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【発明の名称】 食器洗浄乾燥器
【発明者】 【氏名】芳村 真宏

【要約】 【課題】洗浄行程において適切な温度の洗浄水を供給することのできる食器洗浄乾燥器を提供する。

【解決手段】本発明の食器洗浄乾燥器1は、洗浄する食器を収納する食器かご5と、この食器かご5内の食器に洗浄水を供給する供給配管23と、供給された洗浄水を貯める貯湯タンク11と、貯湯タンク11内の洗浄水を加熱する電気ヒータ13と、貯湯タンク11内の洗浄水を噴射するノズル13を備える。供給配管23には水道管から非加熱水を供給する給水配管25と、ガス湯沸かし器等から加熱水を供給する給湯配管27とが接続している。本洗浄及び加熱すすぎ行程で給湯配管27から加熱水を供給し、予洗い及びすすぎ行程で給水配管25から非加熱水を供給する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 洗浄する食器を収納する食器かごと、この食器かご内の食器に洗浄水を供給する手段と、供給された洗浄水を貯める貯湯タンクと、貯湯タンク内の洗浄水を加熱する手段と、貯湯タンク内の洗浄水を噴射する手段を備え、水道管から非加熱水を供給する給水系統と、ガス湯沸かし器等から加熱水を供給する給湯系統とが、上記洗浄水供給手段に接続されていることを特徴とする食器洗浄乾燥器。
【請求項2】 予洗い、本洗浄、すすぎ、加熱すすぎの行程を有する食器洗浄乾燥器であって、本洗浄及び加熱すすぎ行程で給湯系統から加熱水を供給し、予洗い及びすすぎ行程で給水系統から非加熱水を供給することを特徴とする食器洗浄乾燥器。
【請求項3】 上記給湯系統と給水系統に各々給水弁を備え、各給水弁を連動させて各系統からの洗浄水の供給量を調整することを特徴とする請求項1又は2記載の食器洗浄乾燥器。
【請求項4】 上記給湯系統及び上記給水系統と、上記洗浄水供給手段間に三方弁を備え、この三方弁を切り替えて各系統からの洗浄水の供給量を調整することを特徴とする請求項1又は2記載の食器洗浄乾燥器。
【請求項5】 洗浄行程の時間の設定や各行程の選択を行う制御部を備え、設定された行程にしたがって洗浄、乾燥を行うことを特徴とする請求項1〜4いずれか1項記載の食器洗浄乾燥器。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、食器に温水を噴射して洗浄及び乾燥を行う食器洗浄乾燥器に関する。特には、洗浄行程において適切な温度の洗浄水を供給する食器洗浄乾燥器に関する。
【0002】
【従来の技術】食器洗浄器の洗浄運転は、通常、予洗い、本洗浄、すすぎ1、すすぎ2、加熱すすぎの行程からなり、各行程ごとに貯湯タンク内の洗浄水が入れ替えられる。さらに、各行程ごとに供給される洗浄水の温度は適切な温度となるよう設定される。すなわち、予洗い、すすぎ1、すすぎ2の行程は比較的低温でもよく、本洗浄及び加熱すすぎの行程では高温(約60℃)の洗浄水が必要となる。特に加熱すすぎにおいては、すすぎ終了後に乾燥させやすくするため、高温の温水が必要である。従来、供給される洗浄水の給水系統は1系統であって、水道水等の非加熱水が供給される給水系統か、あるいは湯沸かし器等から加熱水が供給される給湯系統のいずれかの配管から分岐して接続されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、給水系統からのみ洗浄水を供給する場合は、予洗い、すすぎ1、すすぎ2の行程ではそのまま使用され、本洗浄及び加熱すすぎの行程では、水道水を、内蔵された電気ヒータで所定の温度に加熱した温水が供給される。このとき、水道水を電気ヒータでの加熱するには時間を要し、さらにランニングコストがかかる。
【0004】また、ガス湯沸かし器等から加熱水が洗浄水として供給される場合は、水道水を電気ヒータで加熱する場合に比べてランニングコストは安い。しかし、本来低温の水道水が用いられる予洗い、すすぎ1、すすぎ2の行程でも温水が使用され、昇温エネルギが無駄に消費されることとなる。
