| 【発明の名称】 |
内視鏡装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】萩原 雅博
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| 【要約】 |
【課題】カメラヘッド21から操作性良く多くの映像信号処理機能等の動作設定を行うことができ、且つ小型の内視鏡装置を提供する。
【解決手段】内視鏡2で得た被写体像は、カメラヘッド21で撮像され、ケーブル23を介して図示しないビデオプロセッサへ与えられた撮像信号は、映像信号処理を施されてモニタ表示される。また、カメラヘッド21に設けられた設定ダイヤル31及びスイッチ32の2つのスイッチからの信号は、ケーブル23を介してビデオプロセッサへ与えられ、映像信号処理機能等の設定に使用される。このとき、設定ダイヤル31により、設定対象の機能を選択し、選択した機能の動作設定をスイッチ32で行うことにより、多くの映像信号処理機能等に対する設定を2つのスイッチのみで行うことができ、これにより、カメラヘッド21を小型化でき、操作性が向上する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 内視鏡の挿入部先端に内蔵された或いは内視鏡の接眼部に着脱自在に取り付けられる撮像手段と、前記撮像手段で得られた撮像信号からモニタ表示可能な映像信号を得る映像信号処理手段とを有する内視鏡装置において、前記映像信号処理手段の映像信号処理機能である第1の処理機能と前記第1の処理機能を除く内視鏡装置の処理機能である第2の処理機能とのうち一方に含まれる処理機能或いは双方に含まれる処理機能の動作を設定操作する際の設定対象とする設定対象処理機能を選択するための設定対象処理機能選択手段と、前記設定対象処理機能選択手段で選択した設定対象処理機能の動作を設定操作する動作設定操作手段とを備えたことを特徴とする内視鏡装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、映像信号処理機能等の処理機能の設定操作を行う手段に特徴を有する内視鏡装置に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、細長の挿入部を体腔内や管路内等に挿入することで、体腔内や管路内等の被検部位を観察できる内視鏡装置が広く用いられるようになった。このような内視鏡装置は、一般に、図9に示すように構成されており、即ち、内視鏡装置101は、細長の挿入部を体腔内や管路内等に挿入して被写体像を得る内視鏡102と、この内視鏡102に照明光を供給するための図示しない光源装置と、前記内視鏡102に着脱自在に取り付けられ前記内視鏡102で得た被写体像を撮像する撮像装置103と、この撮像装置103で得た撮像信号からモニタ表示可能な映像信号を得るビデオプロセッサ104と、このビデオプロセッサ104で得た映像信号を映し出すモニタ装置105を有して構成されている。前記撮像装置103は、前記内視鏡102の接眼部111に着脱自在に取り付けられるカメラヘッド121と、このカメラヘッド121と前記ビデオプロセッサ104とを接続するためのケーブル122と、このケーブル122端部に設けられ前記ビデオプロセッサ104に着脱自在に接続されるコネクタ123を有して構成され、前記カメラヘッド121内には、前記内視鏡102で得た被写体像を撮像するCCD等の撮像素子124が設けられ、この撮像素子124からは、撮像信号等を伝送するための信号線125が延出し、この信号線125は、ケーブル122内を挿通して他端がコネクタ123に電気的に接続されている。前記ビデオプロセッサ104は、前記撮像素子124からケーブル122を介して入力された撮像信号をモニタ表示可能な映像信号に変換する映像信号処理機能を実行する映像信号処理回路131と、この映像信号処理回路131が実行する映像信号処理機能の動作を設定操作するための動作設定操作スイッチ133と、前記映像信号処理回路131で得た映像信号を前記モニタ装置105へ与えるモニタケーブル132を有して構成されている。図9に示すような構成の内視鏡装置101によれば、内視鏡102で得られた被写体像は、撮像装置103のカメラヘッド121内の撮像素子124により撮像信号に変換され、この撮像信号は、ケーブル122、コネクタ123を介してビデオプロセッサ104の映像信号処理回路131に与えられ、この映像信号処理回路131は、撮像信号をモニタ表示可能な映像信号に変換し、この映像信号は、モニタケーブル132を介してモニタ装置105へ与えられ、モニタ装置105には、内視鏡102で得た被写体像が映し出されるようになっている。