| 【発明の名称】 |
超音波診断装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】佐藤 良彰
|
| 【要約】 |
【課題】表示しているラジアル画像、リニア画像を有効に利用して、計測機能を行う時間と労力を大幅に低減できる超音波診断装置を提供する。
【解決手段】ラジアル画像6とリニア画像7において、各々計測対象領域のトレース線Ls1、Ls2を引き、ラジアル画像6の切断線rに対応する位置P1のリニア画像7に切断線lが表示される状態で、切断線の位置をP1からP2に移動する操作を行うことにより、画像計測部はトレース線Ls1における切断線rで区切られる線分の長さl1及びその中点m1のy座標値y1と、トレース線Ls2側での対応する線分の長さl2とその中点m2のy座標値y2を求め、長さl1、l2の線分比等を用いた変換式により、ラジアル画像6中にトレース線Ls1と相似なトレース線の各(x、y)座標値を決定して描画することにより、各々のラジアル画像毎にトレース線を引く手間等を不要にして、体積算出を可能とした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 被検体に対して3次元の超音波走査を行い、該超音波走査により得られた3次元領域の超音波データを用いて、被検体のラジアル断層画像と、リニア断層画像とを表示可能で、指定された複数の領域から体積を算出する機能を備えた超音波診断装置において、ラジアル断層画像とリニア断層画像に計測対象となる第1の領域及び第2の領域を設定する領域設定手段と、前記リニア断層画像上で指定される任意の位置に対応して、前記ラジアル断層画像上で前記第1の領域に対応する領域を決定するための変換手段と、前記リニア断層画像上で指定される1つ以上の各位置に対応して、前記変換手段を用いて前記ラジアル断層画像上に第3の領域を決定する手段と、を設けたことを特徴とする超音波診断装置。 【請求項2】 被検体に対して3次元の超音波走査を行い、該超音波走査により得られた3次元領域の超音波データを用いて、被検体のラジアル断層画像と、リニア断層画像とを表示可能で、指定された複数の領域から体積を算出する機能を備えた超音波診断装置において、ラジアル断層画像とリニア断層画像に計測対象となる第1の領域及び第2の領域を設定する領域設定手段と、前記ラジアル断層画像上で指定される任意の位置に対応して、前記リニア断層画像上で前記第2の領域に対応する領域を決定するための変換手段と、前記ラジアル断層画像上で指定される1つ以上の各位置に対応して、前記変換手段を用いて前記リニア断層画像上に第3の領域を決定する手段と、を設けたことを特徴とする超音波診断装置。 【請求項3】 被検体に対して3次元の走査を行い、該走査により得られた3次元領域のデータを用いて、被検体のラジアル断層画像と、リニア断層画像とを表示し、指定された複数の領域から体積を算出する3次元画像データからの体積算出方法において、ラジアル断層画像とリニア断層画像に計測対象となる第1の領域及び第2の領域を設定する第1のステップと、前記リニア断層画像上で指定される位置に対応して、前記ラジアル断層画像上で前記第1の領域に対応する第3の領域を決定するための変換手段を用いて前記ラジアル断層画像上で指定される各位置に対応して第3の領域を描画するか、前記ラジアル断層画像上で指定される位置に対応して、前記リニア断層画像上で前記第2の領域に対応する第3の領域を決定するための変換手段を用いて前記ラジアル断層画像上で指定される各位置に対応して第3の領域を設定する第2のステップと、前記第1及び第2のステップで設定された複数の領域の面積を算出してから体積を算出する第3のステップと、を具備したことを特徴とする3次元画像データからの体積算出方法。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は超音波を送受信して超音波診断するための超音波断層画像を得る超音波診断装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来から超音波を送受信する超音波振動子(トランスデューサ)を体腔内へ挿入し、超音波振動子のスパイラルスキャンが行えるような手段を備えた超音波プローブ、及びこの超音波プローブを駆動する駆動部を有する超音波診断装置が知られている。 【0003】図22にその動作原理を示す。すなわち、超音波プローブ1内には超音波振動子2が備えられ、超音波振動子2は矢印3の方向に回転しながら超音波を送受波する事により、超音波プローブ1の軸方向4(図22中の座標軸5に従うとZ軸方向)に垂直な断面の超音波画像(以降ラジアル画像6と記す)を得る。 【0004】さらに超音波振動子2は、矢印4の方向にPaからPbの位置まで、所定のピッチ単位でリニア状に走査する。その結果、超音波診断装置は1からn番目までの、所定のピッチ毎のラジアル画像6を得ることができる。得られたラジアル画像6は超音波診断装置のメモリ空間に図23の如く格納され、さらに前記メモリ空間からラジアル画像6及びリニア画像7の形式でデータが読み出され、超音波診断装置の画像表示部に図24のように表示される。 【0005】画像表示部では、ラジアル画像6及びリニア画像7とともに切断線r、切断線lが表示されている。すなわち、ラジアル画像に表示された切断線rの位置に対応したリニア画像が表示され、かつリニア画像7に表示された切断線lの位置に対応したラジアル画像が表示される、という関係を保っている。また、切断線r、lはユーザの操作で位置を変更することが可能であり、変更された位置に対応したラジアル画像、リニア画像が表示される。 【0006】こうした超音波診断装置では、得られた超音波画像に対して関心領域の体積計測機能を有している。図25(A)〜(D)にその計測原理を示す。