| 【発明の名称】 |
スチーム式吸入器 |
| 【発明者】 |
【氏名】湯淺 毅
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| 【要約】 |
【課題】スチーム式吸入器の使用性と経済性の両方を向上させる【解決手段】 スチーム発生用のボイラー2と、ノズル部3と、のど・鼻両用の1つの吸入アタッチメント5とを備え、ノズル部3からのスチームを吸入アタッチメント5を用いてのど又は鼻から吸入できるようにしたスチーム式吸入器1である。吸入アタッチメント5内にスチーム噴霧方向を制限するための遮蔽板を配置する。この遮蔽板は、ノズル部3に近い位置に配置される第1の遮蔽板6と、吸入アタッチメント5の吸入部に近い位置に配置される第2の遮蔽板7とからなり、第1の遮蔽板6と第2の遮蔽板7とをスチーム噴霧方向Aにおいてずれた位置に配置し且つスチーム噴霧方向Aからみて互いに交差するように配列してある。
【解決手段】スチーム発生用のボイラー2と、ノズル部3と、のど・鼻両用の1つの吸入アタッチメント5とを備え、ノズル部3からのスチームを吸入アタッチメント5を用いてのど又は鼻から吸入できるようにしたスチーム式吸入器1である。吸入アタッチメント5内にスチーム噴霧方向を制限するための遮蔽板を配置する。この遮蔽板は、ノズル部3に近い位置に配置される第1の遮蔽板6と、吸入アタッチメント5の吸入部に近い位置に配置される第2の遮蔽板7とからなり、第1の遮蔽板6と第2の遮蔽板7とをスチーム噴霧方向Aにおいてずれた位置に配置し且つスチーム噴霧方向Aからみて互いに交差するように配列してある。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 スチーム発生用のボイラーと、ボイラーで生じたスチームを噴霧させると共に給水タンクから供給される吸入液を噴霧させるノズル部と、のど・鼻両用の1つの吸入アタッチメントとを備え、ノズル部からのスチームを上記吸入アタッチメントを用いてのど又は鼻から吸入できるようにしたスチーム式吸入器であって、吸入アタッチメント内にスチーム噴霧方向を制限するための遮蔽板を配置し、この遮蔽板は、ノズル部に近い位置に配置される第1の遮蔽板と、吸入アタッチメントの吸入部に近い位置に配置される第2の遮蔽板とからなり、第1の遮蔽板と第2の遮蔽板とをスチーム噴霧方向においてずれた位置に配置し且つスチーム噴霧方向からみて互いに交差するように配列してなることを特徴とするスチーム式吸入器。 【請求項2】 第1の遮蔽板と第2の遮蔽板とをスチーム噴霧方向からみて互いに直角に配列してなることを特徴とする請求項1記載のスチーム式吸入器。 【請求項3】 第1の遮蔽板が、のど・鼻の噴霧切替用として可動自在に構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のスチーム式吸入器。 【請求項4】 第2の遮蔽板に、人体ののど及び鼻の開口部形状とそれぞれ略同形状の開口部を複数形成したことを特徴とする請求項1記載のスチーム式吸入器。 【請求項5】 第2の遮蔽板に、人体ののど及び鼻の開口部範囲に対応する1つの開口部を形成したことを特徴とする請求項4記載のスチーム式吸入器。 【請求項6】 吸入アタッチメントの側壁部にスチーム逃がし用開口を形成したことを特徴とする請求項1記載のスチーム式吸入器。 【請求項7】 第2の遮蔽板が、過剰なスチームをスチーム逃がし用開口に誘導する方向に向けられていることを特徴とする請求項6記載のスチーム式吸入器。 【請求項8】 第2の遮蔽板に、人体の唾液や過剰なスチーム等を吸入器内の排水カップに戻すための唾液用開口部を形成したことを特徴とする請求項4記載のスチーム式吸入器。 【請求項9】 第2の遮蔽板を吸入アタッチメントに着脱自在に取り付けたことを特徴とする請求項4記載のスチーム式吸入器。 【請求項10】 第1の遮蔽板をノズル部から噴霧されるスチーム噴霧方向と略平行に配置したことを特徴とする請求項3記載のスチーム式吸入器。 