| 【発明の名称】 |
聴診器、聴診器用パッド |
| 【発明者】 |
【氏名】加藤 久▲視▼
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| 【要約】 |
【課題】痩せ形タイプなどの被診察者であっても、チェストピースの内部空間が音感的に十分に密封されるため、検出すべき音が漏れたり、雑音を拾ってしまうことがなく、診察者が十分に検出音を聞き取ることができる聴診器、及び聴診器用パッドを提供することを目的とするものである。
【解決手段】上記チェストピースB20の診察部への押圧面に、柔軟な弾性体によって診察部の形状に合わせて変形自在に成されて、上記チェストピースの内側空間を音感的に密封可能な円環状に形成されるパッドS1を配設する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 チューブによってチェストピースとイヤーチップが連通されて、診察部の音を診察者に伝達する診察用の聴診器であって、上記チェストピースの診察部への押圧面に、柔軟な弾性体によって診察部の形状に合わせて変形自在に成されて、上記チェストピースの内側空間を音感的に密封可能な円環状に形成されるパッドを有することを特徴とする聴診器。 【請求項2】 上記弾性体が、ゴムであることを特徴とする請求項1に記載の聴診器。 【請求項3】 上記弾性体が、合成樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の聴診器。 【請求項4】 柔軟な弾性体によって診察部の形状に合わせて変形自在に成されて、内側空間を音感的に密封可能な円環状に形成されるとともに、聴診器のチェストピースに着脱自在な着脱手段を有することを特徴とする聴診器用パッド。 【請求項5】 上記着脱手段が、両面テープであることを特徴とする請求項4に記載の聴診器用パッド。 【請求項6】 上記着脱手段が、磁石であることを特徴とする請求項4に記載の聴診器用パッド。 【請求項7】 上記弾性体が、ゴムであることを特徴とする請求項4又は5又は6に記載の聴診器用パッド。 【請求項8】 上記弾性体が、合成樹脂であることを特徴とする請求項4又は5又は6に記載の聴診器用パッド。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、診察用の聴診器に関するものであり、特に、チェストピースにおける音感的なシールに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、診察用の聴診器は、チューブによってチェストピースとイヤーチップが連通されて、診察部の音を診察者に伝達するべく形成されている。また、上記チェストピースは、通常、背中合わせに一対に形成されたデュアルヘッドタイプであり、一方にダイアフラムと他方にオープンベルが配設されて、各各高周波音用と低周波音用に用いられる。そして、上記何れか一方のチェストピースを、診察者が被診察者の診察部に押し当てることによって、診察者が検出音を聞くことができる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上記聴診器においては、上記チェストピースがステンレスなどの金属類によって形成されているため、硬質に形成されている。そのため、上記チェストピースを胸部表面に強く押し付けても、硬質な上記チェストピースとの間に、間隙ができてしまい音感的に十分に密封できなかった。そのため、検出すべき音が漏れたり、雑音を拾ってしまうため、診察者が十分に検出音を聞き取ることが困難な場合があった。特に、低周波音用のオープンベルの場合には、振動板を有していないとともに、老人や痩せ形のタイプで脂肪が少ない被診察者や小児用として胸の幅が狭い部分に用いられるため、診察者が十分に検出音を聞き取ることが困難な場合があった。そこで、本発明は、痩せ形タイプなどの被診察者であっても、上記チェストピースの内部空間が音感的に十分に密封されるため、検出すべき音が漏れたり、雑音を拾ってしまうことがなく、診察者が十分に検出音を聞き取ることができる聴診器、及び聴診器用パッドを提供することを目的とするものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解決するために創作されたものであって、第1には、チューブによってチェストピースとイヤーチップが連通されて、診察部の音を診察者に伝達する診察用の聴診器であって、上記チェストピースの診察部への押圧面に、柔軟な弾性体によって診察部の形状に合わせて変形自在に成されて、上記チェストピースの内側空間を音感的に密封可能な円環状に形成されるパッドを有することを特徴とするものである。