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【発明の名称】 検眼装置とこの検眼装置を用いた虹彩情報入手システム
【発明者】 【氏名】大村 裕史

【氏名】高田 登

【氏名】佐藤 均

【要約】 【課題】個人の虹彩情報が容易且つ精度よく得られるようにした虹彩情報入手システムを提供する。

【解決手段】視力検査を行う検眼装置1内に、検眼装置1の接眼部2と光軸10が一致するよう虹彩認識カメラ12を設けて、視力検査時、虹彩認識カメラ12により被検眼者Fの虹彩を撮像することにより、虹彩情報を入手するようにしたものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 視力検査を行う検眼装置本体内に、前記検眼装置本体の接眼部と光軸が一致するように且つ視力検査時、被検眼者の虹彩を撮像することにより虹彩情報を入手する虹彩認識カメラを設けたことを特徴とする検眼装置。
【請求項2】 接眼部に、加圧型スイッチで動作する電源スイッチを組み込んだ請求項1記載の検眼装置。
【請求項3】 被検眼者が検査開始時に検眼装置本体を除いた時に見える部分、視力検査表示板の一部を可視光カット材で構成し虹彩認識カメラを前記可視光カット材の背面に配置するようにした請求項1記載の検眼装置。
【請求項4】 視力検査表検査マークの中心に虹彩認識カメラレンズを配置した請求項3記載の検眼装置。
【請求項5】 視力検査表検査マークの黒地部分を可視光カット材で構成した請求項4記載の検眼装置。
【請求項6】 虹彩認識カメラレンズを固定焦点レンズにした請求項1記載の検眼装置。
【請求項7】 検眼装置本体内照度を調整し前記検眼装置本体周辺より暗くすることで被検眼者が目を凝らして見るようにさせることで瞼を大きく開かせて虹彩情報を得やすくするようにした請求項1記載の検眼装置。
【請求項8】 虹彩撮影用赤外線発光素子を可視光カット材の背面に配置し虹彩認識カメラの近傍に配置するようにした請求項3記載の検眼装置。
【請求項9】 視力検査を行う検眼装置内に、前記検眼装置の接眼部と光軸が一致するよう虹彩認識カメラを設けて、視力検査時、前記虹彩認識カメラにより被検眼者の虹彩を撮像することにより虹彩情報を入手するようにしたことを特徴とする虹彩情報入手システム。
【請求項10】 検眼装置で入手した虹彩情報を、本人特定用として身分証明証などに記録するようにした請求項9記載の虹彩情報入手システム。
【請求項11】 検眼装置で入手した虹彩情報を、本人特定用として身分証明証に記録するようにし、身分証明証受け取り時の本人確認用照合情報とした請求項9記載の虹彩情報入手システム。
【請求項12】 虹彩認識カメラを設けた身長計や体重計の健康診断機器と検眼装置と前記複数の健康診断機器からのデータを集計する管理端末とをネットワークで接続して、前記検眼装置で入手した虹彩情報を前記複数の健康診断機器に転送することにより、被測定者本人を特定すると共に、前記複数の健康診断機器で得られた検診データを前記管理端末で集計するようにした請求項9記載の虹彩情報入手システム。
【請求項13】 前記複数の健康診断機器に本人確認用の表示手段と確認応答手段を設けた請求項12記載の虹彩情報入手システム。
【請求項14】 前記管理端末で被測定者毎に集計したデータを出力装置により前記被測定者に通知するようにした請求項12記載の虹彩情報入手システム。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は検眼装置と、この検眼装置を利用して虹彩情報を入手する虹彩情報入手システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、個人を特定する個人情報としては、顔写真や指紋などが採用されているが、顔写真は容易に偽造できることから、個人情報としては信頼性が低い。また、指紋は採取する際抵抗感があったり、指に印肉が付着するなどの不具合があり、さらには個人の拒絶などからため余り普及していない。
