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【発明の名称】 モップ
【発明者】 【氏名】伊藤 惇

【氏名】野口 勝馬

【要約】 【課題】

【解決手段】棒状の持ち手11が、楕円形状のカバー部材10と該カバー部材に固定的に取着された半楕円形状の固定保持板13と該固定保持板に対して回動自在な半楕円形状の回動保持板14とからなる雑巾取り付け部材Mの長径10a方向の回動に対しては、ふらついた構成を有しているとともに、上記雑巾取り付け部材の短径10a’方向の回動に対しては、バネ部材17’、17”の付勢力の影響を受けるように構成されたモップに関するものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】棒状の持ち手が、楕円形状のカバー部材と該カバー部材に固定的に取着された半楕円形状の固定保持板と該固定保持板に対して回動自在な半楕円形状の回動保持板とからなる雑巾取り付け部材の長径方向の回動に対しては、ふらついた構成を有しているとともに、上記雑巾取り付け部材の短径方向の回動に対しては、バネ部材の付勢力の影響を受けるように構成されていることを特徴とするモップ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、床や畳等の種々の掃除に使用されるモップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来,図10及び図11に示されているような、平面形状が楕円状の基布1の両端部分に、平面形状が半楕円状の上部布2を、それぞれ、直線部分2a以外の曲線状の周縁部2bを縫着することにより取り付けて、相対する直線部分が開口した袋部3を形成するとともに、基布1の外周に紐4を密集状態に取り付けて形成された雑巾Wの上記の2つの袋部3に、平面形状が基布1と同様で、上部に棒状の持ち手5が取着された楕円形状のカバー6の下部に取り付けられた半楕円形状の固定保持板と、同じく半楕円形状の回動保持板とを挿入して構成されたモップが知られている(例えば、実開平6−48562号公報)。
【0003】上述した従来のモップにおいては、図11に示されているように、棒状の持ち手5の下端には、楕円形状のカバー6の短径に平行な支軸7により、連結杆8の上端が枢着されており、また、連結杆8の下端には、楕円形状のカバー6の長径に平行な一対の支軸8aが形成されており、該支軸8aは、楕円形状のカバー6の凹部6aを形成する垂直壁6a’に穿設された透孔6a”に挿着されている。そして、連結杆8を介して、棒状の持ち手5に配設された楕円形状のカバー6に被せられた雑巾Wは、支軸7を中心に、雑巾W或いは楕円形状のカバー6の長径方向に揺動自在に構成されているとともに、支軸8aを中心に、雑巾W或いは楕円形状のカバー6の短径方向に揺動自在に構成されている。このように、従来のモップにおいては、雑巾Wが被せられた楕円形状のカバー6は、連結杆8を介して、棒状の持ち手5に、雑巾W或いは楕円形状のカバー6の長径方向及び短径方向に、揺動自在に、即ち、ふらふらした状態で、取り付けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、上述したモップは、一般には、掃除をしようとする床面等に、雑巾Wを擦り付けるように前後に移動させて掃除を行うが、モップを、箒のように使用して、床面等を掃除する場合がある。このような場合に、従来のように、雑巾Wが被せられた楕円形状のカバー6が、連結杆8を介して、棒状の持ち手5に、雑巾W或いは楕円形状のカバー6の長径方向及び短径方向に、揺動自在に、即ち、ふらふらした状態に取り付けられていると、畳や床上のゴミをうまく掃くことができないという問題があった。
【0005】本発明の目的は、上述した従来のモップが有する課題を解決するとともに、掃除がし易いモップを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した目的を達成するために、棒状の持ち手が、楕円形状のカバー部材と該カバー部材に固定的に取着された半楕円形状の固定保持板と該固定保持板に対して回動自在な半楕円形状の回動保持板とからなる雑巾取り付け部材の長径方向の回動に対しては、ふらついた構成を有しているとともに、上記雑巾取り付け部材の短径方向の回動に対しては、バネ部材の付勢力の影響を受けるように構成されているものである。
