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【発明の名称】 MRI用テーブル装置およびMRI用RFコイルユニット
【発明者】 【氏名】奈部谷 章

【要約】 【課題】小型のボディコイルを使用してもコイルセンターをマグネットセンターに一致させた上で感度領域および被検体のスペースを確保できるようにする。

【解決手段】高磁場型MRI装置100において、テーブル装置1のクレードル10は、平らな上面を有する台ユニット2−1,2−2,2−3および連結ユニット3を、摺動可能かつ取り外し可能な状態でテーブル面に配設した構成である。MRI用RFコイルユニット101は、被検体の撮像部位に応じて、台ユニット2−1,2−2,2−3のいずれかと交換され、隣接する台ユニットに結合される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 MRI用の主磁場が形成された空間内で被検体を載置するMRI用テーブル装置であって、MRI用RFコイルユニットと交換可能な複数の台ユニットを摺動可能かつ取り外し可能な状態でテーブル面に配設しクレードルとしたことを特徴とするMRI用テーブル装置。
【請求項2】 請求項1に記載のMRI用テーブル装置の台ユニットと結合するための結合手段を有することを特徴とするMRI用RFコイルユニット。
【請求項3】 MRI用の主磁場が形成された空間内で被検体を載置するMRI用テーブル装置であって、MRI用RFコイルユニットを着脱可能な複数のコイル架台ユニットを摺動可能な状態でテーブル面に配設しクレードルとしたことを特徴とするMRI用テーブル装置。
【請求項4】 請求項3に記載のMRI用テーブル装置において、前記コイル架台ユニットは、前記MRI用RFコイルユニットの一部を被検体載置面よりも下方に配置する凹部または孔部を有することを特徴とするMRI用テーブル装置。
【請求項5】 MRI用の主磁場が形成された空間内で被検体を載置するMRI用テーブル装置であって、少なくとも1つの台ユニットを摺動可能かつ取り外し可能な状態でテーブル面に配設し、MRI用RFコイルユニットを着脱可能な少なくとも1つのコイル架台ユニットを摺動可能かつ取り外し可能な状態で前記テーブル面に配設し、前記台ユニットおよびコイル架台ユニットをクレードルとしたことを特徴とするMRI用テーブル装置。
【請求項6】 請求項3から請求項5のいずれかに記載のMRI用テーブル装置のコイル架台ユニットに設置可能なコイル形状を有することを特徴とするMRI用RFコイルユニット。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置用テーブル装置およびMRI用RF(Radio Frequency)コイルユニットに関し、さらに詳しくは、小型のボディコイルを使用してもコイルセンターをマグネットセンターに一致させた上でコイル感度領域および被検体のスペースを確保できるMRI用テーブル装置およびMRI用RFコイルユニットに関する。特に、高磁場型MRI装置において励起用RFパルスを送信するのに有用である。
【0002】
【従来の技術】図13は、従来のMRI装置の一例の要部を示す概略図である。図14は、図13の断面図である。このMRI装置500において、マグネットアセンブリA’の内部には、外周側から順に、主磁場発生マグネット51aと,傾斜磁場コイル52と,RFシールド53と,全身用ボディコイル54とが同心状に設けられている。前記マグネットアセンブリA’には、テーブル装置501のクレードル50上に載置された被検体(患者)Hを挿入し得るボア(円筒状の空間)Sが開口している。前記ボアS内には、前記主磁場発生マグネット51aにより例えば1.5Tの強度の主磁場が形成される。前記ボアSの直径D1は、例えば55〜60cmである。前記全身用ボディコイル54は、前記被検体Hに励起用RFパルスを送信し、前記被検体HからのNMR(Nuclear Magnetic Resonance)信号を受信する。前記励起用RFパルスおよび前記NMR信号の周波数は、例えば63.8MHzである。前記テーブル装置501のテーブル面は、例えば油圧により昇降可能である。また、前記クレードル50は、例えばモータの駆動力により水平方向(被検体Hの体軸方向)に移動可能である。