| 【発明の名称】 |
医療技術的装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】ルッツ ギュンデル
【氏名】ゲルト ウェッセルス
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| 【要約】 |
【課題】使用者に検査対象物の検査または処置のための可能なかぎり多くの、像技術的な情報を提供する。
【解決手段】手術前の撮像手段による対象物2の検査によって得られ、計算ユニット1に供給される対象物信号に基づいて、多次元の像データセットを計算するための少なくとも1つの計算ユニットと、計算ユニットの後に接続されており、多次元の像データセットから計算ユニットを介して計算された仮想的な多次元の像を画像として表示するための表示装置4と、計算ユニットに対応付けられており、制御され、表示装置により表示される窓6を発生するための窓発生器5と、計算ユニットに対応付けられており表示装置における制御可能な窓の、制御装置9を介して制御される仮想の場所に相応して多次元の像データセットに基づいて像出力を制御するための制御装置とを含んでいる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 医療技術的装置において、少なくとも1つの手術前の撮像手段による対象物(2)の検査に基づいて得られ、計算ユニット(1)に供給される対象物信号に基づいて、多次元の像データセットを計算するための少なくとも1つの計算ユニット(1)と、計算ユニット(1)の後に接続されており、多次元の像データセットから計算ユニット(1)を介して計算された仮想的な多次元の像を画像として表示するための表示装置(4)と、計算ユニット(1)に対応付けられており、制御可能かつ表示装置(4)により表示可能な窓(6)を発生するための窓発生器(5)と、計算ユニット(1)に対応付けられており、表示装置(4)における制御可能な窓(6)の、制御装置(9)を介して制御される仮想の場所に相応して多次元の像データセットに基づいて像出力を制御するための制御装置(9)とを有することを特徴とする医療技術的装置。 【請求項2】 計算ユニット(1)が多次元の像データセットを、少なくとも1つの手術前の撮像手段および別の撮像手段による対象物(2)の検査に基づいて得られて計算ユニット(1)に供給される対象物信号に基づいて計算し、そして像表示が、手術前の撮像手段および別の撮像手段により得られた対象物信号に基づいて窓(6)のなかに、表示装置(4)における制御可能な窓(6)の、制御装置(9)を介して制御される仮想の場所に相応して行われることを特徴とする請求項1記載の医療技術的装置。 【請求項3】 少なくとも1つの多次元の像データセットが少なくとも2つの相異なる手術前の撮像手段による対象物(2)の検査に基づいて発生されることを特徴とする請求項1または2記載の医療技術的装置。 【請求項4】 各々の手術前の撮像手段に対して計算ユニット(1)を介してそれぞれ多次元の像データセットが作成されることを特徴とする請求項3記載の医療技術的装置。 【請求項5】 多次元の像データセットが計算ユニット(1)を介して別の多次元の像データセットに結合されることを特徴とする請求項5記載の医療技術的装置。 【請求項6】 多次元の像データセットに基づいてそれぞれ仮想の多次元の像または結合された仮想の多次元の像が表示装置(4)に表示されることを特徴とする請求項3ないし5の1つに記載の医療技術的装置。 【請求項7】 多次元の像データセットおよび像が三次元であることを特徴とする請求項1ないし6の1つに記載の医療技術的装置。 【請求項8】 多くの窓(6)が制御装置(9)を介して制御され、そしてそのつどの窓(6)の各々の仮想の場所に相応する像出力が多次元の像データセットに基づいて行われることを特徴とする請求項1ないし7の1つに記載の医療技術的装置。 【請求項9】 像出力が別の表示範囲(11)における制御可能な窓(6)の、制御装置(9)を介して制御される仮想の場所に相応して行われることを特徴とする請求項1ないし8の1つに記載の医療技術的装置。 【請求項10】 仮想の三次元の像出力が仮想のチャネル(12)による窓(6)の制御に相応して行われることを特徴とする請求項1ないし9の1つに記載の医療技術的装置。 【請求項11】 仮想の三次元の像出力がそれぞれ仮想のチャネル(12)による各々の窓(6)の制御に相応して行われることを特徴とする請求項1ないし10の1つに記載の医療技術的装置。 【請求項12】 窓(6)および/または仮想のチャネル(12)の形状が制御装置(9)を介して変更されることを特徴とする請求項1ないし11の1つに記載の医療技術的装置。 