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【発明の名称】 電気掃除機
【発明者】 【氏名】上野 聖一

【氏名】高橋 正樹

【氏名】石橋 崇文

【氏名】北川 晃博

【氏名】福嶋 雅一

【要約】 【課題】軽量で、使い勝手の良い電気掃除機を提供することを目的としている。

【解決手段】モータ10により駆動するブラシ(図示せず)を有するノズル105と、吸引力を発生させる電動送風機1と、この電動送風機1を内蔵した電気掃除機本体101と、この電気掃除機本体101に一端側を接続し、他端側に手元操作部102aを有するホース102と、前記手元操作部102aを介して電気掃除機本体側101の電力を前記ノズル105に供給するため、前記ホース102に設けた導線103と、前記手元操作部102aに設けられ、前記導線103の電力から信号電圧を作り出す操作手段2と、前記電気掃除機本体101に設けられ、前記操作手段2からの信号電圧を入力する制御手段8を有し、前記制御手段8はモータ10の駆動時と停止時とで入力される信号電圧を補正することで、1本の信号線で正確に操作手段2からの信号を検出できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 モータにより駆動するブラシを有するノズルと、吸引力を発生させる電動送風機と、この電動送風機を内蔵した電気掃除機本体と、この電気掃除機本体に一端側を接続し、他端側に手元操作部を有するホースと、前記手元操作部を介して電気掃除機本体側の電力を前記ノズルに供給するため、前記ホースに設けた導線と、前記手元操作部に設けられ、前記導線の電力から信号電圧を作り出す操作手段と、前記電気掃除機本体側に設けられ、前記操作手段からの信号電圧を入力する制御手段を有し、前記制御手段はモータの駆動時及び停止時に応じて入力される信号電圧の判断を変更するようにした電気掃除機。
【請求項2】 モータにより駆動するブラシを有するノズルと、吸引力を発生させる電動送風機と、この電動送風機を内蔵した電気掃除機本体と、この電気掃除機本体に一端を接続し他端側に手元操作部を有するホースと、前記手元操作部を介して電気掃除機本体側からの商用電源を前記ノズルに供給するため、前記ホースに設けた導線と、商用電源のゼロボルトのタイミングを検出するゼロボルト検出手段と、前記手元操作部に設けられ、前記導線の電力から信号電圧を作り出す操作手段と、前記電気掃除機本体側に設けられ、前記操作手段からの信号電圧に応じて制御を行う制御手段を有し、前記制御手段はゼロボルトのタイミングから所定時間遅延させたタイミングで操作手段からの信号電圧を入力する電気掃除機。
【請求項3】 制御手段は、モータの駆動期間にはゼロボルトのタイミングから一定期間モータを停止させた請求項2記載の電気掃除機。
【請求項4】 モータにより駆動するブラシを有するノズルと、吸引力を発生させる電動送風機と、この電動送風機を内蔵した電気掃除機本体と、この電気掃除機本体に一端を接続し、他端側に手元操作部を有するホースと、前記手元操作部を介して電気掃除機本体側の電力を前記ノズルに供給するため、前記ホースに設けた導線と、前記モータに流れる電流を検出する電流検出手段と、前記手元操作部に設けられ、前記導線の電力から信号電圧を作り出す操作手段と、前記電気掃除機本体に設けられ、前記操作手段からの信号電圧に応じて制御を行う制御手段を有し、前記制御手段は前記電流検出手段の出力に応じて信号電圧を補正する電気掃除機。
【請求項5】 制御手段は、電流検出手段の出力が異常値の場合に異常表示または、及び異常報知を行う請求項4記載の電気掃除機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホースの手元操作部側から電気掃除機本体側に制御用の信号を伝達する電気掃除機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来例について、図12、13を用いて説明する。