【0003】一方、最近では、個人の目の虹彩を虹彩認識カメラで撮像して画像処理することにより得られる虹彩情報が注目され、また、虹彩情報を用いて個人を特定する種々の装置も開発されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来では、個人より虹彩情報を入手する場合、個人を虹彩認識カメラの前に立たせて虹彩を撮像する作業が必要で、個人が撮像を拒否した場合、虹彩情報が得られないという問題点があった。
【0005】また、はじめて虹彩を撮像する個人においては、不慣れなことから、目と虹彩認識カメラの位置関係がずれて正確な虹彩情報が得られないなどの問題点があった。
【0006】本発明はかかる問題点に着目してなされたものであって、その第1の目的とするところは、個人の虹彩情報が容易且つ精度よく得られる検眼装置を提供することにある。
【0007】また、本発明の第2の目的とするところは、個人の虹彩情報が容易且つ精度よく得られるようにした虹彩情報入手システムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の第1の目的を達成するために、本発明に係る検眼装置は、視力検査を行う検眼装置本体内に、検眼装置本体の接眼部と光軸が一致するように且つ視力検査時、被検眼者の虹彩を撮像することにより虹彩情報を入手する虹彩認識カメラを設けたものである。
【0009】かかる構成のために、視力を検査する検眼装置に虹彩認識カメラを組み込んで、視力検査の際に同時に虹彩認識カメラにより虹彩を撮像して、個人の虹彩情報を入手することができる。
【0010】上記の第2の目的を達成するために、本発明に係る虹彩情報入手システムは、視力を検査する検眼装置に虹彩認識カメラを組み込んで、視力検査の際に同時に虹彩認識カメラにより虹彩を撮像して、個人の虹彩情報を入手するようにしたものである。
【0011】かかる構成のために、視力検査の際に虹彩情報が得られるため、抵抗感がない個人には気付かれないと共に、目の位置が固定されているため、精度の高い虹彩情報が得られるようになる。
【0012】
【発明の実施の形態】請求項1の発明に係る検眼装置は、視力検査を行う検眼装置本体内に、検眼装置本体の接眼部と光軸が一致するように且つ視力検査時、被検眼者の虹彩を撮像することにより虹彩情報を入手する虹彩認識カメラを設けたものである。
【0013】かかる構成により、視力を検査する検眼装置に虹彩認識カメラを組み込んで、視力検査の際に同時に虹彩認識カメラにより虹彩を撮像して、個人の虹彩情報を入手することができる。
【0014】また、請求項2の発明に係る検眼装置は、請求項1記載の検眼装置において、接眼部に、加圧型スイッチで動作する電源スイッチを組み込んだものである。
【0015】かかる構成により、請求項1の発明の作用効果と同様な作用効果を奏し得るばかりか、被検眼者が接眼部に目を押し付けて覗き込むことで検眼装置が動作するようになり、接眼していない時には、検眼装置の電源が切れているので省電力化できるようになる。
【0016】また、請求項3の発明に係る検眼装置は、請求項1記載の検眼装置において、被検眼者が検査開始時に検眼装置本体を除いた時に見える部分、視力検査表示板の一部を可視光カット材で構成し虹彩認識カメラを可視光カット材の背面に配置するようにしたものである。
【0017】かかる構成により、請求項1の発明の作用効果と同様な作用効果を奏し得るばかりか、接眼部の光軸上に設けられた虹彩認識カメラを被検眼者から見えないようになり、被検眼者が接眼部に目を押し付けて覗き込んでも虹彩認識カメラを意識しないで済むようになる。
【0018】また、請求項4の発明に係る検眼装置は、請求項3記載の検眼装置において、視力検査表検査マークの中心に虹彩認識カメラレンズを配置したものである。
【0019】かかる構成により、請求項1の発明の作用効果と同様な作用効果を奏し得るばかりか、被検眼者が視力検査時、視力検査表検査マークに目の焦点を合わせるので虹彩認識カメラの光軸と被検眼者の視線が一致し正確な虹彩情報を得ることができる。
