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【発明の名称】 身体情報管理システム
【発明者】 【氏名】小幡 克実

【要約】 【課題】被管理者の身体的状態や精神的状態を示す身体情報を被管理者に知らせることによって被管理者が自らの身体的、精神的状態を把握することができる身体情報管理システムを提供する。

【解決手段】身体情報管理システムは管理装置1000と携帯装置2000を備える。携帯装置2000は温測定器2110、心拍数測定器2112、血圧測定器2114、脳波測定器2202から構成される身体情報生成手段を備える。音声信号生成部2206はこれに入力される音声情報に基づいてヘッドホン2208から音声出力を行わせる。匂い発生器2212はこれに入力される匂い情報に基づいて匂いを放出する。中央処理装置1002は携帯装置2000から受信した身体情報に基づいて音声情報及び匂い情報を記憶手段から読み出し、読み出した音声情報と匂い情報を携帯装置2000に送信する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 被管理者が携帯する携帯装置と、管理室に設置される管理装置とを備え、前記携帯装置は、身体情報生成手段と、音声出力手段と、第1制御手段と、第1通信手段とを有し、前記管理装置は、記憶手段と、第2制御手段と、第2通信手段とを有し、前記身体情報生成手段は前記携帯装置を携帯する被管理者の身体の状態を検知し、検知した身体の状態に対応する身体情報を生成するように構成され、前記音声出力手段は該音声出力手段に入力される音声情報に基づいて音声出力を行うように構成され、前記第1制御手段は前記身体情報生成手段が生成する前記身体情報を前記第1通信手段によって前記第2通信手段に送信させるように構成され、前記記憶手段は前記身体情報に対応した音声情報を記憶するように構成され、前記第2制御手段は前記第1通信手段から前記第2通信手段に送信された前記身体情報に対応する音声情報を前記記憶手段から読み出して前記第2通信手段から前記第1通信手段に通信させるように構成され、前記第1制御手段は前記第2通信手段から前記第1通信手段に送信された前記音声情報を前記音声出力手段に入力するように構成されていること、を特徴とする身体情報管理システム。
【請求項2】 前記身体情報生成手段が検知する身体の状態は脳波、体温、心拍数及び血圧の少なくとも1つの状態を含むことを特徴とする請求項1記載の身体情報管理システム。
【請求項3】 前記携帯装置は、被管理者が手首に装着する腕時計型のケースに組み込まれる腕時計型ユニット部を有し、前記腕時計型ユニット部には前記身体情報生成手段を構成する心拍数測定器が組み込まれ、前記心拍数測定器は被管理者の心拍数を測定することを特徴とする請求項1記載の身体情報管理システム。
【請求項4】 前記携帯装置は、被管理者が手首に装着する腕時計型のケースに組み込まれる腕時計型ユニット部を有し、前記腕時計型ユニット部には前記身体情報生成手段を構成する血圧測定器が組み込まれ、前記血圧測定器は被管理者の血圧値を測定することを特徴とする請求項1記載の身体情報管理システム。
【請求項5】 前記携帯装置は、被管理者が手首に装着する腕時計型のケースに組み込まれる腕時計型ユニット部を有し、前記腕時計型ユニット部には前記身体情報生成手段を構成する体温測定器が組み込まれ、前記体温測定器は被管理者の体温値を測定することを特徴とする請求項1記載の身体情報管理システム。
【請求項6】 前記携帯装置は、被管理者が頭部に装着するヘルメットに組み込まれるヘルメット部を有し、前記ヘルメット部には前記身体情報生成手段を構成する脳波測定器が組み込まれ、前記脳波測定器は被管理者の脳波を測定することを特徴とする請求項1記載の身体情報管理システム。
【請求項7】 前記音声出力手段の前記音声情報の入力に基づく音声出力は被管理者の身体的または精神的な状態に対する注意を促す音声出力であることを特徴とする請求項1乃至6に何れか1項記載の身体情報管理システム。
【請求項8】 前記音声出力手段の前記音声情報の入力に基づく音声出力は被管理者に休憩を促す情報であることを特徴とする請求項1乃至6に何れか1項記載の身体情報管理システム。
【請求項9】 前記携帯装置は該携帯装置に入力された表示情報に対応する表示を行う表示手段を有し、前記記憶手段は前記身体情報に対応する表示情報を記憶するように構成され、前記第2制御手段は前記第1通信手段から前記第2通信手段に送信された前記身体情報に対応する表示情報を前記記憶手段から読み出して前記第2通信手段から前記第1通信手段に通信するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至8に何れか1項記載の身体情報管理システム。
