| 【発明の名称】 |
電気掃除機用吸込具並びに電気掃除機 |
| 【発明者】 |
【氏名】星山 真一
【氏名】藤田 孝一
【氏名】村田 克孝
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| 【要約】 |
【課題】電動機によって回転される回転ブラシを具備した電気掃除機用吸込具並びにこの電気掃除機用吸込具を連通する電気掃除機において、回転ブラシを回転させたときの風切音を一定として騒音を低減し、静音化する。
【解決手段】吸込具本体19の下面に開口させた吸込口28に臨むように、吸込具本体19の吸込室29内に駆動用の電動機32を内蔵した回転ブラシ20を回転自在に設ける。吸込具本体19は、吸込室29の形状を回転ブラシ20の外周面に沿う形状とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 下面に吸込口を開口させた吸込具本体と、前記吸込口に臨むように前記吸込具本体の吸込室内に回転自在に設け駆動用の電動機を内蔵した回転ブラシとを備え、前記吸込具本体は、前記吸込室の形状を前記回転ブラシの外周面に沿う形状とした電気掃除機用吸込具。 【請求項2】 回転ブラシの回転方向を前方進行方向に設定した請求項1記載の電気掃除機用吸込具。 【請求項3】 吸込室の後方に電気掃除機本体に接続する連結体の一端を回動自在に保持する保持室を形成し、この保持室の回動部壁面を平滑面とした請求項1記載の電気掃除機用吸込具。 【請求項4】 吸込室と保持室との連結口を床面側に配し、この連結口に回動部壁面が連なり、この回動部壁面の断面形状を略円弧状とした請求項3記載の電気掃除機用吸込具。 【請求項5】 吸込室の床面からの高さを保持室の床面からの高さと同等以上とした請求項3または4記載の電気掃除機用吸込具。 【請求項6】 吸込口は、吸込室と保持室とにまたがって開口させた請求項3〜5のいずれか1項に記載の電気掃除機用吸込具。 【請求項7】 吸込具本体は、下面に吸込口を開口させた下ケースと、この下ケースの上部を覆う上ケースとで構成した請求項1〜6のいずれか1項に記載の電気掃除機用吸込具。 【請求項8】 下ケースの側壁に回転ブラシの軸支持部を設け、この側壁は下ケースの前方上辺より上方に突出させて形成した請求項7記載の電気掃除機用吸込具。 【請求項9】 内部に塵埃を集塵する集塵室と電動送風機を備えた電気掃除機本体に、請求項1〜8のいずれか1項に記載の電気掃除機用吸込具と連通するように接続される接続口を備えた電気掃除機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、電動機によって回転される回転ブラシを具備した電気掃除機用吸込具並びにこの電気掃除機用吸込具を接続する電気掃除機に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の電気掃除機用吸込具は、図7に示すように構成していた。以下、その構成について説明する。 【0003】図に示すように、吸込具本体1は、絨毯などの被掃除面に付着した塵埃を遊離させる回転ブラシ2を内蔵し、底面に吸込口を設け、後部に掃除機本体(図示せず)と連通される接続パイプ3を回転自在に具備している。回転ブラシ2の外周面にブラシ毛4を植毛し、内部に回転ブラシ2の駆動源である電動機5と、この電動機5の軸に装着し、回転を減速して回転ブラシ2に伝達する遊星歯車6と、この電動機5と遊星歯車6の間に配設した支持部材7とを内蔵している。 【0004】この支持部材7は複数のねじ8により電動機5に固定され、電動機5と当接する端面には、電動機5に設けた冷却孔からの換気をよくして放熱性を向上する溝9を形成し、他方の端面は遊星歯車6の内輪10に嵌合するとともに、遊星歯車6の表面をカバーしている。また、回転ブラシ2の内周面には、キー溝(図示せず)を設け、このキー溝に遊星歯車6の外輪に突設した凸部(図示せず)を嵌合するとともに、凹部を軸方向に設けて冷却気流の流路を形成している。回転ブラシ2の両端の開口部には軸受11を具備した蓋12を装着している。 【0005】固定軸13は中空に形成し、一端を回転ブラシ2の側方に突出させ、軸受11を介して回転ブラシ2を回転自在に支持するとともに、電動機5に接続するリード線14を中空部に通し、他端は円筒状に形成して回転ブラシ2の内部に配設し、電動機5の外周を支持している。固定カバー15は回転ブラシ2の両端に装着し、回転ブラシ2や軸受11の内部に塵埃が侵入しないようにしている。 