この第1の構成の聴診器においては、診察時において、痩せ形タイプなどの被診察者であっても、上記聴診器を診察部に押し当てると、診察部の形状に合わせて柔軟な弾性体からなる上記パッドが変形するため、上記パッドと上記診察部との間に隙間が生じることがなく、上記チェストピースの内部空間を音感的に十分に密封することができる。従って、検出すべき音が漏れたり、雑音を拾ってしまうことがなく、診察者が十分に検出音を聞き取ることが可能になる。 【0005】また、第2には、上記第1の構成において、上記弾性体が、ゴムであることを特徴とするものである。また、第3には、上記第1の構成において、上記弾性体が、合成樹脂であることを特徴とするものである。よって、安価な材料によって、具体的に、診察部の形状に合わせて変形自在となる柔軟な上記弾性体を構成することが可能になる。 【0006】また、第4には、柔軟な弾性体によって診察部の形状に合わせて変形自在に成されて、内側空間を音感的に密封可能な円環状に形成されるとともに、聴診器のチェストピースに着脱自在な着脱手段を有することを特徴とするものである。この第4の構成の聴診器用パッドにおいては、上記着脱手段によって上記聴診器の上記チェストピースに該聴診器用パッドを接続することによって、診察時において、痩せ形タイプなどの被診察者であっても、上記聴診器を診察部に押し当てると、診察部の形状に合わせて柔軟な弾性体からなる上記聴診器用パッドが変形するため、上記聴診器用パッドと上記診察部との間に隙間が生じることがなく、上記チェストピースの内部空間を音感的に十分に密封することができる。従って、検出すべき音が漏れたり、雑音を拾ってしまうことがなく、診察者が十分に検出音を聞き取ることが可能になる。また、被診察者が痩せ形タイプなどでない場合には、上記聴診器用パッドを使用せずにそのままの状態で上記チェストピースを使用する。つまり、必要な時のみ上記聴診器用パッドを使用するなどの使い分けが可能になる。さらに、被診察者毎に、上記聴診器用パッドを交換して用いることも可能になる。それによって、衛生的に聴診器を使用した診察を行うことが可能になる。 【0007】また、第5には、上記第4の構成において、上記着脱手段が、両面テープであることを特徴とするものである。また、第6には、上記第4の構成において、上記着脱手段が、磁石であることを特徴とするものである。よって、安価で簡略な手段によって、具体的に、上記着脱手段を構成することが可能になる。また、第7には、上記第4又は5又は6の構成において、上記弾性体が、ゴムであることを特徴とするものである。また、第8には、上記第4又は5又は6の構成において、上記弾性体が、合成樹脂であることを特徴とするものである。よって、安価な材料によって、具体的に、診察部の形状に合わせて変形自在となる柔軟な上記弾性体を構成することが可能になる。 【0008】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態としての第1実施例を図面を利用して説明する。本第1実施例に基づく聴診器A1は、図1に示されるように、デュアルヘッドB1、チューブC1、両耳用チューブD1、イヤーチップE1、及びパッドS1を有している。上記デュアルヘッドB1は、図1〜図3に示すように、大径側のチェストピース(以下ダイアフラムB10という)、小径側のチェストピース(以下オープンベルB20という)、タレットB30、スピンドルB40を有している。また、上記ダイアフラムB10、上記オープンベルB20、上記タレットB30は、図2に示すように、ステンレスなどによって一体的に形成される。上記ダイアフラムB10は、図3に示すように、大径の略吸盤状に形成されて、口径全体に隔膜(振動板)B12が配設されて、高周波音用に用いられる。また、外周部全周に、エッジなどによる診察部への傷付けを防止すべくカバーB10aが環装される。 【0009】上記オープンベルB20は、図3に示すように、小径の略吸盤状に形成されて、低周波音用に用いられる。また、外周部全周に、エッジなどによる診察部への傷付けを防止すべくカバーB20aが環装される。上記タレットB30は、図3に示すように、上記ダイアフラムB10と上記オープンベルB20を、背中合わせに一対に接続するとともに、上記ダイアフラムB10側と上記オープンベルB20側を音響的に接続すべく、上記タレットB30の略中心部を横方向に穿設する連通孔B30aが形成される。