【請求項11】 第1の遮蔽板に、人体の口の方向にスチームが噴霧されるのを防止するための第3の遮蔽板を付設したことを特徴とする請求項3記載のスチーム式吸入器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、人体の呼吸器系に生じた炎症の治療等に用いられるスチーム式吸入器に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来より、スチーム発生用のボイラーと、ボイラーで生じたスチームと給水タンクから供給される吸入液とを噴霧させるノズル部とを備えると共に、ノズル部からのスチームを吸入アタッチメントを用いて吸入者ののど又は鼻から吸入できるようにしたスチーム式吸入器が知られている。 【0003】その一例として、図10に示すように、のど専用の吸入アタッチメント5aと鼻専用の吸入アタッチメント5bとを付け替えて使用するものが知られている。 【0004】また図11及び図12に示すように、1つの吸入アタッチメント5′でのど・鼻両用できるようにしたものが知られている。吸入アタッチメント5′内のノズル部3の近傍位置には、のど・鼻切替レバー16によって回動自在となっているのど・鼻噴霧切替板15が設けられており、該のど・鼻噴霧切替板15によって図12に示すのど噴霧時におけるスチーム噴霧範囲イと、図13に示す鼻噴霧時におけるスチーム噴霧範囲ロとがそれぞれ得られるようになっている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところが、図10のスチーム式吸入器1′では、のどと鼻の切替を2種類の吸入アタッチメント5a,5bを付け替えることによって実現しているため、吸入アタッチメント5a,5bの付け替えが面倒となり、使用性に劣り、そのうえコスト高となり、経済性の面でも問題があった。 【0006】一方、図11〜図13のスチーム式吸入器1″では、1種類の吸入アタッチメント5′で容易にのど・鼻の噴霧切替を実現できるが、スチームの噴霧範囲を制限、拘束するためののど・鼻噴霧切替板15をノズル部3に近い1箇所のみに設けた構造であるため、人体が吸入を行う位置においては図12のイ、図13のロで示すように、ノズル部3から遠去かる程スチームが拡散して、吸入部位(のど又は鼻)以外にスチームが拡がり、不必要な部位にスチームが付着して吸入者に不快感を与えていた。またこのような不必要な部位へのスチームの噴霧は、噴霧効率においても問題があった。 【0007】本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、人体の吸入を行うのど及び鼻の開口部形状に合った必要範囲内でのみ、効果的にスチームを噴霧供給することができ、しかも吸入時における吸入者の吸入部位以外にスチームが付着するという不快感も同時になくすことができ、使用性と経済性の両方を向上させることができるスチーム式吸入器を提供するにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本発明は、スチーム発生用のボイラー2と、ボイラー2で生じたスチームを噴霧させると共に給水タンクから供給される吸入液を噴霧させるノズル部3と、のど・鼻両用の1つの吸入アタッチメント5とを備え、ノズル部3からのスチームを上記吸入アタッチメント5を用いてのど又は鼻から吸入できるようにしたスチーム式吸入器であって、吸入アタッチメント5内にスチーム噴霧方向を制限するための遮蔽板を配置し、この遮蔽板は、ノズル部3に近い位置に配置される第1の遮蔽板6と、吸入アタッチメント5の吸入部に近い位置に配置される第2の遮蔽板7とからなり、第1の遮蔽板6と第2の遮蔽板7とをスチーム噴霧方向Aにおいてずれた位置に配置し且つスチーム噴霧方向Aからみて互いに交差するように配列してなることを特徴としており、このように構成することで、ノズル部3に近い位置と吸入アタッチメント5の吸入部12に近い位置との両方でスチーム噴霧方向Aが制限されるので、人体の吸入を行うのど及び鼻の開口部形状に合った必要範囲内でのみ、効果的にスチームを噴霧供給することができ、しかも人体が吸入を行う位置におけるスチームの拡散を防止できるので、吸入部位以外にスチームが付着するという不快感も同時になくすことができ、さらに不必要範囲へのスチームの噴霧を行わないことにより、噴霧効率を向上させることができる。 