【請求項10】 前記表示手段の前記表示情報の入力に基づく表示は被管理者の身体的または精神的な状態に対する注意を促す表示であることを特徴とする請求項9記載の身体情報管理システム。
【請求項11】 前記携帯装置に匂い発生手段を設け、前記匂い発生手段は入力される匂い情報に対応して匂いを発生するように構成され、前記記憶手段は前記身体情報に対応する匂い情報とを記憶するように構成され、前記第2制御手段は前記第1通信手段から前記第2通信手段に送信された前記身体情報に対応する匂い情報を前記記憶手段から読み出して前記第2通信手段から前記第1通信手段に送信するように構成され、前記第1制御手段は前記第2通信手段から前記第1通信手段に送信された前記匂い情報に対応する匂いを前記匂い発生手段に入力するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至10に何れか1項記載の身体情報管理システム。
【請求項12】 前記第2制御手段は前記第1通信手段から前記第2通信手段に送信されてきた前記身体情報に基づいて被管理者の身体の状態が正常か否かを判定するように構成され、前記第2制御手段による前記身体情報に対応する音声情報の前記記憶手段からの読み出しは、前記第2制御手段による前記判定結果に基づいて行われることを特徴とする請求項1乃至11に何れか1項記載の身体情報管理システム。
【請求項13】 前記身体情報生成手段は該身体情報生成手段が検知した身体の状態に基づいて被管理者の身体の状態が正常か否かを判定してその判定結果を示す判定情報を生成するように構成され、前記身体情報生成手段が生成する前記身体情報には前記判定情報が含まれており、前記第2制御手段による前記身体情報に対応する音声情報の前記記憶手段からの読み出しは、前記身体情報に含まれる前記判定情報に基づいて行われることを特徴とする請求項1乃至11に何れか1項記載の身体情報管理システム。
【請求項14】 前記携帯装置には該携帯装置に対応して識別情報が割り当てられており、前記第1制御手段は前記第1通信手段から前記第2通信手段に送信する前記身体情報に前記識別情報を付加するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至13に何れか1項記載の身体情報管理システム。
【請求項15】 前記第1通信手段と前記第2通信手段との間に無線回線が構成されていることを特徴とする請求項1乃至14に何れか1項記載の身体情報管理システム。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は被管理者の身体の状態を管理する身体情報管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から建設現場などの危険を伴う作業に従事する作業員の安全を図るために様々な対策が講じられている。例えば、監督者が現場を巡回して作業員の顔色や動作などの状態を目視して正常か否かを判断し、作業員の様子に異常があれば作業を休ませるなどの対策を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、監督者による巡回は1日に数回が限度であり、作業員、すなわち被管理者の様子を常時監視することは困難であり、被管理者の顔色や動作などを目視するのみでは、被管理者の身体的状態や精神的状態を正確に判断することは難しい。また、被管理者が自らの身体的状態や精神的状態を常に正確に把握することには無理がある。したがって、被管理者が自らの身体的、精神的状態に対応して適切に休憩したり、作業を中止したりすることは困難である。