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【発明の名称】 毛質の測定方法
【発明者】 【氏名】ソムヌック アモーンシリパーニット

【要約】 【課題】毛幹の直径、一本一本の毛幹の成長速度、毛の成長周期の各段階の時間総計等、毛質を示す多種の指標の様々な動的変化を調べる手法を提供し、またそれにより、食品、薬品、工業製品、行動、癖や習慣等が毛に及ぼす影響を詳細に調べる手法を提供する。

【解決手段】毛質調査対象となる皮膚範囲において、この皮膚範囲の毛幹を含んだ第1の画像を作成する。また、その皮膚範囲の毛幹を脱色および染色し、この染色によって各毛の毛幹の色が変化したことを示す第2の画像を作成する。次に、毛の伸び具合が十分わかるだけの所定期間経過後に、各毛の伸長に伴う毛幹の色の変化具合を示す第3の画像を作成する。上記第1ないし第3の画像を基にして上記毛質の各指標を測定し、毛質の改善度を求める。
【特許請求の範囲】
【請求項1】身体部位から、毛質測定を行う皮膚範囲であって、あざ、ほくろ、そばかす、毛細血管拡張症、脂漏性角皮症、あるいは刺青等の、自然に変色した目印を含んだ範囲を探し、上記範囲を含んだ領域の写真を撮り、その写真上で測定範囲を数学的に特定し、装置を用いて上記範囲を観察し、上記範囲から生えてきている毛幹からなる、上記範囲の第1の画像を作成し、さらなる比較のために第1の画像を保存し、染毛薬品で上記毛幹を脱色および染色し、上記装置を用いて上記範囲を観察し、皮膚から生えてきている毛幹や毛先の生えてきている新しい毛一本一本について、選択した点で毛の色が変化していることを示す第2の画像を作成し、第2の画像を保存し、上記脱色染色時から1日ないし7日の後に上記装置を用いて各毛幹の変化について上記範囲を再度観察して第3の画像を作成し、上記変化が皮膚から生えてきた自然の色の毛幹なのかあるいは脱色染色された毛幹なのかを特定し、第3の画像を保存し、コンピュータプログラムを使って上記画像を全て読み込み、上記第1の画像において皮膚から生えてきている各毛幹の大きさを測定し、上記の自然に変色した目印の周囲の各毛幹に番号をつけ、測定した毛幹の全体的な密度を求め、上記第3の画像において、皮膚から生えてきている根元の部分が自然な色をした毛幹の本数と、上記部分が染色された毛幹の本数とを分けて勘定し、毛幹の普通の色をした部分について毛の成長に関するデータを作成するための測定を行い、上記測定から得られたデータを、統計的にデータを処理するコンピュータプログラムに入力してデータを整理し、定期的に、成長指標のついていない毛を抜いて上記範囲を観察し、抜け落ちる際の毛の画像を作成して抜け落ちた日時を記録し、1週間に1回、4週間にわたって、第3の画像における脱色あるいは染色された毛幹の量を継続的に観測し、上記の染毛薬品で上記毛幹を脱色および染色する処理から、1週間に1回第3の画像における脱色あるいは染色された毛幹の量を継続的に観測する処理までを繰り返して、毛の本数と質との一ヶ月間の改善について結果を出し、毛を抜いた各場所から毛先が生えてくる様子について上記範囲を継続的に観察し、さらなる計算をするために毛の成長の日時を記録し、上記の染毛薬品で上記毛幹を脱色および染色する処理から、上記第1の画像において各毛幹の大きさを測定して毛幹の全体的な密度を求める処理までを、上記の順に従い、異なった色を用いながら繰り返し行い、成長の速度の計算に用いるための画像のセットとして、第1・第2・第3の画像からなるセットを複数組作成し、自然の色をした部分と人工的に染色した部分とが交互に並んだ帯模様が現れた複数の毛を回収測定し、成長速度とそれに関連する帯模様の長さとを決定することを特徴とする毛質の測定方法。
【請求項2】測定しようとする身体部位を含んだ範囲に人工の目印をつけることを特徴とする請求項1記載の毛質の測定方法。
【請求項3】上記の選択した範囲に、機械的あるいは電子的装置を用いて目印をつけることを特徴とする請求項1記載の毛質の測定方法。
【請求項4】脱色と染色については、被験者の自然な毛の色と区別できる色であればどんな色合いでもよいことを特徴とする請求項1記載の毛質の測定方法。
【請求項5】上記染色を行う際に蛍光染色剤を用いることを特徴とする請求項1記載の毛質の測定方法。
【請求項6】上記方法によって脱色した部分と自然の色の部分とが交互に現れてできた帯模様が、毛質指標の測定に用いられることを特徴とする請求項1記載の毛質の測定方法。
【請求項7】観察する毛を任意の倍率に拡大できるカメラを用いることを特徴とする請求項1記載の毛質の測定方法。
【請求項8】上記カメラは、保存する画像を作成できるカメラであれば、電子カメラでも、通常のカメラでも、あるいはデジタルカメラでもよいことを特徴とする請求項1記載の毛質の測定方法。
【請求項9】先に撮った画像と新しく撮った画像とを自動的に釣り合わせることができる装置が、全画像保存用に用いられることを特徴とする請求項1記載の毛質の測定方法。
【請求項10】上記画像は全て、さらに、特定のコンピュータプログラムを使用して保存し、さらなる統計的計算を行うために保存画像を全て読み出すことを特徴とする請求項1記載の毛質の測定方法。
【請求項11】上記データは、数学的・統計的に解析された図形を得るのに使用されることを特徴とする請求項1または10記載の毛質の測定方法。
【請求項12】上記図形は、測定した毛の質について結論を出すのに使用されることを特徴とする請求項1記載の毛質の測定方法。
