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【発明の名称】 食器洗い乾燥機
【発明者】 【氏名】河村 要▲蔵▼

【氏名】本田 国興

【氏名】原田 哲夫

【氏名】川口 智也

【要約】 【課題】食器洗い乾燥機において、ヒータに対する小型食器類の万一の接触による熱損を回避したうえで、乾燥性能を向上できるようにすること。

【解決手段】洗浄乾燥室4内に収納される食器類を、所要温度の水で洗浄するとともに乾燥する食器洗い乾燥機1において、ヒータガード10でヒータ9全体を必要以上に覆い隠さないように、ヒータガード10をヒータ9の平面形状に近似させた形状としている。これにより、ヒータガード10本来の機能、つまりヒータ9に対する小型食器類の万一の接触による熱損を回避できるようになって、しかも、ヒータガード10の存在による従来例で説明したような不具合の発生を回避できるようになる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 洗浄乾燥室内に収納される食器類を、所要温度の水で洗浄するとともに乾燥する食器洗い乾燥機であって、前記洗浄乾燥室の底面に洗浄水を貯溜する水受け部が設けられ、この水受け部の内部に、所要形状に屈曲された棒状のヒータがほぼ水平姿勢で浮いた状態に設けられ、前記棒状のヒータの少なくとも前記洗浄乾燥室の中央に臨む側に、当該ヒータの平面形状に近似したヒータガードが非接触状態で設けられている、ことを特徴とする食器洗い乾燥機。
【請求項2】 請求項1の食器洗い乾燥機において、前記ヒータが、洗浄過程において水受け部に貯溜される水を所要温度に加熱する他、乾燥過程において水受け部側に供給される空気を加熱することに利用されるものである、ことを特徴とする食器洗い乾燥機。
【請求項3】 請求項1または2の食器洗い乾燥機において、前記ヒータガードが、前記ヒータの平面形状に近似する形状の線材からなる、ことを特徴とする食器洗い乾燥機。
【請求項4】請求項1または2の食器洗い乾燥機において、前記ヒータガードが、前記ヒータの平面形状に近似する形状に打ち抜いた平板からなる、ことを特徴とする食器洗い乾燥機。
【請求項5】請求項4の食器洗い乾燥機において、前記ヒータガードを構成する平板が、その長手方向複数箇所に厚み方向に貫通する透孔が設けられている、ことを特徴とする食器洗い乾燥機。
【請求項6】請求項5の食器洗い乾燥機において、前記ヒータの近傍に温度センサが設けられており、前記ヒータガードにおいて前記温度センサに近接する領域での透孔による開口率が、他の領域での透孔による開口率よりも大きく設定されている、ことを特徴とする食器洗い乾燥機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食器類を洗浄するとともに乾燥する食器洗い乾燥機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の食器洗い乾燥機では、洗浄乾燥室の底部に設けられる水受け部内に溜めて、この水受け部内の水を、所要形状に屈曲された棒状のヒータ、例えばいわゆるシーズヒータで所要温度に加熱し、この加熱した温水を洗浄乾燥室に向けて噴射するようになっているとともに、洗浄後に洗浄水を排水してから洗浄乾燥室を前記ヒータで加熱して食器類を乾燥させるようになっている。
【0003】一般的に、洗浄乾燥室には、食器類を網カゴに載せた状態で収納するのであるが、この網カゴに載せた食器類のうち、例えば箸やスプーンなどの小型食器類が網カゴの網目から水受け部側に抜け落ちることがある。そのような場合、網カゴから抜け落ちた小型食器類がヒータの上に横切る状態で引っ掛かって載るようなことがある。万一、このような状態になると、例えば前記小型食器類が、合成樹脂材や木材などで形成されている場合にヒータの熱で焦げるおそれがある。
【0004】これに対して、本願出願人は、例えば特願平10−163698号に示すように、所要形状に屈曲された棒状のヒータの上方に、ヒータ全体を覆い隠すヒータカバーを設けることによって、ヒータに対する小型食器類の万一の接触による熱損を回避させるようにしたものを提案している。なお、このヒータカバーは、ヒータの上方だけでなく当該ヒータで囲まれる内方空間領域をも覆うような大きな平板からなる。
