| 【発明の名称】 |
手術装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】櫻井 友尚
【氏名】中村 剛明
【氏名】唐澤 勝
【氏名】八田 信二
【氏名】志賀 明
【氏名】佐々木 勝巳
【氏名】碓井 健夫
【氏名】大明 義直
|
| 【要約】 |
【課題】駆動電源の電気エネルギが不足する場合にも、容易に電気エネルギを供給することができる手術装置を提供する。
【解決手段】超音波手術具4は把持操作部3内には、発振回路14の発振出力を増幅器15で増幅した駆動信号が印加される超音波振動子13が内蔵され、その超音波振動は挿入部2内の振動伝達部材18を介してその先端の処置部8側に伝達され、超音波振動を利用して切開等を行うことができる。発振回路14等の駆動部にはハンドル部6の電源端子25a,25bを設けた側面に着脱自在のシート状のバッテリ5を装着することにより、その正極端子26aと負極端子26bとが電源端子25a,25bと接続されて駆動電源が供給される。バッテリ5の電気エネルギが不足するような場合には、バッテリ5を容易かつ簡単に交換しることにより、駆動電源を供給できるようにした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 電気的に駆動部を駆動し、該駆動部の先端側に設けた処置部により、生体組織に対する処置を行う手術装置において、前記駆動部を電気的に駆動する駆動電源として、シート状のバッテリを手術装置本体の電源端に着脱自在に設けたことを特徴とする手術装置。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はバッテリにより駆動部を駆動して治療のための処置を行う手術装置に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、腹腔内あるいは関節腔内に挿入して観察、処置をする手段として光学視管と併用して電気的、超音波的手術装置が広く用いられている。また、経内視鏡的ではない外科手術装置として電気メスあるいは超音波手術装置も広く用いられている。 【0003】例えば、特公平2−43501号では内視鏡チャンネル内にモータを駆動させるドリルを通したものであり、モータを駆動する電源は、内視鏡の把持部に内蔵されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上記従来例では、バッテリを内蔵するために内視鏡が重くなり、操作しにくく、また、別の問題点としては処置中にバッテリが切れることがあり、術中であるため、容易に交換等して電源を供給できることが望まれるが、容易にできない欠点がある。 【0005】(発明の目的)本発明は、上述した点に鑑みてなされたもので、駆動電源の電気エネルギが不足する場合にも、容易に電気エネルギを供給することができる手術装置を提供することを目的としている。 【0006】また、別の目的は容易にバッテリを交換できる手術装置を提供することにある。また、別の目的はバッテリと手術具とのケーブル長を短縮化し、且つ、手術具の取り扱い性を向上することにある。また、別の目的は、駆動電圧が異なる手術具でも、単一の電源供給装置で駆動可能となるようにすることにある。また、別の目的は、大容量のバッテリであっても、術者への負担が軽減し、且つ、バッテリの取り扱い性を向上させることにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】電気的に駆動部を駆動し、該駆動部の先端側に設けた処置部により、生体組織に対する処置を行う手術装置において、前記駆動部を電気的に駆動する駆動電源として、シート状のバッテリを手術装置本体の電源端に着脱自在に設けることにより、シート状のバッテリを採用することで手術装置を軽量化して操作性を向上すると共に、電気エネルギが不足する場合にも容易かつ短時間で交換等して電源を供給できるようにしている。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。 (第1の実施の形態)図1ないし図3は本発明の第1の実施の形態に係り、図1は第1の実施の形態の超音波手術装置(図1(A))及びそのA−A線断面によりハンドル部4の構成(図1(B))を示し、図2はシート状バッテリを外した状態で、超音波手術装置の内部構成を示し、図3は装着手段を設けたバッテリを示す。 