| 【発明の名称】 |
X線画像診断装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】鈴木 克己
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| 【要約】 |
【課題】様々な形状のX線補償フィルタの挿入領域に対し、常に最適な挿入位置となるようにX線補償フィルタを制御することが可能なX線画像診断装置を提供する。
【解決手段】上記課題は、複数枚のX線補償フィルタを挿入するように挿入領域を分割する分割量を演算する領域分割手段10を備え、フィルタ制御手段11は域分割手段10によって演算された分割量に基づき複数枚のX線補償フィルタのうちの異なる2枚以上のX線補償フィルタを挿入するように制御することで解決される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 被検体に照射するためのX線を発生するX線発生部と、このX線発生部のX線が照射される側に配置され前記X線を減弱する複数枚のX線補償フィルタと、前記被検体を挟み前記X線発生部と対向配置され前記被検体を透過した前記X線を検出するX線検出器と、このX線検出器より検出された透過X線をX線画像として出力する撮影手段と、この撮影手段から出力された前記X線画像を表示する画像表示手段と、前記撮影手段のX線画像を入力して記憶するX線画像記憶手段と、このX線画像記憶手段に記憶したX線画像を読み出し所定のしきい値以上の画素領域に前記X線補償フィルタを挿入するための挿入領域を算出する挿入領域算出手段と、前記挿入領域算出手段によって算出された挿入領域へ前記複数のX線補償フィルタを挿入するフィルタ制御手段とを備えたX線画像診断装置において、複数枚のX線補償フィルタを挿入するように前記挿入領域を分割する分割量を演算する手段を備え、前記フィルタ制御手段は前記演算手段によって演算された分割量に基づき複数枚のX線補償フィルタのうちの異なる2枚以上のX線補償フィルタを挿入するように制御することを特徴とするX線画像診断装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明が属する技術分野】本発明は、透視画像を用いてX線補償フィルタを自動制御するX線補償フィルタ自動制御機構を有するX線画像診断装置に係り、特にX線補償フィルタの挿入領域にX線補償フィルタを適切に挿入するための技術に関する。 【0002】 【従来の技術】従来のX線画像診断装置は、特開平8−103436号公報に開示されている構成を有している。 【0003】上記構成のうち、X線補償フィルタ自動制御部は、上記構成のテレビカメラと接続され、前記テレビカメラより出力される透視画像を記憶する透視画像記憶手段と、この透視画像記憶手段と接続され前記透視画像を読み出して予め設定されているしきい値以上の画素領域を上記構成のX線補償フィルタの挿入位置として算出する挿入位置算出手段と、前記X線補償フィルタと前記挿入位置算出手段とそれぞれ接続され前記X線補償フィルタを前記挿入位置へ挿入するフィルタ制御手段とを有している。このように、X線補償フィルタ自動制御部は、予め設定されているしきい値以上の領域を覆い隠すように前記X線補償フィルタを制御、挿入している。 【0004】また、ある透視画像に予め設定されたしきい値に基づき、既に前記X線補償フィルタが挿入されている場合、前記X線補償フィルタより送られてくるフィルタ位置情報より透視画像上での前記X線補償フィルタの挿入位置を算出し、前記X線補償フィルタが挿入されたことによるX線の減弱量を記憶しておいて、前記減弱量に基づき前記X線補償フィルタに覆われなかった透視画像に補正し、前記透視画像と別個の透視画像に予め設定されているしきい値以上の画素領域を覆い隠すように前記X線補償フィルタを挿入し、しきい値未満の画素領域には前記X線補償フィルタで覆わないように制御させている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来のX線補償フィルタ自動制御装置では、1つのX線補償フィルタの挿入領域に対して、1枚のX線補償フィルタのみを制御していたため、挿入領域の形状によってはX線補償フィルタの挿入領域以外の診断に必要な領域にX線補償フィルタが挿入されてしまい、診断に支障をきたすおそれがあるという問題があった。 