【0020】また、請求項5の発明に係る検眼装置は、請求項4記載の検眼装置において、視力検査表検査マークの黒地部分を可視光カット材で構成したものである。
【0021】かかる構成により、請求項1の発明の作用効果と同様な作用効果を奏し得るばかりか、可視光カット材で形成された視力検査マークの黒地部分も虹彩認識カメラレンズの有効径として使用できるようになる。
【0022】また、請求項6の発明に係る検眼装置は、請求項1記載の検眼装置において、虹彩認識カメラレンズを固定焦点レンズにしたものである。
【0023】かかる構成により、請求項1の発明の作用効果と同様な作用効果を奏し得るばかりか、接眼部に目の周辺を押し付けて電源をオンさせるため目と接眼部とその延長上に設けられた虹彩認識カメラレンズの距離が一定になる。このように、被検眼者が視力検査時、虹彩認識カメラレンズまでの距離がほぼ一定となるので、虹彩認識カメラレンズを固定焦点レンズとすることができて、低コストな装置にできる。
【0024】また、請求項7の発明に係る検眼装置は、請求項1記載の検眼装置において、検眼装置本体内の照度を検眼装置周辺より暗くすることで被検眼者が目を凝らして見るようにさせることで瞼を大きく開かせて虹彩情報を得やすくするようにした。
【0025】かかる構成により、請求項1の発明の作用効果と同様な作用効果を奏し得るばかりか、被検眼者の目を凝らして見るようになることで瞼を大きく開くことになり、より正確な虹彩情報が得られるようになる。
【0026】また、請求項8の発明に係る検眼装置は、請求項3の発明に係る検眼装置において、虹彩撮影用赤外線発光素子を可視光カット材の背面に配置し虹彩認識カメラの近傍に配置するようにした。
【0027】かかる構成により、請求項1の発明の作用効果と同様な作用効果を奏し得るばかりか、虹彩認識カメラレンズ赤外照明を虹彩認識カメラレンズの近傍、例えば両眼のレンズ間やレンズの脇に置くことで、可視光カット材の背面から赤外光が虹彩に有効に照射することができるので照明輝度が小さくできるようになり、検眼装置の省電力化ができる。
【0028】また、請求項9の発明に係る虹彩情報入手システムは、視力検査を行う検眼装置内に、検眼装置の接眼部と光軸が一致するように虹彩認識カメラを設けて、視力検査時、前記虹彩認識カメラにより被検眼者の虹彩を撮像することにより、虹彩情報を入手するようにしたものである。
【0029】かかる構成により、検眼装置の接眼部へ被検眼者が目を当てると、虹彩認識カメラが被検眼者の虹彩を撮像して虹彩情報を入手することから虹彩情報が容易に得られると共に、目の位置が固定されているため、精度の高い虹彩情報が得られるようになる。また、接眼部に当てた被検眼者の目から虹彩認識カメラまでの距離が一定のため、固定焦点の虹彩認識カメラも使用できるようになる。
【0030】また、請求項10の発明に係る虹彩情報入手システムは、請求項9記載の虹彩情報入手システムにおいて、検眼装置で入手した虹彩情報を、本人特定用として身分証明証などに記録するようにしたものである。
【0031】かかる構成により、請求項9の発明の作用効果と同様な作用効果を奏し得るばかりか、身分証明証などに貼られた顔写真で本人が特定できない場合、虹彩情報を照合することにより、本人の特定が正確に行えるようになる。
【0032】また、請求項11の発明に係る虹彩情報入手システムは、請求項9記載の虹彩情報入手システムにおいて、検眼装置で入手した虹彩情報を、本人特定用として身分証明証に記録するようにし、身分証明証受け取り時の本人確認用照合情報としたものである。
【0033】かかる構成により、請求項9の発明の作用効果と同様な作用効果を奏し得るばかりか、身分証明証に虹彩情報を書き込むことで身分証明証を受け取りにきたのが本人かどうかを特定することができるので、身分証明証を渡し間違えることがなくなる。