【0009】図1(A)に示すように本発明の手術装置の第1実施の形態の超音波手術装置1は体内に挿入される細長の挿入部2と、該挿入部2の後端に設けられ、術者が把持して操作を行う把持操作部3とから構成される超音波手術具(超音波手術装置本体)4と、該超音波手術具4に着脱自在で装着されるシート状のバッテリ(或いはカード状のバッテリ)5とから構成される。 【0010】超音波手術具4の把持操作部3は術者が手で把持するハンドル部6と、その把持した手の指を掛けて操作する操作レバー7とが設けてあり、該ハンドル部6を把持した指で操作レバー7を操作することにより、挿入部2の先端の先端部に設けた(超音波振動で切開及び凝固の処置を行う)処置部8を構成する固定刃8aに対して可動刃8bを開閉できるようにしている。 【0011】また、ハンドル部6にはシート状のバッテリ5を着脱自在で装着できるようにしている。図2に示すように挿入部2は、細長い筒状のシース11で形成され、このシース11の基端部は把持操作部3における例えばハンドル部6の上部側の外装ケース12の前端の開口で連結固定されている。 【0012】この外装ケース12内部には、駆動部を構成する例えば超音波振動を発生する超音波振動子13と、発振信号を発生する発振回路14と、該発振信号を増幅して超音波振動子13の電極に印加して超音波振動させる増幅器15とを有し、この超音波振動で処置する駆動エネルギを生成する。 【0013】上記発振回路14及び増幅器15には動作電源(電気エネルギ)がスイッチ16を介してシート状のバッテリ5から供給されるようにしている。このスイッチ16は、例えば把持操作部3の上部側に設けてあり、このスイッチ16をOFFからONすることにより、バッテリ5から発振回路14及び増幅器15等に動作電源が供給される。 【0014】超音波振動子13はテーパ状のホーン17を介して挿入部2内に挿通された超音波を伝達する例えば棒状の振動伝達部材18と接続され、この振動伝達部材18は先端部で固定刃8aと連結されている。そして、超音波振動子13で発生した超音波を振動伝達部材18を介してその先端の固定刃8aに伝達し、該固定刃8aの超音波振動により、超音波的な切開及び凝固の処置を行うことができるようにしている。 【0015】なお、例えば振動伝達部材18の基端付近で、該振動伝達部材18と外装ケース12の小径部との間に介挿したOリング19でその後方側の把持操作部3内部を水密構造にして、消毒等を行えるようにしている。 【0016】また、挿入部2の先端部には(固定刃8aに対して)開閉する可動刃8bがピン21を中心として回動自在に支持され、この可動刃8bには挿入部2内に挿通された操作ワイヤ22の先端が固着され、この操作ワイヤ22の後端は把持操作部3の外装ケース12の先端付近で前後に移動自在に収納された操作ワイヤ支持部材23に固着されている。 【0017】この操作ワイヤ支持部材23は中空部を有し、中空部内部に振動伝達部材18が挿通されている。また、この操作ワイヤ支持部材23の外周面には例えばその中央がリング状に切り欠かれ、この切り欠き部分に操作レバー7の基端が側方から係入され、かつ操作レバー7の基端付近に設けた図示しないピンは水平方向のガイド溝に係入されている。 【0018】そして、操作レバー7を回動させる操作を行うと、操作ワイヤ支持部材23は前後に移動し、その移動と共に、操作ワイヤ22も前後に移動し、固定刃8aに対して可動刃8bを開閉できるようにしている。 【0019】本実施の形態では例えばハンドル部6の一方の側面、つまりバッテリ5が装着される装着面に、例えば突出する電源端子25a,25bが設けてあり、一方、バッテリ5における一方の側面には電源端子25a,25bに押圧して着脱自在に接続される正極端子26a、負極端子26bが設けてある。 【0020】なお、このバッテリ5は水密構造にしてあり、消毒或いは滅菌が可能である。また、このバッテリ5を取り去った超音波手術装置本体も水密構造にしてあり、消毒或いは滅菌が可能である。 【0021】また、バッテリ5は例えば充電可能な2次電池であり、例えばハンドル部6の側面形状と同じほぼ長方形で、薄板状(シート状)である。 【0022】図3に示すようにシート状のバッテリ5におけるハンドル部6の装着面側となる一方の側面には着脱自在に接続する手段として(正極端子26a及び負極端子26b部分を除いて)粘着層27が設けてあり、ハンドル部6の装着面側に着脱自在で簡単に装着することができるようにしている。 