| 【発明の名称】 |
点滴用容器 |
| 【発明者】 |
【氏名】児玉 欣一
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| 【要約】 |
【課題】灌注器における点滴注射においては、該灌注器内の点滴液の残量が把握しにくく、看護婦などによる監視が煩わしいという問題があった。
【解決手段】点滴注射に利用する容器本体の内部に、浮きを設ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 点滴注射に用いられる輸液や血液製剤を収納するための容器であって、容器本体の内部に浮きを設けたことを特徴とする点滴用容器。 【請求項2】 浮きは、蛍光作用を有するものである請求項1記載の点滴用容器。 【請求項3】 浮きは、容器本体と同じ材質で形成したものである請求項1記載の点滴用容器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、点滴注射における輸液等を収納するボトルやバッグの改良に関するものである。 【0002】 【従来の技術】点滴は、栄養分の補給などの輸液や輸血を行うため、これらを収納したボトルやバッグを高所に置いて滴下させ、チューブに接続した注射針によって静脈内に注入する方法として広く利用されている。ボトルやバッグなどの点滴用容器は、プラスチックやガラスなどで形成した容器であり、これに栄養剤などの輸液や血液製剤(以下「点滴液」という)が充填される。開口部は、ゴムやプラスチック製の栓で封止され、これに針などを刺してチューブと接続する。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】従来より、点滴注射は長時間かけて点滴液を注入する手段として利用するものであるものの、点滴液の残量が把握しにくい問題を有していた。点滴用容器は通常透明であり、残量が分かりやすくしているものの、点滴液も透明の液体の場合が多く、確認しにくいのが現状であった。特に、太陽光や蛍光灯などの光の反射によって全く判別できないこともあった。このため、看護婦などが度々近くに来て確認する必要があり、手間がかかるのみならず残量の確認を怠りやすくなる欠点があった。また、この問題は点滴注射を受けている患者にも言えることであり、残量が分かりにくいことによる、不安感や緊張感を与えてしまう要因となっていた。 【0004】 【課題を解決するための手段】そこで、本発明者は上記問題に鑑み鋭意研究の結果、本発明を成し得たものであり、その特徴とするところは、点滴注射に用いられる輸液や血液製剤を収納するための容器であって、容器本体の内部に浮きを設けたことにある。 【0005】ここで、本明細書中でいう「容器本体」とは、従来より利用されていたいわゆる灌注器としての機能を備えた容器のことであって、材質や構造については、特に限定するものではない。ただ、後述する内部に設けた浮きの位置が外から認識できるような、透明や半透明にする必要がある。 【0006】「浮き」とは、容器本体の内部に設けるものであって、該容器本体に充填される点滴液に浮遊するものをいう。この浮きは、点滴液の残量が明確に把握できるようにすることを目的とするものであるため、着色されたものを利用するのが好ましい。 【0007】浮きとしては、例えば板状、球状、パイプなどのものを単体若しくは複数利用する他、粒状のものを多数入れるようにしてもよい。浮きの材質は、特に限定するものではないが充填される点滴液に反応しないようにする必要がある。一般的に、プラスチック製の点滴用容器としては、例えばポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体などが利用されており、浮きもこれらと同じ材質のもので形成すれば問題なく使用することができる。 【0008】また、浮きに蛍光作用を付与させれば夜間でも点滴液の残量の把握が容易になる利点がある。蛍光作用を付与する手段としては、例えば蛍光塗料の塗着や、蛍光物質の付着などの方法によって行う。このように、蛍光作用を付与させたり、着色する場合には、上述したようなプラスチック材料で全体を覆えば、点滴液に影響を与えないように保護することができる。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す発明の実施の形態に基づいて詳細に説明する。 【0010】図1は本発明に係る点滴用容器1の実施の形態の一例を示すもので、容器本体2の内部に浮き3を入れたものである。本例に示す浮き3は、プラスチック製の板状のものであり、これが該容器本体2に充填した点滴液4に浮遊することによって、該点滴液4の残量が極めて把握しやすくなる。 【0011】図2(a)(b)は、浮き3の実施の形態の他の例を示すもので、直径φ20mmの球状の浮き3を輸液用バッグである容器本体2に入れたものである。このような球状の浮き3を利用すれば、目線位置がどのような位置にあっても、容器本体2に対する浮き3の位置が明瞭に把握することができる。従って、点滴を受けている患者自身のように寝ている者からも点滴液4の残量が判りやすくなり、安心感を付与させる効果がある。 【0012】浮き3としては、点滴液4に浮くものであれば特に限定しないが、図3の(a)のようなパイプ状のものでもよい。また、浮き3の内部は中実構造の他、同図(b)のようにゴムボールのような中空構造のものでもよい。 【0013】図4は浮き3の実施の形態のさらに他の例を示すもので、着色した浮き3の全面をポリ塩化ビニルで被覆したものである。浮き3を塗料や顔料などで着色した場合、着色剤が点滴液4と反応する恐れを防止するためである。被覆する材料としては、前述したようにポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体など容器本体2の材質と同じ材質とするのが、安全上好ましい。 【0014】図5は、浮き3の実施の形態のさらに他の例を示すもので、蛍光塗料を塗着することによって、夜間など室内が暗い状態でも浮き3の位置が認識できるようにしたものである。本例の浮き3は全体を容器本体2と同じ材質である透明のポリエチレンで被覆したもので、蛍光塗料が点滴液4に影響を及ぼすことなく保護させることができる。 【0015】 【発明の効果】以上のように本発明に係る点滴用容器は、点滴注射に利用するための容器であって、容器本体の内部に浮きを設けたことにより、極めて簡単な構造でしかも安価に点滴液の残量を把握することが可能となり、看護婦などの介護者のチェックが確実に行えると共に、労力を著しく軽減することができる。 【0016】また、浮きに蛍光作用を付与させれば夜間などにおける点滴のチェックがより簡単に行うことができる。さらに、浮き全体を安全性の高い材料、特に容器本体と同じ材質のプラスチックで被覆させれば、従来の点滴容器と全く同じ条件で利用することが可能となる。この場合、着色したり蛍光作用のある浮きでも何ら問題なく利用できるなど、実用上極めて有益な効果を有するものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】599032095 【氏名又は名称】児玉 欣一
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| 【出願日】 |
平成11年3月9日(1999.3.9) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080724 【弁理士】 【氏名又は名称】永田 久喜
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| 【公開番号】 |
特開2000−254207(P2000−254207A) |
| 【公開日】 |
平成12年9月19日(2000.9.19) |
| 【出願番号】 |
特願平11−61479 |
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