| 【発明の名称】 |
超音波プローブ及び超音波診断装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】芝沼 浩幸
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| 【要約】 |
【課題】超音波プローブのコネクタと超音波診断装置本体のコネクタとの脱落をその直前に検知して、高電圧パルスにインヒビットをかけることにより、超音波プローブのコネクタ内の電子スイッチ回路の破壊を防止することにある。
【解決手段】装置本体と着脱自在の超音波プローブは、複数の振動子2が装備されているプローブヘッド3と、複数の振動子2と装置本体との電気的な接続を切り替えるための電子スイッチ回路4が内蔵されているプローブコネクタ5と、複数の振動子2と電子スイッチ回路4とを電気的に接続するケーブル10とから構成され、プローブコネクタ5には、電子スイッチ回路4の駆動電力取り込み用の電源ピン6と、振動子の駆動信号取り込み用の信号ピン7と、電源ピン6及び信号ピン6よりも短いコネクタ脱落検知用の短ピン8,9とが設けられている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 超音波診断装置本体と着脱自在に構成されている超音波プローブにおいて、複数の振動子が装備されているプローブヘッドと、前記複数の振動子と前記超音波診断装置本体との電気的な接続を切り替えるための電子スイッチ回路が内蔵されているプローブコネクタと、前記複数の振動子と前記電子スイッチ回路とを電気的に接続するケーブルとから構成され、前記プローブコネクタには、前記電子スイッチ回路の駆動電力取り込み用の電源ピンと、前記振動子の駆動信号取り込み用の信号ピンと、前記電源ピン及び前記信号ピンよりも短いコネクタ脱落検知用の短ピンとが設けられていることを特徴とする超音波プローブ。 【請求項2】 前記短ピンはペアで設けられ、このペアの短ピンは前記プローブコネクタ内で電気的に接続されていることを特徴とする請求項1記載の超音波プローブ。 【請求項3】 前記短ピンは複数設けられ、この複数の短ピンのうちの1つには残りの短ピンが前記プローブコネクタ内で論理積回路を介して電気的に接続されていることを特徴とする請求項1記載の超音波プローブ。 【請求項4】 超音波診断装置本体と着脱自在に構成されている超音波プローブにおいて、複数の振動子が装備されているプローブヘッドと、前記複数の振動子と前記超音波診断装置本体との電気的な接続を切り替えるための電子スイッチ回路が内蔵されているプローブコネクタと、前記複数の振動子と前記電子スイッチ回路とを電気的に接続するケーブルとから構成され、前記プローブコネクタには、前記電子スイッチ回路の駆動電力取り込み用の第1コンタクトと、前記振動子の駆動信号取り込み用の第2コンタクトと、前記第1コンタクト及び前記第2コンタクトよりも先に前記超音波診断装置本体側との電気的な接続が切れるように構成されているコネクタ脱落検知用の第3コンタクトとが設けられていることを特徴とする超音波プローブ。 【請求項5】 前記第3コンタクトはペアで設けられ、このペアの第3コンタクトは前記プローブコネクタ内で電気的に接続されていることを特徴とする請求項4記載の超音波プローブ。 【請求項6】 前記第3コンタクトは複数設けられ、この複数の第3コンタクトのうちの1つには残りの第3コンタクトが前記プローブコネクタ内で論理積回路を介して電気的に接続されていることを特徴とする請求項4記載の超音波プローブ。 【請求項7】 超音波診断装置本体と、この超音波診断装置本体と着脱自在に構成されている超音波プローブとからなる超音波診断装置において、前記超音波プローブは、複数の振動子が装備されているプローブヘッドと、前記複数の振動子と前記超音波診断装置本体との電気的な接続を切り替えるための電子スイッチ回路が内蔵されているプローブコネクタと、前記複数の振動子と前記電子スイッチ回路とを電気的に接続するケーブルとから構成され、前記プローブコネクタには、前記電子スイッチ回路の駆動電力取り込み用の電源ピンと、前記振動子の駆動信号取り込み用の信号ピンと、前記電源ピン及び前記信号ピンよりも短いコネクタ脱落検知用の短ピンとが設けられ、前記超音波診断装置本体には、前記短ピンの電圧変化により前記プローブコネクタの脱落を検知する検知手段が設けられていることを特徴とする超音波診断装置。 