本発明は前記事情に鑑み案出されたものであって、本発明の目的は、被管理者の身体的状態や精神的状態を示す身体情報を被管理者に知らせることによって被管理者が自らの身体的、精神的状態を把握することができる身体情報管理システムを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため本発明は、被管理者が携帯する携帯装置と、管理室に設置される管理装置とを備え、前記携帯装置は、身体情報生成手段と、音声出力手段と、第1制御手段と、第1通信手段とを有し、前記管理装置は、記憶手段と、第2制御手段と、第2通信手段とを有し、前記身体情報生成手段は前記携帯装置を携帯する被管理者の身体の状態を検知し、検知した身体の状態に対応する身体情報を生成するように構成され、前記音声出力手段は該音声出力手段に入力される音声情報に基づいて音声出力を行うように構成され、前記第1制御手段は前記身体情報生成手段が生成する前記身体情報を前記第1通信手段によって前記第2通信手段に送信させるように構成され、前記記憶手段は前記身体情報に対応した音声情報を記憶するように構成され、前記第2制御手段は前記第1通信手段から前記第2通信手段に送信された前記身体情報に対応する音声情報を前記記憶手段から読み出して前記第2通信手段から前記第1通信手段に通信させるように構成され、前記第1制御手段は前記第2通信手段から前記第1通信手段に送信された前記音声情報を前記音声出力手段に入力するように構成されていることを特徴とする。また、本発明は、前記身体情報生成手段が検知する身体の状態は脳波、体温、心拍数及び血圧の少なくとも1つの状態を含むことを特徴とする。また、本発明は、前記携帯装置は、被管理者が手首に装着する腕時計型のケースに組み込まれる腕時計型ユニット部を有し、前記腕時計型ユニット部には前記身体情報生成手段を構成する心拍数測定器が組み込まれ、前記心拍数測定器は被管理者の心拍数を測定することを特徴とする。また、本発明は、前記携帯装置は、被管理者が手首に装着する腕時計型のケースに組み込まれる腕時計型ユニット部を有し、前記腕時計型ユニット部には前記身体情報生成手段を構成する血圧測定器が組み込まれ、前記血圧測定器は被管理者の血圧値を測定することを特徴とする。また、本発明は、前記携帯装置は、被管理者が手首に装着する腕時計型のケースに組み込まれる腕時計型ユニット部を有し、前記腕時計型ユニット部には前記身体情報生成手段を構成する体温測定器が組み込まれ、前記体温測定器は被管理者の体温値を測定することを特徴とする。また、本発明は、前記携帯装置は、被管理者が頭部に装着するヘルメットに組み込まれるヘルメット部を有し、前記ヘルメット部には前記身体情報生成手段を構成する脳波測定器が組み込まれ、前記脳波測定器は被管理者の脳波を測定することを特徴とする。また、本発明は、前記音声出力手段の前記音声情報の入力に基づく音声出力は被管理者の身体的または精神的な状態に対する注意を促す音声出力であることを特徴とする。また、本発明は、前記音声出力手段の前記音声情報の入力に基づく音声出力は被管理者に休憩を促す情報であることを特徴とする。また、本発明は、前記携帯装置は該携帯装置に入力された表示情報に対応する表示を行う表示手段を有し、前記記憶手段は前記身体情報に対応する表示情報を記憶するように構成され、前記第2制御手段は前記第1通信手段から前記第2通信手段に送信された前記身体情報に対応する表示情報を前記記憶手段から読み出して前記第2通信手段から前記第1通信手段に通信するように構成されていることを特徴とする。また、本発明は、前記表示手段の前記表示情報の入力に基づく表示は被管理者の身体的または精神的な状態に対する注意を促す表示であることを特徴とする。また、本発明は、前記携帯装置に匂い発生手段を設け、前記匂い発生手段は入力される匂い情報に対応して匂いを発生するように構成され、前記記憶手段は前記身体情報に対応する匂い情報とを記憶するように構成され、前記第2制御手段は前記第1通信手段から前記第2通信手段に送信された前記身体情報に対応する匂い情報を前記記憶手段から読み出して前記第2通信手段から前記第1通信手段に送信するように構成され、前記第1制御手段は前記第2通信手段から前記第1通信手段に送信された前記匂い情報に対応する匂いを前記匂い発生手段に入力するように構成されていることを特徴とする。また、本発明は、前記第2制御手段は前記第1通信手段から前記第2通信手段に送信されてきた前記身体情報に基づいて作業員の身体の状態が正常か否かを判定するように構成され、前記第2制御手段による前記身体情報に対応する音声情報の前記記憶手段からの読み出しは、前記第2制御手段による前記判定結果に基づいて行われることを特徴とする。また、本発明は、前記身体情報生成手段は該身体情報生成手段が検知した身体の状態に基づいて作業員の身体の状態が正常か否かを判定してその判定結果を示す判定情報を生成するように構成され、前記身体情報生成手段が生成する前記身体情報には前記判定情報が含まれており、前記第2制御手段による前記身体情報に対応する音声情報の前記記憶手段からの読み出しは、前記身体情報に含まれる前記判定情報に基づいて行われることを特徴とする。また、本発明は、前記携帯装置には該携帯装置に対応して識別情報が割り当てられており、前記第1制御手段は前記第1通信手段から前記第2通信手段に送信する前記身体情報に前記識別情報を付加するように構成されていることを特徴とする。また、本発明は、前記第1通信手段と前記第2通信手段との間に無線回線が構成されていることを特徴とする。
