| 【発明の名称】 |
睡眠状態監視装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】古川 聡
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| 【要約】 |
【課題】患者の睡眠状態を常時監視できるようにする。
【解決手段】被検体Mを照明する光源1と、被検体を撮像する撮像手段2と、光源と撮像手段との前方に配置されるモアレ縞発生用スリット3a,3bと、撮像手段からの映像信号を受けて逐次デジタル画像化するA/D変換部4と、デジタル画像化された画像データを記憶する第1の画像メモリ5aと、デジタル画像化された画像データを記憶する第2の画像メモリ5bと、第1の画像メモリに記憶されている画像データを第2の画像メモリへ移すとともにA/D変換部のデジタル画像化した画像データを第1の画像メモリへ格納する記憶制御部6と、第1の画像メモリが記憶する画像と第2の画像メモリの記憶する画像とを比較解析する解析手段7とを具備するようにした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 被検体を照明する光源と、被検体を撮像する撮像手段と、光源と撮像手段との前方に配置されるモアレ縞発生用スリットと、撮像手段からの映像信号を受けて逐次デジタル画像化するA/D変換部と、デジタル画像化された画像データを記憶する第1の画像メモリと、デジタル画像化された画像データを記憶する第2の画像メモリと、第1の画像メモリに記憶されている画像データを第2の画像メモリへ移すとともにA/D変換部のデジタル画像化した画像データを第1の画像メモリへ格納する記憶制御部と、第1の画像メモリが記憶する画像と第2の画像メモリの記憶する画像とを比較解析する解析手段と、を具備することを特徴とする睡眠状態監視装置。 【請求項2】 前記解析手段は、第1の画像メモリが記憶する画像と第2の画像メモリの記憶する画像との相関値を逐次算出する相関演算手段と、この相関値の変動に基づいて被検体の睡眠状態を推定する睡眠状態推定手段と、を含んで構成されていることを特徴とする請求項1記載の睡眠状態監視装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、被検体の微小な動きを非接触にて観察して睡眠状態を監視する睡眠状態監視装置に関する。 【0002】 【従来の技術】病院や老人施設では、患者に異常が起こっていないかどうかを、リアルタイムに知ることが重要である。そこで、目の行き届き難い夜間などにあっては、看護人や介護者は、患者に異常が起こっていないかどうかを知るために、患者の部屋を巡回し、就寝しているベッドのそばまで行って、患者の寝息などの様子を窺う必要がある。また、痴呆性の患者の場合、夜間に患者が一人でベッドから離れるようなことがあれば、転倒による怪我や徘徊による事故が起こる恐れがある。 【0003】そこで、夜間などに、患者に呼吸の仕方などに異常が起こっていないかどうか、痴呆性の患者がベッドから離れていないかどうかをセンサにて検知し、自動的に集中監視を行いたいという要求がある。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、従来から非接触にて微小な動きを精確に観測し得るものとして、モアレ縞を用いることが行われている。例えば、特開昭56−8036号公報に見るように、ベッドの上に臥位状態にある人体の、呼吸などによる微小な動きを精確に観測し得る臥位用モアレ縞撮影装置などが既に知られている。しかし、このものは、治療を目的とするものであり、患者の睡眠状態の監視を行うものではない。 【0005】また、従来から、病室にCCTVカメラ(特定の建築物や施設の中の連絡通信用有線テレビカメラ)を設置して、患者を監視するものがある。しかし、CCTVカメラからの映像を監視テレビで一晩中見て監視することもできず、常時の監視が難しいという問題点がある。 【0006】また、監視を省力化するために、ベッドに荷重センサを設置して、患者がベッド内にいることを検知するものや、CCTVカメラと画像処理によって患者の動きを検知するものもあるが、いずれにしても患者の呼吸による微動までをも検知できるものではなく、非接触で患者の呼吸や寝返りのような睡眠状態を監視することは実現できていないという問題点があった。 