| 【発明の名称】 |
電気掃除機 |
| 【発明者】 |
【氏名】速水 禎高
|
| 【要約】 |
【課題】消費電力の少ない電気掃除機を提供する。
【解決手段】掃除機本体の傾きを傾き検出手段15により検出し、制御手段2により傾き検出手段15の出力に応じて電動送風機7の回転数を制御する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 掃除機本体の傾きを検出する傾き検出手段と、前記傾き検出手段の出力に応じて電動送風機の回転数を制御する制御手段とを備えた電気掃除機。 【請求項2】 表示動作を行う表示部を備え、前記表示部は、傾き検出手段の出力が掃除機本体が略垂直であることを示しているとき、表示するようにした請求項1記載の電気掃除機。 【請求項3】 傾き検出手段の出力が一定時間変化しない場合、電源をオフするようにした請求項1記載の電気掃除機。 【請求項4】 傾き検出手段の出力が一定時間に繰り返し検出されたとき、電動送風機の回転数を最高回転数にするようにした請求項1記載の電気掃除機。 【請求項5】 傾き検出手段による制御をオン、オフできるスイッチを備えた請求項1記載の電気掃除機。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、電動送風機の回転数を制御可能な電気掃除機に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来の電気掃除機を携帯型電気掃除機を例にして、図7および図8を参照しながら説明する。 【0003】図7に示すように、掃除機本体19は、集塵室前方に塵埃を取り込む吸気口20と塵埃を集塵する集塵袋21とを設け、後方に吸引力を発生する電動送風機22を設けている。手元スイッチ部23は電動送風機22の回転数を設定するもので、把手部24に設けている。 【0004】手元スイッチ部23は、図8に示すように、制御手段25に入力している。制御手段25はマイクロコンピュータにより構成し、手元スイッチ部23の設定に応じて、駆動部26を介して電動送風機22の回転数を制御するよう構成している。電源部27は制御手段25に所定の電圧を印加するものである。 【0005】上記構成において、手元スイッチ部23により電動送風機22の回転数を設定して運転を開始すると、電動送風機22は一定の回転数で回転し、掃除をすることができる。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】このような従来の電気掃除機では、掃除機本体19がどのような状態においても、電動送風機22は一定の回転数で回転し、吸い込み力を必要としない状態でも、常に電動送風機22が回転しており、無駄な消費電力を使用していた。また、掃除を一時中断するときには、手元スイッチ部23で操作して停止する必要があった。 【0007】本発明は上記従来の課題を解決するもので、掃除機本体の傾きに応じて電動送風機の回転数を制御し、消費電力を低減するとともに、操作性を向上することを目的としている。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成するために、掃除機本体の傾きを傾き検出手段により検出し、制御手段により傾き検出手段の出力に応じて電動送風機の回転数を制御するよう構成したもので、掃除機本体の傾きに応じて電動送風機の回転数を制御することができ、消費電力を低減できるとともに、操作性を向上することができる。 【0009】 【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明は、掃除機本体の傾きを検出する傾き検出手段と、前記傾き検出手段の出力に応じて電動送風機の回転数を制御する制御手段とを備えたものであり、掃除機本体が例えば前方に傾いたときは高い回転数(ハイパワー)で運転し、掃除機本体が後方に傾いたときにオフすることで、消費電力を低減できるとともに、操作性を向上することができる。 【0010】請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明において、表示動作を行う表示部を備え、前記表示部は、傾き検出手段の出力が掃除機本体が略垂直であることを示しているとき、表示するようにしたものであり、掃除機本体が略垂直の状態で、運転が自動的に停止していることを知らせることができる。 【0011】請求項3に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明において、傾き検出手段の出力が一定時間変化しない場合、電源をオフするようにしたものであり、傾き検出手段の出力が一定時間変化しない場合は、使用していないとみなして、電源をオフすることにより、無駄な電力消費をなくすることができる。 