トップ :: A 生活必需品 :: A61 医学または獣医学;衛生学




【発明の名称】 コンピュ―タ断層撮影装置
【発明者】 【氏名】信太 泰雄

【氏名】平岡 学

【氏名】杉原 直樹

【要約】 【課題】本発明の目的は、断層画像をリアルタイムで観察しながらスライス面の位置を簡単な操作で修正することができるコンピュータ断層撮影装置を提供することである。

【解決手段】本発明に係るコンピュータ断層撮影装置は、1枚の断層画像データを再構成するのに必要な多方向の投影データを連続的に収集し、収集した投影データに基づいて断層画像データを連続的に再構成し、断層画像データを連続的に表示し、被検体を一方向から見たX線の投影画像であるスキャノグラムを撮影し、スキャノグラムをラインカーソルと共に表示し、このスキャノグラム上でラインカーソルの位置を変化させるとそのラインカーソルの位置に対応するスライス位置に寝台の天板をスライドするように制御する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 1枚の断層画像データを再構成するのに必要な多方向の投影データを連続的に収集するデータ収集手段と、前記データ収集手段が収集した投影データに基づいて断層画像データを連続的に再構成する再構成手段と、前記断層画像データを連続的に表示する表示手段と、被検体を載置する天板を所定方向に移動可能に支持する寝台と、被検体を一方向から見たX線の投影画像であるスキャノグラムを撮影する手段と、前記スキャノグラムをラインカーソルと共に表示する手段と、前記スキャノグラム上で前記ラインカーソルの位置を変化させるための入力手段と、前記スキャノグラム上での前記ラインカーソルの位置に対応するスライス位置に前記天板をスライドするように前記寝台を制御する制御手段とを具備することを特徴とするコンピュータ断層撮影装置。
【請求項2】 前記収集手段は、X線管と、X線をばく射するために前記X線管に電力を供給する電力供給手段と、前記X線管を被検体の周囲を連続的に回転させる回転機構とを含み、前記制御手段は、前記天板がスライドしている間、前記回転機構を制御して前記X線管の回転を継続させることを特徴とする請求項1記載のコンピュータ断層撮影装置。
【請求項3】 前記収集手段は、X線管と、X線をばく射するために前記X線管に電力を供給する電力供給手段と、前記X線管を被検体の周囲を連続的に回転させる回転機構とを含み、前記制御手段は、前記天板がスライドしている間、前記電力供給手段を制御してX線のばく射を休止させることを特徴とする請求項1記載のコンピュータ断層撮影装置。
【請求項4】 1枚の断層画像データを再構成するのに必要な多方向の投影データを連続的に収集するデータ収集手段と、前記データ収集手段が収集した投影データに基づいて断層画像データを連続的に再構成する再構成手段と、前記投影データの収集から一定時間経過後に断層画像データの連続表示を開始する表示手段と、被検体を載置する天板を所定方向に移動可能に支持する寝台と、前記天板を移動しながら前記投影データを収集させる制御手段と、前記投影データの収集の中断を指示するための入力手段とを具備し、前記制御手段は前記入力手段を介して中断が指示されたとき、前記収集手段を制御して前記投影データの収集を中断させ、且つ最新の断層画像データのスライス位置に前記天板を戻すように前記寝台を制御することを特徴とするコンピュータ断層撮影装置。
【請求項5】 前記収集手段は、X線管と、X線をばく射するために前記X線管に電力を供給する電力供給手段と、前記X線管を被検体の周囲を連続的に回転させる回転機構とを含み、前記制御手段は、前記投影データの収集が中断されている間、前記電力供給手段を制御してX線のばく射を中断し、且つ前記回転機構を制御して前記X線管の回転を継続させることを特徴とする請求項4記載のコンピュータ断層撮影装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータ断層撮影装置(以下、CTと略称する)に係り、特にスキャン動作を連続的に実行可能なCTに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、CTにおいては、スキャン、画像再構成、画像表示の3つの処理が時系列的に行なわれる。X線管の回転、またはX線管と検出器アレイの一体的な回転により収集された多方向の投影データはディジタル化され、キャリブレーション等の前処理を受けた後、生データとして磁気ディスク等の大容量記憶装置に一旦格納される。
【0003】再構成の際は、磁気ディスクから生データが読出され、メモリを介して再構成部に送り込まれる。再構成部で再構成された断層画像データは、磁気ディスクに格納されると共に、表示用メモリを介してビデオ信号としてCRTモニタに転送され表示される。
【0004】ところで、スリップリングの導入により連続スキャンが可能になった。この連続スキャンにより、同一又は複数のスライスに関する複数の多方向の投影データが時系列的に収集できるようになった。これらの多方向の投影データは、上述したように磁気ディスクを介して任意のタイミングで再構成部に読出され、再構成に供されていた。この再構成処理に要する時間はスキャン時間より長く、しかも磁気ディスクは格納及びアクセス時間が長い。したがって、連続スキャンを実行しながら、リアルタイムで断層画像をシネ映像のように連続的に表示させることはできなかった。