【0003】電気掃除機の全体構成は図12のように、塵埃を吸引するノズル105、ノズル105の吸引した塵埃をホース102側に導く延長管104、吸引力を発生させる電動送風機1を内蔵し、集塵室101aにホース102からの塵埃を捕集する本体101からなり、この電動送風機1等の運転/停止を設定する操作手段102bを、ホース102の延長管104側の端部に取り付けた手元操作部102aの上面に設けている。
【0004】この構成において、図13に示すように、使用者が掃除を行うときに握る手元操作部102a内には操作手段102b、第2制御手段205、第2AC/DCコンバータ206が設けられている。この第2AC/DCコンバータ206は、前記第2制御手段205や操作手段102bの電源を供給している。操作手段102bは、複数のスイッチで構成されており、電動送風機1の動作選択を使用者が設定できるようになっている。本体101には、AC/DCコンバータ208、制御手段209、前記電動送風機1が内蔵されている。AC/DCコンバータ208は、前記制御手段209に電源を供給しており、制御手段209は前記電動送風機1の駆動や、前記ホース102内の第2制御手段205から、前記電動送風機1の動作・停止信号等を入力し、駆動させている。また、ノズル105には回転ブラシ駆動用のモータ202が内蔵されて、前記手元操作部102a内の操作手段102bで動作・停止選択が可能となっている。207はモータ202への通電を制御する双方向性サイリスタ、210は電動送風機1への通電を制御する双方向性サイリスタである。
【0005】この構成では、手元操作部102aと本体101との間で、信号や電力の供給のために4本の導線が必要になっている。つまり、第2制御手段205と制御手段209とは2本の信号線が必要であり、またモータ202への電力供給及び第2AC/DCコンバータ206への電力供給のために2本の電力供給線が必要であった。これら4本の導線102aは前記ホース102内に埋設させなければならない。したがって、ホース102の重量が重くなり、またホース102の曲げがスムーズに行えず、掃除作業性を悪化させる要因となっていた。また、手元操作部102a内には第2制御手段205、AC/DCコンバータ206を収容しており、手元操作部102aの重量が重くなっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の電気掃除機の構成では、手元操作部102aに電気的な制御を行うための第2制御手段205(一般的にはマイクロコンピュータで構成される)があり、小型化が制約されていた。また本体101に2本の制御用の信号線が必要となり、ホース102内の信号線を減らすことが出来ず、軽量化が困難であった。
【0007】本発明は、上記課題を解決するものであって、ホース及び手元操作部の小型化が実現でき、使い勝手の向上を図った電気掃除機を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために本発明は、モータにより駆動するブラシを有するノズルと、吸引力を発生させる電動送風機と、この電動送風機を内蔵した電気掃除機本体と、この電気掃除機本体に一端側を接続し、他端側に手元操作部を有するホースと、前記手元操作部を介して電気掃除機本体側の電力を前記ノズルに供給するため、前記ホースに設けた導線と、前記手元操作部に設けられ、前記導線の電力から信号電圧を作り出す操作手段と、前記電気掃除機本体側に設けられ、前記操作手段からの信号電圧を入力する制御手段を有し、前記制御手段はモータの駆動時及び停止時とで入力される信号電圧の判断を変更することを課題解決手段とし、簡単な構成で手元操作部の小型化・軽量化を実現し、またホース内の信号線数の低減を実現させる。
【0009】
【発明の実態の形態】本発明の請求項1記載の発明は、モータにより駆動するブラシを有するノズルと、吸引力を発生させる電動送風機と、この電動送風機を内蔵した電気掃除機本体と、この電気掃除機本体に一端側を接続し、他端側に手元操作部を有するホースと、前記手元操作部を介して電気掃除機本体側の電力を前記ノズルに供給するため、前記ホースに設けた導線と、前記手元操作部に設けられ、前記導線の電力から信号電圧を作り出す操作手段と、前記電気掃除機本体側に設けられ、前記操作手段からの信号電圧を入力する制御手段を有し、前記制御手段はモータの駆動時及び停止時に応じて入力される信号電圧の判断を変更するようにした電気掃除機である。