【0009】また上記第1の遮蔽板6と第2の遮蔽板7とをスチーム噴霧方向Aからみて互いに直角に配列してなるのが好ましく、この場合、第1の遮蔽板6と第2の遮蔽板7とで遮蔽される開口部形状が、スチーム噴霧方向Aからみて四角形状に形成されるようになり、この四角形状の開口部8から人体ののど及び鼻の必要な部位にスチームを偏りなく噴霧させることができる。 【0010】また上記第1の遮蔽板6が、のど・鼻の噴霧切替用として可動自在に構成されているのが好ましく、この場合、第1の遮蔽板6を可動させることで、スチーム噴霧方向Aを吸入者ののど又は鼻の方向に切替えて噴霧可能となる。 【0011】また上記第2の遮蔽板7に、人体ののど及び鼻の開口部形状とそれぞれ略同形状の開口部8を複数形成するのが好ましく、この場合、人体ののど及び鼻の開口部形状に合った必要範囲内のみでスチームを噴霧させることができると共に、のど又は鼻以外の不必要な部位へのスチームの噴霧,付着を防止することができる。 【0012】また上記第2の遮蔽板7に1つの開口部8cを形成し、この開口部8cが人体ののど及び鼻の開口部形状と略同形状に形成されているのが好ましく、この場合、第2の遮蔽板7の開口部8cを人体ののど及び鼻の開口部形状と略同形状に形成することによって、吸入者の口(のど)と鼻の位置が人により異なるという個人差に対応できるようになる。 【0013】また上記吸入アタッチメント5の側壁部5aにスチーム逃がし用開口11を形成するのが好ましく、この場合、第2の遮蔽板7によって遮蔽される不要なスチームを吸入アタッチメント5の側壁部5aに設けたスチーム逃がし用開口11から外部に誘導,排気させることができ、従って、不要なスチームが吸入アタッチメント5内に溜まらなくなり、吸入アタッチメント5内のスチーム乱流によって引き起こされるスチームの噴霧状態の乱れ(例えば噴霧温度の乱れ、噴霧の方向性の乱れ等)の発生を防止できる。 【0014】また上記第2の遮蔽板7が、過剰なスチームをスチーム逃がし用開口11に誘導する方向に向けられているのが好ましく、この場合、第2の遮蔽板7の開口部8より噴出されない不要なスチームを第2の遮蔽板7の開口部8以外の部位を利用してスチーム逃がし用開口11に誘導して、吸入アタッチメント5の外部に排気させることができ、噴霧状態の乱れを容易に防止できるようになる。 【0015】また上記第2の遮蔽板7に、人体の唾液や過剰なスチーム等を吸入器内の排水カップ9に戻すための唾液用開口部10を形成するのが好ましく、この場合、過剰なスチームが吸入者の顔に当たって流れ落ちる水滴や人体より排出される唾液等を唾液用開口部10から排水することができ、快適に使用できるようになる。 【0016】また上記第2の遮蔽板7を吸入アタッチメント5に着脱自在に取り付けるのが好ましく、この場合、第2の遮蔽板7を着脱可能な別部品で構成することができ、第2の遮蔽板7を取り外して吸入アタッチメント5内部の洗浄が可能となる。 【0017】また上記第1の遮蔽板6をノズル部3から噴霧されるスチーム噴霧方向Aと略平行に配置するのが好ましく、この場合、特にのど噴霧時において、第1の遮蔽板6によるノズル部3から噴霧するスチームの噴霧量の低下及び噴霧流速の低下を防ぐことができる。 【0018】また上記第1の遮蔽板6に、人体の口の方向にスチームが噴霧されるのを防止するための第3の遮蔽板13を付設するのが好ましく、この場合、例えば鼻噴霧時において、第1の遮蔽板6で遮蔽されずに吸入者の口の方向にまわりこむスチームを第3の遮蔽板13によって遮蔽でき、鼻噴霧時において吸入者の口(のど)の方向へのスチームの流出を防止できる。 【0019】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明する。 【0020】本実施形態のスチーム式吸入器1は、のど及び鼻の両患部に対して噴霧治療を行うために用いられ、本体4内部に設けられるスチーム発生用のボイラー2と、ボイラー2で生じたスチームを噴霧させると共に給水カップから供給される吸入液を噴霧させるノズル部3とで主体が構成されている。