| 【発明の名称】 |
超音波カテーテル |
| 【発明者】 |
【氏名】中村 明
【氏名】勝又 洋
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| 【要約】 |
【課題】主に血管に用いられる細径な超音波カテーテルにおいて、超音波トランスデューサの超音波照射表面に滞留した気泡を除去する。
【解決手段】カテーテルシース2内に挿入され、基端側から先端側まで機械的駆動力を伝達するドライブシャフト5の先端に設置されたハウジング6と、ハウジング6の側壁に設けられた開口14内に固定手段10により固定された超音波トランスデューサ7からなる超音波カテーテルにおける固定手段10に、プライミング液が流通可能な連通孔11を設け、表面の気泡除去を容易にする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 体腔あるいは管腔内に挿入されるカテーテルシースと、該カテーテルシース内に挿入され、基端側から先端側へ機械的駆動力を伝達するドライブシャフトと、該ドライブシャフトの先端側に設けられたハウジングと、該ハウジングに固定されてなる超音波トランスデューサとを有する超音波カテーテルにおいて、該ハウジングは円筒形の本体の側壁に開口を有し、該開口の内部に前記超音波トランスデューサを固定してなり、該超音波トランスデューサは少なくとも前記カテーテルシース長手方向における先端側と基端側を固定手段により覆われ、該固定手段には、前記ハウジングの先端と前記超音波トランスデューサの超音波照射面とを連通する連通孔が設けてあることを特徴とする超音波カテーテル。 【請求項2】 前記ハウジングの先端にコイル状体を備え、該コイル状体の先端が開口し、該コイル状体の開口した先端部から前記超音波トランスデューサの超音波照射面までが連通してなることを特徴とする請求項1に記載の超音波カテーテル。 【請求項3】 前記カテーテルシースの先端部分にプライミング用注入孔を備えることを特徴とする請求項1に記載の超音波カテーテル。 【請求項4】 前記超音波トランスデューサが位置する箇所における前記カテーテルシースの外径が0.8mm以下であることを特徴とする請求項1に記載の超音波カテーテル。 【請求項5】 前記固定手段は、前記ハウジングの基端と前記超音波トランスデューサの超音波照射面とを連通する連通孔を更に有することを特徴とする請求項1に記載の超音波カテーテル。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、血管や脈管等の体腔内に挿入して、管腔断面像の観察や診断などを行うために用いられる超音波カテーテルに関する。 【0002】 【従来の技術】心筋梗塞等の原因となる血管狭窄部の治療として、カテーテルを用いて経皮的に治療を行う手術手法が行われている。この手術手法には、先端にバルーンを有する拡張カテーテルで狭窄部を押し広げる方法、ステントと呼ばれる金属の管を留置する方法、ロータブレータと呼ばれる器具により砥石やカッターの回転で狭窄部を切除する方法など、種々の方法が存在し、狭窄部の性状や患者の状態にあわせて好ましい方法が選択される。超音波カテーテルは、主にこのような血管狭窄部の経皮的な治療の際に、狭窄部の性状を観察し、治療手段選択のための判断の一助として用いられ、また、治療後の状態の観察にも用いられている。従って、超音波カテーテルは血管狭窄部を通過可能であることが求められるため、より細径なものが要望されている。 【0003】一般的に、超音波カテーテルは、モータを内蔵する駆動装置に接続され、このモータによりドライブシャフトが回転駆動される。ドライブシャフト先端部には超音波トランスデューサが備わり回転運動を行う。このような回転運動に伴って血管等の体腔内に挿入された超音波トランスデューサから超音波を送波し、被験体内で反射されたエコーを同じ超音波トランスデューサで受波し、増幅・検波等の処理を行った後に、画像としてCRT等の表示器に表示する。 【0004】このように、超音波カテーテルは、先端部に設けられた超音波トランスデューサをドライブシャフトにより回転走査させることによって映像を得るものが一般的である。超音波トランスデューサとドライブシャフトは高速で回転するものであるため、血管壁に接触すると血管壁の損傷や超音波トランスデューサの破損の虞がある。このため従来より、超音波カテーテルは、超音波トランスデューサとドライブシャフトがカテーテルシースの中に回転可能に納められ、血管壁に接触しないように構成されている。 【0005】超音波トランスデューサは、ドライブシャフト先端に設けられたハウジングに固定される。