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【発明の名称】 腰痛矯正装置
【発明者】 【氏名】児島 年夫

【氏名】野中 寛

【要約】 【課題】患者の荷重負担を軽くし、かつ、治療期間を短くすることのできる腰痛矯正装置を提供する。

【解決手段】患者の要部に腰巻帯10を巻き付ける。ウインチ機構台20,レッグ搭載台30は矢印A方向に移動することができ、ウインチ機構台20のウインチ機構23を患者の略股間の上に移動させ、その状態で腰巻帯10のフック13とウインチ機構23のフック25を連結してウインチを巻き上げる。足がある程度上がったところで、レッグ搭載台30を移動させて、レッグの下に位置させ、腰を所定量上げたところで、該レッグ搭載台のレッグ搭載テーブル32を上昇させ、その上にレッグを載せ、図1に示した治療体勢にすることができる。この状態で、つまり、腰を宙吊りにした状態で脊髄に自重による懸引力をかける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 仙腸関節に沿って延長するベルトを一体に有しかつ該ベルトの先端部に連結機構を有する腰巻帯と、前記連結機構に対して着脱自在に連結される連結機構を先端に有するワイヤを有するウインチ機構台と、上下動可能なレッグ搭載台とよりなることを特徴とする腰痛矯正装置。
【請求項2】 前記ウインチ機構台は、所定間隔をもって立設された2本の脚柱と、該脚柱間の上部に張り渡された梁と、該梁の略中央に設けられたウインチ機構と、該ウインチ機構によって巻き上げ・巻き下げされる前記ワイヤとよりなることを特徴とする請求項1に記載の腰痛矯正装置。
【請求項3】 前記レッグ搭載台は、前記2本の脚柱間に移動可能であることを特徴とする請求項2に記載の腰痛矯正装置。
【請求項4】 更に、前記ウインチ機構台を搭載しかつ該ウインチ機構台の移動を案内する案内機構を有し、かつ、前記レッグ搭載台を搭載しかつ該レッグ搭載台の移動を案内する案内機構を有する案内搭載台を有することを特徴とする請求項1に記載の腰痛矯正装置。
【請求項5】 更に、背部から頭部にわたって敷かれ、かつ、背部から頭部に向かって頭部が高くなるよう傾斜しているクッション部材とを有することを特徴とする請求項1又は4に記載の腰痛矯正装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、腰痛矯正装置、より詳細には、仰向けの寝状態で腰を宙吊りにして、緊張を緩和した状態で、つまり自重で脊髄を懸引するようにした腰痛矯正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】腰痛の矯正は、従来、患者をベッドに仰向けに寝かせ、足首に重りをぶら下げて脊髄を懸引するようにしているが、患者に対する荷重負担が大きく、また、各回毎の懸引時間が長く、しかも、長期間を要する等の問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたもので、患者の荷重負担を軽くし、かつ、治療期間を短くすることのできる腰痛矯正装置を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、仙腸関節に沿って延長するベルトを一体に有しかつ該ベルトの先端部に連結機構を有する腰巻帯と、前記連結機構に対して着脱自在に連結される連結機構を先端に有するワイヤを有するウインチ機構台と、上下動可能なレッグ搭載台とよりなることを特徴としたものである。
【0005】請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記ウインチ機構台は、所定間隔をもって立設された2本の脚柱と、該脚柱間の上部に張り渡された梁と、該梁の略中央に設けられたウインチ機構によって巻き上げ・巻き下げされる前記ワイヤとよりなることを特徴としたものである。
【0006】請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記レッグ搭載台は、前記2本の脚柱間に移動可能であることを特徴としたものである。
【0007】請求項4の発明は、請求項1の発明において、更に、前記ウインチ機構台を搭載しかつ該ウインチ機構台の移動を案内する案内機構を有し、かつ、前記レッグ搭載台を搭載しかつ該レッグ搭載台の移動を案内する案内機構を有する案内搭載台を有することを特徴としたものである。
【0008】請求項5の発明は、請求項1又は4の発明において、更に、背部から頭部にわたって敷かれ、かつ、背部から頭部に向かって頭部が高くなるよう傾斜しているクッションとを有することを特徴としたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、本発明による腰痛矯正装置の一使用状態を説明するための図で、図中、10は患者の腰に巻き付ける腰巻帯、20は患者の腰部を持ち上げるウインチ機構台、30は患者のレッグ部を載せるレッグ搭載台、40はこれらウインチ機構台やレッグ搭載台を搭載し、これらを矢印A方向に移動可能に案内する案内搭載台、50は患者の背部から頭部の下に敷くクッション部材である。
【0010】図2は、図1に示した腰巻帯10の展開図で、該腰巻帯10は、略腰の丈に相当する幅Wを有し、その両端部は、例えば、面ファスナー等の接合部11a,11bを有し、着脱自在に腰にしっかり巻き付けて固定するようになっている。また、中央部(背部に相当する部分)には、仙腸関節に相当する部分に、該仙腸関節に沿ってベルト12a,12bが延長して固定して設けられ、その先端部12には、ウインチ機構から吊下されるワイヤに着脱自在に連結されるフック(連結機構)13が取り付けられている。