【0005】しかしながら、この提案技術では、乾燥工程において、送風ファンにより外部から取り込んだ空気をヒータに当てて温風として洗浄乾燥室に供給させるような形態を採用しているために、上記ヒータカバーの存在によって、前記空気をヒータの上方に当てることができなくなる。
【0006】そこで、ヒータカバーの下方から空気を送り込ませてヒータに効率よく当てるように、わざわざ送風ダクトを設けるとともに、ヒータに当てられて加熱された空気を上方の洗浄乾燥室に対して放出させやすくするために平板からなるヒータカバーの全域に多くの透孔を設けるように工夫している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記提案技術では、ヒータカバーを設けることによって、ヒータに対する小型食器類の万一の接触による熱損を回避できるようになったが、このヒータカバーの存在によって、乾燥工程においてヒータにより温風を得るときのヒータ側への空気の供給形態ならびに洗浄乾燥室側への温風の放出形態に関して多大な工夫が必要になっている。特に、ヒータ側への空気供給に送風ダクトを用いる点については、部品コストや組立コストが嵩むことになってイニシャルコストが高くつく結果になる。
【0008】この他、上記提案技術のように、乾燥工程において、送風ファンにより外部から取り込んだ空気をヒータに当てて温風とするような形態とせずに、単純にヒータの輻射熱のみで洗浄乾燥室を暖めるような形態にしたものの場合でも、ヒータカバーが、ヒータの輻射熱の上昇を邪魔することになるので、乾燥性能が低下しやすくなるとともに、ヒータカバー内部の雰囲気温度が洗浄乾燥室よりも高くなってしまい、乾燥工程での温度制御が適正に行えなくなることが懸念される。
【0009】このような事情に鑑み、本発明は、食器洗い乾燥機において、ヒータに対する小型食器類の万一の接触による熱損を回避したうえで、乾燥性能を向上できるようにすることを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる食器類洗い乾燥機は、洗浄乾燥室内に収納される食器類を、所要温度の水で洗浄するとともに乾燥するもので、前記洗浄乾燥室の底面に洗浄水を貯溜する水受け部が設けられ、この水受け部の内部に、所要形状に屈曲された棒状のヒータがほぼ水平姿勢で浮いた状態に設けられ、前記棒状のヒータの少なくとも前記洗浄乾燥室の中央に臨む側に、当該ヒータの平面形状に近似したヒータガードが非接触状態で設けられている。
【0011】請求項2の発明にかかる食器洗い乾燥機は、上記請求項1に記載のヒータが、洗浄過程において水受け部に貯溜される水を所要温度に加熱する他、乾燥過程において水受け部側に供給される空気を加熱することに利用されるものである。
【0012】請求項3の発明にかかる食器洗い乾燥機は、上記請求項1または2に記載のヒータガードが、前記ヒータの平面形状に近似する形状の線材からなる。
【0013】請求項4の発明にかかる食器洗い乾燥機は、上記請求項1または2のに記載のヒータガードが、前記ヒータの平面形状に近似する形状に打ち抜いた平板からなる。
【0014】請求項5の発明にかかる食器洗い乾燥機は、上記請求項4において、前記ヒータガードを構成する平板が、その長手方向複数箇所に厚み方向に貫通する透孔が設けられている。
【0015】請求項6の発明にかかる食器洗い乾燥機は、上記請求項5において、前記ヒータの近傍に温度センサが設けられており、前記ヒータガードにおいて前記温度センサに近接する領域での透孔による開口率が、他の領域での透孔による開口率よりも大きく設定されている。
【0016】要するに、本発明では、ヒータガードでヒータ全体を必要以上に覆い隠さないように、ヒータガードをヒータの平面形状に近似させた形状としている。これにより、ヒータガード本来の機能、つまりヒータに対する小型食器類の万一の接触による熱損を回避できるようになって、しかも、ヒータガードの存在による従来例で説明したような不具合の発生を回避できるようになる。