図25(A)に示すように複数のラジアル画像6から選択した各ラジアル画像6に対してトレース線を描くことにより関心領域の断面積S1〜S4を計測し、各断面積S1〜S4および各ラジアル画像6の間隔L1〜L3から図25(B)或いは下記に示す(12)式により関心領域の体積Vを算出する。 【0007】この場合、手元側(t)とプローブ先端側(b)が図25(A)であるとした場合、最初に手元側の断面積S1を用いてプローブ先端側(b)に沿って体積Vbを求めたもの(図25(C)参照)と、最初に先端側の断面積S4を用いて手元側(t)に沿って体積Vtを求めたもの(図25(D)参照)との平均をして、体積Vを求める。 【0008】 つまり、Vb=S1×L1+S2×L2+S3×L3 Vt=S4×L3+S2×L2+S2×L1 …(12) V=(Vb+Vt)/2 により体積Vを求める。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】この体積計測機能において、画像表示部に表示されたリニア画像(図24の7)が有効に利用されていないため、ユーザは切断線l(図24の9)を移動させてラジアル画像を選択し、選択されたラジアル画像の一枚一枚に対してトレース線を引く作業を行わなければならず、これは多大な時間と労力を必要としていた。 【0010】(発明の目的)本発明は、上述した点に鑑みてなされたもので、表示しているラジアル画像、リニア画像を有効に利用して、計測機能を行う時間と労力を大幅に低減できる超音波診断装置を提供することを目的としている。 【0011】 【課題を解決するための手段】被検体に対して3次元の超音波走査を行い、該超音波走査により得られた3次元領域の超音波データを用いて、被検体のラジアル断層画像と、リニア断層画像とを表示可能で、指定された複数の領域から体積を算出する機能を備えた超音波診断装置において、ラジアル断層画像とリニア断層画像に計測対象となる第1の領域及び第2の領域を設定する領域設定手段と、前記リニア断層画像上で指定される任意の位置に対応して、前記ラジアル断層画像上で前記第1の領域に対応する領域を決定するための変換手段と、前記リニア断層画像上で指定される1つ以上の各位置に対応して、前記変換手段を用いて前記ラジアル断層画像上に第3の領域を決定する手段と、を設けたことにより、リニア断層画像上で単に位置を指定することにより変換手段を用いて自動的に第3の領域を決定でき、所望とする体積計測を手間をかけることなく簡単に行うことができるようにしている。 【0012】また、被検体に対して3次元の超音波走査を行い、該超音波走査により得られた3次元領域の超音波データを用いて、被検体のラジアル断層画像と、リニア断層画像とを表示可能で、指定された複数の領域から体積を算出する機能を備えた超音波診断装置において、ラジアル断層画像とリニア断層画像に計測対象となる第1の領域及び第2の領域を設定する領域設定手段と、前記ラジアル断層画像上で指定される任意の位置に対応して、前記リニア断層画像上で前記第2の領域に対応する領域を決定するための変換手段と、前記ラジアル断層画像上で指定される1つ以上の各位置に対応して、前記変換手段を用いて前記リニア断層画像上に第3の領域を決定する手段と、を設けたことにより、ラジアル断層画像上で単に位置を指定することにより変換手段を用いて自動的に第3の領域を決定でき、所望とする体積計測を手間をかけることなく簡単に行うことができるようにしている。 【0013】また、被検体に対して3次元の走査を行い、該走査により得られた3次元領域のデータを用いて、被検体のラジアル断層画像と、リニア断層画像とを表示し、指定された複数の領域から体積を算出する3次元画像データからの体積算出方法において、ラジアル断層画像とリニア断層画像に計測対象となる第1の領域及び第2の領域を設定する第1のステップと、前記リニア断層画像上で指定される位置に対応して、前記ラジアル断層画像上で前記第1の領域に対応する第3の領域を決定するための変換手段を用いて前記ラジアル断層画像上で指定される各位置に対応して第3の領域を描画するか、前記ラジアル断層画像上で指定される位置に対応して、前記リニア断層画像上で前記第2の領域に対応する第3の領域を決定するための変換手段を用いて前記ラジアル断層画像上で指定される各位置に対応して第3の領域を設定する第2のステップと、前記第1及び第2のステップで設定された複数の領域の面積を算出してから体積を算出する第3のステップと、を具備したことにより、リニア断層画像上で或いはラジアル断層画像上で、単に位置を指定することにより変換手段を用いて自動的に第3の領域を決定でき、所望とする体積計測を手間をかけることなく簡単に行うことができるようにしている。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。 (第1の実施の形態)図1ないし図16は本発明の第1の実施の形態に係り、図1は第1の実施の形態の超音波診断装置の全体構成を示し、図2は画像表示用モニタに表示される超音波画像を示し、図3は切断線をP1からP2に移動した場合におけるトレース線を切断する線分の長さ及び中点を計測する処理内容を示し、図4はさらにP2の位置の線分の長さを持つ相似形のトレース線を表示した状態を示し、図5は切断線をP1からP2、P3、…、Pnと動かした状態を示し、図6は画像表示用モニタに表示される超音波画像において、ラジアル画像側で切断線をP1からP2に移動した場合を示し、図7は図6の場合における画像計測部による線分の長さ及び中点を計測する処理内容を示し、図8はサーフェスレンダリング描画機能の動作手順を示し、図9は画像表示用モニタに表示される超音波画像における管腔部と組織部とを示し、図10はしきい値により境界点の画素が検出された各ラジアル画像から3次元的な境界面をもつ画像を構築する様子を示し、図11はノイズを含むラジアル画像で第1番目の走査手順の説明図を示し、図12は図11における要部を拡大して第2番目の走査手順の説明図を示し、図13は第3番目の走査手順の説明図を示し、図14は画素のモデル図を示し、図15は管腔部と組織部との境界を検出した結果を示し、図16は管腔部と組織部とが交差した例を示す。 