【0005】近年、再構成の高速処理が検討され、実用化の域に達しようとしている。これにより、連続スキャンを実行しながら、リアルタイムで断層画像をシネ映像のように連続的に表示させることが期待されているが、磁気ディスクの格納及びアクセス時間が長いことが障害となって実用に至っていない。さらに、磁気ディスクへの格納及びアクセスの際の待ち時間が不規則に発生するので、スキャン動作から断層画像の表示までの時間間隔が不規則になって、被検体の実際の動きを再現することができなかった。
【0006】この他に、リアルタイムのX線CTを臨床現場で使用する場合、次のような様々な問題も発生する。第1の問題は、通常、オペレータは投光器から被検体に投光した十字光を見ながら天板をマニュアルでスライドすることによりスライス位置を合わせているが、この作業は長時間を要する。第2の問題は、ヘリカルスキャンやマルチスライススキャン等の天板移動を伴うスキャンにおいて、スキャンを一時的に中断すると、再開するまでに長時間を要する。なぜなら、再開時には中断時の表示画像のスライス位置まで天板をマニュアルで戻す作業が必要になるからである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、断層画像をリアルタイムで観察しながらスライス面の位置を簡単な操作で修正することができるコンピュータ断層撮影装置を提供することである。
【0008】本発明の他の目的は、CT透視を中断した後、再開する場合、中断時に表示されている断層画像のスライス位置まで天板を自動的に戻すコンピュータ断層撮影装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るコンピュータ断層撮影装置は、1枚の断層画像データを再構成するのに必要な多方向の投影データを連続的に収集するデータ収集手段と、前記データ収集手段が収集した投影データに基づいて断層画像データを連続的に再構成する再構成手段と、前記断層画像データを連続的に表示する表示手段と、被検体を載置する天板を所定方向に移動可能に支持する寝台と、被検体を一方向から見たX線の投影画像であるスキャノグラムを撮影する手段と、前記スキャノグラムをラインカーソルと共に表示する手段と、前記スキャノグラム上で前記ラインカーソルの位置を変化させるための入力手段と、前記スキャノグラム上での前記ラインカーソルの位置に対応するスライス位置に前記天板をスライスするように前記寝台を制御する制御手段とを具備する。
【0010】請求項4に係るコンピュータ断層撮影装置は、1枚の断層画像データを再構成するのに必要な多方向の投影データを連続的に収集するデータ収集手段と、前記データ収集手段が収集した投影データに基づいて断層画像データを連続的に再構成する再構成手段と、前記投影データの収集から一定時間経過後に断層画像データの連続表示を開始する表示手段と、被検体を載置する天板を所定方向に移動可能に支持する寝台と、前記天板を移動しながら前記投影データを収集させる制御手段と、前記投影データの収集の中断を指示するための入力手段とを具備し、前記制御手段は前記入力手段を介して中断が指示されたとき、前記収集手段を制御して前記投影データの収集を中断させ、且つ最新の断層画像データのスライス位置に前記天板を戻すように前記寝台を制御することを特徴とする。
【0011】(作用)請求項1に係るコンピュータ断層撮影装置によれば、スキャノグラム上でのラインカーソルの位置を変更する簡単にして理解しやすい入力方法で、天板がスライドしてスライス位置がスキャノグラム上でのラインカーソルの位置に対応する位置に設定される。
【0012】請求項4に係るコンピュータ断層撮影装置によれば、投影データの収集が中断されたとき、最新の断層画像データのスライス位置に天板が自動的に戻るので、迅速に投影データの収集を再開することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明によるコンピュータ断層撮影装置の実施例を説明する。
(第1実施例)図2は第1実施例の構成を示す概略図である。本実施例のコンピュータ断層撮影装置は、架台1、寝台2、操作卓3から構成される。架台1の中心部には、被検体が挿入される開口部4が設けられている。架台1の前面には、寝台2が配置される。寝台2は電動で高さが調節できるように構成されている。寝台2の上面には被検体が載置される天板5が設けられ、天板5は寝台2の上面から架台1の方へ電動でスライドできるように構成されている。なお、図示していないが、架台1の下部にキャスター等が取り付けられ、架台1が寝台2に向かって手動でスライド可能となっている。これは、手術と併用してCT透視が用いられることがあり、この場合、天板5を動かすことよりも、架台1を動かすことによってスライス位置を変えることが安全性の点から好ましいからである。もちろん、天板5のスライドによりスライス位置を変えることもできる。なお、撮影モードにおいては、天板5のスライドのみによってスライス位置を変えることが一般的である。
【0014】操作卓3上にはキーボード(マウスを含んでいてもよい)6、CRTモニタ7が配置され、操作卓3内には制御部が収納されている。この制御部は架台1、寝台2のいずれにも接続される。
