| 【発明の名称】 |
高周波スネア |
| 【発明者】 |
【氏名】平野 壮太
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| 【要約】 |
【課題】本発明は、双極子を形成する2本のワイヤ30、32を、絶縁線34を介して接合させて、操作ワイヤ18のスネアワイヤ20を構成することにより、生体組織に高周波電流を均等に流すことができる高周波スネアを提供する。
【解決手段】高周波スネア10の操作ワイヤ18は、先端にスネアワイヤ20が形成され、このスネアワイヤ20がチューブ16に出没する。前記スネアワイヤ20は、略楕円形に形成され、チューブ16から突出するとループ状に拡開し、チューブ16の内部に引っ込むと狭窄するように構成される。また、前記スネアワイヤ20は、双極子を形成する第1のワイヤ30と第2のワイヤ32とを、絶縁線34を介して接合することにより構成される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】非電導性のチューブに進退自在に挿通され、前記チューブの先端から突出してループ部を形成するワイヤ部材を備えた高周波スネアにおいて、前記ワイヤ部材は、ループ状の第1の導電性ワイヤと、ループ状の第2の導電性ワイヤとが、ループ状の絶縁体を介して接合されることにより構成されることを特徴とする高周波スネア。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は内視鏡に使用される高周波スネアに関する。 【0002】 【従来の技術】特開平5−176941号公報に開示された高周波スネアは、1本の導電性ワイヤを途中で折り曲げてループ部を形成することにより構成されている。この高周波スネアは、前記ワイヤによって単極子が形成されるので、一般にモノポーラスネアと呼ばれている。モノポーラスネアは、前記ワイヤと、被検者の背中等に当てられた対極板との間に高周波電流を流すことにより、前記ワイヤに接触する生体組織を切断する。しかし、このモノポーラスネアは、対極板と被検者との接触面が小さいと、その部分に電流が集中して熱傷を生じるという欠点がある。 【0003】また、特開平9−173348号公報には、高周波スネア内に双極子が形成されるバイポーラスネアが開示されている。このバイポーラスネアは、2本の導電性ワイヤの先端を、絶縁物を介して連結することにより、ループ部が形成されている。そして、前記2本の導電性ワイヤを生体組織に接触させて高周波電流を流すと、導電性ワイヤ間の生体組織に高周波電流が流れ、前記生体組織が切断される。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従来の高周波スネアは、2本の導電性ワイヤの間隔が一定でないため、間隔の狭い部分に電流が流れやすく、間隔の広い部分には十分な電流が流れないという欠点があった。十分な電流が生体組織に流れないと、該生体組織は機械的に強引に切断されるため、その切断部分から出血するという欠点があった。 【0005】本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、生体組織に均一な電流を流すことのできる高周波スネアを提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成するために、非電導性のチューブに進退自在に挿通され、前記チューブの先端から突出してループ部を形成するワイヤ部材を備えた高周波スネアにおいて、前記ワイヤ部材は、ループ状の第1の導電性ワイヤと、ループ状の第2の導電性ワイヤとが、ループ状の絶縁体を介して接合されることにより構成されることを特徴とする。 【0007】本発明によれば、ワイヤ部材のループ部を生体組織に接触させて電圧を印加すると、高周波電流は、第1の導電性ワイヤから第2の導電性ワイヤに生体組織を介して流れる。生体組織を流れる高周波電流は、ワイヤ部材との接触部分に集中して流れ、この部分を焼灼する。ところで、高周波電流は、第1の導電性ワイヤと第2の導電性ワイヤとの間隔が狭い部分ほど流れやすい。本発明の高周波スネアは、絶縁体の厚さを一定にすることにより、2本の導電性ワイヤの間隔をループ部全体に渡って略一定にすることができる。したがって、本発明によれば、前記ループ部に接触する生体組織全体に渡って略均一な高周波電流を流すことができ、該生体組織を確実に焼灼することができる。 【0008】 【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係る高周波スネアの好ましい実施の形態について詳述する。図1は、本発明の実施の形態に係る高周波スネア10の全体構成図である。同図に示すように、高周波スネア10は主として、手元操作部12と、挿入部14とから構成され、挿入部14は、チューブ16と操作ワイヤ18とから構成される。操作ワイヤ18は、絶縁材で形成されたチューブ16に進退自在に挿通され、この操作ワイヤ18の先端部には、ループ状のスネアワイヤ20が形成されている。このスネアワイヤ20は、チューブ16の先端から突出すると自身の弾性回復力によってループ状に拡開し、チューブ16の内部に引き込むことによって狭窄するように構成されている。 【0009】一方、手元操作部12は、操作部本体22にスライダ24が軸方向にスライド自在に支持され、前記操作部本体22には指掛け部26が形成されている。この操作部本体22には前記チューブ16が接続され、また、前記スライダ24には、前記操作ワイヤ18が接続されている。