【0015】図1に示す本発明の第1の実施の形態の超音波診断装置13は、体腔内に挿入され、超音波の送受信を行う超音波振動子(トランスデューサ)2を内蔵した超音波プローブ1と、この超音波プローブ1と接続され、超音波の送受信によりエコー画像を取得する超音波画像取得部14と、この超音波画像取得部14で有られたエコーデータを2次元又は3次元画像で画像表示するための画像処理を行う画像処理部15とを有している。 【0016】上記超音波プローブ1は体腔内に挿入される挿入部16内に雄ネジ17を挿通し、その先端に超音波振動子2を取付け、この雄ネジ17の後端を雌ネジで回動自在に支持した状態で、雄ネジ17の後端を駆動部18で駆動することにより、その先端に取り付けた超音波振動子2をスパイラル状に回転駆動して挿入部16の軸方向とこれに垂直な面での放射状方向の走査を行えるようにしている。 【0017】つまり、図1の符号3及び4で示すように挿入部16の軸と垂直な方向で回転駆動すると共に、その軸と平行な方向にも移動して超音波をラジアル走査及びリニア走査して、ラジアル画像6とリニア画像7(図2参照)とを得ることができるようにしている。 【0018】上記駆動部18が接続される超音波画像取得部14は、駆動部18を介して超音波振動子12に対して超音波を送受信させる送受信部21と、該送受信部21で取り込まれたエコー信号をデジタルのエコーデータに変換するA/Dコンバータ22と、このA/Dコンバータ22で変換されたデジタルエコーデータを画像処理部15へ出力するエコーデータバス23と、駆動部18、送受信部21、A/Dコンバータ22、エコーデータバース23等の各部の制御を行うCPU24とを備えて構成されている。 【0019】画像処理部15は、画像処理等の制御を行うCPU25と、画像データ及び各画像処理結果のデータ等を記憶するメインメモリ26と、超音波画像取得部15のCPU24との命令の送受を行う制御部27と、超音波画像取得部15からの連続したデジタルエコーデータを入力して、連続した複数の2次元画像データに変換するデジタル画像入力部28と、処理プログラム及び画像データ等を記憶するハードディスク等からなる第1外部記憶装置29と、第1外部記憶装置29のバックアップを行うための、光磁気ディスク等からなる第2外部記憶装置30と、得られた画像データに対して計測を行う画像計測部31と、得られた画像データに対して3次元処理を行う3次元処理部32と、表示画像データが一時記憶されるフレームメモリ33と、フレームメモリ33の出力画像信号をアナログ信号に変換するD/Aコンバータ34と、D/Aコンバータ34の出力画像信号を入力して超音波画像の表示を行う画像表示用モニタ35と、さらに本装置を操作する為の操作卓36及びポインティングデバイス37とで構成されている。 【0020】この超音波画像取得部14及び画像処理部15の作用を説明する。まず、超音波画像取得部14の作用を説明する。超音波観測を行う際には、超音波プローブ1を体腔内に挿入し、CPU24の制御に基づき、送受信部21及び駆動部18によって、超音波プローブ1内の超音波振動子2をスパイラル状に駆動して生体内へ超音波を送受波することによって、体腔内の3次元領域のエコーデータが超音波画像取得部14に取り込まれる。 【0021】例えば、超音波プローブ1の駆動部18に内蔵され、雌ネジに螺合した雄ネジ17の後端にとりつけたモータを回転させて、超音波プローブ1の軸方向に沿って配置されたこの雄ネジ17の先端に取り付けた超音波振動子2を回転駆動して、超音波プローブ1の軸方向(長手方向)に垂直な方向3に超音波を放射状に送波すると共に、音響インピーダンスの変化部分で反射された反射超音波(エコー信号)を受信する。 【0022】また、回転と共に、雄ネジ17のピッチ分づつ、回転軸の軸方向にリニア状に走査することにより、(つまりスパイラル走査による)3次元領域に対するエコー信号を得る。このエコー信号はA/Dコンバータ22でデジタル信号に変換されてデジタルエコーデータとなる。 【0023】得られたデジタルエコーデータは、A/Dコンバータ22の後段からデジタル信号として連続した1次元のデジタルエコーデータ(音響データ)の形で画像処理部15のデジタル画像入力部28へ送られるようになっている。なお、このとき、2次元画像データの画像サイズや画像間の距離などの付帯データも同時に画像処理部15へ送られる。 【0024】次に、画像処理部15の作用を説明する。超音波プローブ1の体腔内でのスパイラルスキャンにより得られ、超音波画像取得部14から画像処理部15へ送られた音線データは、デジタル画像入力部28により極座標変換され、ラジアル画像データとなる。そして、得られたラジアル画像データは、入力された音データ及び付帯データと共に、連続した複数の2次元画像として取り込まれた順にメインメモリ26へ書き込まれる。 【0025】CPU25は、メインメモリ26へ記憶された画像データ及び付帯データを基に、回転、輝度変換、擬似カラー、エッジ強調などの画像処理を行う。そして、処理結果の画像データはフレームメモリ33へ送られて一時記憶され、D/Aコンバータ34を経て画像表示用モニタ35へ送出され、この画像表示用モニタ35には画像処理が施された超音波画像が表示される。 【0026】次に、図2〜図5により本実施の形態の計測機能を説明する。まず、図2は画像表示用モニタ35に表示される超音波画像を示している。すなわち、ラジアル画像6及びリニア画像7が例えば左右に並列して表示され、切断線r、l(8、9)は互いに対応する切断位置を示している。この時、ユーザはポインティングデバイス37を操作して、計測対象となる体積を算出するために3次元領域の指定を行う。 