【0006】例えば、図8に示すようなX線補償フィルタの挿入領域が存在する場合、挿入領域全てを覆い尽くすため、X線補償フィルタは図中Fで示されるラインまで挿入され、診断に必要な領域KがX線補償フィルタで覆われていた。 【0007】本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、様々な形状をなすX線補償フィルタの挿入領域に対し、常に最適な挿入位置となるようにX線補償フィルタを制御することが可能なX線画像診断装置を提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記目的は、被検体に照射するためのX線を発生するX線発生部と、このX線発生部のX線が照射される側に配置され前記X線を減弱する複数枚のX線補償フィルタと、前記被検体を挟み前記X線発生部と対向配置され前記被検体を透過した前記X線を検出するX線検出器と、このX線検出器より検出された透過X線をX線画像として出力する撮影手段と、この撮影手段から出力された前記X線画像を表示する画像表示手段と、前記撮影手段のX線画像を入力して記憶するX線画像記憶手段と、このX線画像記憶手段に記憶したX線画像を読み出し所定のしきい値以上の画素領域に前記X線補償フィルタを挿入するための挿入領域を算出する挿入領域算出手段と、前記挿入領域算出手段によって算出された挿入領域へ前記複数のX線補償フィルタを挿入するフィルタ制御手段とを備えたX線画像診断装置において、複数枚のX線補償フィルタを挿入するように前記挿入領域を分割する分割量を演算する手段を備え、前記フィルタ制御手段は前記演算手段によって演算された分割量に基づき複数枚のX線補償フィルタのうちの異なる2枚以上のX線補償フィルタを挿入するように制御することを特徴とするX線画像診断装置によって達成される。 【0009】また、前記演算手段は、X線補償フィルタの挿入領域を囲む矩形領域内の2値画像を使い挿入領域を分割するための挿入領域分割線を演算することを特徴とするX線画像診断装置によって達成される。 【0010】 【発明の実施の形態】本発明のX線画像診断装置の実施の形態について、それぞれ図面を用いて説明する。図1は、本発明のX線画像診断装置の実施の形態の構成例を示すブロック図,図2は、図1のX線補償フィルタの構成を示す図,図3は図1の分割処理手段にて行われるX線補償フィルタの挿入領域の分割処理を示すフローチャート,図4はX線補償フィルタの挿入領域を囲む矩形領域の、あるラインに存在するX線補償フィルタの2つの挿入領域に挟まれたX線補償フィルタの挿入領域以外の部分Liの検出の様子を示す模式図,図5はX線補償フィルタの挿入領域分割線ydによってX線補償フィルタの挿入領域を分割した様子を示す模式図,図6は分割されたX線補償フィルタの挿入領域Fa,Fbを囲む矩形領域を算出した様子を示す模式図,図7は領域分割手段によって分割されたX線補償フィルタの挿入領域Fa,Fbに基づき、挿入位置算出手段にて算出したX線補償フィルタの挿入位置を示す模式図である。 【0011】本発明の実施の形態のX線画像診断装置は、寝台2と、X線発生部3と、X線発生部3のX線照射方向に配置されたX線補償フィルタ4と、X線発生部3と被検体1を挟んで対向配置されたイメージインテンシファイア5と、イメージインテンシファイア5と光学的に接続されたテレビカメラ6と、テレビカメラ6と電気的に接続された画像表示手段7および透視画像記憶手段8と、挿入位置算出手段9と領域分割手段10とのそれぞれと電気的に接続されたフィルタ制御手段11とを有している。 【0012】寝台2は、被検体1を乗せて床面から適当な高さに被検体1を支持している。X線発生部3は、X線を発生する。