このとき、一般に、操作者がビデオプロセッサ104の動作設定操作スイッチ133を操作することで、例えば色調や輪郭強調の程度、画像の明るさ等を調節することができ、即ち映像信号処理機能の動作を設定することができるようになっている。 【0003】ところで、一般に、内視鏡装置101を医療用途、特に外科用途等で使用する際には、この内視鏡装置101で観察或いは処置を行われる患者に対して、この内視鏡装置101を介して雑菌が感染することを防ぐため、患者に直接接触する内視鏡102はもとより、この内視鏡の操作者や、内視鏡102近傍の撮像装置103も厳重に消毒滅菌されることが要求される。このとき、撮像装置103に対する消毒滅菌は、この撮像装置103を内視鏡102及びビデオプロセッサ104から取り外し、この撮像装置103を例えば消毒液に浸漬したり、滅菌装置にかけることにより行われる。しかしながら、ビデオプロセッサ104やモニタ装置105については、内視鏡102に直接接触しないこと、大寸法であること、消毒滅菌に対する耐性が不十分であること等から、厳重な消毒滅菌が施されないことが一般的である。従って、このようにビデオプロセッサ104に消毒滅菌が施されていない場合には、内視鏡102の術者は、術中に動作設定操作スイッチ133に触れることができず、映像信号処理機能の動作設定を行うことができない。また、同様の理由から、術者は、動作設定操作スイッチ133からビデオプロセッサ104に指示を与えて内視鏡102で得た被写体像を記録させる操作つまりレリーズ操作についても行うことができない。このため、術者は、術者自らを消毒滅菌する前に、映像信号処理機能等の動作設定を済ましておいたり、術者の他に動作設定操作スイッチ133の操作者を用意しておく必要があり、図9に示すような構成の内視鏡装置101は、操作性が悪いという問題があった。 【0004】そこで、従来、図9と同様に構成されている部位には同じ符号を付して説明を省略する図10に示すように、図9に示す動作設定操作スイッチ133のうち、術中に使用されるスイッチをカメラヘッド121に設けた内視鏡装置101が知られている。即ち、図10に示す内視鏡装置101では、ビデオプロセッサ104に配設された動作設定操作スイッチ133以外に、カメラヘッド121に動作設定操作スイッチ141が配設されている。そして、この動作設定操作スイッチ141からの信号は、ケーブル122内を挿通する信号線142及びコネクタ123を介して、ビデオプロセッサ104の映像信号処理回路131に伝えられるようになっている。図10に示すような構成の内視鏡装置101によれば、術者は、術中であっても動作設定操作スイッチ141を操作することができるので、映像信号処理機能の動作設定を操作したり、レリーズ操作を行うことができ、図9で示すような構成の問題を軽減することができる。なお、動作設定操作スイッチ141は、図10に示すようにカメラヘッド121といった内視鏡102近傍に設けられるばかりでなく、内視鏡102本体に設けられる場合もある。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年の内視鏡装置における映像信号処理機能等の動作設定項目は、従来の技術で述べた色調や輪郭強調の程度、画像の明るさの調節設定の他にも、例えば、オートフォーカスや特殊光観察の設定等多種多様にわたっており、また、レリーズ操作のためのスイッチも設ける必要がある。そこで、これら多くの動作設定機能を内視鏡或いは内視鏡近傍の動作設定操作スイッチに持たせるために、内視鏡或いは内視鏡近傍に、多くの動作設定操作スイッチを配設すると、内視鏡或いは内視鏡近傍が大型化してしまい、かえって操作性が悪化していた。また、動作設定操作スイッチに対する操作タイミングの違いによって1つの動作設定操作スイッチに多くの動作設定操作を割り当てるように構成すると、動作設定操作スイッチの誤操作に繋がり、操作性が悪化していた。本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、内視鏡或いは内視鏡近傍から本内視鏡装置の多くの動作設定操作を操作性良く行うことができ、且つ小型の内視鏡装置を提供することを目的としている。 【0006】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため、本発明は、内視鏡の挿入部先端に内蔵された或いは内視鏡の接眼部に着脱自在に取り付けられる撮像手段と、前記撮像手段で得られた撮像信号からモニタ表示可能な映像信号を得る映像信号処理手段とを有する内視鏡装置において、前記映像信号処理手段の映像信号処理機能である第1の処理機能と前記第1の処理機能を除く内視鏡装置の処理機能である第2の処理機能とのうち一方に含まれる処理機能或いは双方に含まれる処理機能の動作を設定操作する際の設定対象とする設定対象処理機能を選択するための設定対象処理機能選択手段と、前記設定対象処理機能選択手段で選択した設定対象処理機能の動作を設定操作する動作設定操作手段とを備えたことを特徴としている。