| 【発明の名称】 |
カセット収納機構 |
| 【発明者】 |
【氏名】太田 幸雄
【氏名】阿久津 直司
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| 【要約】 |
【課題】電気的ノイズの漏洩を減少させたカセットの固定動作を容易にするカセット収納機構を提供する。
【解決手段】カセット51を取り外し自在に搭載するカセットホルダ44と、本体装置に収納自在な摺動部材に設けられたトレイ5と、トレイ5に設けられ、トレイ5が本体装置から引き出される前にカセットホルダ44を下降させてカセット51を本体装置から引き離し、トレイ5を本体装置に押し入れるとカセットホルダ44を上昇させてカセット51を本体装置に当接させるカセットホルダリフト機構とを具備する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 取り外し自在にカセットを本体装置に収納するカセット収納機構において、カセットを取り外し自在に搭載するカセットホルダと、本体装置に収納自在な摺動部材に設けられたトレイと、トレイに設けられ、トレイが本体装置から引き出される前にカセットホルダを下降させてカセットを本体装置から引き離し、トレイを本体装置に押し入れるとカセットホルダを上昇させてカセットを本体装置に当接させるカセットホルダリフト機構とを具備したことを特徴とするカセット収納機構。 【請求項2】 上記カセットホルダは、カセットを浮き上がる方向に付勢する付勢部材とカセットが浮き上がるのを防止するフック部とを有し、上記カセットの開口部を開けたままカセットホルダに押し込むとフック部に係止し、開口部を蓋により閉じて押し込むとフック部から外れて付勢部材により浮き上がる請求項1記載のカセット収納機構。 【請求項3】 上記カセットは導電性材料で構成し、カセット収納機構が本体装置に押し入れられた際には、カセットと本体装置の構造部材との間に電気的導通を確保するようにした請求項1記載のカセット収納機構。 【請求項4】 上記カセットは、カセット本体を非導電性材料で構成し、金属箔材料で構成した内容器を具備した請求項1記載のカセット収納機構。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は取り外し自在にカセットを本体装置に収納するカセット収納機構に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、取り外し自在にカセットを本体装置に収納するカセット収納機構を用いた装置が種々開発されてきている。例えば、登録実用新案第3014221号公報に開示された注射針ディスポ−ザもその一つである。 【0003】その公報に開示された注射針ディスポ−ザによれば、アルミコーティングを施した紙パックで溶屑容器(以後カセットと記す)を構成し、ア−モンド状のカセットを注射針ディスポ−ザに装填し、押圧/解除機構により長手方向を押圧して弾性的に変形させることにより短手方向に拡張させて蓋部中央に溶屑の開口を生じさせるとともに固定し、注射針の溶屑を収納した後、押圧力を解除してカセットを元の状態に復帰させて取り外す機構(以後カセット収納機構と記す)を使用している。 【0004】この装置では、使用済み注射針によって回路を短絡させることで、注射針に大電流を流し、この通電に伴って生じる熱によって注射針を溶断し、その溶屑をカセットに収納している。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】従来のカセット収納機構にあっては、カセットを装填する際に、カセットの固定、あるいは開口の開閉のために、カセットを装置内の処理室に入れ、カセットを短手方向に拡張させる押圧/解除機構の操作が必要という煩わしさがある。この際、カセットの両端が押圧/解除機構の押圧方向に対してずれていると、滑って両端に押圧力が加わらず短手方向に拡張せず、再度セットのやり直しをしなければならないという問題点があった。 【0006】また、カセットに注射針等の溶屑を収納する際に、溶屑が火花となってカセット内に飛び散る。その際に、電気的ノイズが多量に放射されるという問題があった。 【0007】本発明は電気的ノイズの漏洩を減少させたカセットの固定動作を容易にするカセット収納機構を提供する。