| 【発明の名称】 |
造瘻用または失禁用ポーチ、および該ポーチ用薬剤カプセル |
| 【発明者】 |
【氏名】グラハム・イー・スティア
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| 【要約】 |
【課題】薬剤放出が簡単なカプセルを備えた造瘻用ポーチを提供する。
【解決手段】造瘻用ポーチ10は、前壁12と瘻孔18を有する後壁14とで画定される。破裂可能カプセル24が共通の溶接継目16で前壁及び後壁に溶接される支持体又は介在壁44に支持される。所望のとき、カプセルを、その位置でポーチの壁を互いに押し付けて破裂させ、中味(例えば、脱臭剤、消毒薬または保存料)を分与する。1つの形態では、支持体は瘻孔を覆わない。別の形態では、中味は前壁に面する側に分与され、カーテン44が瘻孔を遮蔽して、薬剤が瘻孔から噴出するか又はこれに接触するのを防ぐ。別の形態では、1つ以上の破裂可能カプセルは前壁または後壁に配置してもよい。所望であれば複数のカプセルが異なる薬剤を含有してもよい。カプセルは、例えばゼラチンよりなり、ポーチ内の環境条件に対して自己溶解性である。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 カプセルを含む造瘻用または失禁用のポーチであって、前記カプセルは、前記ポーチの中味に影響を与える薬剤を含有し、また前記カプセルは前記ポーチ内の環境条件に反応して前記薬剤を放出する、ポーチ。 【請求項2】 前記カプセルは、前記ポーチを装着すると前記薬剤を放出するように働く、請求項1に記載の造瘻用ポーチ。 【請求項3】 前記カプセルは、水の存在に反応する、請求項1または2に記載のポーチ。 【請求項4】 前記カプセルは湿度に反応する、請求項1、2または3に記載のポーチ。 【請求項5】 前記カプセルは温度に反応する、請求項1、2、3または4に記載のポーチ。 【請求項6】 前記カプセルは、前記環境条件に反応する一体性を有する材料よりなる、請求項1から5のいずれかに記載のポーチ。 【請求項7】 前記カプセルは、前記環境条件に反応する構成を有する、請求項1から6のいずれかに記載のポーチ。 【請求項8】 前記カプセルは前記ポーチ内で遊離状態にある、請求項1から7のいずれかに記載のポーチ。 【請求項9】 前記カプセルは前記ポーチ内に取り付けられる、請求項1から7のいずれかに記載のポーチ。 【請求項10】 前記カプセルは液状薬剤を含有する、請求項1から9のいずれかに記載のポーチ。 【請求項11】 前記薬剤は水ベースである、請求項10に記載のポーチ。 【請求項12】 前記薬剤は悪臭中和剤を含む、請求項1から11のいずれかに記載のポーチ。 【請求項13】 前記悪臭中和剤は酸化剤を含む、請求項12に記載のポーチ。 【請求項14】 前記酸化剤は過酸化水素である、請求項13に記載のポーチ。 【請求項15】 造瘻用または失禁用ポーチに導入可能なカプセルであって、前記ポーチの中味に影響を与える薬剤を含有し、また前記ポーチ内の環境条件に反応し、前記ポーチが使用されるとき前記薬剤を放出するカプセル。 【請求項16】 前記カプセルは水の存在に反応する、請求項15に記載のカプセル。 【請求項17】 前記カプセルは湿度に反応する、請求項15または16に記載のカプセル。 【請求項18】 前記カプセルは温度に反応する、請求項15、16または17に記載のカプセル。 【請求項19】 前記カプセルは、前記環境条件に反応する一体性を有する材料よりなる、請求項15から18のいずれかに記載のカプセル。 【請求項20】 前記カプセルは、前記環境条件に反応する構成を有する、請求項15から19のいずれかに記載のカプセル。 【請求項21】 前記カプセルは液状薬剤を含有する、請求項10から20のいずれかに記載のカプセル。 【請求項22】 前記薬剤は水ベースである、請求項21に記載のカプセル。 【請求項23】 前記薬剤は悪臭中和剤を含む、請求項15から22のいずれかに記載のカプセル。 【請求項24】 前記悪臭中和剤は酸化剤を含む、請求項23に記載のカプセル。 【請求項25】 前記酸化剤は過酸化水素である、請求項24に記載のカプセル。 【請求項26】 造瘻用または失禁用ポーチであって、外被を画定する第1の壁および第2の壁と、前記ポーチの中味に影響を与える薬剤を含有するカプセルとを備え、前記カプセルは、一方の側部を前記第1の壁によって、他方の側部を前記カプセルの周りの1つ以上の位置で前記第1の壁に接合されたプラスチック材料によって画定される前記ポーチのカプセル含有領域内に係留される、ポーチ。 【請求項27】 前記接合位置は、前記カプセルが破裂するとき前記薬剤が前記領域から放出するのを可能にするために1つ以上の隙間によって分離される、請求項26に記載のポーチ。 