【0023】このように超音波手術装置1として、駆動電源として軽量なシート状のバッテリ5を採用することにより、この超音波手術装置1を軽量化して、操作性を確保すると共に、把持操作部3にバッテリ5を側方から押しつけるのみで簡単かつ迅速に装着することができ、かつ側方から引き離すような力を加える操作を行うことにより簡単かつ迅速に取り外すことができるようにして、例えば電池が無くなった場合或いは電池容量が不足する場合、バッテリ交換を容易かつ短時間に行うことでそれらを解消できるようにしている。 【0024】次に本実施の形態の作用を説明する。例えば、腹部内のポリープを切除する手術を内視鏡観察のもとで行う場合で説明する。まず、充電されたシート状のバッテリ5をハンドル部6の装着面に側方から押圧して、その正極端子26aと負極端子26bとを装着面の電源端子25a,25bとにそれぞれ接続する。この場合、シート状のバッテリ5には粘着層27が設けてあるので、簡単かつ短時間に装着することができる。そして、患者の腹部にこの超音波手術装置1の挿入部2を図示しないトラカールをガイドとして刺入する。 【0025】そして、内視鏡の観察の下で、術者はハンドル部6を把持し、操作レバー7に指を掛け、処置部8の固定刃8aに対し可動刃8bを開いた状態から閉じるように操作レバー7を操作して、ポリープの首部を固定刃8aと可動刃8bとで把持し、スイッチ16をONする。 【0026】すると、超音波振動子13が超音波振動し、その超音波振動が振動伝達部材18で伝達されて固定刃8bを超音波振動させ、その際の摩擦熱で把持したポリープの首部を切除することができる。 【0027】このように処置を行う場合、駆動電源としてシート状のバッテリ5を採用しているので、超音波手術装置1全体が軽量化でき、術者はその軽量であることにより、その重さをあまり気にすることなく、操作性が良い状態で操作できる。 【0028】また、長時間操作しても疲れを少なくでき、術者の負担を軽減できる。 【0029】また、長時間の使用により、仮に手術中にバッテリ5の電池が少なくなった(電気エネルギが少なくなった)場合には、挿入部2を体腔内に挿入した状態のままで、ハンドル部6からバッテリ5を引き離す方向に力を加えることにより、そのバッテリ5を取り去り、充電済みの別のバッテリ5を上記のように簡単かつ短時間に装着することができる。 【0030】このように本実施の形態によれば、駆動電源として軽量なシート状のバッテリ5を採用することにより、この超音波手術装置1を軽量化して、操作性を確保すると共に、把持操作部3にバッテリ5を側方から押しつけるのみで簡単かつ迅速に装着することができ、かつ側方から引き離すような力を加える操作を行うことにより簡単かつ迅速に取り外すことができるようにして、バッテリ5の交換を容易かつ短時間にに行うことができる。従って、仮に手術中にバッテリ5の電池が無くなっても、短時間かつ容易に充電された別のバッテリに交換して、電源を供給できる状態にして手術を続行することができる。 【0031】図4は変形例の超音波手術装置のハンドル部6を示す(図1(A)のA−A線断面により示す)。この変形例ではハンドル部6には一方及び他方の側面からシート状のバッテリ5a,5bを着脱自在で装着できるようにしている。 【0032】この場合、ハンドル部6の両側面に電源端子が設けてあり、各電源端子にバッテリ5a,5bの正極端子26a、負極端子26bが接続される。そして、2つのバッテリ5a,5bにより同時に駆動電源が供給されるようになっている。 【0033】そして、長時間の手術を行う場合には、途中で一方のバッテリ(例えば5a)を充電済みの別のバッテリと交換し、その後に残りのバッテリ5bも充電済みの別のバッテリと交換するようにしても良い。 【0034】この場合、一方のバッテリを交換するために取り外した場合にも、他方のバッテリが装着されているので、駆動電源を供給する状態を維持することができ、手術を中断させたくない状態にも対応できる。 【0035】また、以下のようにしても良い。装着された2つのバッテリ5a,5bの一方の電池容量を検出して、発振回路14等を継続して使用する場合に不足する可能性が高い値になると、他方のバッテリ側が接続されるように切り替えて使用できる構成にしても良い。 【0036】このような構成にすると、充電が完了した2つのバッテリ5a,5bを装着して使用し、一方の電池容量が少なくなった場合に、自動的に他方のバッテリに切り替えて使用でき、その際に残りの方のバッテリの電池容量が少なくなるまでの間に先に電池が無くなった側のバッテリを充電された別のバッテリに交換すれば良いので、手術中の場合でも、その手術を続行した状態でその手術中における実際に超音波出力を停止した時のタイミング等で交換することができる。