X線補償フィルタ4は、前記X線が発生して曝射される側で被検体1とX線発生部3の間に配置され前記X線を減弱させる。イメージインテンシファイア5は、被検体1を間に挟んでX線発生部3と対向配置され、被検体1を透過した前記X線を蛍光面に入力し、光学画像に変換後、出力する。テレビカメラ6は、イメージインテンシファイア5と光学的に接続され前記光学画像を入力し、電気信号に変換する。画像表示手段7は、テレビカメラ6と電気的に接続され前記電気信号を画像として出力する。透視画像記憶手段8はテレビカメラ6と電気的に接続され前記電気信号を透視画像として記憶する。挿入位置算出手段9は、透視画像記憶手段8と電気的に接続され前記透視画像を読み出して、予め設定されているしきい値以上の領域をX線補償フィルタ4の挿入領域として算出し、X線補償フィルタ4を制御するための挿入位置を決定する。領域分割手段10は、挿入位置算出手段9と電気的に接続され挿入位置算出手段9にて算出されたX線補償フィルタ4の挿入領域が分割可能であれば分割し、各々独立したX線補償フィルタ4の挿入領域として挿入位置算出手段9に送る。フィルタ制御手段11は、フィルタ挿入位置算出手段9によって決定されたX線補償フィルタ4の挿入位置へX線補償フィルタ4を制御、挿入する。 【0013】また、X線補償フィルタ4は、図2に示すように、図面上部に位置するU部,下部に位置するD部,左方に位置するL部,右方に位置するR部からなる4枚の羽根で構成され、各羽根U,D,L,Rは、図面の円が示す透視画像表示領域を中心として前後、あるいは左右に平行移動するか、回転移動して4枚の羽根で構成される開口の大きさが調整される。 【0014】次に、本発明の実施の形態のX画像診断装置の動作について説明する。X線発生部3からX線補償フィルタ4を通して被検体1に曝射されたX線は、被検体1を透過してイメージインテンシファイア5で光学画像に変換される。前記光学画像はテレビカメラ6で撮像された後、透視画像として透視画像記憶手段8に記憶される。挿入位置算出手段9は、透視画像記憶手段8に記憶されている透視画像の予め設定されているしきい値以上の領域をX線補償フィルタ4の挿入領域として算出した後、その領域を囲む矩形領域を算出する。ある領域を囲む矩形領域の算出方法については一般的な数学的手法を使い算出すればよく、ここではその詳細については省略する。算出されたX線補償フィルタ4の挿入領域、及びそれを囲む矩形領域は一端、領域分割手段10に送られ、X線補償フィルタ4の挿入領域が分割可能であれば分割処理を行う。領域分割手段10は、図3に示すフローチャートに従いX線補償フィルタ4の挿入領域の分割処理を行う。以下、図3に従い処理手順を説明する。 【0015】[ステップ1]X線補償フィルタ4の挿入領域を囲む矩形領域の各ラインから、X線補償フィルタ4の2つの挿入領域に挟まれたX線補償フィルタ4の挿入領域以外の部分Li(iはライン数)を検出する。図4は、X線補償フィルタ4の挿入領域を囲む矩形領域の、あるラインに存在するX線補償フィルタ4の2つの挿入領域に挟まれたX線補償フィルタ4の挿入領域以外の部分Liの検出の様子を示す模式図である。図4ではLiを検出するライン方向をy軸方向としているが、これはX線補償フィルタ4の挿入領域を囲む矩形領域の形状から決めたものであり、あらかじめ矩形領域の形状によりx軸方向に沿って検出するか、y軸方向に沿って検出するか決めておく。また、ここで全ラインに対してLiが検出されないときは、X線補償フィルタ4の挿入領域は分割の必要のない形状を有しているものと判断し、従来手法に従い、フィルタ制御手段11にて1枚のX線補償フィルタ4を対象として制御を行う。 【0016】[ステップ2]X線補償フィルタ4の挿入領域を囲む矩形領域内にLiが存在する場合には、それを最小とするy軸方向のラインのLi(Limin)の両端の座標(xi,yi1),(xi,yi2)から、(1)式に従いX線補償フィルタ4の挿入領域分割線ydを決定する。 yd=(yi1+yi2)/2 −−−−−−−− (1) 【0017】図5は、X線補償フィルタ4の挿入領域分割線ydによってX線補償フィルタ4の挿入領域を分割した様子を示す模式図である。