【0010】本発明の請求項2記載の発明は、モータにより駆動するブラシを有するノズルと、吸引力を発生させる電動送風機と、この電動送風機を内蔵した電気掃除機本体と、この電気掃除機本体に一端を接続し他端側に手元操作部を有するホースと、前記手元操作部を介して電気掃除機本体側からの商用電源を前記ノズルに供給するための前記ホースに設けた導線と、商用電源のゼロボルトのタイミングを検出するゼロボルト検出手段と、前記手元操作部に設けられ、前記導線の電力から信号電圧を作り出す操作手段と、前記電気掃除機本体側に設けられ、前記操作手段からの信号電圧に応じて制御を行う制御手段を有し、前記制御手段はゼロボルトのタイミングから所定時間遅延させたタイミングで操作手段からの信号電圧を入力する電気掃除機である。
【0011】本発明の請求項3記載の発明は、制御手段は、モータの駆動期間にはゼロボルトのタイミングから一定期間モータを停止させた請求項2記載の電気掃除機である。
【0012】本発明の請求項4記載の発明は、モータにより駆動するブラシを有するノズルと、吸引力を発生させる電動送風機と、この電動送風機を内蔵した電気掃除機本体と、この電気掃除機本体に一端を接続し、他端側に手元操作部を有するホースと、前記手元操作部を介して電気掃除機本体側の電力を前記ノズルに供給するため、前記ホースに設けた導線と、前記モータに流れる電流を検出する電流検出手段と、前記手元操作部に設けられ、前記導線の電力から信号電圧を作り出す操作手段と、前記電気掃除機本体に設けられ、前記操作手段からの信号電圧に応じて制御を行う制御手段を有し、前記制御手段は前記電流検出手段の出力に応じて信号電圧を補正する電気掃除機である。
【0013】本発明の請求項5記載の発明は、制御手段は、電流検出手段の出力が異常値の場合に異常表示または、及び異常報知を行う請求項4記載の電気掃除機である。
【0014】
【実施例】(実施例1)以下、本発明の一実施例について図1〜4及び図12を用いて説明する。
【0015】まず、電気掃除機全体の概略説明を行う。101は電気掃除機本体(以下、本体と称す)で、本体101内の前方には集塵室101a、後方には電動送風機1を配している。102はホースで、一端を本体101内の集塵室101aに接続し、他端には手元操作部102aを備え、また本体1側の電力をノズル105に供給するための導線103を設けている。104は延長管で、一端を手元操作部102aに接続し、他端をノズル105に接続している。これによりノズル105から吸引された塵埃を延長管104、ホース102を経由して前記本体101内の集塵室101aへ導かれる。この吸引力は前記電動送風機1によって発生させている。
【0016】手元操作部102aは図4に示すように、じゅうたん掃除を行う場合に操作する「じゅうたん」操作部102c、床・たたみを掃除する場合に操作する「床・たたみ」操作部102d、電気掃除機本体101の運転を停止させる場合に操作する「切」操作部102eを設けている。これら操作部の操作は手元操作部102aの上面部の操作設定部102bで行う。じゅうたん操作部102cを一回押すと塵埃量に応じて電動送風機1の風量を自動設定する「自動」モードが設定され、「自動」表示部102fが点灯する。又一回押すと、電動送風機1の風量を「強」とした「ハイパワー」モードが設定され、「ハイパワー」表示部102gが点灯し、更に一回押すと電動送風機1の風量を「弱」とした「静か」モードが設定され、「静か」表示部102hが点灯し、更に一回押すと最初の「自動」モードに戻り、上述した通りの設定を繰り返す。
