| 【発明の名称】 |
内視鏡カメラ視野制御方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】内久保 明伸
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| 【要約】 |
【課題】所望する位置への視野移動を速やか且つ容易に、そして確実に行える内視鏡カメラ視野制御方法を提供すること。
【解決手段】患者の体腔内を観察する内視鏡21の挿入部21aの接眼部23にはテレビカメラ26が着脱自在に装着される。テレビカメラ26のCCD25で光電変換された画像信号はCCU28で標準的な映像信号に生成され、モニタ画面31a上に表示される。テレビカメラ26には、結像光学系24又はCCD25の少なくとも一方を移動させて、撮像領域の変更又は視野方向の変更を行える視野変更ユニット29が接続されている。視野変更ユニット29、CCU28は、システムコントローラ30に接続され、このシステムコントローラ30には公衆回線5を介して制御内容を入力する位置変更指示手段を兼用すキーボード46が接続された遠隔操作コントローラ43が接続されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 体腔内を撮像する結像光学系及び撮像素子を有する内視鏡像撮像手段と、この内視鏡像撮像手段の撮像素子で光電変換した画像信号を映像信号に変換し、この変換した映像信号を表示手段に出力する画像処理・出力手段と、前記表示手段に表示されている前記内視鏡像撮像手段でとらえた内視鏡画像の撮像領域又は視野方向を変更する指示を行う位置変更指示手段と、この位置変更指示手段によって選択的に指示された移動先を算出する演算手段と、この演算手段の結果に基づいて内視鏡像撮像手段を制御する視野制御手段とを備え、前記内視鏡像撮像手段によって体腔内を撮像する撮像工程と、前記内視鏡像撮像手段で撮像した光学像を前記表示手段に内視鏡画像として表示される画像処理・出力工程と、前記表示手段の表示画面に表示されていた内視鏡画像の位置を変更するために、前記位置変更指示手段によって選択的に変更する点を指示する指示工程と、前記演算手段によって、前記位置変更指示手段によって指示された移動先の点と元の点との変位量を算出する演算工程と、前記演算手段の算出結果に基づき、前記視野制御手段によって前記位置変更指示手段によって選択的に指示された位置に内視鏡画像を移動させる画像移動工程と、を具備することを特徴とする内視鏡カメラ視野制御方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、表示画面上に表示されている内視鏡画像の撮像領域又は視野方向を切り換え操作可能な内視鏡カメラ視野制御方法に関する。 【0002】 【従来の技術】医療用分野及び工業用分野で内視鏡が広く用いられている。最近では、光学式内視鏡の接眼部に撮像手段を備えたテレビカメラを装着したテレビカメラ外付け内視鏡や、先端部に撮像手段を内蔵した電子内視鏡により、内視鏡でとらえた内視鏡画像をモニタに表示し、その画像を見ながら観察・処置を行える内視鏡装置が広く用いられている。 【0003】前記内視鏡装置では、内視鏡に照明光を供給する光源装置や内視鏡画像を表示するための画像信号処理回路を備えたカメラコントロールユニット(ビデオプロセッサともいう)や内視鏡画像を表示するTVモニタの他に、複数の周辺装置として例えば、気腹装置や高周波焼灼装置等を用いて、内視鏡観察下において処置或いは手術を行える内視鏡システムが構築され、実用化されている。 【0004】この内視鏡システムにおいては、通常、これら複数の周辺装置をシステムコントローラに接続して集中制御するようになっている。 【0005】前記内視鏡を手術に用いる経内視鏡的手術においては、内視鏡でとらえてモニタの観察画面上に表示される術野の内視鏡画像が重要であり、万一表示されている内視鏡画像が所望する部位と異なっている場合には適切な検査・処置を行えない。 【0006】このため、例えば、特開平9−149879号公報には常に観察画面に鉗子等の処置具とその周辺画像とを表示させることができ、観察画面が見難くなることを防止する内視鏡装置として、テレビモニタに表示される拡大光学系による撮影範囲内の矩形状のTM領域の中心(P)半径rの基準円を設定し、その基準円が拡大光学系によって拡大された内視鏡の中に配置されるように制御するXYステージ制御部を設けてたものがあった。