トップ :: A 生活必需品 :: A47 家具;家庭用品または家庭用設備;コ−ヒ−ひき;香辛料ひき;真空掃除機一般




【発明の名称】 電気掃除機
【発明者】 【氏名】宇根 正道

【要約】 【課題】吸込口が移動しているか否か(掃除中であるか否か)を確実に検出して電動送風機や回転清掃体を駆動する電動機を制御することができる電気掃除機を提供すること。

【解決手段】ホース8の握り管12には、プラス接点部材とマイナス接点部材とが形成された基板31上を接動可能な球状の導電体42を備えた検出手段30が設けられている。また、基板31上には凹部41が形成されている。掃除中に握り管12が移動させられると、導電体42が基板31上を接動して両接点部材間が導通、非導通を繰り返し掃除中であることを認識するとともに、握り管12が移動していないときには掃除中でないと認識して、電動送風機と電動機を停止する。また、電動送風機の駆動に起因する微細な振動のみでは、導電体42が凹部41に入り込んで導電体42の接動が規制される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 電動送風機の駆動により被掃除面と対向する吸込口から塵埃を吸引する電気掃除機において、前記吸込口が移動しているか否かを検出する検出手段と、この検出手段の検出結果に基づいて前記電動送風機を制御する制御手段とを備え、前記検出手段は、所定の間隔をもって離間する接点部が形成された接動面とこの接動面の変動によって前記接動面に沿って移動する導電体とこの導電体の移動を規制する規制手段とを有し、前記導電体の移動により前記接点部間の導通、非導通が繰り返されて前記吸込口が移動していることを検出するとともに所定以下の変動では前記規制手段により前記導電体の移動を規制することを特徴とする電気掃除機。
【請求項2】 請求項1記載の電気掃除機において、電動送風機を有する掃除機本体と、この掃除機本体に一端が接続され握り部を有する連通管と、この連通管の他端に着脱可能に接続され前記吸込口が形成された吸込口体とを有し、前記検出手段は前記連通管に設けられたことを特徴とする電気掃除機。
【請求項3】 電動送風機を有する掃除機本体と、この掃除機本体に接続され被掃除面と対向する吸込口が形成されるとともにこの吸込口に臨んで配置され電動機によって回転駆動される回転清掃体を有する吸込口体とを有し、前記電動送風機の駆動により前記吸込口から塵埃を吸引する電気掃除機において、前記吸込口が移動しているか否かを検出する検出手段と、この検出手段の検出結果に基づいて前記電動機を制御する制御手段とを備え、前記検出手段は、所定の間隔をもって離間する接点部が形成された接動面とこの接動面の変動によって前記接動面に沿って移動する導電体とこの導電体の移動を規制する規制手段とを有し、前記導電体の移動により前記接点部間の導通、非導通が繰り返されて前記吸込口が移動していることを検出するとともに所定以下の変動では前記規制手段により前記導電体の移動を規制することを特徴とする電気掃除機。
【請求項4】 請求項1ないし3記載の電気掃除機において、前記導電体を球状に形成するとともに、前記接動面を平板状の基板とこの基板上に所定の間隔をもって離間して形成された接点部から構成し、前記規制手段を前記基板上に形成された凹部としたことを特徴とする電気掃除機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被掃除面と対向する吸込口が移動しているか否かを検出し、この検出結果に基づいて吸引用の電動送風機あるいは吸込口体が有する回転清掃体を回転駆動する電動機を制御する電気掃除機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開平3−131219号公報に記載されているように、吸込口体の操作を停止した場合には、非掃除状態と判断して電動送風機の吸込性能を低減させて省電力化および低騒音化を図った電気掃除機が知られている。
【0003】この公報に記載された電気掃除機は、電動送風機の吸気側の圧力を検出する検出装置を設け、この検出装置が検出する圧力の変動によって吸込口体の操作の有無を検出するようにしている。具体的には、吸込口体が操作されると圧力の変動が大きくなり、操作が停止されると圧力の変動が小さくなることに着目して、圧力の変動が大きい場合には吸込口体が操作されていると判断して吸込性能を増大させ、圧力の変動が小さい場合には吸込口体が操作されていないと判断して吸込性能を低減させるものである。