【0017】「床・たたみ」操作部102dにおいても「じゅうたん」操作部102cと同様な電動送風機1の風量設定になるが、相違する点としては「じゅうたん」操作部102cを操作すると、ノズル105内の回転ブラシを駆動するモータ10へも通電され、電動送風機1のみならず回転ブラシ(図示せず)も動作する点である。回転ブラシは、「自動」「ハイパワー」「静か」のどのモードでも回転するようになっている。
【0018】しかし、近年では「床・たたみ」操作部102dを押したときでも、ノズル105内の回転ブラシを駆動するモータ10も駆動させているものもある。
【0019】次に、回路構成について図1を中心に説明する。
【0020】3は、AC/DCコンバータであり、商用電源(例えばAC100V)を入力すると、所定の低電圧(例えばDC24V)を出力するもので、回路構成例は図2で示すように、整流ダイオード3aによって全波整流を行い、電解コンデンサ3bで平滑し(DC化)、ワンチップのICであるコンバータ3cによって100Vの電圧を低圧化させ、出力を再び電解コンデンサ3dで平滑することでDC24Vを得る。前記コンバータ3cの入力側の電解コンデンサ3bはなくても良い種類のICもあり、またコンバータ3cの代わりにトランスを用いる場合もある。
【0021】このAC/DCコンバータ3は、商用電源に接続されている。2は、操作手段で、図1に示すように複数の抵抗とスイッチで構成されており、上述した各操作部102c、102d、102eが対応しており、前記ホース102の手元操作部102aにある。8は制御手段であり、前記操作手段2の出力を判断し、電動送風機1やモータ10の駆動指令を行ったりする。
【0022】次にその動作について説明する。
【0023】操作手段2の構成を更に詳細に説明すると、前記ノズル105に内蔵されたモータ10に接続される一方の電源ライン(AC100Vの一端で図1のAのラインである)に対して所定の電圧(例えばDC24Vで図1のC点を示す)を持ったライン間に複数の抵抗を接続し、この抵抗と抵抗の間にスイッチの一端を接続し、電源ライン(AC100V)の他端は前記モータ10に接続される(図1のBのラインである)。つまり、前記モータ10の両端に電源ラインA、Bが接続され、このAラインに対してAC100Vの電位差が生じるラインがBライン、DC24Vが生じるラインがCラインとなる構成である。
【0024】今、抵抗A、B、スイッチ(SW)A,B及び抵抗Zで構成されているとすると、SWが押されていない状態では操作手段2から制御手段8に送られる信号は抵抗A、抵抗B、抵抗C、抵抗Zの分割された電圧((抵抗A+抵抗B+抵抗C)/(抵抗A+抵抗B+抵抗C+抵抗Z))×電圧値(DC24V)となる。ここで抵抗A、B、C、Zが10Kオームであれば前記操作手段2からの信号は18Vとなる。
【0025】スイッチBが押された場合には、抵抗C(10Kオーム)と抵抗Z(10Kオーム)で分割されるため、操作手段2の出力はDC12Vとなる。
【0026】しかしながら、前記モータ10への電源ラインはホース102を経由しており、この電源ラインを用いて構成される操作手段2までには、数オームの抵抗がある。図1の構成において、前記モータ10の動作を制御手段8が行っていなければ、先に示した様な計算で、どのスイッチが押されているか判断できるが、モータ10がONしている場合には、前記ホース102の間での抵抗値により、モータ10に流れる電流と前記ホース102間の抵抗値の積の電圧が発生する。(ホース102の抵抗分約4.4オームであり、モータ10の電流が0.4AとするとDC1.76V)。この電圧が加算された値が操作手段2から前記制御手段8に送られることになる。そこでモータ10を動作させている場合には、制御手段8は図3に示す様に、操作手段2からの出力を補正してどのスイッチが押されたかを判定するようにする。
【0027】つまり、先に示した例で述べると、前記モータ10がONしていない場合にはスイッチBが押された場合にはDC12Vの出力があったわけであるが、同じスイッチBが押されても、前記モータ10がONしている場合にはDC13.76Vが前記操作手段2から出力される。よってこの場合にはDC1.76Vを補正し12Vとして補正し、制御手段8はスイッチBが押されたと判断する。