【0007】本発明は上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、非接触にて、患者のベッド内での呼吸や寝返りのような微動を精確に監視することで、患者の睡眠状態、すなわち、ベッド内に居るかどうか、覚醒か睡眠か、呼吸が正常かどうかなどの情報をリアルタイムに常時監視できる、優れる睡眠状態監視装置を提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明は上記の問題点を解決するため、被検体を照明する光源と、被検体を撮像する撮像手段と、光源と撮像手段との前方に配置されるモアレ縞発生用スリットと、撮像手段からの映像信号を受けて逐次デジタル画像化するA/D変換部と、デジタル画像化された画像データを記憶する第1の画像メモリと、デジタル画像化された画像データを記憶する第2の画像メモリと、第1の画像メモリに記憶されている画像データを第2の画像メモリへ移すとともにA/D変換部のデジタル画像化した画像データを第1の画像メモリへ格納する記憶制御部と、第1の画像メモリが記憶する画像と第2の画像メモリの記憶する画像とを比較解析する解析手段と、を具備することを特徴とする。 【0009】また、前記解析手段は、第1の画像メモリが記憶する画像と第2の画像メモリの記憶する画像との相関値を逐次算出する相関演算手段と、この相関値の変動に基づいて被検体の睡眠状態を推定する睡眠状態推定手段と、を含んで構成されていることが好ましい。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明に係る睡眠状態監視装置の一実施の形態を図1乃至図4に基づいて詳細に説明する。図1は睡眠状態監視装置を示す概略ブロック図、図2は撮像手段が撮像した映像を示す概略説明図、図3はモアレ縞の変化を示す説明図、図4は相関値の変化から睡眠状態を監視する方法を示す説明図である。 【0011】図1に示すように、睡眠状態監視装置は、光源1と、撮像手段に相当するCCTVカメラ2と、モアレ縞発生用スリット3a,3bと、A/D変換部4と、画像メモリ5と、記憶制御部6と、解析手段7とを備える。なお、Mは被検体に相当する患者である。 【0012】光源1としは、モアレ縞が際立つように、点光源に近いものが用いられる。また、光源1は、可視光を照射するものであっても紫外線や赤外線を照射するものであっても良く、とにかくCCTVカメラ2によって撮像できるように被検体を照明できるものであれば良いのであり、就寝中に使用することを考慮すれば赤外線を用いることが好ましい。 【0013】CCTVカメラ2は、ベッドで布団を掛けて寝ている患者Mを撮像し、その映像信号を送出する。モアレ縞発生用スリット3a,3bは、例えば黒色のナイロンのような化学繊維を1mmピッチの等間隔で張設し、平行格子としたものである。モアレ縞発生用スリット3aは光源1の前方に配設され、モアレ縞発生用スリット3bはCCTVカメラ2の前方に配設される。 【0014】A/D変換部4は、CCTVカメラ2の送出する映像信号を逐次デジタル画像化し、デジタル画像化した画像データを出力する。画像メモリ5は、デジタル画像化された画像データを記憶するもので、第1の画像メモリ5aと第2の画像メモリ5bとを備える。記憶制御部6は、第1の画像メモリ5aに格納されている1フレーム分の画像データを第2の画像メモリ5bへ移し替えるとともに、A/D変換部4が新たにデジタル画像化した最新の1フレーム分の画像データを第1の画像メモリ5aへ格納する。 【0015】解析手段7は、第1の画像メモリ5aに格納されている1フレーム分の画像と、第2の画像メモリ5bに格納されている1フレーム分の画像とを比較解析するものであり、このものにあっては相関演算手段7aと睡眠状態推定手段7bとを備える。 【0016】相関演算手段7aは、第1の画像メモリ5aに格納されている1フレーム分の画像データと、第2の画像メモリ5bに格納されている1フレーム分の画像データとに基づいて、第1の画像メモリ5aに格納されている1フレーム分の画像と、第2の画像メモリ5bに格納されている1フレーム分の画像との相関値を逐次算出する。相関演算手段7aとしては、FA(factory automation)用途によく用いられるパターンマッチング回路を用いる。睡眠状態推定手段7bは、相関演算手段7aの出力する相関値を逐次監視し、この相関値の変動に基づき被検体の睡眠状態を推定する。 【0017】上述のような睡眠状態監視装置にあっては次のように動作する。すなわち、光源1はモアレ縞発生用スリット3aを透して被検体Mを照明する。CCTVカメラ2は、モアレ縞発生用スリット3aを透った光が照明する被検体Mを、モアレ縞発生用スリット3bを透して撮像する。従って、CCTVカメラ2の撮像する映像には、被検体Mの高さ情報を等高線で示すモアレ縞が現れている。 【0018】このモアレ縞の現れている画像の映像信号はA/D変換部4へ逐次入力される。A/D変換部4は、映像信号を逐次デジタル画像化し、1フレーム分の画像データをつくりあげ、つくりあげた旨を記憶制御部6へ通知する。すると、記憶制御部6は、第1の画像メモリ5aに格納されている1フレーム分の画像データを第2の画像メモリ5bへ移すとともに、A/D変換部4のデジタル画像化した画像データを第1の画像メモリ5aへ格納し、画像データの移し替えと新たな画像データの格納の完了した旨を解析手段7へ通知する。 