【0004】しかしながら、圧力の変動は被掃除面の種類によって影響を受けることから被掃除面によっては確実に吸込口体の操作の有無を検出することが困難である。すなわち、被掃除面が凹凸のない板の間である場合には、一般的に吸込口体に設けられた移動用車輪により吸込口体下面に形成された吸込口と板の間との間隙は一定に保たれるので吸込口体が操作されても圧力の変動は小さいため、吸込口体が操作されていないと判断される場合がある。
【0005】一方、振動を検出するものとして特開平4−118663号公報に記載されている振動センサが知られている。この公報に記載されている振動センサはぬいぐるみに用いられるもので、ぬいぐるみはその振動が振動センサで検出されると音声を発生するようになっている。
【0006】この振動センサは基板上にプラス接点部材とマイナス接点部材を交互に放射状に配設するとともに、この基板上を転動する球状の導電体を設けている。ぬいぐるみが振動すると、球状の導電体が基板上を転動して両接点部材間が導通状態と非導通状態とを繰り返し、これによって振動していることが検出される。また、ぬいぐるみが振動していない場合は球状の導電体が転動しないことから、両接点部材間は導通状態あるいは非導通状態を保ち、これによって振動していないことが検出される。この構成によって同公報にも記載されているように、簡単な構造で振動を精度よく検出することができる。
【0007】したがって、上記公報に記載された電気掃除機における、圧力の変動を検出することによって吸込口体の操作の有無を検出する構成に代えて、この振動センサを吸込口体を移動させるための握り部や吸込口体に設けることによって、同公報に記載された電気掃除機の問題点、すなわち被掃除面の種類によっては吸込口体の操作を検出できないという不具合を解消することが可能となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公報に記載された電気掃除機に上記振動センサを単に用いた場合には以下に述べるような問題点があることが判明した。電気掃除機は、電動送風機が動作されて空気を吸引するものであり、その使用中に電動送風機自身の振動、吸気流による振動、吸込口体に回転清掃体を備えたものにおいては回転清掃体の回転による振動等が発生する。そして、上記振動センサは振動を精度よく検出することを追求したものであることから、例えばホースに設けられた握り部を被掃除面上に置いて掃除を中断したような場合等にも上述した微細な振動を検出してしまい、吸込口体が操作されていないにも係わらず操作されていると判断してしまうという問題である。すなわち、電気掃除機はその使用中に上述した振動が発生することから、精度よく振動を検出することを追求した上記振動センサを単に適用しても吸込口が移動しているか否かを確実には検出できないという問題が判明した。
【0009】本発明は上記問題点を解決するものであって、どのような被掃除面であっても確実に吸込口が移動しているか否かを検出することができる電気掃除機を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために請求項1記載の発明は、電動送風機の駆動により被掃除面と対向する吸込口から塵埃を吸引する電気掃除機において、前記吸込口が移動しているか否かを検出する検出手段と、この検出手段の検出結果に基づいて前記電動送風機を制御する制御手段とを備え、前記検出手段は、所定の間隔をもって離間する接点部が形成された接動面とこの接動面の変動によって前記接動面に沿って移動する導電体とこの導電体の移動を規制する規制手段とを有し、前記導電体の移動により前記接点部間の導通、非導通が繰り返されて前記吸込口が移動していることを検出するとともに所定以下の変動では前記規制手段により前記導電体の移動を規制するものである。
【0011】この請求項1記載の発明によれば、検出手段は、所定の間隔をもって離間する接点部が形成された接動面とこの接動面の変動によって前記接動面に沿って移動可能な導電体とを有し、この導電体の移動により前記接点部間の導通、非導通が繰り返されて前記吸込口が移動していることを検出するものであって、圧力の変動を検出するものではないことから、吸込口が移動しても圧力の変動が小さい板の間等の被掃除面であっても確実に吸込口が移動していることを検出できる。また、所定以下の変動では導電体の移動を規制する規制手段が設けられているので、電動送風機の駆動に起因する微細な振動のみによって導電体が移動し続けることを防止できるため、吸込口が移動されていないにも係わらず移動されていると判断されることを防止できる。すなわち、吸込口が移動しているか否かを確実に検出することができる。したがって、例えば吸込口が移動していないときに吸込性能を低減させる等の電動送風機の制御を正確に行なうことができる。