【請求項28】 前記隙間のサイズは、少なくとも破裂前の前記カプセルのサイズより小さく、これにより前記カプセルが逃れるのを防ぐ、請求項27に記載のポーチ。 【請求項29】 前記プラスチック材料はシートの形態である、請求項26、27または28に記載のポーチ。 【請求項30】 前記プラスチック材料シートは前記ポーチの前記第2の壁であり、これにより、前記カプセルは前記第1および第2の壁によって係留状態で閉じ込められる、請求項29に記載のポーチ。 【請求項31】 前記プラスチック材料シートは前記ポーチ内のカバーシートである、請求項26、27、28または29に記載のポーチ。 【請求項32】 前記カバーシートは開口部を有し、且つ/または多孔性材料よりなる、請求項31に記載のポーチ。 【請求項33】 造瘻用または失禁用ポーチであって、前壁と後壁と前記壁間に位置する支持体とを備え、前記支持体および壁は共通の溶接継ぎ目で互いに溶接され、前記支持体は、使用時に前記ポーチの中味に影響を与える薬剤を含有するカプセルを支持するかまたは含み、前記カプセルは前記溶接継ぎ目より離れて位置し、前記薬剤は使用時に前記カプセルから放出され得る、ポーチ。 【請求項34】 前記支持体の少なくとも一部は前記ポーチの瘻孔より上方に位置する、請求項33に記載のポーチ。 【請求項35】 前記支持体は、実質的に前記ポーチの瘻孔を塞がないような形状および/または配置とされる、請求項33または34に記載のポーチ。 【請求項36】 前記支持体は湾曲形状を有する、請求項35に記載のポーチ。 【請求項37】 前記支持体はカーテンの形態である、請求項33、34、35または36に記載のポーチ。 【請求項38】 前記支持体は前記後壁に形成される瘻孔を遮蔽する、請求項33から37のいずれかに記載のポーチ。 【請求項39】 前記支持体は少なくとも最上部で固定される、請求項33から38のいずれかに記載のポーチ。 【請求項40】 前記支持体は少なくとも両側縁領域で固定される、請求項33から39のいずれかに記載のポーチ。 【請求項41】 前記支持体の下縁部は固定されていない、請求項33から40のいずれかに記載のポーチ。 【請求項42】 前壁と瘻孔または入口を有する後壁とを備えた造瘻用または失禁用ポーチであって、使用時にポーチの中味に影響を与える薬剤を含有するカプセルと、前記カプセルから放出されるとき前記薬剤が前記瘻孔を通って噴出するのを妨害するために前記瘻孔を遮蔽する手段とをさらに備えた、ポーチ。 【請求項43】 前記遮蔽手段は、前記前壁と前記後壁との間の介在壁を含む、請求項42に記載のポーチ。 【請求項44】 前記介在壁は、共通の溶接継ぎ目で前記前壁および前記後壁の両方に取り付けられる、請求項43に記載のポーチ。 【請求項45】 前記介在壁は、少なくとも最上領域で固定される、請求項43または44に記載のポーチ。 【請求項46】 前記介在壁は、少なくとも両側縁領域で固定される、請求項43、44または45に記載のポーチ。 【請求項47】 前記介在壁の下縁は固定されていない、請求項43、44、45または46に記載のポーチ。 【請求項48】 前記介在壁は、前記カプセルと少なくとも同一の広がりを持つ、請求項43から47のいずれかに記載のポーチ。 【請求項49】 前記カプセルは前記ポーチの前記後壁上に位置する、請求項43から48のいずれかに記載のポーチ。 【請求項50】 造瘻用または失禁用ポーチであって、瘻孔排出物を受容する開口を有する前壁を備え、後壁は使用時に前記ポーチの中味に影響を与える薬剤を含有するカプセルを支持するかまたは含み、前記薬剤は使用時に前記カプセルから前記ポーチに放出され得る、ポーチ。 【請求項51】 複数のカプセルを含む、請求項1から50のいずれかに記載のポーチ。 【請求項52】 前記複数のカプセルのうちの第1のカプセルと第2のカプセルとはそれぞれ同じではない薬剤を含有する、請求項51に記載のポーチ。 【請求項53】 第1および第2の破裂可能カプセルを備えた造瘻用または失禁用ポーチであって、前記第1のカプセルは、前記第1のカプセルを押し潰して前記カプセルを破裂させると前記ポーチ内に放出され得る第1の薬剤を含有し、前記第2のカプセルは、前記第2のカプセルを押し潰して前記カプセルを破裂させると前記ポーチ内に放出され得る第2の薬剤を含有し、前記第2の薬剤は前記第1の薬剤と同じではない、ポーチ。 【請求項54】 前記薬剤は臭いを吸収、変更または遮断する脱臭剤を含む、請求項1から53のいずれかに記載のポーチ。 【請求項55】 前記脱臭剤は芳香剤である、請求項54に記載のポーチ。 