【0005】本発明では、携帯装置を携帯する被管理者の身体情報が管理装置に送信され、この管理装置に送信された身体情報に対応する音声情報が管理装置から携帯装置に送信される。そして、携帯装置では受信した音声情報に基づいて音声出力が行われる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の身体情報管理システムを図面を参照して説明する。図1は本発明の身体情報管理システムの実施の形態の全体構成を示すブロック図、図2は被管理者が携帯装置を携帯した状態を示す説明図である。
【0007】図1を参照して本実施の形態の身体情報管理システムの全体構成について説明する。身体情報管理システムは、管理装置1000と携帯装置2000を備えている。管理装置1000は、管理室に設置されており、中央処理装置(特許請求の範囲の第2制御手段に相当)1002と、通信ユニット(特許請求の範囲の第2通信手段に相当)1004とを有している。通信ユニット1004は、アンテナ1006を有しており、後述する携帯装置2000の通信ユニット2104もアンテナ2106を有している。そして、通信ユニット1004、2104は、アンテナ1006、2106間に構成される無線回線Rを経由して情報の授受を行うように構成されている。
【0008】携帯装置2000は、腕時計型ユニット部2100とヘルメット部2200を備えている。図2に示すように、腕時計型ユニット部2100は、被管理者3000が手首に装着する腕時計型のケース3004に組み込まれるようになっており、ヘルメット部2200は、被管理者3000が装着するヘルメット3002に組み込まれるようになっている。腕時計型ユニット部2100とヘルメット部2200とは、ヘルメット3002のあご紐内に挿通された接続ケーブル2300によって接続されている。
【0009】腕時計型ユニット部2100は、中央処理ユニット(特許請求の範囲の第1制御手段に相当)2102、通信ユニット(特許請求の範囲の第1通信手段に相当)2104、通信ユニット2104が有するアンテナ2106、インターフェース回路2108、体温測定器2110、心拍数測定器2112、血圧測定器2114、表示器2116などを有している。なお、体温測定器2110、心拍数測定器2112、血圧測定器2114は、身体情報生成手段を構成している。中央処理ユニット2102は、CPU、ROM、RAMなどを具備するマイクロコンピュータなどから構成されており、後述する各部の制御を行うようになっている。通信ユニット2104は、アンテナ2106、1006を介して管理装置1000の通信ユニット1004と無線回線Rを経由して通信を行うように構成されている。
【0010】インターフェース回路2108は、体温測定器2110、心拍数測定器2112、血圧測定器2114、表示器2116と接続され、後述する脳波測定器2202、音声信号生成部2206、匂い発生器2210とは前述した接続ケーブル2300を経由して接続されて信号を授受するように構成されている。
【0011】体温測定器2110は、例えば被管理者3000の手首に装着された腕時計型のケース3004の箇所において被管理者の手首に接触して体温を測定するように構成されている。体温測定器2110は測定した体温を身体情報としてインターフェース回路2108を介して中央処理ユニット2102に送出するように構成されている。
【0012】心拍数測定器2112は、例えば被管理者3000の手首に装着された腕時計型のケース3004の箇所において被管理者の手首に接触して心拍数を測定するように構成されている。心拍数測定器2112は測定した心拍数を身体情報としてインターフェース回路2108を介して中央処理ユニット2102に送出するように構成されている。
【0013】血圧測定器2114は、例えば被管理者3000の手首に装着された腕時計型のケース3004の箇所において被管理者の手首に接触して血圧を測定するように構成されている。血圧測定器2114は測定した血圧を身体情報としてインターフェース回路2108を介して中央処理ユニット2102に送出するように構成されている。
【0014】表示器2114は、中央処理ユニット2102からインターフェース回路2108を介して入力される制御信号に基づいて表示を行うように構成されている。