【0017】すなわち、乾燥の形態について、送風ファンにより外部から取り込んだ空気をヒータに当てて温風として洗浄乾燥室に供給させる形態とする場合だと、本発明のヒータガードであれば、その上方から外部の空気をヒータ側に送り込むようにしても、この空気がヒータに対して無理なく当たるようになるので、従来例で説明したような送風ダクトが不要になる。一方、乾燥の形態について、単純にヒータの輻射熱のみで乾燥を行わせるような形態とする場合だと、本発明のヒータガードであれば、ヒータの輻射熱の上昇を妨げにくくなるので、ヒータガード下方の雰囲気温度と洗浄乾燥室内の雰囲気温度とが近似するようになる。このように本発明の構成であれば、乾燥形態が限定されずに済む。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の詳細を図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0019】図1ないし図3は本発明の一実施形態を示している。図1は、食器類洗い乾燥機の内部構造を示す平面図、図2は、図1の(2)−(2)線断面の矢視図、図3は、ヒータに対するヒータガードの一端側の係止形態を示す斜視図である。
【0020】図中、1は食器類洗い乾燥機の全体を示しており、2は外ケース、3は扉、4は洗浄乾燥室、5は水受け部、6は噴水羽根、7はポンプ、8は送風ファン、9はヒータ、10はヒータガードを示している。
【0021】この実施形態での食器類洗い乾燥機1は、洗浄乾燥室4内に収納される食器類(図示省略)を、所要温度の水で洗浄するとともに温風で乾燥するようになっている。
【0022】前述の外ケース2は、前面が開口した箱形状になっており、扉3は、外ケース2の前面開口に開閉可能に設けられている。
【0023】洗浄乾燥室4は、外ケース2の内部に設けられており、洗浄対象となる食器類が収納される。
【0024】水受け部5は、洗浄乾燥室4の底部において一段下がった状態で設けられており、水道水などの洗浄水が供給、貯溜される。
【0025】噴水羽根6は、洗浄乾燥室4の底部にほぼ水平姿勢で回転可能に設けられており、その上面には、上方に向けて水を噴出するシャワーノズル6aが設けられている。
【0026】ポンプ7は、水受け部5内に貯溜される水を噴水羽根6に導入させる他、水受け部5内に貯溜される水を外部に排水させるものである。
【0027】送風ファン8は、外ケース2と洗浄乾燥室4の側壁との間の間隙に設置されており、外部から空気を取り込んで水受け部5内のヒータ9に当てて温風として洗浄乾燥室4側へ供給するものである。
【0028】ヒータ9は、水受け部5の内部に供給、貯溜される水道水などを所要温度に加熱する他、上述した送風ファン8から供給される風を加熱するものである。このヒータ9は、詳細に図示しないが、棒状の金属管の内部に発熱体を収納したいわゆるシーズヒータと呼ばれる周知のものである。この実施形態では、ヒータ9を平面から見てほぼU字形に屈曲した形状としており、水受け部5の内部でほぼ水平姿勢となるように、その両端が、水受け部5の周壁の一部に片持ち梁状態に取り付けられている。
【0029】ヒータガード10は、ヒータ9の上方に非接触状態で設けられるもので、洗浄乾燥室4に収納される食器類のうち、箸やスプーンなどの小型食器類が図示しない網カゴの網目から水受け部5側に抜け落ちたときに、当該小型食器類がヒータ9に対して直接接触することを防止するためのものである。この実施形態では、ヒータガード10として、金属あるいは耐熱性合成樹脂材からなる線材を、ヒータ9の平面形状すなわちほぼU字形に近似させて屈曲した形状にしている。
【0030】このヒータガード10の長手方向一端側には、ヒータ9の両端部に係止される係止屈曲部10aが、また、長手方向他端側には、水受け部5に突設されるねじ止め突起11にねじ止めされるねじ止め屈曲部10bがそれぞれ設けられており、ヒータ9の上方に所要間隙を介して平行な姿勢となるように配設されている。前記ヒータ9の根本部分は発熱体となっておらず、前記係止屈曲部10aで係止するようにしても、前記ヒータガイド10は過熱しない。
【0031】なお、水受け部5においてヒータ9の2つの直線部分の側方や下方には、ヒータ9の温度制御に用いるサーミスタ12と、ヒータ9による加熱温度の異常上昇時にヒータ9の駆動を停止するための2つのサーモスタット13,14とが非接触状態で設けられている。サーミスタ12、サーモスタット13,14は本発明の温度センサに相当する。
【0032】次に、上述した食器類洗い乾燥機1の基本的な動作を説明する。つまり、洗浄乾燥室4の内部に、網カゴに搭載した食器類を収納し、蓋3を閉じる。この状態において、図示しないが、ユーザーがスタートスイッチなどを操作することにより、食器類を洗浄する洗浄工程と乾燥する乾燥工程とを連続的に行うようになっている。