【請求項13】 計算ユニット(1)を介して多次元の像データセットに基づいて、検査される対象物(2)の仮想の三次元の像が、そして制御可能な窓(6)の仮想の場所が表示装置(4)における仮想の三次元の像のなかに表示されることを特徴とする請求項1ないし12の1つに記載の医療技術的装置。 【請求項14】 計算ユニット(1)を介して多次元の像データセットに基づいて、検査される対象物(2)の仮想の三次元の像が、また制御可能な窓(6)の仮想のチャネル(12)が表示装置(4)における仮想の三次元の像のなかに表示されることを特徴とする請求項1ないし13の1つに記載の医療技術的装置。 【請求項15】 計算ユニット(1)に表示装置(9)における少なくとも1つの仮想の器具の表示を行わせるための器具表示ユニット(13)が対応付けられており、そして前記計算ユニット(1)が制御装置(9)を介して仮想の三次元の像のなかの仮想の場所において仮想の器具の表示を制御するため器具表示ユニット(13)を動作させることを特徴とする請求項1ないし14の1つに記載の医療技術的装置。 【請求項16】 仮想の器具の制御に相応する信号が発生され、これらの信号が計算ユニット(1)に対応付けられている制御可能なロボット腕(14)に供給され、そして仮想の器具の制御に相応するロボット腕(14)の制御が行われることを特徴とする請求項15記載の医療技術的装置。 【請求項17】 計算ユニット(1)に少なくとも1つの手術中の撮像手段により発生された対象物信号が供給され、そして表示装置(4、11)に現実の像として表示されることを特徴とする請求項1ないし16の1つに記載の医療技術的装置。 【請求項18】 手術中の撮像手段が物理的、特に光学的および/または音響的信号および/または輻射の電気的変換により行われることを特徴とする請求項17記載の医療技術的装置。 【請求項19】 多次元の像データセットに基づいて発生された少なくとも1つの仮想の多次元像および少なくとも1つの現実の像が計算ユニット(1)を介して表示装置(4、11)において組み合わせられることを特徴とする請求項17または18記載の医療技術的装置。 【請求項20】 表示装置(4、11)に仮想および/または現実の像を表示するため多くの表示範囲が対応付けられることを特徴とする請求項1ないし19の1つに記載の医療技術的装置。 【請求項21】 少なくとも1つの仮想の像が表示装置(4、11)の表示範囲に、また現実の像が別の表示範囲に表示されることを特徴とする請求項20記載の医療技術的装置。 【請求項22】 手術中の撮像手段が内視鏡おおよび/または腹腔鏡による撮像手段および/または超音波法に基づいていることを特徴とする請求項17ないし21の1つに記載の医療技術的装置。 【請求項23】 内視鏡および/または腹腔鏡による撮像手段おおよび/または超音波装置の現実の場所を検出するための手段(24)と、表示装置(4、11)において内視鏡および/または腹腔鏡の現実の場所に相応して仮想の三次元の像のなかに場所標識(OM)を発生するための場所発生器(15)とを有することを特徴とする請求項22記載の医療技術的装置。 【請求項24】 場所標識(OM)が仮想の三次元の像のなかに表示されることを特徴とする請求項23記載の医療技術的装置。 【請求項25】 内視鏡および/または腹腔鏡の位置変更経路(VW)が場所発生器(15)で発生されたチャネルとして仮想の三次元の像のなかに表示されることを特徴とする請求項23または24記載の医療技術的装置。 【請求項26】 場所標識(OM)が場所窓として指示され、また相応の現実の像が表示されることを特徴とする請求項23ないし25の1つに記載の医療技術的装置。 【請求項27】 器具(23)の現実の場所検出(24)のための手段と、表示装置(4、11)において器具の現実の場所に相応して仮想の三次元の像のなかに場所標識(OM)を発生するための場所発生器(15)とを有することを特徴とする請求項1ないし26の1つに記載の医療技術的装置。 【請求項28】 計算ユニット(1)にデータメモリ(18)が対応付けられており、そのなかに対象物に関するデータが記憶されており、そして対象物に関するデータが表示装置(4、11)において表示されることを特徴とする請求項1ないし27の1つに記載の医療技術的装置。 【請求項29】 特に生きている対象物(2)の生理学的な信号を検出するための手段(19)が設けられており、そしてこれらの信号またはそれから導き出されたデータまたは信号が表示装置において表示されることを特徴とする請求項1ないし28の1つに記載の医療技術的装置。 【請求項30】 仮想および/または現実の像のなかで標識された少なくとも2つの個所(S1、S2)の空間座標(x、y、z)および/または間隔(A)を決定するための手段を有することを特徴とする請求項1ないし29の1つに記載の医療技術的装置。 