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために本発明のカセット収納機構においては、カセットを取り外し自在に搭載するカセットホルダと、本体装置に収納自在な摺動部材に設けられたトレイと、トレイに設けられ、トレイが本体装置から引き出される前にカセットホルダを下降させてカセットを本体装置から引き離し、トレイを本体装置に押し入れるとカセットホルダを上昇させてカセットを本体装置に当接させるカセットホルダリフト機構とを具備する。 【0009】また、カセットが本体装置に当接した際には、カセットと本体装置の構造部材との間に電気的導通を確保するようにカセットを導電性材料で構成する。 【0010】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。尚、各図面に共通な要素には同一符号を付す。 【0011】図2は実施の形態による注射針溶断器の外観斜視図である。注射針溶断器1は、その上側部分がプラスチック製のアッパーカバー2によって、また、その下側部分がアルミダイキャスト製のミドルカバー3によって覆われている。 【0012】アッパーカバー2の上面には、取手2aがアッパーカバー2と一体に形成されている。また、その横には、後述するバッテリの状態を表示するLED表示窓7が設けられている。さらに、その横(正面側)には、円形の開口部が設けられており、注射針挿入口4aを備えたフロート4が露出している。 【0013】一方、ミドルカバー3の右側面下部には、メインスイッチ6が設置されている。また、その横には、端子挿入口8が設けられている。さらに、正面下部にはカセット収納機構を構成するトレイ5が配置されている。 【0014】図3、図4は注射針溶断器の主要部を示す斜視図(1)、(2)である。なお、図3は図2で示したアッパーカバー2及びミドルカバー3をはずした状態の左側面の斜視図であり、図4は右側面の斜視図である。図5は図2に示した注射針溶断器の透視図である。 【0015】注射針溶断器1は、その内部に、トレイ5、バッテリ10、フロートガイドアッセンブリ11、ローラ電極アッセンブリ12、エアーポンプ13、コントローラ基板14、モータアッセンブリ15を備えている。これらは、ベースフレーム9、メインブラケット17等に取り付けられている。 【0016】注射針溶断器1の最下部には、この装置のすべてを支えるベースフレーム9が配置されている。ベースフレーム9の略中央にはその平板面を前後方向に向けた状態でメインブラケット17が立設されている。なお、ベースフレーム9及びメインブラケット17は、導電性を備えている。 【0017】メインブラケット17の中段位置には、注射針を溶断するローラ電極アッセンブリ12が取り付けられている。ローラ電極アッセンブリ12の右側には、図4に示すように、ローラ電極アッセンブリ12を駆動するモータアッセンブリ15がメインブラケット17によって支えられるように配置されている。 【0018】ローラ電極アッセンブリ12の上方には、注射針挿入口4aから挿入される注射針をローラ電極アッセンブリ12に案内するフロートガイドアッセンブリ11が配置されている。フロートガイドアッセンブリ11も、サポートブラケット33を介してメインブラケット17により支えられている。上述したフロート4は、フロートガイドアッセンブリ11の上部に設けられている。 【0019】ローラ電極アッセンブリ12の下方には、図5に示すように、溶断した注射針を溶屑として収容するカセット51を収容するトレイ5が設置されている。トレイ5の右側には、図4に示すように、メインスイッチ6が配置され、トレイ5の左側には、図3に示すように、カセット51から空気を吸引するエアーポンプ13が配置されている。 【0020】上述したフロートガイドアッセンブリ11と、ローラ電極アッセンブリ12と、トレイ5に収容されたカセット51とは、単に互いに上下方向に積み重なるように接続配置されているだけでなく、それぞれの内部空間は、図5に示すように、互いに気密を保って連通されている。したがって、エアーポンプ13は、この連通した空間全体の空気をカセット51の排気口に結合する吸引キャップ53を介して吸引できるようになっている。但し、ここで言う「気密」とは、これらの接続部から臭気がこの内部空間の外に漏れてしまうのを防止できる程度のもので十分である。 