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【発明の名称】 セントラルクリ―ナ
【発明者】 【氏名】津永 久夫

【氏名】廣瀬 徹

【氏名】香山 博之

【要約】 【課題】ホースと固定配管を有するセントラルクリーナにおいて、ホースの取扱い性、収納性が優れ、かつ、吸込具における集塵力を低下させないセントラルクリーナを提供することを目的とする。

【解決手段】吸込口29の前後に床面31との間に形成された空気通路の通路面積または通路抵抗を吸込具21の前後進に応じて変化させ、進行方向側より進行逆方向側の通路面積を小さくまたは通路抵抗を大きく形成することにより、ホースを細くして吸引空気量が低下しても集塵力は低下させない。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 吸込具と、ホースと、固定配管部と、前記吸込具に吸引力を作用させる電動送風機とを有するセントラルクリーナにおいて、前記吸込具底面の吸込口の前後に前記吸込具底面と床面との間に形成された空気通路の通路面積または通路抵抗を前記吸込具の前後進に応じて変化させ、進行方向側より進行逆方向側の通路面積を小さくまたは通路抵抗を大きく形成したセントラルクリーナ。
【請求項2】 吸込具と、ホースと、固定配管部と、前記吸込具に吸引力を作用させる電動送風機とを有するセントラルクリーナにおいて、前記吸込具底面の吸込口の前後に前記吸込具底面と床面との間に形成された空気通路のうち、吸込口後方の空気通路の通路面積または通路抵抗を前記吸込具の前後進に応じて変化させ、前進時には吸込口後方の空気通路を前方より、通路面積を小さくまたは通路抵抗を大きく形成し、後退時には吸込口後方の空気通路を前進時より、通路面積を大きくまたは通路抵抗を小さく形成したセントラルクリーナ。
【請求項3】 ホース内径を31mm以下とした請求項1または2に記載のセントラルクリーナ。
【請求項4】 ホースの吸気側に設けられたホース取手部近傍に集塵袋を設けた請求項1〜3のいづれか1項に記載のセントラルクリーナ。
【請求項5】 吸込具とホースとの間に延長管を有し、前記ホース内径を前記延長管内径より細くした請求項4に記載の電気掃除機。
【請求項6】 ホース内径を固定配管内径より細くした請求項1〜5のいづれか1項に記載のセントラルクリーナ。
【請求項7】 ホースを巻回しするホースリールを有する請求項1〜6のいづれか1項に記載のセントラルクリーナ。
【請求項8】 ホース取手部近傍に塵埃を捕集する第1の集塵袋を設け、ホースより下流位置に同じく塵埃を捕集する第2の集塵袋を設け、前記第1の集塵袋の濾過目を第2の集塵袋の濾過目より荒いものとした請求項1〜7のいづれか1項に記載のセントラルクリーナ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭等で使用されるセントラルクリーナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11に従来のセントラルクリーナの全体構成の例を示す。
【0003】図において、1は吸込具で、3はホースで、ホース3の吸気側にはホース取手部3aが設けられている。吸込具1とホース3(ホース取手部3a)とは延長管2を介して連結されている。4は室内壁面などに配設されたホース差込口でホース3が差し込まれ、その裏側には固定配管部5を有し、屋外などに設置されたクリーナ本体6内の集塵袋7さらには電動送風機8に連通されている。
【0004】以上の構成により、屋外等に設置されたクリーナ本体6内の電動送風機8を運転し、吸込具1に吸引力を発生させ、ゴミを吸引し、ホース3、固定配管部5を通って集塵袋7によってゴミを捕集する。
【0005】上記構成によれば、電動送風機8が屋外等に設置されているため、掃除をしている室内において電動送風機8からの排気による汚れが無いということと、同じく室内において、電動送風機8からの騒音が小さくなるという効果が得られる。
【0006】次に、図12に従来のセントラルクリーナに使用されている吸込具の例を示す。