さらに、上記スピンドルB40を挿嵌するとともに、上記連通孔B30aとT字状に交差して連通する挿嵌溝B30bが形成される。 【0010】上記スピンドルB40は、図3に示すように、内部が中空なパイプ状に形成されるとともに、上記挿嵌溝B30bに回転自在に挿嵌すべく、上記挿嵌溝B30bの内径よりも若干小さい外形寸法に形成される。また、上記スピンドルB40には、上記挿嵌溝B30bへの挿嵌時に、図3に示すように、上記連通孔B30aと略同一な中心軸となる位置に、上記連通孔B30aと上記スピンドルB40の内部空間とを連通すべく、連通孔B40aが形成される。さらに、上記スピンドルB40の下端部には、上記チューブC1を嵌合して固定可能な、嵌合部B40bが形成される。 【0011】そして、上記スピンドルB40を上記挿嵌溝B30bに挿嵌するとともに、上記嵌合部B40bに上記チューブC1を嵌合する。従って、図1に示すように、上記チューブC1によって、上記デュアルヘッドB1と上記チューブC1の他端側に上記両耳用チューブD1を介して接続される上記イヤーチップE1が連通され、上記ダイアフラムB10或いは上記オープンベルB20が検出した検出音を診察者の耳に伝達可能になされている。また、上記スピンドルB40が上記挿嵌溝B30bに回転自在に挿嵌されるため、上記スピンドルB40を回動して、上記連通孔B40aの向きを変えることによって、上記イヤーチップE1への連通を、上記ダイアフラムB10側と上記オープンベルB20側とに切り替えて使用するように構成されている。上記パッドS1は、略ゼラチン状に柔軟(指先で軽く押した程度でも容易に変形可能)なウレタンゴム(弾性体)によって、図1、図2、図3に示すように、外径が上記オープンベルB20と略一致する大きさの円環状に形成される。そして、上記パッドS1は、図3に示すように、上記オープンベルB20と同一軸心で、上記オープンベルB20の表面(診察部への押圧面)側に、エポキシ樹脂などの接着剤S20によって接着される。 【0012】次に、そのような構成からなる本第1実施例による聴診器A1の、使用状態及び作用効果について説明する。図4は、被診察者Q1が、老人や小児、或いは痩せ形のタイプで脂肪が少なく、胸部表面(診察部)Q10が骨っぽく凹凸が大きい場合を示している。このような場合に、上記オープンベルB20側を用いて上記聴診器A1を使用する場合に、上記オープンベルB20は硬質であるため、上記パッドS1と上記胸部表面Q10との間に多少の隙間が生じるが、上記デュアルヘッドB1をさらに上記胸部表面Q10に押し付けることによって、図4に示すように、上記胸部表面Q10の形状に合わせて略ゼラチン状の上記パッドS1が柔軟に変形する。 【0013】そのため、上記パッドS1と上記胸部表面Q10との上記隙間が解消されて、上記オープンベルB20の内部空間を音感的に十分に密封することができる。従って、上記オープンベルB20から検出すべき音が漏れたり、雑音を拾ってしまうことがなく、診察者が十分に検出音を聞き取ることが可能になる。また、上記ダイアフラムB10側を使用する場合は、通常通りの基本的な聴診器の使用と変わるところはなく同様である。なお、上記ダイアフラムB10は、上記隔膜B12を有しているため、一般的に上記隔膜B12が振動すれば聞こえるため、上記オープンベルB20ほどには、検出すべき音が漏れたり、雑音を拾ってしまうおそれが少ない。そのため、本第1実施例においては、上記パッドS1を上記オープンベルB20側のみに設ける構成としている。 【0014】次に、本発明の第2実施例について説明する。本第2実施例による聴診器A2は、上述した第1実施例に対して、図5及び図6に示すように、上記オープンベルB20への上記パッドS1の固着に加えて、上記ダイアフラムB10にもパッドS2を固着する点が異なる。従って、上記デュアルヘッドB1の上記オープンベルB20側の使用においては、上記第1実施例とはまったく同一な作用及び効果を有している。具体的な構成としては、上記第1実施例の構成に加えて、上記パッドS2が、略ゼラチン状に柔軟なウレタンゴムによって、図5及び図6に示すように、外径が上記ダイアフラムB10と略一致する大きさの円環状に形成される。そして、上記パッドS2は、図6に示すように、上記ダイアフラムB10と同一軸心で、上記ダイアフラムB10の表面側に、エポキシ樹脂などの接着剤S20によって接着される。 【0015】次に、そのような構成からなる本第2実施例による聴診器A2の、使用状態及び作用効果について説明する。