【0015】架台1内には、図3に示すように、天板5上に載置された被検体10に扇状のX線ビームを曝射するX線管12と、X線管12の焦点を中心として複数の検出器が円弧状に配列されてなり、被検体10を透過したX線を多チャンネルで検出する検出器アレイ16とが、被検体10を挟んで対向したまま一体として被検体10の周囲を連続回転することができるように回転部に支持されている。さらに、このX線管12と検出器アレイ16は、固定部に対してスリップリングを介して電気的に接続されている。これにより、X線管12と検出器アレイ16とが被検体10の周囲を連続回転しながら、1枚の断層画像の再構成に要する被検体10に関する多方向の投影データを連続的に収集することができ、同一スライス位置で連続して回転する場合は、例えば造影剤の流入、流出による断層画像の変化を追跡するいわゆるダイナミックスキャンが可能となり、また回転に同期してスライス位置を変える場合は、いわゆるヘリカルスキャンが可能となる。なお、このタイプのCTは、いわゆる第3世代(R/R方式)と称される。なお、架台1としては、このタイプに限定されず、360゜にわたって検出器が被検体の周囲に配列され、X線管12のみが回転するいわゆる第4世代(R/S方式)でもよいし、検出器に加えてX線管12も360゜にわたって被検体の周囲に配置されるいわゆる第5世代(S/S方式)でもよい。
【0016】架台1の固定部には、X線を発生させるためにX線管12に管電流、管電圧を連続的又はパルス状に供給するX線発生装置14が設置され、スリップリングを介してX線管12に接続されている。このX線発生装置14は架台1の回転部に実装することも可能である。また、架台1の回転部には、データ収集システム(DAS;Data Acquisition System)18が設置され、検出器アレイ16に接続されている。このデータ収集システム18は、検出器アレイ16の各検出器からの出力信号を時間的に積分する積分器と、この積分器の出力をチャンネル単位で高速且つシリアルに取り込むためのマルチプレクサと、このマルチプレクサの出力信号をディジタルに変換するアナログディジタルコンバータ等から構成され、X線パス毎のX線透過率に反映した投影データを収集し出力する。
【0017】図4は操作卓3内の制御部20のブロック図である。ホストコントローラとしてのCPU22が設けられ、コントロールバス24とデータバス26とがこのCPU22に接続される。CPU22はクロック回路42を内蔵し、このクロック回路42からのクロックを用いて各部の動作及び時間を管理し、またこのクロックを共通クロックとして制御部20内の各部に供給するようになっている。コントロールバス24には、前処理部28、ディスクインターフェース(ディスクI/F)30、再構成部32、表示メモリ34が接続される。このコントロールバス24には、上述したキーボード6、X線発生装置14が接続される。データバス26には、前処理部28、ディスクI/F30、再構成部32、表示メモリ34、メモリ36が接続される。ディスクI/F30には大容量記憶装置としての磁気ディスク装置38が接続される。前処理部28には、データ収集システム18が接続される。データ収集システム18からの投影データは、前処理部28でキャリブレーション等の前処理を受けた後、生データとしてデータバス26を介して、読み書き可能なDRAM等のメモリ36に一旦書き込まれ、さらにここから読み出されて再構成部32に送られる。再構成部32は、多方向の投影データに基づいて断層画像データを再構成する。この断層画像データは、読み書き可能なDRAM等の表示用メモリ34に一旦書き込まれ、さらにここからCRTモニタ7に読み出され、断層画像として表示される。また、この断層画像データは、表示用メモリ34から読み出され、ディスクI/F30を介して磁気ディスク装置38に格納される。
【0018】次に、本実施例の動作を説明する。図1は、透視モードのフローチャートである。図5は透視モードのスキャンから表示までの概略的な流れを示す図である。。本実施例では、上述したように動作モードとして、透視モードと撮影モードとを有し、キーボード6を介して入力されたオペレータの指示により、一方のモードが選択的に設定される。動作が開始されると、ステップ#10でX線管12、検出器アレイ16の連続回転が開始され、連続スキャンが開始される。連続スキャンとは、スキャン動作を連続的に繰り返すことで定義される。スキャン動作とは、X線管12と検出器アレイ16とが回転しながら、1枚の断層画像を再構成するのに要する多方向の投影データを収集することで定義される。連続スキャンの間、スライス位置は固定されていてもよいし、変化してもよい。後述するように、本実施例によれば、データ収集、画像再構成、表示が一連の動作として高速に行なわれるとともに、1枚分の投影データを収集するスキャン動作時間から、再構成処理を経て、断層画像を表示するまでの時間間隔(時間差)が全てのスキャン動作に対して一定であるので、スキャン動作から断層画像の表示までの時間間隔がメモリ34,36への書き込み、読み出し時の待ち時間の有無等に起因して不規則になって被検体10の実際の動きを実時間で再現することができなくなることなく、ほぼリアルタイムで断層画像をシネ映像のように表示することができる。