本体4のノズル部3に面して、のど・鼻両用の1つの吸入アタッチメント5が装着されており、ノズル部3からのスチームを1つの吸入アタッチメント5を用いてのど又は鼻から吸入できるようになっている。 【0021】吸入アタッチメント5内の2箇所に、図1に示すように、スチーム噴霧方向Aを制限するための遮蔽板が配置されている。この遮蔽板は、ノズル部3に近い位置に配置される第1の遮蔽板6と、吸入アタッチメント5の吸入部12に近い位置に配置される第2の遮蔽板7とからなり、第1の遮蔽板6と第2の遮蔽板7とをスチーム噴霧方向Aにおいてずれた位置に配置し且つスチーム噴霧方向Aからみて斜めに交差するように配列してある。 【0022】ここで、第1の遮蔽板6は、スチーム噴霧方向Aと平行に配置された固定板14と、固定板14に対向配置されたのど・鼻噴霧切替板15とからなり、のど・鼻切替レバー16の回動操作によってのど・鼻噴霧切替板15を吸入者の口(のど)の方向に向いた状態(図1の状態)と、吸入者の鼻の方向に向いた状態(図4の状態)とに方向変換自在とされている。これにより、固定板14とのど・鼻噴霧切替板15との間をスチームが通過する際にスチームの噴霧方向が制限、拘束されるようになっている。 【0023】一方、第2の遮蔽板7は、吸入者がスチームを吸入する位置に、スチーム噴霧方向Aと垂直に配置される円弧板部20と、その外周部に設けられて吸入アタッチメント5の外周前端部に支持される断面略U字状の支持部21と、人体の口及び鼻の周辺部にフィットする顔当て部40とが一体に構成されている。第2の遮蔽板7の円弧板部17には、人体の口、鼻の範囲と略同じ大きさの開口部8が穿設されている。図2に示す実施形態では、開口部8はスチーム噴霧方向Aからみて横長矩形状に形成されており、さらに、第1の遮蔽板6(固定板14、のど・鼻噴霧切替板15)の開口部8と第2の遮蔽板7の開口部8′とが重なる開口部形状が、スチーム噴霧方向Aからみて略菱形形状となるように、第1の遮蔽板6と第2の遮蔽板7とがスチーム噴霧方向Aからみて斜めに交差して配列されており、この重なった菱形形状の開口部(図2の斜線で示す部分)より人体ののど及び鼻の必要な部位にスチームを効率良く噴霧できるようにしてある。 【0024】また、のど・鼻噴霧切替板15には、人体の口の方向にスチームが噴霧されるのを防止するための第3の遮蔽板13が付設されているのが好ましい。図4に示す実施形態では、のど・鼻の噴霧切替用の回動可能な第1の遮蔽板6の最下部から、人体の口の方向(図4の矢印ニで示す方向)にスチームが噴霧されるのを防止できるように第3の遮蔽板13が一体に突設されている。尚、第3の遮蔽板13は第1の遮蔽板6の内側には突出していないので、遮蔽板6,7によるスチーム噴霧方向Aの制限、拘束作用には影響しないものである。 【0025】しかして、ノズル部3の位置と吸入者が吸入する位置との間に、スチームの噴霧範囲を制限、拘束するための第1及び第2の遮蔽板6,7をスチーム噴霧方向Aに間隔をあけた2箇所に且つスチーム噴霧方向Aからみて互いに交差するように配列したことにより、第1の遮蔽板6によってノズル部3からのスチーム噴霧方向Aが制限され、さらに吸入アタッチメント5の吸入部12に近い位置に配置された第2の遮蔽板7によってスチーム噴霧方向Aが制限されることとなる。このように、吸入者がスチームを吸入する位置でもスチーム噴霧方向Aが制限されるので、2つの遮蔽板により制限、拘束されない範囲内でスチームが効率良く噴霧して吸入者に提供されるようになる。従って、従来のような人体が吸入を行う位置におけるスチームの拡散を防止でき、吸入部位(のど又は鼻)以外にスチームが拡がることがなく、不必要な部位へのスチームの噴霧をなくして快適な使用ができるようになる。また、のど・鼻噴霧切替板15のみを回動させるだけで、スチーム噴霧方向Aを吸入者ののど又は鼻の方向のいずれかに切替えて噴霧することができるので、不必要なスチームの噴霧をなくすことができ、噴霧効率が向上し、この結果、使用性と経済性の両方を向上させることができるものである。 