一般に、撮像時には、主磁場発生マグネット51aの中心すなわちマグネットセンターPに、被検体Hの中心が位置するように、クレードル50の高さが調整される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のMRI装置500では、主磁場の強度が比較的小さいため(上記例では1.5T)、励起パワーが比較的小さくて済み、全身用ボディコイル54でも被検体Hを十分に励起することが出来た。ところで、近年、MRI像の分解能向上等の見地から、高磁場型(例えば3T以上)のMRI装置が研究されている。このような高磁場型MRI装置では、励起用RFパルスやNMR信号の周波数が高くなり(例えば127MHzとなる)、表皮効果の影響を強く受け、大きな励起パワーが必要となる。したがって、被検体とコイルの距離が小さく、撮像部位のみを選択的に励起可能な小型のボディコイル(部分コイル)を採用することが要請される。小型ボディコイルは、通常、シェーディング(shading)の影響を最小に抑えるため、コイルセンターを中心に対称な均一感度分布を持つように設計される。この場合、コイルセンターとマグネットセンターが一致しないと、小型ボディコイルとRFシールド53との距離に偏りを生じ、両者間の相互干渉のため、感度分布が不均一となる不都合を生じる。ところが、クレードル50上に小型のボディコイルを載せたのでは、コイルセンターをマグネットセンターに一致させた上で感度領域を保ち且つ被検体のスペースを確保することが難しい問題点があった。そこで、本発明の目的は、小型のボディコイルを使用してもコイルセンターをマグネットセンターに一致させた上でコイルの感度領域を保ち且つ被検体のスペースを確保することが出来るMRI用テーブル装置およびMRI用RFコイルユニットを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】第1の観点では、本発明は、MRI用の主磁場が形成された空間内で被検体を載置するMRI用テーブル装置であって、MRI用RFコイルユニットと交換可能な複数の台ユニットを摺動可能かつ取り外し可能な状態でテーブル面に配設しクレードルとしたことを特徴とするMRI用テーブル装置を提供する。上記第1の観点によるMRI用テーブル装置では、被検体の撮像部位に対応する台ユニットをテーブル面から取り外し、小型のボディコイルとして機能するMRI用RFコイルユニットと交換すると、当該MRI用RFコイルユニットの一部が台ユニットの上面すなわち被検体載置面よりも下方に配置されるから、(従前のクレードル上に小型のボディコイルを載せた場合に比して)コイルセンターとマグネットセンターを一致させた上でもコイル感度領域および被検体のスペースを十分に確保でき、MRI像の画質を十分に高めることが出来る。
【0005】第2の観点では、本発明は、上記第1の観点のMRI用テーブル装置の台ユニットと結合するための結合手段を有することを特徴とするMRI用RFコイルユニットを提供する。上記第2の観点によるMRI用RFコイルユニットでは、被検体の撮像部位に対応する台ユニットと交換された際に、結合手段を用いて、隣接する台ユニットと結合できるので、クレードルとしての一体性を損うことなくテーブル上を摺動することが出来る。
【0006】第3の観点では、本発明は、MRI用の主磁場が形成された空間内で被検体を載置するMRI用テーブル装置であって、MRI用RFコイルユニットを着脱可能な複数のコイル架台ユニットを摺動可能な状態でテーブル面に配設しクレードルとしたことを特徴とするMRI用テーブル装置を提供する。上記第3の観点によるMRI用テーブル装置では、コイル架台ユニットに装着されたMRI用RFコイルユニットの一部を被検体載置面よりも下方に配置すれば、(従前のクレードル上に小型のボディコイルを載せた場合に比して)撮像時にコイルセンターとマグネットセンターを一致させた上でもコイル感度領域および被検体のスペースを十分に確保でき、MRI像の画質を十分に高めることが出来る。また、各コイル架台ユニットの配設状態を変えずに、MRI用RFコイルユニットを別のコイル架台ユニットに装着し直すだけで撮像部位を変更できるので、異なる部位を短時間で効率よく撮像することが出来る。
【0007】第4の観点では、本発明は、上記第3の観点のMRI用テーブル装置において、前記コイル架台ユニットは、前記MRI用RFコイルユニットの一部を被検体載置面よりも下方に配置する凹部または孔部を有することを特徴とするMRI用テーブル装置を提供する。上記第4の観点によるMRI用テーブル装置では、MRI用RFコイルユニットの底部等をコイル架台ユニットの凹部や孔部に嵌め合せることにより、当該MRI用RFコイルユニットを安定な姿勢で,位置ずれなしに装着することが出来る。
