮膚組織の弛緩に抗するためのクリーム(水中油型エマルション)Na S−DHEA 0.05ステアリン酸グリセリル 2.00ポリソルバート60 1.00[ICI社から販売されているトゥイーン(Tween)60] ステアリン酸 1.40トリエタノールアミン 0.70カーボマー 0.40トウモロコシ胚芽油 12.00ヒマワリ油 10.00酸化防止剤 0.05香料 0.50保存剤 0.30水 全体を100%とする量【0024】 実施例2:顔のしわの手入れ用クリーム(水中油型エマルション)Na S−DHEA 0.10ステアリン酸グリセリル 2.00ポリソルバート60 1.00[ICI社から販売されているトゥイーン60] ステアリン酸 1.405−n−オクタノイルサリチル酸 0.50トリエタノールアミン 0.70カーボマー 0.40ヒマワリ油 12.00シリコーン油 12.00酸化防止剤 0.05香料 0.50保存剤 0.30水 全体を100%とする量【0025】 実施例3:老化した皮膚の輝きを回復させるためのクリームNa S−DHEA 0.03エストロン 0.005エストラジオール 0.005酢酸プレグネノロン 0.01硬化ヒマシ油 12.00ヒマワリ油 8.00ポリソルバート60 1.00ステアリン酸グリセリル 2.00カーボマー 0.40トリエタノールアミン 0.70酸化防止剤 0.05香料 0.05保存剤 0.30水 全体を100%とする量 |
| 【出願人】 |
【識別番号】391023932 【氏名又は名称】ロレアル 【氏名又は名称原語表記】LOREAL
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| 【出願日】 |
平成8年1月24日(1996.1.24) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100064908 【弁理士】 【氏名又は名称】志賀 正武 (外9名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−1415(P2000−1415A) |
| 【公開日】 |
平成12年1月7日(2000.1.7) |
| 【出願番号】 |
特願平11−160157 |
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