【請求項56】 前記薬剤は消毒薬を含む、請求項1から55のいずれかに記載のポーチ。 【請求項57】 前記薬剤は保存料を含む、請求項1から56のいずれかに記載のポーチ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、造瘻用または失禁用ポーチであって、ポーチの中味に影響を与える薬剤を放出するポケットまたはカプセルを含有するポーチに関する。例えば、薬剤は、不快な臭いを(化学反応、吸収または遮断によって)打ち消す悪臭中和剤、または中味の有害性を低減する消毒薬、もしくは中味の分解を緩慢にする保存料であり得る。 【0002】 【従来の技術】破裂可能な容器バブルを用いた造瘻用ポーチが、例えばUS5411496に記載されている。バブルは、バブルを破裂させる外部圧力を加えることによって放出される脱臭剤を含有する。バブルは、ポーチの底部でポーチの前壁または後壁の内面に固定された支持体に取り付けられる。しかし、バブルが実際にポーチの壁にどのようにして取り付けられるかは、明細書には説明されていない。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】破裂可能な容器を用いた尿ポーチが、例えばUS4461100に記載されている。容器は消毒薬を含有し、外部圧力を加えると破裂する。1つの形態では、容器はポーチの継ぎ目の内部に含まれる。このような構成では、継ぎ目内で容器の周りに良好な密封状態が確実に得られる一方で、容器が偶発的に圧力により破裂することがないように、製造中に注意深い取り扱いが必要となる。このような破裂が生じると、継ぎ目を適切に溶接することができなくなる恐れがあり、また、溶接装置が汚れるため、装置を止めて洗浄を行う必要が生じる恐れがある。他の形態では、容器はポーチ内に遊離状態でまたは遊離したストリップ内に入れられる。しかし、このような遊離した押し潰し型容器は使用者には好まれない。何故なら、移動する未破裂の容器を感触だけで見つけ出すのは困難であり、また容器を破裂させるのに十分な圧力を加えながら容器を静止状態に保持するのは困難である。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は上記の問題に鑑みてなされたものである。 【0005】従来技術とは異なり、本発明の1つの局面は、ポーチの中味に影響を与える薬剤を含有する少なくとも1つのカプセルを提供することであり、カプセルは、ポーチ内の環境条件によって影響を受けると薬剤を放出する。例えば、カプセルは温度および/または湿度条件に反応してもよい。 【0006】上記の方法によれば、カプセルを外部圧力を加えることによって破裂させる必要はない。代わりに、カプセルは、ポーチが使用されるときのポーチ内の条件に反応して薬剤を自動的に放出することができる。このようなカプセルは、ほんの少しの手動による介在を伴う、薬剤をポーチ内に自動的に放出する方法を提供することができる。 【0007】ポーチを身体に装着すると、ポーチ内の温度および湿度は一般に上昇し、これにより、薬剤の放出を引き起こすために用いることができる暖かい湿った環境が提供される。 【0008】材料は、温度および/または湿度が上昇する条件下で、ある程度まで溶解するか、薄くなるか、または浸透可能になるタイプのものがよい。さらに、カプセルは湿度および/または温度条件に反応する構成を有するものがよい。例えば、複数のシェル部よりなり、シェル部間の接合部で分離するか漏洩するようにしてもよい。 【0009】材料は例えばゼラチンを含むとよい。加えて、またはこれに代わって、材料は合成材料を含んでもよい。室温で比較的乾燥した条件下では安定であるが、造瘻用または失禁用ポーチの使用中に通常みられる温度および湿度条件に曝されると薬剤を放出するカプセルを提供することができる。 【0010】好ましくは、薬剤は液状形態である。これにより、薬剤がカプセルから放出されるとき薬剤はポーチ内で良好に分散することができる。 【0011】好ましくは、薬剤は水ベースである。例えば、薬剤は悪臭中和剤の水溶液よりなるのがよい。例えば、悪臭中和剤は、過酸化水素などの酸化剤であるとよい。 【0012】カプセルはポーチ内で遊離状態にあるか、もしくはポーチ内に固定されるかまたは係留状態で取り付けられてもよい。遊離カプセルが用いられる場合は、ポーチを装着する前に使用者がカプセルをポーチ内に入れてもよい。このような方法により、1つ以上のカプセルを内部に配置したポーチを製造することに関連する潜在的な製造上の問題を回避することができる。 【0013】本発明の上記の局面による遊離カプセルであれば、使用者がカプセルを探し出してポーチの壁で押し潰す必要がないため、従来の押し潰し型カプセルに関連する欠点は回避される。 