【0027】この場合、従来例では、リニア方向の位置がそれぞれ異なる各ラジアル画像毎に計測対象領域に含まれる2次元領域を指定するトレース線を引いて、各2次元領域の面積を決定できるようにしなければならないが、本実施の形態では以下のように1つのラジアル画像6中で基準となる1つの2次元領域及び対応するリニア画像7における計測対象領域を含むトレース線Ls1、Ls2を引き(設定し)、その後はリニア画像7側でリニア方向における計測対象範囲内となる各位置を指定することにより、画像計測部31は指定された各位置におけるにトレース線Ls1、Ls2のデータを用い、対応するトレース線を後述する変換行列を用いて自動的に描画するようにしている。 【0028】つまり、各ラジアル画像毎に2次元領域を指定するトレース線を引かないで、リニア画像側のトレース線Ls2の情報を利用することにより、リニア方向に異なる位置でのその断面における2次元領域を決定するようにする。 【0029】図2に示すようにラジアル画像6中で計測対象となる2次元領域を指定するトレース線Ls1(38)及びリニア画像7にトレース線Ls2(39)を描き、さらに切断線lを位置P1から位置P2へ移動させる。この切断線lの移動はポインティングデバイス37のドラッグ&ドロップ操作により可能である。 【0030】すると、画像計測部31は、図3に示すようにトレース線Ls1により区切られた切断線r中の線分の長さl1(40)、及びその線分の中点m1(41)のy座標値y1、およびトレース線Ls2により区切られた位置P2における切断線l中の線分の長さl2(42)、及びその線分の中点m2(43)のy座標値y2を求める。 【0031】更に画像計測部31は、求めた線分の長さl1、l2(40、42)の線分長比k、中点m1、m2のy座標値の差分Δy(41)と、トレース線Ls1(38)上の各(x、y)座標値からトレース線Ls3を決定するための各(x、y)座標値を決定する変換行列HRとを次のように得る。 【0032】 【数1】
そして画像計測部31は、図3に示すように(1)式で求めた線分長比k、中点m1、m2のy座標値の差分Δy及び変換行列HRを用いてトレース線Ls1(38)と相似なトレース線Ls3(45)を求め、これをP2の位置のラジアル画像6上に投影および描画する。 【0033】このようにして、最初のラジアル画像6において、体積計測を行おうとする関心領域としての2次元領域を指定するために引いたトレース線Ls1(38)と、それに対応するリニア画像7において引いたトレース線Ls2(39)とのにより、変換行列HR等の変換手段を用いて他の断面位置のラジアル画像における関心領域を指定するトレース線Ls3(45)を描画できることになる。 【0034】従って、以下のように位置P2の位置を変更して、同じように対応するトレース線を描画させることにより、各ラジアル画像6毎に計測対象となる関心領域を指定するトレース線を引く作業を行わなくても良い。 【0035】結果として、図4に示すようにユーザは、まず切断線lの位置P1におけるラジアル画像6中にトレース線Ls1(38)を描画し、次にリニア画像7中にトレース線Ls2(39)を描画する。そして、切断線lの位置をP2、P3、…Pnと動かすことで関心領域が含まれるラジアル画像6を選択し、最後に操作卓36にある体積計測ボタンなどを押すことにより体積計測を行う事ができる。 【0036】この時画像計測部31は、トレース線Ls1(38)及びP2、P3、…、Pnの位置の各ラジアル画像6に投影された各トレース線で囲まれた領域の面積S1、S2,…,Snを算出し、位置P1、P2間、P2、P3間、…、Pn-1 、Pn間の各距離L1、L2、…、Ln-1 を用いて、図25(B)或いは上述した(12)式で体積Vを算出する。そして算出した体積Vを画像表示用モニタ35の所定の領域に体積Vを表示する。 【0037】上述の(12)式により、本実施の形態の場合には体積Vは Vb=S1×L1+S2×L2+…+Sn-1×Ln-1 Vt=Sn×Ln-1+Sn-1×Ln-2+…+S2×L1 …(12) V=(Vb+Vt)/2となる。 【0038】このように本実施の形態によれば、計測のために断面位置が異なる選択されたラジアル画像毎に関心領域を指定するトレース線を引く時間及び手間がかかる作業を行わなくてもかなくても、最初のラジアル画像にトレース線Ls1を引くことにより、対応するリニア画像に引いたトレース線Ls2と変換手段を利用して、他の断面位置の関心領域に対応するトレース線を描画させることができ、複数の関心領域に対応する体積計測を簡単に行うことができる。 【0039】また、本実施の形態では、体積計測後に再び切断線lの位置をP2〜Pn-1 に戻して、その位置に対応したラジアル画像6および投影されたトレース線を表示させ、ポインティングデバイス37により投影されたトレース線を修正することも可能である。 【0040】なお、本実施の形態では、超音波による3次元画像データに限らず、例えば低干渉性の光による光断層イメージング装置におけるスパイラル状に低干渉性の光走査をしてラジアル断層画像とリニア断層画像とが得られる3次元画像データに対しても、同様に体積算出を行うことができる。 【0041】次に、図6〜図7により本実施の形態における変形例による計測機能を説明する。図2〜図5では次々に選択されたラジアル画像中にトレース線を投影したが、切断線r(8)を移動させて次々にリニア画像を選択し、選択されたリニア画像中にトレース線を投影していく方法を説明したのが図6、図7である。 【0042】まず、図6の画像表示用モニタ35に表示された超音波画像において、ユーザはポインティングデバイス37を操作して、ラジアル画像6にトレース線Ls1(38)及びリニア画像7にトレース線Ls2(39)を描き、さらに切断線r(8)の位置をP1からP2へ移動させる。 【0043】すると、画像計測部31は、図7に示すようにトレース線Ls2により区切られた切断線l中の線分の長さl1(40)、及び中点m1(41)のy座標値y1、およびトレース線Ls1により区切られた位置P2における切断線r中の線分の長さl2(42)、及び中点m2(43)のy座標値y2を求める。 【0044】更に画像計測部31は、求めた線分l1、l2(40、42)の線分長比k、中点m1、m2のy座標値の差分Δy(44)と、トレース線Ls1(38)上の各(x、y)座標値からトレース線Ls3を決定するための各(x、y)座標値を決定する変換行列HLとを次のように得る。 【0045】 【数2】