この透視モードは、例えば、穿刺治療中に穿刺針の先端の腫瘍部への到達を、連続スキャンしながら断層画像の連続表示により確認するために行なわれる。この場合は、連続スキャン中のスライス位置は固定である。また、通常の撮影を行なうスライス位置の位置決めのために使用されることもできるが、この場合はスライス位置を自由に変えることが必要になると考えられる。このスライス位置の変化は天板5のスライドによってもよいが、手術中に透視モードを使う場合は、種々の管や器材が取り付けられている患者を動かすことは好ましくないので、架台1のスライドによりスライス位置を変えることが望ましい。なお、この場合、架台1にパワーアシスト機構を備えておいて、医師が軽快に手動で移動できる構成が好ましい。さらに、透視モードの場合のスライス位置の変化は通常のヘリカルスキャンのように、一定速度である必要はなく、不規則に停止と移動を繰り返したり、速度を変化させてもよい。
【0019】スキャン動作中、データ収集装置18で収集され出力される投影データは、前処理部28でキャリブレーション等の前処理を受けた後、生データとしてメモリ36に順次書込まれる。例えば、X線管12と検出器アレイ16の回転速度が1秒/1回転とし、1回の連続スキャンはX線管12と検出器アレイ16が50回転する期間(50秒)が決められる。この期間は、X線管12の耐熱性及び被検体10の被曝に対する安全性との観点から決められる許容時間を越えないように設定されている。1回の連続スキャン分の全ての生データを格納できるように、1回転で2MBの生データが収集されるとして、約100MBの記憶容量をメモリ36は保有している。また、表示用メモリ34は、1回の連続スキャンで得られる複数の断層画像データを格納できる記憶容量を保有している。
【0020】ステップ#12で、1枚の断層画像データを再構成するに必要な生データが収集されたか否かがCPU22で判定される。収集された場合は、ステップ#14でこの生データがメモリ36から再構成部32へ転送される。なお、スキャン動作は、連続して続行される。データ収集装置18からメモリ36を介して再構成部32に生データを送り込むようにしたので、アクセス時間の長い磁気ディスクを介するよりも、スキャン動作から再構成処理を開始するまでの時間を著しく短縮することが可能となった。従来は、全ての生データを磁気ディスク一旦へ格納してから、空いた時間に読出して再構成していたので、スキャン動作から再構成処理を開始するまでに長時間を要して、リアルタイム性を得ることができなかった。
【0021】また、再構成部32の処理時間は、スキャン動作(データ収集時間)より短縮された高速処理が採用されている。これによりスキャン動作に対する断層画像の再構成完了の時間的なずれ、具体的には1枚の断層画像を再構成するのに必要な投影データの収集を完了した時点からそのデータを用いた再構成完了の時点までの時間差が、スキャン動作を繰り返す毎に累積的に増加することが回避される。この高速処理は、再構成部32は複数のプロセッサを並列接続し、ビュー毎、あるいはチャンネル(1検出器が1チャンネルに対応することが一般的である)毎に生データを分割して再構成処理を並列で進行する。この並列処理数を増加することによって、処理スピードを上げることができる。また、クロックを高速化することによっても、処理スピードを上げることができる。
【0022】再構成の高速処理を実現するために、本実施例ではさらに360゜(1回転)当りのビュー数を減らす(間引く、もしくは束ねる)ことも採用される。例えば、通常の撮影の際には、900ビュー/1回転の投影データを収集する、つまり1回転する間にデータ収集装置18で900サイクルでデータ収集を繰り返すが、透視モードの場合は450ビュー/1回転でデータ収集を繰り返す。こうすると、断層画像の空間分解能の低下が見られるが、連続スキャンによる透視モードの目的は被検体10の動きをリアルタイムに近い状態で即時的に見ることであり、空間分解能の高い断層画像は撮影モードで撮影すればよいので、空間分解能の低下から波及するような問題は生じない。さらに、再構成時間の短縮のために、再構成の際の画素数(ピクセル数)を減らすことが行なわれてもよい。通常の撮影モードの際は、1枚の断層画像を512×512画素のサイズで再構成し、そのサイズで表示するが、透視モードの際には、256×256画素のサイズで再構成し、表示の際に補間して画素数を512×512画素に増やすことで時間の短縮が図れる。
【0023】さらに、連続スキャンにおいては断層画像が繰り返し再構成されるが、これを1回転で1枚の断層画像を再構成し、次の1回転で次の1枚の断層画像を再構成するとし、さらにX線管12と検出器アレイ16の回転速度が1秒/1回転とれば、断層画像は1毎/1秒のレートで再構成される。本実施例では、この再構成レートを高めるために、特開平4−266744号公報に既述した技術を採用してもよい。これは、X線管12と検出器アレイ16とが微小角度α°(例えばα°=10°)回転する毎に、10°分の投影データから部分画像を次々に再構成する。そして、360°分の36枚の部分画像を加算することで、360°分の完全な1枚の断層画像を作成する。さらに一旦、1枚の断層画像が作成された後は、最新の部分画像をこの断層画像に加算し、且つ最古の部分画像を当該断層画像から減算することを繰り返す。