【請求項8】 前記短ピンはペアで設けられ、このペアの短ピンは前記プローブコネクタ内で電気的に接続されていて、前記超音波診断装置本体の前記検知手段には前記ペアの短ピンの一方に電圧を印加するための手段と、前記ペアの短ピンの他方の電圧を参照電圧と比較するための手段とを有することを特徴とする請求項7記載の超音波診断装置。 【請求項9】 前記短ピンは複数設けられ、この複数の短ピンのうちの1つには残りの短ピンが前記プローブコネクタ内で論理積回路を介して電気的に接続されていて、前記超音波診断装置本体の前記検知手段には前記残りの短ピン各々に電圧を印加するための手段と、前記論理積回路の出力を入力するための手段とを有することを特徴とする請求項7記載の超音波診断装置。 【請求項10】 超音波診断装置本体と、この超音波診断装置本体と着脱自在に構成されている超音波プローブとからなる超音波診断装置において、前記超音波プローブは、複数の振動子が装備されているプローブヘッドと、前記複数の振動子と前記超音波診断装置本体との電気的な接続を切り替えるための電子スイッチ回路が内蔵されているプローブコネクタと、前記複数の振動子と前記電子スイッチ回路とを電気的に接続するケーブルとから構成され、前記プローブコネクタには、前記電子スイッチ回路の駆動電力取り込み用の第1コンタクトと、前記振動子の駆動信号取り込み用の第2コンタクトと、前記第1コンタクト及び前記第2コンタクトよりも先に前記超音波診断装置本体側との電気的な接続が切れるように構成されているコネクタ脱落検知用の第3コンタクトとが設けられ、前記超音波診断装置本体には、前記短ピンの電圧変化により前記プローブコネクタの脱落を検知する手段が設けられていることを特徴とする超音波診断装置。 【請求項11】 前記第3コンタクトはペアで設けられ、このペアの第3コンタクトは前記プローブコネクタ内で電気的に接続されていて、前記超音波診断装置本体の前記検知手段には前記ペアの第3コンタクトの一方に電圧を印加するための手段と、前記ペアの第3コンタクトの他方の電圧を参照電圧と比較するための手段とを有することを特徴とする請求項10記載の超音波診断装置。 【請求項12】 前記第3コンタクトは複数設けられ、この複数の第3コンタクトのうちの1つには残りの第3コンタクトが前記プローブコネクタ内で論理積回路を介して電気的に接続されていて、前記超音波診断装置本体の前記検知手段には前記残りの第3コンタクト各々に電圧を印加するための手段と、前記論理積回路の出力を入力するための手段とを有することを特徴とする請求項10記載の超音波診断装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、駆動する振動子の切換を、プローブコネクタに内蔵された電子スイッチ回路により実現している超音波プローブ及び超音波診断装置に関する。 【0002】 【従来の技術】超音波の医学的な応用としては種々の装置があるが、その主流は超音波パルス反射法を用いて生体の軟部組織の断層像を超音波診断装置である。この超音波診断装置は無侵襲検査法で、組織の断層像を表示するものであり、X線診断装置、X線コンピュータ断層撮影装置(CTスキャン)、磁気共鳴映像装置(MRI)および核医学診断装置などの他の画像装置に比べて、リアルタイム表示が可能、装置が小型で安価、X線などの被曝がなく安全性が高く、さらに超音波ドプラ法により血流イメージングが可能であるなどの独自の特徴を有している。 【0003】このため心臓、腹部、乳腺、泌尿器および産婦人科などでその活用範囲は広い。特に、超音波プローブを体表から割り当てるだけの簡単な操作で心臓の拍動や胎児の動きの様子がリアルタイム表示で得られ、かつ安全性が高いため繰り返して検査が行えるほか、ベッドサイドへ移動していっての検査も容易に行えるなど簡便である。 【0004】このような超音波診断装置の多くは、診断対象によって、様々な種類のプローブを装置本体を差し替えられるようになっている。例えば、経直腸や経膣等の体腔に挿入しやすいように棒状形態に作られている体腔用プローブ、バイプレーンで観察できる経食道用プローブ、肋骨間から心臓等をのぞき見るのに適しているペンシルタイプの心臓用プローブ、穿刺針ガイドの付いた穿刺用プローブ、小児用の小さなプローブ、浅部から深部まで広い視野を確保している腹部診断に最適なプローブ等があり、今後はこのような専門化、多様化がますます進んでいく傾向にあるといえる。 