上述したように、上記第1実施例と同様に被診察者Q1が、老人や小児、或いは痩せ形のタイプで脂肪が少なく、胸部表面Q10が骨っぽく凹凸が大きい場合(図4参照)に、上記ダイアフラムB10及び上記オープンベルB20は硬質であるため、上記パッドS1又は上記パッドS2と上記胸部表面Q10との間に隙間が生じるが、上記デュアルヘッドB1をさらに上記胸部表面Q10に押し付けることによって、上記第1実施例と同様に、上記胸部表面Q10の形状に合わせて略ゼラチン状の上記パッドS1又は上記パッドS2が柔軟に変形する。 【0016】そのため、上記パッドS1又は上記パッドS2と上記胸部表面Q10との上記隙間が解消されて、上記ダイアフラムB10及び上記オープンベルB20の内部空間を音感的に十分に密封することができる。従って、上記ダイアフラムB10及び上記オープンベルB20から検出すべき音が漏れたり、雑音を拾ってしまうことがなく、診察者が十分に検出音を聞き取ることが可能になる。つまり、本第2実施例においては、上記オープンベルB20のみならず、上記ダイアフラムB10の使用時においても、検出すべき音が漏れたり、雑音を拾ってしまうのを防止することができる。 【0017】次に、本発明の第3実施例について説明する。本第3実施例による聴診器用パッドT1は、略ゼラチン状に柔軟なウレタンゴム(弾性体)によって、図7及び図8に示すように、外径が汎用の標準的な聴診器U1における上記オープンベルB20と略一致する大きさの円環状に形成される。また、上記聴診器用パッドT1には、図7及び図8に示すように、一側の側面部に、上記聴診器用パッドT1と略同一な外径の略円環状に形成された磁石(着脱手段)V1が、接着剤などによって上記聴診器用パッドT1に固着される。 【0018】次に、そのような構成からなる本第3実施例による聴診器用パッドT1の、使用状態及び作用効果について説明する。上述した図4に示したように、被診察者Q1が、老人や小児、或いは痩せ形のタイプで脂肪が少なく、上記胸部表面Q10が骨っぽく凹凸が大きい場合などには、上記磁石V1が固着された上記聴診器用パッドT1を、図7に示すように、使用する聴診器U1の上記オープンベルB20と同一軸心で、上記オープンベルB20の表面側に、上記磁石V1を用いて固着し、その状態で、上記聴診器U1を使用する。この場合に、上記オープンベルB20は硬質であるため、上記聴診器用パッドT1と上記胸部表面Q10との間に隙間が生じるが、上記デュアルヘッドB1をさらに上記胸部表面Q10に押し付けることによって、上記第1実施例と同様に、上記胸部表面Q10の形状に合わせて略ゼラチン状の上記聴診器用パッドT1が柔軟に変形する。 【0019】そのため、上記聴診器用パッドT1と上記胸部表面Q10との上記隙間が解消されて、上記オープンベルB20の内部空間を音感的に十分に密封することができる。従って、上記オープンベルB20から検出すべき音が漏れたり、雑音を拾ってしまうことがなく、診察者が十分に検出音を聞き取ることが可能になる。そして、診察終了後は、上記聴診器用パッドT1を、上記磁石V1固着面で上記オープンベルB20から剥がすことによって、容易に上記聴診器用パッドT1を上記聴診器U1から容易に脱着することができ、通常の上記聴診器用パッドT1を用いない状態とすることができる。また、被診察者が痩せ形タイプなどでない場合には、上記聴診器用パッドT1を使用せずにそのままの状態で上記オープンベルB20を使用する。つまり、必要な時のみ上記聴診器用パッドT1を使用するなどの使い分けが可能になる。さらに、上記聴診器用パッドT1が磁石V1を用いた安価な構成であるため、被診察者毎に、上記聴診器用パッドT1を交換して用いることも可能になる。それによって、衛生的に、聴診器を用いて診察を行うことが可能になる。 【0020】また、上記ダイアフラムB10側を使用する場合は、通常通りの基本的な聴診器の使用と変わるところはなく同様である。なお、上述した第2実施例に示すように、上記聴診器用パッドT1を上記ダイアフラムB10の外径に合わせて形成して磁石を固着して、上記ダイアフラムB10側に上記磁石によって上記聴診器用パッドT1を固着することによって、上記ダイアフラムB10側にも上記聴診器用パッドT1を使用する構成とすることも可能である。そのように構成したことによって、上記聴診器用パッドT1の一側の側面部に、上記聴診器用パッドT1と略同一な外径の略円環状に形成された磁石V1を、接着剤などによって固着する安価で簡略な構成によって、具体的に、上記聴診器U1から上記聴診器用パッドT1を着脱する着脱手段を構成することが可能になる。 【0021】次に、本発明の第4実施例について説明する。本第4実施例は、上述した第3実施例に対して、上記聴診器U1から上記聴診器用パッドT1を着脱する着脱手段として、上記磁石V1に代えて両面テープを用いた構成の例を示すものである。