【0008】第5の観点では、本発明は、MRI用の主磁場が形成された空間内で被検体を載置するMRI用テーブル装置であって、少なくとも1つの台ユニットを摺動可能かつ取り外し可能な状態でテーブル面に配設し、MRI用RFコイルユニットを着脱可能な少なくとも1つのコイル架台ユニットを摺動可能かつ取り外し可能な状態で前記テーブル面に配設し、前記台ユニットおよびコイル架台ユニットをクレードルとしたことを特徴とするMRI用テーブル装置を提供する。上記第5の観点によるMRI用テーブル装置では、台ユニットおよびコイル架台ユニットを組み合せたものをクレードルとしたので、コイル架台ユニットを撮像部位に対応した位置に配設することで、当該撮像部位を好適に撮像することができる。また、コイル架台ユニットは1つでもよいから、構成を比較的に簡単に出来る。さらに、各ユニットの配設状態を変えずに、MRI用RFコイルユニットを容易に着脱できるから、MRI用RFコイルユニットの取り扱いや保守管理を容易に行うことが出来る。
【0009】第6の観点では、本発明は、上記第3の観点から上記第5の観点のいずれかのMRI用テーブル装置のコイル架台ユニットに設置可能なコイル形状を有することを特徴とするMRI用RFコイルユニットを提供する。上記第6の観点によるMRI用RFコイルユニットは、上記コイル架台ユニットに設置可能なコイル形状を有するので、上記構成のコイル架台ユニットへの着脱を好適に行なうことが出来る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図に示す実施形態により本発明をさらに詳細に説明する。なお、これにより本発明が限定されるものではない。
【0011】図1,図2,図3,図4では、フック留め金Kを図示する都合上、MRI用RFコイルユニット101および台ユニット2−1,2−2,2−3の上面の一部を波線で描き、当該波線より先の部分の図示を省略した(実際には上面全体が平らとなっている)。
−第1の実施形態−図1は、本発明の第1の実施形態にかかるテーブル装置を含む高磁場型MRI装置の概略図である。この高磁場型MRI装置100において、マグネットアセンブリAの内部には、外周側から順に、主磁場発生マグネット51と,傾斜磁場コイル52と,RFシールド53とが同心状に設けられている。前記マグネットアセンブリAには、テーブル装置1のクレードル10上に載置された被検体(患者)Hを挿入し得るボア(円筒状の空間)Sが開口している。前記ボアS内には、前記主磁場発生マグネット51により例えば3Tの強度の主磁場が形成される。前記ボアSの直径(図5のD1)は、例えば55〜60cmである。前記テーブル装置1のテーブル面は、例えば油圧により昇降可能である。
【0012】図2は、前記クレードル10の構造を示す分解斜視図である。このクレードル10は、被検体(図4のH)を載置し得る平らな上面を有する台ユニット2−1,2−2,2−3および連結ユニット3を、摺動可能かつ取り外し可能な状態でテーブル装置1(図1参照)のテーブル面に配設した構成である。前記台ユニット2−1,2−2,2−3および前記連結ユニット3は、先頭のユニット(図示の例では台ユニット2−1)から順に、前段のユニットのフック留め金Kに後段のユニットのフックHKを掛けることにより連結されており、前記フックKを外すことにより各ユニットをテーブル面から容易に取り外すことができる。前記クレードル10は、例えばモータの駆動力を伝達する伝達機構(例えばチェーン)Cにより牽引または押し出され、前記テーブル装置1のテーブル面上を水平方向(被検体Hの体軸方向)に摺動する。
【0013】図3は、MRI用RFコイルユニット101を示す斜視図である。このMRI用RFコイルユニット101は、テーブル装置1のテーブル面に摺接する底部湾曲面を有し且つ前後端にフックHKおよびフック留め金Kが固設された台座部11と,その台座部11の両側に配置された側面部12,13とを具備して構成されている。前記側面部12にはエレメントe1が形成されており、当該エレメントe1の一部は台座部11内に形成されている。前記側面部13にはエレメントe2が形成されており、当該エレメントe2の一部は台座部11内に形成されている。各部の寸法例を示せば、前記台座部11の幅wは例えば53cmであり、肉厚の最大値τ1は例えば5cmであり、奥行dは例えば30cmである。また、側面部12,13の肉厚τ2は例えば3cmであり、高さhは例えば25cmである。