【0014】上記に密接に関連する局面では、本発明は造瘻用または失禁用ポーチに導入可能なカプセルを提供する。カプセルは、ポーチの中味に影響を与える薬剤を含有し、また温度および/または湿度条件に反応して薬剤を放出することができる材料を含む。 【0015】本発明の別の局面は、1つ以上のポケット(本明細書では「バブル」または「カプセル」とも呼ぶ)を、ポーチの前壁と後壁との間に位置し前壁と後壁との間の共通の溶接継ぎ目で前壁および後壁の両方に取り付けられる壁または壁セグメントにまたはその内部に、溶接継ぎ目から離して、取り付けることである。 【0016】この局面は、第1の局面の自己活性化カプセルと共に、または使用時に使用者が押し潰すことによりポケットを破裂させて薬剤をポーチ内に放出する破裂可能ポケットと共に使用することができる。 【0017】このような構成であれば、溶接中にポケットが偶発的に破裂する危険はなく、また継ぎ目の密封強度を犠牲にすることなく、ポケットまたはカプセルを前壁および後壁に対して定位置に固定することができる。さらに、ポケットまたはカプセルを支持する壁は、前壁と後壁とを互いに固定させるための溶接と同じ溶接作業中に溶接することができる。従って、追加の溶接工程は必要ない。 【0018】別の密接に関連する局面は、造瘻用または失禁用ポーチにおいて、ポケットまたはカプセルから薬剤が放出されているとき、瘻孔または入口が薬剤と直接接触するのを少なくともある程度までは防ぐ内部壁を提供することである。 【0019】例えば、この壁は瘻孔を覆って広がるカーテンであってもよい。加えて、またはこれに代わって、壁はポケットまたはカプセルを覆って広がるカーテンであってもよい。 【0020】ポケットまたはカプセルに含有される薬剤は通常は濃縮形態であり、このような濃縮物が被治者の敏感な瘻孔に直接接触するのは極めて望ましくない。例えば、濃縮物は瘻孔に極めて不快な刺激を引き起こす恐れがある。 【0021】上述のような遮蔽壁があれば、敏感な瘻孔を保護することができる。これにより、さらに濃い薬剤濃縮物を使用することが可能となる。薬剤がポーチ内に分散してしまえば、瘻孔を刺激する危険性はより小さくなる。しかし、遮蔽壁があれば、濃度が最も高い状態にある薬剤の初期放出中に瘻孔を良好に保護することができる。 【0022】被治者はポーチを装着する前か装着した後のいずれに破裂可能ポケットを破裂させてもよい。前者の場合は、遮蔽壁は、ポケットが「ポン」と開くとき薬剤が偶発的に瘻孔を通って噴出するのを防ぐというさらなる利点を提供する。このような噴出は、薬剤が被治者の皮膚または服に付着する恐れがあるため極めて望ましくない。例えば、薬剤が濃縮脱臭剤である場合は、非常に刺激的な臭いを有することがあり、この臭いは服または皮膚から洗い落とすのが困難であり、また非常に困惑すべき事態ともなり得る。 【0023】また遮蔽壁を使用することによって、造瘻用ポーチの壁にまたは壁内に、ポーチの周部の継ぎ目から離して配置されたれたポケットまたはカプセルを、これを正常方位にあるときのポーチの最下点よりポーチの瘻孔の方により近い位置に配置した場合でも、安全に使用することができる。 【0024】このような配置により2つの利点が提供される。第1に、ポケットまたはカプセルが高い位置にあることにより、薬剤がポーチ内に放出されるとき薬剤をより良好に分散させることができる。第2に、ポーチの使用途中で薬剤を追加して放出する必要があるとき、追加の薬剤が必要とされるポーチの最も新しい中味に対して薬剤を放出することができる。 【0025】ポケットまたはカプセルを支持する壁は内壁でも外壁でもよい。後者の場合は、中味がポーチ内に内部から放出されるように、ポケットまたはカプセルは壁の内面でまたは内面を通して破裂するように設計される。 【0026】本発明の別の密接に関連する局面は、瘻孔を有するポーチの壁にまたは壁内に少なくとも1つのポケットまたはカプセルを提供することである。ポケットまたはカプセルは、壁上でまたは壁を通してポーチの内部に向かって破裂するように構成される。 【0027】好ましくは、ポケットまたはカプセルは、正常方位にあるときのポーチの最下領域より瘻孔の方により近い位置に配置される。 【0028】本発明の別の密接に関連する局面は、複数のポケットまたはカプセルであって、第1および第2のポケット/カプセルは異なる方法でおよび/または異なる程度にポーチの中味に影響を与える同一ではない薬剤を含有するポケットまたはカプセルを提供することである。 【0029】例えば、異なる薬剤は異なる時間に使用するように意図されてもよい。