【0007】
【実施例】以下に、本発明の実施例について説明するが、本発明の趣旨を越えない限り何ら、本実施例に限定されるものではない。なお、本発明のモップにおいて使用される雑巾Wに関しては、図10に示されているものと同じであるので、その説明は省略する。
【0008】10は、平面形状が楕円形状で、山形に湾曲した形状を有するカバー部材である。カバー部材10の中央部には、楕円形状のカバー部材10の長径10aに対して直交する凹部10bが形成されており、凹部10bを形成する底部10cには方形状の透孔10dが穿設されている。凹部10bを形成する相対する垂直壁10eの下端部には、それぞれ、凹部10fが形成されており、凹部10fには、棒状の持ち手11をカバー部材10に連結する中間ブロック12の下部に形成された水平ピン12aが挿入される。なお、中間ブロック12の詳細は、後述する。カバー部材10の裏側から、カバー部材10の透孔10dに、中間ブロック12を挿入し、中間ブロック12の上部を、持ち手11の二股部11aの間隙に挿入する。そして、二股部11aに穿設された透孔11b及び中間ブロック12の上部に穿設された透孔12bは、連結部材11cを構成する鍔付き雌ピン11dを挿入するとともに、鍔付き雌ピン11dの筒部11d’の孔に、連結部材11cを構成する鍔付き雄ピン11eの二股脚11e’を挿入する。鍔付き雄ピン11eの二股脚11e’に形成された係合突起11e”を、鍔付き雌ピン11dの筒部11d’に穿設された透孔11d”に係合させることにより、連結部材11cを構成する鍔付き雄ピン11eと鍔付き雌ピン11dとにより、棒状の持ち手11に、中間ブロック12が、連結部材11cを中心に回動自在に枢着される。
【0009】なお、中間ブロック12の上部に穿設された透孔12bの内周面12b’を、円周方向に凹凸が連続した波状に形成することにより、連結部材11cを構成する鍔付き雌ピン11dの外周面と中間ブロック12の上部に穿設された透孔12bの内周面12b’との接触面積を減少させて、棒状の持ち手11が、中間ブロック12に対して、スムースに回動するように構成されている。カバー部材10の裏面には、後述する固定保持板を、カバー部材10に取着されための内周にネジ溝が刻設された円筒状のネジ受け10gが、適当数、垂設されている。
【0010】13は、平面形状が、上述した楕円形状のカバー部材10の略半分の半楕円形状に形成された固定保持板である。14は、同じく、平面形状が、上述した楕円形状のカバー部材10の略半分の半楕円形状に形成された回動保持板であり、回動保持板14の直線側には切り欠き部14aが形成されており、切り欠き部14aは、回動保持板14の両端部から平行に延設された一対の棒状体14bと、回動保持板14の板状部14cの棒状体14bに垂直な縁部14dとにより形成されている。また、一対の棒状体14bの先端部には、棒状体14bに対して垂直で、且つ、相対する方向に延びる係合ピン14eが、それぞれ延設されている。更に、縁部14dの中程には、板状部14cと面一に延びる板状の張出部14fが突設されており、張出部14fの上面には、上端部に傘状の膨出部14g’が形成された茸状の雄型係合部材14gが立設されている。一方、上述した固定保持板13には、回動保持板14の係合ピン14eが挿入可能な凹部13aが形成されているとともに、回動保持板14の張出部14fが挿入可能な切り欠き部13bが形成されている。カバー部材10の裏面には、円筒体10hが垂設されており、円筒体10hの中央部に相当するカバー部材10には、透孔10iが穿設されており、円筒体10hの上端部には、内側に突出した突起10h’が形成されている。