【0007】図において、1aは吸込具本体で、9は延長管2に接続される接続管である。吸込具本体1aの底面には吸込口10が開口している。11a、11bは吸込具本体1a移動用の車輪で、吸込口10の前後には吸込具本体1aの底面と床面12とによって空気通路13a、13bが形成されており、前記空気通路13a、13bを通って空気を吸引しながらゴミを吸引する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記に示すような従来のセントラルクリーナにおいては、室内の壁などに設置された限られた個数のホース差込口にホースを差し込んで全室内を掃除できるようにする関係上、通常5〜6mの長いホースが使用され、かつ、吸込力を確保するために、内径40mm程度の太いホースが使用され、したがって、ホースの取扱い性、収納性が悪いという課題を有している。
【0009】すなわち、ホースの取扱い性、収納性を良くするため内外径の細いホースを使用すると、吸引空気量が減少し、吸込具における集塵量が低下するという課題を有している。
【0010】本発明は上記のような課題に鑑み、取扱い性、収納性に優れた細いホースが使用でき、かつ、吸込具における集塵力を低下させないセントラルクリーナを提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために本発明は、吸込具底面の吸込口前後の空気通路を吸込具の前後進に応じて変化させ、進行方向側より進行逆方向側の通路面積を小さくまたは通路抵抗を大きく形成したものであり、上記構成によれば、集塵力を低下させることなくホース径を細くすることができ、ホースの取扱い性、収納性を向上させることができる。つぎに、その作用について説明する。
【0012】一般に、ホース径を細くすると吸引空気量が低下し、吸込具における集塵力が低下する。すなわち、吸込具において、ゴミは吸引空気による風力を受けて吸引され、吸引空気量が低下すると風速が低下しゴミに対する風力が低下するためである。一方、ゴミは基本的に進行方向側からの吸引空気により集塵されるものと考えられ、進行逆方向側からの吸引空気は集塵作用への寄与度は低いと考えられる。したがって、進行逆方向側の通路面積を小さくまたは通路抵抗を大きく形成した吸込具を使用することにより、進行逆方向側からの空気の吸引が抑制され、その分が進行方向側に集中され、よって、細いホースを使用して低下した風量でも集塵力を低下させないことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の発明は、吸込具とホースと固定配管部と、前記吸込具に吸引力を作用させる電動送風機とを有するセントラルクリーナにおいて、前記吸込具底面の吸込口の前後に床面との間に形成された空気通路の通路面積または通路抵抗を前記吸込具の前後進に応じて変化させ、進行方向側より進行逆方向側の通路面積を小さくまたは通路抵抗を大きく形成したものである。
【0014】上記構成によれば、進行逆方向側からの空気の吸引を抑制し、進行方向側から多くの空気を吸引することにより、ホース径を細くして吸引空気量が低下しても、集塵性能を低下させないことができる。
【0015】請求項2記載の発明は、吸込具とホースと固定配管部と、前記吸込具に吸引力を作用させる電動送風機とを有するセントラルクリーナにおいて、前記吸込具底面の吸込口の前後に床面との間に形成された空気通路のうち、吸込口後方の空気通路の通路面積または通路抵抗を前記吸込具の前後進に応じて変化させ、前進時には吸込口後方の空気通路を前方より、通路面積を小さくまたは通路抵抗を大きく形成し、後退時には吸込口後方の空気通路を前進時より、通路面積を大きくまたは通路抵抗を小さく形成したものである。
【0016】上記構成によれば、吸込具前進時には吸込口後方からの吸引空気を抑制し、吸込口前方に集中させ、高い集塵力を得、後退時には吸引空気が吸込口前方からと後方からとに分散し集塵力は低下するものの、吸込具後方のゴミを押しのけることなく吸い込むことができる。
【0017】請求項3記載の発明は、請求項1または2に記載のセントラルクリーナにおいて、記載の吸込具を用いることにより、ホース内径を従来より多用されている40mm前後から31mm以下としたもので、上記により、ホースの取扱い性、収納性を大幅に向上させたものである。