【0012】また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の電気掃除機において、電動送風機を有する掃除機本体と、この掃除機本体に一端が接続され握り部を有する連通管と、この連通管の他端に着脱可能に接続され前記吸込口が形成された吸込口体とを有し、前記検出手段は前記連通管に設けられたものである。
【0013】請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の作用に加えて、握り部を有し一端が掃除機本体に接続されるとともに他端に吸込口体が着脱可能に接続される連通管に検出手段を設けたことから、連通管に吸込口体を接続した掃除状態でも接続していない掃除状態でも吸込口(吸込口体が連通管に接続されていないときは、連通管の他端開口が吸込口を構成する)が移動しているか否かを検出することができる。
【0014】請求項3記載の発明は、電動送風機を有する掃除機本体と、この掃除機本体に接続され被掃除面と対向する吸込口が形成されるとともにこの吸込口に臨んで配置され電動機によって回転駆動される回転清掃体を有する吸込口体とを有し、前記電動送風機の駆動により前記吸込口から塵埃を吸引する電気掃除機において、前記吸込口が移動しているか否かを検出する検出手段と、この検出手段の検出結果に基づいて前記電動機を制御する制御手段とを備え、前記検出手段は、所定の間隔をもって離間する接点部が形成された接動面とこの接動面の変動によって前記接動面に沿って移動する導電体とこの導電体の移動を規制する規制手段とを有し、前記導電体の移動により前記接点部間の導通、非導通が繰り返されて前記吸込口が移動していることを検出するとともに所定以下の変動では前記規制手段により前記導電体の移動を規制するものである。
【0015】この請求項3記載の発明によれば、検出手段は、所定の間隔をもって離間する接点部が形成された接動面とこの接動面の変動によって前記接動面に沿って移動可能な導電体とを有し、この導電体の移動により前記接点部間の導通、非導通が繰り返されて前記吸込口が移動していることを検出するものであって、圧力の変動を検出するものではないことから、吸込口が移動しても圧力の変動が小さい板の間等の被掃除面であっても確実に吸込口が移動していることを検出できる。また、所定以下の変動では導電体の移動を規制する規制手段が設けられているので、電動送風機の駆動に起因する微細な振動のみによって導電体が移動し続けることを防止できるため、吸込口が移動されていないにも係わらず移動されていると判断されることを防止できる。すなわち、吸込口が移動しているか否かを確実に検出することができる。したがって、例えば吸込口が移動していないときに回転清掃体を停止させる等の電動機の制御を正確に行なうことができる。
【0016】請求項4記載の発明は、請求項1ないし3記載の電気掃除機において、前記導電体を球状に形成するとともに、前記接動面を平板状の基板とこの基板上に所定の間隔をもって離間して形成された接点部とから構成し、前記規制手段を前記基板上に形成された凹部としたものである。
【0017】請求項4記載の発明によれば、請求項1ないし3記載の発明の作用に加えて、前記導電体を球状に形成するとともに、前記接動面を平板状の基板とこの基板上に所定の間隔をもって離間して形成された接点部とから構成したことから、どのような方向に変動しても導電体を確実に移動させることができる一方、基板上に凹部を形成するという簡単な構造で規制手段を構成することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1ないし図7に基づいて説明する。図1において1は電気掃除機本体で、電動機とこの電動機により回転駆動されるファンとを有する図示しない電動送風機を内蔵し上下ケースから構成される本体ケース2と、この本体ケース2に回動自在に支持され電動送風機の吸気側に配設された図示しない集塵室の上部開口を開閉する集塵蓋3と、本体ケース2の前部下方に設けられた旋回輪(図示せず)と、本体ケース2の後部両側にそれぞれ設けられた一対の後車輪4、4(図面では一方のみを図示する)と、本体ケース2の外周に設けられたバンパ5とを有する。また、この掃除機本体1には前記集塵室に連通する吸込開口6が形成されている。