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。 【0008】(第1の実施の形態)図1ないし図4は本発明の第1の実施の形態に係り、図1は内視鏡装置の全体構成を示す説明図、図2はカメラヘッド周辺の構成を示す説明図、図3は設定ダイヤルに関する構造を示す断面図、図4は設定ダイヤル周辺の外観を示す説明図である。 【0009】図1に示すように、本実施の形態の内視鏡装置1は、体腔内や管路内等に挿入して被写体像を得る内視鏡2と、この内視鏡2に照明光を供給するための光源装置3と、前記内視鏡2で得た被写体像を撮像するための撮像装置4と、この撮像装置4で得た撮像信号からモニタ表示可能な映像信号を得る映像信号処理手段としてのビデオプロセッサ5と、このビデオプロセッサ5で得た映像信号を映し出すモニタ装置6を有して構成されている。 【0010】前記内視鏡2は、体腔内や管路内等に挿入する細長の挿入部11と、この挿入部11基端側に連設され、内視鏡2を把持するための把持部12と、この把持部12側部から延出し、端部が前記光源装置3に着脱自在に接続され、前記光源装置3からの照明光を内視鏡2に導光するためのライトガイドケーブル13と、前記把持部12基端側に連設され、内視鏡2で観察する被写体の光学像を出射する接眼部14を有して構成されている。 【0011】前記撮像装置4は、前記接眼部14に着脱自在に接続されるカメラヘッド21と、このカメラヘッド21に内蔵され、前記接眼部14から出射される被写体像を撮像するためのCCD等の撮像素子22と、前記カメラヘッド21から延出し、前記撮像素子22で得た撮像信号等を前記ビデオプロセッサ5へ伝送するケーブル23と、このケーブル23端部に設けられ、前記ビデオプロセッサ5へ着脱自在に接続されるコネクタ24を有して構成されている。 【0012】前記ビデオプロセッサ5は、このビデオプロセッサ5で得た映像信号を前記モニタ装置へ出力するためのモニタケーブル5aを有している。 【0013】図2に示すように、前記カメラヘッド21は、前記内視鏡2近傍の位置に、前記ビデオプロセッサ5で実行する映像信号処理機能等の動作を設定する際の設定対象とする設定対象処理機能を選択するための設定対象処理機能選択手段としての設定ダイヤル31と、この設定ダイヤル31で選択した設定対象処理機能の動作を設定操作する動作設定操作手段としてのスイッチ32を有している。前記設定ダイヤル31は、本実施の形態では、術者がこれを回動させることで、設定対象処理機能を選択するようになっている。前記スイッチ32は、本実施の形態では、押しボタン式のスイッチで構成されている。 【0014】図3に示すように、前記設定ダイヤル31の回動軸は、前記カメラヘッド21の外装21aに形成された孔に嵌挿されている。そして、カメラヘッド21内に固定された基板41の前記設定ダイヤル31に対向する位置には、ロータリエンコーダ42が半田等で固定されている。このロータリエンコーダ42は、前記基板に固定された固定部43と、この固定部43に対して回動自在に取り付けられた回動部44を有して構成されており、前記固定部43に対する前記回動部44の回動位置を検出するようになっている。前記回動部44は、前記設定ダイヤル31に対向して形成された突起部44aを有しており、この突起部44aは、前記設定ダイヤル31の回動軸に形成された溝部31aに嵌入されている。このとき、突起部44aには、一部の径方向に突出した突起部44bが形成され、この突起部44bの形状に合わせて前記溝部31aが形成されており、前記突起部44bを溝部31aにかみ合わせることで、設定ダイヤル31と回動部44が回動方向に滑ることが防止されている。そして、前記突起部44a先端面には、回動部44の回動軸に沿ってネジ溝44cが形成され、このネジ溝44cに対向する前記設定ダイヤル31の位置にはネジ孔31bが形成されており、このネジ孔31bを挿通させてネジ45をネジ溝44cに螺合することで、設定ダイヤル31が回動部44から抜け落ちることが防止されている。つまり、ロータリエンコーダ42は、設定ダイヤル31の回動位置を検出するように構成されている。また、外装21aと設定ダイヤル31との隙間には、Oリング46が配設されており、設定ダイヤル31の配設された部位におけるカメラヘッド21の水密が確保されている。