【0005】本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、洗浄行程において適切な温度の洗浄水を供給することのできる食器洗浄乾燥器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため、本発明の第1態様の食器洗浄乾燥器は、洗浄する食器を収納する食器かごと、この食器かご内の食器に洗浄水を供給する手段と、供給された洗浄水を貯める貯湯タンクと、貯湯タンク内の洗浄水を加熱する手段と、貯湯タンク内の洗浄水を噴射する手段を備え、 水道管から非加熱水を供給する給水系統と、ガス湯沸かし器等から加熱水を供給する給湯系統とが、上記洗浄水供給手段に接続されていることを特徴とする。この態様においては、本洗浄及び加熱すすぎ行程で給湯系統から加熱水を供給し、予洗い及びすすぎ行程で給水系統から非加熱水を供給することができる。
【0007】行程ごとに温水と水を任意に選択し供給する仕様としたことで、行程別に温水・水の供給を切り替えることによりランニングコストの低減が可能となる。すなわち、本洗浄及び加熱すすぎ行程では、給湯系統から加熱水を供給することにより、水道水を供給する場合に比べて昇温に必要なコストが安くなる。また、予洗い、すすぎ行程では水道水を供給することにより、水の加熱に必要とされる光熱費を省くことができる。
【0008】また、上記給湯系統及び給水系統に各々給水弁を備え、各給水弁を連動させて各系統からの洗浄水の供給量を調整することができる。あるいは、水と加熱水の混合比を変えて、供給される洗浄水の温度をコントロールすることができる。
【0009】また、上記給湯系統及び上記給水系統と、上記洗浄水供給手段間に三方弁を備え、この三方弁を切り替えて各系統からの洗浄水の供給量を調整することもできる。この場合は、構成がシンプルで、装置のコストを低減することができる。
【0010】さらに、本発明の食器洗浄乾燥器は、洗浄行程の時間の設定や各行程の選択を行う制御部を備え、設定された行程にしたがって洗浄、乾燥を行うこととできる。洗浄される食器の数や汚れ具合に応じて、各行程の時間を細かく設定することができ、過剰なエネルギを消費することを防ぐとともに洗浄時間を短縮できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明の1実施例に係る食器洗浄乾燥器を模式的に示す図である。食器洗浄乾燥器1は、箱状のケーシング3を有する。ケーシング3内には食器かご5が備えられ、洗浄される食器が収納される。制御部7には通常の食器洗浄乾燥運転の他に、行程を任意に選択したり、各行程の所要時間を設定できる機能が備えられている。食器は制御部7で設定された行程や時間にしたがって洗浄及び乾燥される。
【0012】ケーシング3内の食器かご5の上方には注水口9が設けられ、洗浄水が食器かご5の中の食器に噴射される。洗浄水の供給配管23については後述する。食器かご5の下方には貯湯タンク11が設置されており、噴射された洗浄水が貯められる。この貯湯タンク11内には電気ヒータ13と温度センサ15が設けられている。電気ヒータ13は、貯湯タンク11内の洗浄水が所定の温度に達していない場合に洗浄水を加熱する。貯湯タンク11内の洗浄水は洗浄ポンプ17によってくみ上げられ、ノズル19を通して食器かご5内の食器に噴射されて、食器を洗浄する。所定の洗浄時間が経過すると噴射は止まり、貯湯タンク11に貯められた洗浄水は排水ポンプ21によってくみ上げられて排水される。温度センサ15で検知された温度は制御部7に送られ、電気ヒータ13、洗浄ポンプ17、排水ポンプ21は制御部7で制御される。
【0013】洗浄水を供給する配管23は、水道水等の給水配管25及びガス湯沸かし器等を経由した給湯配管27に接続している。給水配管25及び給湯配管27には、各々給水弁A29、給水弁B31が設けられている。これらの給水弁の開閉は制御部7で操作される。