【0019】解析手段7の相関演算手段7aは、第1の画像メモリ5aに格納されている1フレーム分の画像データと、第2の画像メモリ5bに格納されている1フレーム分の画像データとに基づいて、第1の画像メモリ5aに格納されている1フレーム分の画像と、第2の画像メモリ5bに格納されている1フレーム分の画像との相関値ρn を算出し、睡眠状態推定手段7bへ出力する。この睡眠状態監視装置は、上述のような動作を繰り返し行っている。 【0020】睡眠状態推定手段7bは、逐次算出されてくる新たな相関値ρn を含めながら、今迄の相関値ρn,ρn-1,ρn-2,…の変化に基づいて、つまりモアレ縞を含めて今迄の画像の変化を総合的に判断し、患者Mの睡眠状態を判定する。例えば、睡眠状態推定手段7bは、相関値ρn,ρn-1,ρn-2,…に振幅が略一定で、且つその周期が通常の人間が睡眠中に呼吸を行うときの周期と略等しければ、その患者はベッド内に居て、通常に呼吸を行っていると判断する。 【0021】上述の解析手段7の動作を、図2乃至図4を用いて、視覚的に説明する。図2は、ベッドBで布団Cを掛けて寝ている患者MをCCTVカメラ2で撮像した画像を示し、布団Cの上に環状のモアレ縞Hが6重に生じている。 【0022】患者Mが呼吸を行い、息を吸って胸や腹を膨らませると、布団Cがその分持ち上がり、図3(a)のように6重であったモアレ縞Hは、図3(b)のように7重の拡大したモアレ縞Hに変化する。その後、患者Mが息を吐き、胸や腹を窄めると、布団Cがその分沈み、図3(b)のように7重であったモアレ縞Hは、図3(a)のような6重のモアレ縞Hに再び戻る。 【0023】このように、モアレ縞Hは、患者Mの呼吸などによる微動に応じて、その縞間隔、縞数、縞の形状が変化する。そして、呼吸によるモアレ縞Hの変化は非常に小さいため、相関値は総じて高く、その過程でも、息を吸い切ったまたは息を吐き切った瞬間には、動きが一瞬止まるためモアレ縞Hの変化が殆ど無くなり、相関値ρは極大値を示す。逆に、息を吸ったり吐いたりしている途中では、モアレ縞Hの変化は若干有り、相関値ρは相対的に低下する。また、患者Mが大きく寝返りなどで動いた場合、モアレ縞Hのパターンは大きくずれ、その相関値は非常に低くなることになる。 【0024】そこで、睡眠状態推定手段7bは、相関演算手段7aから逐次受け取った相関値ρn,ρn-1,ρn-2,…をグラフ化した場合、図4に示すようなグラフになったとすると、例えば次のように分析する。すなわち、睡眠状態推定手段7bは、時刻t0 〜t1 にかけては、比較的高い相関値を保ちつつ、しかもその相関値は周期的に変化していて、その周期も通常の場合と等しい、従って、患者Mはベッド内に居て健康な状態で呼吸を行っていると判断する。なお、呼吸周期は、時刻t0〜t1 における2周期Tとして求めることができる。もしもこのとき、患者Mの呼吸周期が通常より短いときは、患者Mの容態が変化していると判断する。 【0025】また、睡眠状態推定手段7bは、時刻t1 〜t2 にかけての短い期間ではあるが相関値が極めて低くなっていて、時刻t2 以降は再び時刻t0 〜t1 にかけの場合と同様、比較的高い相関値を保ちつつ、しかもその相関値は周期的に変化していてその周期も通常の場合と等しい、従って、時刻t1 〜t2 にかけて患者Mは寝返りを打って、再び健康な状態で呼吸を行っていると判断する。また、もしも、大きな相関値の低下が頻繁に生じる場合は、患者Mは覚醒して動いていると判断する。 【0026】 【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、患者は居るか居ないか、患者は覚醒しているか睡眠しているか、患者の呼吸は正常か異常かなどの患者の睡眠状態を非接触にて監視できる、優れる睡眠状態監視装置を提供できるという効果を奏する。 【0027】請求項2記載の発明によれば、逐次デジタル画像化されるデジタル画像の相関値求めながら、この相関値の変化に基づいて、患者は居るか居ないか、患者は覚醒しているか睡眠しているか、患者の呼吸は正常か異常かなどの患者の睡眠状態を監視するので、比較的簡単に且つ精確に患者の睡眠状態を監視できる、優れる睡眠状態監視装置を提供できるという効果を奏する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005832 【氏名又は名称】松下電工株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年12月25日(1998.12.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100111556 【弁理士】 【氏名又は名称】安藤 淳二 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−189389(P2000−189389A) |
| 【公開日】 |
平成12年7月11日(2000.7.11) |
| 【出願番号】 |
特願平10−370270 |
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