【0034】また、請求項12の発明に係る虹彩情報入手システムは、請求項9記載の虹彩情報入手システムにおいて、虹彩認識カメラを設けた身長計や体重計の健康診断機器と検眼装置と前記複数の健康診断機器からのデータを集計する管理端末とをネットワークで接続して、検眼装置で入手した虹彩情報を複数の健康診断機器に転送することにより、被測定者本人を特定すると共に、複数の健康診断機器で得られた検診データを管理端末で集計するようにしたものである。
【0035】かかる構成により、請求項9の発明の作用効果と同様な作用効果を奏し得るばかりか、検眼装置により入手した虹彩情報と、身長計や体重計などに設けた虹彩認識カメラにより入手した虹彩を照合して本人を確認することができるために、検査結果を誤って記憶することがなく、即時に必要なデータの集計を行うことができる。
【0036】しかも、検眼装置で確実に得られる虹彩情報を利用して、他の健康診断装置と管理端末間で確実に本人確認ができ、検診票に別の人の身長や体重が記録されるなどのミスを未然に防止することができる。また、検診中に測定データを記録するためのカードなどを本人が持ち歩く必要がないので、検診内容によって衣服を脱いだりする場合があっても、カードの管理、紛失などにそこなわれることなく、スムーズに検診を受けることができる。
【0037】また、請求項13の発明に係る虹彩情報入手システムは、請求項9記載の虹彩情報入手システムにおいて、複数の健康診断機器に本人確認用の表示手段と確認応答手段を設けたものである。
【0038】かかる構成により、請求項9の発明の作用効果と同様な作用効果を奏し得るばかりか、身長計や体重計の計器に、本人確認用の表示手段と、それに対する応答手段を設けることで、虹彩情報をうまく得られない場合、本人が表示手段で確認できると共に、誤りのないことを通知できるので、より確実な検診結果の記録を行うことができる。
【0039】また、請求項14の発明に係る虹彩情報入手システムは、請求項9記載の虹彩情報入手システムにおいて、管理端末で被測定者毎に集計したデータを出力装置により被測定者に通知するようにしたものである。
【0040】かかる構成により、請求項9の発明の作用効果と同様な作用効果を奏し得るばかりか、管理端末に出力装置を設けたので、検診が終了すると同時にすべての検診結果を本人に通知することができる。
【0041】以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳述する。
【0042】図1は虹彩認識カメラを組み込んだ検眼装置の断面図、図2は同検眼装置の一部破断した斜視図、図3は視力検査表に表示された検査マークの拡大図、図4は虹彩情報入手システムのブロック図、図5は虹彩情報入手時の作用を示すフローチャートである。
【0043】これら図において1は検眼装置であり、この検眼装置1の検眼装置本体1Aは前面の上部が傾斜する筐体1aを有しており、この筐体1aの傾斜面1bに、被検眼者Fが覗き込む接眼部2が設けられている。
【0044】この接眼部2には加圧型スイッチよりなる電源スイッチ3が組込まれていて、被検眼者Fが接眼部2に目の周辺部を当てると、電源スイッチ3がオンとなって、図4に示す電源17より各部へ電力が供給されるようになっている。また、接眼部2の内側には、検眼時開放するシャッタ4が、そして、その上方には筐体1a内に収容された検眼手段5を照明する照明手段6が設けられている。
【0045】検眼手段5は、スライダ駆動手段7により上下左右方向へ駆動される板状のスライダ5aを備えており、このスライダ5aの前面には視力検査表8が取付けられている。視力検査表8には大きさを変えた多数の検査マーク8aが表示されている。
【0046】検査マーク8は、例えば図3に示すように、一部を白抜きした可視光カット材8bより形成されていて、大きさと白抜き位置8cを変えて縦横に配列されており、検眼装置1を操作する測定者が測定者スイッチ(図示せず)を操作することにより、検査マーク8aを接眼部2の光軸10上へ選択的に移動できるようになっている。