【0011】15は、一体成形された雌型係合部材であり、雌型係合部材15は、下部に鍔15a’を有する円柱部15a、該円柱部15aの下面から八の字状に延びる弾性板材15b及び弾性板材15bの内側面の中程から相対する方向に略水平に延在する係合突起15cとを有している。雌型係合部材15の円柱部15aは、上述したカバー部材10に形成された円筒体10hに挿入されるように構成されており、また、雌型係合部材15は、円柱部15aの鍔15a’が、円筒体10hの上端部に形成された突起10h’に当接することにより、雌型係合部材15が、円筒体10hに対して、上方から抜け出ないように構成されている。
【0012】次に、上述した中間ブロック12及び中間ブロック12に取り付けられる支持台座部材16について説明する。
【0013】上述したように、中間ブロック12の下部には、一対の水平ピン12aが突設されており、また、上部には、内周面12b’に凹凸が連続した波状に形成された透孔12bが穿設されている。そして、中間ブロック12の上部に穿設された透孔12bの中心線と水平ピン12aの軸線とは、互いに、直交するように構成されている。また、水平ピン12aには、水平スリット12cが形成されている。モップを組み立てた際には、中間ブロック12に形成された水平ピン12aの軸線は、カバー部材10の長径10aと平行であり、カバー部材10の短径10a’に対して垂直となるように構成されている。なお、12dは、ゴムや軟質合成樹脂で成形された弾性を有するリング状パッキンであり、水平ピン12aに嵌着する。
【0014】支持台座部材16は、水平部16aと水平部16aの両端から上方に延びる垂直部16bとからなる台座部16’及び台座部16’の下面の略中央部から垂設された嵌合ブロック16”とを有している。台座部16’の垂直部16bの上端面の中央部には、中間ブロック12の水平ピン12aの半分程が挿入される凹部16cが形成されている。また、一方の垂直部16bの外面の上部角部には、下方が開放された凹部を有するフック16d’が形成されており、この上部角部に対して、反対側に位置する、もう一方の垂直部16bの外面の上部角部にも、下方が開放された凹部を有する同様のフック16d”が形成されている。
【0015】17’、17”は、一対のバネ部材としてのコイルスプリングであり、コイルスプリング17’、17”は、中間ブロック12の水平ピン12aに遊嵌される、線材が複数回コイル状に巻回された巻回部17aと、図3において、水平ピン12aに対して近い方に位置するとともに、巻回部17aの外周を越えて外側に延びる長い直線状端部17bと、水平ピン12aに対して遠い方に位置するとともに、巻回部17aの中央の孔に接近して位置する短い端部17cとから構成されている。コイルスプリング17’、17”の巻回部17aを、中間ブロック12の水平ピン12aに遊嵌した際には、コイルスプリング17’、17”の巻回部17aと中間ブロック12の水平ピン12aの外周面との間には、所定の間隙が形成されるように構成されている。そして、図3において、中間ブロック12を挟んで配置された一対のコイルスプリング17’、17”の長い直線状端部17bは、互いに、反対方向に延在するように構成されている。また、コイルスプリング17’、17”を、長い直線状端部17b側から見た場合に、巻回部17aの線材の巻回方向は、それぞれ、同じ方向に巻回されている。図3及び図4に示されている実施例においては、コイルスプリング17’、17”を、長い直線状端部17b側から見た場合に、巻回部17aの線材は、左巻きに巻回されている。なお、コイルスプリング17’、17”は、同一構造を有している。
【0016】中間ブロック12と支持台座部材16を組み立てる場合には、先ず最初に、水平ピン12aの根元部が、支持台座部材16の台座部16’の垂直部16bに形成された凹部16cに挿入されるように、中間ブロック12を、支持台座部材16に載置する。次いで、中間ブロック12の水平ピン12aに、上述したようなコイルスプリング17’、17”の巻回部17aを、長い直線状端部17bが内側に位置するように、それぞれ遊嵌し、外側に位置する短い端部17cを、水平ピン12aの水平スリット12cに挿入する。次いで、コイルスプリング17’、17”の長い直線状端部17bを、コイルスプリング17’、17”の付勢力に抗して下方に押し下げるようにして、台座部16’の垂直部16bに形成されたフック16d’、フック16d”の凹部に挿入し、係止させる。その後、水平ピン12aの先端部に、リング状パッキン12dを、コイルスプリング17’、17”に接触するように嵌着して、コイルスプリング17’、17”ががたつかないようにする。このようにして組み立てられた状態においては、中間ブロック12は、支持台座部材16の台座部16’の水平部16aに対して、垂直に立つように構成されている。