【0021】ベースフレーム9のメインブラケット17よりも後部側には、図4に示すように、注射針溶断器1の全体を制御するコントロール基板14と、バッテリ10とが共に立てて配置されている。 【0022】コントロール基板14の上端には、バッテリ10の状態を示すLEDランプ14aが配置されており、その光はLEDレンズ16を通じて、図2に示したLED表示窓7に導かれるようになっている。 【0023】また、コントロール基板14の下部右端にはバッテリ10の充電用アダプタの端子を挿入するソケット14bが設けられており、図2に示したアダプタの端子挿入口8に対応している。 【0024】次に上述した各部を詳細に説明する。図6はローラ電極アッセンブリの詳細な構成を示す説明図、図7は注射針とロ−ラ電極との関係を示す説明図である。 【0025】ローラ電極アッセンブリ12は注射針を溶断するものであり、図6に示すように、電極フレーム12a、第1のローラ電極18、第2のローラ電極19、ブラシアッセンブリ20、電極ブラケット21等を主要構成部材として構成されている。 【0026】電極フレーム12aは、非導電性であり、その中央にはコの字型で導電性を有する電極ブラケット21が配置されている。電極ブラケット21には、非導電性の左右一対の第1のブッシュ22を介して第1のローラ電極18が、また、同様に非導電性の左右一対の第2のブッシュ23を介して第2のローラ電極19が回動自在な状態で軸支されている。 【0027】第1のローラ電極18の一端側にはモ−タギヤ15cと噛み合ったギヤ27と、ブラシアッセンブリ20のブラシ25aに接触した電極18aとが固着してあり、他端側にはギヤ28が固着してある。第2のローラ電極19の他端側にはギヤ28と噛み合ったギヤ29と、ブラシアッセンブリ20のブラシ25aに接触した電極19aとが固着してある。 【0028】モ−タギヤ15cを回転駆動するモ−タ15bはモ−タブラケット15aを介してメインブラケット17に固着してある。 【0029】第1のローラ電極18と第2のローラ電極19との間にはブラシアッセンブリ20から電圧が印加されており、図7に示すように、両者の間をフロートガイドアッセンブリ11によって矢印B方向も案内された注射針510により短絡させることで、この短絡時に発生した熱によって、注射針510を溶断する。従って、電極フレーム12aの電極ブラケット21及び電極プレート24によって囲まれた領域には、図5に示すように、落下してくる注射針の溶屑を通す排出穴12bが設けられている。 【0030】また、図6に示すように、電極フレーム12aの下側には、導電性材料から成るアースプレート100が電極フレーム12aの下面に密着して取り付けられ、後端壁100aがメインブラケット17に結合しており、電気的導通が保たれている。アースプレート100には開口100bが開けられていて、図5に示すように、電極フレーム12aの排出穴12bに対向している。 【0031】次に、フロートガイドアッセンブリ11について図5を用いて説明する。フロートガイドアッセンブリ11は、処理対象となる注射針510を挿入されてこれを上述したローラ電極アッセンブリ12に案内するものであり、ローラ電極アッセンブリ12の上部に配設されている。 【0032】フロートガイドアッセンブリ11はフロートガイド32、フロート4、圧縮スプリング34、フロート検出機構35等を備えて構成されている。また、これらを支えるサポートブラケット33、スイッチブラケット36等を備えている。 【0033】次にトレイ5について図1、図8〜図12を用いて説明する。図1はトレイを引き出した状態を示す斜視図、図8は破断部を含むトレイの正面図、図9は引き出し前のトレイ引き出し構造を示す側面図、図10は引き出し後のトレイ引き出し構造を示す側面図である。図11は引き出し前のトレイを斜め後方から見た様子を示す斜視図、図12は引き出し後のトレイを斜め後方から見た様子を示す斜視図である。 【0034】トレイ5は上述したようにカセット51を装填するものであり、図1に示すように、装置本体から引き出し可能に構成されている。カセット51はトレイ5が装置本体に押し込まれると、上方に移動させられてローラ電極アッセンブリ12に密着し、両者の内部空間が隙間なく連通するようになっている。以下においては、トレイ5の引き出し構造と、トレイ5の構造及びカセット51を移動させる機構とに分けて説明する。 