本第4実施例による聴診器用パッドT2は、略ゼラチン状に柔軟なウレタンゴム(弾性体)によって、図9及び図10に示すように、外径が汎用の標準的な聴診器U1における上記オープンベルB20と略一致する大きさの円環状に形成される。また、上記聴診器用パッドT2には、図9及び図10に示すように、一側の側面部に、上記聴診器用パッドT2と略同一な外径の略円環状に形成された両面テープ(着脱手段)V2が貼付される。 【0022】次に、そのような構成からなる本第4実施例による聴診器用パッドT2の、使用状態及び作用効果について説明する。上述した図4に示したように、被診察者Q1が、老人や小児、及び痩せ形のタイプで脂肪が少なく、上記胸部表面Q10が骨っぽく凹凸が大きい場合などには、上記両面テープV2が貼付された上記聴診器用パッドT2を、図9に示すように、使用する聴診器U1の上記オープンベルB20と同一軸心で、上記オープンベルB20の表面側に、上記両面テープV2を用いて固着し、その状態で、上記聴診器U1を使用する。この場合に、上記オープンベルB20は硬質であるため、上記聴診器用パッドT2と上記胸部表面Q10との間に隙間が生じるが、上記デュアルヘッドB1をさらに上記胸部表面Q10に押し付けることによって、上記第1実施例と同様に図4に示すように、上記胸部表面Q10の形状に合わせて略ゼラチン状の上記聴診器用パッドT2が柔軟に変形する。 【0023】そのため、上記聴診器用パッドT2と上記胸部表面Q10との上記隙間が解消されて、上記オープンベルB20の内部空間を音感的に十分に密封することができる。従って、上記オープンベルB20から検出すべき音が漏れたり、雑音を拾ってしまうことがなく、診察者が十分に検出音を聞き取ることが可能になる。そして、診察終了後は、上記聴診器用パッドT2を、上記両面テープV2固着面で上記オープンベルB20から剥がすことによって、容易に上記聴診器用パッドT2を上記聴診器U1から脱着することができ、通常の上記聴診器用パッドT2を用いない状態とすることができる。また、被診察者が痩せ形タイプなどでない場合には、上記聴診器用パッドT2を使用せずにそのままの状態で上記オープンベルB20を使用する。つまり、必要な時のみ上記聴診器用パッドT2を使用するなどの使い分けが可能になる。さらに、上記聴診器用パッドT2が上記両面テープV2を用いた安価な構成であるため、被診察者毎に、上記聴診器用パッドT2を交換して用いることも可能になる。それによって、衛生的に、聴診器を用いて診察を行うことが可能になる。 【0024】また、上記ダイアフラムB10側を使用する場合は、通常通りの基本的な聴診器の使用と変わるところはなく同様である。なお、上述した第2実施例に示すように、上記聴診器用パッドT2を上記ダイアフラムB10の外径に合わせて形成して両面テープを貼付して、上記ダイアフラムB10側に上記両面テープによっって上記聴診器用パッドT2を固着することによって、上記ダイアフラムB10側にも上記聴診器用パッドT2を使用する構成とすることも可能である。以上述べたように構成することによって、上記聴診器用パッドT2の一側の側面部に、上記聴診器用パッドT2と略同一な外径の略円環状に形成された上記両面テープV2を貼付する安価で簡略な構成によって、具体的に、上記聴診器U1から上記聴診器用パッドT1を着脱する着脱手段を構成することが可能になる。 【0025】以上述べたように、上述した第1〜第4実施例の上記聴診器A1、A2、及び上記聴診器用パッドT1、T2によれば、痩せ形タイプなどの被診察者であっても、上記聴診器を診察部に押し当てると、診察部の形状に合わせて略ゼラチン状に柔軟な弾性体からなる上記パッド(S1、S2、T1、T2)が変形するため、上記パッドと上記診察部との間に隙間が生じることがなく、上記チェストピースの内部空間を音感的に十分に密封することができる。従って、検出すべき音が漏れたり、雑音を拾ってしまうことがなく、診察者が十分に検出音を聞き取ることが可能になる。さらに、上記第3及び第4実施例の場合には、上記聴診器用パッドT1、T2が、上記聴診器U1とは別体であるため、上述したように、被診察者の体形などに合わせて、上記聴診器用パッドを使用する場合、或いは使用しない場合などに使い分けが可能になるとともに、被診察者毎に、上記聴診器用パッドを交換して用いる(使い捨て、或いは消毒して)ことも可能になる。上記聴診器用パッドは、直接皮膚に当てて用いられる場合があるため、衛生的である必要があるが、上記第3及び第4実施例の場合には、衛生的に聴診器を用いて診察を行うことが可能になる。