また、内視鏡に設けたスイッチにより視野を移動させて変更できるようにしたものがあった。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特開平9−149879号公報の内視鏡装置や視野移動を可能にした内視鏡では、所望の位置まで視野移動させる際の移動速度が早すぎると、所望の位置を通り過ぎてしまうので、所望する位置に視野を移動させるまでに操作指示入力を繰り返し行わなければならなかった。このため、所望の位置に視野を移動させるまでに相当の時間を要していた。 【0008】一方、所望の位置に一回で確実に移動させるために視野移動速度を遅くした場合には、確実に移動させることは可能になるが、この場合には移動速度が遅いことにより、所望する位置に視野を移動させるまでに相当の時間がかかってしまう。したがって、視野移動操作を行っている間、処置具を用いた処置等を行うことができなくなるので、手術遅延の要因になっていた。 【0009】本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、所望する位置への視野移動を速やか且つ容易に、そして確実に行える内視鏡カメラ視野制御方法を提供することを目的にしている。 【0010】 【課題を解決するための手段】本発明の内視鏡カメラ視野制御方法は、体腔内を撮像する結像光学系及び撮像素子を有する内視鏡像撮像手段と、この内視鏡像撮像手段の撮像素子で光電変換した画像信号を映像信号に変換し、この変換した映像信号を表示手段に出力する画像処理・出力手段と、前記表示手段に表示されている前記内視鏡像撮像手段でとらえた内視鏡画像の撮像領域又は視野方向を変更する指示を行う位置変更指示手段と、この位置変更指示手段によって選択的に指示された移動先を算出する演算手段と、この演算手段の結果に基づいて内視鏡像撮像手段を制御する視野制御手段とを備え、前記内視鏡像撮像手段によって体腔内を撮像する撮像工程と、前記内視鏡像撮像手段で撮像した光学像を前記表示手段に内視鏡画像として表示される画像処理・出力工程と、前記表示手段の表示画面に表示されていた内視鏡画像の位置を変更するために、前記位置変更指示手段によって選択的に変更する点を指示する指示工程と、前記演算手段によって、前記位置変更指示手段によって指示された移動先の点と元の点との変位量を算出する演算工程と、前記演算手段の算出結果に基づき、前記視野制御手段によって前記位置変更指示手段によって選択的に指示された位置に内視鏡画像を移動させる画像移動工程とを具備している。 【0011】この構成によれば、内視鏡画像の表示されている表示画面上の所望する位置を、位置変更指示手段で選択的に指示することによって、表示画面上の所定の位置に所望の視野の内視鏡画像が表示される。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1ないし図4は本発明の第1実施形態に係り、図1は内視鏡カメラ視野制御方法の概略構成を説明する図、図2は遠隔支援する第2コントローラの構成を説明する図、図3は表示装置の表示画面を説明する図、図4は内視鏡画像を移動させるときの移動速度と位置との関係を明する図である。 【0013】本実施形態では、手術室と遠隔地にある制御室とを通信回線を介して接続し、手術室の術者は、制御室の医師などの支援者からの指示及び助言の提供を受けて手術を行える遠隔支援手術システムに内視鏡カメラ視野制御方法を用いている。。 【0014】図1に示すように本発明の内視鏡カメラ視野制御方法は、例えば手術室内に配置された内視鏡システム2と、この内視鏡システム2に対して例えば遠隔地にある制御室内に配置された遠隔制御システム4とが通信回線である総合デジタル通信網(ISDN)等の公衆回線5によって接続されて構成された遠隔手術支援システム1に用いられる。なお、ISDNで画像、音声、信号を送信するための規格に関し、従来、画像、音声、データを公衆回線で送信する方式としてH320規格などが制定されている。 【0015】手術室内に配置された内視鏡システム2は、患者の体腔内を観察する内視鏡21と、処置・治療を行うための図示しない電気メス、気腹装置、超音波手術具などの周辺装置22とを有している。