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【発明の名称】 無線接続を有する診断装置
【発明者】 【氏名】ギゼラ ウーレマン

【要約】 【課題】心臓ペースメーカに影響を与えない装置を提供する。

【解決手段】本発明は、ハウジング(2)内に設けられた、たとえば遠隔通話装置の形式の、送受信電子装置を有する、診断装置、特に心臓診断装置を開示する。電気的な身体信号を記録するために装置を操作する場合に、たとえば心臓ペースメーカーを保持している人の危険を防止するために、少なくとも送信機能と、場合によっては他の、測定に用いられない機能がスイッチオフされる。たとえば電極(4、8、12)は、診断装置の第1の状態においては露出しておらず、少なくとも1つの電極(4、8、12)の露出(5、9、13)によって、少なくとも送信機能と、場合によっては他の、測定に用いられない機能がスイッチオフされる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ハウジング(2)と、ハウジング(2)内に配置された電圧供給装置と、ハウジング(2)内に配置された送受信電子装置と、ハウジング(2)に配置され、身体に取り付けて電気的な身体信号の記録によって測定するための電極(4、8、12)と、を有する診断装置、特に心臓診断装置において、電気的な身体信号を記録するために装置を操作することにより、少なくとも送信機能と、場合によっては他の、測定に使用されない機能がスイッチオフされることを特徴とする診断装置。
【請求項2】 電極(4、8、12)が、診断装置の第1の状態においては露出しておらず、少なくとも1つの電極(4、8、12)の露出(5、9、13)によって、少なくとも送信機能と、場合によっては他の、測定に使用されない機能がスイッチオフされることを特徴とする請求項1に記載の診断装置。
【請求項3】 電極が全体カバーまたは個別カバーによって覆われており、そのカバーの除去が少なくとも送信機能と、場合によっては他の、測定に使用されない機能のスイッチオフをもたらすことを特徴とする請求項1または2に記載の診断装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハウジングと、ハウジング内に配置された電圧供給装置と、ハウジング内に配置された送受信電子装置と、ハウジング内に配置され、身体に取り付けて電気的な身体信号の記録により測定する電極とを有する診断装置、特に心臓診断装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記の型の心臓診断装置は、ドイツ特許公報DE−PS19707681(C1)で知られている。この公知の装置においては、装置の後ろ側に(固定的に)取り付けられた電極を用いて電気的な身体信号、たとえばEKG信号が記録されて、同じハウジング内に配置された無線遠隔通信装置、たとえば携帯電話を介して、離れた個所へさらに伝達される。この離れた個所は、たとえば病院、非常呼出ステーションなどとすることができる。
【0003】
【発明が解決しょうとする課題】しかし、無線信号、特に装置自体が出力する無線信号は、心臓ペースメーカーを埋め込んでいる患者の生命を脅かす危険があることは、明らかである。たとえば公知のように、無線電話は、飛行機内、あるいは敏感な電子装置の近傍では使用してはならない。
【0004】従って本発明の目的は、この分野の診断装置を、患者の危険をできる限り回避するように形成することにある。この目的は、本発明によれば、電気的な身体信号を記録するために装置を操作する場合に、少なくとも送信機能と、場合によっては他の、測定に使用されない機能がスイッチオフされることによって達成される。
【0005】本発明に基づく解決は、特に次のような利点を有する:この種の診断装置は、特に、すでに心臓に障害のある患者に使用される。しかしこの種の患者は、しばしば埋め込まれた心臓ペースメーカーを所持しており(世界中で約百万)、それがしばしば、特に非常の場合に、見落とされる。患者は、場合によっては決定的な瞬間にそれを指示せず、あるいはその状態によって指示することができない。しかし、まさにその心臓ペースメーカーが、診断装置を使用する場合に特に心臓に近い−無線電話の送受信電子装置によって著しく乱されて、危険な心臓リズム障害がもたらされる場合がある。これは、装置が測定に使用可能な状態にされた場合に、本発明によって送受信装置が自動的にスイッチオフされることによって回避される。その場合にはステップは、たとえば表示領域を測定に切り換えること、測定キーの操作などとすることができる。
【0006】特に好ましくは、電極(通常3から5電極)は、診断装置の第1の段階において露出しておらず(すなわちたとえば覆われており)、少なくとも1つの電極の露出によって、少なくとも送信機能と、場合によっては他の、測定に用いられない機能がスイッチオフされる。
【0007】特に好ましくは、電極は全体カバーまたは個別カバーによって覆われており、そのカバーの除去が少なくとも送信機能と、場合によっては他の、測定に用いられない機能のスイッチオフをもたらす。この種のカバーは、装置を診断装置として使用するためには、それをとる行為を行わなければならないことを、容易に明らかにするものである。その場合にその行為が、(たとえば蓋ないしカバーと結合されたマイクロスイッチによって)装置の遠隔通信機能をスイッチオフし、その場合に多数のカバーがある場合には、スイッチオフをもたらすには、1つのカバーの除去で十分である。同様に、患者ケーブルの差込みも、測定のために装置を操作するものとして理解される。
【0008】次に、本発明を好ましい実施例を用い、かつ開示に関して明白かつわかり易くするために提示する添付の図面を参照して、以下で詳細に説明する。
【0009】