【0014】図2は、図1の食器洗浄乾燥器の行程を示すフローチャートである。食器洗浄及び乾燥は、制御部に入力された各行程の時間にしたがって、順に予洗い、本洗浄、すすぎ1、すすぎ2、加熱すすぎが行われる。予洗い、すすぎ1、すすぎ2の行程は、温水は特に必要ではなく、水道水等の低温の洗浄水が供給される。本洗浄及び加熱すすぎは、洗浄機能及び乾燥機能が高い高温の洗浄水が供給される。
【0015】図3は、図1の食器洗浄乾燥器の予洗い、すすぎ1、すすぎ2の行程を示すフローチャートである。予洗い、すすぎ1、すすぎ2の行程では、最初にS10で、低温系の給水配管25に設けられている給水弁A29が開かれ、水道水が注水口9から注がれてケーシング3内の貯湯タンク11に貯められる。次にS11で、貯湯タンク11が満水になるとS12において給水弁A29は閉じられる。次にS13において、洗浄ポンプ17が作動し、貯湯タンク11に貯められた洗浄水をくみ上げ、ノズル19から食器かご5内の食器に向けて噴射する。S14において、予め設定された時間に達するまで噴射は続けられ、所定時間に達するとS15で洗浄ポンプ17が停止する。次にS16で排水ポンプ21が作動し、貯湯タンク11内の水が排水される。
【0016】図4は、図1の食器洗浄乾燥器の本洗浄及び加熱すすぎの行程を表すフローチャートである。本洗浄、加熱すすぎの行程では、最初にS20で、高温系の給湯配管27に設けられている給水弁B31が開かれ、加熱水が注水口9から注がれてケーシング5内の貯湯タンク11に貯められる。次にS21で、貯湯タンク11が満水になるとS22において給水弁B31は閉じられる。次にS23において、貯湯タンク11内の温度センサ15で貯められた洗浄水の温度を計測し、使用者が設定した温度又は予め設定された温度であればS24で洗浄ポンプ17を作動させる。
【0017】S23において、貯湯タンク11内の洗浄水の温度が所定の温度に達していなければ、S25に進み電気ヒータ13を作動させる。次にS26において再度貯湯タンク11内の温度を計測する。所定の温度に達していれば、S27に進み電気ヒータ13を停止する。所定の温度に達していなければ、電気ヒータ13を連続して運転する。その後S24に進み、洗浄ポンプ17を作動させる。洗浄ポンプ17は、貯湯タンク11に貯められた洗浄水をくみ上げ、ノズルから食器かご内の食器に向けて噴射する。S28において予め設定された時間に達するまで噴射は続けられ、所定時間に達するとS29で洗浄ポンプ17が停止する。次にS30で排水ポンプ21が作動し、貯湯タンク内の水を排水する。
【0018】食器の汚れ具合に応じて予洗いやすすぎ行程でも温水を使用したい場合は、給水配管及び給湯配管の給水弁A29、給水弁B31の開閉を制御部7で制御して、適当な温度として供給することもできる。
【0019】また、給水配管25及び給湯配管27に各々給水弁A29、給水弁B31を設けずに、供給配管23と給水配管25及び給湯配管27の接続部に三方弁を設けてもよい。この三方弁の、給水配管25側及び給湯配管27側の口の開閉は制御部7で制御される。
【0020】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明によれば、食器洗浄乾燥器の各行程ごとに温水と水を任意に選択し供給する仕様としたことで、行程別に温水・水の供給を切り替えることによりランニングコストの低減が可能となる。すなわち、本洗浄及び加熱すすぎ行程で、給湯系統から加熱水を供給すると、水道水を供給する場合に比べて昇温に必要なコストが安い。また、予洗い、すすぎ行程では水道水を供給すると、給湯系統に設けられている湯沸かし器等に必要とされる光熱費が不要となる。
【出願人】 【識別番号】000220262
【氏名又は名称】東京瓦斯株式会社
【出願日】 平成11年3月3日(1999.3.3)
【代理人】 【識別番号】100100413
【弁理士】
【氏名又は名称】渡部 温
【公開番号】 特開2000−245678(P2000−245678A)
【公開日】 平成12年9月12日(2000.9.12)
【出願番号】 特願平11−55371