【0017】図3及び図4には、左側(手前)に位置するコイルスプリング17’の長い直線状端部17bは、左方向に延びており、この長い直線状端部17bは、支持台座部材16の左側に位置する垂直部16bの左側の上部角部に形成されたフック16d’に係止されており、また、右側(奥側)に位置するコイルスプリング17”の長い直線状端部17bは、右方向に延びており、この長い直線状端部17bは、支持台座部材16の右側に位置する垂直部16bの右側の上部角部に形成されたフック16d”に係止されている。
【0018】そして、支持台座部材16を固定した状態で、図4において、中間ブロック12を手で持って、左方向に倒した場合には、左側に位置するコイルスプリング17’は、巻回部17aが弛緩し、また、右側に位置するコイルスプリング17”は、巻回部17aが緊張する。そして、中間ブロック12を持っている手を離した場合には、巻回部17aが弛緩した左側に位置するコイルスプリング17’の巻回部17aが元に戻ろうとする付勢力及び巻回部17aが緊張した右側に位置するコイルスプリング17”の元に戻ろうとする付勢力により、中間ブロック12は、支持台座部材16の台座部16’の水平部16aに対して垂直な通常の待機位置に復帰するように構成されている。支持台座部材16を固定した状態で、図4において、中間ブロック12を手で持って、右方向に倒した場合にも、同様であり、中間ブロック12を持っている手を離した場合には、コイルスプリング17’、17”の元の状態に戻ろうとする付勢力により、中間ブロック12は、支持台座部材16の台座部16’の水平部16aに対して垂直な通常の待機位置に復帰することになる。
【0019】次に、上述した構成を有するカバー部材10、固定保持板13、回動保持板14、雌型係合部材15及びコイルスプリング17’、17”を介して連結された中間ブロック12と支持台座部材16の組み立てについて説明する。
【0020】コイルスプリング17’、17”を介して支持台座部材16に連結された中間ブロック12を、カバー部材10の裏側から、カバー部材10の凹部10bを形成する底部10cに穿設された透孔10dに挿入し、中間ブロック12の水平ピン12aの先端部を、垂直壁10eの凹部10fに挿入する。
【0021】また、固定保持板13の凹部13aに、回動保持板14の係合ピン14eを挿入するとともに、カバー部材10の円筒体10hに、雌型係合部材15の円柱部15aを挿入しておく。次いで、回動保持板14の係合ピン14eが凹部13aに挿入された状態の固定保持板13を、カバー部材10の裏面側に対峙させ、適当数のネジ18を、固定保持板13に穿設された透孔13cに挿通するとともに、ネジ18を、カバー部材10のネジ受け10gのネジ孔に螺合させることにより取り付け、カバー部材10、固定保持板13、回動保持板14、雌型係合部材15及びコイルスプリング17’、17”を介して連結された中間ブロック12と支持台座部材16を組み立てる。この際、図6等に示されているように、支持台座部材16の嵌合ブロック16”は、固定保持板13の上面に立設された格子リブ13dにより形成された凹部13eに挿入されるとともに、嵌合ブロック16”の下面が、凹部13e内に位置する固定保持板13の上面に接触するように構成され、支持台座部材16は固定的に取り付けられている。また、回動保持板14が水平な状態において、雌型係合部材15の下方に、回動保持板14の雄型係合部材14gが位置するとともに、雌型係合部材15の八の字状に延びる弾性板材15bの先端が、固定保持板13の上面に接するか、或いは、若干、上方に位置するように構成されている。