例えば一方の薬剤(例えば、脱臭剤および消毒薬)はポーチの装着前に使用し、他方の薬剤(例えば、濃い脱臭剤)は処分のためにポーチを除去する前に使用してもよい。 【0030】上記の各局面は個別に用いられるとき利点を提供するが、2つ以上の局面を組み合わせて用いればさらなる利点が提供される。 【0031】 【発明の実施の形態】先ず図19を参照して、造瘻用ポーチ10は、前壁12と後壁14とをこれらの周縁に沿って継ぎ目16で互いに溶接することによって画定される。壁はプラスチック膜よりなり、膜は、臭いが壁材料を通って発散するのを防ぐかまたは減らすためにバリヤ層を有してもよい。適切な膜としては、例えばCryoVac(Sealed Air Corporation)より得られるMF膜がある。 【0032】後壁14は、後壁14に溶接された連結リング20によって囲まれた瘻孔18を有する。連結リング20により、ポーチを被治者の瘻孔周囲領域に連結させることができる。図示した形態では、連結リング20は、被治者が装着する相補の身体側連結部(図示せず)と共に機械的な連結器を形成するタイプのものである。このような配置は既知であり、特に効果的な設計が、例えばEP−A−0737456、EP−A−0737457、EP−A−0737458、EP−A−0737459およびEP−A−0737460に示されている。別の形態では、連結リング20は、被治者の皮膚に直接取り付けられる従来の接着ウェーハであってもよい。 【0033】カプセル80はポーチ10内に遊離状態で受容される。カプセルは、ポーチ装着前に使用者によって瘻孔18を通して導入されてもよいし、またはポーチ製造時にポーチ10内に予め配置しておいてもよい。 【0034】図20を参照して、カプセル80は、本実施形態では、ポーチの中味に影響を与える液状薬剤84を含有するシェル82を有する。例えば、薬剤は、酸化剤(例えば過酸化水素)などの悪臭中和剤である。 【0035】シェル82は、ポーチ10内の環境条件に反応してシェルが薬剤84を自動的に放出するのを可能にする材料よりなるか、またはこれを可能にする特別な構成を有する。例えば、シェル82は、温度および/または湿度条件に反応して、破裂するか、分離するか、溶解するか、または少なくとも一部が浸透可能になる。 【0036】本実施形態では、シェル82はゼラチンまたは合成材料を含む。シェル82は室温で乾燥条件下では安定であるが、装着時の造瘻用ポーチ内の比較的高い湿度に曝されると、および/または装着時の造瘻用ポーチ内の比較的暖かい温度に曝されると、薬剤84を放出する。これにより、ポーチ内に挿入されるときは使用者によって比較的安全に扱われ得るが、続いてポーチが装着されると薬剤を自動的に放出するカプセルを提供することが可能となる。 【0037】カプセル80は薬剤84を一度に放出してもよいし、または経時にわたって徐々に放出してもよい。 【0038】本実施形態では、薬剤84は水ベース(例えば、過酸化水素の水溶液)であること、およびシェル82は早発的に溶解または破裂することなく水ベースの薬剤を含有し得ることが好ましい。 【0039】以下の実施形態では、ポーチ構成体内に破裂可能なポケットまたはバブルを取り付けることを中心に述べる。しかし、同じ原理が、所望であれば同じ方法でカプセル80を取り付けることにも適用され得ることは理解されたい。以下の実施形態はこのような理解の下で読まれるように意図される。 【0040】図1〜図3(適切な場合は上記と同じ参照番号が使用されている)には、造瘻用ポーチ10が、後壁14に取り付けられた破裂可能カプセル22と共に示されている。破裂可能カプセル22は、ポーチ内部に分与されるべき添加剤または薬剤を含有する破裂可能ポケット24を含む。添加剤(または薬剤)は、例えば、不快な臭いを吸収または遮断する脱臭剤、中味の有害性を減らす消毒薬、中味の分解を緩慢にする保存料、または上記のいずれかの組み合わせであるとよい。 【0041】図示した実施形態では、カプセル22は後壁14の外面に、破裂可能ポケット24が後壁14の開口部を通って突出するように取り付けられる。カプセル22は、破裂可能ポケット24を取り囲むフランジ26を溶接することによって定位置に固定される。図3を参照して、使用時には、カプセル22近辺のポーチの前壁12と後壁14とを互いに押し付けることによって薬剤がポーチ内部に分与される。壁を互いに押し付けることによってポケット24が破裂し、薬剤がポーチ内部に放出される。図示する実施形態では、薬剤がより効果的にポーチ内部に分散することができるように、カプセル22はポーチの最下領域より上方の位置に配置されている。所望であれば、カプセル22の位置をさらに高くして、瘻孔18にもっと近づけてもよい。 