つまり、手術中でもその手術における影響の少ないタイミング等で交換することができる効果がある。なお、上述の実施の形態における粘着層27の代わりに、例えば磁気的引力を利用してシート状のバッテリ5をハンドル部6に着脱自在にしても良い。 【0037】上述の実施の形態ではシート状のバッテリ5を手術装置本体に直接着脱自在にして、手術装置本体の電源端に駆動電源を供給する場合で説明したが、以下の実施の形態で説明するようにシート状のバッテリに接続されたコネクタを手術装置本体の電源端に着脱自在に接続する構造にしても良い。 【0038】概要を説明すると、この場合にはバッテリの電池(電気エネルギ)が不足する場合には、バッテリに接続されたコネクタ毎、充電済みのものに交換すれば、電池の不足する事態を解消できる。 【0039】(第2の実施の形態)次に本発明の第2の実施の形態の超音波手術装置を図5(A)、(B)を参照して説明する。図5(A)は術者の着衣に装着可能な超音波手術装置を示し、図5(B)はバッテリと共に充電器を示す。 【0040】図5(A)に示すように超音波手術装置29は超音波手術具30と、該超音波手術具30の電源端に着脱自在のコネクタ31を一端に設けたケーブル32を介して接続されるシート状のバッテリ33とから構成されており、術中にはバッテリ33を術者(の着衣35)に簡単に装着できるようにしている。 【0041】具体的にはこのシートの状バッテリ33の一面にはマジックテープ(登録商標)34が貼付されており、術中は着衣35の一部に取り付けたマジックテープ36と貼り合わせることができるようにしている。 【0042】従って超音波手術具30にはバッテリは搭載されないので、この超音波手術具30は軽量になり、取扱い性が向上する。また、術者にはシートの状バッテリ33が装着されるが、このシートの状バッテリ33は軽量であるので、その重みが術者に負担になることは殆どない。 【0043】また、術者に装着できるようにすることにより、ケーブル32を長く引き回すことを不必要にして、ケーブル短縮化し、取り扱いを向上している。つまり、術者に装着できない場合には、術者の位置等により、ケーブルを最短距離に配置することが術者にとって邪魔になり易いので、長くすることが必要になるが、常時術者に装着できる状態にすることにより、術者の位置が変わっても、余分な長さを必要としない 。 【0044】また、超音波手術具30へ電力を供給するケーブルに関する術者の負担を軽減する。 【0045】また、図5(B)に示すように、バッテリ33には電極37a、37bが設けてあり、商用電源に接続された充電器38の挿入口38aからシート状のバッテリ33を挿入し、充電器38内の電極39a,39bと接触させることにより、充電を行うことができる。 【0046】また、長時間の手術に使用する場合のように手術中に電池が無くなった場合(或いは電気エネルギが不足する場合)には、超音波手術具30からコネクタ31を外し、充電済みの別のシート状のバッテリ33と接続されたコネクタ31を超音波手術具30に接続すれば、簡単かつ短時間でバッテリ交換を行うことができ(換言すると電源を供給できるようにでき)、手術を殆ど中断することなく続行できる。 【0047】なお、ケーブル32のバッテリ33側の端部にもバッテリ33と着脱自在のコネクタを設けるようにしても良い。また、バッテリ33として容量の異なるものを複数種類用意しておき、手術時間等に応じて選択使用できるようにしても良い。 【0048】(第3の実施の形態)次に本発明の第3の実施の形態を備えた手術システムを図6を参照して説明する。図6に示す手術システム41は、充電器42を有し、この充電器42は複数枚のシート状バッテリ43a,43b,43cを収納できる。 【0049】そして、収納されているバッテリ43a,43b,43cの一端をGNDとし、隣接するバッテリ43a,43b,43c同士を、中空部44を有する導電部45で直列に配設する。 【0050】バッテリ43i(i=a,b,c,…)を直列に配することで中空部44の位置によって負荷される電圧は異なる。したがって、駆動電圧が異なる第1の処置具45aと第2の処置具45bに接続される充電部46a、46bを導電部45の中空部44に挿入すると、各々の処置具はそれぞれ固有の電圧で充電されるようになる。 