【0022】その後、上述したように、持ち手11の下端部に形成され二股部11aに穿設された透孔11b及び二股部11aに挿入された中間ブロック12の上部に穿設された透孔12bに、連結部材11cを構成する鍔付き雌ピン11dを挿入するとともに、鍔付き雌ピン11dの筒部11d’に、連結部材11cを構成する鍔付き雄ピン11eの二股脚11e’を挿入することにより、持ち手11を、中間ブロック12に対して、回動自在に連結する。棒状の持ち手11は、カバー部材10の長径10a方向に、連結部材11cを中心に、略水平状態まで、自由に回動することができるように構成されている。
【0023】上述したようにして組み立てられたモップは、固定保持板13の凹部13aに係合ピン14eが挿入された回動保持板14が、係合ピン14eを中心に、固定保持板13に対して回動可能に構成されている。そして、回動保持板14を、略水平状態の上方に回動させることにより、回動保持板14に形成された雄型係合部材14gの傘状の膨出部14g’が、カバー部材10の円筒体10hに挿入された雌型係合部材15の弾性板材15bに当接し、弾性板材15bを外側に拡張させるとともに、雄型係合部材14gの膨出部14g’が、弾性板材15bの係合突起15cを越えて上昇し、その後、弾性板材15bの弾性により、弾性板材15bが内側に戻ることにより、図7に示されているように、弾性板材15bの係合突起15cにより係止される。
【0024】上述した雄型係合部材14gの膨出部14g’が、弾性板材15bの係合突起15cにより係止されて、回動保持板14が固定保持板13に係止された状態から、カバー部材10に穿設された透孔10iに指を入れて、雌型係合部材15を下方に押すと、その先端が、固定保持板13の上面に当接し、雌型係合部材15の八の字状の弾性板材15bの先端が、固定保持板13の上面に沿って、外側に拡張し、雄型係合部材14gの膨出部14g’に係合している弾性板材15bの係合突起15cが、図8に示されているように、雄型係合部材14gの膨出部14g’から外れて、回動保持板14が、略水平状態から下方に回動するように構成されている。
【0025】次に、雑巾Wの取り付けについて説明する。図9に示されているように、回動保持板14を、固定保持板13に対して回動させた状態で、カバー部材10と固定保持板13との隙間に、雑巾Wの一方の上部布2を挿入し、固定保持板13を袋部3に挿入する。次いで、下方に回動した回動保持板14を、雑巾Wのもう一方の袋部3に挿入する。その後、回動保持板14を、カバー部材10方向に回動させるとともに、上述したように、回動保持板14に形成された雄型係合部材14gの傘状の膨出部14g’を、カバー部材10の円筒体10hに挿入された雌型係合部材15の弾性板材15bの係合突起15cに係止させて、回動保持板14を、雌型係合部材15を介して、カバー部材10に取り付ける。なお、雑巾Wの取り外しは、上述したように、カバー部材10に穿設された透孔10iに指を入れて、雌型係合部材15を下方に押すことにより、雌型係合部材15と回動保持板14に形成された雄型係合部材14gとの係合を解いて、回動保持板14を下方に回動させ、回動保持板14から雑巾Wの一方の袋部3を外し、その後、固定保持板13から雑巾Wのもう一方の袋部3を外す。なお、10jは、カバー部材10の長径10a方向の両端部付近の裏面に突設された半円形状突出板であり、カバー部材10と固定保持板13との隙間及びカバー部材10と回動保持板14との間隙に挿入された雑巾Wの上部布2を、半円形状突出板10jにより、固定保持板13方向及び回動保持板14方向に押圧することにより、カバー部材10、固定保持板13及び回動保持板14に対して、雑巾Wが移動しないように構成されている。上記のように、カバー部材10とカバー部材10に固定的に取着される固定保持板13と固定保持板13に対して回動自在な回動保持板14とにより、雑巾Wが取り付けられる雑巾取り付け部材Mが構成される。