【0006】回転ブラシ2はこの固定カバー15と固定軸13を介して、吸込具本体1に支持され、接続パイプ3の吸気口16と対向する回転ブラシ2の略中央部には、回転ブラシ2の内部と外部を連通する複数の通気孔17を形成している。洩らし穴18は固定軸13の中空部を介して、回転ブラシ2の内部に電動機を冷却する外気を連通させるもので、吸込具本体1の側面に形成している。 【0007】上記構成において動作を説明すると、吸込具本体1と掃除機本体に通電すると電動機5が回転し、遊星歯車6によって減速されながら回転トルクが増大されて回転ブラシ2に伝達され、ブラシ毛4により絨毯などに付着した塵埃を掻き出すとともに、掻き出された塵埃は掃除機本体に吸引される。このとき、電動機5によって回転されるのは、遊星歯車6と回転ブラシ2と蓋12と軸受11の外輪のみで、電動機5と固定軸13と固定カバー15とリード線14は、吸込具本体1に固定保持されている。 【0008】また、掃除機本体を運転すると、吸込具本体1と床面で囲まれた空間に負圧がかかり、吸込具本体1の外周より外気が流入して接続パイプ3の吸気口16に流れ込み、この気流により床面上の塵埃も一緒に吸気口16へ吸い込まれていく。 【0009】このとき、吸気口16と対向して設けた通気孔17を通じて回転ブラシ2内部の通気孔17近傍にも負圧が働くため、中空の固定軸13と洩らし穴18を介して吸込具本体1の外部と連通された回転ブラシ2内の側方部との間に圧力差が生じ、外気が洩らし穴18より固定軸13の中空部を通って回転ブラシ2の内部に流入し、回転ブラシ2の電動機5の周囲に設けた凹部2aを通過して通気孔17に向かって流れ、回転ブラシ2の内部よりさらに気圧が低い吸気口16に向かって通気孔17より流出する気流が生じる。 【0010】 【発明が解決しようとする課題】このような従来の構成では、吸込具本体1の形状は、下面に吸込口を有する略直方体であり、回転ブラシ2の外周面の吸込具本体1との空間(回転ブラシ2の外周面と吸込具本体1の内周面との距離)は、図8に示すように、吸込具本体1と回転ブラシ2が対向する面での距離d1は狭く、吸込具本体1の隅部での距離d2は広くなるため、回転ブラシ2を回転させたとき、回転ブラシ2の外周面の空間の変動に伴う風切音の変動による騒音、または乱流による騒音などが発生し、運転時の騒音が大きいという問題を有していた。 【0011】本発明は上記従来の課題を解決するもので、回転ブラシを回転させたときの風切音を一定として騒音を低減し、静音化することを目的としている。 【0012】 【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成するために、吸込具本体の下面に開口させた吸込口に臨むように、吸込具本体の吸込室内に駆動用の電動機を内蔵した回転ブラシを回転自在に設け、吸込具本体は、吸込室の形状を回転ブラシの外周面に沿う形状とした電気掃除機用吸込具である。 【0013】これにより、回転ブラシを回転させたときの風切音を一定として騒音を低減することができ、静音化することができる。 【0014】また、内部に塵埃を集塵する集塵室と電動送風機を備えた電気掃除機本体に、上記電気掃除機用吸込具と連通するように接続される接続口を備えた電気掃除機である。 【0015】これにより、回転ブラシを回転させたときの風切音を一定として、電気掃除機の騒音を低減することができ、静音化することができる。 【0016】 【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明は、下面に吸込口を開口させた吸込具本体と、前記吸込口に臨むように前記吸込具本体の吸込室内に回転自在に設け駆動用の電動機を内蔵した回転ブラシとを備え、前記吸込具本体は、前記吸込室の形状を前記回転ブラシの外周面に沿う形状とした電気掃除機用吸込具であり、回転ブラシの外周面の空間(回転ブラシの外周面と吸込具本体の内周面との距離)が略一定になるため、回転ブラシの回転による風切音が常に一定となり、回転ブラシの外周面の空間の変化(回転ブラシの外周面と吸込具本体の内周面との距離の変化)に伴う風切音の変動による騒音、または乱流による騒音などを低減することができ、静音化することができる。 【0017】請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明において、回転ブラシの回転方向を前方進行方向に設定した電気掃除機用吸込具であり、回転ブラシの回転により発生した移動風は、吸込室の後方にスムーズに流れることができ、風切音を低減することができ、静音化することができる。また、回転ブラシにより被掃除面から掻き上げられた塵埃は、無理なくスムーズに連結体内へ吸込まれるため、集塵性能を向上することができる。 