【請求項13】特定の計画に従って期間を分けて複数回繰り返しデータを取り、何ヶ月も、あるいは何年も、データを得ることを特徴とする請求項1、4、5、6のいずれかに記載の毛質の測定方法。
【請求項14】抜け落ちた毛の中で、自然の色と人工的に染めた色が交互に現れる複数の帯模様のついた毛が、さらに、上記帯模様の長さと直径との測定解析に使用されることを特徴とする請求項13記載の毛質の測定方法。
【請求項15】毛先の染まった毛を他とは区別して集める装置を使用して測定を行うことを特徴とする請求項14記載の毛質の測定方法。
【請求項16】それぞれの部分の毛の成長速度と帯模様における毛の直径とについて、毛の周期を成す、成長期、休止期および脱毛期の長さと活動とを含めて結論を出すことを特徴とする請求項1記載の毛質の測定方法。
【請求項17】上記結論を、さらに、食品、薬品、工業製品、装置、生活活動、習慣の種類が毛質に及ぼす影響を確認し、新規な病気や毛の問題を特定するのに使用することを特徴とする請求項12記載の毛質の測定方法。
【請求項18】上記図形は、測定した毛の質について結論を出すのに使用されることを特徴とする請求項11記載の毛質の測定方法。
【請求項19】それぞれの部分の毛の成長速度と帯模様における毛の直径とについて、毛の周期を成す、成長期、休止期および脱毛期の長さと活動とを含めて結論を出すことを特徴とする請求項13記載の毛質の測定方法。
【請求項20】上記結論を、さらに、食品、薬品、工業製品、装置、生活活動、習慣の種類が毛質に及ぼす影響を確認し、新規な病気や毛の問題を特定するのに使用することを特徴とする請求項16記載の毛質の測定方法。
【請求項21】身体部位から、毛質測定を行う皮膚範囲を決定し、装置を用いて上記範囲を観察し、上記範囲から生えてきている毛幹を含んだ上記範囲の第1の画像を作成し、さらなる比較のために第1の画像を保存し、染毛薬品で上記毛幹を脱色および染色し、上記装置を用いて上記範囲を観察し、皮膚から生えてきている毛幹や毛先の生えてきている新しい各毛について、選択した点で毛の色が変化していることを示す第2の画像を作成し、第2の画像を保存し、1日ないし7日後の所定の時期に、上記装置を用いて上記範囲を再度観察し、各毛幹の変化を示す第3の画像を作成するステップと、第1の画像と、第2の画像と、第3の画像とを読み込んで、コンピュータプログラムで毛質の改善を計算することを特徴とする毛質の測定方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、毛幹の直径、毛一本一本の毛幹の成長速度、毛の成長周期の各段階の時間総計等、毛質を示す多種の指標を測定する、毛質の測定方法に関するものである。この方法を用いた測定を繰り返し実施することで、上記指標の様々な動的変化を観察することができ、この方法は、食品、薬品、特定の製品、行動、癖や習慣が影響を及ぼす、上記毛の指標の変化の研究に使用することができる。
【0002】
【従来の技術】頭髪や体毛に関わる病気や問題、特に頭髪の減少は、人にも動物にもよく見られることである。頭髪や体毛の減少は、毛の成長周期が様々な特定の変化を起こすことがその原因であると考えられる。注目している身体部位の毛の中で、毛幹を成長させる機能をしていない毛が高い割合を占めると、その部分の頭髪や体毛は休止期あるいは減少期にあることになる。休止期にある頭髪や体毛はまもなく抜け落ちてしまい、この時期にその表面の毛を剃ってしまうと、毛はそれ以上生えてこなくなる。毛幹が抜けた後に残った毛嚢からは新しい毛幹が生えてくるが、もし、その過程が長期間にわたると、単位面積当たりの毛幹数が減少して毛の無い部分ができてしまう。また、例えば、新しい毛がすぐに生えてはくるものの、その新しい毛の毛幹の成長が著しく遅いといった場合には、新しい毛が周囲の正常な毛と長さが合わず、毛が薄くなったように見えてしまう。小さな直径の毛幹に比べて、大きな毛幹は、毛の色によっては良く光を吸収または反射するので、毛幹の大きさも、見かけの毛の濃さあるいは薄さを決定する要素である。各毛嚢が複数の毛幹を同時に成長させることができれば、その場所の毛の量は増える。生えてきた毛幹に関する指標は、どれも、毛の成長期に測定しなければならない。毛幹一本一本が安定した速度で成長することも、滑らかで艶のある頭髪や体毛を成長させるための大切な要素である。最後の要素としては、成長期の長さが挙げられ、これによって、一本一本の毛の成長がいつ休止して再び休止期に入り、終いには抜け落ちてしまって1周期を完了するのかが決定する。
【0003】毛根の成長を止めてしまう可能性のある要素は、いずれも、上記のようにこの成長期を短縮してしまい、休止期に入る毛の本数を自動的に増やす。もし、成長している毛幹と成長していないあるいは機能していない毛幹との割合の測定、毛の生えていない毛嚢から新しい毛が生えてくるおおよその時間の計算、成長している全ての毛幹のうちの毛幹の成長速度の測定、範囲内の毛の総密度の勘定、観察している単位面積中の全ての毛幹の大きさの測定、さらに、成長期、休止期および脱毛期を通じた上記指標の全ての変化の観測といった、多目的な用途に用いられる方法があれば、そこから得られるデータは多くの人にとって価値のあるものとなるであろう。医師は、人の毛の問題を病理生理学にそってより細かく分類することができるし、獣医は、対象となる動物の健康状態にかかわりなく、正常あるいは病気の動物の体毛の性質をどうすれば改善できるかが分かるようになる。食品産業や薬品産業ではこの方法を使って、この周期全体を通じて各毛質に影響する可能性のある、多種にわたる新たな補助健康食品や、ハーブ製品や、薬品の研究が行える。互いに異なるはっきりとした効果をもたらす多種の要素を細部にまで注意を払って組み合わせることで、健康な頭髪や体毛を得る上で大きな効果を得ることができる。さらに、他の食品、薬品、製品、活動、習慣等が日常生活の中で人や動物に及ぼす悪影響をこの方法で特定することもでき、こういった情報は、関連産業が上記のような製品の品質を向上改善するのにも役立ち、これは消費者にとっての利益となる。政府はこの方法を使って、毛髪用の薬品・化粧品や髪型をセットする器具を、消費者の安全と利益を目的として選別検査することもできる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実際には上記の用途を満たすだけの能力を持った方法はまだ存在しない。