【0019】7は連通管で、吸込開口6に一端が着脱可能に接続されるホース8と、このホース8の他端に着脱可能に接続される延長管9とからなる。ホース8は、吸込開口6に接続される接続管10と、この接続管10に一端が取り付けられた可撓性を有するホース本体11と、このホース本体11の他端に取り付けられた握り管12とを有する。この握り管12は、ホース本体11を取付けるホース本体取付け部13と、このホース本体取付け部13とは分岐して形成されるとともに前記電動送風機や吸込口体に設けられた後述する電動機の駆動状態を設定するための操作部14が設けられた握り部15とを備えている。図3に示すようにホース本体取付け部13には後述する検出手段を収納する収納部Aが設けられている。延長管9は、握り管12に着脱可能に接続される第1の延長管16と、この第1の延長管16に着脱可能に接続される第2の延長管17とからなり、第2の延長管には係止具18が設けられている。この係止具18は、掃除機本体1を立てた状態で掃除機本体1に形成された図示しない係止部に係止させることができ、いわゆるスタンド収納をすることができるようになっている。
【0020】第2の延長管17には吸込口体19が着脱可能に接続されている。この吸込口体19は、第2の延長管17に着脱可能に接続される接続管20と、この接続管20を上下回動自在に支持する吸込口本体21とを備えていて、延長管9を介さずに直接握り管12に接続することも可能である。図2に示すように、吸込口本体21の下面には前方に位置して横長の吸込口22が開口されているとともに吸込口22の後方に吸込口本体21の下面よりも下方に突出する一対の前輪23、23が回転自在に支持されている。また、吸込口本体21の後部には接続管20を挟んで左右両側に吸込口本体21の下面よりも下方に突出する一対の後車輪24、24が回転自在に支持されている。さらに吸込口本体21の前部に位置して左右方向に延設されるとともに下面より下方に突出したシールリップ25が設けられている。
【0021】26は吸込口22に臨んで設けられた回転清掃体で、両端部に設けられた図示しない一対の軸受により吸込口本体21内に回転自在に支持されている。そして、回転清掃体26は被掃除面から塵埃を掻き上げるために回転軸部27aに螺旋状に突出して設けられた弾性材からなるブレード27を複数枚有している。回転清掃体26の一端にはプーリー26aが取り付けられており、このプーリー26aと吸込口本体21内に設けられた電動機28のプーリー28aとにベルト29が架けられていて、このベルト29を介して電動機28の回転力が伝達されることによって回転駆動されるものである。
【0022】次に図3〜図6に基づいて、吸込口体19の吸込口22の移動を検出する検出手段30について説明する。検出手段30は、上述したように握り管12のホース本体取付け部13に設けられており、図4、図5に示すように円板状の基板31とこの基板31上に後述する導電体の移動空間を形成するための閉塞部材32とを有するものである。閉塞部材32は、基板31の上方に位置する円板状の天板33と、この天板33の外周から下方に延びる円筒状の周壁34と、天板33の中心部から下方に突出するガイド部35とからなるものである。これら基板31と閉塞部材32とによってリング状の移動空間36が形成される。
【0023】基板31上には後述する球状の導電体が接離できるようにプラス接点部37とマイナス接点部38とが若干突出して設けられて接動面が形成されている。図4に示すように、プラス接点部37は基板31の中央に位置する中心部37aから放射状に10本の接点部37bが形成され、そのうちの1本にはリード線39が接続されている。また、マイナス接点部38は基板31の外周部に形成されたリング部38aとこのリング部38aから中心に向って20本の接点部38bが形成され、リング部38aにはリード線40が接続されている。すなわち、1本のプラス接点部37bを挟んで両側にマイナス接点部38bが位置する接点部群が10個形成されている。なお、各リード線39、40は図示しない制御回路に接続されている。また、各接点部群間には後述する導電体の球状面に合致する半球状に形成された規制手段としての凹部41が設けられている。これら凹部41は周方向に所定の間隔をもって合計10個形成されている。そして、移動空間36内には振動によって各接点部37b、38bに接離しながらこの空間内を移動すなわち接動する球状の導電体42が移動自在に設けられている。
【0024】したがって、握り部15を握って吸込口体19を被掃除面上で移動させて掃除をすると、握り管12の動きによる接動面の連続的な移動や振動すなわち変動によって導電体42が基板31上すなわち接動面上を移動するため、両接点部37、38が導電体により導通、非導通を繰り返す。そして、この導通、非導通を繰り返す検出信号により後述する制御手段は吸込口22が移動していること、すなわち掃除中であることを認識することができる。一方、両接点部37、38が導通あるいは非導通の状態が所定時間、例えば5秒間続いた場合には吸込口22が移動していないこと、すなわち掃除中でないことを認識する。例えば、握り部15が被掃除面上に放置されて掃除を中断したような場合には、導電体42が基板31上の一定の位置に止まるため、両接点部37、38は導通あるいは非導通の状態に保たれる。このとき、制御手段は吸込口22が移動していないことを認識することができる。