【0018】請求項3に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明において、吸込室の後方に電気掃除機本体に接続する連結体の一端を回動自在に保持する保持室を形成し、この保持室の回動部壁面を平滑面とした電気掃除機用吸込具であり、保持室を通過する吸込気流は、保持室の回動部壁面を平滑面としているため、保持室の回動部壁面を滑るように移動することができ、風切音をきわめて低くすることができ、静音化することができる。また、吸込気流と同時に吸込まれた塵埃は、保持室の回動部壁面に付着または蓄積することなく円滑に吸込むことができる。 【0019】請求項4に記載の発明は、上記請求項3に記載の発明において、吸込室と保持室との連結口を床面側に配し、この連結口に回動部壁面が連なり、この回動部壁面の断面形状を略円弧状とした電気掃除機用吸込具であり、吸込室から保持室内への吸込気流は、回動部壁面の断面形状を略円弧状とすることで、回動部壁面の抵抗を受けることが少なくなって、風切音、乱流がなくなり、静音化することができる。 【0020】請求項5に記載の発明は、上記請求項3または4に記載の発明において、吸込室の床面からの高さを保持室の床面からの高さと同等以上とした電気掃除機用吸込具であり、静音化できるとともに、吸込室が入る隙間には保持室も入るので、掃除範囲を広くすることができ、掃除作業性を向上することができる。 【0021】請求項6に記載の発明は、上記請求項3〜5に記載の発明において、吸込口は、吸込室と保持室とにまたがって開口させた電気掃除機用吸込具であり、吸込口を広くすることができ、吸込具本体を被掃除面上を移動させたとき、被掃除面に移動風と吸込気流を合流させた吸込風が長く触れることになり、塵埃の捕集効率を向上することができる。 【0022】請求項7に記載の発明は、上記請求項1〜6に記載の発明において、吸込具本体は、下面に吸込口を開口させた下ケースと、この下ケースの上部を覆う上ケースとで構成した電気掃除機用吸込具であり、回転ブラシの外周面に沿う形状の吸込具本体を簡単に金型成型することができ、かつ安価に構成することができ、静音化、集塵効率の向上を達成することができる。 【0023】請求項8に記載の発明は、上記請求項7に記載の発明において、下ケースの側壁に回転ブラシの軸支持部を設け、この側壁は下ケースの前方上辺より上方に突出させて形成した電気掃除機用吸込具であり、上ケース、下ケースを合成樹脂で形成したとき、下ケースの側壁に設けた回転ブラシの軸支持部を補強することができて、電動機を内蔵した回転ブラシを安定して保持することができ、回転ブラシの回転を安定させて、塵埃掻き上げ性能を安定させることができる。 【0024】請求項9に記載の発明は、内部に塵埃を集塵する集塵室と電動送風機を備えた電気掃除機本体に、請求項1〜8のいずれか1項に記載の電気掃除機用吸込具と連通するように接続される接続口を備えた電気掃除機であり、回転ブラシを回転させたときの騒音を低減して、電気掃除機の騒音を低減することができ、静音化することができる。 【0025】 【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参照しながら説明する。 【0026】図6に示すように、吸込具本体19は絨毯などの被掃除面に付着した塵埃を遊離させる回転ブラシ20(図1参照)を内蔵し、後部に延長管21と接続される連結体22を回転自在に設けている。掃除機本体23は、内部に塵埃を集塵する集塵室24と電動送風機25を備えており、この掃除機本体23に設けた接続口26に、延長管21に接続したホース27を接続し、吸込具本体19の連結体22を接続口26に連通するように構成している。 【0027】ここで、まず、図2および図3を参照しながら回転ブラシ20の構成を説明する。 【0028】図2に示すように、回転ブラシ20は、吸込具本体19の下面に開口した吸込口28に臨むように、吸込具本体19の吸込室29内に回転自在に設けている。この回転ブラシ20は、ABS、ポリスチロール、ポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂で形成した略筒状のブラシホルダー30の外周面に塵埃掻き上げ部を構成する複数のブラシ31を設けている。 【0029】なお、塵埃掻き上げ部は、ブラシ31の他、薄板状のブレード、拭き効果のある帯状体(例えば、布製の帯状体)などであってもよく、さらに、これらを適宜組み合わせたものであってもよい。 