【0042】カプセル22を後壁14に配置することによって、カプセルを前壁12に取り付ける場合に比べて、薬剤が瘻孔18を通って噴出する危険性がはるかに小さくなる。ポーチを装着する前にカプセル22が破裂した場合、瘻孔18を通って噴出する薬剤が被治者の手または服に付着する恐れがある。薬剤は通常は濃縮形態であるため、皮膚に刺激を引き起こすか、または除去するのが困難な刺激的な臭いが生じる恐れがある。また、ポーチ10の装着時にカプセル22が破裂すると、瘻孔18を通して噴出する薬剤が装着者の瘻孔を刺激し、極度の不快感をもたらす恐れがある。 【0043】図4は、カプセル22を用いたポーチ10の改変された構成を示す。この改変実施形態では、カプセル22は後壁14の外面ではなく内面に取り付けられる。これにより、カプセル22を収容するために後壁14に開口部を形成しその周りを密封する必要がなくなる。図3を少し変更したカプセル22が、図2に示したカプセルの場合と全く同じ方法で破裂することは理解されたい。 【0044】図5は、破裂可能ポケット24が、ポーチの後壁を形成するプラスチック膜内の一体バブル30として形成される、さらに改変された構成を示す。これにより個別のカプセル22を定位置に溶接する必要がなくなる。しかし、プラスチック膜の構成に依っては、一体バブル24を製造するには費用がより高くつく恐れがあり、従って現時点では、この構成はあまり好適ではない。 【0045】図6は、複数(2つ)の破裂可能ポケット24を含む別の実施形態を示す。ポケットは、瘻孔18の両側の後壁14の高い位置に配置される。複数のポケット24を配備することにより、いつ薬剤を放出するか、およびどれ位の量の薬剤を使用する必要があるかを決定する際に、被治者により広い選択肢を提供することができる。例えば、被治者はポーチを装着する直前または直後に薬剤を放出するためにポケット24の一方を破裂させると決めてもよい。他方のポケット24は処分のためにポーチを除去する直前に破裂させることができる。これは、ポケット24が脱臭剤を含有する場合、特に有利である。これによって、ポーチを装着している間中、ポーチの中味を脱臭することができる一方で、残りの脱臭剤を除去直前に分与して、瘻孔18を露出させるときポーチから不快な臭いが発散するのを低減することができる。 【0046】1つ以上の破裂可能ポケット24を提供することの別の利点は、所望であれば異なるポケットは異なる添加剤または薬剤を含んでもよいことである。例えば、ポケットの一方は脱臭剤と消毒薬との混合物(ポーチへの初期放出用)を含有し、第2のポケットは脱臭剤のみ(ポーチへの除去直前放出用)を含有することが可能である。所望であれば、各破裂可能ポケットの中味を示すために破裂可能ポケットに色コードを付けることもできる。 【0047】図7は、支持壁またはカーテン32に1つ以上の破裂可能ポケット24を取り付けた造瘻用ポーチの別の実施形態を示す。本実施形態では、カーテンは、共通の溶接継ぎ目16で前壁12および後壁14に接合され、これらから垂れ下がっている。カーテン32は瘻孔18の周りを部分的に延び、瘻孔を塞がないように湾曲形状を有する。 【0048】図7は造瘻用ポーチの別の実施形態、特に最下点に開口シュート40を有する回腸造瘻用ポーチを示す。使用時には、シュートは通常は折り畳まれ、クリップ(例えば図8の42)によって締められている。図7に示すポーチでは、複数の破裂可能ポケット24が、後壁14ではなく、前壁12に配備されている。ポケット24は、可撓性プラスチック材料(例えば、前壁12および後壁14と同じプラスチック材料)よりなる介在カーテン44によって瘻孔18から遮蔽されている。本実施形態では、カーテン44は共通の溶接継ぎ目16で前壁12および後壁14の両方に接合される。従って、カーテン44はその最上領域でおよびその両側部に沿って固定される。カーテン44の下縁46は自由に垂れ下がり、カーテン44が瘻孔からの排出物がポーチに入るのを実質的に妨害しないようにされる。他の実施形態でも、カーテンにより瘻孔18を遮蔽して、破裂可能ポケット24から放出される薬剤または添加剤が瘻孔18を通って直接噴出するのを(少なくともかなりの程度まで)防止することができるならば、カーテン44を異なるやり方で取り付けるかまたはぶら下げてもよい。 【0049】破裂可能ポケット24は1つ以上がほぼ垂直に整列して配置される。ポケットは瘻孔18から横方向にずれて配置され、これにより適切な位置でポーチの前壁および後壁を互いに押し付けることによって、ポケットを破裂させることができる。 【0050】図8は、ポーチ10の前壁12に破裂可能ポケット24を配置する別の構成を示す。ポケット24は、ほぼ垂直方向に配置されるのではなく、水平列に配置される。