この周辺装置22は、例えばコード等を介して駆動電源が供給されるようになっており、出力値の設定を可変させることが可能である。 【0016】前記内視鏡21は、例えば挿入部21aが硬性な内視鏡であり、この挿入部21aの後端側に設けられた接眼部23には複数の光学レンズで構成された結像光学系24及び撮像素子として例えば電荷結合素子(以下CCDとも略記する)25を内蔵した内視鏡像撮像手段であるテレビカメラ26が着脱自在に装着されるようになっている。 【0017】前記内視鏡21からは図示しないライトガイドケーブルが延出して図示しない光源装置に接続されている。この光源装置内部に設けられているランプの照明光は、ライトガイドケーブル及び内視鏡21内のライトガイドを介して挿入部21aの先端側まで伝送され、図示しない照明窓を通して体腔内を照明するようになっている。 【0018】前記照明窓に隣接する観察窓には図示しない対物レンズが取り付けられ、被写体の光学像を、挿入部21a内に配置されている光学像伝送手段である例えばリレーレンズ系の先端側に結像させて、後端側に伝送し、前記接眼部23を通して拡大観察されようになっている。 【0019】この接眼部23に装着されたテレビカメラ26のCCD25には前記リレーレンズ系を伝送された光学像が結像し、このCCD25で光電変換された画像信号が信号ケーブル27を介して画像処理・出力手段であるカメラコントロールユニット(以下CCUと略記する)28に伝送され、ここで標準的な映像信号に生成されるた後、前記CCU28で生成された映像信号は、第1表示手段である第1モニタ31に出力され、前記内視鏡21でとらえた内視鏡画像がモニタ画面31a上に表示される。 【0020】前記テレビカメラ26には、前記結像光学系24又はCCD25の少なくとも一方を移動させることによって、撮像領域の変更又は視野方向の変更を行える視野制御手段として視野変更ユニット29が接続されている。 【0021】前記視野変更ユニット29、CCU28及び周辺装置22は、これら制御を行う第1制御手段であるシステムコントローラ30に接続されている。このシステムコントローラ30には制御するための指示入力を行う第1入力手段として例えばタッチパネル33や患者データ等の入力を行う例えば磁気カードリーダ34が接続されている。 【0022】このことにより、例えばタッチパネル33を操作することにより、システムコントローラ30を介してCCU28による色調の変更や、結像光学系24とCCD25との間の結像距離の変更、さらには周辺装置22の出力制御等を行うことができるようになっている。具体的には、前記周辺装置22が例えば電気メスの場合には、切開、凝固等を行う出力レベルの設定制御が行え、気腹器の場合には設定圧の変更制御等を行える。 【0023】また、磁気カードリーダ34では磁気カードに記録された患者データを読みとり、この患者データをシステムコントローラ30に入力し、このシステムコントローラ30を介してCCU28に出力することにより、内視鏡画像に患者データの重畳表示を行うこと等ができるようになっている。 【0024】前記CCU28及びシステムコントローラ30は、第1信号伝送手段である手術室用信号伝送装置35に接続されている。そして、この手術室用信号伝送装置35によって、前記CCU28で生成した内視鏡画像の映像信号及びシステムコントローラ30で制御している制御信号或いは患者データ等を公衆回線5によって伝送可能な信号に変換して、この手術室用信号伝送装置35に接続されている公衆回線5を介して制御室に向けて出力するようになっている。 【0025】なお、前記手術室用信号伝送装置35は、前記制御室の後述する制御室用信号伝送装置41で信号変換されて公衆回線5を経て入力される信号を後述する元の映像信号及び指示信号に変換して、前記システムコントローラ30に指示信号を出力する一方、前記映像信号をこの手術室用信号伝送装置35に接続されている補助モニタ32に出力して、前記制御室から送られてくる画像情報等をモニタ画面32a上に表示するようになっている。 【0026】また、システムコントローラ30には入力手段として図示しないキーボード等も接続されており、このキーボードから前記システムコントローラ30及び手術室用信号伝送装置35、公衆回線5を介して制御室内の支援者にコメント等を送信できるようになっている。 