【0018】請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいづれか1項に記載のセントラルクリーナにおいて、ホースの吸気側に設けられたホース取手部近傍に集塵袋を設けたものであり、上記構成によれば、ホースを細くしてもホースでのゴミ詰まりが発生するおそれが無くなる。また、固定配管部でのゴミ詰まりも防止できる。
【0019】請求項5記載の発明は、請求項4に記載のセントラルクリーナにおいて、ホース内径を延長管内径より細くしたものであり、ホース取手部近傍に集塵袋を設けることにより、延長管にはゴミが通過するがホースにはゴミが通過しないので、ホース内径を延長管内径より細くすることができ、ホースの取扱い性、収納性を向上させることができる。
【0020】請求項6記載の発明は、請求項1〜5のいづれか1項に記載のセントラルクリーナにおいて、ホース内径を固定配管内径より細くしたもので、ホース内径は細くして取扱い性、収納性を向上させ、固定配管部は太くして圧力損失を防ぎ、吸込具において高い集塵力を得ようとするものである。
【0021】請求項7記載の発明は、ホースを巻回しするホースリールを設けたものであり、請求項1〜6のいづれか1項に記載の発明によりホースを細くすることができるので、ホースリールを小型化でき、ホースおよびホースリールの取扱い性、操作性を向上させることができる。
【0022】請求項8記載の発明は、ホース取手部近傍に塵埃捕集用の第1の集塵袋を設け、ホースより下流位置に塵埃捕集用の第2の集塵袋を設け、前記第1の集塵袋の濾過目を第2の集塵袋の濾過目より荒いものとしたものである。
【0023】上記構成によれば、ホースおよび固定配管部で詰まりを発生する恐れのあるゴミは、前記第1の集塵袋で捕集し、集塵袋の目詰まりを起こさせる細塵は第1の集塵袋は通過させて第2の集塵袋で捕集することができ、第1の集塵袋の目詰まり防止と交換頻度の緩和がはかれる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面とともに説明する。
【0025】(実施例1)図1〜図3に本発明の第1の実施例を示し、図1はセントラルクリーナの全体構成図で、図2は図1における吸込具の具体構成図であり、図3は使用ホース径による吸引空気の流量の違いを示す説明図である。
【0026】図1において、21は吸込具で、23はホースで、ホース23の吸気側にはホース取手部23aが設けられている。ホース23は後述するように細径のホースである。吸込具21とホース23(ホース取手部23a)とは延長管22を介して連結されている。24はホース差込口で、ホース23が差し込まれ、裏側には固定配管部25を有し、屋外などに設置されたクリーナ本体6内の集塵袋7、電動送風機8に連結されている。吸込具21の底面には吸込口29が開口しており、その前後にはリップ30a、30bが設けられていて、吸込具21底面と床面31との間に形成される空気通路の通路抵抗を、吸込具21の前後進に応じて加減している。
【0027】すなわち、図2−aは吸込具21の前進時を示すもので、吸込口29前方のリップ30aは上方に引き上げられていて、後方のリップ30bは下方に引き下げられていて、よって、前方の空気通路34aは開放されていて、後方の空気通路34bは閉じられている。なお、32a、32bはロータリーソレノイドなどのアクチュエータで、吸込具本体21aの前後進に応じて、図示していないが制御回路により半回転、回転させることにより、リップ30a、30bを互い違いに上下させる。すなわち、図2−bは吸込具21の後進時を示すものであるが、前記前進時の図2−aと、リップ30a、30bの上下位置関係が逆になっている。33a、33bは前車輪、後車輪で、39は延長管に接続される接続管である。
【0028】つぎに上記構成における作用について説明する。
【0029】電動送風機8により吸込具21底面の吸込口29より空気を吸引し、前記吸引空気と一緒にゴミを吸い込む。