【0030】このブラシホルダー30の内部に、図3に示すように、回転ブラシ20を回転駆動する電動機32、電動機32の回転数を減速する減速装置33、減速装置33の出力をブラシホルダー30に伝達するギヤ34などを内蔵している。ここで、回転ブラシ20は、電動機32、減速装置33などを内蔵するとともに、電動機32のトルクと、外周面のブラシ31の先端での塵埃の掻き上げ性能から、その直径を26mm〜43mmとしている。 【0031】電動機32は整流子電動機で構成し、商用電源電圧を整流する整流器、雑音防止器などを実装した電動機用基板35を設け、この電動機用基板35に連結体22を通して掃除機本体23に接続したリード線36を接続し、商用電源電圧を整流した電圧により駆動するように構成している。ここで、電動機32の回転数は、減速装置33を介してブラシホルダー30に回転が伝えられるため、3000rpm〜15000rpmに設定している。絨毯を掃除するときは、3000rpm〜12000rpmが好ましい。 【0032】減速装置33は遊星歯車により構成して電動機32の出力軸37を連結し、電動機32の回転数を減速する。ここで、減速装置33の減速比は、1/3〜1/9(好ましくは、1/5〜1/7)としている。遮音筒38は、減速装置33の外周を覆って遮音するもので、アルミニウムダイカスト、またはプラスチック成型により形成している。この遮音筒38を介して電動機32に保持固定し、電動機32と減速装置33とを一体に連結して構成し、出力軸39にギヤ34を嵌合している。軸受部40は電動機32と一体に連結して構成した減速装置33をブラシホルダー30に支持するもので、内輪を減速装置33の径小部41に固定し、外輪をブラシホルダー30の軸受支持部42により支持している。 【0033】電動機32の整流子32a側には、内径を中空とし減速装置33と一体に連結して構成した電動機32を軸支する中空軸43を固定している。この中空軸43は、アルミニウム合金、炭素鋼(S45C)、工業用プラスチックなどの変形しにくい材料で形成し、内径を13mmとして冷却風をスムーズに導入できるように構成している。この中空軸43に軸受部44の内輪を固定し、外輪をブラシホルダー30の端部に固定したキャップ45により支持している。 【0034】ギヤ34は、ポリアセタール、ポリアミドなどの工業用プラスチックで構成し、ブラシホルダー30の内面部に形成したギヤ部46と噛み合い、ギヤ部46と噛み合う部分に、ゴム、エラストマーなどで形成した緩衝材47を介在させ、ゴム、エラストマーなどの弾力性により、歯形相互間で噛み合い音を緩衝させている。 【0035】ここで、ギヤ部46は、ブラシホルダー30の軸方向における略中央部の内面部に形成し、ギヤ34をブラシホルダー30の軸方向における略中央部でブラシホルダー30と連結させている。ギヤ部46の外側に冷却風の通路孔48を設けており、この通路孔48は、中空軸43から電動機32および減速装置33の外側を通る冷却風通路49に連通するとともに、ブラシホルダー30の外周面に設けた通気孔50に連通している。 【0036】通気孔50は連結体22に対向する位置に設け、ブラシホルダー30の内面に防塵フィルター51を設け、通気孔50からブラシホルダー30の内部に塵埃が入るのを防止している。ギヤ部46と通気孔50との間に隔壁52をブラシホルダー30に一体に設け、通気孔50側から減速装置33側に塵埃が入るのを防止するとともに、減速装置33より発生する騒音、またはギヤ34とギヤ部46との噛み合わせによる騒音が通気孔50から洩れるのを防止している。 【0037】吸込具本体19は、図1および図4に示すように、下面に吸込口28を開口させた下ケース53と、この下ケース53の上部を覆う上ケース54とで構成している。これら下ケース53、上ケース54は、ABS、ポリスチロール、ポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂で形成し、回転ブラシ20を回転自在に設けた吸込室29の形状を回転ブラシ20の外周面に沿う形状とし、回転ブラシ20の回転方向を前方進行方向に設定している。 【0038】吸込室29の後方に保持室55を形成し、この保持室55は電気掃除機本体23に接続する連結体22の一端を軸56により回動自在に保持しており、連結体22を回動させたとき、連結体22の端面を保持室55の回動部壁面57に摺接させるよう構成し、この保持室55の回動部壁面57を平滑面としている。 【0039】吸込具本体19には、床面に接する前ローラー58と後ローラー59とを回転自在に設け、吸込室29の床面からの高さh1を保持室55の床面からの高さh2と同等以上としている。