【0015】ヘルメット部2200は、脳波測定器2202、この脳波測定器2202が具備する脳波測定用パッド2204、音声信号生成部2206、ヘッドホン2208、匂い発生器2210、匂い放出口2212などを有している。なお、脳波測定器2202は身体情報生成手段を構成している。
【0016】図2に示すように、脳波測定用パッド2204は、ヘルメット3002の内側に取着されており、ヘルメット3002を装着した被管理者3000の頭部に接触することにより、被管理者の脳波の検出信号を検出するように構成されている。脳波測定器2202は、上記脳波測定用パッド2204によって検出された脳波の検出信号に基づいて脳波を測定し、その測定結果を示す身体情報としての脳波情報を生成してインターフェース回路2108を介して中央処理ユニット2102に送出するように構成されている。
【0017】音声信号生成部2206は、この音声信号生成部2206にインターフェース回路2108を介して入力される音声情報に基づいて音声出力信号を生成し、この音声信号をヘッドホン2208に入力することでこのヘッドホン2208から音声出力を行わせるようになっている。図2に示すように、ヘッドホン2208は、ヘルメット3002に取着されており、ヘルメット3002を装着している被管理者3000の耳に音声を出力するように構成されている。すなわち、音声信号生成部2206とヘッドホン2208によって音声出力手段が構成されている。上記ヘッドホン2208から出力される音声としては、例えば、被管理者の作業効率を向上させる快適な音楽、被管理者に警告を与えるための警告音などがある。なお、ヘッドホン2208に代えてイヤホンを用いるようにしてもよい。
【0018】匂い発生器2210は、この匂い発生器2210にインターフェース回路2108を介して入力される匂い情報に基づいて匂いを発生し、この匂いを匂い放出口2212から放出させるようになっている。図2に示すように、匂い放出口2212は、ヘルメット3002の内側前方の箇所に配設されており、ヘルメット3002を装着している被管理者3000の鼻に匂いを与えるように構成されている。すなわち、匂い発生器2210と匂い放出口2212によって匂い発生手段が構成されている。匂い発生器2210が発生する匂いとしては、例えば、被管理者の作業効率を向上させる快適な匂い、被管理者に警告を与えるための刺激的な匂いなどがある。
【0019】管理装置1000の中央処理装置1002は記憶手段を有しており、この記憶手段には、上述した体温測定器2110、心拍数測定器2112、血圧測定器2114、脳波測定器2202によって生成される体温、心拍数、血圧、脳波情報を含む身体情報に対応して予め定められている音声情報及び匂い情報とが記憶されている。この記憶手段において、身体情報が正常であると判定された場合に対応する音声情報及び匂い情報と、身体情報が正常でないと判定された場合に対応する音声情報及び匂い情報とは、異なるように設定されている。そして、中央処理装置1002は、携帯装置2000の通信ユニット2104から送信され、通信ユニット1004で受信された身体情報に基づいて、音声情報及び匂い情報を記憶手段から読み出し、読み出した音声情報と匂い情報を通信ユニット1004から携帯装置2000の通信ユニット2014に送信するように構成されている。
【0020】次に、図1、図2を参照して上述の構成による動作について説明する。図2に示すように、被管理者3000は、ヘルメット3002を頭部に装着するとともに、腕時計型のケース3004を手首に装着している。そして、その状態で作業現場に行って作業を行う。
【0021】被管理者3000の身体の状態は、体温測定器2110、心拍数測定器2112、血圧測定器2114、脳波測定器2202によって検知され、それぞれ体温、心拍数、血圧、脳波情報を含む身体情報がインターフェース回路2108を経由して中央処理ユニット2102に送出される。中央処理ユニット2102は、これらの身体情報を通信ユニット2104を介して管理装置1000の通信ユニット1004に送信する。
【0022】管理装置1000の中央処理装置1002は、受信した身体情報、すなわち体温、心拍数、血圧、脳波情報がそれぞれ正常な状態であるのか否かを判定する。そして、その判定結果に基づいて対応する音声情報と匂い情報を記憶装置から読み出し、読み出した音声情報と匂い情報を通信ユニット1004から通信ユニット2104に送信する。身体情報の判定としては、例えば体温、心拍数、血圧については、正常な範囲を示す上限値と下限値に基づいて正常か否かを判定することが可能である。また、脳波情報については、その脳波情報に基づいて脳波の状態が正常な状態(例えば通常の集中力や注意力を有している状態)か、否か(例えば集中力や注意力が低下して作業能率が下がったり、事故を招くおそれが高くなったりした状態)を判定するようにすればよい。