【請求項31】 個所(S1、S2)が仮想および/または現実の場所または範囲であることを特徴とする請求項30記載の医療技術的装置。 【請求項32】 制御装置(9)に、窓(6)のなかの少なくとも1つのVoxelを値(W)に関して評価するための評価装置(17)が対応付けられており、この評価装置が、Voxel値(W)が予め設定可能な範囲(Wy−z)のなかまたは外側および/または予め設定可能な値(W)の下および/または上に位置しているときに、信号を発生することを特徴とする請求項1ないし31の1つに記載の医療技術的装置。 【請求項33】 この信号に基づいて、窓(6)の方向と結びついた制御が許容または禁止されることを特徴とする請求項32記載の医療技術的装置。 【請求項34】 現実および/または仮想の多次元の像のなかの第1および第2の個所(S1、S2)または場所の間の接続線(VL)を発生するための手段を有することを特徴とする請求項1ないし33の1つに記載の医療技術的装置。 【請求項35】 接続線(VL)が第1の個所(S1)または場所から出発して少なくとも1つの予め設定可能なVoxel値を考慮に入れて第2の個所(S2)または場所へ向けて計算されることを特徴とする請求項34記載の医療技術的装置。 【請求項36】 第2の個所(S2)または場所が、現実の場所を検出するための手段(24)により定義されることを特徴とする請求項30ないし35の1つに記載の医療技術的装置。 【請求項37】 第1の個所(S1)または場所が計算ユニット(1)により少なくともVoxel値(W)を考慮に入れて計算され、そして接続線(VL)が指示されることを特徴とする請求項30ないし36の1つに記載の医療技術的装置。 【請求項38】 計算ユニット(1)が少なくとも1つのVoxel値(W)を考慮に入れて第3の個所(S3)または場所を、これが第1の個所(S1)または場所に可能なかぎり近いように、計算し、そして接続線(VL)を表示することを特徴とする請求項30ないし37の1つに記載の医療技術的装置。 【請求項39】 多くの第1および/または第2および/または第3の個所または場所が予め設定または計算されることを特徴とする請求項30ないし38の1つに記載の医療技術的装置。 【請求項40】 検査および/または処置器具に器具場所信号を発生するための器具ロケーション手段が対応付けられており、器具場所信号が計算ユニット(1)に供給され、そして計算ユニット(1)を介して、器具(23)が接続線(VL)の上でまたはそれから偏位して移されるときに、信号(WS)が発生することを特徴とする請求項34ないし39の1つに記載の医療技術的装置。 【請求項41】 内視鏡および/または腹腔鏡に撮像手段が対応付けられていることを特徴とする請求項23ないし40の1つに記載の医療技術的装置。 【請求項42】 撮像手段が超音波装置として構成されていることを特徴とする請求項23ないし40の1つに記載の医療技術的装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも1つの手術前の撮像手段による対象物の検査に基づいて得られ、計算ユニットに供給される対象物信号に基づいて、多次元の像データセットを計算するための少なくとも1つの計算ユニットを有する医療技術的装置に関する。 【0002】 【従来の技術】計算ユニットの後に接続されている表示装置に、多次元の像データセットから計算ユニットを介して計算された仮想の多次元の像が表示される。このような医療技術的装置はX線、超音波、磁気共鳴またはその他の撮像装置として構成されていてよく、またそのような装置として知られている。特別なコンピュータトモグラフィおよび磁気共鳴装置では、制御可能な、表示装置により表示可能な窓を発生するための窓発生器が知られている。これらの窓は拡大またはこの窓のなかのVoxel値の検査に関して関心のある範囲を際立たせるための役割をする。こうして、たとえば骨またはその他の組織の密度が決定される。 【0003】さらに内視鏡および腹腔鏡による撮像手段であって、直接におよび/または表示装置を介して表示可能な現実の像を得るために、体内または手術中の撮像に使用される撮像手段は知られている。さらに検査対象物は内視鏡および/または腹腔鏡により処置および/または検査される。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、冒頭に記載されている種類の医療技術的装置を、応用者に検査対象物の検査または処置のための可能なかぎり多くの、特に像技術的な情報が提供されるように構成することである。 