| 【発明の名称】 |
検眼具 |
| 【発明者】 |
【氏名】鈴木 武敏
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| 【要約】 |
【課題】オーバースキア法を行うのに適していて操作性、経済性に優れているとともに、他の各種の眼の検査を行うことを可能にする。
【解決手段】一端に握り部21を有する細長板状の本体2に、複数の異なる度数のレンズが度数順に並設されて形成される近視眼鏡用および遠視眼鏡用のスキャニング用のレンズ列3,4が並設されている。また、側端縁に沿って瞳孔間距離測定目盛り5を付設し、本体2の先端部に眼位の異常を確認するためのプリズム6および遮蔽板を設け、本体2の一部に複視確認用の赤色フィルター7を付設し、本体の一部に近方視力表8を設けた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 一端に握り部を有する細長板状の本体に、複数の異なる度数のレンズが度数順に並設されて形成される近視眼鏡用および遠視眼鏡用のスキャニング用のレンズ列が並設されていることを特徴とする検眼具。 【請求項2】 本体の側端縁に沿って瞳孔間距離測定目盛りを付設したことを特徴とする請求項1記載の検眼具。 【請求項3】 本体の先端部に眼位の異常を確認するためのプリズムおよび遮蔽板を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の検眼具。 【請求項4】 本体の一部に複視確認用の赤色フィルターを付設した請求項1,2または3記載の検眼具。 【請求項5】 本体の一部に近方視力表を設けた請求項1,2,3または4記載の検眼具。 【請求項6】 握り部が所定の角度に屈曲している請求項1,2,3,4または5記載の検眼具。 【請求項7】 本体の表面が全体として図案化した熊の形状を呈している請求項1,2,3,4,5または6記載の検眼具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は検眼、殊に処方眼鏡の度数確認検査に用いられる検眼具に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、視力は裸眼視力検査により測定され、充分な視力が得られない場合などには、例えば眼鏡を作成する必要から屈折検査が行われるが、この屈折検査には、眼前に各種レンズを付加して視力の変化を被検者によって確認する自覚的屈折検査方法(矯正視力検査)と、検者によって確認する他覚的屈折検査方法とがあり、検査結果の正確さから最近では他覚的屈折検査方法が行われている。 【0003】そして、前記他覚的屈折検査方法の一つとして、投影法と呼ばれている検査方法が知られている。 【0004】この検査方法は、暗室において遠方に視線を合わせた被検者の眼に所定距離から検眼鏡で光を瞳孔に入れ、検眼鏡の柄を軸として左右および上下に回転してスキャニングし、このときの瞳孔領における影の移動方向と検眼鏡の回転方向の関係、即ち、影が動かない場合(中和)を−2Dの近視とし、影が同方向へ動く場合には−2Dよりも弱い近視、正視または遠視とし、影が反対方向へ動く場合には−2Dよりも強い近視とするが、実際には、例えば手持ち式の細長板状の基部に7枚程度の異なる度数のレンズを並設させた板付きレンズのレンズを変えて影の動きを止め、そのときに使用した板付きレンズのレンズ度数から屈曲度を求めるものである。 【0005】ところが、前記従来の投影法と呼ばれている検査方法では、板付きレンズとして多種類のレンズを必要とするばかりか、スキャニング操作が煩雑となっている。 【0006】そこで、裸眼ではなく、例えば自覚的屈折検査方法(矯正視力検査)により測定した眼鏡を被検者に掛けさせてほぼ−2Dとした状態で屈折検査を行う、いわゆるオーバースキア法が用いられている。 【0007】このオーバースキア法によれば少ないレンズによる検査で済むため短時間で且つ容易に検査を行うことができる。 【0008】しかしながら、現在行われているオーバースキア法では、従来の投影法に用いられている板付きレンズをそのまま使用していた。 