前記ロータリエンコーダ42には、このロータリエンコーダ42の回動位置に応じたパルス信号を伝送する信号線47が電気的に接続されており、この信号線47は、ケーブル23内を挿通して他端がコネクタ24に電気的に接続されている。以上により、ビデオプロセッサ5は、設定ダイヤル31の回動位置を検出し、設定ダイヤル31の回動位置に対応した設定対象処理機能を選択するようになっている。 【0015】図4に示すように、前記設定ダイヤル31には、この設定ダイヤル31で選択する設定対象処理機能を示す機能表示51が記されている。設定ダイヤル31近傍のカメラヘッド21の位置には、指標52が記されており、設定ダイヤル31を回動させて機能表示51を指標52の位置に合わせることで、設定対象処理機能を選択するようになっている。前記設定ダイヤル31により前記スイッチ32に割り当てられる設定対象処理機能としては、内視鏡像の色調の設定を行う機能、輪郭強調に関する設定を行う機能、明るさの設定を行う機能等の他、ホワイトバランスに関する設定を行う機能、オートフォーカスに関する設定を行う機能、特殊光観察に関する設定を行う機能、内視鏡像を記録する機能即ちレリーズ機能等、ビデオプロセッサ5の映像信号処理機能やその他の内視鏡装置1の部位の動作に関する様々な設定機能を盛り込んでよい。また、前記設定ダイヤル31で設定対象処理機能が選択されると、前記ビデオプロセッサ5は、選択された機能を識別するための表示を映像信号に重畳し、モニタ装置6には、内視鏡像とともに、選択された機能名等の識別表示が描出されるようになっている。 【0016】次に、本実施の形態の作用を述べる。先ず、手技に先だって、内視鏡2及び撮像装置4をそれぞれ消毒滅菌する。このとき、設定ダイヤル31とカメラヘッド21の外装21aとの隙間には、Oリング46が配設されているので、この部位からカメラヘッド21内に消毒液等が侵入することが防止される。 【0017】次に、術中に術者がビデオプロセッサ5の映像信号処理機能或いは内視鏡装置1の他の機能動作を設定しようとする際に、術者は、設定ダイヤル31を回動させて設定対象処理機能を示す機能表示51を指標52に合わせ、スイッチ32を押下することで、設定対象処理機能の動作を設定する。例えば、赤色の色調調整を行う場合には、設定ダイヤル31を回動させ、図4に示すように、赤色の色調調整機能を意味する「COLOR(R)」と記された機能表示51を指標52の位置に合わせると、赤色の色調調整機能が設定対象処理機能として選択される。そして、スイッチ32を操作することにより、モニタ装置6に描出されている内視鏡像の赤色の色調が調整される。このとき、設定ダイヤル31及びスイッチ32は消毒滅菌されているので、術中であっても、術者は、これら設定ダイヤル31及びスイッチ32を操作することができる。また、このとき、設定対象処理機能の機能表示51が設定ダイヤル31に記されているので、術者は、設定ダイヤル31の操作を誤ることがない。また、このとき、多くの設定対象処理機能に対する動作設定を設定ダイヤル31及びスイッチ32からなる2つのスイッチ操作のみで行うことができるので、カメラヘッド21が小型に形成されており、操作性良くスイッチ操作を行うことができる。本実施の形態の例では、図4に示すように、10種類の設定対象処理機能を設定ダイヤル31で選択できるようになっている。なお、設定ダイヤル31で選択できる設定対象処理機能の数は、図4に示す例より多くても少なくてもよいことは勿論である。 【0018】以上説明したように、本実施の形態によれば、設定ダイヤル31の配設されている部位は、Oリング46で水密が確保されているので、消毒滅菌処理を施すことができる。また、設定ダイヤル31及びスイッチ32が消毒滅菌されるので、術中であっても、ビデオプロセッサ5の映像信号処理機能及び内視鏡装置1のその他の機能を内視鏡2近傍のカメラヘッド21から設定操作することができる。つまり、多くの設定対象処理機能を設定ダイヤル31及びスイッチ32で設定操作することができるので、消毒滅菌されていないビデオプロセッサ5のスイッチ類を操作することなく、内視鏡装置1の多くの機能設定やレリーズ操作等を設定ダイヤル31及びスイッチ32で行うことができる。また、内視鏡装置1の多くの機能設定やレリーズ操作等を設定ダイヤル31及びスイッチ32の2つのスイッチ操作で行うことができるので、多くの機能等に対応した数のスイッチ類を設けなくてもよく、内視鏡装置1を小型に構成することができる。また、設定ダイヤル31で選択されている機能は、設定ダイヤル31に記された機能表示51で確認することができるので、誤操作を防ぐことができる。