【0005】 【課題を解決するための手段】この課題は、本発明によれば、請求項1により解決される。 【0006】本発明の利点は、計算ユニットに、表示装置における制御可能な窓の、制御装置を介して制御される仮想の場所に相応して多次元の像データセットに基づいて像出力を制御するための制御装置が対応付けられていることである。こうして、仮想の多次元の像から取り出された情報とならんで、窓の制御から仮想の場所に関係して生ずる情報も取り出される。本発明によれば、その結果として、たとえば二次元の像を表示装置に表示し、またたとえば三次元の像データセットが存在する際には、窓をたとえば像の“奥”に移し、こうして二次元の像の外側に位置する像情報も生ずるようにすることが可能である。 【0007】計算ユニットが多次元の像データセットを、少なくとも手術前の撮像手段および別の撮像手段による対象物の検査に基づいて得られて計算ユニットに供給される対象物信号に基づいて計算し、また像表示が、手術前の撮像手段および別の撮像手段により得られた対象物信号に基づいて窓のなかに、表示装置における制御可能な窓の、制御装置を介して制御される仮想の場所に相応して行われることは特に有利である。こうしてたとえば、手術前に得られた対象物信号からの情報とならんで追加的に別の撮像手段により得られた情報を窓のなかに挿入することが可能である。こうしてたとえば手術前の撮像手段としてのX線像のなかに、磁気共鳴、超音波、内視鏡または腹腔鏡法により得られた像情報が窓のなかに表示される。 【0008】少なくとも2つの相異なる手術前の撮像データを、多次元の像データセットを発生するために、対象物の検査の際に利用できるようにすると有利である。なぜならば、こうして相異なる像情報が検査者の利用に供されるからである。 【0009】各々の手術前の撮像データに対して、計算ユニットを介してそれぞれ多次元の像データセットが作成可能であること、および/または多次元の像データセットが計算ユニットを介して別の多次元の像データセットに結合可能であること、および/または多次元の像データセットに基づいてそれぞれ仮想の多次元の像または結合された仮想の多次元の像が表示装置に表示可能であることは有利である。検査者に与えられる情報が単一の撮像データにくらべて高められている。特にたとえば臓器または血管の空間的な深さおよび/または位置決定が可能であるように、多次元の像データセットおよび像が三次元であることは特に有利である。 【0010】多くの窓が制御装置を介して制御可能であり、またそのつどの窓の各々の仮想の場所に相応する像出力が多次元の像データセットに基づいて行われるならば、仮想の像中の関心のある範囲または関心のある個所が相異なる方向から観察可能である。 【0011】制御可能な窓内での情報の拡大表示は、像出力が別の表示範囲における制御可能な窓の、制御装置を介して制御可能な仮想の場所に対応しているならば有利に実現可能である。 【0012】仮想の三次元の像出力が、仮想のチャネルまたは多くの仮想のチャネルによる窓の制御に相応して行われるならば、情報が窓のなかのチャネルの正面だけでなく、その縁範囲においても検査者に可視的に利用可能である。 【0013】制御可能な窓の空間的な方位を検査者に対して一層良好に表示可能にするために、計算ユニットを介し多次元の像データセットに基づいて検査される対象物の仮想の三次元の像が作成されること、そして制御可能な窓の仮想の場所が表示装置における仮想の三次元の像のなかに表示可能であることは有利である。このことは特に、制御可能な窓の仮想のチャネルが、検査される対象物の仮想の三次元の像中に表示されるときにも当てはまる。なぜならば、こうしてチャネルの経過が検査者に対して可視的になるからである。 【0014】計算ユニットに、表示装置における少なくとも1つの仮想の器具の表示を発生するための器具表示ユニットが対応付けられており、そして制御装置を介して器具表示ユニットに仮想の三次元の像のなかの仮想の場所に関する仮想の器具の表示を制御するため作用するならば、たとえば対象物の計画された検査または処置の際の器具の扱いを予め計画できる。 【0015】仮想の器具の制御に相応する信号が発生され、これらの信号が計算ユニットに対応付けられている制御可能なロボット腕に供給され、そして仮想の器具の制御に相応するロボット腕の制御が行われるならば、本発明による医療技術的装置を用いて対象物をロボット腕により処置または検査することが可能となる。 【0016】計算ユニットに少なくとも1つの手術中の撮像手段により発生される対象物信号を供給し、そして表示装置に現実の像として表せば、検査者または処置者は少なくとも1つの手術前の撮像手段の情報だけでなく、処置または検査の場所および個所において直接かつ中間介在なしに発生される像情報も与えられる。