【発明の実施の形態】図1には、全体を符号1で示す診断装置のハウジング2の平面側10(後ろ側)が図示されている。診断装置は、好ましくは心臓機能を定めるための電気的な表面信号を測定する心臓診断装置として使用されるが、それ自体公知のように(DE−C−3636996を参照)、脳電流を測定するために使用することも可能である。しかしそのためには、記載の心臓診断装置に比較して、測定された電気的な信号の約千倍の増幅を実施することが必要である。従ってその場合にもまさに、外部信号によって障害が発生しないことが重要である。後ろ側10にはできるだけ大きい間隔で電極が、本実施例においては3つの電極4、8および12が配置されている。しかしまた、測定点間に比較的大きい距離を得ることができるようにするために、電極を取り外し可能にすることも可能である(同一出願人のドイツ特許出願P19602347.5−35を参照)。
【0010】EKG記録電極4、8および12の各々は、付属のカバーによって、本例においては一方側がリンク結合されたスライドカバー5ないし9ないし13によって覆われている。しかしまた、跳ね上げ蓋を使用することも可能である。
【0011】スライドカバー5ないし9ないし13の開放は、それぞれ個々に装置1の無線機能、より一般的には、たとえば心臓ペースメーカーを妨げる恐れのある、測定に必要とされないすべての機能をオフにする。さらに、好ましくはEKG(心電図)電極はばねで上方へ押し上げられて、そこで好ましくは固定できるので、それを容易に身体へ添接させることができる。
【0012】図2は、ハウジング2の後ろ側10と対向する、平面側20を図示しており、そのハウジングは本例においては一般的な無線電話としてだけでなく、医師用の特殊仕様として、いわゆる「医師用EKGハンディ」としても形成されている。
【0013】表示領域22はたとえば、−たとえば患者カルテにより、あるいは他の方法で入力された−患者データ(氏名、生年月日)とEKGのグラフを表示し、EKGは1チャネルまたは3チャネル記録(後者が図2(b)に図示されている)として記録されて、表示される。さらに、好ましい実施例に示すように、初めから取り扱う医師の名前と日付並びに時間を表示することも可能である。心臓周波数は、数字で(ここではたとえば「88」として)表示される。符号28で、1mV検度が表示されている。
【0014】また装置の平面側20には、ここでもEKG機能内の表示領域の内部に表示された、それ自体公知の「非常呼出」キーと「EKG/送信」キーが設けられているが、これらは本発明によれば、電極を覆った後に始めて機能する。しかしまた、場合によっては、たとえば電極が露出している場合でも非常呼出キーが呼出送信を行わせるようにすることもできる。
【0015】キー「EKG/送信」によって、EKGメモリ24内のEKGが、たとえば取り扱う医師の診察室へ送信される。キー「EKG/スタート/ストップ」は、測定を作動させ、キー「25/50mm/s」によって書き込み速度が切り換えられる。同様に、書き込み速度を、表示領域22の右上に示すように、表示することができる。
【0016】キー「オートEKG」は、たとえば種々の導出でEKG記録を行おうとする場合に使用される。そのために患者ケーブル(図示せず)が、ハウジング2の短い幅狭側50に設けられたジャック52へ挿し込まれる。患者ケーブルを使用する場合には、患者ケーブルが装置へ挿し込まれると(52)すぐに、無線機能が自動的にオフにされる。患者ケーブルの使用によって、自動的に通常のEKG(Einthoven I、II、III、Goldberg avR、avL、aVFおよびWilson V1−6に基づく)を記録して、装置内に格納することができる。患者ケーブルの差込みは、スライドカバー5ないし9ないし13の開放と同様な作用を有し、すなわち装置1の無線電子装置がオフにされる。
【0017】図2は、また、装置1のハウジング2の長い幅狭側30の上面の一部を示している。キー「ネクスト」は、同一の患者のEKGまたは異なる患者のEKGを分離して記録することを可能にするために、次のメモリ(たとえば24の次の26)を解放する。キー「ディスプレイ/←」と「ディスプレイ/→」は、格納されているEKGデータを後から見ることを可能にする。
【0018】ランプのシンボルを特徴とするキーは、好ましくは組み込まれた診断ランプ62のスイッチオンを可能にし、その診断ランプは他の長い幅狭側60に配置されており、たとえば瞳孔反応を検査するために使用することができる。
【0019】表示領域22は、キー「EKG/オン/オフ」によって切り替え可能であって、EKG機能がオフにされている場合には、無線電話のキーボードを表すことができ(図3を参照)、上述した測定駆動におけるバーチャルキーと同様に、ペンまたは指で押圧することにより操作することができる。しかし装置全体の操作は、もちろん、音声制御用に設計することも可能である。
【0020】好ましくは、EKG電極は触知機構を有し、その触知機構は(皮膚)接触が存在するか否かを検出することができる。その場合には、皮膚接触が中断されるとすぐに、記録の自動的な格納を行うことも可能である。電極上に接着電極をクリップ留めすることも可能である。
【0021】好ましくは装置は、報告も受信するように構成されており、その報告は表示領域上に文字で示される。
【0022】装置は、図4の実施形態においては、付加機能を有し、その付加機能は心臓ペースメーカーのバッテリ容量を測定するように構成されている。そのために、ペースメーカーのパルス平面部が拡幅されて図示されて、特性曲線と比較される。
【0023】心臓ペースメーカーデータを個別に照会することも、同様に行われる。それに応じた機能は、その場合に表示領域22上に表示される、該当するキーによって、あるいはキーを二重に登録することによって作動させることができる(図4の幅狭側30の表示も参照)。表示領域22内の矢印によって示される、特性曲線と心臓ペースメーカーのカーブとの差が、バッテリ容量に関する情報を与える。
【出願人】 【識別番号】599148639
【氏名又は名称】ギゼラ ウーレマン
【出願日】 平成11年10月21日(1999.10.21)
【代理人】 【識別番号】100085280
【弁理士】
【氏名又は名称】高宗 寛暁
【公開番号】 特開2000−135201(P2000−135201A)
【公開日】 平成12年5月16日(2000.5.16)
【出願番号】 特願平11−298981