超音波トランスデューサを保持するハウジングは、カテーテルシース内との摺動抵抗を軽減するため、ドライブシャフトとほぼ等しい外径を持つ円筒形のパイプからなるものが用いられる。また、超音波トランスデューサの固定されたハウジングの重心が偏心した位置にあると、ドライブシャフトの回転ムラが引き起こされる虞があるため、超音波トランスデューサは、ハウジングの側壁に設けられた開口の内部に回転軸方向のほぼ中心付近に位置するよう設置されるのが好ましい。そのため、超音波トランスデューサの超音波照射表面はハウジングの外表面よりも回転軸方向へ引っ込んだ状態となり、両者の表面には段差が生じる。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】ここで、超音波トランスデューサから超音波を送受波するためには、カテーテルシース内に生理食塩水等の超音波伝播物質が存在する必要がある。その為、通常、術前にカテーテルの基端のコネクタに設けられたポートから、生理食塩水等の液体を注入するプライミング作業を行い、カテーテルシース内部を超音波伝播物質で満たしておく。 【0007】しかしながら、術前にプライミングを行った超音波カテーテルであっても、カテーテルシース内の空気を生理食塩水で完全に置換することは困難であり、カテーテルシース内部に残存した空気が気泡となって点在していることがある。特に、ハウジングの外表面と段差のある超音波トランスデューサの表面には気泡が残りやすく、気泡により超音波が伝播されず、画質が低下することがある。通常、このような場合、カテーテルコネクタに備えられた上述のポートからカテーテル先端のルーメンへ生理食塩水の注入(フラッシング)を行い、気泡を除去する作業が行われる。 【0008】しかし、ひとたび超音波トランスデューサの表面に気泡が流入してしまうと、気泡の液面の表面張力により、ハウジングとの段差部分に気泡が滞留してしまい、フラッシングを行っても気泡を取り除くことの困難な場合が多く、それによって画質が低下し、ひいては術者の不快感や疲労の原因となっていた。特に、細径の超音波カテーテルほど、カテーテルシースの内表面とドライブシャフトやハウジングの外表面との間隙(クリアランス)が少なくなるため、フラッシングによる液圧が超音波トランスデューサまで伝わりにくく、この現象は顕著に現れる。 【0009】本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、細径であっても超音波トランスデューサの表面に気泡が滞留しにくく、また滞留した場合であっても除去しやすく、安定的に良好な画像が得られる超音波カテーテルを提供することを目的とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】前述の問題点を解決するために、本発明は、体腔あるいは管腔内に挿入されるカテーテルシースと、該カテーテルシース内に挿入され、基端側から先端側へ機械的駆動力を伝達するドライブシャフトと、該ドライブシャフトの先端側に設けられたハウジングと、該ハウジングに固定されてなる超音波トランスデューサとを有する超音波カテーテルにおいて、該ハウジングは円筒形の本体の側壁に開口を有し、該開口の内部に前記超音波トランスデューサを固定してなり、該超音波トランスデューサは少なくとも前記カテーテルシース長手方向における先端側と基端側を固定手段により覆われ、該固定手段には、前記ハウジングの先端と前記超音波トランスデューサの超音波照射面とを連通する連通孔が設けてあることを特徴とする超音波カテーテルをもって解決手段とする。 【0011】ここで、前記ハウジングの先端にコイル状体を備え、該コイル状体の先端が開口し、該コイル状体の開口した先端部から前記超音波トランスデューサの超音波照射面までが連通してなることが好ましい。 【0012】また、前記カテーテルシースの先端部分にプライミング用注入孔を備えることが好ましい。 【0013】また、前記超音波トランスデューサが位置する箇所における前記カテーテルシースの外径が0.8mm以下であることが好ましい。 【0014】また、前記固定手段は、前記ハウジングの基端と前記超音波トランスデューサの超音波照射面とを連通する連通孔を更に有することが好ましい。 【0015】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。 【0016】図1は本発明に係る超音波カテーテルの全体像を示す側面図である。図1において、超音波カテーテル1は、体腔あるいは管腔内に挿入されるカテーテルシース2と、外部駆動源(不図示)と接続するためのコネクタ3とからなり、コネクタ3は、カテーテルシース2に連結したシースコネクタ3aと、後述するドライブシャフトを介して超音波トランスデューサと連結するドライブシャフトコネクタ3bとよりなる。