つまり、本実施の形態によれば、内視鏡2近傍のカメラヘッド21から本内視鏡装置1の多くの動作設定操作を操作性良く行うことができ、且つ小型化できるという効果を得ることができる。 (第2の実施の形態)図5ないし図7は本発明の第2の実施の形態に係り、図5はメニュー表示を表示したモニタ画面の一例を示す説明図、図6は連続的な設定値を設定するための棒グラフ表示を表示したモニタ画面の一例を示す説明図、図7はメニュー表示が複数頁にわたる際のメニュー表示を表示したモニタ画面の一例を示す説明図である。なお、本実施の形態では、前記第1の実施の形態と異なる部位についてのみ説明する。また、前記第1の実施の形態と同様に構成されている部位については、同じ符号を付して説明を省略する。 【0019】図5に示すように、モニタ装置6のモニタ画面61には、撮像素子22で撮像した内視鏡像62が描出される。この内視鏡像62は、撮像素子22で得た撮像信号をビデオプロセッサ5が映像信号に変換し、この映像信号をモニタ画面61に描出したものである。本実施の形態では、ビデオプロセッサ5は、設定対象処理機能の一覧であるメニュー表示63を内視鏡像62に重畳した映像信号をモニタ装置6に出力し、モニタ画面61に、メニュー表示63が表示される。このとき、術者が設定ダイヤル31を回動操作すると、メニュー表示63側方に表示されたカーソル表示64が移動し、カーソル表示64で指示されている設定対象処理機能が選択される。つまり、術者は、モニタ画面61を見ながら設定対象処理機能を選択したり確認することができる。例えば、図5に示す例では、カーソル表示64は、輪郭強調の設定機能を意味するメニュー表示63中の「ENHANCE」と記された表示を指しており、輪郭強調の設定機能が対象処理機能として現在選択されていることを示している。そして、このとき、スイッチ32を操作すると、このスイッチ32を操作する毎に、内視鏡像62の輪郭強調の程度が、例えば、強調しない状態→強調の程度が弱い状態→強調の程度が中程度の状態→強調の程度が強い状態→強調しない状態→・・・のように順に変化し、これにより、輪郭強調の程度が調節される。このような操作の流れは、輪郭強調の設定機能ばかりでなく、他の設定機能、例えば、ホワイトバランス調整機能を表すメニュー表示63中に記された「WHITE BALANCE」等を選択する場合についても同様である。 【0020】また、選択対象処理機能のうちには、その設定値が選択的な設定値のものばかりでなく、連続的な設定値であるものがある。例えば、内視鏡像62の明るさを調節する場合には、図5に示すメニュー表示63のうち、明るさを意味する「BRIGHTNESS」と表示された位置に設定ダイヤル31でカーソル64を移動させ、ここでスイッチ32を操作すると、図6に示すように、明るさの程度に対応した棒グラフ表示71がモニタ画面61に表示される。この棒グラフ表示71は、内視鏡像62の明るさが明るく設定されている程、長く表示されるようになっている。この棒グラフ表示71がモニタ画面61に表示されている状態で、スイッチ32を操作すると、この操作回数に応じて、この棒グラフ表示71の長さが変化し、この長さに応じて、明るさが変化する。 【0021】また、このとき、スイッチ32で設定値を変化させるばかりでなく、設定ダイヤル31を回動させることで設定値を変化させるように構成してもよい。例えば、設定ダイヤル31を右方向に回動させると、それに伴い棒グラフ表示71の長さが長くなり、逆に設定ダイヤル31を左方向に回動させると、それに伴い棒グラフ表示71の長さが短くなるように構成してもよい。このように、連続的な設定値を調整する際には、設定ダイヤル31で設定値を変化させるように構成すると、スイッチ32を何度も操作する必要がなくなり、調整の際の操作性が向上する。 【0022】なお、設定値が連続的である選択対象処理機能としては、明るさの他に、例えば、色調の調整機能等がある。 【0023】図6に示すモニタ画面61において、明るさの設定を終了する際には、設定の終了を意味する「EXIT」と記された表示を設定ダイヤル31或いはスイッチ32で選択することにより、画面が、図6に示すメニュー表示63の表示された画面に戻る。このように、図5に示す親画面から図6に示す子画面を呼び出し、図6に示す子画面から図5に示す親画面に戻れるように構成することで、選択対象処理機能の選択や設定操作を階層的に行うことができ、複雑な選択や設定操作を行うことができる。 【0024】また、選択対象処理機能の一覧であるメニュー表示63が、モニタ画面61の1頁にすべて納まらない場合がある。