【0005】このような傾向の中で例えばリニア電子走査型の超音波プローブでは、図8に示すように、そのプローブコネクタ51内に電子スイッチ回路52を装備して、コネクタピン、特に送信パルス(高電圧パルス)を装置本体59から取り込み、またエコー信号を装置本体59に受け渡すための信号ピン53の必要数をなるべく少なくするものが登場している。リニア電子走査の動きとしては、周知の通り、プローブヘッド54内で一列に並んでいる振動子55の中の例えば10個の振動子をひとまとめに駆動し、この10個の振動子を送受信毎に電子的に順次切り換えていくものであり、この振動子の電子的な切り換えを担当しているのが、電子スイッチ回路52である。この電子スイッチ回路52は、C−MOSトランジスタをスイッチ素子として構成されており、この電源電圧はピン(電源ピン)6を介して装置本体59から受けている。 【0006】このようなプローブコネクタ51内に電子スイッチ回路52を装備するタイプでは、電子スイッチ回路52にその電源電圧が正常に印加されているか否かを装置本体側で検知できる手段が不可欠である。これは、電子スイッチ回路52の破壊、その多くはC−MOSトランジスタの破壊を防止するためである。 【0007】具体的には、電源ピン56の脱落や折れ、さらには接触不良等の様々な原因により、電子スイッチ回路52にその電源電圧が正常に印加されていないとき、当然のこととして、C−MOSトランジスタは正常に機能しない。例えば、オンすべきC−MOSトランジスタが実際にはオフの状態にあるという事態が起こり得る。このような事態で、当該C−MOSトランジスタに、電源電圧の数十倍という非常に高い高電圧パルスが印加されると、C−MOSトランジスタは一瞬にして破壊されてしまう。これを防止するために、電子スイッチ回路52にその電源電圧が正常に印加されているか否かを装置本体側で検知して、もし、電子スイッチ回路52にその電源電圧が正常に印加されていないときには、高電圧パルスの印加を禁止(インヒビット)するのである。 【0008】この検知手段の最も一般的な構造としては、プローブコネクタ51内で電源ピン56の電圧を論理積回路57で論理積にかけて、両電圧が正常であるときに、論理積回路57からピン58を介して装置本体59に電源供給有無信号を“H”レベルで供給し、逆に、両電圧のうち少なくとも一方が異常、つまり電圧が所定レベルまで達していないときに、電源供給有無信号が“L”レベルに切り換わるようになっている。一方、装置本体59では、電源供給有無信号の信号レベルに従って、“H”レベルでは送信パルス制御部からパルサにイネーブル信号(許可信号)を出力し、逆に、“L”レベルでは送信パルス制御部からパルサにインヒビット信号(禁止信号)を出力して、高電圧パルスの出力を禁止するようになっている。 【0009】しかし、このような検知手段には、次のような不具合が発生する可能性がある。図9に示すように、電源ピンが装置本体側のコネクタのピンホールから抜けてから、パルサがインヒビット状態になって高電圧パルスが実際に停止されるまでに、極短時間とはいえある程度のタイムラグΔt1があり、この間には高電圧パルスの印加は継続されている。このとき万が一にも信号ピンが接続状態にあれば、C−MOSトランジスタはおそらく破壊されてしまう。 【0010】このような状況、つまり電源ピンは抜けているが、信号ピンは抜けていないという事態は、実際にはそれほどの頻度で起こるとは考えられないが、通常は検知用のピン58がピン配列の端に設けられているため、プローブコネクタが装置本体側のコネクタから斜めに抜かれ又は斜めに脱落して電源ピンが信号ピンよりも先に抜けてしまうという状況では起こる可能性がある。 【0011】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、超音波プローブのコネクタと超音波診断装置本体のコネクタとの脱落をその直前に検知して、高電圧パルスにインヒビットをかけることにより、超音波プローブのコネクタ内の電子スイッチ回路の破壊を防止することにある。 【0012】 【課題を解決するための手段】本発明においては、プローブコネクタは、それに内蔵されている電子スイッチ回路の駆動電力取り込み用の電源ピン及び振動子の駆動信号取り込み用の信号ピンよりもコネクタ脱落検知用の短ピンが短く構成されている。プローブコネクタが装置本体側のコネクタから脱落するとき、コネクタ脱落検知用の短ピンが、電源ピン及び信号ピンよりも必ず先に抜ける。