これにより、10°回転する毎に新しい断層画像が次々と作成されることになり、高い再構成レートで断層画像を連続的に獲得することができる。また、再構成レートを高めるために、特願平1−23136号公報の技術を採用してもよい。この技術とは、1画像分の一群のプロジェクションデータから再構成画像情報をバックプロジェクションにより得る。そして、この一群のプロジェクションデータの直後に得た最新のプロジェクションデータと、この直後のプロジェクションデータと位置的に対応する一群の中のプロジェクションデータとの差分データを、再構成画像情報に対してさらにバックプロジェクションする。これにより時間的にずれた次の再構成画像情報を高速で作成することが可能になる。いずれの技術も一旦再構成した断層画像を順次更新していくという考え方がその根本に存在しており、この考え方から波及する他の技術を採用して、再構成レートを高めてもよい。
【0024】再構成が終了すると、ステップ#16で断層画像データが表示用メモリ34に書込まれる。次の断層画像が再構成されて、表示されるタイミングまで、CRTモニタ7に現の断層画像をフリーズの状態で表示するように、表示用メモリ34から現の断層画像データを一定周期で繰り返し読出し、読出したデータをCRTモニタ7に転送している。このような表示方式はX線撮影装置におけるシネ表示と同じである。なお、表示用メモリ34の読出し中に次の断層画像データの書込みを行なうと、画像の上下で情報が異なってしまうので、読出し中は書込みを待機させることが必要になる。
【0025】ステップ#18で、1回の連続スキャンが完了したか否か、すなわちスキャンを開始してから50秒が経過したか否かがCPU22により判定される。否の場合は、ステップ#12に戻り、次の1枚の断層画像の再構成に必要なデータの収集が完了するまで待機する。1回の連続スキャンが終了した場合は、ステップ#20でメモリ36内の生データを磁気ディスク38へ格納する。なお、生データの保存の必要が無い場合は、ステップ#20は省略しても構わない。ステップ#22で次の連続スキャンを行なうか否か判定し、行なう場合はステップ#10へ戻り、行なわない場合は終了する。
【0026】なお、少なくとも最後の1回の連続スキャン分の生データはメモリ36に記憶されているので、連続スキャン終了後、再び断層画像を表示したい場合は、メモリ36から読出した生データを再構成すればよい。上述したように透視モードでは、ほぼリアルタイムで断層画像を観察できるので、穿刺等の手術の最中に、手術の支援画像として使われることがある。ただし、術者は手術中にモニタを観察できないことも多く、助手が見ながら、術者(医者)に種々の指示を与える。しかし、医者が1回の連続スキャンの終了後、穿刺の経過を見たいことがあり、連続スキャン終了後、最後の断層画像はフリーズしておき、医者が指示を与えると、メモリ36から読出した生データを再構成し、画像をコマ送り表示することで見ることができる。
【0027】次に1枚の断層画像データのデータ収集から表示までの動作を詳細に説明する。図6はこの動作を示すタイムチャートである。X線管12と検出器アレイ16とが被検体10の周囲を回転しながら微小角度毎にデータ収集システム18から投影データが出力される。この投影データは、前処理部28を介して生データとしてメモリ36に次々と書き込まれていく。1枚の断層画像を再構成するのに必要な全角度分( 0°〜 360°)の投影データが全てメモリ36に書き込まれた後、投影データはメモリ36から読み出され、再構成部32に転送される。再構成部32では、断層画像データが高速、つまりデータ収集時間よりも短時間で再構成され、表示用メモリ34に書込まれる。この間、磁気ディスク38へのアクセスは行なわない。表示用メモリ34から断層画像データが読み出され、表示のためにCRTモニタ7へ送られる。上述したように表示用メモリ34からの断層画像データの読み出しは、次の断層画像を表示するまで繰り返される。
【0028】ここで、リアルタイムのシネ表示(動画像表示)にとって重要なのは、スキャン動作から断層画像表示までの時間短縮の他に、動きの速度を忠実に再現することがある。例えば、1秒間隔でデータ収集した2枚の断層画像を、1.1秒間隔で切替えて表示することは、実際の動きを再現しているものではない。本実施例では、図7(a)に示すように、1枚の断層画像のためのスキャン動作完了時点(データ収集完了時点)から、断層画像の表示開始までの時間差△tを、全ての断層画像I1 ,I2 ,I3 …について一定とすることで、換言すると、図7(b)に示すように、断層画像I1 ,I2 を各々のスキャン動作の間隔△t1 に等しい間隔で表示し、断層画像I2 ,I3 を各々のスキャン動作の間隔△t2 に等しい間隔で表示し、以降同様にスキャン動作の間隔に等しい時間差をもって断層画像を順次切替え表示することで、スキャン動作と表示の時間スケールを等価させて、実際の動きを忠実に再現することを実現する。一般に、スキャン動作から、表示用メモリ34への断層画像データの書き込み終了するまでの時間△t´は、CPU22にかかる負荷状況によって、例えばスキャン中は長く、スキャンしていないときは短くなるように、変動する。したがって、表示用メモリ34へ断層画像データの書き込みが終了した後、直ちに読み出しを開始すると、実際の動きを再現することはできない。