そして、画像計測部31は、図7に示すように(2)式で求めた変換行列HLを用いてトレース線Ls1(38)と相似なトレース線Ls3(46)の各(x、y)座標値を求め、これをP2位置のリニア画像上に投影及び描画する。 【0046】以降は図2〜図5を参照して説明した体積計測の考え方を、ラジアル画像6とリニア画像7を入れ替えて適用することで体積計測が行える。 【0047】この時画像計測部31は、トレース線Ls1(38)及びP2、P3、…、Pnの位置の各リニア画像7に投影された各トレース線で囲まれた領域の面積S1、S2,…,Snを算出し、位置P1、P2間、P2、P3間、…、Pn-1 、Pn間の距離L1、L2、…、Ln-1 を用いて、図25(B)或いは上述した(12)式で体積Vを算出する。そして算出した体積Vを画像表示用モニタ35の所定の領域に体積Vを表示する。 【0048】上述の(12)式により、本実施の形態の場合には体積Vは Vb=S1×L1+S2×L2+…+Sn-1×Ln-1 Vt=Sn×Ln-1+Sn-1×Ln-2+…+S2×L1 …(12) V=(Vb+Vt)/2となる。なお、この(12)式では、面積S1等はリニア画像7側での面積を表し、従って距離L1等はラジアル画像面での距離を表している。 【0049】このようにして、計測のために断面位置が異なる選択されたラジアル画像毎に関心領域を指定するトレース線を引く時間及び手間がかかる作業を行わなくてもかなくても、最初のラジアル画像とそれに対応するリニア画像とにトレース線Ls1、トレース線Ls2とを引き、変換手段を利用して、他の断面位置の関心領域に対応するトレース線を描画させることができ、複数の関心領域に対応する体積計測を簡単に行うことができる。 【0050】本実施の形態は、得られた超音波画像からの生体組織部と管空部の境界面を抽出して3次元画像表示する機能(以降、サーフェースレンダリング描画機能と記す)を備えている。このサーフェースレンダリング描画機能は主に図1に示された3次元処理部32により行われるが、その動作を図8〜図10により説明する。図8に、本装置が備えるサーフェースレンダリング描画機能の動作ステップがフローチャートで示されている。 【0051】まず最初のステップS01では生体組織部と管空部を区別するためのしきい値Thを操作卓36よりユーザが入力する。(これは超音波画像において生体組織部は画素値が高く、管空部は画素値が低く表示されるという事が前提にある。すなわち、しきい値Thを決定し、超音波画像の各画素の画素素を読み出し、これをしきい値Thと比較した結果、読み出した画素値のほうが大きければその画素は生体組織部であり、読み出した画素値の方が小さければその画素は管空部である、と判定できる。)次にステップS02では生体組織境界点の抽出を行う。この動作は図9で説明される。 【0052】図9は画像表示モニタ35に表示されるラジアル画像を示している。すなわち、ラジアル画像中には管腔部50と生体組織部51とが存在している。3次元処理部32は、このラジアル画像における管腔部50内に設定した例えばその中心C(53)から半径方向かつ外周方向である走査方向rθ1に沿って画素値を順次読み出して、前記しきい値Thと比較し境界点の判定を行う。 【0053】境界点と判定された画素に対しては場合は、図9に示すように境界点53としてマーキングし、次にrθ1に対して角度θ(54)の位置にある走査方向rθ2に沿って画素値を順次読み出して同様のしきい値比較処理により境界点の抽出を行う。 【0054】最終的には中心点Cに対し全角度(360゜)の範囲で同様の処理を行うことにより、ラジアル画像中に存在する全ての境界点の抽出を行う。さらに得られたラジアル画像全てに対して同様の境界点抽出処理を行って、ステップS03へ進む。 【0055】ステップS03では、ステップS02で得られた境界点情報から、生体組織部51と管空部50の境界面を構築し画像表示用モニタ35に表示する。すなわち、ステップS02で得られた境界点の画素は、図10(A)の符号60で示す各ラジアル画像中に存在する。 【0056】そして、各ラジアル画像中に存在するその各境界点画素を読み出して、図10(B)の符号61に示すような三次元的な境界面を構築し画像表示用モニタ35に表示する。 【0057】以上が図1に示された3次元処理部32が行うサーフェースレンダリング描画機能の概略動作であるが、ここで問題が発生するのが、図11に示すラジアル画像例のように、管空部50中にノイズ62が存在する場合である。この場合、図9で説明した走査方法ではノイズ62を組織境界点である誤認識してしまい、結果として正しい境界面3次元画像が得られなくなってしまう。 【0058】また、図8のステップS01で示したように、ユーザの判断でしきい値Thを決定する方法では、いくつかの値でステップS01〜S03を実行して最適なしきい値Thを見つける、という作業を行わなければならず、これも著しく装置の操作性、作業性を劣化させる原因となっていた。 【0059】そこで、本実施の形態では、図11〜図20に示す方法により3次元処理部32が行うサーフェースレンダリング描画機能の精度、操作性、作業性を向上させる効果を上げている。まず、図11〜図15に示す走査方法により、生体組織部と管空部の境界点判定の精度を向上させている。 【0060】図11では、第1番目の走査手順を説明している。