【0028】この動作を行うことで、複数の抵抗とスイッチというシンプルな構成で実現した前記操作手段2によって、モータ10のON/OFFにかかわらず、スイッチのON状態を1本の導線103によって検出でき、使用者が掃除の度に握る手元操作部102aやホース102の軽量化ができ、使い勝手が向上でき、楽に使用することができる。
【0029】なお、制御手段8は各スイッチの押された状況を検出して、上述したとおりのモードで電動送風機1の通電を制御するもので、双方向性サイリスタ207で位相制御を行っている。また、ノズル105のモータ10は双方向性サイリスタ207でON/OFF制御し、ノズル105内の回転ブラシの運転/停止を制御している。
【0030】(実施例2)本発明の第2の実施例を、図5、図6を用いて説明する。なお、上記第1の実施例と同一構成部品については同一符号を付して、その説明を省略する。
【0031】11は、商用電源のゼロボルトのタイミングを検出するゼロボルト検出手段、制御手段8は上述したとおり、操作手段2の信号を入力し、操作手段2の信号でノズル105に内蔵されたモータ10、電動送風機1等の動作開始、停止を制御する。13は前記ゼロボルト検出手段11の信号で所定時間を計時するタイマーであり、前記制御手段8は前記タイマー13の入力も行う。
【0032】次に動作について説明する。
【0033】前記モータ10に流れる電流の波形について、図6を用いて説明する。図6(A)がモータ10に印加される電圧の波形、(B)が前記(A)の電圧を受けモータ10に流れる電流の波形、(C)が前記ゼロボルト検出手段11のゼロボルト検出信号である。
【0034】前記モータ10が制御手段8によってONすると、モータ10の両端に電圧が印加される(図6の(A))。これによってモータ10が動作を開始することになる。ここで、前記ゼロボルト検出手段11はこの電圧波形のゼロボルトとなるポイント(a,b,c,d点)を検出する。この電圧のゼロボルト付近で、モータ10に流れる電流がゼロ付近であれば、前記操作手段2からの信号をこのタイミングで受け取れば、前記ホース102を経由する間の抵抗分で発生する電圧による操作手段2の出力信号のバラツキをなくせるのであるが、このモータ10に流れる電流は、図6の(B)の様になり、ゼロボルトからずれている。これは、モータ10が純抵抗分だけでなくリアクタンス成分を有しているため、必ず電圧波形と電流波形が時間的なズレを生じる。前記操作手段2の入力を行う場合には、モータ10に流れる電流がゼロの時点で入力することが理想的であるため、前記ゼロボルト検出手段11の検出信号を受けた前記タイマー13は所定時間(図6の(D)のta時間)を計時する。このタイマー13による計時が終了すると、このタイマー13より計時終了信号を前記制御手段8に出力する。と同時にタイマー13は計時をリセットし、次の前記ゼロボルト検出手段11からの信号を待つ。計時終了信号を受けた制御手段8は、前記操作手段2の出力を得てどのスイッチが押されたかを判別する。
【0035】この動作によって、前記モータ10に電流が流れていない状態に時点で前記操作手段2の入力ができ、より確実なスイッチのON/OFF判別ができ、手元操作部102aやホース102の軽量化ができ、使い勝手の向上が図れ、違和感なく使用することができる。
【0036】(実施例3)本説明の第3の実施例を、図7、図8を用いて説明する。なお、上記第1、2の実施例と同一構成部品については同一符号を付して、その説明を省略する。
【0037】11は、商用電源のゼロボルトのタイミングを検出するゼロボルト検出手段、19は前記ゼロボルト検出手段11の信号で所定時間を計時する第2タイマー、また前記制御手段8は前記第2タイマー19の出力、操作手段2の出力の入力も行う。
【0038】次に、動作を説明する。
【0039】前記モータ10印加される電圧の波形について、図8を用いて説明する。図8(A)がモータ10に印加される電圧の波形、(B)が前記(A)の電圧を受けモータ10に流れる電流の波形、(C)が前記ゼロボルト検出手段11の検出信号である。