【0051】本実施の形態によれば、駆動電圧が異なる手術具でも、単一の電源供給装置で駆動可能となる効果がある。また、各処置具はシート状バッテリ43iと着脱自在に接続されるので、第2の実施の形態とほぼ同様の作用効果を有する。 【0052】(第4の実施の形態)次に本発明の第4の実施の形態を図7(A)、(B)を参照して説明する。図7(A)はバッテリを内蔵した滅菌シートを正面図で示し、図7(B)は滅菌シートを患者に被せた状態で示す。 【0053】図7(A)に示すようにシート状のバッテリを内蔵した滅菌シート50には図6で示した手術具45a等に電力を供給するためのコネクタ部51を複数有している。また、前記シート50には充電用コネクタ52も設けてあり、図示しない充電器にて充電できるようにしている。本滅菌シート50は、図7(B)に示すように手術台53上の患者54の上に被せられる。 【0054】このようにすれば、バッテリを大容量化可能となるので、手術具45aなどに確実に電力を供給できる。また、電力供給用のケーブルも短縮化できるため、手術具の取扱い性が向上する。しかも、シート全体にバッテリの重量が分散するので、患者の負担も少ない。なお、シート状バッテリは例えばポリマ電池を用いることができる。 【0055】一方、充電用コネクタ52を設けないようにし、滅菌パックに封入しておいて、使い捨てシートにしてもよい。その際には、充電が必要ないので構造の簡略化と共に軽量化を図ることができる。本実施の形態によれば、バッテリサイズを大きくできるので電力の大容量化を図ることができ、長時間、安定して電力を供給できる。 【0056】(第5の実施の形態)次に本発明の第5の実施の形態を図8を参照して説明する。図8に示すようにトラカール60に挿通可能な手術具61には、薄型のシート状バッテリを内蔵した対極板62からケーブル63介してコネクタ64から電力が供給されるようにしている。 【0057】これにより、手術具61に内蔵される電源よりサイズを大きくできるため、大容量化を図ることができる。 【0058】なお、この手術具61として例えば第1の実施の形態の超音波手術装置1の代わりに高周波手術装置とし、さらにコネクタ64が着脱自在に接続される外部電源端子を設けたものにしても良い。 【0059】このようにすると、第1の実施の形態の効果の他に、手術具61に着脱自在で装着されたシート状バッテリ5による電池容量を大幅に大容量化できる。 【0060】(第6の実施の形態)次に本発明の第6の実施の形態を図9を参照して説明する。手術台70の上の手術用シーツ71には、患者と接触する面に布部72を有し、布部72の裏面に薄型のシート状バッテリ73を有する。手術用シーツ71には対極板74が配置され、手術具75とはケーブル76で接続されている。第5の実施の形態よりもシート状バッテリ73をサイズ的に大きくできるので、大容量化を図ることができる。 【0061】(第7の実施の形態)次に本発明の第7の実施の形態を図10を参照して説明する。基本構成は第5の実施の形態、又は第6実施の形態と同様である。本実施の形態では、薄型のシート状バッテリを内蔵した対極板80からの電力が、ケーブル81からトラカール82のコネクタ83を介して手術具84に供給されるようにしている。手術具84はトラカール82により患者の体腔壁85のガイド孔を介して体腔内86に刺入され、病変部87に対して処置具84で処置できる。 【0062】これにより、手術具84に設けたシート状バッテリの電池容量を大容量化して使用できると共に、電池容量を大容量化できる状態での手術具84の交換も容易となる。 【0063】(第8の実施の形態)次に本発明の第8の実施の形態を図11(A)、(B)、(C)を参照して説明する。図11(A)は手術中における手術用シートを示し、図11(B)はその一部の構成を拡大して示し、図11(C)は収納時の手術用シートを示す。 【0064】図11(A)に示す手術用シート90は、手術時に患者91の下に敷かれる。図11(B)に示すようにこの手術用シート90は温熱装置92を患者91に接触する面に配し、その裏側に薄型のシート状バッテリ93を配する。そして、絶縁部材94で覆うようにしている。 【0065】また、図11(A)に示すように手術用シート90には充電用コネクタ95が設けてあり、電源の容量が低下してきたら、充電用コネクタ95から充電を行うことができる。 【0066】また、手術用シート90を収納時には図11(C)に示すように巻回してコンパクトにして収納できる。 【0067】また、充電用コネクタ95に手術具の電源コネクタを着脱自在で接続することにより、その手術具に駆動電源を供給することができる。