このような場合には、図5に示すモニタ画面61において、次頁への遷移を意味する「NEXT」と表示された位置へ設定ダイヤル31でカーソル64を移動させ、スイッチ32を操作する。すると、画面が、図7に示す画面に遷移し、メニュー表示63の続きがモニタ画面61に表示される。図7に示すメニュー表示63に対する操作は、図5に示すメニュー表示63に対する操作と同様である。このように、メニュー表示63を複数の頁にわたって表示することで、多くの選択対象処理機能をメニュー表示63で選択することができる。 【0025】また、図5に示すモニタ画面61において、メニュー表示63の終了を意味する「EXIT」と表示された位置に設定ダイヤル31でカーソル表示64を移動させ、スイッチ32を操作すると、図5に示すメニュー表示63等がモニタ画面61から消去される。これにより、内視鏡装置1の各種機能の設定が終了した後は、内視鏡像62のみをモニタ画面61に表示することができ、内視鏡像62を観察し易くなる。なお、メニュー表示63がモニタ画面61から消去されている場合の設定ダイヤル31及びスイッチ32の機能を、メニュー表示63の操作で設定しておくように構成してもよい。メニュー表示63が消去されている際に設定ダイヤル31及びスイッチ32に割り当てておくと便利な機能としては、例えば、内視鏡像62をビデオプロセッサ5に記憶するレリーズ機能等が挙げられる。 【0026】以上説明した本実施の形態によれば、第1の実施の形態で述べた効果に加えて、次の効果を得ることができる。本実施の形態では、選択対象処理機能の選択や設定をモニタ画面61上の案内に従って行うことができ、更に、選択対象処理機能の選択や設定のためのメニューが階層化されているので、選択対象処理機能の複雑な選択や設定を行うことができる。また、選択対象処理機能の一覧であるメニュー表示63を多頁に分割できるようにしたので、多くの選択対象処理機能をメニュー表示63に盛り込むことができる。また、設定値が連続的である選択対象処理機能については、設定値が棒グラフ等により図形化して表示されるので、設定値が見易く、操作性が向上する。また、設定値が連続的である選択対象処理機能については、スイッチ32ばかりでなく、設定ダイヤル31を使用して設定値を変化させるようにすることで、設定操作の手間が軽減され、操作性が向上する。 【0027】(第3の実施の形態)図8は本発明の第3の実施の形態に係り、ユーザ設定選択メニュー表示を表示したモニタ画面の一例を示す説明図である。なお、本実施の形態では、前記第1の実施の形態及び第2の実施の形態と異なる部位についてのみ説明する。また、前記第1の実施の形態及び第2の実施の形態と同様に構成されている部位については、同じ符号を付して説明を省略する。 【0028】本実施の形態では、第1の実施の形態或いは第2の実施の形態の内視鏡装置1で設定ダイヤル31及びスイッチ32を使用して設定した設定状態が、ビデオプロセッサ5内の記憶回路に保存されるように構成されている。このとき、ビデオプロセッサ5には、利用場面や術者によって、複数の異なる設定状態を保存できるようになっている。複数の異なる設定状態には、それぞれの設定状態に対応した設定名を付けて保存することで、所望の設定状態を識別するようになっている。例えば、設定ダイヤル31及びスイッチ32の操作、或いは、ビデオプロセッサ5の操作により、画像の色調や輪郭強調、明るさ等を設定した後、この設定状態を例えば「CUSTOM 1」という設定名で保存しておくことができる。 【0029】設定状態を呼び出す際には、メニュー表示63からの子画面呼び出し又は画面遷移、或いは設定ダイヤル31及びスイッチ32の操作等により、図8に示すユーザ設定選択メニュー表示81をモニタ画面61に表示させる。このユーザ設定選択メニュー表示81において、「CUSTOM 1」、「CUSTOM 2」、…、の表示は、設定状態に対応した設定名である。そして、このユーザ設定選択メニュー81のうちから、所望の設定状態に対応した設定名を設定ダイヤル31及びスイッチ32で選択すると、選択された設定名に対応した設定状態が呼び出され、内視鏡装置1各部の機能動作が設定される。例えば、ユーザ設定選択メニュー表示81において、「CUSTOM 1」と記された設定名を選択すると、「CUSTOM 1」という設定名で保存された設定状態が呼び出され、例えば、画像の色調や輪郭強調、明るさ等が設定される。 【0030】なお、設定状態の設定名は、上記のような「CUSTOM 1」、「CUSTOM 2」、…、といった設定名に限らず、操作者の名前或いは呼称等を任意に設定できるような構成としてもよい。 【0031】以上説明した本実施の形態によれば、第1の実施の形態及び第2の実施の形態で述べた効果に加えて、次の効果を得ることができる。