破裂可能ポケット24の背後のカーテン44の長さは、破裂可能ポケット24からの濃縮薬剤の放出を直接受けないように瘻孔18を遮蔽するのに十分な長さである。 【0051】図9は、カーテン44を含む造瘻用ポーチのさらに別の実施形態を示す。破裂可能ポケット24がポーチの前壁または後壁によって支持されるこれまでの実施形態とは異なり、図9では、破裂可能ポケット24はカーテン44によって支持される。各ポケット24は、カーテン44の前壁12に面する側で破裂するように構成される。従って、図7および図8に示した実施形態におけるように、カーテン44は、濃縮薬剤が瘻孔18を通って直接噴出するのを実質的に防ぐように瘻孔18を遮蔽することができる。 【0052】破裂可能ポケット24は、瘻孔18と一致しないようにカーテン44に配置される。例えば、ポケット24は瘻孔18の一方の側または両側に横方向にずらして配置するとよい。これにより、被治者は、前壁12および後壁14の適切な個所に圧力を加えるだけで、任意の所望のポケット24を破裂させることができる。 【0053】図9に示す構成はまた、破裂可能ポケットをポーチの前壁または後壁に直接取り付ける必要がないという点においていくつかの製造上の利点を提供する。ポケット24は一体的に製造しても、またはカーテン形成用シートに密閉させてもよく、次にこのカーテンを溶接のために前壁および後壁と見当合わせして配置するだけでよい。破裂可能ポケット24は溶接継ぎ目から離して配置され、これにより、継ぎ目16の溶接中にポケットが損傷を受ける危険性がほとんどなくなる。また、破裂可能ポケット24を支持するカーテン44は、周部継ぎ目16の周りを溶接するための従来の単一の溶接プロセスを用いて固定することができる。これにより、従来の製造機械および技術を、変更をほとんどまたは全く行わずに用いることができる。また、所望であれば、図7、図8または図9の実施形態のいずれのカーテン44も、望ましいと判断されるならば、ポーチの前壁または後壁のいずれか一方に個別に取り付けることができる。 【0054】図10は、破裂可能ポケット24を支持する壁またはカーテン44が瘻孔の周りを部分的に延び、瘻孔を妨害しないように湾曲形状を有する、ポーチの改変形態を示す。既述のように、カーテン44は、共通の溶接継ぎ目でポーチの前壁12および後壁14の両方に接合される。 【0055】図11は、破裂可能ポケット24が、(例えば、瘻孔の高さの直ぐ下方に)ポーチの幅にわたって延びる細長いテープまたはストリップ45によって支持されるポーチの別の改変形態を示す。ストリップ45の両端部は、共通の溶接継ぎ目16で前壁12および後壁14に固定される。 【0056】図12は、ポーチの中味に影響を与える薬剤または添加剤を含有する少なくとも1つの破裂可能ポケット24を備えた尿造瘻用ポーチ10を示す。本実施形態では、ポーチの上方領域は一方向ドリップバルブ50を含む。ドリップバルブは、共通の周部継ぎ目16の一部として上端および側部領域で互いに溶接される2つのプラスチックシート52および54によって形成される。シート52および54の最下縁は、間に隙間を残す断続スポット溶接(ライン56によって示される)によって互いに接合される。使用時には、瘻孔18に入る液体は、これらの隙間を通ってポーチの主回収領域に滴り落ちることができる。しかし、例えポーチ10が揺すられても、液体が隙間を通って跳ね返ることはない。これによりポーチの液状の中味が跳ね返るのが防止される。 【0057】使用時には、ポーチの中味は、ポーチの前壁12の下端部にまたは下端部に向かって溶接される従来の排出タップ58を通して排出させることができる。 【0058】図12では、破裂可能ポケット24は、ポーチの後壁14の瘻孔18より僅かに下方に取り付けられる。シート54、ならびにシート52および54を含む構造の逆止め効果により、破裂可能ポケット24から放出される濃縮薬剤または添加剤が瘻孔18を通って噴出するのを防ぐことができる。また、破裂可能ポケットは、濃縮薬剤または添加剤が瘻孔18を通して噴出する危険を伴わずに、例えば様々な位置24aによって示されるポーチの壁の実質的にいかなる位置にも配置することができる。 【0059】図13〜図18は、異なる取り付け方法を用いた別の実施形態を示す。破裂可能ポケットを定位置に一体的に取り付けるかまたは溶接する代わりに、これらの実施形態では、破裂可能ポケットは、溶接またはカバーによって定位置に閉じ込められる分離カプセル60として提供される。 【0060】カプセル60は、任意の適切なまたは従来の形状、例えば、長円形、球形、または卵形でよく、典型的にはゼラチンまたは他の容易に破裂可能な材料により形成される。 