| 【発明の名称】 |
歯科診療支援装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】野々垣 正敏
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| 【要約】 |
【課題】従来の歯科診療支援装置を大幅に改変することなく、レセプト記載用の『有床義歯増歯』を、図1最下段の略記号で表現できるようにする。
【解決手段】電子的に記録した診療情報に基づいてレセプトを発行する歯科診療支援装置であって、増歯部位の入力方式を管理する管理手段と、前記管理手段の指定する方式に従って増歯部位が入力された場合は該入力を受け付け、前記管理手段の指定する方式に違背して増歯部位が入力された場合は該入力をキャンセルする入力制御手段と、受け付けられた増歯部位をその入力方式に応じて定まる略記号を用いてレセプトに記録する記録制御手段と、を有することを特徴とする歯科診療支援装置。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 電子的に記録した診療情報に基づいて診療報酬明細書を発行する歯科診療支援装置であって、増歯部位の入力方式を管理する管理手段と、前記管理手段の指定する方式に従って増歯部位が入力された場合は該入力を受け付け、指定する方式に違背して増歯部位が入力された場合は該入力をキャンセルする入力制御手段と、入力された増歯部位をその入力方式に応じて定まる略記号を用いて診療報酬明細書用に記録する記録制御手段と、を有することを特徴とする歯科診療支援装置。 【請求項2】 請求項1に於いて、入力制御手段が、管理手段の指定する入力方式を実現するための入力手順を提供する、ことを特徴とする歯科診療支援装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、電子的に記録した歯科の診療情報等に基づいて診療報酬明細書(レセプト)を発行する歯科診療支援装置に関する。 【0002】 【従来の技術】歯科の診療情報や患者情報を電子的に記録して表示したり、記録した情報に基づいて診療報酬明細書等の書類を作成してプリントアウトする歯科診療支援装置が提供されている。歯科診療支援装置では、入力操作が簡易であること、画面の表示順序や画面内での入力順序が歯科医師の診療手順や院内での事務処理の流れに沿っていること、等が望まれている。 【0003】このため、歯科診療支援装置では、大部分の入力操作をマウス等のポインティングデバイスで行い得るように、傷病名等の候補を表示して、ポインティングデバイスで選択入力させるように制御が行われる。また、診療手順に沿って入力できるように画面内の入力領域の表示が順に切り換えられる。例えば、傷病編集画面内の部位入力用領域から傷病部位が入力されると、傷病編集画面内の編集入力領域が傷病名選択入力用に切り換えられる。また、レセプト発行時には、傷病部位や傷病名を示す略記号が診療情報ファイルから読み出されて、明細傷病照合画面に表示されてプリントされる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上述のように、歯科診療支援装置では、傷病部位と傷病名を示す略記号が診療報酬明細書にプリントされる。例えば、『有床義歯増歯・上顎右6番』の場合であれば、図2の最下段に示す略記号がプリントされる。ところが、診療報酬明細書の提出先である地方自治体等の中には、『有床義歯増歯』の略記号として、図2の最下段の略記号ではなく、図1の最下段の略記号(図1の例示は『有床義歯増歯・上顎右6番』の場合)を採用している所もある。 【0005】しかしながら、図1の最下段に示す略記号は、従来の歯科診療支援装置ではサポートされていない。このため、従来、図1の最下段の略記号を記載する必要がある場合は、手書きで記載していた。なお、診療報酬明細書の発行時に提出先に応じて略記号を切り換えるように制御するためには、従来の歯科診療支援装置を大幅に改変する必要があり、現実的ではないという事情がある。 【0006】本発明は、従来の歯科診療支援装置を大幅に改変することなく、『有床義歯増歯』を、図1最下段の略記号でも表現できるようにすることを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、電子的に記録した診療情報に基づいて診療報酬明細書を発行する歯科診療支援装置であって、増歯部位の入力方式を管理する管理手段と、前記管理手段の指定する方式に従って増歯部位が入力された場合は該入力を受け付け、前記管理手段の指定する方式に違背して増歯部位が入力された場合は該入力をキャンセルする入力制御手段と、入力された(受け付けられた)増歯部位をその入力方式に応じて定まる略記号を用いて診療報酬明細書用に記録する記録制御手段と、を有することを特徴とする歯科診療支援装置である。 【0008】請求項2の発明は、請求項1に於いて、入力制御手段が、管理手段の指定する入力方式を実現するための入力手順を提供する、ことを特徴とする歯科診療支援装置である。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の装置を、図面を参照して説明する。下記の説明では、図4〜図8のフローチャートに示す手順で『有床義歯増歯』の入力が処理されるとともに、図9〜図14に示すように画面が切り換えられる。しかし、これらの手順及び画面表示は例示であり、請求項に記載の構成を図4〜図8と同等の手順によって置換することもできる。