【0005】使用可能な方法は現在いくつかあるが、これらの方法で成長している毛幹と成長していない部分との割合を計算することはできるものの、検査対象となる身体部位の毛を剃ってその後何日もおいて観察する必要がある。これらの方法は、剃毛していない範囲には使えない。また、これらの方法は、上述したような毛の知りたい成長周期の長さについて結論を出せるだけの新しさがない。また、一本の毛幹について直径と成長速度が時間とともにどう変化するかを測定記録することもできない。毛密度の測定も、特定の器具を用いて写真あるいは図を作成し、それを手作業で勘定する方法はあるが、この方法では毛の密度の変化に関する情報が得られない。正確に言えば、現在使用可能な方法は、どれを使用したところで、毛の生成から脱毛までの生存期間中の全ての指標の動的変化を詳細に観察記録するのは無理である。
【0006】さらに、現在使用可能な方法は、医療機関で実務として処置者・被処置者の便宜を図る日常の基礎的処置としては、実際には役に立たない。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するため、請求項1記載の毛質の測定方法は、身体部位から、毛質測定を行う皮膚範囲であって、あざ、ほくろ、そばかす、毛細血管拡張症、脂漏性角皮症、あるいは刺青等の、自然に変色した目印を含んだ範囲を探し、上記範囲を含んだ領域の写真を撮り、その写真上で測定範囲を数学的に特定し、装置を用いて上記範囲を観察し、上記範囲から生えてきている毛幹からなる、上記範囲の第1の画像を作成し、さらなる比較のために第1の画像を保存し、染毛薬品で上記毛幹を脱色および染色し、上記装置を用いて上記範囲を観察し、皮膚から生えてきている毛幹や毛先の生えてきている新しい毛一本一本について、選択した点で毛の色が変化していることを示す第2の画像を作成し、第2の画像を保存し、上記脱色染色時から1日ないし7日の後に上記装置を用いて各毛幹の変化について上記範囲を再度観察して第3の画像を作成し、上記変化が皮膚から生えてきた自然の色の毛幹なのかあるいは脱色染色された毛幹なのかを特定し、第3の画像を保存し、コンピュータプログラムを使って上記画像を全て読み込み、上記第1の画像において皮膚から生えてきている各毛幹の大きさを測定し、上記の自然に変色した目印の周囲の各毛幹に番号をつけ、測定した毛幹の全体的な密度を求め、上記第3の画像において、皮膚から生えてきている根元の部分が自然な色をした毛幹の本数と、上記部分が染色された毛幹の本数とを分けて勘定し、毛幹の普通の色をした部分について毛の成長に関するデータを作成するための測定を行い、上記測定から得られたデータを、統計的にデータを処理するコンピュータプログラムに入力してデータを整理し、定期的に、成長指標のついていない毛を抜いて上記範囲を観察し、抜け落ちる際の毛の画像を作成して抜け落ちた日時を記録し、1週間に1回、4週間にわたって、第3の画像における脱色あるいは染色された毛幹の量を継続的に観測し、上記の染毛薬品で上記毛幹を脱色および染色する処理から、1週間に1回第3の画像における脱色あるいは染色された毛幹の量を継続的に観測する処理までを繰り返して、毛の本数と質との一ヶ月間の改善について結果を出し、毛を抜いた各場所から毛先が生えてくる様子について上記範囲を継続的に観察し、さらなる計算をするために毛の成長の日時を記録し、上記の染毛薬品で上記毛幹を脱色および染色する処理から、上記第1の画像において各毛幹の大きさを測定して毛幹の全体的な密度を求める処理までを、上記の順に従い、異なった色を用いながら繰り返し行い、成長の速度の計算に用いるための画像のセットとして、第1・第2・第3の画像からなるセットを複数組作成し、自然の色をした部分と人工的に染色した部分とが交互に並んだ帯模様が現れた複数の毛を回収測定し、成長速度とそれに関連する帯模様の長さとを決定することを特徴としている。
【0008】請求項2記載の毛質の測定方法は、請求項1の構成に加えて、測定しようとする身体部位を含んだ範囲に人工の目印をつけることを特徴としている。
【0009】請求項3記載の毛質の測定方法は、請求項1の構成に加えて、上記の選択した範囲に、機械的あるいは電子的装置を用いて目印をつけることを特徴としている。
【0010】請求項4記載の毛質の測定方法は、請求項1の構成に加えて、脱色と染色については、被験者の自然な毛の色と区別できる色であればどんな色合いでもよいことを特徴としている。
【0011】請求項5記載の毛質の測定方法は、請求項1の構成に加えて、上記染色を行う際に蛍光染色剤を用いることを特徴としている。
【0012】請求項6記載の毛質の測定方法は、請求項1の構成に加えて、上記方法によって脱色した部分と自然の色の部分とが交互に現れてできた帯模様が、毛質指標の測定に用いられることを特徴としている。