【0026】上述したカバー部材10、中間ブロック12、固定保持板13、回動保持板14、雌型係合部材15、支持台座部材16は、それぞれ、合成樹脂で一体に成形され、これらを、ネジ18とコイルスプリング17’、17”のみを使用するだけで組み立てることができるので、部品数が少なく、従って、安価で、故障しにくいモップが実現できる。
【0027】モップを組み立てた際には、上述したように、嵌合ブロック16”が、固定保持板13の上面に形成された凹部13eに挿入されるとともに、嵌合ブロック16”の下面が、凹部13e内に位置する固定保持板13の上面に接触されるので、支持台座部材16は固定状態となる。このような固定状態の支持台座部材16に、コイルスプリング17’、17”を介して、中間ブロック12が取り付けられ、この中間ブロック12に、連結部材11cを介して、棒状の持ち手11が配設されている。そして、中間ブロック12に形成された水平ピン12aの軸線は、カバー部材10の長径10aと平行であり、カバー部材10の短径10a’に対して垂直になるように構成されているとともに、中間ブロック12の上部に穿設された透孔12bの中心線は、カバー部材10の短径10a’と平行であり、カバー部材10の長径10aに対して垂直になるように構成されている。
【0028】従って、棒状の持ち手11は、カバー部材10の長径10a方向に、連結部材11cを中心に回動自在であり、棒状の持ち手11は、図9に2点鎖線で示されているように、略水平状態まで回動することができるように構成されている。上述したように、持ち手11の下端部に形成され二股部11aに穿設された透孔11b及び二股部11aに挿入された中間ブロック12の上部に穿設された透孔12bに、連結部材11cを構成する鍔付き雌ピン11dを挿入するとともに、鍔付き雌ピン11dの筒部11d’に、連結部材11cを構成する鍔付き雄ピン11eの二股脚11e’を挿入することにより、持ち手11は、連結部材11cを介して、中間ブロック12に連結されており、持ち手11を離した場合には、持ち手11の自重により、簡単に、倒れるように構成されている。
【0029】また、固定状態の支持台座部材16に、バネ部材としてのコイルスプリング17’、17”を介して、中間ブロック12が取り付けられ、この中間ブロック12に、連結部材11cを介して、棒状の持ち手11が配設されているので、カバー部材10、固定保持板13及び回動保持板14に取り付けられた雑巾Wは、カバー部材10の短径10a’方向に対しては、自由には回動しない。そして、雑巾Wの裏面が、床等に接触して状態を維持したまま、コイルスプリング17’、17”の付勢力に抗して、棒状の持ち手11を、カバー部材10の短径10a’方向に倒しても、棒状の持ち手11を持ち上げて、雑巾Wを床等から離せば、コイルスプリング17’、17”の付勢力により、カバー部材10は、その短径10a’が、棒状の持ち手11に対して垂直な待機状態に戻る。モップを、箒替わりに使用する場合には、掃く方向、即ち、雑巾Wの往復運動方向は、カバー部材10の長径10aに対して、垂直方向である。このような方向に、モップを往復運動させることにより、雑巾Wの幅の広い方を使用できるので、モップを使用しての効率的な掃き掃除を行うことができる。このような方向に、雑巾Wの往復運動させた際には、雑巾Wは、コイルスプリング17’、17”の付勢力により、カバー部材10の短径方向には、ふらつかないので、しっかりと、床や畳等を掃除することができる。
【0030】
【発明の効果】本発明は、以上説明した構成を有しているので、以下に記載する効果を奏するものである。
【0031】雑巾を往復運動させた際に、雑巾は、バネ部材の付勢力により、カバー部材の短径方向には、ふらつかないので、しっかりと、床や畳等を掃除することができる。
【出願人】 【識別番号】598129266
【氏名又は名称】株式会社エルゼ
【識別番号】591006944
【氏名又は名称】三甲株式会社
【出願日】 平成11年6月15日(1999.6.15)
【代理人】 【識別番号】100099542
【弁理士】
【氏名又は名称】平井 保
【公開番号】 特開2000−354579(P2000−354579A)
【公開日】 平成12年12月26日(2000.12.26)
【出願番号】 特願平11−167799