こうしてたとえば、手術中の撮像手段により、たとえば物理的、特に光学的および/または音響的信号および/または輻射の電気的変換に基づいて得られた補足的な情報を表示装置において検査者または処置者の利用に供することができて有利である。このことは特に、内視鏡または腹腔鏡が応用されるときに当てはまる。 【0017】内視鏡および/または腹腔鏡が手術中の撮像手段および/または検査および/または処置器具として応用されるならば、これらを現実の場所検出のための手段を有するものとして構成し、そして表示装置において内視鏡および/または腹腔鏡の現実の場所に相応して仮想の三次元の像のなかに場所標識を発生するための場所発生器を設けるのが望ましい。なぜならば、こうして常に現実の位置が表示装置における仮想の、好ましくは三次元の像のなかに表示可能であるからである。それに補足して、内視鏡、腹腔鏡および/または器具の位置変更経路が場所発生器(15)から発生可能なチャネルとして仮想の三次元の像のなかに表示可能とすると有利である。 【0018】診断書作成および特に処置計画のために、仮想および/または現実の像のなかで標識された少なくとも2つの個所(S1、S2)の空間座標(x、y、z)および/または間隔(A)を決定するための手段を設けることは有利である。こうしてたとえば器具と血管との間の間隔または検査すべき対象物と隣の組織または臓器との間の間隔が決定され、または空間的な位置が定義される。 【0019】制御装置に、窓のなかの少なくとも1つのVoxelの値を評価するための評価装置が対応付けられており、この評価装置が、Voxel値が予め設定可能な範囲のなかまたは外側および/または予め設定された値の下および/または上に位置しているときに信号を発生するならば、たとえば処置計画の際に、そのVoxel値がたとえば予め設定可能な範囲を定義する血管または臓器を通り抜けないように導かれている処置チャネルが定義される。そのために窓のなかの複数のVoxelが利用されることは好ましく、それによって特に処置チャネルの直径も定義可能である。その際に評価装置の信号に基づいて窓の方向が規定された制御を許容または禁止することは有利である。窓はこうして、チャネルが、意図に反して臓器または血管を通り抜ける危険が生じない対象物範囲のなかでのみ導かれる。 【0020】現実および/または仮想の多次元の像のなかの第1および第2の個所または場所の間を接続する線の発生のための手段が設けられているならば、たとえば対象の身体のなかに器具を導入するための計画された導入開口(第1の個所)と、検査または処置すべき範囲(第2の個所)との間を接続し、たとえば器具を導入するためのチャネルを表示する接続線が引かれる。これと結び付いて、接続線が第1の個所から出発して少なくとも1つの予め設定可能なVoxel値を考慮に入れて第2の個所へ向かうように計算することは特に有利である。なぜならば、こうして再び、チャネルが意図に反して臓器または血管を通り抜ける危険が生じないからである。第2の個所が現実の場所検出のための手段により定義可能であれば、たとえば内視鏡または腹腔鏡が位置している個所から出発して、接続線により定義され、また別の器具に対する導入補助としての役割をするチャネルが検査対象物の外側の表面へ向けて計算される。 【0021】しかし本発明の範囲内で、計算ユニットは、少なくともVoxel値を考慮に入れて、第3の個所を、これが第1の個所に可能なかぎり近いように、計算する。表示装置に接続線を表示することにより、こうして、第1の個所に相応する対象物のなかの所望の開始個所から出発して、その付近に臓器または血管の損傷の有無に応じて一層好適な第3の個所が定義される。 【0022】検査および/または処置器具に器具場所信号を発生するための器具ロケーション手段が対応付けられており、器具場所信号が計算ユニットに供給可能であり、また計算ユニットを介して、器具が接続線の上でまたはそれから偏位して移されるときに信号が発生されるならば、この信号により、検査および/または処置器具が予め計算された最適な処置チャネルの上で対象物のなかの処置または検査すべき個所へ導かれるかどうかが追跡される。多くの検査および/または処置器具を使用する必要があるときには、多くの第1および/または第2および/または第3の個所または場所を予め設定可能または計算可能とするのが有利である。 【0023】内視鏡および腹腔鏡にたとえば超音波法として構成されている撮像手段が対応付けられているならば、現実の光学的な像信号とならんで、検査または処置の際に超音波法の撮像信号も検査者または処置者に対する別の情報を供給可能である。 【0024】 【実施例】本発明の他の利点および詳細は、従属請求項と結び付けての図面による実施例の以下の説明から明らかになる。 