【0013】請求項7記載の毛質の測定方法は、請求項1の構成に加えて、観察する毛を任意の倍率に拡大できるカメラを用いることを特徴としている。
【0014】請求項8記載の毛質の測定方法は、請求項1の構成に加えて、上記カメラは、保存する画像を作成できるカメラであれば、電子カメラでも、通常のカメラでも、あるいはデジタルカメラでもよいことを特徴としている。
【0015】請求項9記載の毛質の測定方法は、請求項1の構成に加えて、先に撮った画像と新しく撮った画像とを自動的に釣り合わせることができる装置が、全画像保存用に用いられることを特徴としている。
【0016】請求項10記載の毛質の測定方法は、請求項1の構成に加えて、上記画像は全て、さらに、特定のコンピュータプログラムを使用して保存し、さらなる統計的計算を行うために保存画像を全て読み出すことを特徴としている。
【0017】請求項11記載の毛質の測定方法は、請求項1または10の構成に加えて、上記データは、数学的・統計的に解析された図形を得るのに使用されることを特徴としている。
【0018】請求項12記載の毛質の測定方法は、請求項1の構成に加え、上記図形は、測定した毛の質について結論を出すのに使用されることを特徴としている。
【0019】請求項13記載の毛質の測定方法は、請求項1、4、5、6のいずれかの構成に加えて、特定の計画に従って期間を分けて複数回繰り返しデータを取り、何ヶ月も、あるいは何年も、データを得ることを特徴としている。
【0020】請求項14記載の毛質の測定方法は、請求項13の構成に加えて、抜け落ちた毛の中で、自然の色と人工的に染めた色が交互に現れる複数の帯模様のついた毛が、さらに、上記帯模様の長さと直径との測定解析に使用されることを特徴としている。
【0021】請求項15記載の毛質の測定方法は、請求項14の構成に加えて、毛先の染まった毛を他とは区別して集める装置を使用して測定を行うことを特徴としている。
【0022】請求項16記載の毛質の測定方法は、請求項1の構成に加えて、それぞれの部分の毛の成長速度と帯模様における毛の直径とについて、毛の周期を成す、成長期(anagen)、休止期(catagen )および脱毛期(telogen )の長さと活動とを含めて結論を出すことを特徴としている。
【0023】請求項17記載の毛質の測定方法は、請求項12の構成に加えて、上記結論を、さらに、食品、薬品、工業製品、装置、生活活動、習慣の種類が毛質に及ぼす影響を確認し、新規な病気や毛の問題を特定するのに使用することを特徴としている。
【0024】請求項18記載の毛質の測定方法は、請求項11の構成に加えて、上記図形は、測定した毛の質について結論を出すのに使用されることを特徴としている。
【0025】請求項19記載の毛質の測定方法は、請求項13の構成に加えて、それぞれの部分の毛の成長速度と帯模様における毛の直径とについて、毛の周期を成す、成長期(anagen)、休止期(catagen )および脱毛期(telogen )の長さと活動とを含めて結論を出すことを特徴としている。
【0026】請求項20記載の毛質の測定方法は、請求項16の構成に加えて、上記結論を、さらに、食品、薬品、工業製品、装置、生活活動、習慣の種類が毛質に及ぼす影響を確認し、新規な病気や毛の問題を特定するのに使用することを特徴としている。
【0027】請求項21記載の毛質の測定方法は、身体部位から、毛質測定を行う皮膚範囲を決定し、装置を用いて上記範囲を観察し、上記範囲から生えてきている毛幹を含んだ上記範囲の第1の画像を作成し、さらなる比較のために第1の画像を保存し、染毛薬品で上記毛幹を脱色および染色し、上記装置を用いて上記範囲を観察し、皮膚から生えてきている毛幹や毛先の生えてきている新しい各毛について、選択した点で毛の色が変化していることを示す第2の画像を作成し、第2の画像を保存し、1日ないし7日後の所定の時期に、上記装置を用いて上記範囲を再度観察し、各毛幹の変化を示す第3の画像を作成するステップと、第1の画像と、第2の画像と、第3の画像とを読み込んで、コンピュータプログラムで毛質の改善を計算することを特徴としている。
【0028】上記の構成により、毛質調査対象となる皮膚範囲において、この皮膚範囲の毛幹を含んだ第1の画像を作成する。また、その皮膚範囲の毛幹を脱色および染色し、この染色によって各毛の毛幹の色が変化したことを示す第2の画像を作成する。次に、毛の伸び具合が十分わかるだけの所定期間経過後に、各毛の伸長に伴う毛幹の色の変化具合を示す第3の画像を作成する。上記第1ないし第3の画像を基にして毛質の指標を測定し、毛質の改善度を求める。
【0029】したがって、上記本発明の方法によれば、観察している範囲内での人あるいは動物の毛の質を総合的に評価するのに必要な指標の大半を測定することができる。すなわち、この発明によって、以下のことが分かるようになる。
1.測定している範囲内の、成長していない毛と成長している毛との正確な割合。
2.それぞれの毛嚢について、古い毛が抜け落ちてから毛幹の若芽を新たに生成する兆候が見られるまでのおおよその時間。
3.毛の一生の周期中の任意の時刻における、それぞれの毛幹の一日当たりの成長速度。
4.一本一本の毛幹の直径。これは第3項目のデータと関連している。
5.毎月の、休止期に入る、あるいは休止期を終える毛の量。
6.第1日目から休止期に入るまでに至る、それぞれの毛の成長期の長さ。
7.毛が抜ける前の非成長期の長さ。