カテーテルシース2の先端にはプライミング孔4が備えられている。シースコネクタ3aにはフラッシング用ポート31が設けられているが、フラッシングを行う時以外は、栓をされている。ドライブシャフトコネクタ3bには、プライミング終了を確認するための確認用ポート32が設けられており、こちらも普段は栓をされる。 【0017】カテーテルシース2は、例えばポリイミド、ポリアミド、ポリエステル、ポリエチレン、ポリウレタン等の樹脂の多層構造からなり、管腔内の超音波トランスデューサが存在する位置より基端には、樹脂層の間に金属製の編組やコイル等の補強体が設けられる。 【0018】図2は図1に示した実施の形態に係る超音波カテーテル1の先端部の断面図である。図2において、5はコイルからなる中空構造のドライブシャフトであり、その先端には円筒形のハウジング6が固定される。ハウジング6の側壁には開口14が設けられ、その内部に超音波トランスデューサ7が固定される。ハウジング6の先端には更に、コイル状体8が備えられる。コイル状体8により、ドライブシャフト5や超音波トランスデューサ7の回転安定性が向上し、カテーテルシース2の先端部分での折れ曲がり(キンク)が防止され、カテーテルシース2を固定した状態で超音波トランスデューサ7を軸方向に移動させる際に、ハウジングがカテーテルシース2に接触するのを防ぐことができる。ドライブシャフト5の先端とコイル状体8の基端はそれぞれハウジング6内に挿入され、接合部の表面からハンダ、接着剤等の固定材12で固定、若しくは溶接することにより、強固な固定が可能となる。13は超音波トランスデューサ7と外部電気回路を接続する信号線であり、中空構造のドライブシャフト5内を、超音波カテーテル1の基端のコネクタ3端部まで延在している。22は、体腔内挿入時にX線透視下で超音波カテーテル1の先端位置を確認するためのX線不透過マーカであり、Pt、Au、Ir等のX線不透過性の高い金属から構成される。 【0019】ハウジング6内において、超音波トランスデューサ7は背面側に超音波吸収、減衰させるエポキシ、ウレタン、アクリル系等の樹脂あるいは樹脂に金属や無機粉末を混合した背面材9を備え、超音波照射面を除く全周を紫外線硬化型接着剤等の樹脂接着剤等からなる固定手段10により固定されている。カテーテルシース2の直径が0.8mm以下の細径な超音波カテーテルにおいては、十分な接着面積を得るために、背面材9の下面に加えて、超音波トランスデューサ7における少なくともカテーテルシース2の長手方向先端側と基端側を更に接着することが好ましい。固定手段10には、ハウジング6の先端と超音波トランスデューサ7の超音波照射面とを連通させる連通孔11が設けられている。 【0020】ハウジング6は、アルミナ、ジルコニア等のセラミック材料からなる非導電性材料等で構成され、カテーテルシース2内との摺動抵抗を軽減するため、ドライブシャフト5とほぼ等しい外径を持つ円筒形のパイプからなる。超音波トランスデューサ7は、矩形状あるいは円形状をしたPZT等からなる圧電材の両面に、電極を蒸着、印刷等により形成したものである。超音波トランスデューサ7の設置位置は、ドライブシャフト5が回転ムラを引き起こさないように、超音波トランスデューサ7や背面材9を組み込んだ状態におけるハウジング6の重心が、回転軸方向の中心付近となるような位置に設置される。 【0021】図3は、固定手段10に連通孔11を設けるための方法を説明するための図である。はじめに、円筒形のパイプからなるハウジング6の側壁に開口14を穴開け加工し、ドライブシャフト5の先端側へ、ステンレス等からなる細径なワイヤ15を挿通させる。次に、背面材9を貼り付けた超音波トランスデューサ7を開口14に挿入し、超音波トランスデューサ7の前後端に適量の樹脂接着剤を流す。樹脂接着剤は、ハウジング6の両端を塞ぎ、超音波トランスデューサ7および背面材9の、超音波照射面を除くほぼ全周を覆う。このとき、ワイヤ15を超音波トランスデューサ7の超音波照射面とほぼ平行な角度で、超音波照射面の近傍で樹脂接着剤における超音波トランスデューサ7の超音波照射表面からハウジング6の先端部分まで連通するように配置、固定する。その後、樹脂接着剤を硬化させ、固定手段10とした後、ワイヤ15を引き抜き、ハウジングの先端から超音波照射面まで連通する連通孔11を確保する。なお、樹脂接着剤としては、硬化後にワイヤ15を引き抜くことが可能な、ポリアセタール、PTFE、ポリエチレン系の樹脂接着剤、特に紫外線硬化型の樹脂接着剤を用いることが望ましい。