【0014】図1に戻り、前記MRI用RFコイルユニット101は、被検体Hの撮像部位に応じて、前記台ユニット2−1,2−2,2−3のいずれかと交換され、隣接する台ユニットに結合される(図示の例では2−3と交換される)。すなわち、被検体Hの足部または腰部を撮像するときには、前記台ユニット2−1をテーブル面から取り外して、前記MRI用RFコイルユニット101と交換し、当該MRI用RFコイルユニット101のフック留め金Kに台ユニット2−2のフックHKを掛ける。被検体Hの腹部を撮像するときには、前記台ユニット2−2をテーブル面から取り外して、前記MRI用RFコイルユニット101と交換し、当該MRI用RFコイルユニット101のフックHKを台ユニット2−1のフック留め金Kに掛け、前記MRI用RFコイルユニット101のフック留め金Kに台ユニット2−3のフックHKを掛ける。被検体Hの肩部を撮像するときには、前記台ユニット2−3をテーブル面から取り外して、前記MRI用RFコイルユニット101と交換し、当該MRI用RFコイルユニット101のフックHKを台ユニット2−2のフック留め金Kに掛け、前記MRI用RFコイルユニット101のフック留め金Kに連結ユニット3のフックHKを掛ける。
【0015】図4は、前記MRI用RFコイルユニット101を前記台ユニット2−3と交換した状態で、クレードル10をボアS内に移動した状態を示す。図5は、図4の断面図である。前記MRI用RFコイルユニット101の台座部11の底部湾曲面は、テーブル装置1のテーブル面に摺接しているので、エレメントe1,e2の一部が台ユニット2−1,2−2の上面すなわち被検体Hの載置面よりも下方に配置される。これにより、コイルセンターをマグネットセンターPに合せた状態でコイルの感度領域を確保できる。
【0016】以上のテーブル装置1によれば、台ユニット2−1,2−2,2−3および連結ユニット3の連結体をテーブル面に配設したものをクレードル10とし、撮像部位に応じて台ユニット2−1,2−2,2−3のいずれかをMRI用RFコイルユニット101と交換するので、当該MRI用RFコイルユニット101の一部を被検体Hの載置面よりも下方に配置することができ、撮像時にコイルセンターとマグネットセンターPとを一致させた上でコイル感度領域および被検体Hのスペースを十分に確保することが出来る。また、コイルセンターとマグネットセンターPとを一致させることにより、MRI用RFコイルユニット101とRFシールド53との距離を均等にできるから、両者間の相互干渉をコイルセンターに対し対称にし、感度分布の均一性を十分に高めることが出来る。なお、上記第1の実施形態では、クレードル10を含むテーブル装置1を高磁場型のMRI装置100に適用したが、低磁場型のMRI装置に適用してもよい。この場合には、撮像部位のみをMRI用RFコイルユニット101により効率よく励起できるから、励起パワーを節減すると共に、SAR(Specific Absorption Rate;比吸収率)を低減することが出来る。
【0017】−第2の実施形態−図6は、本発明の第2の実施形態にかかるテーブル装置のクレードルの構造を示す分解斜視図である。このクレードル20は、励起用RFパルスを送信する(NMR信号の受信を兼用してもよい)MRI用RFコイルユニット201または被検体載置面を平らにする上部板202を着脱可能なコイル架台ユニット22−1,22−2,22−3および連結ユニット23を、摺動可能な状態でテーブル装置(図示せず)のテーブル面に配設した構成である。前記台ユニット22−1,22−2,22−3には、前記MRI用RFコイルユニット201との結合時に当該MRI用RFコイルユニット201の一部を被検体載置面よりも下方に配置する凹部Uが形成されている。前記コイル架台ユニット22−1,22−2,22−3および連結ユニット23は、先頭のユニット(図示の例では22−1)から順に、前段のユニットの係合溝Mに後段のユニットの爪Tを掛けることにより連結されており、前記爪Tを引き外すことにより各ユニットをテーブル面から容易に取り外すことが出来る。なお、爪Tおよび係合溝Mは、各ユニットと一体に成形できるから、コスト節減の見地から有利である。図7に、前記コイル架台ユニット22−1と前記コイル架台ユニット22−2との連結部分(点線円で示す)の端面を拡大して示す。