本実施の形態では、例えば複数の操作者が1台の内視鏡装置1を使いまわすような場合に、各操作者に対応した設定状態を予め登録しておくことで、内視鏡装置1の各機能動作をその都度設定しなくても、簡易な操作で所望の設定状態を呼び出すことができ、操作性が向上する。また、1台の内視鏡装置1を複数の異なる場面で使用する場合に、各利用場面に応じた設定状態を予め登録しておくことで、内視鏡装置1の各機能動作をその都度設定しなくても、簡易な操作で所望の設定状態を呼び出すことができ、操作性が向上する。 【0032】なお、本発明は、上述の実施の形態のみに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。例えば、設定ダイヤル31の不使用時に、この設定ダイヤル31の回動位置を固定するためのストッパ機構を設けてもよい。このストッパ機構を設けることにより、設定ダイヤル31の不使用時に、操作者が不意に設定ダイヤル31を回動させてしまい、誤操作により設定内容が変更されてしまうこと等を防止することできる。また、ストッパ機構を設けることに加えて、ストッパ機構を解除した際にメニュー表示63が表示される構成としてもよい。ストッパ機構を解除した際にメニュー表示63が表示されるように構成することで、設定ダイヤル31を操作してよい状態と操作してはならない状態とを操作者が認識し易くなり、操作性が向上する。また、例えば、ロータリエンコーダ42は、ロータリエンコーダに限らず、設定ダイヤル31の回動位置を検出できるものであればよく、可変抵抗器等を用いて構成してもよい。また、例えば、モニタ画面61に表示されるメニュー表示63等は、図5ないし図8に示されている表示に限らず、設定ダイヤル31やスイッチ32で選択や設定を行う選択対象処理機能を明確に理解できる表示であればよく、言語による表示でも、記号或いは図形による表示でも構わない。また、言語による表示の場合、英語による表示に限らず、日本語による表示でも、その他の言語による表示でも構わないことは勿論である。また、例えば、メニュー表示63等は、モニタ画面61上に常時表示されるようにしてもよいし、設定ダイヤル31或いはスイッチ32を操作した際に所定の時間だけ表示されるようにしてもよい。また、例えば、設定ダイヤル31及びスイッチ32は、内視鏡2近傍のカメラヘッド21に設けるばかりでなく、内視鏡装置の構成によっては、内視鏡の把持部等に設けてもよい。例えば、内視鏡が図1に示すようないわゆる光学内視鏡でなく、挿入部先端等に撮像素子を内蔵したいわゆる電子内視鏡である場合には、内視鏡装置にカメラヘッドは設けられないので、設定ダイヤル31及びスイッチ32は内視鏡の把持部等に設けられる。また、例えば、選択対象処理機能は、ビデオプロセッサ5の映像信号処理機能ばかりでなく、内視鏡装置1の他の機能を含んでもよい。例えば、モニタ装置6の設定機能や光源装置3の設定機能等を選択対象処理機能に含めてもよい。また、映像信号を記録する記録装置が内視鏡装置に設けられている場合には、記録装置を制御するための設定機能を選択対象処理機能に含めてもよい。 【0033】また、例えば、設定ダイヤル31は、カメラヘッド21或いは内視鏡2の長手方向に垂直な回動軸の周りに回動する機構に限らず、長手方向に平行な回動軸の周りに回動する機構であってもよい。また、例えば、設定ダイヤル31は、1個に限らず、複数個設けてもよい。また、例えば、スイッチ32は、1個に限らず、複数個設けてもよい。また、例えば、スイッチ32は、設定ダイヤル31と別体の機構で構成するばかりでなく、設定ダイヤル31と一体に構成された機構であってもよい。 【0034】[付記] (付記項1)内視鏡の挿入部先端に内蔵された或いは内視鏡の接眼部に着脱自在に取り付けられる撮像手段と、前記撮像手段で得られた撮像信号からモニタ表示可能な映像信号を得る映像信号処理手段とを有する内視鏡装置において、前記映像信号処理手段の映像信号処理機能である第1の処理機能と前記第1の処理機能を除く内視鏡装置の処理機能である第2の処理機能とのうち一方に含まれる処理機能或いは双方に含まれる処理機能の動作を設定操作する際の設定対象とする設定対象処理機能を選択するための設定対象処理機能選択手段と、前記設定対象処理機能選択手段で選択した設定対象処理機能の動作を設定操作する動作設定操作手段とを備えたことを特徴とする内視鏡装置。 