例えば、請求項の構成に関連しない部分で処理順序を入れ換えたり、画面の表示ボタンに代えてキースイッチを入力手段として用いたり、逆にキースイッチに代えて画面に入力ボタンを表示して入力手段として用いたりしてもよい。また、候補からの選択入力に代えてキースイッチからの入力を用いてもよく、逆に、キースイッチ入力に代えて候補からの選択入力を用いてもよい。また、傷病編集画面21内で編集入力領域21aを部位入力用画面表示(図9)から傷病選択用画面表示(図10)に切り換える画面制御に代えて、画面全体を切り換える制御を採用してもよい。また、入力した状態をメモリから記憶装置内の診療情報ファイルに記録するタイミングも、必ずしも図示のタイミングでなくてもよい。また、決定ボタン入力ではなく、所定の入力完了に応じて自動的に切り換える構成でもよい。なお、図4〜図8に示すフローチャートでは、本発明に関連しない処理は省略されている。例えば、ヘルプボタンF1の入力に対する処理や、キーボードフォーカスの移動の検出等は、本発明に直接的には関連しないため省略されている。 【0010】歯科では、傷病名や傷病部位に関して独特の表現を用いる。例えば、傷病部位を歯番(1〜8/A〜E)で表現する。1〜8は永久歯の歯番を表し、A〜Eは乳歯の歯番を表す。また、永久歯の場合、歯牙の種類に応じて表現を変える。図15に歯牙の種類と表現を示す。支台歯とは、ブリッジの両側の歯牙のことである。健全歯抜髄支台歯とは、ブリッジの支台歯に健全歯を応用した場合の歯牙のことである。増歯とは、有床義歯に後に追加する義歯のことである。この増歯には前述のように2種類の略記号があるが、図15には図1の最下段に示す略記号のみが記載されている。分割歯とは、歯根を分割した状態の歯牙のことである。分割抜歯とは、分割歯の一方の歯根を抜歯した状態の歯牙のことである。分割抜歯には、残存する歯根が支台歯か否かにより、3種類の表現がある。即ち、右側が支台歯の場合、左側が支台歯の場合、左右ともに支台歯の場合の3種類である。 【0011】図3は、実施の形態の歯科診療支援装置の構成を示すブロック図である。図示のように、本装置は、CRTディスプレイ等の情報表示装置20、CPU11と割込制御部12とメモリ13とを備えた制御部10、CPU11で実行されるプログラム,診療情報ファイル,管理設定データベース等が記憶されている記憶装置31、マウス等のポインティングデバイス32、キーボード33を有する。 【0012】本装置が起動されると、図4の手順が実行され、管理設定データベースから増歯部位入力方式の管理設定値が読み込まれる(S01)。なお、初期化処理や他のデフォルト値の読み込み等の処理は、本発明に直接的には関連しないため、説明は省略する。 【0013】増歯部位入力方式としては、本装置では、第1の方式と第2の方式が想定されている。管理設定データベースに第1の方式が記録されている場合は(S03:第1の方式)、変数『入力方式』に『第1の方式を示す値』が設定される(S05)。また、管理設定データベースに第2の方式が記録されている場合は(S03:第2の方式)、変数『入力方式』に『第2の方式を示す値』が設定される(S07)。管理データベースの設定は、本装置の出荷時に出荷先の事情に合わせて設定されているものであるが、後に書き換え可能に記録されていてもよい。 【0014】第1の方式を、図1に示す。第1の方式では、(イ)傷病部位入力後に、(ロ)増歯対象の歯番を選択し、さらに、『+』キーを押すことで、歯番(図では『6』が例示されている)の上に丸印のある表現が入力される。又は、(ロ)増歯対象の歯番を選択し、同じ歯番を続けて複数回選択して歯番の上に丸印のある表現を候補表示させ、それを選択する構成でもよい。こうして増歯対象の歯番を入力した後、(ハ)自動的に又は決定ボタン入力に応じて傷病名選択用画面表示に切り換えて、その中から所望の傷病名を選択する。これにより、同図内最下段に示すレセプト表現が記録される。 【0015】第2の方式を、図2に示す。第2の方式では、(イ)傷病部位入力後に、(ロ)自動的に又は決定ボタン入力に応じて傷病名選択用画面表示に切り換えて、その中から所望の傷病名を選択し、(ハ)さらに部位フィルボタン入力に応じて部位フィル編集用画面表示に切り換えて、増歯対象の歯番をテンキー入力する。これにより、同図内最下段に示すレセプト表現が記録される。 【0016】傷病編集画面(図9〜図12の画面)21が起動されると、その編集入力領域21aに、まず、傷病部位入力用画面表示(図9)が行われる(S11)。その後、入力の待機状態となる(S13)。 【0017】傷病部位が入力されると(S15:YES)、編集入力領域21aに表示されている傷病部位入力フィールド(図9)に、入力された部位が表示される。例えば、上顎全体を指定するF7ボタンからの入力が行われると、上顎全体の歯番(上顎の7,6,5,4,3,2,1,1,2,3,4,5,6,7)が表示される。この状態を図11に示す。なお、F7ボタンには、図1(イ)の略記号(上顎全体を示す略記号)が貼り付けられている。 【0018】図9の傷病部位入力フィールドに傷病部位が表示されている状態で歯番が入力される(選択入力でもキー入力でもよい)と(S19:YES)、入力された歯番がメモリに保持される。さらに、その状態で、『+』キーが入力されると(S23:YES)、変数『入力方式』に『第1の方式を示す値』が設定されていることを条件として(S25:YES)、有床義歯増歯表現1(図1の最下段に示す表現;歯番の上部に丸印の表現)がメモリに保持される(S25)。