従って、電源ピン及び信号ピンが実際に抜ける前に、高電圧パルスの発生をインヒビット(禁止)することができるので、電源ピンは抜けているが、信号ピンは抜けていないという状態で、高電圧パルスが印加されてしまい、電子スイッチ回路が破壊されるという事態を防止することができる。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明を好ましい実施形態により説明する。図1に、本実施形態の主要部分であるところの超音波プローブのコネクタと装置本体のコネクタとの接続部分の構成を示している。超音波プローブ1は、複数の振動子2が装備されているプローブヘッド3と、複数の振動子2と装置本体のコネクタ11との電気的な接続を切り替えるための電子スイッチ回路4が内蔵されているプローブコネクタ5と、複数の振動子2と電子スイッチ回路4とを電気的に接続するケーブル10とから構成されており、超音波診断装置の装置本体とコネクタ5により着脱自在になっている。例えばリニア電子走査であれば、プローブヘッド3の振動子2の中の例えば10個の振動子をひとまとめに駆動し、この10個の振動子を送受信毎に電子的に順次切り換えていくものであり、この振動子の電子的な切り換えを担当しているのが、電子スイッチ回路4である。 【0014】プローブコネクタ5には、電子スイッチ回路4の駆動電力取り込み用の電源ピン(第1コンタクト)6と、振動子の駆動信号取り込み用の信号ピン(第2コンタクト)7と、図示しないが電子スイッチ回路4のクロック信号や制御信号等のために必要なピンとが一列又は複数列で配列されており、これらピン6,7の両側に、ペアをなすコネクタ脱落検知用の短ピン(第3コンタクト)8,9が分かれて配置されている。このペアをなす短ピン8,9は、コネクタ5内部で電気的に接続されている。 【0015】電源ピン6、信号ピン7、その他のピンは、一定の長さで形成されている。一方、短ピン8,9は、これら電源ピン6、信号ピン7、その他のピンよりも短く、ピン6,7の1/2の長さに又はピン6,7の長さの1/2より短く形成されている。これにより、スキャン動作中に、不測の事態により、プローブコネクタ1が装置本体側のコネクタ11から脱落するとき、コネクタ脱落検知用の短ピン8,9の少なくとも一方が、電源ピン6及び信号ピン7よりも必ず先に抜けて、電源ピン6及び信号ピン7が実際に抜ける前に、パルサからの高電圧パルスの発生をインヒビット(禁止)することができるので、電源ピン6は抜けているが、信号ピン7は抜けていないという状態で、高電圧パルスが印加されてしまい、電子スイッチ回路4が破壊されるという事態を防止することができる。この動作の詳細については、後述する。 【0016】装置本体側のコネクタのピンホール16,17,18,19にはそれぞれ、プローブ側のピン6,7,8,9がそれぞれ挿入されて互いにコンタクトをとるようになっている。電源ピン6に対応するピンホール16は、電子スイッチ回路4のための電源の出力端子につながっている。信号ピン7に対応するピンホール17は、高電圧パルス(送信パルス)を発生するパルサの出力端子と受信回路内のプリアンプの入力端子につながっている。 【0017】一方の短ピン8に対応するピンホール18は、装置本体内でVccという電源電圧を発生するコネクタ脱落検知用の電源につながっている。また、他方の短ピン9に対応するピンホール19は、装置本体内で接地(GND)されている。これにより、短ピン8,9がそれぞれのピンホール18,19から抜けていなくてコンタクトが正常であれば、ピンホール18の電位は降下するし、短ピン8,9の両方又はいずれか一方でもそれぞれのピンホール18,19から抜けていてコンタクトが正常でなければ、ピンホール18の電位は降下しない。両者の識別は、例えば、ピンホール18の電位を、電源電圧Vccの略1/2に設定されている参照電圧Vref と比較器20で比較することにより、実現することができる。比較器20の出力レベルは、例えば、短ピン8,9がそれぞれのピンホール18,19から抜けていなくてコンタクトが正常なとき、“L(low )”のレベルに維持され、一方、短ピン8,9の両方又はいずれか一方でもそれぞれのピンホール18,19から抜けていてコンタクトが正常でないときには、“H(high)”のレベルに変化する。 