本実施例では、スキャン動作から断層画像データ読み出し開始(表示開始)までの時間差を、少なくともCPU22が最大負荷を受けているときの時間(最長時間)以上に固定し、実際の動きを再現することを実現する。この時間制御は、周知技術で実現可能であり、図4に示すように、CPU22で各部28,32,34,36の動作を統括的に時間制御してもよいし、図8に示すように再構成部32と表示用メモリ34のクロックを共通化してもよいし、また図示しないが、前処理部28と表示用メモリ34にタイマ回路を装備させて、前処理部28から表示用メモリ34内のコントローラに1枚分の投影データが到着完了した時刻を通知し、この時刻から一定時間経過した時刻に表示用メモリ34から断層画像データを読み出すようにしてもよい。
【0029】以上説明したように、本実施例によれば、連続スキャンしながら対象の動きをシネ映像のようにほぼリアルタイムに観察することができる。したがって、血流(造影剤の流れ)を観察したり、この透視下で最適なタイミングで撮影を実行したり、カテーテルの動き、血種の変化を見ることでバイオプシー等の支援も可能となる。
【0030】なお、データ収集スピードを高速化する変形例として、第3世代のCT装置の場合は多管球(例えば、3管球)のX線管を用いたり、X線の回転速度を高速化したり、第5世代のCT装置を用いることにより達成できる。第5世代のCT装置とは、多数のX線管を被検体の周囲に配置する、あるいは被検体を囲む円環状の陰極を有する釣鐘状X線管を用いて電子ビームを走査することにより高速回転を実現する。
【0031】さらに、データ収集スピード及び再構成時間を高速化する変形例として、360゜分の投影データから再構成を行なうのではなく、360゜より少ない例えば180°分の投影データから再構成を行なういわゆるハーフスキャン再構成方式を採用する。
【0032】また、連続スキャンに伴う被曝量の増大を防止する変形例として、低管電流でX線を発生できるX線発生装置、パルスX線を発生できるX線発生装置を採用する。X線の線量は管電流mAと曝射時間t(秒)の積であるmAsに大きく依存する。そのため、線量を低減するには、管電流を下げればよい。しかし、通常のCT装置は数百mAの管電流でX線を出力するように設計されているため、数十mAという低い管電流でもX線を出力できるように管電圧、管電流の制御方法を変える。
【0033】また、被曝量を低減するためには、現在CT装置で主流となっている連続X線の代わりにパルスX線を使用する方法がある。例えば、図9に示すように、デューティ比50%(全時間の1/2の時間だけX線を曝射する)のパルスX線を使用すると、連続X線に比べて線量を1/2とすることができる。また、操作卓3内の制御部にX線の曝射を高速にオン/オフ制御する回路を設け、X線管12、検出器アレイ16の回転の継続、及びX線管12のプレヒート状態を継続させつつ、高速にオペレータが意図した時にX線をオンしたり、オフすることができるようにしてもよい。これにより、X線の頻繁なオン/オフを容易に高速に行なうことができ、被検体の被曝量を減らすことができる。
【0034】さらに、図10に示すように、X線管12のX線出口、もしくは上部スリット42付近にアルミニウム、もしくは銅からなるフィルタ40を設けることにより被検体の被曝量を低減させることもできる。フィルタ40の材質としてはテフロン、モリブデン等もある。また、フィルタ40やウェッジ43の厚さを撮影中に可変できる構成とすることにより、撮影中に被曝量を調整することができる。
【0035】さらに、上述の説明では、断層画像データは磁気ディスク38には保存しないが、CRTモニタ7で表示されている断層画像を必要に応じてビデオレコーダを用いて保存してもよい。スキャン終了後に、ビデオレコーダから断層画像を再生して表示することにより、コマ送り、逆送りも可能となり、診断が容易となる。また、再構成された画像データや付帯情報をそのままディジタルの形式で録画してもよい。録画されたデータを表示する場合は、表示34を経由してCRTモニタ7上に転送される。ディジタルデータとして録画すると、削除等の後処理を容易に行なうことができる。
【0036】(第2実施例)図11には第2実施例のコンピュータ断層撮影装置の構成が示されている。ここでは、X線管とX線検出器とが一体として被検体の回りを回転する第3世代(R/R)のコンピュータ断層撮影装置で説明するが、X線管だけが回転し、1周分のX線検出器が固定されている第4世代(R/S)のコンピュータ断層撮影装置であってもよい。