なお、変数『入力方式』に『第2の方式を示す値』が設定されている場合には(S25:NO)、『+』キーの入力は無視される。また、ステップS23で、『+』キーの入力ではなく、従前に入力された歯番と同じ歯番が続けて入力されて有床義歯増歯表現1が選択された場合も(S23:YES)、その有床義歯増歯表現1がメモリに保持される(S27)。図9には、歯番6が有床義歯増歯表現1とされた状態が示されている。 【0019】傷病編集画面の傷病部位入力用画面表示に於いて決定ボタン(F12)が入力されると(S29:YES)、傷病編集画面の編集入力領域21aの表示が、傷病部位入力用画面表示から、図10に示す傷病名選択用画面表示に切り換えられる(S31)。傷病名選択用画面表示に於いてMT(+増歯)が選択されると(S33:YES)、変数『入力方式』に『第1の方式を示す値』が設定されていることを条件として(S35:YES)、傷病名として『有床義歯増歯』が保持され、且つ、その増歯の歯番としてステップS21で保持された歯番が保持される(S37)。なお、変数『入力方式』に『第2の方式を示す値』が設定されている場合には(S35:NO)、有床義歯増歯表現2(図2の最下段に示す表現;MTの右に増歯の歯番が記載される表現)がメモリに保持され、さらに、部位フィルボタンが表示される(S39)。なお、部位フィルボタンを、最初から表示しておいてもよい。 【0020】傷病名選択用画面表示に於いて他の傷病名が選択された場合は(S41:YES)、該他の傷病名に応じた処理が実行される(S43)。 【0021】部位フィルボタンが入力された場合は(S45:YES)、傷病編集画面の編集入力領域21aの表示が、傷病名選択用画面表示から図12に示す部位フィル編集用画面表示に切り換えられる(S47)。この部位フィル編集用画面表示でテンキー入力が行われると(S49:YES)、該入力された数値が有床義歯増歯の増歯の歯番として保持される(S51)。 【0022】傷病編集画面の傷病名選択用画面表示又は部位フィル編集用画面表示に於いて決定ボタン(F12)が入力された時(S53:YES)、傷病名選択用画面表示で傷病名が選択表示されている場合は(S55:YES)、その時点で保持されている傷病部位と傷病名とレセプト表現が、記憶装置31の診療情報ファイルに記録される(S59)。『ステップS55:YES』から『ステップS59』に進む手順は、第1の方式の入力の場合である。 【0023】傷病編集画面の傷病名選択用画面表示又は部位フィル編集用画面表示に於いて決定ボタン(F12)が入力された時(S53:YES)、傷病名選択用画面表示で傷病名が選択表示されている場合でなく(S55:NO)、且つ、部位フィル編集用画面表示で歯番が入力された後の場合は(S57:YES)、その時点で保持されている傷病部位と傷病名とレセプト表現が、記憶装置31の診療情報ファイルに記録される(S59)。『ステップ55:NO』から『ステップS57:YES』を経て『ステップS59』に進む手順は、第2の方式の入力の場合である。 【0024】こうして、記憶装置31内の診療情報ファイルには、管理設定データベースに第1の方式が記録されている場合には『有床義歯増歯表現1』の略記号が記録され、管理設定データベースに第2の方式が記録されている場合には『有床義歯増歯表現2』の略記号が記録される。 【0025】明細傷病照合画面(図13,図14の画面)25が起動されると、診療情報ファイルから傷病名と傷病部位のレセプト表現が取得され(S71)、取得した傷病名と傷病部位が照合画面表示25a内に一覧表示される(S73)。その場合に於いて、『有床義歯増歯』の傷病名と傷病部位があれば、前述の『有床義歯増歯表現1(図13)』又は『有床義歯増歯表現2(図14)』が表示される。 【0026】この状態で選択入力が待機され(S75)、選択入力に応じた処理が実行される(S77)。また、明細傷病照合画面を抜ける入力(例えばキャンセルキー等の入力)が行われた場合は(S79:YES)、明細傷病照合画面の処理が終了される。 【0027】 【発明の効果】本発明によると、管理手段の指定する方式に従って増歯部位が入力された場合は該入力が受け付けられ、指定する方式に違背して増歯部位が入力された場合は該入力がキャンセルされる。また、入力された増歯部位がその入力方式に応じて定まる略記号を用いて診療報酬明細書用に記録される。このため、例えば、『有床義歯増歯』を、図1最下段の略記号で表現することができる。また、そのために、従来の歯科診療支援装置を大幅に改変する必要もない。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001889 【氏名又は名称】三洋電機株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年8月6日(1998.8.6) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100087778 【弁理士】 【氏名又は名称】丸山 明夫
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| 【公開番号】 |
特開2000−51245(P2000−51245A) |
| 【公開日】 |
平成12年2月22日(2000.2.22) |
| 【出願番号】 |
特願平10−222868 |
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