【0047】一方、スライダ5aの後方には、接眼部2の光軸10と一致する位置に虹彩認識カメラ12が、そして、その下方に被検眼者Fの目を赤外線で照明する赤外発光素子(LED)13が設置されていて、被検眼者Fが視力検査する際、被検眼者Fの目から虹彩が撮像できるようになっている。
【0048】そして、虹彩認識カメラ12で撮像された虹彩情報及び視力検査の結果得られた検査データは、データ出力部14より図4に示す制御手段15へ送られるようになっている。
【0049】制御手段15は、虹彩認識カメラ12により入手した虹彩情報を画像処理して、虹彩情報記憶部15bへ記憶するホストコンピュータ15aを有していると共に、入手した虹彩情報は、データ出力部15cより図示しないネットワークを経由して、他の虹彩情報入手システムなどへ送信できるようになっている。
【0050】次に、上記のように構成された虹彩情報入手システムの作用を図5に示すフローチャートを参照して説明する。
【0051】例えば、自動車の免許センタのように免許を取得したり、更新する際、視力検査を行う場所に設置されている検眼装置1に、本発明の虹彩情報入手システムを採用することにより、虹彩情報が容易に得られるようになる。
【0052】いま、図5に示すフローチャートのステップS1で被検眼者Fが検眼装置1の接眼部2に視力検査する方の目を当てると、ステップS2で電源スイッチ3がオンとなってステップS3で赤外発光素子13が点灯され、虹彩認識カメラ12により被検眼者Fの虹彩が撮像され、虹彩情報が入手される。
【0053】ステップS4では、虹彩情報の入手が完了したか否かが判定され、入手が完了していればステップS5へ進んで虹彩情報が虹彩情報記憶部15bへ記憶される。その後、ステップS6で視力検査を行うか否かが判定されて、行わない場合は、ステップS22へ進んで入手した虹彩情報を消去した後、ステップS23で電源17をオフにしてフローを終了すると共に、視力検査を行う場合は、ステップS7へ進んで筐体1a内の照明手段6が点灯され、視力検査表8が照明される。
【0054】そして、ステップS8で視力検査が開始される。視力検査は、測定者が測定者スイッチを操作してスライダ5aを上下左右へ移動させ、視力検査表8に表示された検査マーク8aを接眼部2の光軸10と一致させて、被検眼者Fに検査マーク8aの白抜き部8cの位置を読ませることにより視力を検査し、検査結果はホストコンピュータ15aへ送られて虹彩情報と合せて虹彩情報記憶部15bへ記憶される。
【0055】その後、ステップS9で視力検査が終了したか否かが判定され、終了していれば、ステップS10へ進んで被検眼者Fが接眼部2より目を離すと、タイマ18がオンされて、予め設定された時間の計時を開始する。
【0056】このタイマ18で計時するのは、同じ被検眼者Fが接眼部2より目を離したため、同じ検査を2度繰返すのを防止するためで、一定時間タイマが計時して、ステップS13でタイマ18がオフになると、ステップS14で電源17がオフされる。
【0057】一方、ホストコンピュータ15aでは、入手した虹彩情報と視力検査データをステップS15で情報記憶部15bよりハードディスクなどの記憶手段19へ転送して、ステップ16で記憶手段へ記憶すると共に、必要に応じてステップS17でデータ出力部14よりネットワークへデータを転送する。
【0058】そして、ステップS18でデータの記憶及び出力が終了したと判定されると、ステップS19でタイマ18の計時は終了したか否かが判定され、終了していれば、ステップS20で電源17がオフされてフローが終了する。
【0059】また、ステップS18でデータの記憶及び出力が終了していないと判定されるとステップS21へ進んで、電源17はオン状態に保持される。
【0060】以上のようにして検眼装置1により視力検査を行う被検眼者Fより容易に虹彩情報入手できるようになると共に、入手した虹彩情報はネットワークを通じて他のシステムへ転送することにより利用することができる。