【0033】洗浄工程では、水受け部5に対して所要量の水道水などの洗浄水を供給し、この洗浄水をヒータ9で加熱して所要温度のお湯とし、ポンプ7により噴水羽根6の内部に導く。この噴水羽根6は回転駆動されており、そのシャワーノズル6aから、お湯が洗浄乾燥室4の内部に収納されてある食器類に向けて放出させられることになり、このシャワー状のお湯により食器類が洗浄される。この食器類を洗浄したお湯は、汚れ成分を含んだ状態で水受け部5内に落下し、この洗浄水は、再度、噴水羽根6に導かれることになる。つまり、このような形態でお湯が循環させられて食器類を洗浄するのである。この洗浄工程は、タイマーなどにより時間管理されており、所要時間の経過に応じてポンプ7を逆回転させることにより水受け部5内の洗浄水を排水して終了し、その後、乾燥工程に移る。
【0034】乾燥工程では、送風ファン8およびヒータ9を駆動する。この送風ファン8により、外部の空気が外ケース2に設けた空気吸入口2aから外ケース2と洗浄乾燥室4との間の空間に引き込まれて、ここの空間から水受け部5の内部へと送り込まれる。この水受け部5内に導入された空気は、ヒータ9により暖められることにより温風となって、洗浄乾燥室4に送られる。この温風は、洗浄乾燥室4内の食器類に当てられるので、この温風により前記食器類に付着する水滴が蒸発される。この温風は、洗浄乾燥室4および外ケース2の上方所要位置に設けられる排気口4a,2bから外部へと送出される。この乾燥工程も、タイマーなどにより時間管理されており、所要時間の経過に応じて送風ファン8およびヒータ9の駆動を停止して終了する。
【0035】ところで、上記各工程において、網カゴに搭載されて洗浄乾燥室4に収納された食器類のうちの箸やスプーンなどの小型食器類が、網カゴから抜け落ちたときでも、これら小型食器類は、ヒータ9の上方のヒータガード10に当接するものの、ヒータ9には当接せずに済む。また、小型食器類がヒータガード10の上に横切る状態で載ったとしても、この小型食器類がヒータ9の熱で焦げることが回避される。
【0036】しかも、上記ヒータガード10は、ヒータ9の上面のみに配置される線材で形成されているから、特に乾燥工程において、送風ファン8から供給される空気をヒータ9の上方から当てるときに妨げにならないので、従来のような送風ダクトをわざわざ設ける必要がなくて済む。また、上記ヒータガード10は、ヒータ9で加熱して得た温風の上昇を抵抗少なくスムーズに行わせることができるから、洗浄乾燥室4への温風供給が効率よく行われることになって、乾燥性能が向上する結果となる。
【0037】なお、本発明は上記実施形態のみに限定されるものではなく、種々な応用や変形が考えられる。
【0038】(1)上記実施形態では、線材からなるヒータガード10を例示したが、図4ないし図6に示すように、ヒータ9の平面形状に近似させた平板(金属あるいは耐熱性合成樹脂材)からなるヒータガード20を用いることができる。このヒータガード20は、ヒータ9の平面形状に対応してほぼU字形に打ち抜かれた平板からなり、その2つの直線部分の途中に補強バー20aが架設されており、長手方向全域の幅方向両端にヒータ9の側面をも覆うように下向きに屈曲形成された鍔部20bが設けられている。
【0039】また、このヒータガード20の長手方向一端側には、ヒータ9の両端部に係止される係止片20cが、また、前述の補強バー20aの1つの長手方向中央には、水受け部5に突設されるねじ止め突起11にねじ止めされるねじ止め部20dが設けられており、ヒータ9の上方に所要間隙を介して平行な姿勢となるように配設されている。このようなヒータガード20では、ヒータ9の上面および側面の一部のみを覆う形態になっているため、上記実施形態に比べると、乾燥工程において、送風ファン8から供給される空気をヒータ9の上方に直接的に当てにくくなるものの、この空気はヒータガード20を回り込んでヒータ9側に到達するようになるから、従来例のような送風ダクトはやはり不要となる。
【0040】但し、この実施形態のヒータガード20では、送風ファン8から供給される空気をヒータ9に対して可及的に効率よく当てるようにして、空気の流れをスムーズにさせるために、ヒータガード20の全域に肉厚方向に貫通する複数の透孔20eを設けるようにしている。この場合、ヒータガード20の透孔20eの数をあまり多くし過ぎると、ヒータガード20そのものの強度が低下することになりかねないので、ヒータガード20において、サーミスタ12やサーモスタット13,14の近傍の領域での透孔20eの数を、他の領域の透孔20eの数よりも相対的に多く設定するのが好ましい。あるいは、サーミスタ12やサーモスタット13,14の近傍の領域の透孔20eの開口面積を、他の領域の透孔20eの開口面積よりも大きく設定するようにしてもよい。