【0027】一方、制御室内の遠隔制御システム4は、前記公衆回線5に接続されていて、前記手術室用信号伝送装置35から公衆回線5を経て入力される信号を前記CCU28で生成した映像信号及びシステムコントローラ30で制御している制御信号或いは患者データ等に変換する制御室用信号伝送装置41と、この制御室用信号伝送装置41に接続され、前記制御室用信号伝送装置41から出力される映像信号を表示する第2表示手段である第2モニタ42と、前記制御室用信号伝送装置41に接続され、前記制御室用信号伝送装置41から出力される制御信号或いは患者データ等が入力されるとともに、後述する視野移動量を算出するプログラム等を備えた第2制御手段である遠隔操作コントローラ43と、前記制御室用信号伝送装置41に接続され、制御室内にある図表や支援者の表情等を撮影する室内カメラ44とで主に構成されている。 【0028】なお、前記遠隔操作コントローラ43には前記CCU28から送られた内視鏡画像を静止画として取り込む(キャプチャする)とともに、システムコントローラ30から送られてきた患者情報等をスーパインポーズ等して表示される第3表示手段である表示装置45が接続されている。また、前記遠隔操作コントローラ43には例えば制御内容を入力する第2入力手段と位置変更指示手段とを兼用するタッチパネル、或いはキーボード46等が接続されている。さらに、位置変更指示手段として図示しないマウス等のポインティングデバイスも入力手段として接続されている。 【0029】図2に示すように遠隔操作コントローラ43は、制御動作を行う中央演算処理装置(CPUと略記)51と、このCPU51の動作プログラム及び画像等を格納するハードディスク(HDDと略記)52と、画像の一時格納及び作業エリア等に用いられるメモリ53と、制御室用信号伝送装置41を介して入出力を行う入出力インタフェース(I/Oと略記)54と、映像信号(ビデオ信号)のキャプチャ動作及び重畳表示動作を行うビデオキャプチャ制御部55と、例えばキーボード46に接続されるキーボードインタフェース(キーボードI/Fと略記)56とで主に構成され、これらはバスを介して互いに接続されている。 【0030】前記制御室用信号伝送装置41との制御信号等の通信は、I/O 54を介して行われる。この遠隔操作コントローラ43の動作プログラムは、HDD52に格納されている。 【0031】このため、手術室で、タッチパネル33等から周辺装置22等の動作を制御する設定等がシステムコントローラ30を介して行われると、その制御内容が手術室用信号伝送装置35、公衆回線5、制御室用信号伝送装置41を経て遠隔操作コントローラ43内のI/O54からメモリ53等に格納される。 【0032】また、前記磁気カードリーダ34によってシステムコントローラ30に入力された患者情報も同様に遠隔操作コントローラ43内のI/O54からメモリ53等に格納される。 【0033】前記ビデオキャプチャ制御部55は、制御室用信号伝送装置41と接続され、入力されたビデオ信号をA/D変換するA/D変換器57と、ビデオ信号をD/A変換して出力するD/A変換器58とを有している。 【0034】これらA/D変換器57及びD/A変換器58は、オーバレイ制御を行うオーバレイ制御部59に接続され、このオーバレイ制御部59はさらにオーバレイ制御部59の制御及びデータの送受等を行う制御回路60に接続されている。そして、この制御回路60は前記バスに接続されている。 【0035】なお、本実施の形態では制御室用信号伝送装置41による画像通信は、ビデオキャプチャ制御部55を構成するA/D変換器57及びD/A変換器58を介して行われるようになっている。 【0036】このことから、A/D変換器57から入力された映像信号は、オーバレイ制御部59で制御回路60の制御に従って画像変換される。一方、オーバレイ制御部59の出力は、D/A変換器58を介して制御室用信号伝送装置41に送信される。そして、この制御室用信号伝送装置41と遠隔操作コントローラ43との通信は、HDD52に格納されたプログラムに従い、CPU51が制御する。 