【0061】例えば、自動車免許を作成する際、虹彩情報を免許証に記録することにより、免許証の顔写真により本人が特定できない場合でも、虹彩情報により本人の特定が容易かつ精度よく行うことができる。
【0062】なお、上記した実施の形態では、スライダ5aに視力検査表8bを設けたが、図6に示すように多角形の回転ドラム20の各面に視力検査表8の検査マーク8aを設けて、これら検査マーク8aを光軸10上に設けたハーフミラー21を使用して読み取れるようにしてもよい。この場合、スライダ駆動手段7やスライダ5aが不要になるので、装置の構造が簡単になる上、小型化も容易である。
【0063】また、虹彩情報入手システムは、検眼装置1で入手した虹彩情報を、本人特定用として身分証明証などに記録するようにしてもよい。この場合、身分証明証などに貼られた顔写真で本人が特定できない場合、虹彩情報を照合することにより、本人の特定が正確に行えるようになる。
【0064】また、虹彩情報入手システムにおいて、検眼装置1で入手した虹彩情報を、本人特定用として身分証明証に記録するようにし、身分証明証受け取り時の本人確認用照合情報としてもよい。この場合、身分証明証に虹彩情報を書き込むことで身分証明証を受け取りにきたのが本人かどうかを特定することができるので、身分証明証を渡し間違えることがなくなる。
【0065】また、検眼のみではなく健康診断などに使用する身長計や体重計などに虹彩認識カメラを組込んで、これらをネットワークで接続することにより検眼装置1で入手した虹彩情報と身長計や体重計で計測する非測定者の虹彩情報を照合するようにしてもよい。
【0066】次に、このような検眼装置を用いた検診システムについて図7により説明する。
【0067】図7において、検眼装置101により得られた虹彩情報及び検診データは管理端末102に送られ、データベースに登録される。
【0068】次に、被測定者が体重計103で体重を測定しようとすると、体重計103に装着された虹彩認識カメラ108により虹彩データが取得され、管理端末102に送出される。
【0069】管理端末102はデータベースと照合し、本人確認用のデータを体重計103に送出し、体重計103に設けられた液晶パネルなどの表示器109に所属、氏名などの本人情報を表示する。
【0070】ここで体重計などは、必ず一回で虹彩情報が得られるとは限らないので、虹彩情報が得られない場合は、本人に対して、姿勢を正すなどの注意を促す。そして、本人情報が表示されたら、確認ボタン110を押すことにより、確実に本人であることが認識され、その後、体重を測定した体重計103から測定データが管理端末102に送出され、データベースに登録される。
【0071】以下同様にして、身長計104、その他の健康診断機器106で順次検診が行われ、そのデータが管理端末102に送出される。管理端末102では、各健康診断機器106から得られた虹彩情報及び検診データを被測定者毎に集計し、プリンタなどの出力装置(出力手段)107で、検診結果をプリントアウトすることにより、すべての検診が終了した被測定者本人に検診票出結果を通知することができる。
【0072】したがって、検眼装置101で確実に得られる虹彩情報を利用して、他の健康診断装置106と管理端末102間で確実に本人確認ができ、検診票に別の人の身長や体重が記録されるなどのミスを未然に防止することができる。また、検診中に測定データを記録するためのカードなどを本人が持ち歩く必要がないので、検診内容によって衣服を脱いだりする場合があっても、カードの管理、紛失などにそこなわれることなく、スムーズに検診を受けることができる。
【0073】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明に係る検眼装置によれば、視力を検査する検眼装置に虹彩認識カメラを組み込んで、視力検査の際に同時に虹彩認識カメラにより虹彩を撮像して、個人の虹彩情報を入手することができる。