なお、ワイヤ15の表面に予め離型剤を塗布あるいはコーティングしておけば、金属系の接着材料を用いることも可能である。 【0022】なお、ドライブシャフト5が比較的疎巻きなコイル体によって形成される場合には、ドライブシャフト内にもプライミング液が流入するので、連通孔11と同様の連通孔を固定手段10のドライブシャフト5側に設けても良い。それによってプライミング時の液流が超音波トランスデューサ7の照射面付近により流れやすくなる。 【0023】図4は、本発明の超音波カテーテル1の、基端部の構造を説明する側面断面図である。図4において、ドライブシャフトコネクタ3bは、ドライブシャフト5の基端側に接続され、超音波トランスデューサ7をカテーテルシース2に対して相対的に手元側へ移動させることができる。ドライブシャフトコネクタ3bは、ドライブシャフト5の基端の所定部分を覆いながらシースコネクタ3a内を摺動可能なガイドチューブ16を備えている。ガイドチューブ16は、ドライブシャフト5を引っ張った際に、ドライブシャフト5の基端部分を外界に露呈させないためのもので、その先端部には膨張部17を有し、シースコネクタ3aからのガイドチューブ16の脱落を防止する。 【0024】シースコネクタ3aは、カテーテルシース2の後端と接続ポート18にて連結されており、シースコネクタ3a内に挿入されるドライブシャフトコネクタ3bとの間における気密性を保つためのOリング状をしたシール材19と、ネジ部20とを備えており、押し子21に備えられたネジ機構とネジ部20の接続により、シール材19が把持される。 【0025】ドライブシャフトコネクタ3bの基端部は、後述するモータ駆動装置と着脱可能であり、回転端子23がモータ駆動装置と勘合してドライブシャフト5と共に回転する。 【0026】図5は図1に示した実施の形態に係る超音波カテーテル1のドライブシャフトコネクタ3bとモータ駆動装置との連結構造を説明するための断面図である。ドライブシャフト5は、対撚り線の信号線13を内蔵し、信号線13の先端側は、既に述べたように超音波トランスデューサ7に接続され、基端側は金属製の回転端子23と凹端子24に接続されている。ドライブシャフトコネクタ3bはモータ駆動装置であるドライブシャフト回転ユニット40の係止部41と脱着可能に接続されている。凹端子24は、モータからの駆動力をドライブシャフト5に伝達するように、ドライブシャフト回転ユニット40の凸端子42と脱着可能に接続され、その後スリップリング等を介して図示しない送受信回路と電気的接続を行う。ドライブシャフト回転ユニット40は、送受信回路とモータを含む駆動源を備えており、凹端子24と凸端子42は連結状態で回転する。ドライブシャフト回転ユニット40は、さらに信号処理回路と画像表示装置を有するコンソールに電気的に接続されている。 【0027】本発明の超音波カテーテル1における超音波の走査(スキャン)は、ドライブシャフト回転ユニット40内のモータの回転運動を凹端子24を介してドライブシャフト5に伝達し、ドライブシャフト5の先端に固定されたハウジング6を回転させることによって、ハウジング6に設けられた超音波トランスデューサ7で送受される超音波を略径方向に走査することによって行われる。ここで得られる超音波画像は、血管内の横断面像である。また、超音波カテーテル1全体、あるいはドライブシャフトコネクタ3bを手元側へ引っ張り、ドライブシャフト5を長手方向に移動させることによって、血管内の軸方向に間隔を空けた包囲組織体における360°の断面画像を任意の位置まで走査的に得ることができる。 【0028】次に、本発明の超音波カテーテル1を血管内で操作する手順について説明する。本発明の超音波カテーテル1を専用のホルダーチューブ(図示しない)に挿入し、シースコネクタ3aとドライブシャフトコネクタ3bを当接させた状態にする。次に、ホルダーチューブの超音波カテーテル先端側端部よりプライミング液として生理食塩水を注入すると、超音波カテーテル1の先端に設けられたプライミング孔4からカテーテル内部を生理食塩水で満たすことができる。生理食塩水の注入は、ドライブシャフトコネクタ3bに設置されたプライミング終了の確認用ポート32から生理食塩水が流出するまで行う。ここで、不図示のモニター装置で超音波照射表面に気泡が無い鮮明な画像を確認しても良い。本発明のように、細径な、ハウジング6とカテーテルシース2との間に隙間(クリアランス)の少ない超音波カテーテルにおいては、このように、カテーテルシース2の先端側からプライミングを行うことによって、先端部に位置する超音波トランスデューサ7の表面付近の水圧を比較的高くすることができるので、気泡の除去が容易となる。