【0037】また、HDD52にはビデオキャプチャ制御部55を介して取り込んだ画像を格納することができ、このHDD52に格納された画像はキーボード46による画像選択をCPU51で受け、その選択された画像の縮小画像(サムネイル画像)をビデオキャプチャ制御部55側に出力することによって、オーバレイ制御部59を介して(手術室用信号伝送装置35側から送られた)映像信号に重畳すること等ができるようになっている。 【0038】また、D/A変換器58からの映像信号は、前記表示装置45にも出力され、この表示装置45には例えば図3に示す表示を行うことができるようになっている。 【0039】図に示すように表示装置45の表示エリア45aは、画面表示エリア61、サムネイル表示エリア62、周辺装置状態表示エリア63、患者情報表示エリア64、コメント表示エリア65とに分割して構成されている。 【0040】前記画面表示エリア61には、前記CCU28からの内視鏡画像及び前記サムネイル表示エリア62から選択されたサムネイル画像が表示される。また、前記サムネイル表示エリア62には前記遠隔操作コントローラ43に蓄積してある参考画像等の画像データの縮小画面やCCU28からの内視鏡画像に対応する映像信号を静止画で縮小した画像(サムネイル画像)等が表示される。また、前記周辺装置状態表示エリア63にはシステムコントローラ30から送信された周辺装置22やCCU28の制御状況が表示される。また、前記患者情報表示エリア64にはシステムコントローラ30からの患者情報が表示される。また、前記コメント表示エリア65には手術室の術者から手術する際に気づいた事柄をキーボード等で入力することにより、手術室から送信されたコメントが表示される。つまり、このことにより、制御室の支援者は、第2モニタ42,表示装置45に表示される内視鏡画像を見ながら支援情報の提供を行えるようになっている。 【0041】さらに、前記キーボード46やマウス等の入力手段を用いて例えば手術室の術者に対して、手術する際の指示・注意等の支援情報を、表示エリア45aの画面表示エリア61にスーパインポーズ(オーバレイ)で表示されることによって、これら支援情報は信号伝送装置41,35、公衆回線5を介して手術室内の補助モニタ32の画面32a上に表示される。つまり、このことにより、手術室の術者は、補助モニタ32に表示される遠隔地の制御室からの支援情報を得て手術を進められるようになっている。 【0042】前記HDD52には視野移動量を算出する演算手段であるプログラムが格納されており、例えば前記キーボード46やマウス等の入力手段を用いて入力された位置情報は、キーボードI/F56やI/O54を介してメモリ53に格納される。 【0043】つまり、前記図3に示した画面表示エリア61上に表示されるカーソル66で元の点であるA点をクリックし、このクリックした状態のまま目的地点であるB点まで移動させる。すると、前記遠隔操作コントローラ43のメモリ53にA点及びB点の位置情報が格納され、この位置情報に基づきはHDD52に格納されているプログラムでは、A点からB点の変位量である移動距離又は変位角である移動方向又は変位速度である移動速度の少なくともひとつから移動位置が算出され、前記視野変更ユニット29に出力する指示信号が生成される。 【0044】そして、この算出結果から生成された指示信号は、信号伝送装置41,35、公衆回線5を介して前記システムコントローラ30に出力され、この指示信号が入力されたシステムコントローラ30では算出結果に応動して視野変更ユニット29を介して結像光学系24とCCD25との間の距離を変更させる。このことによって、画面表示エリア61のB点にA点を移動させた状態の内視鏡画像が表示される。 【0045】ここで、図4を参照して内視鏡画像を移動させるときの移動速度と位置との関係を説明する。図に示す横軸は視野移動距離を示し、縦軸は移動速度を示している。 【0046】図中、実線に示す第1線は、A点からa点を通過して指示したB点のある注目領域に至るまでの位置と速度との関係を示すものであり、A点からa点までを移動速度V1で高速に移動させ、その後、このa点からB点までをB点に近づくにつれて移動速度が減速するように移動させていく。 【0047】すなわち、注目領域から離れている位置においては移動速度が早い状態で移動を行い、B点近傍になるにしたがって移動速度を遅くしている。このことにより、注目領域近傍までの迅速な移動を可能にする一方、この注目領域近傍からB点に到達する移動中に内視鏡画像を見易くしている。 