【0018】図8は、前記MRI用RFコイルユニット201を示す斜視図である。このMRI用RFコイルユニット201は、コイル架台ユニット22−1,22−2,22−3の凹部Uと嵌まり合う底部湾曲面を有する台座部27と,その台座部27の両側に配置された側面部28,29とを具備して構成されている。前記側面部28にはエレメントe1が形成されており、当該エレメントe1の一部は台座部27内に形成されている。前記側面部28にはエレメントe2が形成されており、当該エレメントe2の一部は台座部27内に形成されている。
【0019】図6に戻り、前記MRI用RFコイルユニット201は、被検体の撮像部位に応じて、前記コイル架台ユニット22−1,22−2,22−3のいずれかに装着される(図示の例では22−3に装着される)。すなわち、被検体の足部または腰部を撮像するときには、前記MRI用RFコイルユニット201を前記コイル架台ユニット22−1に装着する。被検体の腹部を撮像するときには、前記MRI用RFコイルユニット201を前記コイル架台ユニット22−2に装着する。被検体の肩部を撮像するときには、前記MRI用RFコイルユニット201を前記コイル架台ユニット22−3に装着する。前記装着時、前記MRI用RFコイルユニット201のエレメントe1,e2の一部は、被検体載置面よりも下方に配置される。前記上部板202は、前記コイル架台ユニット22−1,22−2,22−3のうち、MRI用RFコイルユニット201が装着されなかったものに装着される(図示の例では22−1,22−2に装着される)。
【0020】以上のクレードル20を含むテーブル装置によれば、各ユニットの連結状態を変えずに、MRI用RFコイルユニット201を別のコイル架台ユニットに装着し直すだけで撮像部位を変更できるので、異なる部位を短時間で効率よく撮像することが出来る。
【0021】図9では、フック留め金Kを図示する都合上、台ユニット2−1,2−2の上面の一部を波線で描き、当該波線より先の部分の図示を省略した(実際には各台ユニットの上面全体が平らとなっている)。
−第3の実施形態−図9は、本発明の第3の実施形態にかかるテーブル装置のクレードルの構造を示す分解斜視図である。このクレードル30は、被検体を載置し得る平らな上面を有する台ユニット2−1,2−2と、励起用RFパルスを送信する(NMR信号の受信を兼用してもよい)MRI用RFコイルユニット201(図8参照)を着脱可能なコイル架台ユニット32および連結ユニット3とを、摺動可能かつ取り外し可能な状態でテーブル装置(図示せず)のテーブル面に配設した構成である。ただし、前記コイル架台ユニット32の配設位置は、図示の位置に限定されない。前記コイル架台ユニット32には、前記MRI用RFコイルユニット201との結合時に当該MRI用RFコイルユニット201の一部を被検体載置面よりも下方に配置する凹部Uが形成されている。前記台ユニット2−1,2−2と、前記コイル架台ユニット32および前記連結ユニット3は、先頭のユニット(図示の例では2−1)から順に、前段のユニットのフック留め金Kに後段のユニットのフックHKを掛けることにより連結されており、前記フックHKを外すことにより各ユニットをテーブル面から容易に取り外すことが出来る。なお、前記台ユニット2−1は、先頭以外に配設されることもあり得るので、フックHKを備える。
【0022】前記コイル架台ユニット32は、被検体の撮像部位に応じた位置に配設され、隣接する台ユニットに結合される。すなわち、被検体の足部または腰部を撮像するときには、前記コイル架台ユニット32を先頭の位置に配設する(台ユニット2−1,2−2は先頭から数えて2番目,3番目の位置にずれる)。被検体の腹部を撮像するときには、前記コイル架台ユニット32を先頭から数えて2番目の位置に配設する(台ユニット2−1は先頭の位置となり、台ユニット2−2は3番目の位置となる)。被検体の肩部を撮像するときには、前記コイル架台ユニット32を先頭から数えて3番目の位置に配設する。
【0023】以上のクレードル30を含むテーブル装置によれば、撮像部位に応じてコイル架台ユニット32の配設位置を変えるので、コイル架台ユニット32が1つで済み、構成を比較的に簡単に出来る。また、各ユニットの連結状態を変えずに、MRI用RFコイルユニット201を容易に着脱できるから、MRI用RFコイルユニット201の取り扱いや保守管理を容易に行なうことが出来る。