【0035】(付記項2)内視鏡の挿入部先端に内蔵された或いは内視鏡の接眼部に着脱自在に取り付けられる撮像手段と、前記撮像手段で得られた撮像信号からモニタ表示可能な映像信号を得る映像信号処理手段とを有する内視鏡装置において、前記映像信号処理手段の映像信号処理機能である第1の処理機能と前記第1の処理機能を除く内視鏡装置の処理機能である第2の処理機能とのうち一方に含まれる処理機能或いは双方に含まれる処理機能の動作を設定操作する際の設定対象とする設定対象処理機能を選択するための案内表示を表示するモニタ装置と、前記案内表示に従って操作することで前記設定対象処理機能を選択するための設定対象処理機能選択手段と、前記案内表示に従って操作することで前記設定対象処理機能の動作を設定操作する動作設定操作手段とを備えたことを特徴とする内視鏡装置。 【0036】(付記項3)内視鏡の挿入部先端に内蔵された或いは内視鏡の接眼部に着脱自在に取り付けられる撮像手段と、前記撮像手段で得られた撮像信号からモニタ表示可能な映像信号を得る映像信号処理手段とを有する内視鏡装置において、前記映像信号処理手段の映像信号処理機能である第1の処理機能と前記第1の処理機能を除く内視鏡装置の処理機能である第2の処理機能とのうち一方に含まれる処理機能或いは双方に含まれる処理機能の動作を設定操作する際の設定対象とする設定対象処理機能を選択するための案内表示を表示するモニタ装置と、前記案内表示に従って操作することで前記設定対象処理機能を選択するための設定対象処理機能選択手段と、前記案内表示に従って操作することで前記設定対象処理機能の選択及び前記設定対象処理機能の動作の設定操作を行う動作設定操作手段とを備えたことを特徴とする内視鏡装置。 【0037】(付記項4)付記項1ないし付記項3に記載の内視鏡装置であって、前記設定対象処理機能選択手段は、回動位置に応じて設定対象処理機能が選択されるダイヤルで構成した。 【0038】(付記項5)付記項1ないし付記項3に記載の内視鏡装置であって、前記動作設定操作手段は、押しボタン式のスイッチで構成した。 【0039】(付記項6)付記項1ないし付記項3に記載の内視鏡装置であって、前記設定対象処理機能選択手段は、前記撮像手段の前記内視鏡近傍の位置に設けた。 【0040】(付記項7)付記項1ないし付記項3に記載の内視鏡装置であって、前記設定対象処理機能選択手段は、前記内視鏡の把持部に設けた。 【0041】(付記項8)付記項1ないし付記項3に記載の内視鏡装置であって、前記設定対象処理機能選択手段は、少なくとも前記映像信号に含まれる画像の色調を補正する機能を選択可能である。 【0042】(付記項9)付記項1ないし付記項3に記載の内視鏡装置であって、前記設定対象処理機能選択手段は、少なくとも前記映像信号に含まれる画像の明るさを補正する機能を選択可能である。 【0043】(付記項10)付記項1ないし付記項3に記載の内視鏡装置であって、前記設定対象処理機能選択手段は、少なくとも前記映像信号に含まれる画像の輪郭強調に関する設定を行う機能を選択可能である。 【0044】(付記項11)付記項1ないし付記項3に記載の内視鏡装置であって、前記設定対象処理機能選択手段は、少なくとも前記撮像手段のオートフォーカスに関する設定を行う機能を選択可能である。 【0045】(付記項12)付記項1ないし付記項3に記載の内視鏡装置であって、前記映像信号を記録する記録手段を備え、前記設定対象処理機能選択手段は、少なくとも前記記録手段の制御に関する設定を行う機能を選択可能である。 【0046】(付記項13)付記項1に記載の内視鏡装置であって、前記設定対象処理機能選択手段で選択した設定対象処理機能を識別するための表示を前記映像信号に重畳した。 【0047】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、内視鏡或いは内視鏡近傍から本内視鏡装置の多くの動作設定操作を操作性良く行うことができ、且つ小型化できるという効果を得ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000376 【氏名又は名称】オリンパス光学工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年1月19日(1999.1.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100076233 【弁理士】 【氏名又は名称】伊藤 進
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| 【公開番号】 |
特開2000−201891(P2000−201891A) |
| 【公開日】 |
平成12年7月25日(2000.7.25) |
| 【出願番号】 |
特願平11−10824 |
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