8.一本以上の毛幹が一つの毛嚢から芽生える際の毛嚢の様子。
9.第8項で述べた毛嚢における一本一本の毛幹の指標の動的変化。
【0030】ここに記した結果は全て記録され、また読み出すことができ、統計的な手法による計算や比較に使用して、食品、薬品、毛髪用製品、活動、習慣等の既知・未知の要素が毛の健康や質へ及ぼす影響を調べることができる。
【0031】それゆえ、毛幹の直径、毛一本一本の毛幹の成長速度、毛の成長周期の各段階の時間総計等、毛質を示す多種の指標の様々な動的変化を調べる手法を提供し、またそれにより、食品、薬品、工業製品、行動、癖や習慣等が毛に及ぼす影響を詳細に調べる手法を提供することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について図1ないし図4に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0033】まず、概略を説明する。本発明は、頭皮の所定の範囲において毛質を測定する方法である。本方法は、頭皮の準備と、この範囲から生えてきている毛の密度や、毛一本一本の毛幹の太さや長さの測定の過程とを有する。使用する装置はいくつかの部分に分けられる。具体的には、所定の拡大画像が撮影可能な、頭皮から生える毛を画像に収めるためのCCDカメラ、カメラから転送されてきた画像を保存できるビデオ画像捕捉装置、画像の整理と画像中の毛幹一本一本の太さと長さの測定とができる、ハードウェアとソフトウェアを含んだ一般的なコンピュータである。この中には、本方法によって得られたデータを統計的に処理することのできる特定のソフトウェアを含んでいてもよい。染毛技術と複数の基幹的段階とを加えることで、この単純な方法が、毛の周期のほぼ全ての期間を測定することができる新規な発明へと変わる。
【0034】本方法をこういった組み合わせで使用することで、成長している毛と成長していない毛の割合に関する統計的データや、毛の成長速度の平均値、また例えば成長速度の最大値や最小値、標準誤差、偏差等他の全てのデータが最終的に得られる。休止期に入る、あるいは休止期から抜け出す毛の量と、毛の生えていない毛嚢から毛が生えてくるのに要する時間と、成長を停止するまでの毛が成長を続ける時間の長さが明確に求められる。これらの情報から、測定範囲における、毛の密度、毛幹の直径、成長速度、成長周期の長さおよび毛のおよその長さ等の、毛質についての結論を出すことができる。これらのデータを、ある時間にわたって既知あるいは未知の処理条件に置かれた複数の範囲あるいは複数の被験者の間で比較することも、本発明を用いれば可能である。
【0035】同様に応用すれば、食品、薬品、生活活動や習慣、工業製品等の多種多様なものが上記の毛質に及ぼす影響を観察し、毛が受ける良・悪双方の影響について結論を出したり、仮説を立てたりすることができる。本方法を用いることの利益は、この方法を人・動物どちらに使用した場合でも受けることができる。
【0036】次に、その詳細を述べる。本考察では、毛の生えた体の一部の肌の部位を選択したが、選択に際して、あざ、ほくろ、そばかす、脂漏性角皮症、毛細血管拡張症等の、自然に変色している皮膚障害を持った部分を優先した。こういった皮膚傷害は、全ての毛質指標の変化を再度調べる必要が生じたときに見つけやすいからである。また、検査範囲内で見つけるのが容易な小さな傷害(P)は、図1に示すように、一本一本の毛嚢の各位置が特定しやすい。この簡易な技術を使えば、観察者は、毛を測定している期間を通して、認識した個々の毛幹の変化を見ることができる。頭皮に自然にできた上述のような目印を使って、観察者は、なんら準備をしなくても、毛の密度や太さに関する情報が得られ、また、図2に示すように、時間をずらして撮った検査箇所の実際の写真を比較することで、ある特定の毛が成長しているのかどうかといったおおまかな評価を行うことができる。毛嚢1は、新しい毛が健康な毛幹から生えてきている様子を示している。毛嚢2は、以前は毛幹があったが現在はなくなってしまっている様子を示している。毛嚢3は、毛幹の直径の変化を示している。この自然にできた目印を、上記のように簡単な手法で効果的な指標として利用しようとする試みについては、今まで、誰も注目して実際に利用したことがなかった。ただし、手がかりとして利用できる自然にできた目印がない場合には、頭皮を上からあるいは横からみた写真を撮り、検査箇所を大まかに知るための見取り図として使用する。検査には、数箇所の範囲を選択する。これは、データ量が多ければ多いほど、基礎的な統計計算を用いる分析段階での精度が上がるからである。
【0037】本発明の方法はまた、簡単な毛染め段階を含んでいる。スーパーマーケットで購入できる毛染めクリームや脱色液を何色か、測定部位一ヶ所について少量(例えば0.3ml)使用する。選んだ特定の色(茶、青、緑、赤等)の染毛剤は、1時間ほど適用すれば、ついた色が落ちない程度にまで毛幹を染めてしまう(正確な適用時間については、下記のように、前もって調節しておく)。次に、この測定部位をシャンプーを使って洗うか、あるいはきれいに拭く。そして、この部位の染色した範囲を、十分な倍率を持った電子カメラ機器で観察する。最後の段階では、全ての毛幹について、毛幹が皮膚から生え出てくる箇所で充分脱色する(また、この段階を経ることで、染毛剤の銘柄や色によって異なる、脱色するのにかかる時間を正確に調節することができる)。24時間から168時間(1日から1週間)後に、観察者の監視の下でこの範囲の画像を上記カメラで見て、その部分の画像を捕捉する。