【0018】比較器20の出力レベルがLのとき、送信パルス制御部は、パルサにイネーブル信号(許可信号)を出力して、振動子を駆動するための高周波の高電圧パルスの発生を許可する。一方、比較器20の出力レベルがLからHに変化したとき、送信パルス制御部は、パルサにインヒビット信号(禁止信号)を出力して、振動子を駆動するための高周波の高電圧パルスの発生を禁止する。 【0019】図2には、本実施形態によるスキャン動作中に、不測の事態により、プローブコネクタ1が装置本体側のコネクタ11から脱落するときのインヒビットの動きについて示している。プローブコネクタ5が装置本体側のコネクタ11から脱落しかかっているという状況では、短ピン8,9は電源ピン6よりも短いので、短ピン8,9の両方又はいずれか一方は、電源ピン6よりも先に抜ける。換言すると、短ピン8,9の両方又はいずれか一方が抜けてから、電源ピン6が抜けるまでに、タイムラグΔt2が生じる。 【0020】短ピン8,9の両方又はいずれか一方が抜けると、装置本体側のピンホール18の電位は降下する。これにより、比較器20の出力レベルはLからHに変化する。この変化を受けて送信パルス制御部からパルサにインヒビット信号が出力され、振動子を駆動するための高周波の高電圧パルスの発生が禁止される。 【0021】ここで、短ピン8,9の両方又はいずれか一方が実際に抜けてから、パルサがインヒビット状態になるまでのタイムラグはΔt1である。電子スイッチ回路4の破壊は、電源ピン6は抜けているが、信号ピン7は抜けていないという状況で、高電圧パルスが印加されることにより起こるのであるから、電源ピン6が抜ける前にパルサにインヒビットがかかれば、電子スイッチ回路4の破壊は防止できる。つまり、電子スイッチ回路4の破壊の防止は、Δt1<Δt2という条件で実現され得る。逆に言えば、パルサにインヒビットがかかる前に、電源ピン6が抜けてしまえば、電子スイッチ回路4は破壊されてしまう可能性がある。このような状況をできるだけ減らすには、短ピン8,9の両方又はいずれか一方が実際に抜けてから、パルサがインヒビット状態になるまでのタイムラグΔt1は基本的に固定的であるので、短ピン8,9の両方又はいずれか一方が抜けてから、電源ピン6が抜けるまでのタイムラグΔt2をできるだけ長くして、しかしその一方で短ピン8,9の両方又はいずれか一方の抜けが敏感すぎてもいけないわけで、これら相反する仕様を考慮すると、発明者の試験によると、上述したように、短ピン8,9を、電源ピン6、信号ピン7、その他のピンの1/2の長さにすれば、殆どのケースで、Δt1<Δt2という条件を達成して、電子スイッチ回路4の破壊を防止することができたものである。 【0022】なお、上述の説明では、短ピン8に対応する電源側のピンホール18の電位変化を比較器20でとらえて、短ピン8,9の両方又はいずれか一方の抜けを検知するようになっていたが、図3に示すように、短ピン9に対応するグランド側のピンホール19の電位変化を比較器20でとらえて、短ピン8,9の両方又はいずれか一方の抜けを検知するようにしてもよい。 【0023】また、本実施形態は図4に示すようにピン28が矩形(円形でも良い)の2次元状に配列されているタイプのコネクタにも発展させることができる。このようなタイプでは、プローブコネクタ22が装置本体側のコネクタ21から脱落する殆どのケースで、その四隅のいずれかから始まるので、それをいち早く検知することができるように、四隅にコネクタ脱落検知用の短ピン23,24,25,26を配置する。この4本の短ピン23,24,25,26のうちいずれか1本でもピンホール33,34,35,36から抜ければ、それを検知できるように、4本の短ピン23,24,25,26のうち3本の短ピン23,24,25にピンホール33,34,35を介して個別に電源Vccに接続し、その3本の短ピン23,24,25をコネクタ22内部で論理積回路27を介して残りの短ピン26に接続する。そして、この短ピン26に対応するピンホール36の電位変化を比較器20で捕らえる。このように構成すれば、プローブコネクタ22が装置本体側のコネクタ21から四隅のいずれかから脱落し始めても、それをいち早く検知することができる。 【0024】また、本実施形態は、図5、図6に示すようなレバーロック式コネクタにも適用できる。プローブコネクタ(プラグ)63を装置本体側のコネクタ(レセプタクル)62に差し込むと、プローブコネクタ63のコンタクト65が、装置本体側のコネクタ62のコンタクトホール64に挿入され、またプローブコネクタ63の棒状のアクチュエータ66が、装置本体側のコネクタ62のアクチュエータホール68に挿入される。