【0048】これに対して、図中、破線に示す第2線は、A点からB点に至る移動速度を、B点までの距離に対応させてリニアに減速させている。このことにより、注目領域近傍までの迅速な移動を可能にする一方、この注目領域近傍からB点に到達する移動中に内視鏡画像を見易くしている。 【0049】なお、本実施形態ではB点を所定の位置として指示した後、そのB点まで画像を移動させる際の動きを示したが、所定の位置をその都度指示することなく例えば、画面中央や任意の所定位置を固定し、その点に移動させるようにしてもよい。 【0050】つまり、前記第2モニタ42のモニタ画面42aに表示されている内視鏡画像を観察している支援者は、表示されている内視鏡画像が所望する撮像領域や視野方向をとらえていないとき、前記第2モニタ42に表示されている内視鏡画像を表示装置45の画面表示エリア61にスーパインポーズ(オーバレイ)表示させた後、前記キーボード46やマウス等の入力手段を用いて、撮像領域や視野方向を前記視野変更ユニット29によって変更させる制御を行うための入力指示を行う。 【0051】すると、この入力手段を介して入力された入力指示情報が指示信号となって遠隔操作コントローラ43から信号伝送装置41,35、公衆回線5を介して手術室のシステムコントローラ30に送信され、このシステムコントローラ30では指示信号に基づいて前記視野変更ユニット29に結像光学系24とCCD25との間の結像距離の変更等を行う制御信号を視野変更ユニット29に向けて出力する。この制御信号を受けた視野変更ユニット29では結像光学系24又はCCD25の少なくとも一方を移動させて変更を行う。 【0052】このことによって、第1モニタ31及び第2モニタ42のモニタ画面31a,42aと表示装置45の表示エリア45a上に、制御室にいる支援者の入力指示した所定の位置に所望の内視鏡画像を表示させることができる。 【0053】さらに、第2モニタ42に表示される内視鏡画像の色調を変更したい場合にはキーボード46やマウス等の入力手段を用いて、周辺装置状態表示エリア63に表示されているCCU28の制御状況を変更することにより、制御室用信号伝送装置41,35、公衆回線5を介して手術室のシステムコントローラ30に送信され、このシステムコントローラ30からCCU21に制御信号を送って色調が変更される。 【0054】本実施の形態によれば、遠隔地にいる支援術者が表示装置に表示されている内視鏡画像に、タッチパネルやマウスを用いて所望する地点を指定することによって、この指定した地点に所望する内視鏡画像を表示させることができる。 【0055】また、内視鏡画像を移動させるとき、元の点から注目領域までを高速で移動させ、注目領域から目的地点近傍に近づくにつれて移動速度を減速させたり、元の点から目的地点に至る移動速度を、目的地点までの距離に応じてリニア減速させることにより、迅速な移動を可能にすることができるとともに、この注目領域近傍から目的地点に至る内視鏡画像を見易くすることができる。 【0056】なお、前記遠隔操作コントローラ43の構成をシステムコントローラ30にもたせるようにしてもよい。また、本実施形態では信号伝送装置35,41間の通信回線を公衆回線5としたが、通信回線は公衆回線に限定されるものではなく、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)など他の通信回線であってもよい。さらに、本実施形態では患者情報の入力手段を磁気カードリーダーとしたが、患者情報の入力手段はカードリーダに限定されるものではなく、ICカード、光カードなど他の媒体であってもよい。なお、光学式の内視鏡21としてはリレーレンズ系で光学像の伝送を行うものに限らず、ファイババンドルで光学像の伝送を行うイメージガイドを採用したものであってもよい。また、図示してないが、手術室の術者と制御室の支援者とは音声信号の送受も行える。 【0057】図5は第2の実施の形態に係る内視鏡カメラ視野制御方法を説明する図である。前記第1実施形態では、制御室にいる支援者が撮像領域の変更又は視野方向の変更を制御する際、視野変更ユニット29によってテレビカメラ26の結像光学系24又はCCD25の少なくとも一方を移動させるようにしていたが、本実施形態においては図に示す遠隔手術支援システム1Aのように、撮像領域や視野方向を変更する際、前記視野変更ユニット29によって前記CCU28に備えられている画像蓄積手段である画像メモリ28aの読み出し領域を制御して行うようにしている。 