カメラの角度は、画像に写っている上記目印の周囲に生えた毛が全て、前回の検査時に保存しておいた画像に写っているのと同じような方向を向くように調節する。図3は、新たに撮影した画像を示している。同図は、自然な毛の色をした毛が被験者の皮膚から生えてきているが、その長さが、毛嚢1、2、3に見られるように、多様であることを示している。一方で、中には、選択使用した色が、染毛段階終了時に見られたのと同じようについているものもある(毛嚢4と5)。このデータから、成長している毛と機能していない毛との割合を記録しておき、将来の比較の際に参照することができる。一本一本の毛幹の成長の速度を計算するには、正常な色の毛幹の長さを一本一本測定しなければならない。このデータは、記録用カメラの倍率と、染色段階を終了した時点から染色した範囲を再び測定した時点までの時間とを利用して、数学的計算にかける。これは、表か、あるいは、実際の成長速度を求めるための既知の等式を使った計算結果を含んだ数学計算プログラムを準備しておいて、手作業で行ってもよいし、機械で行ってもよい。成長速度は、画像から得られる測定長(ミリメートル、あるいはインチ)を、カメラの倍率を示す値と時間(時間あるいは日を単位として記録したもの)とで割った値に等しい。得られたデータを通常の統計計算手順に従って処理すれば、この範囲全体の成長速度について、最大値、最小値、最頻値、及び中央値が標準偏差と分散とともに求められる。得られた値を、同じ測定範囲から異なった日時時刻に得られた値か、あるいは、これとは異なる測定範囲から得られた値と比較して、毛の成長速度に大きな変化があったかどうかの結論を導き出す。また、成長していない毛一本一本の動的変化を、毛が抜け落ちるまで観察することで、休止期の開始から抜け落ちるまでの時間の長さを知ることができる。この期間中に、手か道具を使ってこの毛をゆっくりと引っ張って、毛根が緩み、いつでも抜ける状態になる時刻を特定する。毛嚢から毛が抜けた後も検査箇所の観察を継続し、新しい毛先がいつ毛嚢から生え出てくるかを見る。毛先が生えてくるのに要する時間を記録して、毛の周期のうちのこの部分の合計時間とする。以下に記すような本発明のもう一つの特徴が、この段階で見られる。成長していない毛の割合に関するデータを集める検査を行った後、観察者は、毛幹と皮膚の接点で以前に色をつけた毛幹の減少量を見ることで、成長していない毛の割合が次々に変化していく様子を毎週観察することができる。上述した、着色した毛の減少数は、検査範囲内で抜け落ちた毛の数に等しいはずである。しかし、着色したうちの残っている毛が、この範囲内の休止期にある毛の総量を表しているわけではない。これは、検査段階中のどこかの時点で、着色していない毛幹の成長がすでに止まっていることがありえるからである。検査で分かるのは、先の観察で休止期にあった毛のうち何本が残っているか、あるいは次の検査までに伸びてきたかということだけである。この情報は、新たな染毛試験の結果を解釈して、成長していない毛のうちの何本が休止期に入って間のない新しい毛なのかを知るのに役立つ。このような観察を実施することで、休止期に入ったり、そこから抜け出たりする、毛の動的変化がかなり正確に測定できる。ある特定の期間に休止期に入る毛の総本数は、処理をさらに進める上で重要である。後々の各点においてこの段階を適用して、この範囲の成長していない毛の割合を続けて観察するだけで、詳細を特定することができる。この技術段階から、以下のような結果が得られる。
1.休止期に入ったり、そこから抜け出たりする、毛の動的変化が分かる。
2.休止期に入っている毛が増えた場合に、それは、休止期に入る毛の量が増えたからなのか、あるいは休止期から抜け出る毛の量が減ったからなのかについて、正確な答えが得られる。
3.移動したあるいは抜け落ちた毛の量をx軸に示し、毛がこの範囲から抜ける頻度をy軸に示したホログラムが得られる。
【0038】本発明による簡易な染毛技術の総合的な特徴は、従来の技術では実現不可能である。また、このような特徴についてこの簡易な発明を凌駕する技術も現在のところ全く存在しない。本発明の特徴は、毛の成長が止まる時点に始まって、抜ける時点、さらに、毛のない毛嚢から新しい毛先が生えてくるのにかかる時間までを含めた、毛の周期のおおよその時間が分かることだけではない。この他に、本発明には、新しく毛先が皮膚の毛嚢から生え出してくる時点に始まってその毛の成長が止まるまでに至る、個々の毛の周期全体の中でもう一つの重要な段階である成長時間の総合計を測定することができるといった特徴もある。染毛剤を数色選択し、本発明のこの段階で用いることにしている色順や正確な日付を記録する。そして、上述したように毛幹を染色すると、これらの毛のなかで、成長期に入って間もない新しい毛が、新しい毛を成長させる毛嚢から数本生えてくる。古い毛の毛幹と新しい毛の先とがどちらも染色されているが、毛先が染まっていれば、観察者は、それがいつ染まったものなのかを知ることができる。使用されている各色はそれぞれ、固有の日付の記録を持っている。その結果、第1回目の測定で得られた成長速度や1回に染毛する毛幹の幅の状況に応じた手順に従って、ほぼ同じ範囲を、毎月、隔月、毎4半期、あるいは半年毎に染毛する。ただし、新たに染毛する際には、この方法全体にわたって計画した色順を採用し、毛幹の染色部分間には十分な長さの自然な色の部分がなければならない。首尾よく染毛すれば、図4に示すように、毛幹の着色した部分と自然の色をした帯状の部分とが交互にはっきりと現れる。