特に、事故にあった患者などを診察した場合などで、血液などが付着したときなどにおいて有効である。 【0026】なお、本発明は、上記第1〜第4実施例の態様のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で多様な態様が可能である。例えば、上記パッドS1、S2、T1、T2における弾性体としては、略ゼラチン状に柔軟なウレタンゴムとしているが、それのみに限定されるものではなく指先で軽く押した程度でも容易に変形可能で、上記パッドS1と上記胸部表面Q10との間の隙間を音感的に十分に密封可能であれば良く、シリコンゴムやブチルゴムなどでも良く、また液状の樹脂やオイルなどをビニール袋などに封入して、略ゼラチン状に柔軟な弾性体としても良い。 【0027】また、上記第1及び第2実施例における上記パッドS1、S2、及び上記第3及び第4実施例における上記聴診器用パッドT1、T2の弾性体の構成を、図11に示すように、円環状に形成した発泡ウレタンなどのスポンジ体P10を、薄手のビニールシートP20等で被覆した構成とすることも可能である。このように構成しても、上記パッドS1、S2、及び上記聴診器用パッドT1、T2を、略ゼラチン状に柔軟な弾性体とすることができる。さらに、上記第3及び第4実施例における上記着脱手段V1、V2においては、それぞれ、磁石及び両面テープとしているが、容易にワンタッチで着脱可能なものであればよく、例えば、クリップを用いた構成、ねじ込み式による構成などであっても良い。 【0028】 【発明の効果】本発明に基づく請求項1に記載の聴診器によれば、診察時において、痩せ形タイプなどの被診察者であっても、上記聴診器を診察部に押し当てると、診察部の形状に合わせて柔軟な弾性体からなる上記パッドが変形するため、上記パッドと上記診察部との間に隙間が生じることがなく、よって上記チェストピースの内部空間を音感的に十分に密封することができる。従って、検出すべき音が漏れたり、雑音を拾ってしまうことがなく、診察者が十分に検出音を聞き取ることが可能になる。また、特に、請求項2又は3に記載の聴診器によれば、安価な材料によって、具体的に、診察部の形状に合わせて変形自在となる柔軟な上記弾性体を構成することが可能になる。 【0029】また、特に、請求項4に記載の聴診器用パッドによれば、上記着脱手段によって上記聴診器の上記チェストピースに該聴診器用パッドを接続することによって、診察時において、痩せ形タイプなどの被診察者であっても、上記聴診器を診察部に押し当てると、診察部の形状に合わせて柔軟な弾性体からなる上記聴診器用パッドが変形するため、上記聴診器用パッドと上記診察部との間に隙間が生じることがなく、上記チェストピースの内部空間を音感的に十分に密封することができる。従って、検出すべき音が漏れたり、雑音を拾ってしまうことがなく、診察者が十分に検出音を聞き取ることが可能になる。また、被診察者が痩せ形タイプなどでない場合には、上記聴診器用パッドを使用せずにそのままの状態で上記チェストピースを使用する。つまり、必要な時のみ上記聴診器用パッドを使用するなどの使い分けが可能になる。さらに、被診察者毎に、上記聴診器用パッドを交換して用いることも可能になる。それによって、衛生的に聴診器を使用した診察を行うことが可能になる。また、特に、請求項5又は6に記載の聴診器用パッドによれば、安価で簡略な手段によって、具体的に、上記着脱手段を構成することが可能になる。また、特に、請求項7又は8に記載の聴診器用パッドによれば、安価な材料によって、具体的に、診察部の形状に合わせて変形自在となる柔軟な上記弾性体を構成することが可能になる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】595171668 【氏名又は名称】日本パック株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年6月15日(1998.6.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100074022 【弁理士】 【氏名又は名称】長屋 文雄 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−237(P2000−237A) |
| 【公開日】 |
平成12年1月7日(2000.1.7) |
| 【出願番号】 |
特願平10−185646 |
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