【0025】次に図7に基づいて制御回路について説明する。43は掃除機本体1内に設けられた電動送風機の電動機で、双方向性制御素子であるトライアック44を介して交流電源Eに直列に接続されている。また、吸込口体19内に設けられ回転清掃体26を回転駆動する電動機28は電動機43と並列に接続され、トライアック45を介して交流電源Eに直列に接続されている。そして、各トライアック44、45のゲートは制御手段46に接続されている。制御手段46には図示はしていないが、握り管12に設けられた検出手段からの検出信号を読み取り吸込口22の移動の有無を認識する第1の認識手段、同じく握り管12に設けられた操作部14からの操作信号を読み取る第2の認識手段、各認識手段で認識した状態に基づいて各トライアック44、45のゲートにトリガ信号を出力するトリガ手段等が設けられている。
【0026】上記構成に基づき、その作用を説明する。掃除をするには、図2に示すように掃除機本体1にホース8、延長管9、吸込口体19をこの順に接続する。この状態で、吸込口体19の吸込口22は延長管9、ホース8を介して掃除機本体1内の集塵室に連通する。そして、握り管12に設けられた操作部14を操作して電動送風機の電動機43と吸込口体19に設けられた電動機28とを適当な駆動状態に設定し、握り部15を握って吸込口体19を被掃除面上で移動させると、被掃除面上を移動する吸込口体19の吸込口22から塵埃が吸引される。吸引された塵埃は、延長管9、ホース8を介して掃除機本体1内の集塵室内に集塵される。
【0027】このとき、握り管12が操作者によって動かされていることから、上述したように検出手段30の接動面の変動によって導電体42が基板31上を移動するので、制御手段46は掃除中であると認識する。具体的には、図6(A)に示すように導電体42がプラス接点部37bとマイナス接点部38bとを導通させる状態と、同図(B)に示すように両接点部材37b、38bを非導通とする状態とを繰り返すことによる検出信号を認識するものである。そして、このときは電動送風機の電動機43と吸込口体19に設けられた電動機28とを、操作部14で設定された駆動状態に保つように制御する。
【0028】また、例えば掃除中に来客などにより握り管12を被掃除面上に放置した場合には、検出手段30は振動しないことから導電体42は、図6(A)に示すように両接点部37b、38bを導通した状態、あるいは同図(C)に示すように一部が凹部41に入り込んだ状態、場合によっては同図(B)に示すようにいずれかの接点部37bまたは38b上に位置した状態で止まる。したがって、上述したように導電体42が両接点部37、38を導通した状態、あるいは非導通とした状態のいずれかに維持され、この状態が所定時間継続したとき制御手段46は掃除中でないと認識するものである。そして、このときは電動送風機の電動機43と吸込口体19に設けられた電動機28とを停止させて、省電力化、低騒音化を実現することができる。なお、この状態から再び握り管12を移動させると電動機28、43ともに再駆動される。
【0029】本実施の形態の電気掃除機によれば、圧力の変動を検出して吸込口22の移動の有無の検出すなわち掃除中であるか否かの検出を行なうものではないので、被掃除面の種類によらず確実に検出することができる。具体的には、吸込口22を移動させても圧力の変動が少ない板の間等の被掃除面であっても、掃除中であるか否かを検出することができる。
【0030】しかも、導電体42は球状であるので、握り管12がいずれの方向に移動させられても、すなわち検出手段30がいずれの方向に振動させられてもすなわち接動面がどのように変動しても導電体42が確実に接動つまり基板31上で各接点部材に接しながら転動する。したがって、握り管12を移動させる方向に係わらず、確実に掃除中であることを検出することができる。また、検出手段30をホース8の握り管12に設けたことから、延長管9を用いずに吸込口体19を直接握り管12に接続した使用状態、あるいは握り管12から直接塵埃を吸引する使用状態においても非掃除中に電動送風機の電動機43や吸込口体19の電動機28を停止させることができる。なお、検出手段30を吸込口体19等に設けて本発明を実施することができることはもちろんである。