計画に沿って同様の着色段階を一定期間を置きながら繰り返すことで、抜け落ちる毛はいずれも、その一本一本の全体にわたって、人工的に着色した部分と自然の色の部分とからなる縞模様がつく。各色の染毛剤は、毛全体にわたって所定の順に並ぶ(A、B、C、D、E、F)。毛先の染まった毛を全て回収し、自然の色の部分を、すなわち例えば毛12でいえば、点21から点22、点22から点23、点23から点24、点24から点25、点25から毛根(点26)までといった具合に、サンプルであるそれぞれの毛にできた帯状の模様の数にかかわりなく、毛先と毛根の間にできた自然の色の部分全てを測定する。毛12には色A〜色Fの6つの着色部があるが、毛13には色C〜色Fまでの3つの着色部しかない。例えば毛12でいえば、点21・点22間の長さとその部分の成長速度とを掛け合わせると、その成長に要した時間が得られる。次に、各部分について計算したデータを単純に足し算すると、ある特定の毛の成長期間の長さの合計がおおよそ分かる。別の手法として、毛先の染まった毛の成長が止まった時にその毛を切って同様の測定を行ってもよい。こうすることで、休止期にある時間を除外して、成長期間の長さをさらに正確に求めることができる。新しい毛は、同じ範囲にあっても、それぞれ異なった時に成長をするのが普通であるが、同じ毛先の色をした毛は同時に成長すると仮定する。このように仮定すれば、理論的には、各毛先の色は、同じ範囲内ではあるが時間的にずれて成長する各毛グループを表していることになる。さらに、毛先の色が異なるグループ間で成長期の長さについて比較すれば、成長期の長さの総計に関する毛質の改善があったかどうかについても判断できる。成長期の長さの総計を測定するためのこのような特有の毛サンプルを作る発明は、上述の段階から得られる情報の詳細を知るのに役立つ。同様の着想で毛質研究の機会を提供できる技術は、本発明以外には知られていない。
【0039】上記全ての画像を捕捉するために、スカラー社(東京都渋谷区代々木3−28−6)製スキャナA71-50N ScalarCCD等の電子カメラを使用して静止電子写真画像を撮った。撮影した静止写真画像は、次に、www.asymetrix.com のAsymetrix デジタルビデオプロデューサーキャプチャー第5.0版、あるいはAverMediaTechnologies社製のAverを通じて、マイクロソフト社製Windows 上でBitmap Paintプログラムに入力した。画像は、Windows 3.11版と95版とを用いて保存した。保存した画像は整理し、測定時に読み出してデータを作成した。計算には、SPSS社製のSPSS等の統計処理プログラムを用いた。
【0040】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1記載の毛質の測定方法は、身体部位から、毛質測定を行う皮膚範囲であって、あざ、ほくろ、そばかす、毛細血管拡張症、脂漏性角皮症、あるいは刺青等の、自然に変色した目印を含んだ範囲を探し、上記範囲を含んだ領域の写真を撮り、その写真上で測定範囲を数学的に特定し、装置を用いて上記範囲を観察し、上記範囲から生えてきている毛幹からなる、上記範囲の第1の画像を作成し、さらなる比較のために第1の画像を保存し、染毛薬品で上記毛幹を脱色および染色し、上記装置を用いて上記範囲を観察し、皮膚から生えてきている毛幹や毛先の生えてきている新しい毛一本一本について、選択した点で毛の色が変化していることを示す第2の画像を作成し、第2の画像を保存し、上記脱色染色時から1日ないし7日の後に上記装置を用いて各毛幹の変化について上記範囲を再度観察して第3の画像を作成し、上記変化が皮膚から生えてきた自然の色の毛幹なのかあるいは脱色染色された毛幹なのかを特定し、第3の画像を保存し、コンピュータプログラムを使って上記画像を全て読み込み、上記第1の画像において皮膚から生えてきている各毛幹の大きさを測定し、上記の自然に変色した目印の周囲の各毛幹に番号をつけ、測定した毛幹の全体的な密度を求め、上記第3の画像において、皮膚から生えてきている根元の部分が自然な色をした毛幹の本数と、上記部分が染色された毛幹の本数とを分けて勘定し、毛幹の普通の色をした部分について毛の成長に関するデータを作成するための測定を行い、上記測定から得られたデータを、統計的にデータを処理するコンピュータプログラムに入力してデータを整理し、定期的に、成長指標のついていない毛を抜いて上記範囲を観察し、抜け落ちる際の毛の画像を作成して抜け落ちた日時を記録し、1週間に1回、4週間にわたって、第3の画像における脱色あるいは染色された毛幹の量を継続的に観測し、上記の染毛薬品で上記毛幹を脱色および染色する処理から、1週間に1回第3の画像における脱色あるいは染色された毛幹の量を継続的に観測する処理までを繰り返して、毛の本数と質との一ヶ月間の改善について結果を出し、毛を抜いた各場所から毛先が生えてくる様子について上記範囲を継続的に観察し、さらなる計算をするために毛の成長の日時を記録し、上記の染毛薬品で上記毛幹を脱色および染色する処理から、上記第1の画像において各毛幹の大きさを測定して毛幹の全体的な密度を求める処理までを、上記の順に従い、異なった色を用いながら繰り返し行い、成長の速度の計算に用いるための画像のセットとして、第1・第2・第3の画像からなるセットを複数組作成し、自然の色をした部分と人工的に染色した部分とが交互に並んだ帯模様が現れた複数の毛を回収測定し、成長速度とそれに関連する帯模様の長さとを決定する構成である。