本実施の形態は手術具がシート状バッテリ等の駆動電源を備えたものである場合には、その電池容量を大幅に増大して使用でき、また手術具がシート状バッテリ等の駆動電源を備えていない場合には手術用シート90からその駆動電源を供給して使用できる。 【0068】(第9の実施の形態)次に本発明の第9の実施の形態を図12(A)、(B)を参照して説明する。図12(A)は手術台を示し、図12(B)は手術台に設けた充電器の一部を示す。手術台100の一部に、該手術台100に収納・引き出し可能な充電器101を有し、充電器101には少なくとも一つの充電部があり、充電池102が搭載されている。 【0069】手術台100に接続されているケーブル103を商用電源に接続することにより、該ケーブル103を介して充電器101へ商用電源からの電力が供給される。 【0070】上記充電器101は図12(B)に示すように接点を有する充電部104でもよく、図示しない充電池を装着すれば充電可能となる。なお、上述した各実施の形態などを部分的等で組み合わせて構成される実施の形態なども本発明に属する。 【0071】[付記] 1.電気的に駆動部を駆動し、該駆動部の先端側に設けた処置部により、生体組織に対する処置を行う手術装置において、前記駆動部を電気的に駆動する駆動電源として、シート状のバッテリを手術装置本体の電源端に着脱自在に設けたことを特徴とする手術装置。 【0072】2.前記バッテリは一部に装着手段を有することを特徴とする付記1記載の手術装置。 3.前記装着手段は前記手術装置本体のハンドル部に着脱自在である付記1記載の手術装置。 4.前記装着手段はケーブルを介して手術具に電流を供給すると共に、電流を供給するバッテリを術者の着衣に固着するための固着手段を有することを特徴とする付記2記載の手術装置。 【0073】5.手術具に供給する力ード式バッテリと、前記バッテリを複数枚収納可能なバッテリハウジングと、前記バッテリハウジングに前記バッテリを直列に接続する回路と、前記回路に設けた手術具の端子が接続される複数の端子を有することからなる電源供給装置を有することを特徴とする手術具装置。 【0074】6.シート状バッテリを内蔵したことを特徴とする手術用滅菌シート。 7.1ヶ所以上の出力用コネクタを有することを特徴とする付記5記載の手術用滅菌シート。 8.充電端子を有し、再滅菌と再使用可能な付記5記載の手術用滅菌シート。 【0075】9.充電端子が無く、使用前は滅菌パックに入っており、再利用不可能であることを特徴とする付記6記載の手術滅菌シート。 10.バッテリで駆動する高周波処置具において、対極板にシート状バッテリを内蔵したことを特徴とする手術システム。 11.シート状バッテリを内蔵し、少なくともその一部を対極板で構成したシーツを有することを特徴とする付記10記載の手術システム。 【0076】12.対極板内のバッテリからの供給電力の入力端をトラカールに配したことを特徴とする付記10項記載の手術システム。 13.保温シートにシート状電池を内蔵させたことを特徴とする保温装置。 14.バッテリで駆動する手術具において、駆動用バッテリの充電器を内蔵したベッドからなる手術システム。 【0077】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電気的に駆動部を駆動し、該駆動部の先端側に設けた処置部により、生体組織に対する処置を行う手術装置において、前記駆動部を電気的に駆動する駆動電源として、シート状のバッテリを手術装置本体の電源端に着脱自在に設けているので、シート状のバッテリを採用することで手術装置を軽量化して操作性を向上すると共に、電気エネルギが不足する場合にも容易かつ短時間で交換等して電源を供給できる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000000376 【氏名又は名称】オリンパス光学工業株式会社
|
| 【出願日】 |
平成11年3月23日(1999.3.23) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100076233 【弁理士】 【氏名又は名称】伊藤 進
|
| 【公開番号】 |
特開2000−271141(P2000−271141A) |
| 【公開日】 |
平成12年10月3日(2000.10.3) |
| 【出願番号】 |
特願平11−78335 |
|