【0009】そのため、複数本の板付きレンズを使用する、という点で操作が煩雑である点については改善されておらず、殊に、近視眼鏡用および遠視眼鏡用のスキャニング用のレンズを有する板付きレンズを用意しなければならなかった。 【0010】また、眼鏡の処方に関しては、瞳孔間の距離、眼位、視野、近点など各種の測定や検査が必要であるが、従来、これらの測定は各測定に適した道具や機器が用いられていた。 【0011】そのため、多数種類の道具や機器を揃えなくてはならず、きわめて不便であった。 【0012】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、斯かる実状に鑑みてなされたものであり、前記オーバースキア法を行うのに適していて操作性、経済性に優れているとともに、他の各種の眼の検査を行うことが可能な検眼具を提供することを課題としている。 【0013】 【課題を解決するための手段】前記課題を解決するためになされた本発明である検眼具は、一端に握り部を有する細長板状の本体に、複数の異なる度数のレンズが度数順に並設されて形成される近視眼鏡用および遠視眼鏡用のスキャニング用のレンズ列が並設されている。 【0014】そのため、従来のように、それぞれ別途に近視眼鏡用および遠視眼鏡用のレンズ列が並設されている複数の板付きレンズを多数個用意する必要がなく、また、板付きレンズをそれぞれ持ちかえることなしにスキャニングすることができることから操作性にも優れている。 【0015】また、本体表面が全体として図案化した熊の形状を呈しているとともに、本体の側端縁に沿って瞳孔間距離測定目盛りを付設し、先端部に眼位の異常を確認するためのプリズムおよび遮蔽板を設け、複視確認用の赤色フィルターを付設することにより、一つの検眼具で眼鏡の処方に必要な各種の検査を行うことができる。 【0016】次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。 【0017】図1乃至図5は本発明の好ましい実施の形態の一例を示すものであり、検眼具1は、例えば硬質合成樹脂や木材などにより形成された全体が細長板状で一端に握り部21を有するとともにもう一端にはその表面に熊の顔部22を配し、裏面を黒色とした本体2を有している。 【0018】そして、前記本体2は握り部21の部分が20度程度の角度だけ裏面側に屈曲しているとともに、表面における前記熊の顔部22に連続する熊の胸部23には、それぞれ8個から構成されるの近視眼鏡用および遠視眼鏡用のスキャニング用のレンズ列3,4が2列に並設されている。 【0019】この近視眼鏡用のスキャニング用のレンズ列3は+2.0〜+5.0度、遠視眼鏡用のスキャニング用のレンズ列4は+1.75〜−2.0度のレンズ群により構成される。 【0020】また、本体2表面の前記熊の口部23における長さ方向へ延びる一方の側端縁に沿って瞳孔間距離測定目盛り5が付設されている。 【0021】更に、前記本体2の先端部に配された熊の顔部22は遮蔽板を兼ね、熊の顔部22における耳の部分には眼位の異常を確認するためのプリズム6,6が嵌装されている。 【0022】更にまた、前記本体2の熊の首部24には蝶ネクタイを模した複視確認用の赤色フィルター7が嵌装されているとともに、本体2のレンズ列3,4の基端側には一方の側端部に近方視力表8が、もう一方の側端部に透明の硬質合成樹脂により形成された眼鏡のブリッジ間隔測定具9がそれぞれ設けられている。 【0023】このような構成を有する検眼具1は、主として眼鏡の調整に関する各種の検眼に用いられる。図6は前記実施の形態に示した検眼具1を用いてオーバースキアをする場合の使用例を示したものであり、予め自覚的屈折検査方法(矯正視力検査)により測定してほぼ−2Dの状態に矯正した眼鏡Gを被検者10に掛けさせて、検者11は握り部21を握って従来の投影法と同様に、本体2を被検者10の顔面に立てた状態で保持し、レンズ列3,4を用いてスキャニングし、正確な屈折率を検出する。 【0024】このとき、本実施の形態では、ほぼ−2Dの状態に矯正した眼鏡Gを被検者10に掛けさせて、スキャニングするため、従来の裸眼に対してスキャニングする場合のように多数の板付きレンズを揃えておく必要がなく、少ない種類のレンズを用いての測定が可能であることから、きわめて操作が容易で且つ迅速な検査を行うことができるばかりか経済的にも優れている。 