吸込口28は、吸込室29と保持室55とにまたがって開口させている。すなわち、図2に示すように、吸込室29の後端29aは幅dだけ保持室55に入り込むようにしている。さらに、吸込室29と保持室55との連結口60を床面側に配し、この連結口60に回動部壁面57が連なり、この回動部壁面57の断面形状を略円弧状としている。 【0040】下ケース53の側壁61は、図5に示すように、下ケース53の前方上辺より上方に突出させて形成し、この側壁61に回転ブラシ20を軸支する軸支持部62を設け、この軸支持部62に緩衝部材63を介在させて回転ブラシ20の端部を軸支している。この緩衝部材63は、ゴム、エラストマーなどの弾力性が優れた材料で形成し、回転ブラシ20の回転による振動、びびりを吸収し、吸込具本体19へ伝えにくくしている。また、吸込具本体19の中空軸43に対向する側面に吸気孔64を設け、この吸気孔64と中空軸43の端面との間にフィルタ65を介在させている。 【0041】上記構成において動作を説明すると、吸込具本体19と掃除機本体23に通電すると、回転ブラシ20に内蔵した電動機32が回転し、減速装置33によって減速され、回転トルクが増大されて回転ブラシ20に回転駆動する。回転ブラシ20の回転により、ブラシホルダー30の外周面に設けたブラシ31により絨毯などに付着した塵埃を掻き上げとともに、掻き上げた塵埃は延長管21、ホース27を介して掃除機本体23に吸引される。 【0042】ここで、回転ブラシ20は電動機を内蔵することによって、従来に比べて、その直径が大きくなるが、直径が大きくなると、回転数を従来と同じとしたとき、塵埃掻き上げ部の周速が速まり、被掃除面からの塵埃の掻き上げ性能を向上することができる。 【0043】このとき、吸込具本体19と床面で囲まれた空間に負圧がかかり、吸込具本体19の外周より外気が流入し、この気流により床面上の塵埃も連結体22を通して一緒に吸い込まれていく。そして、連結体22に対向して設けた通気孔50を通して、回転ブラシ20内部の通気孔50の近傍にも負圧が働くため、外気が吸気孔60より中空軸43の中空部を通って回転ブラシ20の内部に流入する。 【0044】この流入した外気により、電動機32および減速装置33の外側を通る冷却風通路48、ギヤ部46の外側に設けた通路孔48を通り、防塵フィルタ51を介して通気孔50から流出する冷却風が生じ、電動機32、電動機用基板35などを冷却する。 【0045】一方、吸込具本体19は、吸込室29の形状を回転ブラシ20の外周面に沿う形状としているので、回転ブラシ20の外周面の空間(回転ブラシ20の外周面と吸込具本体19の内周面との距離)が略一定になるため、回転ブラシ20の回転による風切音が常に一定となり、回転ブラシ20の外周面の空間の変化(回転ブラシ20の外周面と吸込具本体19の内周面との距離の変化)に伴う風切音の変動による騒音、または乱流による騒音などを低減することができ、静音化することができる。 【0046】また、吸込室29の形状を回転ブラシ20の外周面に沿う形状とし、回転ブラシ20の回転方向を前方進行方向に設定しているので、回転ブラシ20の回転とともに回転ブラシ20の外周面を移動する移動風が整流され、吸込具本体19の前方から吸込まれる吸込気流と整流された移動風とを円滑に合流して吸い込むことができ、この吸込気流と移動風とを合流した吸込風は連結体22内へスムーズに流れることができ、風切音を低減することができ、静音化することができる。また、回転ブラシ20により被掃除面から掻き上げられた塵埃は、無理なくスムーズに連結体22内へ吸込まれるため、集塵性能を向上することができる。 【0047】また、吸込室29の後方に形成した保持室55の回動部壁面57を平滑面としているので、保持室55を通過する吸込気流は、保持室55の回動部壁面57をを滑るように移動し、風切音をきわめて低くすることができ、静音化することができる。また、吸込気流と同時に吸込まれた塵埃は、保持室55の回動部壁面57に付着または蓄積することなく円滑に吸込まれ、集塵性能を向上することができる。さらに、保持室55の回動部壁面57に塵埃が付着または蓄積していないため、掃除作業を終了したとき、塵埃が被掃除面に落下することがなくなり、使い勝手を向上することができる。 【0048】また、吸込室29と保持室55との連結口60を床面側に配し、この連結口60に回動部壁面57が連なり、この回動部壁面57の断面形状を略円弧状としているので、吸込室29から保持室55内への吸込気流は、回動部壁面57の抵抗を受けることが少なくなって、風切音、乱流がなくなり、静音化することができる。 