【0012】請求項4に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明において、傾き検出手段の出力が一定時間に繰り返し検出されたとき、電動送風機の回転数を最高回転数にするようにしたものであり、傾き検出手段の出力により使用していることを確認することができ、電動送風機の回転数を最高回転数にすることで集塵性能を向上することができる。 【0013】請求項5に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明において、傾き検出手段による制御をオン、オフできるスイッチを備えたものであり、掃除の内容により電動送風機の回転を自動制御するか、一定回転にするかを選択することができる。 【0014】 【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。 【0015】(実施例1)図2に示すように、掃除機本体9は、集塵室10の前方に塵埃を取り込むための吸気口11を設けるとともに、塵埃を集塵する集塵袋12を設け、後方に吸引力を発生させる電動送風機7を設けている。操作部13は、手動操作により電動送風機7の運転、停止、または回転数の設定などを行うもので、把手部14に設けている。 【0016】傾き検出手段15は、掃除機本体9の傾きを検出するもので、圧電素子などの加えられる圧力に応じて電圧を発生するよう構成した第1のセンサ4と第2のセンサ5、および重り8で構成し、第1のセンサ4と第2のセンサ5を掃除機本体9の底面に向かい合わせて設け、重り8を掃除機本体9の底面に沿って移動自在になるように第1のセンサ4と第2のセンサ5の間に収容している。掃除機本体4が前方に傾くと、重り8が第2のセンサ5の方向に移動し、後方に傾くと第1のセンサ4の方向に移動するよう構成している。 【0017】第1のセンサ4と第2のセンサ5は、図1に示すように、制御手段2に接続しており、制御手段2は、マイクロコンピュータにより構成し、第1のセンサ4の出力V1と第2のセンサ5の出力V2により電動送風機7の回転数を制御する。手元スイッチ部1は操作部13に設け、手動操作により電動送風機7の運転、停止、または回転数の設定などを行うものである。表示部16は表示動作を行うもので、操作部13に設けている。電源部3は制御手段2および第1のセンサ4と第2のセンサ5に電圧を供給する。駆動部6は制御手段2の出力により電動送風機7を駆動するものである。 【0018】上記構成において図3を参照しながら動作を説明する。掃除機本体9を前方に傾けると、重り8が第1のセンサ4から離れるために、第1のセンサ4の出力V1は小さく、第2のセンサ5に重り8が近づくために、第2のセンサ5の出力V2は大きくなる。逆に、掃除機本体9を後方に傾けると、重り8が第2のセンサ5から離れるために、第2のセンサ5の出力V2は小さく、第1のセンサ4に重り8が近づくために、第1のセンサ5の出力V1は大きくなる。 【0019】第1のセンサ4の出力V1の値より第2のセンサ5の出力V2の値が大きく、ほぼ一定のときには、制御手段2は掃除機本体9を前傾させて掃除していると判断し、電動送風機7を高い回転数(ハイパワー)で運転する。 【0020】第1のセンサ4の出力V1の値より第2のセンサ5の出力V2の値が小さいとき、または第1のセンサ4の出力V1の値より第2のセンサ5の出力V2の値が大きくても、第1のセンサ4の出力V1の値が大きく、第2のセンサ5の出力V2の値が小さくなるよう変動しているときは、掃除機本体9をほぼ水平にして休止していると判断し、電動送風機7を低い回転数(ローパワー)で運転する。 【0021】さらに、第2のセンサ5の出力V2の値がゼロのときは、掃除機本体9が略垂直で、掃除していないと判断し、運転をオフにし、表示部16を点灯させる。したがって、掃除を一時中断するときには、掃除機本体9が略垂直にすることにより、電動送風機7を停止させることができ、操作性を向上することができる。 【0022】このように、傾き検出手段15により検出した掃除機本体9の傾きに応じて、電動送風機7の回転数を自動的に制御することができ、掃除機本体9が前方に傾いたときは高い回転数(ハイパワー)で運転し、掃除機本体9が後方に傾いたときはオフすることができ、消費電力を低減できるとともに、操作性を向上することができる。 【0023】また、表示部16は、傾き検出手段15の出力が掃除機本体9が略垂直であることを示しているとき表示するので、掃除機本体9が略垂直の状態で、運転が自動的に停止していることを知らせることができる。 