【0061】図13および図15を参照して、カプセル60は、カプセル60が取り付けられるシート64に溶接または他の方法で固定されたカバーシート62によって定位置に閉じ込められる。取り付けシート64は、ポーチの前壁12、ポーチの後壁14、もしくはポーチ内に固定された中間壁、カーテン44、またはストリップ45のいずれでもよい。 【0062】カバーシート62は、いくつかの実施形態では、気体透過性材料よりなるか、もしくは、カプセル60が破裂するときカプセル60の中味がポーチ内に逃れることができるように、穿孔されるか、または1つ以上の排出開口部を備えてもよい。 【0063】上記に加えて、または上記に代わって、(図14に示すように)カバーシート62は、カプセル60の中味を排出させることができる隙間68を残す不連続溶接部66によって取り付けシート64に固定されてもよい。 【0064】取り付けシート64は複数のカプセル60を支持してもよい。各カプセルはそれ自体のカバーシートによって定位置に閉じ込められるようにしてもよい。もしくは、図15に示すように、複数のカプセルにわたって1枚のカバーシートを配備し、中間点66で溶接して各カプセルを所定の位置に閉じ込めてもよい。 【0065】別の改変として、2つ以上のカプセル60を、取り付けシート64とカバーシート62とによって画定される外被内で共に遊離状態で保持することができる。このような外被は製造はより簡単であるが、被治者はカプセルを押し潰す一方でこれを見つけ出して閉じ込める必要があるため、すなわち、カプセルは押し潰されている間にも一方の側に移動する傾向があるため、被治者にとってはあまり望ましくない製品となる恐れがある。 【0066】図17および図18には、カプセル60を取り付けるための別の取り付け方法を示す。個別のカバーシート62を用いる代わりに、カプセル60はポーチの前壁12と後壁14との間の1つ以上の溶接部70によって閉じ込められる。不連続溶接領域間の1つ以上の隙間72により、カプセル60が破裂するときカプセル60の中味がポーチの主回収領域に逃れることが可能となる。 【0067】上述と同様の方法で、溶接部70は複数のカプセルのうちの個々のカプセルを含む複数の領域を画定することができる。溶接部70はまた、複数のカプセル60を遊離状態で含む大きな外被領域を画定するように配備されてもよい。 【0068】既述のように、破裂可能ポケット24またはカプセル60は、例えば悪臭中和剤MCAを含む、液体、顆粒状粉体または固体の形態の任意の所望の薬剤を含有し得る。様々なMCA材料を用いればよく、多くの異なるMCAが当業者には既知である。 【0069】上記の実施形態では、各破裂可能ポケット24は、単に前壁および後壁の適切な位置に圧力を加えてポケット24を押し潰すだけで破裂する。ポケットの位置は感触によるか、または前壁および後壁に目視可能な印を付けることによって決定することができる。もしくは、前壁および後壁の一方または両方を少なくとも部分的に透明にして、破裂可能ポケットの位置を目視により決定し得るようにしてもよい。 【0070】上述の実施形態は造瘻用ポーチに関連するが、同じ原理を失禁用ポーチにも用いることができる。最も広い局面では、本発明はすべてのこのようなポーチに適用される。 【0071】以上の記述は単に本発明の好適な形態を例示するものであって、本発明の範囲内で多くの改変が行われ得る。特に重要であると考えられる特徴は請求の範囲で規定されているが、本出願人は、強調されているかどうかに拘わりなく本明細書で述べたおよび/または添付図面に示したすべての新規の特徴または概念に対して保護を主張する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】391015708 【氏名又は名称】ブリストル−マイヤーズ スクイブ カンパニー 【氏名又は名称原語表記】BRISTOL−MYERS SQUIBB COMPANY
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| 【出願日】 |
平成11年12月24日(1999.12.24) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100062144 【弁理士】 【氏名又は名称】青山 葆 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−229096(P2000−229096A) |
| 【公開日】 |
平成12年8月22日(2000.8.22) |
| 【出願番号】 |
特願平11−367049 |
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