【0049】また、整流された移動風と吸込気流とを円滑に合流させて吸込むことができ、移動風と吸込気流とを合流した吸込風は、吸込口28の前端から後端にいたる被掃除面上を移動しながら保持室55へ流入していくため、吸込口28を吸込室29と保持室55とにまたがって開口させることにより、被掃除面に吸込風が長く触れることになり、塵埃の捕集効率を向上することができる。 【0050】また、吸込室29の床面からの高さを保持室55の床面からの高さと同等以上としているので、ベッドの下などの被掃除面の隙間には、吸込室が入って保持室が入らないことがなく、吸込具本体19が奥まで入って掃除範囲を広くすることができ、掃除作業性を向上することができる。 【0051】また、吸込具本体19は、下面に吸込口28を開口させた下ケース53と、この下ケース53の上部を覆う上ケース54とで構成しているので、回転ブラシ20の外周面に沿う形状の吸込具本体19を簡単に金型成型することができ、かつ安価に構成することができ、静音化、集塵効率の向上を達成することができる。 【0052】また、下ケース53の側壁61に回転ブラシ20の軸支持部62を設け、この側壁61は下ケース53の前方上辺より上方に突出させて形成しているので、下ケース53の側壁61に設けた回転ブラシ20の軸支持部62を補強することができて、電動機32を内蔵した回転ブラシ20を安定して保持することができ、回転ブラシ20の回転を安定させて掻き上げ性能を安定させることができる。 【0053】 【発明の効果】以上のように本発明の請求項1に記載の発明によれば、下面に吸込口を開口させた吸込具本体と、前記吸込口に臨むように前記吸込具本体の吸込室内に回転自在に設け駆動用の電動機を内蔵した回転ブラシとを備え、前記吸込具本体は、前記吸込室の形状を前記回転ブラシの外周面に沿う形状としたから、静音化することができる。 【0054】また、請求項2に記載の発明によれば、回転ブラシの回転方向を前方進行方向に設定したから、回転ブラシの回転により発生した移動風と吸込気流とを合流した吸込風を連結体内へスムーズに流すことができ、風切音を低減することができ、静音化することができるとともに、集塵性能を向上することができる。 【0055】また、請求項3に記載の発明によれば、吸込室の後方に電気掃除機本体に接続する連結体の一端を回動自在に保持する保持室を形成し、この保持室の回動部壁面を平滑面としたから、吸込気流と同時に吸込まれた塵埃が保持室の回動部壁面に付着または蓄積することがなく、集塵性能を向上することができる。 【0056】また、請求項4に記載の発明によれば、吸込室と保持室との連結口を床面側に配し、この連結口に回動部壁面が連なり、この回動部壁面の断面形状を略円弧状としたから、回動部壁面の抵抗を受けることが少なくなって、静音化することができる。 【0057】また、請求項5に記載の発明によれば、吸込室の床面からの高さを保持室の床面からの高さと同等以上としたから、掃除作業性を向上することができる。 【0058】また、請求項6に記載の発明によれば、吸込口は、吸込室と保持室とにまたがって開口させたから、塵埃の捕集効率を向上することができる。 【0059】また、請求項7に記載の発明によれば、吸込具本体は、下面に吸込口を開口させた下ケースと、この下ケースの上部を覆う上ケースとで構成したから、簡単に、かつ安価に構成することができる。 【0060】また、請求項8に記載の発明によれば、下ケースの側壁に回転ブラシの軸支持部を設け、この側壁は下ケースの前方上辺より上方に突出させて形成したから、回転ブラシを安定させて回転させることができる。 【0061】また、請求項9に記載の発明によれば、内部に塵埃を集塵する集塵室と電動送風機を備えた電気掃除機本体に、請求項1〜8のいずれか1項に記載の電気掃除機用吸込具と連通するように接続される接続口を備えたから、電気掃除機の騒音を低減することができ、静音化することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年3月15日(1999.3.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100097445 【弁理士】 【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−262441(P2000−262441A) |
| 【公開日】 |
平成12年9月26日(2000.9.26) |
| 【出願番号】 |
特願平11−68157 |
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