【0030】ここで、ホース23は内外径の細いホースであるため、ホース内での圧力損失が大きく、吸引空気の流量は小さい。図3は使用ホース径による吸引空気の流量の違いを示す説明図であり、Aは電動送風機8の流量と吸込み圧力の関係を表すQ−H曲線で、Bは内径の太いホースを使用した時、Cは内径の細いホースを使用した時のセントラルクリーナの全通路における流量と圧力損失との関係を表すQ−H曲線で、曲線Aと曲線B、Cとの交点における流量Qb、Qcがそれぞれのホースを使用した時に流れる流量を示す。図に示すとおり、ホース23に細径のホースを使用すると吸引空気の流量が低下する。床面上のゴミは吸引空気による風の力を受けて吸引されるため、前記吸引空気量が低下すると吸込具21における集塵能力が低下してしまうものであるが、ゴミは基本的に進行方向側からの吸引空気により集塵され、進行逆方向側からの吸引空気は集塵作用における寄与度は小さい。したがって、吸込具21において、進行方向側からのみ空気を吸引し、進行逆方向側からの空気の吸込みを抑制することにより、上記低下した吸引空気量でもその集塵力を低下させないことが可能である。
【0031】一例として、進行逆方向側からの空気の吸込みを抑止した吸込具21を使用すると、従来型の前後方向から同等に空気を吸い込む吸込具に較べ約60%の風量で従来と同等の集塵力を得ることが出来る。一方ホース内の圧力損失はホース内の流速の2乗に比例するため、従来と同一の圧力損失を許容するならば、従来と同一流速で良い訳で、従って風量が従来の約60%で済むなら、ホースの内断面積(気流の通過断面積)は同じく約60%で済み、その結果、ホースの内径を従来の77.46%に減少させても、従来のものと同集塵性能を維持させることができる。具体的には、現在一般に多用されているホースの内径は40mm前後なので、本発明によれば、そのホースの内径を31mm程度まで細くすることができ、取扱い性、収納性を大幅に向上させることができる。
【0032】同様にして固定配管部25も細くすることができるが、固定配管部については細くする必要性、メリットが少ないので、吸引空気量確保とゴミ詰まり防止のため、従来通り太くしておき、ホースのみ細くするのが得策である。
【0033】(実施例2)図4に本発明の第2の実施例としての吸込具を示す。以下に吸込具の動作についてのみ記し、その他については実施例1と同様なので説明を省略する。
【0034】図4において、吸込具本体21bの底面に開口する吸込口29の前後にはリップ35a、35bが設けられている。前後車輪33a、33bの回転軸36a、36bは図に示すような傾斜を有する摺動溝37a、37b内を摺動可能に取りつけられており、したがって吸込具本体21b前進時には、前車輪33aが後下方に、後車輪33bが後上方に移動し、吸込具本体21bが前上がり状態に傾斜して、吸込口29の前側のリップ35aは床面31より浮き上がり、後側のリップ35bは床面31に接触した形となり、吸込口29後方からの空気の吸込みを抑止する。
【0035】吸込具本体21b後退時には前記前進時と前後逆の関係となり、吸込口29前方からの空気の吸込みを抑止する。
【0036】したがって、実施例1で述べたように、前後進時ともに、少ない吸引空気量でも高い集塵力が得られ、径の細いホースを使用して吸引空気量が低下しても高い集塵能力が得られる。
【0037】(実施例3)図5に本発明の第3の実施例としての吸込具を示す。以下に吸込具の動作についてのみ記し、その他については実施例1と同様なので説明を省略する。
【0038】図5において、吸込具本体21cの底面に開口する吸込口29の後方にはリップ30bが設けられていて、ロータリーソレノイド等のアクチュエータ32bにより上下されるようになっていて、吸込具本体21c前進時には下降位置で停止され、後退時には上昇位置で停止され、吸込口29後方の空気通路34bを開閉している。吸込具本体21cの底面と床面31との間隔は吸込口29の前方側すなわち空気通路34aの方が後方側すなわち空気通路34bの全開時より狭く構成されている。したがって吸込具本体21c前進時には吸込口29前方から空気を吸い込みながらゴミを吸い込み、後方からの空気の吸い込みはリップ30bにより抑止される。また、吸込具本体21c後退時には吸込口29前方と後方と双方から空気を吸い込むが、空気通路34aは34bより狭く構成されているため、吸引空気は後方側の空気通路34b側に多く集められ、後方側からの集塵能力を高め、前方側からの吸引空気を抑制する。すなわち、ゴミの集塵に必要な側すなわち吸込具進行側に吸引空気が多く集められ、少ない吸引空気量でも有効に集塵を行うことができ、細径ホースを使用しても高い集塵能力を発揮させることができる。