【0035】まず、トレイ5の引き出し構造を説明する。トレイ5の引き出し構造は、図8に示すように、ガイドプレート41とスライドブラケット40とトレイフレーム39とが互いに矢印C−D方向にスライド自在に連結されている。 【0036】ガイドプレート41は、図12に示すように、トレイ5の引き出し方向に長い略板状の部材であり、一対の段付き円筒座41aによって、図8に示すように、ベースフレーム9に固定される。 【0037】スライドブラケット40は引き出し方向に長い板状の部材であり、図8に示すように、その左右端部がコの字形に成形されている。また、図12に破線で示すように、その幅方向における中央部には矢印C−D方向に延在する小判型長穴40aが形成されており、段付き円筒座41aによりベースフレーム9とガイドプレート41との間にスライド可能に取り付けられている。 【0038】トレイフレーム39は、図8に示すように、側壁39c及び39dの下部に脚部39e及び39fが外側に対称に突出して設けられており、スライドブラケット40のコの字型に形成された部分にスライド可能に連結されている。 【0039】また、スライドブラケット40はディテントスプリング42とL型ストッパ43とを左右一対に備えている。L型ストッパ43はトレイ5が引き出され過ぎてスライドブラケット40から外れるのを防止するものである。L型ストッパ43は、その先端がスライドブラケット40の開口部を通して上方へ突出されており、図10に示すように、トレイ5の後端に設けられた後端壁39rと当たることでトレイ5の引き出し量を規制する構成となっている。 【0040】ディテントスプリング42はスライドブラケット40とトレイ5との一体性を高めることで、スライドブラケット40に対して引き出された状態にあるトレイ5を押し込む際に、スライドブラケット40がトレイ5とともに押し込まれるようにするものである。 【0041】ディテントスプリング42のアーム上先端部42aは、図8に示すように、トレイフレーム39の底面に当接している。従って、トレイ5を押し込もうとする力がディテントスプリング42の力を超えるまでは、トレイ5はスライドブラケット40に対してスライドしない。この間は、もっぱらスライドブラケット40がガイドプレート41に対してスライドすることになる。 【0042】図13はトレイの斜視図、図14はカセットホルダの斜視図、図15はカセットホルダが上昇している状態を示すトレイの右側面透視図、図16はカセットホルダが下降している状態を示すトレイ5の右側面透視図である。 【0043】トレイ5は、図13に示すように、カセットホルダ44とプルダウンアーム45とロックアーム48とを主要構成部品としてトレイフレーム39に組み込まれている。トレイフレーム39の前面壁39aには操作開口39bが形成され、トレイフレーム39の後部には、カセットホルダ44が配設されている。 【0044】カセットホルダ44は、図14に示すように、前側壁44a、左側壁44b、右側壁44d、後側壁44cと、底板44eと、前側壁44aの上端から水平方向前方に伸張した隔壁44fとを備えて構成されている。左側壁44b、右側壁44dの上方前方には、一対のフック部44g及び44hが形成されている。 【0045】また、カセットホルダ44の底板44e上には、上方に山形に成形されたリーフスプリング70が配設されている。リーフスプリング70は両端の突出部70a、70bがカセットホルダ44の左側壁44b、右側壁44dにそれぞれ設けられた角穴44i、44jに係合して位置規制されている。 【0046】また、カセットホルダ44の左側壁44b、右側壁44dにはロックアーム48に係合する角穴44k、44mが設けてある。 【0047】プルダウンアーム45及びロックアーム48は、カセットホルダ44に装着されるカセット51を上下方向に移動させる機構の一部を構成している。また、ロックアーム48は下方に移動されたカセット51が上がるのを防止する機構の一部を構成している。 【0048】プルダウンアーム45は、図15に示すように、クランク状に曲がった取手部45aと、左右対称形にトレイフレーム39に跨るように曲がって後方に伸張した左右対称な左側板45b(図示せず)、右側板45cを備えている。以後、図示している右側板45cに関する符号で説明するが、左側板45bにも対称に同じものが備えられている。 