【0040】前記モータ10が制御手段8によってONタイミングについてであるが、ここで、前記ゼロボルト検出手段11はこの電圧波形のゼロボルトとなるポイント(a,b,c,d点)を検出する。前記ゼロボルト検出手段11の検出信号を受けた前記第2タイマー19は所定時間(図8の(A)のtb時間、例えば3mS)を計時する。この第2タイマー19は現在計時中であることを前記制御手段8に出力し、これを受けた前記制御手段8は、まずこの第2タイマー19の計時中には前記モータ10の電圧の印加をせず、前記操作手段2の入力を行う。電圧の波形(図8の(A))のゼロボルト付近で、モータ10に流れる電流がゼロ付近で前記操作手段2からの信号を受け取れば、前記ホース102を経由する間の抵抗分で発生する電圧による操作手段2の出力信号のバラツキをなくせることになり、図8の(B)のtcの様に、前記モータ10をONしない場合にはその分モータ10には電流が流れないので、この期間で前記操作手段2の入力を行い、どのスイッチが押されたかを判別する。その後前記第2タイマー19が所定時間の計時を終了すると、計時の終了の出力を行い、これを受けた前記制御手段8は、前記モータ10をONさせる。計時終了の信号を出力した第2タイマー19は、計時をリセットし、再度前記ゼロボルト検出手段11の出力を待つ。
【0041】ここで、図7、8には実施例2に記したタイマー13も加えており、このタイマー13により制御手段8の読み込みタイミングをta時間遅らせることができ、更に確実な前記モータ10の電流のゼロポイントで検出が行えるようになる。
【0042】この動作によって、前記モータ10に電流が流れていない状態を作り出すことができるとともに、その時点で前記操作手段2の入力ができ、より精度の良い正確なスイッチのON/OFF判別ができ、使い勝手の向上となる軽量化・小型化ができる。
【0043】(実施例4)次に、本説明の第4の実施例を、図9、図10を用いて説明する。なお、上記第1〜第3の実施例と同一構成部品については同一符号を付して、その説明を省略する。
【0044】14は前記モータ10に流れる電流を検出する電流検出手段、16は、所定値を記憶している記憶手段であり、前記制御手段8は前記電流検出手段14、前記記憶手段16の入力も行う。
【0045】次に、動作について説明する。
【0046】操作手段2の入力を行う場合、前記モータ10に流れる電流によって前記操作手段2内に同じスイッチを押していても出力が異なることを防ぐ構成としている。その構成は、前記モータ10に流れる電流によって、前記ホース102の経路で発生する電圧が異なるため、前記電流検出手段14によって前記モータ10の電流を検出する。つまり、制御手段8によって前記モータ10がONされた場合には、同時に常時前記電流検出手段14がこのモータ10に流れる電流を検出し、前記制御手段8に出力する。この信号を受けた制御手段8は、前記記憶手段16から該当する電流値に対応する補正値(図10)を入力し、前記操作手段2からの入力値に補正をかける。
【0047】例えば、前記操作手段2が、抵抗A、B、C、スイッチ(SW)A,B及び抵抗Zで構成されているとすると、SWが押されていない状態では操作手段2から制御手段8に送られる信号は抵抗A、抵抗B、抵抗C、抵抗Zの分割された電圧((抵抗A+抵抗B+抵抗C)/(抵抗A+抵抗B+抵抗C+抵抗Z))×電圧値(DC24V)となる。ここで抵抗A、B、C、Zが10Kオームであれば前記操作手段2からの信号は18Vとなる。これに前記ホース102間の抵抗(約4.4オーム)とモータ10に流れる電流によって不要な電圧が生じるため、モータ10に0.1Aの電流が流れた場合にはDC0.44Vが加算されたDC18.44Vが前記操作手段2の出力となる。
【0048】これを受けた制御手段8は、0.1Aの電流値に対応する補正値を記憶手段16より入力し、前記操作手段2からの出力(DC18.44V)に補正をかける。(DC18.44−DC0.44=DC18V)