【0041】請求項2記載の毛質の測定方法は、請求項1の構成に加えて、測定しようとする身体部位を含んだ範囲に人工の目印をつける構成である。
【0042】請求項3記載の毛質の測定方法は、請求項1の構成に加えて、上記の選択した範囲に、機械的あるいは電子的装置を用いて目印をつける構成である。
【0043】請求項4記載の毛質の測定方法は、請求項1の構成に加えて、脱色と染色については、被験者の自然な毛の色と区別できる色であればどんな色合いでもよい構成である。
【0044】請求項5記載の毛質の測定方法は、請求項1の構成に加えて、上記染色を行う際に蛍光染色剤を用いる構成である。
【0045】請求項6記載の毛質の測定方法は、請求項1の構成に加えて、上記方法によって脱色した部分と自然の色の部分とが交互に現れてできた帯模様が、毛質指標の測定に用いられる構成である。
【0046】請求項7記載の毛質の測定方法は、請求項1の構成に加えて、観察する毛を任意の倍率に拡大できるカメラを用いる構成である。
【0047】請求項8記載の毛質の測定方法は、請求項1の構成に加えて、上記カメラは、保存する画像を作成できるカメラであれば、電子カメラでも、通常のカメラでも、あるいはデジタルカメラでもよい構成である。
【0048】請求項9記載の毛質の測定方法は、請求項1の構成に加えて、先に撮った画像と新しく撮った画像とを自動的に釣り合わせることができる装置が、全画像保存用に用いられる構成である。
【0049】請求項10記載の毛質の測定方法は、請求項1の構成に加えて、上記画像は全て、さらに、特定のコンピュータプログラムを使用して保存し、さらなる統計的計算を行うために保存画像を全て読み出す構成である。
【0050】請求項11記載の毛質の測定方法は、請求項1または10の構成に加えて、上記データは、数学的・統計的に解析された図形を得るのに使用される構成である。
【0051】請求項12記載の毛質の測定方法は、請求項1の構成に加えて、上記図形は、測定した毛の質について結論を出すのに使用される構成である。
【0052】請求項13記載の毛質の測定方法は、請求項1、4、5、6のいずれかの構成に加えて、特定の計画に従って期間を分けて複数回繰り返しデータを取り、何ヶ月も、あるいは何年も、データを得る構成である。
【0053】請求項14記載の毛質の測定方法は、請求項13の構成に加えて、抜け落ちた毛の中で、自然の色と人工的に染めた色が交互に現れる複数の帯模様のついた毛が、さらに、上記帯模様の長さと直径との測定解析に使用される構成である。
【0054】請求項15記載の毛質の測定方法は、請求項14の構成に加えて、毛先の染まった毛を他とは区別して集める装置を使用して測定を行う構成である。
【0055】請求項16記載の毛質の測定方法は、請求項1の構成に加えて、それぞれの部分の毛の成長速度と帯模様における毛の直径とについて、毛の周期を成す、成長期(anagen)、休止期(catagen )および脱毛期(telogen )の長さと活動とを含めて結論を出す構成である。
【0056】請求項17記載の毛質の測定方法は、請求項12の構成に加えて、上記結論を、さらに、食品、薬品、工業製品、装置、生活活動、習慣の種類が毛質に及ぼす影響を確認し、新規な病気や毛の問題を特定するのに使用する構成である。
【0057】請求項18記載の毛質の測定方法は、請求項11の構成に加えて、上記図形は、測定した毛の質について結論を出すのに使用される構成である。
【0058】請求項19記載の毛質の測定方法は、請求項13の構成に加えて、それぞれの部分の毛の成長速度と帯模様における毛の直径とについて、毛の周期を成す、成長期(anagen)、休止期(catagen )および脱毛期(telogen )の長さと活動とを含めて結論を出す構成である。
【0059】請求項20記載の毛質の測定方法は、請求項16の構成に加えて、上記結論を、さらに、食品、薬品、工業製品、装置、生活活動、習慣の種類が毛質に及ぼす影響を確認し、新規な病気や毛の問題を特定するのに使用する構成である。
【0060】請求項21記載の毛質の測定方法は、身体部位から、毛質測定を行う皮膚範囲を決定し、装置を用いて上記範囲を観察し、上記範囲から生えてきている毛幹を含んだ上記範囲の第1の画像を作成し、さらなる比較のために第1の画像を保存し、染毛薬品で上記毛幹を脱色および染色し、上記装置を用いて上記範囲を観察し、皮膚から生えてきている毛幹や毛先の生えてきている新しい各毛について、選択した点で毛の色が変化していることを示す第2の画像を作成し、第2の画像を保存し、1日ないし7日後の所定の時期に、上記装置を用いて上記範囲を再度観察し、各毛幹の変化を示す第3の画像を作成するステップと、第1の画像と、第2の画像と、第3の画像とを読み込んで、コンピュータプログラムで毛質の改善を計算する構成である。
【0061】これにより、毛幹の直径、毛一本一本の毛幹の成長速度、毛の成長周期の各段階の時間総計等、毛質を示す多種の指標の様々な動的変化を調べる手法を提供し、またそれにより、食品、薬品、工業製品、行動、癖や習慣等が毛に及ぼす影響を詳細に調べる手法を提供することができるという効果を奏する。
【出願人】 【識別番号】599145111
【氏名又は名称】ソムヌック アモーンシリパーニット
【出願日】 平成11年10月14日(1999.10.14)
【代理人】 【識別番号】100080034
【弁理士】
【氏名又は名称】原 謙三
【公開番号】 特開2000−271104(P2000−271104A)
【公開日】 平成12年10月3日(2000.10.3)
【出願番号】 特願平11−292976