この状態(図6(b))では、プローブコネクタ63のコンタクト65は、装置本体側のコネクタ62のコンタクトホール64内のコンタクト67には電気的に結合されない。次に、レバー61を半回転することにより、アクチュエータ66が移動し、それによりプローブコネクタ63のコンタクト65が押し下げられ、最終的に、装置本体側のコネクタ62のコンタクトホール64内のコンタクト67に電気的に結合される。 【0025】プローブコネクタ63には、プローブコネクタ63内の電子スイッチ回路の駆動電力取り込み用の電源コンタクト、電子スイッチ回路制御用のコンタクト、振動子の駆動信号取り込み用の信号コンタクト等の他に、コネクタ脱落検知用のコンタクトが設けられている。これに応じて、装置本体側のコネクタ62にも、電源用コンタクト等の他に、コネクタ脱落検知用のコンタクトが設けられている。 【0026】図7(a)に、プローブコネクタ63のコネクタ脱落検知用のコンタクト71と、それに対応する装置本体側のコネクタ62のコンタクト81とを示し、図7(b)に、プローブコネクタ63の電源用のコンタクト72と、それに対応する装置本体側のコネクタ62のコンタクト82とを示している。なお、電子スイッチ回路制御用のコンタクト、振動子の駆動信号取り込み用の信号コンタクト等は、図示した電源用のコンタクト72とコンタクト82と同じである。 【0027】プローブコネクタ63のコネクタ脱落検知用のコンタクト71に対応する装置本体側のコネクタ62のコンタクト81は、その先端部分が曲げられている。一方、プローブコネクタ63の電源用のコンタクト72に対応する装置本体側のコネクタ62のコンタクト82は、曲げられていなくて、ストレートに形成されている。このような構造上の違いにより、コンタクト71,72がそれぞれコンタクト81,82に電気的に結合している状態から、不測の事態により、プローブコネクタ63が、装置本体側のコネクタ62から脱落するとき、コネクタ脱落検知用のコンタクト71と装置本体側のコンタクト81との電気的結合は、電源コンタクト72と装置本体側のコンタクト82との電気的結合よりも、先に切れる。 【0028】このように構成すれば、プローブコネクタ63が装置本体側のコネクタ62から脱落しても、それをいち早く検知して、電子スイッチ回路の駆動電源が切れる前に振動子駆動用の高電圧パルスにインヒビットをかけることができ、これにより、超音波プローブのコネクタ内の電子スイッチ回路の破壊を防止することができる。本発明は、上述してきたような実施形態に限定されることなく、種々変形して実施可能であることは言うまでもない。 【0029】 【発明の効果】本発明によれば、プローブコネクタは、それに内蔵されている電子スイッチ回路の駆動電力取り込み用の電源ピン及び振動子の駆動信号取り込み用の信号ピンよりもコネクタ脱落検知用の短ピンが短いので、プローブコネクタが装置本体側のコネクタから脱落するとき、コネクタ脱落検知用の短ピンが、電源ピン及び信号ピンよりも必ず先に抜ける。従って、電源ピン及び信号ピンが実際に抜ける前に、高電圧パルスの発生をインヒビット(禁止)することができるので、電源ピンは抜けているが、信号ピンは抜けていないという状態で、高電圧パルスが印加されてしまい、電子スイッチ回路が破壊されるという事態を防止することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003078 【氏名又は名称】株式会社東芝
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| 【出願日】 |
平成10年8月12日(1998.8.12) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100058479 【弁理士】 【氏名又は名称】鈴江 武彦 (外6名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−51213(P2000−51213A) |
| 【公開日】 |
平成12年2月22日(2000.2.22) |
| 【出願番号】 |
特願平10−228054 |
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