すなわち、ラジアル画像の中心点C(52)から12時の半径方向、つまりrθ0(63)の走査方向に画素値を読み出し、しきい値との比較を行って1番目の境界点Y0(64)を判定する。 【0061】ここで、走査方向rθ0(63)の方向にノイズがある事が確認できた場合、ユーザはポインティングデバイス37を走査して塗りつぶし等のペイント処理を行って、ノイズを消去することが可能である。 【0062】図12では、前述の境界点Y0(64)近傍の拡大図が示されている。各マス目が画素をあらわし、斜線のマス目が生体組織部、白抜きのマス目が管空部、Y0(64)の点が示されたマス目が1番目の境界点画素である。 【0063】そして、矢印65が第2番目の走査手順を示している。すなわち矢印65の手順に画素値を読み出し、しきい値との比較を行って2番目の境界点Y1(66)を判定する。 【0064】図13では、第3番目の走査手順を説明している。各マス目が画素をあらわし、Yn(67)の点があるマス目がn番目の境界点画素、Yn−1の点があるマス目がその前で判定したn−1番目の境界点画素である。 【0065】そして、矢印69が第3番目の操作手順を示している。すなわち、Yn(67)近傍の画素を、反時計回り順に、且つYn−1(68)の隣りから画素値を読み出し、しきい値との比較を行ってn+1番目の境界点画素を判定する。 【0066】図14には画素モデル図が示されている。すなわち、注目点の座標を(x、y)とした時、注目点Yn(x、y)近傍の画素は図14のようにあわらす事ができる。そして、このモデル図を用いて図13の例の操作順を示すと、Yn(x、y−1)→Yn(x−1、y−1)→Yn(x−1、y)、Yn(x−1、y+1)→Yn(x、y+1)→Yn(x+1、y+1)→Yn(x+1、y) の順に画素値を読み出し、しきい値との比較を行う。 【0067】そして、例えばYn(x+1、y+1)で初めて画素値がしきい値より大きい(すなわち、生体組織部である)と判定された場合、n+1番目の境界点はYn(x、y+1)になる。 【0068】以上の第1番目の操作手順、第2番目の操作手順、第3番目の操作手順を行い、再び境界点Y0(64)を判定したところで生体組織部と管空部の境界点判定処理は終了され、結果として図15に示すようにラジアル画像全体における生体組織部と管空部の境界線が精度よく抽出され、更にこの処理を取得したラジアル画像全てに施すことにより、組織部と管空部の境界面を精度よく抽出する事ができる。 【0069】以上の説明では、説明の簡略化のため第1の操作方向rθ0(63)を半径12時の方向に決めているが、実際には、ユーザに第1の操作方向を決めてもらう手段を設ければ、任意の方向から走査を開始する事が可能である。 【0070】また、超音波画像によっては図16のように生体組織部51と管空部50が複雑に入り組んでいるため境界線が交差している場合がある。この場合は、その交差点Ym(70)を抽出した時点で走査を中断し、再び第1の走査方向をユーザに指定してもらうことにより生体組織部51と管空部50の境界点判定処理を全て完了することができる。なお、交差点Ym(70)は“Ym≠Y0かつYmを2回検出した”という条件で判定可能である。 【0071】(第2の実施の形態)次に本発明の第2の実施の形態を図17ないし図21を参照して説明する。本実施の形態は図1に示す第1の実施の形態の超音波診断装置13と同じ構成であり、体積計測手段も同じである。本実施の形態は組織部と管空部との境界を設定する方法が異なる。図17〜19、及び図20、21により、しきい値決定の操作性及び作業性を向上させる第1及び第2の方法を説明する。 【0072】まず、第1の方法が図17〜19に示されているが、これらは“しきい値設定”ステップ(図8のステップS01)における画像表示モニタ35の状態を示しており、ラジアル画像表示部73、操作部74とで構成される。 【0073】操作部74は、ラジオボタン(75、76、必ずどちらかが選択されている)及びチェックボタン(77、78、これも必ずどちかが選択されている。)で構成され、チェックボタン77、78は「選択ボタン」75が選択された時に有効により、また、75〜78はポインティングデバイス37により操作される。この操作部74を操作卓36に設けることも可能である。 【0074】次に、図17〜19によりしきい値設定の手順を説明する。 (1)「選択ボタン」75を選択することにより“しきい値設定”ステップ(図8のステップS01)に入る。 (2)「組織チェックボタン」77を選択することにより“組織サンプル指定”モードに入る。 【0075】(3)ポインティングデバイス37により組織サンプル画素Ss1〜Ssn(79)を指定する((1)〜(3)は図17を参照)。 (4)「管空チェックボタン」78を選択することにより“管空サンプル指定”モードに入る。 (5)ポインティングデバイス37により管空サンプル画素Sk1〜Skn(80)を指定する((4)、(5)は図18を参照)。 【0076】(6)「検出ボタン」76を選択することにより“組織境界点の抽出”ステップ(図8のステップS02)に入る((6)は図19を参照)。 上記手順の説明のうち、(3)を終了した時、3次元処理部32は組織サンプル画素Ss1〜Ssn(79)の画素値を読み出し、その平均値Ysを算出する。 【0077】さらに、(5)を終了した時3次元処理部32は管空サンプル画素Sk1〜Skn(80)の画素値を読み出し、その平均値Ykを算出した後に、Th(しきい値)=(Ys+Yk)/2として、“組織境界点の抽出”ステップ(図8のステップS02)を実行する。なお、ステップS02に関しては、図11〜図16により説明がなされている。 【0078】しきい値決定の操作性および作業性を向上させるための第2の方法を図20、図21を参照して説明する。図20には“しきい値設定”ステップ(図8のステップS01)における画像表示モニタ35の状態を示しており、上記第1の方法と同様にラジアル画像表示部73、操作部74で構成される。 