【0049】ここで、モータ10はノズル105に内蔵されており、床面の状態等によって負担となる負荷状態が異なり、常時一定の電流が流れることは少ない。この状態で前記操作手段2からの出力を精度良く入力するために、モータ10に流れる電流を常時電流検出手段14で検出しながら前記制御手段8に送り、前記操作手段2の出力を補正しながら、どのスイッチが押されたかを判定する。
【0050】このことによって床面等の周囲環境や仕様環境の違いに関係なく、精度良く前記操作手段2の入力ができ、正確なスイッチのON/OFF判別ができ、使用者が掃除の度に扱う手元操作部102aやホース102の軽量化ができ、違和感なく使用することができる。
【0051】(実施例5)次に、本説明の第5の実施例を、図11を用いて説明する。
【0052】なお、上記第1〜第4の実施例と同一構成部品については同一符号を付して、その説明を省略する。
【0053】17は表示を行う表示手段、制御手段8は、前記電流検出手段14、前記記憶手段16の入力、前記表示手段17への出力も行う。
【0054】次に、動作について説明する。
【0055】前記モータ10に流れる電流を前記電流検出手段14により検出し、制御手段8に出力を行う(例えば1.2Aであったとする)。これを受けた制御手段8は、前記記憶手段16の記憶値より、対応する補正値を入力する動作を行うが、電流値が1.2Aは前記記憶値にはない(図10参照)。この場合には異常な状態に前記モータ10がなっていると判断する。この状態では、前記操作手段2の入力も精度良く検出することができないため、制御手段8は前記表示手段17に異常であることを出力する。これを受けた表示手段17は、表示を行い異常を報知する。
【0056】ここで、この表示手段17は、操作手段2の各スイッチの対応しその選択した状態を表示する機能と兼ねた場合や、手元操作部102a以外に配しても良い。
【0057】このことにより、異常を表示でき、また誤動作をおこすことのない操作手段2の入力ができ、正確なスイッチのON/OFF判別ができ、使用者が掃除の度に扱う手元操作部102aやホース102の軽量化ができる。異常については表示のみならず音で使用者に報知する方法で行っても良く、また表示と報知の両方で行うようにしても良い。
【0058】なお、実施例1乃至5においては、制御手段8を電気掃除機本体101内に設けた構成を説明したが、制御手段8を、ホース102の電気掃除機本体101側の端部に取り付ける接続パイプに設けても良く、この場合においても、手元操作部102aには操作手段2を配することですみ、ホース102においても3本の導線ですみ、手元操作部102a及びホース102のの軽量化を行うことができる。
【0059】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の発明によると、手元操作部及びホースの軽量化がはかれ、掃除作業性を向上でき、また、モータの駆動と停止にかかわらず、操作手段からの信号を精度よく検出できる。
【0060】本発明の請求項2記載の発明によると、モータに電流が流れていない時点で操作手段の信号を入力ができ、正確な判別ができる。
【0061】本発明の請求項3記載の発明によると、定数のバラツキや環境によるバラツキ等が発生しても、モータに電流が流れていない状態を長く取ることが出来、操作手段の入力がより精度良く行える。
【0062】本発明の請求項4記載の発明によると、モータの電流により検出値を補正するので、床面等の周囲環境や仕様環境の違いに関係なく、精度良く操作手段の入力ができる。
【0063】本発明の請求項5記載の発明によると、モータの異常を使用者に知らせることが出来る。
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【出願日】 平成11年3月26日(1999.3.26)
【代理人】 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
【公開番号】 特開2000−271053(P2000−271053A)
【公開日】 平成12年10月3日(2000.10.3)
【出願番号】 特願平11−83332