【0074】また、本発明に係る検眼装置によれば、被検眼者が接眼部に目を押し付けて覗き込むことで検眼装置が動作するようになり、接眼していない時には、検眼装置の電源が切れているので省電力化できるようになる。また、接眼部の光軸上に設けられた虹彩認識カメラを被検眼者から見えないようになり、被検眼者が接眼部に目を押し付けて覗き込でも虹彩認識カメラを意識しないで済むようになる。また、被検眼者が視力検査時、査マークに目の焦点を合わせるので虹彩認識カメラの光軸と被検眼者の視線が一致し弊核名虹彩情報を得ることができる。また、可視光カット材で形成された視力検査マークの黒地部分も虹彩認識カメラレンズの有効径として使用できるようになる。
【0075】また、本発明に係る検眼装置によれば、接眼部に目の周辺を押し付けて電源をオンさせるため目と接眼部とその延長上に設けられた虹彩認識カメラレンズの距離が一定になる。このように、被検眼者が視力検査時、虹彩認識カメラレンズまでの距離がほぼ一定となるので虹彩認識カメラレンズを固定焦点レンズとすることができて、低コストな装置にできる。また、被検眼者の目を凝らして見るようになることで瞼を大きく開くことになり、より正確な虹彩情報が得られるようになる。また、虹彩認識カメラレンズ赤外照明を虹彩認識カメラレンズの近傍、例えば両眼のレンズ間やレンズの脇に置くことで、可視光カット材の背面から赤外光が虹彩に有効に照射することができるので照明輝度が小さくできるようになり、検眼装置の省電力化ができる。
【0076】また、本発明に係る虹彩情報入手システムによれば、検眼装置の接眼部へ被検眼者が目を当てると、虹彩認識カメラが被検眼者の虹彩を撮像して虹彩情報を入手することから虹彩情報が容易に得られると共に、目の位置が固定されているため、精度の高い虹彩情報が得られるようになる。また、接眼部に当てた被検眼者の目から虹彩認識カメラまでの距離が一定のため、固定焦点の虹彩認識カメラも使用できるようになる。
【0077】また、本発明に係る虹彩情報入手システムによれば、身分証明証などに貼られた顔写真で本人が特定できない場合、虹彩情報を照合することにより、本人の特定が正確に行えるようになる。また、身分証明証に虹彩情報を書き込むことで身分証明証を受け取りにきたのが本人かどうかを特定することができるので身分証明証を渡し間違えることがなくなる。
【0078】また、本発明に係る虹彩情報入手システムによれば、検眼装置により入手した虹彩情報と、身長計や体重計などに設けた虹彩認識カメラにより入手した虹彩を照合して本人を確認することができるために、検査結果を誤って記憶することがなく、即時に必要なデータの集計を行うことができる。
【0079】また、本発明に係る虹彩情報入手システムによれば、身長計や体重計の計器に、本人確認用の表示手段と、それに対する応答手段を設けることで、虹彩情報をうまく得られない場合、本人が表示手段で確認できると共に、誤りのないことを通知できるので、より確実な検診結果の記録を行うことができる。また、管理端末に出力装置を設けたので、検診が終了すると同時にすべての検診結果を本人に通知することができる。
【0080】また、本発明に係る虹彩情報入手システムによれば、検眼装置で確実に得られる虹彩情報を利用して、他の健康診断装置と管理端末間で確実に本人確認ができ、検診票に別の人の身長や体重が記録されるなどのミスを未然に防止することができる。
【0081】また、検診中に測定データを記録するためのカードなどを本人が持ち歩く必要がないので、検診内容によって衣服を脱いだりする場合があっても、カードの管理、紛失などにそこなわれることなく、スムーズに検診を受けることができる。
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【出願日】 平成11年1月19日(1999.1.19)
【代理人】 【識別番号】100083954
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 輝夫
【公開番号】 特開2000−201894(P2000−201894A)
【公開日】 平成12年7月25日(2000.7.25)
【出願番号】 特願平11−10305