【0024】(実施例2)図4に示すように、センサ出力検出部17は、傾き検出手段15を構成する第1のセンサ4および第2のセンサ5と制御手段2との間に設け、第1のセンサ4および第2のセンサ5の出力を検出し、出力が一定時間変化しない場合、電源をオフするようにしている。他の構成は上記実施例1と同じである。 【0025】上記構成において動作を説明する。第1のセンサ4および第2のセンサ5の出力は、掃除機本体9の傾きに応じて変化するため、第1のセンサ4および第2のセンサ5の出力が変化するときは、掃除機本体9を動かして掃除をしているとみなす。 【0026】一方、第1のセンサ4および第2のセンサ5の出力が変化しない場合は、掃除機本体9を動かしていないとみなし、この状態が一定時間継続すると、掃除をしていないと判断し、電源をオフにする。 【0027】このように、傾き検出手段15の出力が一定時間変化しない場合、電源をオフすることにより、無駄な電力消費をなくすることができる。 【0028】(実施例3)図1に示す制御手段2は、傾き検出手段15の出力が一定時間に繰り返し検出されたとき、電動送風機7の回転数を最高回転数にするようにしている。他の構成は上記実施例1と同じである。 【0029】上記構成において図5を参照しながら動作を説明する。傾き検出手段15を構成する第1のセンサ4および第2のセンサ5の出力が、図5に示すように、一定時間に繰り返し検出されたときは、掃除機本体9を前後に移動させながら掃除をしていると判断し、電動送風機7の回転数を最高回転数にすることで集塵性能を向上することができる。 【0030】(実施例4)図6に示すように、スイッチ18は、傾き検出手段15を構成する第1のセンサ4および第2のセンサ5と制御手段2との間に設け、傾き検出手段15による制御をオン、オフするようにしている。他の構成は上記実施例1と同じである。 【0031】上記構成において動作を説明する。電動送風機7の回転数を掃除機本体9の傾斜状態、移動状態などの関係なく一定回転数とするときは、スイッチ18をオフにすることにより、傾き検出手段15を構成する第1のセンサ4および第2のセンサ5の出力に関係なく、一定の回転数で回転させることができる。したがって、掃除の内容により電動送風機7の回転を傾き検出手段15により自動制御するか、一定回転にするかを選択することができる。 【0032】 【発明の効果】以上のように本発明の請求項1に記載の発明によれば、掃除機本体の傾きを検出する傾き検出手段と、前記傾き検出手段の出力に応じて電動送風機の回転数を制御する制御手段とを備えたから、例えば床面清掃用に掃除機本体を前方に傾けたときに電動送風機を高い回転数(ハイパワー)で運転し、移動時に掃除機本体を水平又は後方に傾けたときにオフするようにすることで、全体の消費電力を低減できるとともに、操作性を向上させることができる。 【0033】また、請求項2に記載の発明によれば、表示動作を行う表示部を備え、前記表示部は、傾き検出手段の出力が掃除機本体が略垂直であることを示しているとき、表示するようにしたから、掃除機本体が略垂直の状態で、運転が自動的に停止していることを知らせることができる。 【0034】また、請求項3に記載の発明によれば、傾き検出手段の出力が一定時間変化しない場合、電源をオフするようにしたから、傾き検出手段の出力が一定時間変化しない場合は、使用していないとみなして、電源をオフすることにより、無駄な電力消費をなくすることができる。 【0035】また、請求項4に記載の発明によれば、傾き検出手段の出力が一定時間に繰り返し検出されたとき、電動送風機の回転数を最高回転数にするようにしたから、傾き検出手段の出力により使用していることを確認することができ、電動送風機の回転数を最高回転数にすることで集塵性能を向上することができる。 【0036】また、請求項5に記載の発明によれば、傾き検出手段による制御をオン、オフできるスイッチを備えたから、掃除の内容により電動送風機の回転を自動制御するか、一定回転にするかを選択することができる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
|
| 【出願日】 |
平成11年4月20日(1999.4.20) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100097445 【弁理士】 【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
|
| 【公開番号】 |
特開2000−300486(P2000−300486A) |
| 【公開日】 |
平成12年10月31日(2000.10.31) |
| 【出願番号】 |
特願平11−112053 |
|