【0049】右側板45cの前部領域には水平溝形穴45dが形成されている。また、その後部領域には溝カム45eが形成されている。 【0050】溝カム45eは水平溝形穴45dと平行な溝穴45fを有し、カム面は平行な水平面45g、45hと、水平面45g、45hを繋ぐ斜め前方に上昇する傾斜面45iとからなる。 【0051】また、右側板45cの中央部にはスプリング穴45jが設けられている。 【0052】水平溝形穴45dには、ポスト39eが摺動可能に係合されている。同様に、溝形穴45eには、39fが摺動可能に係合されている。なお、ポスト39e、39fはトレイフレーム39の側壁39cに一体に形成されている。 【0053】トレイフレーム39の側壁39cには、図16に示すように、案内用の垂直角穴39gが設けられてあり、プルダウンアーム45の溝カム45eとともに、カセットホルダ44の側壁44dに固着されたショルダカラー47のカラー部47aに摺動可能な状態で取り付けられている。 【0054】ロックアーム48は、図16に示すように、左右対称な左アーム部48a(図示せず)及び48bと、この両アーム部を繋ぐフック部48cとを備えている。以後、図示している右アーム部48bに関する符号で説明するが、左アーム部48aにも対称に同じものが備えられている。 【0055】右アーム部48bの先端には、内側にL状に曲がったサブアーム部48dと、スプリング穴48eとが形成されている。トレイフレーム39の側壁39cには、ポスト39hが一体に形成されている。 【0056】右アーム部48bには、支軸穴48fが設けてあり、ポスト39hに回動可能な状態で係合している。 【0057】トレイフレーム39の側壁39c及び39dには、図16に示すように、開口39iが設けられてあり、サブアーム部48dの先端が、図14に示したカセットホルダ44の側壁44dに設けられた角穴44mに上下方向の「あそび」がない状態で係合されている。 【0058】プルダウンアーム45のスプリング穴45jと、ロックアーム48のスプリング穴48eとの間には、バイアススプリング50が掛けられている。プルダウンアーム45はバイアススプリング50の力により矢印D方向に引張られ、図15に示すように、水平溝形穴45dがポスト39eに当接している。 【0059】一方、ロックアーム48はバイアススプリング50により時計方向に付勢されており、フック部48cがガイドプレート41の後端部に掛かっている。また、カセットホルダ44は、サブアーム部48dによって、最上位まで押し上げられている。 【0060】図17はカセットの斜視図、図18は図17に示したカセットのG−G断面矢視図、図19は蓋を閉めたカセットの斜視図である。カセット51は、プラスチック製で、容器部51aと蓋51bとが一体に成形され、容器部51aと蓋51bとはフィルム状のヒンジ51cで繋がっている。 【0061】容器部51aは隔壁51d〜51gによって区画された、溶屑が落下する開口51hを有する溶屑容器51iとフィルタ室51jとを備えている。隔壁51e、51gには左右に張り出した鍔部51q、51rが一体に形成してある。 【0062】溶屑容器51iとフィルタ室51jとは、図18に示すように、隔壁51gの所定の高さ位置に設けられた通風口51kを通じて連通している。また、蓋51bには、図17に示すように、フック51mが形成され、フック51mと対向する容器部51aには係止穴51nが設けられている。したがって、蓋51bを閉めて、さらに、蓋51bを押し込むとフック51mが係止穴51nに落ち込み、蓋51bがロックされるようになっている。 【0063】フィルタ室51j内には、消臭用フィルタ52が収容されている。そして、このフィルタ室51j内における消臭用フィルタ52の前後には、第1の空気室52aと第2の空気室52bとが形成されている。このうち第2の空気室52bには排気口52cが設けられている。 【0064】蓋51bの外側面には、図19に示すような指掛け用突起51pが形成されている。 【0065】図20はカセットに装填される内容器を示す斜視図、図21は内容器の展開図である。内容器53は、プラスチック製の薄厚シートと金属箔との二層から成るシート材で構成され、図21に示す展開形状から一点鎖線部分で折り曲げて成形したものであり、内容器53の内側が金属箔になっている。