【0025】図1は、本発明による医療技術的装置の実施例を原理図で示す。この医療技術的装置は少なくとも1つの手術前の撮像手段による対象物2の検査に基づいて得られ、計算ユニット1に供給される対象物信号に基づいて、像データセット、好ましくは多次元の像データセットを計算するための少なくとも1つの計算ユニット1を有する。手術前の撮像手段の対象物信号は、たとえばコンピュータトモグラフ、X線装置、超音波装置および/または磁気共鳴装置として構成されていてよい撮像装置3により得られる。計算ユニット1の後に、像データセットから計算ユニット1を介して計算可能な仮想の多次元の像として表示が可能であるように表示装置4が接続されている。計算ユニット1にはさらに、制御可能な表示装置4により表示される窓6を発生するための役割をする窓発生器5が対応付けられている(図2)。窓6はたとえばジョイスティックを介して、またはたとえばキーボードとして構成されている入力装置を介して制御される。計算ユニット1にはさらに、メモリ10のなかに記憶されている像データセットにアクセスし、また計算ユニット1を介して表示装置4における制御可能な窓6の、制御装置9を介して制御される仮想の場所に相応して像出力を行わせる制御装置9が対応付けられている。 【0026】本発明の範囲内で対象物信号は、少なくとも1つの手術前の撮像手段および少なくとも1つの別の撮像手段により得られ、その際に別の撮像手段により得られた対象物信号が窓6のなかに、表示装置4における制御可能な窓6の制御装置9を介して制御される仮想の場所に、相応した像として出力することが望ましい。像出力が手術前の撮像手段または別の撮像手段により得られた対象物信号への切換により行われることは特に好ましい。このことは特に、対象物2が少なくとも2つの異なる手術前の撮像手段またはそれと異なる別の撮像手段により検査されるときに有意義である。 【0027】本発明の範囲内で、各々の手術前の撮像手段および各々の別の撮像手段に対してそれぞれ多次元の像データセットをメモリ10のなかに記憶し、および/またはこれらの方法により得られた対象物信号を別の多次元の像データセットに計算ユニット1を介して結び付けることが可能である。こうして、多次元の像データセットに基づいて、それぞれ仮想の多次元の像または結び付けられた仮想の多次元の像を表示装置に表示することが可能である(図3)。 【0028】対象物2の臓器の空間的な位置を可能なかぎり良好にそれらの相対的な配置で表示できるように、多次元の像データセットおよび少なくとも一方の仮想の多次元の像が三次元であること、または三次元に表示されることは有利である(図4)。 【0029】図面からわかるように、複数の窓6が制御装置9を介して制御され、その際にそのつどの窓6の各々の仮想の場所に相応する像出力が多次元の像データセットに基づいて行われる。こうして対象物2の検査または処置すべき範囲が異なる方向から仮想の三次元の像のなかで観察される。本発明の範囲内で計算ユニット1に、たとえば像出力を窓6の制御に相応して発生する別の表示装置11が対応付けられていてよい。しかし表示装置4に、そのために相応の表示範囲が対応付けられてもよい。別の表示装置11を設ける場合には、窓6の像情報がより大きい面の上に表示されるという利点が得られる。さらに、像出力を窓6の制御に相応して、仮想のチャネル12に従って仮想の三次元の像のなかで行うことは有利である。なぜならば、こうして構造がチャネル12の“壁”に表示され、また検査者により認識されるからである。もちろん複数の仮想のチャネル12も、それぞれ窓6の制御に相応して表示装置6または別の表示装置11に表示される。 【0030】さらに図1からわかるように、計算ユニット1に器具発生ユニット13が対応付けられており、それに基づき計算ユニット1と結び付いて少なくとも1つの仮想の器具の表示(図5)が表示装置4において行われる。仮想の器具が表示装置4において制御装置9により制御可能であることは好ましく、このことはたとえばジョイスティック7、入力装置9、タッチスクリーン21および/または音声入力装置22により行われる。仮想の器具はこうして仮想の三次元像中の、たとえば処置または検査が行われるべき個所にもたらされる。仮想の器具の制御に相応する信号が発生され、またこれらが計算ユニット1を介して制御可能なロボット腕14に供給されるならば、対象物2の処置または検査が空間的に離れた場所で行える。すなわち遠隔診断または処置が可能である。特にミクロ外科学では、また義歯学でも、このようなロボット腕14は有利に使用できる。なぜならば、それらは高い精度の処置を可能にし、さらに処置者または検査者の身体的な負担を軽減できるからである。