【0037】架台51の内部では、X線管53と多チャンネル型X線検出器54とが被検体を挟んで対向された状態で回転部52に支持される。架台制御部57は、回転部52の回転を駆動する電動機等の駆動装置に駆動電力を供給することにより、回転部52の回転を制御する。X線管53と多チャンネル型X線検出器54とはそれぞれ、360°以上の角度の投影データを連続して収集できるように、図示しないスリップリングを介して、固定部側の高電圧発生器55とデータ収集部60に対して電気的に接続されている。高電圧発生器55から電力を供給されたX線管53の焦点からは、X線が扇状にばく射される。多チャンネル型X線検出器54は、X線管53の焦点を中心として円弧状に配列された複数の検出素子から構成される。架台51の中央部分には、被検体を収容可能な図示しない開口部が設けられる。架台51は鉛直軸に対して傾斜可能なように、チルト台を介して床面上に設置される。架台51の前面には、図示しない寝台が配置される。寝台の上面には、被検体を載置するための天板が設けられる。天板は寝台から架台51に向かう長手方向に沿ってスライド可能に、且つこの長手方向と水平面内で直交する幅方向に沿ってスライド可能に支持されている。天板は電動機等の駆動装置により各方向に独立して電動でスライドされる。寝台制御部56は、駆動装置に制御信号を供給することにより、天板の長手方向の位置(被検体のスライス位置)と幅方向の位置とを制御する。
【0038】データ収集部60は、多チャンネル型X線検出器54の出力に基づいてX線透過率に応じた投影データを収集する。データ収集部60からの投影データは、スキャノグラム撮影時にはスキャノグラムメモリ61に送られ、スキャン時には再構成処理部62に送られる。スキャノグラムとは、被検体を一方向から見たX線投影画像であり、回転部52を停止した状態で天板をスライドしながら撮影される。スキャノグラムメモリ61からは、CT透視時にはスキャノグラムデータが一定周期で繰り返し読み出され、加算器63でシステム制御部8からのラインカーソルデータと合成された後、再構成処理部62で再構成された断層画像データと共に画像表示装置64に送られる。画像表示装置64には、CT透視時にはスキャノグラムが断層画像と1画面内に同時表示される。システム制御部8にはトラックボールやジョイスティック等の操作部59が接続される。オペレータにより操作部59が操作されると、それに応じてラインカーソルがスキャノグラム上を移動する。このラインカーソルのスキャノグラム上での位置は、実際にデータ収集を実行している被検体のスライス位置に対応している。システム制御部8は、スキャノグラム上でラインカーソルが移動されると、この位置にスライス位置が対応するように、寝台制御部56を制御して、天板を移動させる。
【0039】次に本実施例の作用を説明する。図12にCT透視時における表示画面の一例を示している。CT透視については第1実施例で説明したので、ここでは省略する。実際にCT透視を開始する前に、スキャノグラムの撮影が行われる。回転部2を例えば0°の角度に固定した状態で、X線のばく射及びデータ収集を繰り返す。この間、天板を連続的又は間欠的に移動する。なお、回転部2を回転しながら、例えば0°の角度のときだけ、X線ばく射及びデータ収集を繰り返してもよい。多チャンネル型X線検出器54の出力に基づいてデータ収集部60で投影データの収集がX線ばく射に同期して繰り返される。投影データは、スキャノグラムメモリ11に送られ、記憶される。上述したようにスキャノグラムとはX線投影画像であり、データ収集部60で収集した投影データがそのままスキャノグラムデータとして用いられる。
【0040】次に実際にCT透視が開始される。ここではシングルスライスのCT透視として説明する。CT透視では、回転部52が連続回転しながら、X線ばく射及びデータ収集が繰り返され、360°以上の角度にわたって投影データが連続的に収集される。そして、1枚の断層画像データを再構成するのに必要な投影データが収集される毎に、再構成処理部62で断層画像データが連続的に再構成され、順次、画像表示装置64に送られる。また、スキャノグラムメモリ61からスキャノグラムデータが読み出され、加算器63を介してラインカーソルデータを加算された後、画像表示装置64に送られる。画像表示装置64では、図12に示すように、断層画像は、スキャノグラムと1画面に合成されて同時表示される。なお、スキャノグラム上のラインカーソルは、現在のスライス位置を示している。
【0041】オペレータはスライス位置(診断部位)を変更したいとき、操作部59を操作して、スキャノグラム上でラインカーソルを体軸方向に沿って移動する。システム制御部8は、スキャノグラム上でのラインカーソルの移動に応じて、寝台制御部56を制御して天板を長手方向に沿って移動させる。これによりラインカーソルの移動に天板が追従して移動し、スキャノグラム上でのラインカーソルの位置に対応するスライス位置が設定され、このスライス位置をスキャンすることが可能になる。実際には、スキャノグラム上でラインカーソルを所望する位置まで大まかに移動させ、この後はリアルタイムで表示される断層画像を観察しながらラインカーソルの位置を微調整する使われ方がされると考えられる。
【0042】また、操作部59の操作により、スキャノグラム上でラインカーソルが体軸に直交する幅方向に沿って移動される。システム制御部8は、スキャノグラム上でのラインカーソルの移動に応じて、寝台制御部56を制御して天板を幅方向に沿って移動させる。これにより、所望の部位が断層画像に含まれるように、再構成領域と被検体とのずれを修正することができる。
【0043】このようにスキャノグラム上でラインカーソルを動かすことにより、スライス位置の変更を簡単に短時間で終わらせることができる。