【0079】操作部74は、ラジオボタン(85、76、必ずどちらかが選択されている)で構成され、ラジオボタン85、76はポインティングデバイス37により構成される。この操作部74を操作卓36に設けることも可能である。 【0080】次に、図20、21より、しきい値設定の手順を説明する。 (1)「領域設定ボタン」85を選択することにより“しきい値設定”ステップ(図8のステップS01)に入る。 (2)ポインティングデバイス37により、生体組織部と管空部の面積比が約1:1になるようにサンプル領域86を設定する((1)、(2)は図20を参照)。 【0081】(3)「検出ボタン」76を選択することにより“組織境界点の抽出”ステップ(図8のステップS02)に入る。 上記手順説明のうち、(2)を終了した時、3次元処理部32は指定されたサンプル領域の画素値R1〜Rn(図21参照)を読み出し、画素値R1〜Rnのうち分散が最大となる値を算出する。 【0082】すなわち、サンプル領域86の画素値をR=(R1、R2、…Rn)とし、且つRの各値の範囲がY(min)≦R≦Y(max)であった場合、以下の分散σ1,σ2,…,σm【数3】
を算出する。ここで、Y(min)+m=Y(max)である。 【0083】そしてこれらの分散(σ1,σ2,…,σm)の中から最大値を持つ分散値σmaxを判定し、分散値σmaxを与える場合の画素値、すなわち【数4】
となる画素値Ythをしきい値Thとする。 【0084】そして、3次元処理部32はしきい値Th=Ythとして“組織境界点の抽出”ステップ(図8のステップS02)を実行する(ステップS02に関しては、図11〜図16により説明がなされている)。このようにすることにより、境界点の検出精度が向上し、使い勝手が良くなる。 【0085】なお、第1の実施の形態においては、例えばリニア画像中で位置をP1からP2、P3、…と順次変えて最初のトレース線Ls1と相似形のトレース線を決定していくようにしているが、最初のトレースLs1、Ls2を複数設定した後に他のトレース線を決定するようにしても良い。 【0086】つまり、第1の実施の形態では最初のトレース線Ls1とLs2とを決定した場合、リニア方向の位置に対してラジアル画像は相似形で変化していると想定しているのに対し、相似形で変化していない場合もあるので、最初に複数の切断線(例えば図2で切断線rの他に、これと異なる位置、方向の切断線を引く)を設定し、これに対応してリニア画像側にも複数のトレース線を決定し(引き)、これらのデータを利用してリニア方向の各位置のトレース線を決定する等しても良い。そのようにすると、より精度の高いトレース線を決定できる。 【0087】[付記] 1.被検体に対して3次元の超音波走査を行い、該超音波走査により得られた3次元領域の超音波データを用いて、被検体のラジアル断層画像と、リニア断層画像とを表示可能で、指定された複数の領域から体積を算出する機能を備えた超音波診断装置において、ラジアル断層画像とリニア断層画像に計測対象となる第1の領域及び第2の領域を設定する領域設定手段と、前記リニア断層画像上で指定される任意の位置に対応して、前記ラジアル断層画像上で前記第1の領域に対応する領域を決定するための変換手段と、前記変換手段を用いて前記ラジアル断層画像上で指定される1つ以上の各位置に対応して第3の領域を決定する手段と、を設けたことを特徴とする超音波診断装置。 【0088】2.被検体に対して3次元の超音波走査を行い、該超音波走査により得られた3次元領域の超音波データを用いて、被検体のラジアル断層画像と、リニア断層画像とを表示可能で、指定された複数の領域から体積を算出する機能を備えた超音波診断装置において、ラジアル断層画像とリニア断層画像に計測対象となる第1の領域及び第2の領域を設定する領域設定手段と、前記ラジアル断層画像上で指定される任意の位置に対応して、前記リニア断層画像上で前記第2の領域に対応する領域を決定するための変換手段と、前記変換手段を用いて前記ラジアル断層画像上で指定される1つ以上の各位置に対応して第3の領域を決定する手段と、を設けたことを特徴とする超音波診断装置。 【0089】3.被検体に対して3次元の走査を行い、該走査により得られた3次元領域のデータを用いて、被検体のラジアル断層画像と、リニア断層画像とを表示し、指定された複数の領域から体積を算出する3次元画像データからの体積算出方法において、ラジアル断層画像とリニア断層画像に計測対象となる第1の領域及び第2の領域を設定する第1のステップと、前記リニア断層画像上で指定される位置に対応して、前記ラジアル断層画像上で前記第1の領域に対応する第3の領域を決定するための変換手段を用いて前記ラジアル断層画像上で指定される各位置に対応して第3の領域を描画するか、前記ラジアル断層画像上で指定される位置に対応して、前記リニア断層画像上で前記第2の領域に対応する第3の領域を決定するための変換手段を用いて前記ラジアル断層画像上で指定される各位置に対応して第3の領域を設定する第2のステップと、前記第1及び第2のステップで設定された複数の領域から体積を算出する第3のステップと、を具備したことを特徴とする3次元画像データからの体積算出方法。 【0090】4.付記1において、前記変換手段は前記第1の領域に相似形の領域を決定する。 5.付記2において、前記変換手段は前記第2の領域に相似形の領域を決定する。 【0091】6.生体へ超音波を送受信して3次元走査を行い、得られた3次元領域のエコーデータを用いて前記生体内の超音波断層像を表示する超音波診断装置において、ラジアル画像にトレース線Ls1を引く手段、リニア画像にトレース線Ls2を引く手段、前記トレース線Ls1、Ls2から他の各ラジアル画像へトレース線Ls1を投影するための変換行列HRを算出する手段、及び前記変換行列HRにより、各ラジアル画像へトレース線Ls1を投影する手段を有し、各ラジアル画像に投影されたトレース線内面積を算出し、さらにその総和から体積を算出することを特徴とする超音波診断装置。 