しかしロボット腕14は器具保持腕としても構成される。その際に制御パラメータは計算ユニット1に接続されている表示装置4を介して取り出される。 【0031】計算ユニット1には、手術中の撮像手段により発生される対象物信号も供給される。これらの対象物信号は同じく表示装置4または別の表示装置11において表示可能であり、また検査者または処置者に追加的な現実の像情報を提供する。物理的、特に光学的および/または音響的信号および/または輻射の電気的変換に基づく手術中の撮像手段を使用することは特に有利である。手術中の撮像手段として、特に内視鏡および/または腹腔鏡および/または超音波法は、特にこうして発生される現実の像および仮想の多次元の像が計算ユニット1を介して表示装置4または別の表示装置11において表示および/または組み合わされときに適している。本発明の範囲内で現実の像は、たとえば図示されていない追加的な表示装置の上にも表示できる。 【0032】取扱者または検査者が対象物2のなかの内視鏡および/または腹腔鏡および/または超音波装置および/または器具の場所的配置に関する情報を有する、または与えられるように、計算ユニット1に現実の場所検出のための手段24が対応付けられており、これらの手段が内視鏡および/または腹腔鏡および/または器具23を場所に関する輻射減衰、超音波、光学的、磁気的および/または電気的影響に基づいて検出する。場所発生器15を介して場所標識OMが表示装置4において内視鏡および/または腹腔鏡および/または超音波装置および/または器具23の現実の場所に相応して仮想の三次元像のなかに発生することは好ましい(図6)。実際に内視鏡および/または腹腔鏡および/または器具23の導入チャネルが仮想の三次元の像のなかで追跡可能なように(図6)、場所発生器15を介して場所だけでなく、接続線VLを発生するための手段16と共同して内視鏡および/または腹腔鏡および/または超音波装置および/または器具23の位置変更経路VWも場所発生器15により発生されるチャネルまたは線として仮想の三次元の像のなかに表示される。場所標識OMが表示装置4または表示装置11に場所表示窓として表示され、またこの場所表示窓のなかに内視鏡および/または腹腔鏡の相応の現実の像が表示されるならば、取扱者または検査者に仮想の三次元の像からの内視鏡および/または腹腔鏡の空間的な配置とならんで場所情報だけでなく場所の現実の像も表示される(図7)。 【0033】さらに、空間な状況および/または対象物の状況のデータ的な決定も可能であるように、計算ユニット1に空間座標20(X、Y、Z)および/または仮想および/または現実の像を標識できる2つの個所または場所の間隔Aを決定するための手段が対応付けられていることは有利である(図8)。たとえばこうして内視鏡および/または腹腔鏡および/または超音波装置の導入チャネルが長さに関して予め決定され、またはその時点で測定される。同じく関心のある範囲の大きさが求められ、また器具23から臓器または血管までの間隔が決定される。 【0034】内視鏡および/または腹腔鏡および/または超音波装置および/またはその他の器具23による手術を計画するため、制御装置9に窓6のなかの少なくとも1つのVoxel V1〜VNの値を評価するための評価装置17が対応付けられており、この評価装置が、Voxel値Wが予め設定可能な範囲のなかまたは外側および/または予め設定可能なVoxelのしきい値Wswの下および/または上および/または等しい値に位置しているときに、信号を発生することは有利である(図9、10)。こうしてたとえば窓6の変更が、窓6のなかのVoxel VxのVoxel値Wが予め設定された範囲Wy−zのなかに位置していないときにのみ1つの方向について許容される。同じくこの位置変更を、窓6のなかのVoxel VxのVoxel値Wが予め設定されたVoxelしきい値Wswの下および/または上および/または等しい値に位置しているときにのみ許容することが可能である。本発明の範囲内で、ただ予め決定されたVoxel値Wが窓6のなかで特に考慮される。本発明による医療技術的装置のこの実施例に基づいて窓6の制御、従ってまた手術チャネルの指示または計画が、たとえば血管を切断したり臓器を貫通したりすることなしに可能である。しかし、少なくともそのために望ましい個所が選定または計算される。たとえば臓器または血管のVoxel値Wが解っているならば、臓器または血管のVoxel値範囲が予め設定可能な範囲Wy−zとして計算ユニット1に入力装置8を介して入力される。さらに、この予め設定可能な値範囲中の窓6の位置変更を行ってはならないとの指示がなされる。同じく、下側のVoxel値および上側のVoxel値を入力し、またこれらの値よりも下側または上側のVoxel範囲のなかでのみ窓6の位置変更を許容することが可能である。