【0026】しかも、鼻用噴霧時には、第1の遮蔽板6の下部から外方に突出させた第3の遮蔽板13によって、第1の遮蔽板6の下側から吸入者の口の方向(図4の矢印ニで示す方向)にスチームがまわり込むのが防がれるので、鼻噴霧時に吸入者の口の方向へのスチームの流出を防止でき、より快適に使用できるものとなる。 【0027】なお、上記実施形態ではスチーム噴霧方向Aからみて斜めに交差するように第1の遮蔽板6と第2の遮蔽板7とを配置したが、必ずしもこれに限られず、例えば図3(a)のように第1の遮蔽板6と第2の遮蔽板7とをスチーム噴霧方向Aからみて互いに直角に配列してもよいものである。この場合、第1の遮蔽板6の開口部8と第2の遮蔽板7の開口部8とが重なる開口部形状が、スチーム噴霧方向Aからみて四角形状に形成されるようになり、人体ののど及び鼻の必要な部位にスチームを偏りなく、まんべんに噴霧できるようになる。 【0028】図3(b)は第2の遮蔽板7に、人体ののど及び鼻の開口部形状とそれぞれ略同形状の開口部8a,8bを複数形成した場合を示している。本実施形態では、第2の遮蔽板7には、のど吸入用となる大径の開口部8bと鼻吸入用となる小径の2つの開口部8aとが別々に形成されている。これにより、のど又は鼻以外の不必要な部位へのスチームの噴霧,付着を防止することができ、吸入者に不快感を与えず、効率的に噴霧できるようになる。なお、開口部8a,8bの数は必ずしも3つに限られるものではなく、例えば鼻吸入用となる小径の2つの開口部8aを1つの横長の開口部で形成してもよいものである。 【0029】図3(c)は第2の遮蔽板7に、人体ののど及び鼻の開口部範囲に対応する1つの開口部8cを形成した場合を示している。この場合、人体ののど及び鼻の開口部形状に合った必要範囲内のみでスチームを噴霧させることができるようになり、しかも、人体の口及び鼻の開口部範囲と略同形状の1つの開口部8cを形成したことによって、吸入者の口と鼻の位置が人により異なるという個人差にも十分に対応できるようになる。従って、吸入者が吸入位置を調節したり、第2の遮蔽板7に形成された開口部8に顔の位置を合わせたりする必要性を低減できる。つまり、第2の遮蔽板7に対して吸入者の顔が多少ずれても、のど及び鼻の位置が該開口部8cから外れにくくなり、一層使い易くなる。 【0030】図5は、のど・鼻両用の吸入アタッチメント5の側壁部5aにスチーム逃がし用開口11を形成した場合を示している。これにより、第2の遮蔽板7によって遮蔽された不要なスチームを矢印トで示すように、吸入アタッチメント5の側壁部5aに設けたスチーム逃がし用開口11から外部に誘導,排気させることができる。ちなみに、不要なスチームが吸入アタッチメント5内に溜まると、吸入アタッチメント5内のスチーム乱流によって引き起こされるスチームの噴霧状態の乱れ(例えば噴霧温度の乱れ、噴霧の方向性の乱れ等)が生じ易くなるが、不要なスチームをスチーム逃がし用開口11から逃がすことにより、かかる噴霧状態の乱れをなくすことができる。 【0031】また、図6に示すように、第2の遮蔽板7が、過剰なスチームをスチーム逃がし用開口11に誘導する方向に向けられているのが好ましい。他の構成は図5と同様である。本実施形態では、第2の遮蔽板7の断面形状が側方からみて逆ハ字状に形成されており、これにより、第2の遮蔽板7の開口部8から噴出されない不要なスチームを図6(a)の矢印チで示すように、第2の遮蔽板7の傾斜した裏面に沿ってスチーム逃がし用開口11に誘導して、吸入アタッチメント5の外部に排気させることにより、上記のようなスチームの噴霧状態の乱れを防止する効果をより高めることができる。 【0032】図7は、第2の遮蔽板7の最下部に、開口部8とは別に、人体の唾液や過剰なスチーム等を吸入器内の排水カップ9に戻すための小孔状の唾液用開口部10を形成した場合を示している。本体4内には、吸入液を供給する給水カップ、吸入器外部に噴霧されないスチームや人体より排出される唾液等を溜める排水カップ9、ボイラー2の過給水及びボイラー2安全弁動作時の排水を受ける排水受け皿等が収納されている。