【0044】なお、天板がスライドしている間、また図14に示すように架台51がチルトしている間には、図13に示すように、システム制御部58の制御により架台制御部57は回転部52の回転を継続し、また高電圧発生器55はX線管53への電力供給を一時的に停止して、X線のばく射を休止する。このように回転部52の回転が継続されているので、天板65のスライドが終了して、所望のスライス位置が設定された後、高電圧発生器55からX線管53への電力供給を再開することで直ちにデータ収集を再開して、CT透視を開始することができる。なぜなら、天板65がスライドしている間に、回転部52の回転を止めた場合、天板65のスライドが終了した後、回転部52が一定角速度の回転に達するまでの待ち時間が不要になるからである。また、天板65がスライドしている間、X線のばく射が休止されるので不要な被曝を防止することができる。
【0045】次に第3実施例について説明する。図15は第3実施例に係るX線CTの全体構成を示す図であり、図11と同じ部分には同符号を付して説明は省略する。ここでは、図16(a)に示すようなX線管53が被検体から見て螺旋軌道を移動しながらデータ収集を行うヘリカルスキャンや、シングルスキャンを離散的な複数のスライス位置で繰り返すマルチスライススキャンが採用される。ここではヘリカルスキャンを例に説明する。ヘリカルスキャンは、回転部52が連続回転しながら、且つ天板が一定速度で一方向にスライドしながらデータ収集が繰り返されることにより、行われる。投影データは、D(CH,ψ,Z)で表される。CHはチャンネル、ψは回転部52の角度、Zは長手方向(体軸方向)の天板位置である。ヘリカルスキャンでは、天板が連続的にスライドしているので、ψに応じてZが変化する。1枚の断層画像を再構成するのには、Zが同一の360°分の投影データが必要である。ヘリカルスキャンで実際に得られる投影データはψに応じてZが変化しているので、図16(b)に示すように、距離補間処理により、実際に収集した720°分の投影データは、720°分の投影データのZ範囲(Z1 〜Zn )の中心Zc (Zc =(Z1 −Zn )/2)に統一された360°分の投影データに変換される。ヘリカルスキャンの断層画像のスライス位置は、このZc で定義される。
【0046】ヘリカルスキャンでCT透視を行ないながら、操作部67を介して“中断”の支持が入力されると、システム制御部66により、天板が停止し、X線のばく射が停止され、データ収集も中断される。ただし、第2実施例のように、回転部52の回転を継続することは、迅速なCT透視の再開には好ましい。データ収集から断層画像の表示までには、距離補間処理や再構成処理に要する時間が必要なので、一定のタイムラグがある。このタイムラグの存在と距離補間の原理により、中断の支持がなされたとき、画像表示装置64に表示されている断層画像のスライス位置と、天板の現在位置とは必然的に一致しない。
【0047】システム制御部66は、CT透視が中断されたとき、再開されるまでの間に、天板を逆方向にスライドさせて、中断の指示がなされたときに画像表示装置64に表示されていた断層画像、つまり最新の断層画像のスライス位置まで戻す。CT透視の再開の指示が操作部67を介して入力されると、システム制御部66は、寝台制御部56を制御して天板のスライドを再開して、CT透視を再開する。中断されていたCT透視は、回転部52の回転が継続されており、さらに中断の指示がなされたときに画像表示装置64に表示されていた最新の断層画像のスライス位置まで天板が戻された状態で待機しているので、X線のばく射を再開するだけで迅速に再開することができる。
【0048】なお、再構成済みの複数枚の断層画像データの中の任意の1枚を指定することにより、指定された断層画像データのスライス位置に天板を自動的に戻すことも可能になる。また、再構成済みの複数枚の断層画像データの中の任意の2枚を指定することにより、両画像のスライス位置の範囲を往復しながらCT透視を実行できる。さらに、架台51のチルト角を変化させながら、ヘリカルスキャンを実行したような場合、天板位置に対応してチルト角を記憶しておくことで、中断の支持がなされたときに画像表示装置64に表示されていた断層画像データを収集したときのチルト角に戻すことが可能になる。
【0049】本発明は上述した実施例に限定されることなく種々変形して実施可能である。
【0050】
【発明の効果】請求項1に係るコンピュータ断層撮影装置によれば、スキャノグラム上でのラインカーソルの位置を変更する簡単にして理解しやすい入力方法で、天板がスライドしてスライス位置がスキャノグラム上でのラインカーソルの位置に対応する位置に設定される。
【0051】請求項4に係るコンピュータ断層撮影装置によれば、投影データの収集が中断されたとき、最新の断層画像データのスライス位置に天板が自動的に戻るので、迅速に投影データの収集を再開することができる。
【出願人】 【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
【出願日】 平成6年11月25日(1994.11.25)
【代理人】 【識別番号】100058479
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴江 武彦 (外6名)
【公開番号】 特開2000−189414(P2000−189414A)
【公開日】 平成12年7月11日(2000.7.11)
【出願番号】 特願2000−41634(P2000−41634)