なお、上述例ではX線補償フィルタ4の挿入領域分割線ydをLiminの両端座標より求めているが、Liminが1画素よりなる場合には、その画素の座標(xi,yi)のみよりX線補償フィルタ4の挿入領域分割線ydを、 yd=yi −−−−−−−− (2) より決定する。 【0018】[ステップ3]X線補償フィルタ4の挿入領域分割線ydによって分割された各々のX線補償フィルタ4の挿入領域Fa,Fbは、それを囲む矩形領域がそれぞれ算出される。図6は、分割されたX線補償フィルタ4の挿入領域Fa,Fbを囲む矩形領域を算出した様子を示す模式図である。 【0019】分割されたX線補償フィルタ4の挿入領域は、領域分割手段10より再び挿入位置算出手段9に送られる。挿入位置算出手段9は、領域分割手段10によって分割されたX線補償フィルタ4の挿入領域を、それぞれを独立した挿入領域と見なし、別々のX線補償フィルタ4を制御、挿入させるためにX線補償フィルタ4の挿入位置を算出する。フィルタ制御手段11は、挿入位置算出手段9によって算出されたX線補償フィルタ4の挿入位置へX線補償フィルタ4を制御する。 【0020】図7は、領域分割手段10によって分割されたX線補償フィルタ4の挿入領域Fa,Fbに基づき、挿入位置算出手段9にて算出したX線補償フィルタ4の挿入位置を示す模式図である。従来方法では診断に必要であるにもかかわらずX線補償フィルタ4が挿入され、診断の妨げとなっていた領域Kを避け、X線補償フィルタ4の挿入領域の形状に沿った挿入位置が算出される。フィルタ制御手段11は、挿入位置算出手段9によって算出された挿入位置へX線補償フィルタ4を制御、挿入させる。 【0021】以上説明したように、本発明の実施の形態のX線補償フィルタ自動制御装置では挿入位置算出手段9にて算出されたX線補償フィルタ4の挿入領域の形状に応じて、分割可能なX線補償フィルタ4の挿入領域については領域分割手段10によって分割し、分割したX線補償フィルタ4の挿入領域を各々独立したX線補償フィルタ4の挿入領域とみなし、別々のX線補償フィルタ4を制御,挿入するのでX線補償フィルタ4の挿入領域の形状によらず、常に最適位置へのX線補償フィルタ4の制御が可能となる。 【0022】また、表示画面においては、複数のX線補償フィルタが重なれば、その重なり部分の画面の輝度が暗くなるので、診断部位がより鮮明な輝度で表示されることとなり、鮮明な診断画像の表示も可能となる。また、X線検出器はイメージインテンシファイアを例に説明したが、これに限ることなく、半導体等で形成された平面フラットセンサ等のあらゆるX線を検出できるものに置き換えてもよい。 【0023】また、撮影手段はテレビカメラを例に説明したが、これに限ることなく、CCDカメラやデジタルカメラ等のあらゆるX線検出器出力をX線画像に変換できるものに置き換えてもよい。また、X線画像の例としてX線透視像を挙げたが、これに限ることなく、X線撮影像等のあらゆるX線画像に本発明が採用できることはいうまでもない。 【0024】 【発明の効果】本発明は、様々な形状のX線補償フィルタの挿入領域に対し、常に最適な挿入位置となるようにX線補償フィルタを制御することが可能なX線画像診断装置を提供するという効果を奏する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000153498 【氏名又は名称】株式会社日立メディコ
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| 【出願日】 |
平成10年8月6日(1998.8.6) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2000−51188(P2000−51188A) |
| 【公開日】 |
平成12年2月22日(2000.2.22) |
| 【出願番号】 |
特願平10−233473 |
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