【0011】図3は、図1に示したウインチ機構台20の一例を説明するための斜視図で、このウインチ機構台20は、所定の間隔(人間が仰向けに入る幅以上の間隔)をもって立設された2本の脚柱21a,21bと、これら2本の脚柱21a,21bの上端部に張り渡された梁22と、該梁22の略中央部に配設されたウインチ機構23と、該ウインチ機構のドラムから吊下されるワイヤ24と、該ワイヤ24の先端部に取り付けられ、前記腰巻帯10のベルトの先端部12に設けられたフック(連結機構)13と着脱自在に連結されるフック(連結機構)25が設けられている。
【0012】図4は、図1に示したレッグ搭載台30の一例を示す図で、このレッグ搭載台30は、基台31と、該基台31上に上下動可能に設けられたレッグ搭載テーブル32とから成り、図1に示したように、治療時、このレッグ搭載テーブル32の上にレッグを略直角に曲げて載せるようになっている。
【0013】本発明は、基本的には、上記腰巻帯10,ウインチ機構台20,レッグ搭載台30等から成り、治療時、図1に示したように、腰巻帯10を患者の腰に巻き付け、ベルト12を股間より引き出し、その先端部に取り付けられたフック13を、ウインチ機構23から吊下されたワイヤ24の先端に設けられたフック25と連結し、ウインチ機構23のドラムを巻き上げる。なお、このウインチ機構の巻き上げは、手動,油(液)圧,エアー圧,電気等いずれの動力源を用いてもよいが、腰に急激な変化を与えないようにゆっくり巻き上げる。このようにして、ウインチを巻き上げて腰を宙吊りにするが、その時、患者の腰が略直角になるように(腿が垂直に持ち上がるように)持ち上げる。その際、当然に足も持ち上がるが、その時、レッグ搭載台30をレッグの下に入れ、レッグが略直角に曲がるように(レッグが略水平になるように)し、該レッグ搭載台30のレッグ搭載テーブル32の高さを調整する。
【0014】本発明は、上述のように、患者の腰を略直角に曲げるとともに、足(レッグ)を略直角に曲げた状態で、腰を宙吊りにし、この状態を所定時間、通常は、10分程度保持する。これを一日1〜2回行い、10日位継続することにより、大方の腰痛を解消することができた。
【0015】本発明は、上述のごとくして使用されるものであり、原理的には、畳(床)の上でも使用することができるが、施設等で使用する場合は、図1に示したように、ベッドの上に載せて使用する。その場合、装置全体がベッドの上から落ちてしまうことが考えられるので、図4に示すように、前記ウインチ機構台やレッグ搭載台を載せ、これらウインチ機構台やレッグ搭載台を矢印A方向に移動可能に案内する案内(移動)搭載台40を使用する。この案内(移動)搭載台40は、その両端に、前記ウインチ機構台20の両脚21a,21bの下端部を内側にして案内する案内板41a,41bと、前記レッグ搭載台30の台部31の両側31a,31bを案内する案内レール42a,42bを有する。これにより、ウインチ機構台20やレッグ搭載台30をベッド上に安定に保持し、かつ、矢印A方向に安定して移動することができる。
【0016】上述のように、ウインチ機構台20,レッグ搭載台30が矢印A方向に簡単に移動することができ、これによって、まず、ウインチ機構台20を患者の略股間の上に移動させ、その状態でフック13と25を連結してウインチを巻き上げ、足をある程度上げたところで、レッグ搭載台30を移動させて、該レッグ搭載台30をレッグの下に位置させ、腰を所定量上げたところで、該レッグ搭載台のレッグ搭載テーブル32を上昇させ、これにより、図1に示した治療体勢にすることができる。治療が終わった時(所定時間経過した時)は、逆の工程を辿り、まず、レッグ搭載台30のレッグ搭載テーブル32を下げ、該レッグ搭載台30を移動させた後、ウインチ機構23を作動させて腰を下に落ろし、フックを外し、次いで、ウインチ機構台20を移動させ、その後、腰巻帯10を取り外す。
【0017】本発明は、基本的には、上述のごとくして腰痛の治療を行うものであるが、この治療をより効果的に行うには、図5に示すような、クッション部材50を用い、該クッション部材50を患者の背部から頭部にかけて敷くもので、該クッション部材50は、図示のように、頭部の方が高くなるように構成されており、これにより、患者は、リラックスした状態で脊髄と下肢を直角に曲げた状態で仰向けに寝ることができ、腰部を一番弛緩した状態にして吊すことができる。
【0018】なお、以上には、介添い人に手伝ってもらって治療をする場合を例にして説明したが、本発明は、図示例に限定されるものではなく、ウインチ機構のワイヤの上下動,ウインチ機構台の前後動,レッグ搭載台の上下動及び前後動等の動作を全て電動式にして、リモコン動作可能にすることにより、患者が自分自身で操作するようにすることも可能である。
【0019】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明によると、腰痛の矯正を簡単な機構及び操作により、しかも、患者に過大な負荷をかけることなく短期間に行うことができる。
【出願人】 【識別番号】000150671
【氏名又は名称】株式会社長田中央研究所
【出願日】 平成11年4月16日(1999.4.16)
【代理人】 【識別番号】100079843
【弁理士】
【氏名又は名称】高野 明近
【公開番号】 特開2000−300588(P2000−300588A)
【公開日】 平成12年10月31日(2000.10.31)
【出願番号】 特願平11−110037