【0031】ところで、電気掃除機は電動送風機を駆動して吸気することによって掃除を行なうものであり、その使用中に電動送風機の振動、吸気流による振動、回転清掃体の回転による振動が発生し、これら微細な振動によって導電体42が移動してしまい、吸込口22が被掃除面上を移動していないにも係わらず移動していると誤認識してしまうおそれがあるが、本実施の形態のものによれば、上記のような微細な振動すなわち所定以下の変動で導電体42が移動してしまった場合でも、導電体42は凹部41上に位置するとこの凹部41に入り込み動きが規制される。しかも、凹部41の形状は半球状であって導電体42の外形に沿った形状に形成されているため、凹部41に入り込んだ導電体42の動きは確実に規制される。したがって、プラス接点部37とマイナス接点部38とは非導通の状態に維持させることから、制御手段46は非掃除状態であると認識することができる。言い換えれば、電動送風機の振動等の上述した微細な振動のみによって非掃除中であるにも係わらず掃除中であると誤認識してしまうことを防止できる。また、基板31に凹部41を設けるという簡単な構造で導電体42の移動を規制することができる。なお、凹部41は電動送風機の吸引能力、回転清掃体の有無等電気掃除機ごとに最適な形状や深さが異なるが、これは本発明の検出手段を採用する電気掃除機ごとに実験等で最適なものを決定すればよい。
【0032】上記実施の形態では、掃除機本体1にホース8、延長管9を介して吸込口体19を接続する、いわゆるキャニスタ型の電気掃除機について説明したが、掃除機本体に直接吸込口体が接続されるアップライト型や掃除機本体に被掃除面と対向する吸込口が形成されたハンディ型の電気掃除機等にも本願発明を適用することができる。また、導電体42の形状は必ずしも球状に限るものではなく、例えば多面体等に形成することも可能である。さらに、電気掃除機の使用中に発生する電動送風機の振動、吸気流による振動、回転清掃体の回転による振動等の微細な振動のみでは導電体の移動を規制する手段としては基板31上に設けた凹部41に限るものではなく、移動空間36にリブ等を形成することによっても可能である。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明によれば、圧力の変動を検出するものではないことから、吸込口が移動しても圧力の変動が小さい板の間等の被掃除面であっても確実に吸込口が移動していることを検出できる。また、所定以下の変動では導電体の移動を規制する規制手段が設けられているので、電動送風機の駆動に起因する微細な振動のみによって導電体が移動し続けることを防止できるため、吸込口が移動していないにも係わらず移動していると判断されることを防止できる。すなわち、吸込口が移動しているか否かを確実に検出することができる。したがって、例えば吸込口が移動していないときに吸込性能を低減させる等の電動送風機の制御を正確に行なうことができる。
【0034】請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、連通管に吸込口体を接続した掃除状態でも接続していない掃除状態でも吸込口が移動しているか否かを検出することができる。
【0035】請求項3の発明によれば、圧力の変動を検出するものではないことから、吸込口が移動しても圧力の変動が小さい板の間等の被掃除面であっても確実に吸込口が移動していることを検出できる。また、所定以下の変動では導電体の移動を規制する規制手段が設けられているので、電動送風機の駆動に起因する微細な振動のみによって導電体が移動し続けることを防止できるため、吸込口が移動していないにも係わらず移動していると判断されることを防止できる。すなわち、吸込口が移動しているか否かを確実に検出することができる。したがって、例えば吸込口が移動していないときに回転清掃体を停止させる等の電動機の制御を正確に行なうことができる。
【0036】請求項4の発明によれば、請求項1ないし3記載の発明の効果に加えて、どのような方向に振動しても導電体を確実に移動させることができる一方、基板上に凹部を形成するという簡単な構造で規制手段を構成することができる。
【出願人】 【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
【出願日】 平成11年1月22日(1999.1.22)
【代理人】
【公開番号】 特開2000−210236(P2000−210236A)
【公開日】 平成12年8月2日(2000.8.2)
【出願番号】 特願平11−13709