【0058】つまり、画像メモリ28aの読み出し位置を変更させることによって視野方向等を変更させている。このため、内視鏡は上述した光学式の内視鏡に限定されるものではなく、結像光学系及びCCDを挿入部の先端部内部に内蔵させた電子内視鏡であってもよい。その他の構成及び作用・効果は前記第1実施形態と同様であり、同部材には同符合を付して説明を省略する。 【0059】なお、本発明は、以上述べた実施形態のみに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。 【0060】[付記]以上詳述したような本発明の前記実施形態によれば、以下の如き構成を得ることができる。 【0061】(1) 体腔内を撮像する結像光学系及び撮像素子を有する内視鏡像撮像手段と、この内視鏡像撮像手段の撮像素子で光電変換した画像信号を映像信号に変換し、この変換した映像信号を表示手段に出力する画像処理・出力手段と、前記表示手段に表示されている前記内視鏡像撮像手段でとらえた内視鏡画像の撮像領域又は視野方向を変更する指示を行う位置変更指示手段と、この位置変更指示手段によって選択的に指示された移動先を算出する演算手段と、この演算手段の結果に基づいて内視鏡像撮像手段を制御する視野制御手段とを備え、前記内視鏡像撮像手段によって体腔内を撮像する撮像工程と、前記内視鏡像撮像手段で撮像した光学像を前記表示手段に内視鏡画像として表示される画像処理・出力工程と、前記表示手段の表示画面に表示されていた内視鏡画像の位置を変更するために、前記位置変更指示手段によって選択的に変更する点を指示する指示工程と、前記演算手段によって、前記位置変更指示手段によって指示された移動先の点と元の点との変位量を算出する演算工程と、前記演算手段の算出結果に基づいて、前記視野制御手段を用いて前記位置変更指示手段によって選択的に指示された位置に内視鏡画像を移動させる画像移動工程と、を具備する内視鏡カメラ視野制御方法。 【0062】(2)前記演算手段は、前記表示手段上の前記位置変更指示手段によって指示される2点の変位量を算出する付記1記載の内視鏡カメラ視野制御方法。 【0063】(3)前記演算手段は、前記表示手段上の前記位置変更指示手段によって指示される2点の変位角を算出する付記1記載の内視鏡カメラ視野制御方法。 【0064】(4)前記演算手段は、前記表示手段上の前記位置変更指示手段によって指示される2点間の変位速度を基に算出する付記1記載の内視鏡カメラ視野制御方法。 【0065】(5)前記視野制御手段は、前記内視鏡撮像手段の結像光学系と固体撮像素子との相対位置を変位させて、撮像領域や視野方向を変更する付記1記載の内視鏡カメラ視野制御方法。 【0066】(6)前記視野制御手段は、前記内視鏡撮像手段の有する画像蓄積手段の読み出し領域を制御して撮像領域や撮像箇所を変更する付記1記載の内視鏡カメラ視野制御方法。 【0067】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、所望する位置への視野移動を速やか且つ容易に、そして確実に行える内視鏡カメラ視野制御方法を提供することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000376 【氏名又は名称】オリンパス光学工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年3月19日(1999.3.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100076233 【弁理士】 【氏名又は名称】伊藤 進
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| 【公開番号】 |
特開2000−271081(P2000−271081A) |
| 【公開日】 |
平成12年10月3日(2000.10.3) |
| 【出願番号】 |
特願平11−76334 |
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