【0024】−第4の実施形態−図10は、本発明の第4の実施形態にかかるテーブル装置のクレードルの構造を示す分解斜視図である。このクレードル40は、励起用RFパルスを送信する(NMR信号の受信を兼用してもよい)MRI用RFコイルユニット401,402または被検体載置面を平らにする嵌め板403を着脱可能なコイル架台ユニット42−1,42−2,42−3および連結ユニット43を、摺動可能な状態でテーブル装置(図示せず)のテーブル面に配設した構成である。前記コイル架台ユニット42−1,42−2,42−3には、前記MRI用RFコイルユニット401,402の一部を被検体載置面よりも下方に配置する孔部Gが形成されている。前記コイル架台ユニット42−1,42−2,42−3および前記連結ユニット43は、先頭のユニット(図示の例では42−1)から順に、前段のユニットのフック留め金Kに後段のユニットのフックHKを掛けることにより連結されている。
【0025】図11は、MRI用RFコイルユニット401を示す斜視図である。このMRI用RFコイルユニット401は、前記コイル架台ユニット42−1,42−2,42−3の孔部Gを貫通する角形の台座部44と,その台座部44の両側に配置された側面部45,46とを具備して構成されている。前記側面部45にはエレメントe1が形成されており、当該エレメントe1の一部は台座部44内に形成されている。前記側面部46にはエレメントe2が形成されており、当該エレメントe2の一部は台座部44内に形成されている。
【0026】図12は、MRI用RFコイルユニット402を示す斜視図である。このMRI用RFコイルユニット402は、前記コイル架台ユニット42−1,42−2,42−3の孔部Gを貫通する角形の台座部47と,その台座部47の片側に立設された支柱部48と,その支柱部48の上部に固設された上面部49とを具備して構成されている。前記台座部47には、エレメントedが形成されている(したがって、エレメントedは装着時に被検体載置面よりも下方に配置され、コイルセンターとマグネットセンターを一致させた上でコイル感度領域および被検体のスペースを十分に確保することが出来る)。前記上面部49には、エレメントeuが形成されている。
【0027】以上のクレードル40を含むテーブル装置によれば、撮像部位に応じて、コイル架台ユニット42−1,42−2,42−3のいずれかに、MRI用RFコイルユニット401と402のどちらかを選択して装着するので、読影者(医師または技師)の好みや,撮像目的等に適合したMRI像を得られるタイプのRFコイルによる撮像を容易に行うことが出来る。また、MRI用RFコイルユニット401(または402)の角形の台座部44(または47)を、コイル架台ユニット42−1,42−2,42−3の孔部Gに貫通させてテーブル面で支えるので、架台構造を簡単にすると共に、コイル姿勢の安定性を十分に高めることが出来る。
【0028】なお、上記第1〜第4の実施形態では、台ユニットやコイル架台ユニットを複数連結したものをクレードルとしたが、MRI用RFコイルユニットの一部を被検体載置面よりも下方に配置するための凹部を有するクレードルを一体のパーツとして作製し、撮像部位に対応したクレードル部分にMRI用RFコイルユニットを装着し、クレードルの他部分に被検体載置面を平らにする部材(例えば短冊状の多数の平板)を被せてもよい。
【0029】
【発明の効果】本発明のMRI用テーブル装置およびMRI用RFコイルユニットによれば、次の効果が得られる。
(1)小型のボディコイルとして機能するMRI用RFコイルユニットを、クレードルとして働く複数の台ユニットのいずれかと交換して配設するか又はコイル架台ユニット上に装着するので、コイルセンターをマグネットセンターに一致させた状態で撮像を行うことが可能となり、高画質のMRI像が得られる。
(2)コイルセンターを被検体中心に合せた上でコイル感度領域および被検体のスペースを確保できる。
(3)MRI用RFコイルユニットを取り替えるだけで、異なるタイプのRFコイルによる撮像を行なえるので、臨床上の有用性が高い。
(4)メカ的機構として働く台ユニットやコイル架台ユニットと,アンテナ的機構として働くMRI用RFコイルユニットとを別個のパーツとして取り扱えるので、各ユニットの保守や改良を効率的に行なうことが出来る。
【出願人】 【識別番号】000121936
【氏名又は名称】ジーイー横河メディカルシステム株式会社
【出願日】 平成10年10月13日(1998.10.13)
【代理人】 【識別番号】100095511
【弁理士】
【氏名又は名称】有近 紳志郎
【公開番号】 特開2000−116619(P2000−116619A)
【公開日】 平成12年4月25日(2000.4.25)
【出願番号】 特願平10−290294