【0023】携帯装置2000の中央処理ユニット2102は、通信ユニット2104で受信した音声情報と匂い情報をインターフェース回路2108を経由して、音声信号生成部2206と匂い発生器2210に出力する。
【0024】この結果、音声信号生成部2206は、それに入力された音声情報に対応した音声をヘッドホン2208から出力させ、匂い発生器2210は、それに入力された匂い情報に基づいた匂いを匂い放出口2212から放出させる。
【0025】ここで、身体情報が正常でないと判定された場合に対応する音声情報を入力した音声信号生成部2206が警告音を出力するように構成しておき、身体情報が正常でないと判定された場合に対応する匂い情報を入力した匂い発生器2210が刺激的な匂い発生するように構成しておけば、被管理者3000は、警告音と刺激的な匂いによって、自分自身の身体的、精神的な状態が注意すべき状態にあることを確実に認識することができる。また、警告音としては、ブザー音のような音でもよいし、身体的、精神的な状態に注意を促す内容の音声メッセージでもよい。また、上記音声メッセージとしては、具体的に体温、心拍数、血圧の異常を示すような内容であってもよい。また、脳波情報に基づいて集中力や注意力が低下したと判定された場合には、作業を中断して休みをとるように指示する内容であってもよい。また、音声メッセージの具体的な内容は任意である。
【0026】したがって、被管理者は、警告音や匂いによって身体的、精神的状態に対する注意を促されることによって、自らの身体的、精神的状態を把握することができ、その結果、作業を中断して休憩したり、作業を中止したりすることができるので、作業能率の向上を図り、事故や災害を未然に防止することができる。
【0027】また、音声信号生成部2206が身体情報が正常であると判定された場合に対応する音声情報を入力したときに被管理者にとって快適な音楽を出力するように構成しておき、匂い発生器2210が身体情報が正常であると判定された場合に対応する匂い情報を入力したときに、快適な匂いを発生するように構成しておけば、快適な音楽や匂いによって被管理者3000による作業効率を向上させることが期待できる。
【0028】また、管理装置1000の中央処理装置1002の記憶手段に、身体情報に対応して予め定められている表示情報を記憶させておき、中央処理装置1002が通信ユニット2104から通信ユニット1004に送信された身体情報に対応する表示情報を記憶手段から読み出し、読み出した表示情報を通信ユニット1004から通信ユニット2104に送信させるように構成し、携帯装置2000の中央処理ユニット2102が通信ユニット2104で受信した表示情報に対応した表示を表示器2114に行わせるように構成してもよい。この場合には、中央処理ユニット2102が正常でないと判定された身体情報に対応する表示情報に基づいて被管理者の身体的、精神的状態に注意を促す表示を表示器2116に行わせるようにすれば、被管理者に対して視覚的に注意を与えることが可能となる。
【0029】なお、管理装置1000の中央処理装置1002から通信ユニット1004、2104を介して携帯装置2000の音声信号生成部2206に入力される音声情報の形態は種々のものが考えられるが、例えば次に示すような形態が考えられる。上記音声情報が音声信号(アナログ信号)そのものをデジタル化したデジタル音声信号情報であって、音声信号生成部2206はこのデジタル音声信号情報を音声信号生成部2206で音声信号(アナログ信号)に変換してヘッドホン2208に与える。また、音声信号(アナログ信号)そのものをデジタル化したデジタル音声信号情報を格納したメモリを音声信号生成部2206に設けておく。そして、上記音声情報は、上記メモリに格納されているデジタル音声信号情報を特定するための音声特定情報であり、音声信号生成部2206は入力した音声特定情報に対応するデジタル音声信号情報を上記メモリから読み出して音声信号(アナログ信号)に変換してヘッドホン2208に与える。また、音声信号生成部2206にブザー音などに対応する所定周波数の音声信号を発生する発振回路を設けておく。そして、上記音声情報を入力した音声信号生成部2206は上記音声情報に基づいて上記発振回路を動作させてこの発振回路から発生された音声信号をヘッドホン2208に与える。