【0041】このような実施形態のヒータガード20でも、上記実施形態と同様に、ヒータ9に対する小型食器類の接触を防止したうえで、送風ファン8から供給される空気をヒータ9の上方にスムーズに当てることができる。特に、この実施形態のように、ヒータガード20の長手方向全域の幅方向両端にヒータ9の側面をも覆うように下向きに屈曲形成された鍔部20bを設けていれば、ヒータ9に対する小型食器類の上方からの接触だけでなく側方からの接触をも確実に防止できるようになる。
【0042】(2)上記実施形態では、乾燥工程において、送風ファン8により外部から取り込んだ空気をヒータ9に当てて温風として洗浄乾燥室4に供給させるような形態を採用しているが、単純にヒータ9の輻射熱のみで洗浄乾燥室4を暖めるような形態としてもよい。この場合、乾燥工程において、ヒータ9の輻射熱の上昇がヒータガード10で邪魔されることがないので、ヒータガード10下方の雰囲気温度と洗浄乾燥室4内の雰囲気温度とが近似するようになり、乾燥工程での温度制御が適正に行われるようになる。
【0043】
【発明の効果】請求項1ないし6の発明では、ヒータガードによりヒータに対する小型食器類の接触を防止したうえで、ヒータガードの存在によって従来例で説明したような乾燥性能の低下を回避できるようになる。
【0044】特に、請求項2の発明のように、乾燥の形態について、送風ファンにより外部から取り込んだ空気をヒータに当てて温風として洗浄乾燥室に供給させる形態とする場合であれば、ヒータに対してその上方から外部の空気を当てるようにしても、ヒータガードの存在に関係なく、この空気がヒータに対して無理なく当たるようになるので、従来例で説明したような送風ダクトが不要になって、部品コストならびに生産コストを低減できるなど、従来例に比べてイニシャルコストを低減できるようになる。
【0045】この他、乾燥の形態について、単純にヒータの輻射熱のみで乾燥を行わせるような形態とする場合であっても、本発明のヒータガードであれば、ヒータの輻射熱の上昇を妨げにくくなるので、ヒータガード下方の雰囲気温度と洗浄乾燥室内の雰囲気温度とを近似させることができて、乾燥工程での乾燥温度制御を適正に行うことができる。このように本発明の構成であれば、乾燥形態が限定されずに済み、製品の多様化が可能になる。
【0046】また、請求項3の発明のように、ヒータガードを線材で形成した場合であれば、ヒータガードがヒータの上面を覆う範囲が極力小さくなるから、乾燥工程でのヒータの輻射熱の上昇や、ヒータに対する空気の供給を一層円滑にできるようになる。
【0047】また、請求項4の発明のように、ヒータガードを平板で形成した場合であれば、ヒータガードがヒータの上面を覆う範囲が請求項3に比べて広がるから、ヒータに対する小型食器類の接触を請求項3に比べてさらに確実に防止できるようになるなど、ヒータガード本来の機能が強化される。
【0048】また、請求項5の発明のように、請求項4の構成に加えてヒータガードに透孔を設けた場合であれば、ヒータガード本来の機能を強化したうえで、乾燥工程でのヒータの輻射熱の上昇や、ヒータに対する空気の供給を円滑にできるようになり、乾燥性能の向上が達成される。
【0049】また、請求項6の発明のように、請求項5の構成に加えて、ヒータの近傍に温度センサを配設することを前提として、ヒータガードにおいて温度センサの配置位置に対応する領域に設ける透孔の開口率を他の領域に比べて大きく設定した場合であれば、ヒータガードにおいて温度センサ近傍の通気性が良好となるから、ヒータにおいて温度センサ周辺の雰囲気温度が洗浄乾燥室の雰囲気温度よりも高くなることを確実に防止できるようになり、乾燥温度制御を適正に行ううえで有利になる。
【出願人】 【識別番号】000001889
【氏名又は名称】三洋電機株式会社
【出願日】 平成10年12月28日(1998.12.28)
【代理人】 【識別番号】100111383
【弁理士】
【氏名又は名称】芝野 正雅
【公開番号】 特開2000−189373(P2000−189373A)
【公開日】 平成12年7月11日(2000.7.11)
【出願番号】 特願平10−371985