これにより、指掛け部26に指を掛けてスライダ24をスライド操作すると、操作ワイヤ18がチューブ16内で引っ張られ、スネアワイヤ20がチューブ16の先端に対して出没される。なお、図1の符号28は、高周波発生電源に連結されるコネクタである。 【0010】前記操作ワイヤ18のスネアワイヤ20は、図2に示すように、第1の導電性ワイヤ30と第2の導電性ワイヤ32とを、絶縁線34を介して接合させたサンドイッチ構造で構成される。前記第1のワイヤ30、第2のワイヤ32、及び絶縁線34はそれぞれ、連結管31、33、35を介してループ状に形成される。前記絶縁線34の材質は、適切な強度及び耐熱性を有する電気絶縁材料、例えばフッ素ゴム等が使用される。前記フッ素ゴム等の弾性材料を絶縁線34の材料に使用した場合、この絶縁線34によって前記スネアワイヤ20の弾性回復力が増加する。したがって、多数回使用してもスネアワイヤ20の弾性回復力が低下しにくく、高周波スネア10は、長期間の使用に耐えることができる。 【0011】また、第1のワイヤ30と第2のワイヤ32は、互いに絶縁された状態で前記チューブ16に内装される。例えば、前記チューブ16が絶縁材からなる場合には、図2に示したように、第2のワイヤ32(又は第1のワイヤ30)のみを絶縁チューブ36で被覆する。なお、チューブ16内における第1のワイヤ30と第2のワイヤ32との絶縁方法はこれに限定するものではない。例えば、両方のワイヤ30、32をそれぞれ絶縁チューブで被覆したり、チューブ16の内部を絶縁壁により各ワイヤ30、32用の通路に仕切ってもよい。 【0012】次に上記の如く構成された高周波スネア10の作用について説明する。まず、図示しない内視鏡の挿入部を被検者の体腔内に挿入した後、その内視鏡の鉗子チャンネルに高周波スネア10の挿入部14を挿入する。このとき、スライダ24を、操作部本体22の指掛け部26側に一杯に引いておき、操作ワイヤ18のスネアワイヤ20をチューブ16の内部に収納した状態で挿入する。 【0013】次に、内視鏡の観察下で、内視鏡の挿入部を操作して高周波スネア10の先端部を図3のポリープ38の付近に誘導する。そして、スライダ24を操作部本体22にスライドさせて、操作ワイヤ18先端のスネアワイヤ20をチューブ16の先端から突出させ、自身の弾性復元力によってループ状に拡開させる。次いで、内視鏡の操作と高周波スネア10の進退操作を組み合わせて操作ワイヤ18のスネアワイヤ20をポリープ38に引っ掛けた後、スネアワイヤ20をチューブ16に引き込んでいき、図3に示すようにスネアワイヤ20でポリープ38を緊縛する。そして、この状態で、図示しない高周波電源から操作ワイヤ18に高周波を供給する。 【0014】高周波の電流は、図4に示すように、第1のワイヤ30から第2のワイヤ32(又は第2のワイヤ32から第1のワイヤ30)に、生体組織を介して流れる。このとき、生体組織に流れる高周波電流は、スネアワイヤ20との接触部分に集中して流れ、この部分を焼灼する。ところで、高周波電流は、第1のワイヤ30と第2のワイヤ32との間隔が狭い部分ほど流れやすい。本実施の形態の高周波スネア10は、第1のワイヤ30と第2のワイヤ32は、絶縁線を介して接合されているので、スネアワイヤ20全体に渡って略同じ間隔である。したがって、スネアワイヤ20と接触する生体組織には全体に渡って、略均一な高周波電流が流れる。これにより、前記生体組織に過不足なく高周波電流が流れるので、該生体組織を確実に焼灼することができる。 【0015】次いで、操作ワイヤ18に高周波電流を供給しながら、スネアワイヤ20をさらにチューブ16内に引き込み、スネアワイヤ20を狭窄する。これにより、生体組織とスネアワイヤ20との接触部分が移動し、該接触部分の生体組織が順次焼灼されて、ポリープ38が切断される。このように、本実施の形態の高周波スネア10によれば、第1のワイヤ30から第2のワイヤ32に均一な高周波電流が流れるので、スネアワイヤ20と接触する生体組織を確実に焼灼することができる。 【0016】なお、上述した実施の形態の高周波スネア10は、高周波ナイフやパピロトミーナイフ等にも応用することができる。即ち、生体組織と接触するワイヤ部分を、2本のワイヤと絶縁線のサンドイッチ構造とすることにより、上述した実施の形態と同様の効果を得ることができる。 【0017】 【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る高周波スネアは、2本の導電性ワイヤが絶縁体を介して接合されるので、ワイヤ部材に接触する生体組織に均一な高周波電流を流すことができ、出血させることなくポリープ等の病変部を切断することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005430 【氏名又は名称】富士写真光機株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年3月15日(1999.3.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100083116 【弁理士】 【氏名又は名称】松浦 憲三
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| 【公開番号】 |
特開2000−262536(P2000−262536A) |
| 【公開日】 |
平成12年9月26日(2000.9.26) |
| 【出願番号】 |
特願平11−68690 |
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