【0039】(実施例4)図6に本発明の第4の実施例としての吸込具を示す。以下に既記載実施例と同様に、吸込具の動作についてのみ記す。
【0040】図6は吸込具本体21dの底面と床面31との間隔を吸込口29の前後方で等間隔としたものであるが、吸込具本体21d前進時には吸込口29前方から空気とともにゴミを吸い込み、後方からの空気の吸い込みはリップ30bにより抑止され、少ない吸引空気量でも高い集塵力を発揮する。一方、吸込具本体21d後進時には吸込口29前方と後方と双方から同等に空気を吸引するため、後方側すなわち空気通路34b側の集塵力を高めることはできないが、一般に、吸込具は前進操作での作業が主で、後進での操作は補助的な従の作業であることが多く、本実施例は、前進操作時に効果を発揮するものであり、前進操作での使用を重視したものである。
【0041】(実施例5)図7に本発明の第5の実施例としての吸込具を示す。以下に既記載実施例と同様に、吸込具の動作についてのみ記す。
【0042】図7において、吸込具本体21eの底面に開口する吸込口29の後方にはリップ35bが設けられている。33aは前車輪、33bは後車輪で、前車輪33aは回転軸36aを中心に定位置で回転する。後車輪33bは、回転軸36bが後上方に傾斜した摺動溝37b内を摺動可能に取付けられているため、吸込具本体21e前進時には、後車輪33bは後上方に移動し、吸込具本体21eは後下がり状態となり、リップ35bは床面31に接触した形となり、吸込口29前方から空気を吸い込み、後方からの吸込みは抑止される。
【0043】吸込具本体21e後進時には、後車輪33bは前下方に移動し、吸込具本体21eは後上がり状態となり、リップ35bは床面31から離れた状態となり、空気は吸込口29の前方と後方の両方から吸引されるようになり、第4の実施例と同様の状態となる。
【0044】(実施例6)図8に本発明の第6の実施例としてのセントラルクリーナの全体構成図を示す。 図8において、第1の実施例と同様に、吸込具21は吸込口29前後のリップ30a、30bを上下させて、進行逆方向側からの空気の吸込みを抑制するものであり、ホース23が内径の細いホースで吸引風量が低下していても、吸込具21の集塵力は低下していない。
【0045】ホース23の吸気側に設けられた取手部23aの近傍には集塵袋27が設けられており、吸込口29より吸引されたゴミはここで捕集され、よってホース23の内径を細くしてもゴミ詰まりの心配が無くなる。また同時に、固定配管部25でのゴミ詰まりの心配も無くなる。
【0046】なお、上記構成において、ホース23でのゴミ詰まりの心配が無いため、ホース23の内径は延長管22の内径より細くすることもできる。また、集塵袋27はサイクロン等を用いた集塵器であってもよいことはいうまでもない。
【0047】その他については第1の実施例と同様なので説明を省略する。
【0048】(実施例7)図9に本発明の第7の実施例としてのセントラルクリーナの全体構成図を示す。
【0049】図9において、38はホースリールでドラム38aと外枠38bで構成され、ドラム38aは外枠38bに対して回転可能で、ホース23を巻き回すことができる。その他の構成については前記実施例と同様であり、ホース差込口24より下流側すなわち固定配管部以下は図示していない。前記実施例1で述べた通り、進行逆方向側からの空気の吸引を抑止する吸込具21によりホース23の径を細くすることができ、ホースリール38の小型化がはかれ、ホース23の取扱い性の向上がはかれる。また、本実施例の如く、ホース取手部23aに集塵袋27を設けることにより、ホース23の径が細くなってもゴミ詰まりの心配が無くなると共に、ホース23をホースリール38に巻き付けた状態でもゴミ詰まりの心配が無くなる。
【0050】(実施例8)図10に本発明の第8の実施例としてのセントラルクリーナの全体構成図を示す。