【0025】殊に、本実施の形態では、近視眼鏡用のレンズ列3と遠視眼鏡用のレンズ列4とが一体的に本体2に設けられているため、従来の板付きレンズのように近視眼鏡用のレンズ列を設けた板付きレンズと遠視眼鏡用のレンズ列を設けた板付きレンズとを持ち替えて使用する煩雑さもない。 【0026】本実施の形態では、握り部21が20度程度の角度だけ裏面側に屈曲している。そのため、裏面を検者側に向けたときに、本体2と握り部21とが同一面に形成されている場合に比べて、本体2を被検者10の顔に対して平行に保持し易いばかりか、握り部21を握っている検者11の手が被検者の胸部などに触れる心配もなく、特に被検者が女性の場合に最適であとともに、全体に図案化した熊をあしらっているため乳幼児に対しても違和感なく使用することができる。 【0027】また、先端の熊の顔部22は固視標としての遮蔽板を兼ねているので、これを用いて乳幼児などに眼鏡を装用する際の眼位の異常を確認することができ、必要であれば、熊の耳の部分に嵌装させたプリズム6,6を使用する。 【0028】更に、蝶ネクタイを模した赤色フィルター7の部分を用いて複視の確認をすることができる。 【0029】更にまた、眼鏡の処方に必要な瞳孔間距離、ブリッジ間隔も、瞳孔間距離測定目盛り4およびブリッジ間隔測定具9を用いることによりきわめて簡単に測定することができ、近方視力表8を用いることにより老眼鏡の処方に必要な近方視力をも測定することができる。 【0030】 【発明の効果】以上のように、本発明である検眼具は、オーバースキア法による眼の屈折検査を例えば従来の板付きレンズのように複数個を揃えてこれらを持ち替えながら操作するような煩雑さを要さず、握り部を握ったままの状態できわめて簡単且つ迅速に行うことができ、操作性に優れているばかりか、複数を要しないため、保管にも場所をとらず、製造価格も安いので経済的にも優れている。 【0031】殊に、本体表面に図案化した熊の意匠をあしらった場合には、意匠的にまとまりがあり、装飾的にも優れているので商品価値が高いとともに、保管場所にも悩むことがなく、殊に、図案化された熊が醸し出すかわいい感じにより乳幼児に対して使用する際にも最適である。 【0032】また、握り部が所定の角度だけ裏面側に屈曲している場合には、裏面を検者側に向けたときに、本体と握り部とが同一面に形成されている場合に比べて、本体を被検者の顔に対して平行に保持し易いばかりか、握り部を握っている検者の手が被検者の胸部などに触れる心配もなく、特に被検者が女性の場合に最適である。 【0033】更に、本体の側端縁に沿って瞳孔間距離測定目盛りを付設し、先端部に眼位の異常を確認するためのプリズムおよび遮蔽板を設け、複視確認用の赤色フィルターを付設するなど、眼鏡の処方に関する各種の検査を行うことができ、本発明の検眼具ひとつで全ての検査を行うようにすることも容易であり、このような場合には、各種の検査具をそれぞれ別途に用意して使い分ける手間も不要であり、きわめて便利である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】594126609 【氏名又は名称】鈴木 武敏
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| 【出願日】 |
平成10年11月26日(1998.11.26) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100098154 【弁理士】 【氏名又は名称】橋本 克彦 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−157494(P2000−157494A) |
| 【公開日】 |
平成12年6月13日(2000.6.13) |
| 【出願番号】 |
特願平10−352158 |
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