側壁53b〜53eの上端には、鍔部53fが形成されており、側壁53cには所定位置に開口53aが設けてある。 【0066】図22は内容器を装填したカセットの斜視図、図23は図22に示したカセットのH−H断面矢視図である。カセット51の溶屑容器51iに内容器53を挿入し、内容器53の鍔部53fがカセット51の隔壁51d〜51gの上端に当接した状態で、内容器53の底部がカセット51の底板部に達している。同時に、カセット51の通風口51kに内容器53の開口53aが対向している。 【0067】なお、本実施形態では、内容器53がシート材を折り曲げて作られているが、金属箔材料を深絞りした形態としてもよい。また、カセット本体を導電性材料で構成してもよい。 【0068】次に動作について説明する。先ず、トレイ5の押し込み及び引き出し動作と、これに伴うカセット51の上下への移動動作について説明する。 【0069】先ず、図2に示したトレイ5の操作口39bより手を入れて、図15に示したプルダウンアーム45の取手45aに指を掛け、掌をトレイフレーム39の前面壁39aに掛け、握るようにしてプルダウンアーム45を矢印C方向に引く。 【0070】プルダウンアーム45の移動に伴い、図16に示すように、溝カム45eの斜面45iによって、ショルダカラー47が押し下げられる。これに伴って、カセットホルダ44も水平を保ちながら下降する。 【0071】カセットホルダ44が下降すると、ロックアーム48がポスト39hを中心に反時計方向に回転する。その結果、フック部48cの下端がガイドプレート41の上面より上方に位置することとなり、ロックが解除される。 【0072】プルダウンアーム45を握ったままさらにトレイ5を矢印C方向に引くと、トレイ5及びスライドブラケット40が引き出される。この場合、図9に示すように、ディテントスプリング42の押圧力が作用しているため、トレイ5とスライドブラケット40とは一体に引き出されている。 【0073】なお、プルダウンアーム45を矢印C方向に引くのに要する力を、トレイ5を矢印C方向に引き出す力に較べて弱く設定しておけば、単に、取手45aに指を掛けて矢印C方向に引くだけで、トレイ5の引き出しに伴ってカセットホルダ44も下降するようになる。この場合には、使用者は、上述したような「握る」ことを意識しなくてもよいので操作性がよくなる。 【0074】このスライドブラケット40が所定量引き出されると、段付き円筒座41aに小判型長穴40aの後端が当接し、スライドブラケット40はそれ以上引き出せなくなる。 【0075】さらに、トレイ5を矢印C方向に引くと、ディテントスプリング42の圧力に抗してトレイ5だけが引き出される。最終的にはトレイフレーム39の後端壁39rがL型ストッパ43に当接した位置で、トレイ5もそれ以上引き出せなくなる。この状態において、ディテントスプリング42は、図10に示すように、トレイフレーム39の底面に形成されたV型凹部39sにはまり込んでいる。 【0076】トレイ5を引き出した後、トレイ5から手を離すと、図15に示すように、プルダウンアーム45はバイアススプリング50に引かれて矢印D方向に後退する。他方、ロックアーム48の時計方向への回動はロックアーム48のフック部48cの下端がガイドプレート41に乗っているので阻止される。従って、トレイ5を引き出している間、カセットホルダ44は下降したままの状態に保たれる。 【0077】次に、図17に示すように、カセット51を蓋51bを開いた状態でカセットホルダ44に装着する。カセット51を、カセットホルダ44の底に配設したリーフスプリング70の弾性力に抗して最下位まで押し込むと、カセット51の左右に張り出した鍔部51q、51rがカセットホルダ44のフック部44g、44hの下側に掛かり、リーフスプリング70の上方への付勢力により、カセット51が保持され、装填状態になる。 【0078】カセット51の装填後は、トレイ5を押し込む。この時には、トレイ5を引き出す時とは逆に、図10に示すようにディテントスプリング42がトレイフレーム39のV字型凹部39sに係合したままの状態で、すなわち、トレイフレーム39とスライドブラケット40とが一体のままで矢印D方向に後退する。 【0079】スライドブラケット40が所定量後退すると、小判型長穴40aの前端が段付き円筒座41aに当接する。