【0051】図10において、ホース取手部23aには第1の集塵袋39が設けられており、クリーナ本体6内の電動送風機8の直前には第2の集塵袋41が設けられており、第1の集塵袋39の濾過目は第2の集塵袋41の濾過目より荒いものが使用されている。
【0052】前記構成によれば、ホース23および固定配管部25に詰まりを発生させるような大きなゴミは第1の集塵袋39で捕集され、前記集塵袋で捕集されない微細なゴミは第2の集塵袋41で捕集される。第1の集塵袋39は操作性を確保するため容積を大きくできなく、そのため、集塵袋の表面積が小さく微細塵による目詰まりを起こしやすく、ゴミ満杯による交換頻度も高くなるが、本発明によれば、上記問題を解決することができる。また、衛生感を向上させることもできる。
【0053】なお、上記構成において、第1の集塵袋39ならびに第2の集塵袋41はサイクロン等を用いた集塵器であってもよい。この場合も、第1の集塵器で大きなゴミを捕集し、第2の集塵器では第1の集塵器を通過した微細塵を捕集する。
【0054】その他については第1の実施例と同様なので説明を省略する。
【0055】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、吸込口前後の空気通路を、吸込具進行方向側より進行逆方向側の通路面積を小さくまたは通路抵抗を大きく形成し、進行方向側からより多くの空気を吸引し、進行逆方向側からの空気の吸引を抑制することにより、集塵力を低下させることなくホース径を細くでき、ホースの取扱い性、収納性を向上させることができる。
【0056】請求項2記載の発明によれば、吸込口後方の空気通路を吸込具前進時には吸込口前方の空気通路より通路面積を小さくまたは通路抵抗を大きく形成し、吸込具後進時には吸込口後方の空気通路を吸込具前進時より通路面積を大きくまたは通路抵抗を小さく形成することにより、吸込具前進時に優れた集塵力を発揮し、後退時もゴミを押しのける等の不具合を起こさない吸込具を得ることができる。その他の効果については前記請求項1と同様である。
【0057】請求項3記載の発明は、請求項1または2に記載のセントラルクリーナにおいてホース内径を31mm以下としたもので、従来多用されていた内径40mm程度のホース内径を集塵力を低下させることなく31mm程度まで細くすることが出来、これによりホースの取扱性、収納性を大幅に向上させることができる。
【0058】請求項4記載の発明によれば、ホース取手部近傍に集塵袋を設けることにより、ホースを細くしてもゴミ詰まりの心配が無くなり、同時に固定配管部でのゴミ詰まりをも防止することができる。
【0059】請求項5記載の発明によれば、ゴミが通過しないホースの内径はゴミが通過する延長管の内径より細くすることができ、ホース内径を前記の通り細くすることにより、ホースの取扱い性、収納性をさらに向上させることができる。
【0060】請求項6記載の発明は、請求項1〜5のいづれか1項に記載のセントラルクリーナにおいて、ホース内径を固定配管内径より細くしたもので、ホース内径は細くして取扱い性、収納性を向上させ、固定配管部は太くして圧力損失を防ぎ、吸込具において高い集塵力を得ることができる。
【0061】請求項7記載の発明によれば、前記請求項1〜6のいづれか1項に記載のセントラルクリーナにおいて、細径化されたホースにホースリールを適用することにより、ホースの取扱い性、収納性をさらに向上させることができる。
【0062】請求項8記載の発明によれば、第1の集塵袋の濾過目を第2の集塵袋の濾過目より荒くすることにより、第1の集塵袋の目詰まり防止と交換頻度の緩和と衛生感の向上がはかれる。
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【出願日】 平成11年9月29日(1999.9.29)
【代理人】 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
【公開番号】 特開2000−201861(P2000−201861A)
【公開日】 平成12年7月25日(2000.7.25)
【出願番号】 特願平11−275778