また、本発明においては、連通孔11より超音波トランスデューサ7の表面へプライミング液が流入し、超音波トランスデューサの表面に気泡がより残留しにくくなるため、プライミングの終了までに要する時間が短縮される。 【0029】次に、血管内へ本発明の超音波カテーテル1を挿入留置する方法について説明する。基本的には、通常の血管カテーテル手技と同様であり、まず大腿部若しくは上腕部よりイントロデューサ等を刺入して血管と体外の通路を確保する。続いて、これに造影用、あるいは検査、治療カテーテル用のガイディングカテーテルをガイドワイヤにより血管を選択しながら挿入し、検査あるいは治療すべき目的の血管(冠動脈)の入口部位に到達した後、本発明の超音波カテーテル1をガイディングカテーテル内に挿入する。 【0030】超音波カテーテル1の先端が検査あるいは治療すべき目的部位に到達したのち、ドライブシャフト回転ユニット40を駆動させることで、ドライブシャフト5および超音波トランスデューサ7を回転させ、超音波スキャンを開始する。次に、ドライブシャフトコネクタ3bを長手方向における任意の位置まで手動式、あるいはドライブシャフト回転ユニット直動移動装置(図示しない)により自動式に移動させることにより、体腔あるいは管腔内の軸方向に間隔を空けた包囲組織体における360°の断面画像を任意の位置まで走査的に得ることができる。 【0031】このとき、カテーテルシース2の内部に点在していた気泡の中を超音波トランスデューサ7が通過してしまうと、ハウジング6と超音波トランスデューサ7の超音波照射表面との凹部に気泡が流入し、超音波トランスデューサ7から超音波が伝播されず、画質が低下する場合がある。このような場合、カテーテル後端側に備えられたフラッシング用ポート31からカテーテル先端へ向けて生理食塩水の加圧注入(フラッシング)を行う。図6は、このような状態を模式的に示したものである。連通孔の設けられていない比較例においては、生理食塩水の流れが超音波トランスデューサ7表面の隅部分まで到達しないため、気泡50が滞留しやすい。これに対し、本発明の実施形態のように、連通孔11を設けたものにおいては、超音波照射面から連通孔11へプライミング液が流入し、気泡50をハウジング6の凹部に滞留させることなく容易に排出することができる。 【0032】以上に述べたごとく、本発明の超音波カテーテルによれば、プライミングにより、超音波照射表面へ気泡が残留しにくく、また操作中にカテーテルシース2内に残留した気泡が流入しても、フラッシングにより、超音波照射表面の隅々までプライミング液が流入するため、気泡を超音波照射表面に滞留させることなく容易に排出することができる。従って、気泡に起因する画質の低下を、容易に改善できる。 【0033】また、超音波照射表面へのプライミング液の流入が容易になるため、術前に行うプライミングに要する時間も短縮することができ、ひいては操作者の不快感や疲労感を低減することができる。 【0034】なお、以上説明した実態の形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。従って、上記実施の形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物を含む趣旨である。 【0035】 【発明の効果】本発明によれば、ハウジングと超音波トランスデューサの段差部分(凹部)へのプライミング液の流入が容易になるため、術前に行うプライミングに要する時間を短縮することができ、また、超音波カテーテル操作中に、超音波トランスデューサの超音波照射表面へ気泡が付着しても、フラッシングにより、超音波照射表面から連通孔へプライミング液が流入するため、気泡を超音波照射表面に滞留させることなく容易に排出することができる。従って、気泡に起因する画質の低下を容易に改善することができ、ひいては操作者の不快感や疲労感を低減することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000109543 【氏名又は名称】テルモ株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年11月24日(1998.11.24) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2000−152940(P2000−152940A) |
| 【公開日】 |
平成12年6月6日(2000.6.6) |
| 【出願番号】 |
特願平10−331824 |
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