代替的に、臓器または血管のVoxel値範囲の外側に位置するVoxel値範囲も予め設定される。その場合には窓6の位置変更は、この範囲またはこれらの範囲のなかでのみ許容されており、または可能である。さらに、許容されていない範囲のなかへの窓6の位置変更の際には、警告信号WSが計算ユニット1を介してたとえば表示装置4に発生され、または音響的な信号も発生される。 【0035】手術の計画のために、計算ユニット1に仮想の多次元の像のなかの第1および第2の個所S1、S2または第1および第2の場所の間の接続線VLを発生するための手段16が対応付けられていることは有利である(図11)。接続線VLはこうして可能な手術チャネルを表示する。特に好ましい実施例では、既に説明したように、手術チャネルが予め設定されるように、可能なかぎり血管または臓器を傷つけおよび/または貫通しなくて済むように、計算ユニット1を介して接続線VLが、たとえば対象物のなかに内視鏡および/または腹腔鏡および/または超音波装置および/または器具23を導入するための計画された導入個所を定義する第1の個所S1から出発して、少なくとも1つの予め設定可能なVoxel値Wを考慮に入れて、関心のある範囲または関心のある個所を定義する第2の個所S2へ向けて計算する。第1の個所S1は、たとえば仮想の多次元の像のなかに標識を設定することにより定義する。同じく第2の個所S2は別の標識の設定により、または現実の場所検出のための手段24により定義可能である。計算ユニット1を介していま、少なくとも1つのVoxel値Wを考慮に入れて、接続線VLが計算可能であり、また表示装置4における仮想の多次元の像のなかに表示可能である。しかし、計算ユニット1により、少なくとも1つのVoxel値Wを考慮に入れて、またたとえば検査すべき範囲または検査すべき対象物を標識する第2の個所S2から出発して、所望の手術個所を表示する第1の個所S1に可能なかぎり近い第3の個所S3も計算できるようにすることは好ましい。こうして計算された接続線VLを同じく表示装置4に表示することは好ましい。臓器や血管に関する情報に基づいて、こうして最良の手術個所または最良の手術場所が予め決定できる。本発明の範囲内で、複数の第1および/または第2および/または第3の個所または場所が予め設定可能および/または計算可能であることは自明である。こうして、計算ユニット1により計算された個所S3に基づいてジョイスティック7および/または入力装置9および/またはタッチスクリーン21および/または音声入力装置22を介して第1の場所が選ばれ、また最適化アルゴリズムが新たに開始される。 【0036】内視鏡および腹腔鏡に撮像手段が対応付けられているならば、それから出発する光学的な現実の像だけでなく、撮像手段から発生された像信号も表示される。ここに超音波法を使用することは特に有利である。 【0037】本発明の範囲内で計算ユニット1に、表示装置4、11に表示可能な対象物に関するデータが記憶されているデータメモリ18が対応付けられてもよい。取扱者または検査者が検査すべき対象物2の生理学的状態に関する情報も得ることができるように、生理学的信号を検出するための手段19を設ける。生理学的信号としては、特にEKG信号、呼吸信号、血圧信号、温度信号などがデータとして、または光学的にも、分離した表示装置に、または計算ユニット1を介して表示装置4または別の表示装置11に表示される。
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| 【出願人】 |
【識別番号】390039413 【氏名又は名称】シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト 【氏名又は名称原語表記】SIEMENS AKTIENGESELLSCHAFT
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| 【出願日】 |
平成11年9月14日(1999.9.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100075166 【弁理士】 【氏名又は名称】山口 巖
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| 【公開番号】 |
特開2000−189441(P2000−189441A) |
| 【公開日】 |
平成12年7月11日(2000.7.11) |
| 【出願番号】 |
特願平11−260639 |
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