これら給水カップと排水カップ9と排水受け皿とが一体部品で構成されているのが好ましい。しかして、過剰なスチームが吸入者の顔に当たって流れ落ちる水滴や人体より排出される唾液等は、開口部8とは別に、第2の遮蔽板7に形成された唾液用開口部10より、図7(b)の矢印ホで示すように排水カップ9内に流すことができるので、使用時に不快感を与えることがないものである。 【0033】図8は第2の遮蔽板7を吸入アタッチメント5に着脱自在に取り付けた場合を示している。第2の遮蔽板7を着脱可能な別部品で構成することによって、第2の遮蔽板7を取り外して吸入アタッチメント5内部の洗浄が可能となり、衛生面で優れたものとなる。 【0034】図9は、のど噴霧使用時において第1の遮蔽板6をノズル部3から噴霧されるスチーム噴霧方向Aと略平行に配置した場合を示している。なお、鼻使用時にはのど・鼻噴霧切替板15は図4のように回動される。しかして、のど噴霧時において、第1の遮蔽板6を構成する固定板14とのど・鼻噴霧切替板15の両方がスチーム噴霧方向Aと平行に配置することにより、ノズル部3から噴出されるスチーム噴霧方向Aは図9の矢印Gで示す直線的となり、ノズル部3から噴霧するスチームの噴霧量の低下及び噴霧流速の低下を防止できる。これに伴い、噴霧量の低下による吸入効果の低下、噴霧流速の低下による吸入患部(のど)へのスチーム到達性の低下をそれぞれ防止できるようになる。 【0035】 【発明の効果】上記のように本発明のうち請求項1記載の発明は、スチーム発生用のボイラーと、ボイラーで生じたスチームを噴霧させると共に給水タンクから供給される吸入液を噴霧させるノズル部と、のど・鼻両用の1つの吸入アタッチメントとを備え、ノズル部からのスチームを上記吸入アタッチメントを用いてのど又は鼻から吸入できるようにしたスチーム式吸入器であって、吸入アタッチメント内にスチーム噴霧方向を制限するための遮蔽板を配置し、この遮蔽板は、ノズル部に近い位置に配置される第1の遮蔽板と、吸入アタッチメントの吸入部に近い位置に配置される第2の遮蔽板とからなり、第1の遮蔽板と第2の遮蔽板とをスチーム噴霧方向においてずれた位置に配置し且つスチーム噴霧方向からみて互いに交差するように配列してなるから、ノズル部に近い位置と吸入アタッチメントの吸入部に近い位置との両方でスチーム噴霧方向が制限されるので、人体の吸入を行うのど及び鼻の開口部形状に合った必要範囲内でのみ、効果的にスチームを噴霧供給することができる。しかも、人体が吸入を行う位置におけるスチームの拡散を防止できるので、吸入部位以外にスチームが付着するという不快感を同時になくすことができると共に、不必要範囲へのスチームの噴霧を行わないことにより、噴霧効率が高められる結果、スチーム式吸入器の使用性と経済性の両方を向上させることができるものである。 【0036】また請求項2記載の発明は、請求項1記載の効果に加えて、第1の遮蔽板と第2の遮蔽板とをスチーム噴霧方向からみて互いに直角に配列してなるから、第1の遮蔽板と第2の遮蔽板とで遮蔽される開口部形状が、スチーム噴霧方向からみて四角形状に形成されるようになり、この四角形状の開口部から人体ののど及び鼻の必要な部位にスチームを偏りなく噴霧させることができる。 【0037】また請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の効果に加えて、第1の遮蔽板が、のど・鼻の噴霧切替用として可動自在に構成されているから、第1の遮蔽板を可動させることで、スチーム噴霧方向を吸入者ののど又は鼻の方向に切替えて噴霧可能となり、1種類の吸入アタッチメントでのど・鼻両用に使用できるようになる。 【0038】また請求項4記載の発明は、請求項1記載の効果に加えて、第2の遮蔽板に、人体ののど及び鼻の開口部形状とそれぞれ略同形状の開口部を複数形成したから、人体ののど及び鼻の開口部形状に合った必要範囲内のみでスチームを噴霧させることができると共に、のど又は鼻以外の不必要な部位へのスチームの噴霧,付着を防止することができ、吸入者に不快感を与えず、効率的に噴霧できるものである。 