すると、ディテントスプリング42がトレイフレーム39のV字型凹部39sから外れて、これ以降はトレイ5のみ矢印D方向に後退する。 【0080】トレイ5が所定量後退すると、ロックアーム48のフック部48cがガイドプレート41から外れる。その結果、ロックアーム48がバイアススプリング50の付勢力によって時計方向に回動させられて、フック部48cがガイドプレート41の後側に落ち込む。すなわち、ロックされる。 【0081】これと同時に、カセットホルダ44が押し上げられ、中に装着されているカセット51も押し上げられて、図5に示すように、内容器53の鍔部53fが電極フレーム12aの下面のアースプレート100に密着する。従って、カセット51と電極フレーム12aとは密着し、この部分から臭気が漏れ出すことはなく、同時に、内容器53と注射針溶断器1の構造部材との間に電気的導通が確保されている。 【0082】また、図24に示すように、カセット44の排気口52cは吸引キャップ53が結合し、チューブ54を介して臭気がエアーポンプ13に吸引される。 【0083】なお、本実施の形態では、トレイ5を引き出すことで、すなわち、移動させることで、カセット51の装填作業を可能な状態にしていた。しかし、トレイ5あるいはカセットホルダ44の姿勢を変更することでカセット51の装填作業を可能な状態に移行するようにしてもよい。また、カセット51本体を導電材で構成し、アースプレート100に密着するようにしてもよい。 【0084】次に、カセット51の交換動作について説明する。 【0085】カセット51が溶屑でいっぱいになり、新しいものに交換する際は、トレイ5を引き出す。トレイ5を引き出したところで、図25に示すように、カセット51の蓋51bを閉めて、ロックするために指で指掛け用突起51pを矢印I方向にさらに押し込むと、蓋51bがロックされると同時に、図26に示すように、カセット51全体がカセットホルダ44とのガタ分だけ前方(図25において右方向)に僅かに移動する。その時、図26に示すように、カセット51の鍔部51p、51rがカセットホルダ44のフック部44g、44hから外れ、同時に、リーフスプリング70の上方への付勢力によりカセット51が浮き上がる。操作者は、浮き上がったカセット51をそのまま引き上げて、新しいカセットを装填すればよい。 【0086】 【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成されているので以下に記載される効果を奏する。カセットを取り外し自在に搭載するカセットホルダと、本体装置に収納自在な摺動部材に設けられたトレイと、トレイに設けられ、トレイが本体装置から引き出される前にカセットホルダを下降させてカセットを本体装置から引き離し、トレイを本体装置に押し入れるとカセットホルダを上昇させてカセットを本体装置に当接させるカセットホルダリフト機構とをカセット収納機構に具備したことにより、溶断した注射針を収容する溶屑容器としてのカセットの固定動作を容易にすることができる。 【0087】また、カセットは導電性材料で構成され、カセット収納機構が本体装置に押し入れられた際には、カセットホルダを上昇させ、カセットを本体装置に当接させるようにしたことにより、カセットと本体装置の構造部材との間に電気的導通を確保されるので注射針の溶断時に発生する電気的ノイズの装置外への漏洩を少なくすることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】591044164 【氏名又は名称】株式会社沖データ
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| 【出願日】 |
平成10年7月24日(1998.7.24) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100089093 【弁理士】 【氏名又は名称】大西 健治
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| 【公開番号】 |
特開2000−37430(P2000−37430A) |
| 【公開日】 |
平成12年2月8日(2000.2.8) |
| 【出願番号】 |
特願平10−209485 |
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