【0030】また、本実施の形態では、管理装置1000の中央処理装置1002において、携帯装置2000から送信されてきた身体情報に基づいて被管理者の身体の状態が正常か否かを判定し、この判定結果に基づいて身体情報に対応する音声情報の記憶手段からの読み出しを行ったが、次に示すように、携帯装置2000において、被管理者の身体の状態が正常か否かの判定を行うようにしてもよい。すなわち、体温測定器2110、心拍数測定器2112、血圧測定器2114のそれぞれが体温、心拍数、血圧を測定するとともに、それぞれ所定の上限値と下限値とに基づいて体温、心拍数、血圧が正常か否かを判定し、さらに、その判定結果を含む身体情報を生成するように構成する。そして、中央処理ユニット2102がそれらの身体情報を携帯装置2000の通信ユニット2104から管理装置1000の通信ユニット1004に送信し、管理装置1000の中央処理装置1002が、上記身体情報に含まれる判定情報に基づいて身体情報に対応する音声情報の記憶手段からの読み出しを行うようにしてもよい。また、脳波測定器2002が脳波情報を生成するとともに、この脳波情報に基づいて通常の集中力や注意力があるか否かを判定し、その判定結果を含む身体情報を生成するように構成する。そして、中央処理ユニット2102がこの身体情報を携帯装置2000の通信ユニット2104から管理装置1000の通信ユニット1004に送信し、管理装置1000の中央処理装置1002が、上記身体情報に含まれる判定情報に基づいて身体情報に対応する音声情報の記憶手段からの読み出しを行うようにしてもよい。
【0031】また、携帯装置2000には該携帯装置に対応して識別情報を割り当てておき、携帯装置2000の通信ユニット2104から管理装置1000の通信ユニット1004に送信される身体情報に上記識別情報を付加するように構成すれば、管理装置1000側で身体情報とこの身体情報の送信元である携帯装置2000との対応を把握することができる。したがって、管理装置1000において、携帯装置2000を携帯している被管理者の身体情報を管理することが可能となる。
【0032】なお、本発明の身体情報管理システムは、建築作業に従事する作業員の身体情報を管理することに限定されるものではなく、身体情報の管理が必要な被管理者の身体情報を管理する場合に広く適用することができる。
【0033】
【発明の効果】本発明は、被管理者が携帯する携帯装置と、管理室に設置される管理装置とを備え、前記携帯装置は、身体情報生成手段と、音声出力手段と、第1制御手段と、第1通信手段とを有し、前記管理装置は、記憶手段と、第2制御手段と、第2通信手段とを有し、前記身体情報生成手段は前記携帯装置を携帯する被管理者の身体の状態を検知し、検知した身体の状態に対応する身体情報を生成するように構成され、前記音声出力手段は該音声出力手段に入力される音声情報に基づいて音声出力を行うように構成され、前記第1制御手段は前記身体情報生成手段が生成する前記身体情報を前記第1通信手段によって前記第2通信手段に送信させるように構成され、前記記憶手段は前記身体情報に対応した音声情報を記憶するように構成され、前記第2制御手段は前記第1通信手段から前記第2通信手段に送信された前記身体情報に対応する音声情報を前記記憶手段から読み出して前記第2通信手段から前記第1通信手段に通信させるように構成され、前記第1制御手段は前記第2通信手段から前記第1通信手段に送信された前記音声情報を前記音声出力手段に入力するように構成されている。そのため、携帯装置を携帯する被管理者の身体情報が管理装置に送信され、この管理装置に送信された身体情報に対応する音声情報が管理装置から携帯装置に送信される。そして、携帯装置では受信した音声情報に基づいて音声出力が行われる。したがって、携帯装置を携帯する被管理者は、音声出力によって自分自身の身体情報を認識して自らの身体的、精神的状態を的確に知ることができる。
【出願人】 【識別番号】000112668
【氏名又は名称】株式会社フジタ
【出願日】 平成10年7月24日(1998.7.24)
【代理人】 【識別番号】100089875
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 茂
【公開番号】 特開2000−37357(P2000−37357A)
【公開日】 平成12年2月8日(2000.2.8)
【出願番号】 特願平10−208936