【0039】また請求項5記載の発明は、請求項4記載の効果に加えて、第2の遮蔽板に1つの開口部を形成し、この開口部が人体ののど及び鼻の開口部形状と略同形状に形成されているから、第2の遮蔽板の開口部を人体ののど及び鼻の開口部形状と略同形状に形成することによって、吸入者の口(のど)と鼻の位置が人により異なるという個人差に対応できるようになり、従って、吸入者が吸入位置を調節したり、第2の遮蔽板に形成された開口部に顔の位置を合わせたりする必要性を低減でき、使用性が一層向上する。 【0040】また請求項6記載の発明は、請求項1記載の効果に加えて、吸入アタッチメントの側壁部にスチーム逃がし用開口を形成したから、第2の遮蔽板によって遮蔽される不要なスチームを吸入アタッチメントの側壁部に設けたスチーム逃がし用開口から外部に誘導,排気させることができる。従って、不要なスチームが吸入アタッチメント内に溜まらなくなり、吸入アタッチメント内のスチーム乱流によって引き起こされるスチームの噴霧状態の乱れ(例えば噴霧温度の乱れ、噴霧の方向性の乱れ等)の発生を防止できるものである。 【0041】また請求項7記載の発明は、請求項6記載の効果に加えて、第2の遮蔽板が、過剰なスチームをスチーム逃がし用開口に誘導する方向に向けられているから、第2の遮蔽板の開口部より噴出されない不要なスチームを第2の遮蔽板の開口部以外の部位を利用してスチーム逃がし用開口に誘導して、吸入アタッチメントの外部に排気させることができ、簡単な構成でスチームの噴霧状態の乱れを容易に防止できるようになる。 【0042】また請求項8記載の発明は、請求項4記載の効果に加えて、第2の遮蔽板に、人体の唾液や過剰なスチーム等を吸入器内の排水カップに戻すための唾液用開口部を形成したから、過剰なスチームが吸入者の顔に当たって流れ落ちる水滴や人体より排出される唾液等を、第2の遮蔽板に設けた唾液用開口部から排水でき、唾液等による不快感を与えることがないものである。 【0043】また請求項9記載の発明は、請求項4記載の効果に加えて、第2の遮蔽板を吸入アタッチメントに着脱自在に取り付けたから、第2の遮蔽板を着脱可能な別部品で構成することができ、第2の遮蔽板を取り外して吸入アタッチメント内部の洗浄が可能となり、吸入アタッチメント内部を常に衛生的に保つことができる。 【0044】また請求項10記載の発明は、請求項3記載の効果に加えて、第1の遮蔽板をノズル部から噴霧されるスチーム噴霧方向と略平行に配置したから、のど噴霧時において、便器に第1の遮蔽板によるノズル部から噴霧するスチームの噴霧量の低下及び噴霧流速の低下を防ぐことができ、これに伴い、噴霧量の低下による吸入効果の低下、噴霧流速の低下による吸入患部(のど)へのスチーム到達性の低下をそれぞれ防止できるものである。 【0045】また請求項11記載の発明は、請求項3記載の効果に加えて、第1の遮蔽板に、人体の口の方向にスチームが噴霧されるのを防止するための第3の遮蔽板を付設したから、鼻噴霧時において、第1の遮蔽板で遮蔽されずに吸入者の口の方向にまわりこむスチームを第3の遮蔽板によって遮蔽できるようになり、従って、鼻噴霧時に吸入者の口(のど)の方向へのスチームの流出を防止でき、吸入者の不快感をなくすことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005832 【氏名又は名称】松下電工株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年6月15日(1998.6.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100087767 【弁理士】 【氏名又は名称】西川 惠清 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−261(P2000−261A) |
| 【公開日】 |
平成12年1月7日(2000.1.7) |
| 【出願番号】 |
特願平10−167531 |
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