【0092】7.生体へ超音波を送受信して3次元走査を行い、得られた3次元領域のエコーデータを用いて前記生体内の超音波断層像を表示する超音波診断装置において、ラジアル画像にトレース線Ls1を引く手段、リニア画像にトレース線Ls2を引く手段、前記トレース線Ls1、Ls2から他の各リニア画像へトレース線Ls2を投影するための変換行列HLを算出する手段、及び前記変換行列HLにより、各リニア画像へトレース線Ls2を投影する手段を有し、各リニア画像に投影されたトレース線内面積を算出し、さらにその総和から体積を算出することを特徴とする超音波診断装置。 【0093】8.生体へ超音波を送受信して3次元操作を行い、得られた3次元領域のエコーデータを用いて前記生体内の超音波断層像及び生体組織と管空部の境界面をレンダリング表示する超音波診断装置において、各ラジアル画像の画素を所定の手順で読み出し、所定のしきい値との大小を比較して生体組織と管空部の境界点を判定する手段を備えており、まず、第1の手順で画像を読みだし境界点Y0を判定し、次に第2の手順で画素を読み出して境界点Y1を判定し、さらにn番目の境界点Yn及びn−1番目の境界点Yn-1 の位置情報から第3の画素の読み出し手順を決定してn+1番目の境界点Yn+1を判定することを特徴とする超音波診断装置。 【0094】9.付記8において、生体組織部のデータサンプルを指定する手段、及びその平均値Ysを算出する手段、管空部のデータサンプルを指定する手段及びその平均値Ykを算出する手段とを備え、平均値Ys及びYkから、生体組織と管空部の境界点を判定するためのしきい値を算出する事を特徴とする超音波診断装置。 【0095】10.付記8において、サンプル領域を指定する手段、および指定された領域の画素値の分散最大となる値Ythを算出する手段を備え、前記値Ythを生体組織と管空部の境界点を判定するためのしきい値とする事を特徴とする超音波診断装置。 【0096】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、被検体に対して3次元の超音波走査を行い、該超音波走査により得られた3次元領域の超音波データを用いて、被検体のラジアル断層画像と、リニア断層画像とを表示可能で、指定された複数の領域から体積を算出する機能を備えた超音波診断装置において、ラジアル断層画像とリニア断層画像に計測対象となる第1の領域及び第2の領域を設定する領域設定手段と、前記リニア断層画像上で指定される任意の位置に対応して、前記ラジアル断層画像上で前記第1の領域に対応する領域を決定するための変換手段と、前記リニア断層画像上で指定される1つ以上の各位置に対応して、前記変換手段を用いて前記ラジアル断層画像上に第3の領域を決定する手段と、を設けたことにより、リニア断層画像上で単に位置を指定することにより変換手段を用いて自動的に第3の領域を決定でき、所望とする体積計測を手間をかけることなく簡単に行うことができる。 【0097】また、被検体に対して3次元の超音波走査を行い、該超音波走査により得られた3次元領域の超音波データを用いて、被検体のラジアル断層画像と、リニア断層画像とを表示可能で、指定された複数の領域から体積を算出する機能を備えた超音波診断装置において、ラジアル断層画像とリニア断層画像に計測対象となる第1の領域及び第2の領域を設定する領域設定手段と、前記ラジアル断層画像上で指定される任意の位置に対応して、前記リニア断層画像上で前記第2の領域に対応する領域を決定するための変換手段と、前記ラジアル断層画像上で指定される1つ以上の各位置に対応して、前記変換手段を用いて前記リニア断層画像上に第3の領域を決定する手段と、を設けたことにより、ラジアル断層画像上で単に位置を指定することにより変換手段を用いて自動的に第3の領域を決定でき、所望とする体積計測を手間をかけることなく簡単に行うことができる。 【0098】また、被検体に対して3次元の走査を行い、該走査により得られた3次元領域のデータを用いて、被検体のラジアル断層画像と、リニア断層画像とを表示し、指定された複数の領域から体積を算出する3次元画像データからの体積算出方法において、ラジアル断層画像とリニア断層画像に計測対象となる第1の領域及び第2の領域を設定する第1のステップと、前記リニア断層画像上で指定される位置に対応して、前記ラジアル断層画像上で前記第1の領域に対応する第3の領域を決定するための変換手段を用いて前記ラジアル断層画像上で指定される各位置に対応して第3の領域を描画するか、前記ラジアル断層画像上で指定される位置に対応して、前記リニア断層画像上で前記第2の領域に対応する第3の領域を決定するための変換手段を用いて前記ラジアル断層画像上で指定される各位置に対応して第3の領域を設定する第2のステップと、前記第1及び第2のステップで設定された複数の領域の面積を算出してから体積を算出する第3のステップと、を具備したことにより、リニア断層画像上で或いはラジアル断層画像上で、単に位置を指定することにより変換手段を用いて自動的に第3の領域を決定でき、所望とする体積計測を手間をかけることなく簡単に行うことができる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000000376 【氏名又は名称】オリンパス光学工業株式会社
|
| 【出願日】 |
平成11年4月13日(1999.4.13) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100076233 【弁理士】 【氏名又は名称】伊藤 進
|
| 【公開番号】 |
特開2000−296129(P2000−296129A) |
| 【公開日】 |
平成12年10月24日(2000.10.24) |
| 【出願番号】 |
特願平11−105853 |
|